板谷内科クリニックブログ

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内科

都賀で不眠症(睡眠障害)にお困りの方へ

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症(睡眠障害)」について解説していきます。後半部分では「不眠症に対する治療法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症(睡眠障害)とは 不眠症(睡眠障害)の主な症状 不眠症(睡眠障害)の患者は年々増加しています 躁うつ病(双極性障害)やうつ状態が不眠症を引き起こすことも 不眠症(睡眠障害)には様々な治療法があります 不眠症(睡眠障害)の改善方法 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法2】規則正しい生活リズムの維持 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法3】寝室からスマホを遠ざける 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法4】適度な運動 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法5】ヨガや瞑想、深呼吸法 不眠症(睡眠障害)にお悩みの方はいつでも相談ください   不眠症(睡眠障害)とは 不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや「睡眠の質」が低下することで、日中に「倦怠感」や「意欲低下」などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的および社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。「一般社団法人千葉市医師会」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。   不眠症(睡眠障害)の主な症状 不眠症は、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害などの睡眠問題によって、眠気や倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの身体的な症状を引き起こす可能性があります。さらに、長期間にわたる不眠は「うつ病」や「不安障害」などの精神症状も引き起こす可能性があります。十分な睡眠を得られない状態が続くと、神経系やホルモンバランスに影響を及ぼし、精神的な安定に悪影響を及ぼすことがありますので、ご留意ください。なお、不眠症を放置すると日常生活にも影響を及ぼす場合があります。そのため、早めに医師の診断を受け、適切なケアを行うことが大切です。「厚生労働省のサイト」でも同様のことを伝えております。   不眠症(睡眠障害)の患者は年々増加しています 日本では、一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、特に女性に多いことが知られています。不眠症状のある方のうち、慢性不眠症は成人の約10%に見られ、その原因はストレス、精神疾患、神経疾患、アルコール、薬剤の副作用など多岐にわたります。なお、不眠症状は加齢とともに増加し、60歳以上では半数以上の方が該当します。また、大きな災害後や新型コロナウイルス感染症の影響で、一過性に不眠症が増加することもあります。このように、不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気です。実際、日本では成人の5%が不眠のために「睡眠薬」を服用していると言われております。   躁うつ病(双極性障害)やうつ状態が不眠症を引き起こすことも 不眠症とうつ病には密接な関連性があります。両者は共通の特徴を持ち、相互に影響し合うことが多いです。まず、不眠症とうつ病の共通点は、睡眠障害です。不眠症では入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒などが見られ、うつ病でも同様の症状が現れることがあります。睡眠の質や量が低下することで、心身の疲労や不調が増し、うつ病の症状が悪化することもあります。また、不眠症がうつ病のリスク因子となることもあります。慢性的な睡眠障害があると、うつ病の発症リスクが増加する傾向があります。一方で、うつ病が不眠症を引き起こすこともあります。うつ病の症状によって心が不安定になり、入眠障害や睡眠の浅さが生じることがあります。このように、不眠症とうつ病は相互に影響し合う関係にあります。そのため、不眠症とうつ病の治療では、両方の症状を同時に考慮し、総合的なアプローチを取ることが重要です。不眠症とうつ病の関係については「千葉市若葉区都賀のクリニック|不眠症とうつ病の関係性」で詳しく解説しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。   不眠症(睡眠障害)には様々な治療法があります 不眠症の治療は、「薬物療法」と「非薬物療法」の2つに大別されます。薬物療法では、薬を使用して治療を行います。一方、非薬物療法では、「生活習慣の改善」や「睡眠衛生指導」を通じて不眠症を治療します。なお、不眠症の治療では、まず原因を特定し、薬物療法以外のアプローチを試みます。そして、もし不眠が他の疾患によるものであれば、その疾患の治療が優先されます。「国立精神・神経医療研究センター」でも同様の見解を述べています。   不眠症(睡眠障害)の改善方法 ここでは、「不眠症の改善方法」をご紹介します。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法2】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法3】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法4】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法5】ヨガや瞑想、深呼吸法 ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックを日常的に取り入れることで、ストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。   不眠症(睡眠障害)にお悩みの方はいつでも相談ください 「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。医師の診断を受けたい方、あるいは自分が不眠症なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.12.13

糖尿病・代謝内科

糖尿病の新たな名称候補「ダイアベティス」について

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病の新名称候補“ダイアベティス”」について解説していきます。後半部分では「ダイアベティスが生まれた背景」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の新名称「ダイアベティス」 ダイアベティスとは ダイアベティスが生まれた背景 新名称(ダイアベティス)に対する意見 新名称(ダイアベティス)による影響 糖尿病はどのように新名称に変わるのか 高血糖、糖尿病症状が不安な人はいつでも相談ください   糖尿病の新名称「ダイアベティス」 2023年9月22日、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は合同で会見を行い、糖尿病の新しい呼称として、「ダイアベティス」を提案すると発表いたしました。今後1~2年をかけて、糖尿病をもつ人や医療従事者からの意見を募り、「最終的に呼称変更するのかを検討する」と伝えております(変更が提案されたのは病名ではなく、あくまでも呼称です)。   ダイアベティスとは 糖尿病は、紀元2世紀にカッパドキアの医師「アレタイオス」によって「diabetes(ダイアビーティス)」と命名されたとされています。この言葉は英語の "diabetes" に相当し、"dia"は英語の前置詞 "through" に近く、「〇〇◯を通り過ぎる」という意味を持っています。一方で、「betes」は "pass" や "go" などの意味で、「行ってしまう」という意味合いがあります。したがって「Diabetes」は、文字通りには「水が」「体を」通り過ぎて行く、という意味合いを含んでいます。なお、この言葉には「尿」という意味は含まれていません。   ダイアベティスが生まれた背景 糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下し、血糖値が慢性的に高まる病気です。この病名は1907年、日本内科学会が制定しました。糖尿病は、患者さんによっては尿から糖が出ないことがあるため、病名が実態を正しく反映していないと指摘されています。また、糖尿病という病名には、「尿」という言葉が含まれているため、不潔なイメージを連想させることもあります。さらに、糖尿病という単語は「生活習慣が悪い」「だらしない」などと周囲から見られがちです。そのため、糖尿病の方は、病名に伴う偏見を恐れて同僚や家族に病状を伝えず、医師の診察時にも状態を隠すことがあると言われています。このような事情から、日本糖尿病協会は「糖尿病に対する誤った認識が偏見を増幅させ、糖尿病スティグマを生んでいる」と指摘しています。スティグマを放置すると、糖尿病を抱える方が社会活動で不利益を被るだけでなく、治療に向かわなくなる可能性があります。また、病気を隠し続け、適切な治療の機会が逸失されることで、症状が重症化する可能性もあります。そのため、スティグマを放置すると、様々な影響が及ぶと考えられています(糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かすという悪循環に陥る)。このような背景から、2022年に「日本糖尿病協会」の会長である清野先生は、糖尿病の病名が患者差別につながる可能性があるため、「名称の変更を検討すること」を発表いたしました。詳しくは「日本糖尿病協会のホームページ」をご覧ください。 ※糖尿病スティグマについては「糖尿病の名称変更について」で解説していますので、ご興味のある方はご覧ください。   新名称(ダイアベティス)に対する意見 m3.comの意識調査では、医師会員1,467人に「糖尿病」を「ダイアベティス」と呼称変更することについて尋ねたところ、「46.15%(677人)が反対と回答しました」と伝えています。また、40.01%(587人)が「呼称変更は賛成だが、『ダイアベティス』には反対」との意見を示しています。なお、糖尿病の呼称の代替案を尋ねた結果、「糖代謝異常症」が43.66%(537人)で最も多く、次いで「高血糖症」が14.55%(179人)、そして「高血糖症候群」が11.22%(138人)となっております。   新名称(ダイアベティス)による影響 糖尿病の病名変更は、糖尿病に対する偏見を払拭できる可能性があります。なぜなら痴呆においては、“痴呆”という用語が“認知症”に置き換わることで、病気に対する社会の受け止め方が変わってきた歴史があるからです。もちろん呼び名が変わったことで認知症のある人が抱えていた“生きづらさ”が全て解決したわけではありませんが、少しずつ社会が良い方向に前進しました。したがって糖尿病に関しても、新名称「ダイアベティス」に呼称を変えることで、糖尿病のある人が生きやすい社会を築く一助となるかもしれません。   糖尿病はどのように新名称に変わるのか 糖尿病の新名称「ダイアベティス」に関しては、先述の通り、今後1~2年かけて、糖尿病を抱える人や医療従事者からの意見を集め、「最終的に呼称を変更するかどうか」を検討する予定です。なお、糖尿病の病名を変更する際には、国に報告し、行政文書を変更する必要があります。この手続きには煩雑な過程が伴うため、病名の変更が実現するまでには一定の時間がかかる見込みです。   高血糖、糖尿病症状が不安な人はいつでも相談ください 糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということはよくあります。糖尿病を放置していると、神経や血管にダメージを与え、重篤な合併症に繋がる可能性がありますので、高血糖の方や健康診断で糖尿病の可能性が指摘された方は、早めに受診することをお勧めします。なお、当院では予約不要で診察を行っております。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは血糖値について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.12.08

内科

血糖値を下げるのに効果的な食べ物を紹介

内科に関する記事です。
この記事では「血糖値を下げるのに効果的な食べ物」をご紹介していきます。後半部分では「血糖値を下げるのに効果的な方法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 血糖値とは 高血糖のリスク 血糖値が上がる食べ物の特徴 血糖値を下げる食べ物の特徴 効果的な血糖値の下げ方について 血糖値を下げるためには運動も効果的 高血糖、糖尿病が不安な人はいつでも相談ください   血糖値とは 血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。食事を摂ると、食べ物に含まれる「炭水化物」が消化吸収されてブドウ糖となり、血液中に取り込まれます。この血液中のグルコースの濃度が「血糖値」です。血糖値は、健康な人であっても空腹時と食後の血糖値は異なります。ただし、健康な人の血糖値は一定の範囲内で変動しますが、糖尿病の方は、その変動が大きく、異常な高血糖になることがあります。血糖値について詳しく知りたい方は「血糖値|e-ヘルスネット(厚生労働省)」をご覧ください。   高血糖のリスク 高血糖が引き起こすトラブルは「糖尿病」だけではありません。血糖値が高い状態が続くと、細い動脈だけでなく、太い動脈にもダメージを与え、動脈硬化が進行します。動脈は心臓から全身に酸素と栄養素を送り込む血管のため、動脈硬化が進行すると内壁の弾力性がなくなったり、詰まったりして「心筋梗塞」や「狭心症」、「脳梗塞」を引き起こすことがあります。また、高血糖は神経にも悪影響を与え、「末梢神経障害」を引き起こす可能性があります。この状態では、手足のしびれや痛みが生じ、生活の質に悪影響を及ぼします。血糖値が高い状態が続くと、血糖値上昇に伴う酸化ストレスや炎症、そして高血圧や脂質異常などの影響が複雑に絡み合い、全身の様々な場所に悪影響を及ぼしますので、ご注意ください。   血糖値が上がる食べ物の特徴 血糖値を急上昇させる食べ物には、甘い飲み物やお菓子、白米や麺類などの白い炭水化物が挙げられます。皆さんが食事を摂ると、食べ物に含まれるブドウ糖が体内に吸収されます。ブドウ糖は栄養素の中でも最も重要なエネルギー源ですが、過剰に摂り過ぎると血液中のブドウ糖の量が余ってしまい、血糖値の上昇を引き起こします。つまり、ブドウ糖が豊富な食品や、ブドウ糖が効率よく吸収される食品は、血糖値が急激に上がりやすいということです。なお、血糖値を急激に上昇させる「食べ物」と「飲み物」は、以下の通りです。 ・精白米 ・麺類(うどん、焼きそば、スパゲティ) ・甘い菓子パン(クリームパン、あんパン) ・菓子(ようかん、饅頭) ・清涼飲料水(ジュース・コーラ・乳酸飲料・栄養ドリンク)   血糖値を下げる食べ物の特徴 血糖値を下げる食べ物の特徴は、血糖の吸収が緩やかな食べ物です。例えば、野菜やキノコ類、豆類、海藻類などは、ブドウ糖含有量が少ない、あるいはブドウ糖を消化吸収に時間がかかる形で含むので、血糖値の上がりにくい食べ物だと言えます。なお、血糖値を下げる効果が期待できる「食べ物」と「飲み物」は、以下の通りです。 ・野菜類(玉ねぎ、トマト、オクラ) ・海藻類(わかめ、昆布) ・キノコ類(ブナピー、ブナシメジ) ・豆類(インゲン豆、おたふく豆) ・緑茶   効果的な血糖値の下げ方について 血糖値を下げるためには「食事内容」や「食べ方」を見直すことが大切です。 【効果的な血糖値の下げ方1】ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 【効果的な血糖値の下げ方2】野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。 【効果的な血糖値の下げ方3】食物繊維が含まれる食品を摂る 食物繊維には、食後の血糖値上昇を抑え、便通を改善させる効果があります。さらに、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)には、血中コレステロールの上昇を抑える効果があります。ですので、食物繊維が含まれる食品を多く摂るように心掛けてください。なお、食物繊維を多く含む食べ物には、野菜、海藻、きのこなどが挙げられます。 <野菜> 野菜は低カロリーで食物繊維が多く、糖質や脂質の代謝に必要なビタミン・ミネラルが含まれています。特にブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜には食物繊維以外にも、糖の代謝を促進する葉酸も多く含まれています。ですので、野菜を選ぶ際は緑黄色野菜を中心に食べてください。なお、南瓜やれんこん、芋類は糖質が多い野菜なので、食べ過ぎに注意してくださいね。 <海藻> 海藻は低カロリーで食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含みます。中でも「めかぶ」はおすすめです。 <きのこ> きのこは低カロリーで食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、糖の吸収を邪魔するため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。さらに、きのこに含まれるβ-グルカンは胃や腸で膨らむので満腹感も得られ、お通じの調子も整います。 【効果的な血糖値の下げ方4】たんぱく質を積極的に摂る 肉や魚、卵、豆類などのたんぱく質が血糖値の急激な上昇を緩和し、食後の血糖値を安定させる助けになります。したがって、積極的にたんぱく質は摂ってください。高齢の方は、食事の量が減ってたんぱく質が不足しやすく、加齢も影響して筋肉が衰えやすいので、特に注意してくださいね。 【効果的な血糖値の下げ方5】間食をしない 間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。   血糖値を下げるためには運動も効果的 血糖値を下げるためには、運動も効果的です。血糖値を下げるのに効果的な運動には、「有酸素運動」と「レジスタンス運動」があります。 【血糖値を下げるのに効果的な運動1】有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。なお、有酸素運動は週150分以上が推奨されています。 【血糖値を下げるのに効果的な運動2】レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動のことです。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   高血糖、糖尿病が不安な人はいつでも相談ください 血糖値が高いままの生活を続けると、「血管がもろく、ボロボロになってしまう」いわゆる血管病になります。そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて「全身の臓器」に様々な障害が起こってきます。したがって、血糖値が高い状態を放置してはいけません。高血糖にお心当たりのある方は早期の対策が重要です。高血糖にお心当たりのある方、あるいは糖尿病について不安な方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.11.15

内科

痩せた若い女性にも起こりがちな血糖値上昇の原因と対策

内科に関する記事です。
この記事では、「痩せた若い女性にも起こりがちな血糖値上昇」について解説していきます。後半部分では「痩せた若い女性が抱える糖尿病リスク」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 血糖値とは 痩せた若い女性でも食後高血糖が多い 痩せた若い女性が抱える糖尿病リスク 痩せた若い女性に対する取り組み 高血糖・糖尿病について不安な方はいつでもご相談ください   血糖値とは 血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。食事を摂ると、食べ物に含まれる「炭水化物」が消化吸収されてブドウ糖となり、血液中に取り込まれます。この血液中のグルコースの濃度が「血糖値」です。血糖値は、健康な人であっても空腹時と食後の血糖値は異なります。ただし、健康な人の血糖値は一定の範囲内で変動しますが、糖尿病の方は、その変動が大きく、異常な高血糖になることがあります。また、肥満気味の方は、血糖値が上がりやすい傾向にあります。肥満気味の方は、過剰な脂肪組織が体内のインスリンの効果を低下させ、結果として血糖値の調整が難しくなります。さらに、脂肪細胞から分泌される炎症性物質も、血糖の正確なコントロールを妨げる可能性があります。したがって、肥満気味の方は、バランスの取れた食事と適度な運動が非常に重要です。   若い女性でも血糖値が上がる原因 若い女性でも血糖値が上がる原因は様々です。一つの要因は、不摂生な食習慣や高カロリーな食品の摂取です。過剰な砂糖や加工食品は血糖値を急激に上昇させる可能性があります。また、運動不足や生活習慣の乱れも影響を与えます。特にストレスは、ストレスホルモンの分泌を増加させ、これが血糖値の上昇につながることがあります。なお、遺伝的な要素も考慮すべき点です。家族に糖尿病の方がいる場合は注意が必要です。   痩せた若い女性でも食後高血糖が多い 痩せていると思われる若年女性でも、食後高血糖が見られることがあります。これは食事の際、摂取した糖質の急激な吸収によるものです。低体重であっても、食事内容や糖質の種類によっては血糖値が急上昇しやすくなります。また、過度の食事制限や不規則な食生活も影響を与え、血糖値の乱れを引き起こすことがあります。なお、食後高血糖については以下をご覧ください。 <食後高血糖とは> 食後高血糖とは、食後2時間が過ぎても血糖値が高い状態のことを言います。食事をすると血糖値は高くなり、2~3時間以内に正常値(110mg/dl未満)に戻るのが一般的です。しかし、血糖値が低下せず長い時間140mg/dl以上の値が続く場合には「食後高血糖」と判断されます。食後血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の発症リスクが高くなります。ですので、食後高血糖は糖尿病だけでなく糖尿病予備群においても重要な指標の一つとして注目されています。   痩せた若い女性が抱える糖尿病リスク 順天堂大学の研究グループは、日本人の痩せた若年女性 (BMI *1<18.5kg/m2) に食後高血糖となる「耐糖能異常」が多く、その原因として、主に肥満者に生じる「インスリン抵抗性」や「脂肪組織の異常」が関連することを明らかにしています。本研究では、標準体重の女性に比べて、痩せ型の女性では耐糖能異常の割合が約7倍高いことが明らかになり、その率は米国の肥満者における割合(10.6%)よりも高い率だったと伝えています。また、痩せ型の若年女性の「耐糖能異常」の特徴を詳しく解析したところ、インスリン分泌が低下しているだけでなく、主に肥満者の特徴とされてきた「インスリン抵抗性」も中年肥満者と同程度生じていることが明らかになったと伝えています。従来、インスリン抵抗性は肥満に伴って出現し、痩せ型の糖代謝異常は「インスリン分泌障害」が主体で、インスリン抵抗性はあまり関係しないと考えられていました。しかしながら本研究により、痩せた若年女性における耐糖能異常にも、肥満者と同様に「インスリン抵抗性」や「脂肪組織障害」が生じている“代謝的肥満”があることを明らかにしました(本研究で見つかった痩せた若年女性のインスリン抵抗性や脂肪組織異常が生じるメカニズムについてはまだ明らかになっていない部分があるため、更なる研究が必要です)。このような理由から、痩せている女性は肥満の女性と同じように「糖尿病の発症リスク」が高いことが分かっています。「糖尿病ネットワーク」でも同様のことを伝えています。   痩せた若い女性に対する取り組み 近年の研究により、日本人の痩せた若年女性では「耐糖能異常の比率」が顕著に高いことが明らかになっています。痩せた若年女性の多くは、食事量が少なく、運動量も少ないという「エネルギー低回転タイプ」となっており、それと共に骨格筋量も減少していることから、痩せた若年女性に対する取り組みとしては、十分な栄養と運動により、筋肉量を増やすような生活習慣の改善が重要と考えられています。具体的には、厚生労働省のガイドラインに示された「1日8,000歩」を目標にすることです。8,000歩は距離にすると5~6キロ、時間にすると80分程度になります。1日8,000歩という目標は、健康を維持するためのベースラインになりますので、余裕のある方は、これにプラスして他の運動を行ってください。なお、血糖値を下げるのに効果的な運動には、「有酸素運動」と「レジスタンス運動」があります。 【血糖値を下げるのに効果的な運動1】有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。なお、有酸素運動は週150分以上が推奨されています。 【血糖値を下げるのに効果的な運動2】レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動のことです。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   高血糖・糖尿病について不安な方はいつでもご相談ください 血糖値が高いままの生活を続けると、「血管がもろく、ボロボロになってしまう」いわゆる血管病になります。そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて「全身の臓器」に様々な障害が起こってきます。したがって、血糖値が高い状態を放置してはいけません。高血糖にお心当たりのある方は早期の対策が重要です。高血糖にお心当たりのある方、あるいは糖尿病について不安な方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.11.14

内科

食後の血糖値を下げる運動方法とコツ

内科に関する記事です。
この記事では「食後の血糖値を下げる運動方法」について解説していきます。後半部分では「食後の血糖値を抑えるための具体的な運動例」や「運動する際の注意点」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 食後の血糖値と運動の関係 食後の運動の適切なタイミングは何分後? 食後の血糖値を抑えるための具体的な運動例 食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性 食後の血糖値を抑えるための血糖値管理と予防への重要性 高血糖について不安な方はいつでもご相談ください   食後の血糖値と運動の関係 血糖値とは、血液中のブドウ糖(血糖)の量を示しています。血糖値は1日の中でも時間と共に変化し、食事の内容や量、運動やストレスなど様々な要因で変動します。特に血糖値に影響するのは食事です。食べ物が消化されて作られるブドウ糖は、主に腸管から吸収されて血液中に入るため、食後には血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がります。なお、運動は血糖値の上昇をコントロールする助けとなります。特に有酸素運動は筋肉のグルコース利用を促進し、インスリンの働きを強化します。これにより、食後の血糖値の急激な上昇を緩和し、生活習慣病の予防にも寄与します。   食後の運動の適切なタイミングは何分後? 食後は血糖値が上昇しやすいため、食後1~2時間で運動するのが最も効果的です。食後にわずか2~5分の軽い運動をするだけでも「血糖管理を改善する効果」が得られますので、積極的に行ってください。ただし、インスリンやスルホニル尿素薬などの薬剤を使用している方は、「食前」や「空腹時」に運動すると低血糖を起こす可能性があるため、十分な注意が必要です。また、食後の激しい運動は消化を妨げる可能性があるため、適度な強度で行うことが大切です。   食後の血糖値を抑えるための具体的な運動例 血糖値を下げるのに効果的な運動には、「有酸素運動」と「レジスタンス運動」があります。 【食後の血糖値を抑えるための具体的な運動1】有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。なお、有酸素運動は週150分以上が推奨されています。 【食後の血糖値を抑えるための具体的な運動2】レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動のことです。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性 ここでは、「運動する際の注意点」をご紹介していきます。運動する際は、以下のポイントに注意してください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性1】水分補給 運動中は、こまめに水分補給をし、脱水にならないようにすることも大切です。運動中は想像以上に汗をかいておりますので、こまめに水分補給を行ってください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性2】準備体操 急に運動を始めるとケガをする可能性があります。特に運動習慣がない方は注意が必要です。ケガをしないためにも、運動する前は十分な準備体操を行なってください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性3】血圧 運動をすると、一時的に血圧は上がります。ですので、重症の高血圧の方、労作性狭心症や心不全、腎不全、重症の眼底網膜病変などを合併している方は運動に注意が必要です。運動を始めるにあたっては、主治医とよく相談してから行ってください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性4】高血糖 血糖がコントロールされていないⅠ型糖尿病患者の方や、空腹時血糖が250mg/dL以上または尿ケトン体が陽性の方は、運動中に高血糖になることがあります。そのため、運動療法を始める前には必ずメディカルチェックを受け、主治医のアドバイスを受けるようにしてください 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性5】低血糖 糖尿病の方は、食前の運動によって低血糖になる可能性があるため注意が必要です。インスリンや内服薬を使用している糖尿病患者さんに関しては、お薬と運動の相乗効果により、運動後に低血糖が生じる可能性がありますので、注意してくださいね。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性6】軽い運動から始める 運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、運動する際は無理せず、軽い運動から始めてください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性7】体調が悪いときは休む 体調が悪いのに運動をしてしまうと、かえって体の負担となります。運動は継続することに意味がありますので、無理をしてはいけません。体調が悪いときは思い切って休んでください。 【食後の血糖値を抑えるための運動の注意点と安全性8】合併症 糖尿病の合併症が進行している場合、運動によって合併症を悪化させてしまうことがあります。ですので、合併症がある人は主治医とよく相談し、どんな運動なら行ってもよいか事前に確認してください。   食後の血糖値を抑えるための血糖値管理と予防への重要性 食後高血糖では、何よりも「食後の血糖値の管理」が重要です。食後の血糖値を管理することは、食後の急激な血糖上昇を防ぐため、生活習慣病リスクを軽減します。ですので、食後の血糖値管理を徹底し、血糖値の安定を図ってください。なお、血糖値の管理するためには、運動や食事の工夫だけでなく、定期的な健康チェックや医師の指導も欠かせません。これらのアプローチを組み合わせることで、食後の血糖値の安定を保ち、将来的な合併症のリスクを最小限にすることができます。   高血糖について不安な方はいつでもご相談ください 血糖値が高いままの生活を続けると、「血管がもろく、ボロボロになってしまう」いわゆる血管病になります。そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて「全身の臓器」に様々な障害が起こってきます。したがって、血糖値が高い状態を放置してはいけません。高血糖にお心当たりのある方は早期の対策が重要です。高血糖にお心当たりのある方、あるいは日常生活の乱れにより「高血糖かもしれない…」と感じている方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.11.13

内科

食後の血糖値のピークと血糖値上昇を抑える方法

内科に関する記事です。
この記事では「食後の血糖値」について解説していきます。後半部分では「血糖値をコントロールする方法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 食後に血糖値が上昇する理由 食事と血糖値の関係 食後の血糖値がピークとなるタイミング 食後の血糖値をコントロールする方法 糖尿病と高血糖との関連 食後高血糖とは セカンドミール効果について 高血糖が不安な方はいつでもご相談ください   食後に血糖値が上昇する理由 食後に血糖値が上昇する主な理由は、摂取した食べ物からのブドウ糖の吸収です。血糖値は、血液中のブドウ糖(血糖)の量を示します。血糖値は1日の中でも時間と共に変化し、食事の内容や量、運動やストレスなど様々な要因で変動します。そのうち、特に血糖値に影響するのが食事です。食べ物が消化されて作られるブドウ糖は、主に腸管から吸収されて血液中に入るため、食後には血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がります。   食事と血糖値の関係 食事と血糖値は密接な関係にあります。例えば、炭水化物や糖分を多く含む食事は、血糖値の急激な上昇を引き起こすことがあります。逆に、食物繊維やタンパク質を豊富に含む食事は、血糖値の上昇を緩やかにする助けとなります。摂取した食べ物の種類や量によって、血糖値は大きく影響を受けますので、バランスの取れた食事と適切な食材選びは重要です。   食後の血糖値がピークとなるタイミング 食後の血糖値がピークになるのは、一般的に食後1時間程度(人によっては45~90分)です。食事を摂ると、体は消化・吸収プロセスに取り組み、血中にブドウ糖が放出されます。このブドウ糖の急激な増加が、食後の1時間程度で血糖値がピークに達する要因となります。   食後の血糖値をコントロールする方法 食後の血糖値をコントロールするには、いくつかの方法があります。詳しくは、以下をご覧ください。 【食後の血糖値をコントロールする方法1】野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。 【食後の血糖値をコントロールする方法2】炭水化物・糖質の摂りすぎを避ける 炭水化物や糖質の摂り過ぎは、血糖値を急激に上昇させる要因です。したがって、炭水化物や糖質の摂りすぎにはご注意ください。なお、炭水化物や糖質の摂り過ぎに加え、果汁飲料の摂取にも注意が必要です。果汁には自然の糖分が多く含まれ、飲用することで血糖値が急上昇する可能性があります。特に加工された果汁飲料は糖分が濃く、大量の糖質摂取を招く恐れがあります。血糖値のコントロールを目指す方は、果汁飲料の代わりに水や無糖の飲料を選ぶことをお勧めします。 【食後の血糖値をコントロールする方法3】食物繊維が含まれる食品を摂る 食物繊維には、食後の血糖値上昇を抑え、便通を改善させる効果があります。さらに、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)には、血中コレステロールの上昇を抑える効果があります。ですので、食物繊維が含まれる食品を多く摂るように心掛けてください。なお、食物繊維を多く含む食べ物には、野菜、海藻、きのこなどが挙げられます。 <野菜> 野菜は低カロリーで食物繊維が多く、糖質や脂質の代謝に必要なビタミン・ミネラルが含まれています。特にブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜には食物繊維以外にも、糖の代謝を促進する葉酸も多く含まれています。ですので、野菜を選ぶ際は緑黄色野菜を中心に食べてください。なお、南瓜やれんこん、芋類は糖質が多い野菜なので、食べ過ぎに注意してくださいね。 <海藻> 海藻は低カロリーで食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含みます。中でも「めかぶ」はおすすめです。 <きのこ> きのこは低カロリーで食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、糖の吸収を邪魔するため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。さらに、きのこに含まれるβ-グルカンは胃や腸で膨らむので満腹感も得られ、お通じの調子も整います。 【食後の血糖値をコントロールする方法4】たんぱく質を積極的に摂る 肉や魚、卵、豆類などのたんぱく質が血糖値の急激な上昇を緩和し、食後の血糖値を安定させる助けになります。したがって、積極的にたんぱく質は摂ってください。高齢の方は、食事の量が減ってたんぱく質が不足しやすく、加齢も影響して筋肉が衰えやすいので、特に注意してくださいね。 【食後の血糖値をコントロールする方法5】ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 【食後の血糖値をコントロールする方法6】間食をしない 間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。 【食後の血糖値をコントロールする方法7】運動をする 定期的な有酸素運動や筋力トレーニングは、インスリンの効果を向上させ、血糖値の急上昇を緩和します。さらに、運動によってブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、細胞や筋肉が糖分を効果的に吸収することができるようになり、血糖値の低下が期待されます。したがって、血糖値の急上昇を予防するためには積極的に運動を取り入れることが大切です。医師の指導を受けながら、適切な運動方法を選択してくださいね。   糖尿病と高血糖との関連 糖尿病と高血糖は密接な関連があります。まず食べ物から吸収されたブドウ糖をエネルギーに変えるため、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンの不足などで血液中にブドウ糖が増えた状態を高血糖といい、高血糖が続くとインスリンの作用が低下して分泌量も低下します。そして、この状態が続くと「糖尿病」を発症します。糖尿病は、症状の自覚が難しい病気です。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると、次のような症状が現れてきます。 ・立ちくらみ ・全身の倦怠感、疲労感 ・喉が渇いて沢山の水がほしくなる ・手足のしびれ、冷え、むくみ ・皮膚のかゆみ、乾燥 ・目がかすむ ・視力の低下 ・やけどの痛みを感じにくい ・食べているのに痩せる ・残尿感がある ・尿の臭いが気になる ※糖尿病の方は、血糖値のピークが健康な方よりも高い水準になる傾向があります。また、血糖値のピークに至るタイミングも遅れやすいのが特徴です。 糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センターのホームページ」をご覧ください。   食後高血糖とは 食後高血糖とは、食後2時間が過ぎても血糖値が高い状態のことを言います。食事をすると血糖値は高くなり、2~3時間以内に正常値(110mg/dl未満)に戻るのが一般的です。しかし、血糖値が低下せず長い時間140mg/dl以上の値が続く場合には「食後高血糖」と判断されます。食後の血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の発症リスクが高くなります。ですので、食後高血糖は糖尿病だけでなく糖尿病予備群においても重要な指標の一つとして注目されています。詳しくは「血糖値スパイクとは?症状や原因、糖尿病との関係を解説」をご覧ください。   セカンドミール効果について セカンドミール効果とは、最初に食べる食事(ファーストミール)が、次の食事(セカンドミール)の血糖値に影響を及ぼす現象です。GI(Glycemic Index)の提唱者であるジェンキンス博士が1982年に発表した概念になります。セカンドミール効果では、最初に食べる食事(ファーストミール)の食事内容が、血糖値の急上昇を招かなければ、セカンドミール後の血糖値上昇を抑えるとされています。つまり、一食ごとの食事内容を見直すことで、それまで不安定になっていた血糖値を安定させる変化が期待できるのです(セカンドミール効果に関しては、まだ明らかになっていないことも多いのですが、最初の食事で血糖値やインスリン濃度の上昇を抑制すると、2回目の食事で摂取した後の反応も改善することが、世界中で数多く報告されています)。   高血糖が不安な方はいつでもご相談ください 血糖値が高いままの生活を続けると、「血管がもろく、ボロボロになってしまう」いわゆる血管病になります。そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて「全身の臓器」に様々な障害が起こってきます。したがって、血糖値が高い状態を放置してはいけません。高血糖にお心当たりのある方は早期の対策が重要です。高血糖にお心当たりのある方、あるいは日常生活の乱れにより「高血糖かもしれない…」と感じている方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.11.13

内科

タバコと不眠症:煙草の睡眠への影響

内科に関する記事です。
この記事では、「タバコと不眠症の関係」について解説していきます。後半部分では「不眠症の改善方法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 タバコと不眠症の関係 タバコによる不眠症への影響 禁煙による不眠症改善について 禁煙中に眠れなくなる 不眠症改善に取り組む方へ 不眠症に悩んでいる方はすぐにご相談ください   タバコと不眠症の関係 タバコに含まれるニコチンは刺激物質であるため、中枢神経系に影響を及ぼし、眠りの質を悪化させる傾向があります。したがって、喫煙者は喫煙しない方に比べて徐波睡眠(深い睡眠)が減る上、入眠潜時(寝つくまでにかかる時間)が長くなりますので、結果的に「総睡眠時間」が短くなります。不眠症を抱える人々にとって、タバコの使用は睡眠の問題を悪化させる可能性があるため、喫煙の習慣を見直すことが重要です。「国立精神・神経医療研究センター」でも同様のことを伝えております。   タバコによる不眠症への影響 上述した通り、タバコに含まれるニコチンは中枢神経系に刺激を与え、覚醒を促します。そのため、タバコの摂取によって寝つきが悪化し、寝ている間にも頻繁に目が覚めることがあります。また、タバコに含まれるニコチンの量が多いほど、不眠や夜間覚醒といった「睡眠障害」を多く認めることが報告されています。したがって、就寝時刻から数時間以上あけて喫煙した場合であっても、ニコチンが体内に残存し、睡眠サイクルを乱す可能性があります(一般的にニコチンの血中半減期は2時間程度と言われています)。寝る直前に限らず、夜の喫煙は睡眠に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要だと言えます。なお、喫煙は「睡眠時無呼吸症候群」などの睡眠障害のリスクを高めることがあります。具体的には、睡眠時無呼吸症候群になる確率が、非喫煙者に比べて約2.5倍も高いと言われています。睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方は「厚生労働省のサイト」をご覧ください。   禁煙による不眠症改善について タバコのニコチンは中枢神経系に影響を及ぼし、不眠症を悪化させる要因の一つです。そのため禁煙によって、不眠症の改善が期待できます。まず、禁煙により体内のニコチン濃度が減少し、中枢神経系への刺激が減少します。これにより、寝つきが良くなり、深い睡眠段階に到達しやすくなります。また、不眠症の主な症状である「夜中の目覚め」や「浅い眠り」も減少する可能性が高まります。さらに、禁煙によって睡眠時無呼吸症候群のリスクが低減し、呼吸が安定した睡眠を手に入れることができます。このような理由から、不眠症にお心当たりのある方には「禁煙」をお勧めします。   禁煙中に眠れなくなる 禁煙することで、ニコチンに慣れた身体には様々な反動が起こります。これがいわゆる、禁断症状です。具体的には、それまで身体に摂取していたニコチンが不足することで、夜よく眠れなくなったり、夜間に何度も目が覚めたりします。また、以下のような症状もよくみられます。 ・イライラする ・からだがだるい ・集中力がなくなる ・頭痛がする このような症状が続いている場合には、禁煙がいっそう難しくなります。したがって、「自力で禁煙する自信がない…」という方には禁煙外来をお勧めします。 <禁煙外来> 禁煙外来とは、タバコをやめたい方のため病院に設けられた専門外来のことを言います。カウンセリングや生活指導といった精神面での禁煙サポートや、ニコチンガム・ニコチンパッチを使用したニコチン置換療法などによる禁煙治療が行われます。禁煙補助薬を用いた治療では、禁煙後の離脱症状が緩和されるため自力で禁煙するよりも、ラクに禁煙することが可能です。   不眠症改善に取り組む方へ ここでは、「不眠症の改善方法」をご紹介していきます。 【不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【不眠症の改善方法2】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。「千葉県のホームページ」でも同様のことをお伝えしております。 【不眠症の改善方法3】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【不眠症の改善方法4】ヨガや瞑想、深呼吸法 ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックを日常的に取り入れることで、ストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。 【不眠症の改善方法5】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【不眠症の改善方法6】アロマセラピー アロマセラピーは、自然療法の一つであり、不眠症の改善に効果的な方法として広く知られています。具体的には、ラベンダーやカモミールなどのアロマオイルを使用することで、リラックス効果を促し、緊張を和らげることができます。枕元にアロマディフューザーを置くか、お風呂に垂らして入浴するだけで、心と体をリラックスさせ、安眠のサポートとなりますので、お試しください。ただし、アロマセラピーの効果には個人差があるため、自分に合った香りや方法を選ぶことが大切です。 【不眠症の改善方法7】ハーブ ハーブの活用は、自然な方法で睡眠の質を向上させる手段の一つです。睡眠に良いハーブとしては、カモミールやバレリアンが有名です。カモミールはリラックス効果があり、不眠症や不安の緩和に役立ちます。一方、バレリアンは神経の鎮静作用があり、入眠困難を改善する効果があります。なお、これらのハーブはハーブティーとして楽しむことが一般的です。   不眠症に悩んでいる方はすぐにご相談ください 不眠症は他の病気との関連性が高い疾患です。身体的な病気や精神的な健康状態が不眠症の原因となることがあり、また、不眠症自体も他の病態を悪化させる可能性があります。そのため、不眠症は放置せずに、適切な治療を受ける必要があります。睡眠が浅い、なかなか寝つけないなど、日常生活に支障を感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.10.31

内科

不眠症の原因にトラウマが影響する可能性

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症とトラウマの関係」について解説していきます。後半部分では「トラウマによる不眠症の症状」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症とトラウマとは 不眠症とトラウマの関係性 トラウマによる不眠症の症状 トラウマ以外の不眠症の原因について 不眠症改善についてはいつでも当院にご相談ください   不眠症とトラウマとは まずは、「不眠症」と「トラウマ」について解説いたします。 <不眠症とは?> 不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや「睡眠の質」が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的および社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。 <トラウマとは?> トラウマとは、精神的または身体的なショックや「恐怖体験」によって引き起こされる心の傷です。その人の生命、存在に強い衝撃をもたらす事象を外傷性ストレッサーと呼び、その体験をトラウマ体験と呼びます。具体的にトラウマとなる体験としては、地震、津波、台風などの自然災害や虐待、犯罪、性暴力、交通事故などによるものが挙げられます。また、日々の生活においては、重い病気やけが、家族や友人の死、別離、いじめなどによってトラウマとなる場合があります。なお、トラウマは、不眠、不安、うつ病、フラッシュバック、過度の興奮など、様々な症状を引き起こします。したがって、トラウマに悩んでいる方は放置せず、専門家のアドバイスを受けることが重要です。   不眠症とトラウマの関係性 トラウマを体験した後は、身体や心に様々な反応が生じます。例えば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。PTSDとは、トラウマになるような圧倒的な出来事を経験し、強い衝撃を受けた後で生じる精神疾患です。PTSDでは、過去のトラウマ体験を頻繁に思い出すため、緊張と不安感が高まっている状況が続きます。したがって、PTSDがある方の約90%に不眠がみられます。眠れない理由としては、リラックスできない過覚醒のためです。PTSDがある方は自律神経の調節がうまくいかないため、安定した睡眠がとれません。つまり、夜間にも警戒する気持ちが高まっているので、浅い眠りになるのです。このような理由から「不眠症」と「トラウマ」には、密接な関係があると言われています。   トラウマによる不眠症の症状 トラウマによる不眠症では、様々な症状が引き起こされます。まず、入眠困難が顕著で、心が落ち着かずにベッドで寝返りを打つ時間が長くなることがあります。また、夜間に何度も目が覚めたり、早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒も見られます。これにより、睡眠が断片化され、熟睡感が得られないことがあります。さらに、不眠症のストレスによって、日中の眠気や集中力の低下、イライラ、不安感が増加することもあります。これらの症状はストレスと密接に関連しているため、「ストレスの軽減」や「リラクゼーション法の実践」が大切です。ただし、症状が長期間続く場合は、医師の診断と指導を受けることが重要です。長期間にわたる不眠は「うつ病」や「不安障害」などの精神症状を引き起こす可能性があるため、ご留意ください。   トラウマ以外の不眠症の原因について 不眠症の原因は人によって様々です。ここでは不眠症を引き起こす「主な原因」をご紹介します。 【不眠症の原因1】心理的原因 何らかのストレスに関連して起こる不眠です。 【不眠症の原因2】身体的原因 身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。 【不眠症の原因3】薬理学的原因 服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。 【不眠症の原因4】精神医学的原因 精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。   不眠症改善についてはいつでも当院にご相談ください 不眠症の改善には、適度な運動、睡眠環境の整備、規則正しい生活リズムの維持などのアプローチが有効です。したがって、継続的に不眠症対策に取り組むことで、不眠症の症状は改善します。ただし、不眠症が重度の場合には注意が必要です。自己治療に励むのではなく、医師への相談と早期の治療を推奨します。なぜなら不眠症は、他の疾患との関連性が高い疾患だからです。身体的な病気や精神的な健康状態が不眠症の原因となることがあり、また、不眠症自体も他の病態を悪化させる可能性があります。そのため、重度の不眠症は放置せずに、適切な治療を受ける必要があります。睡眠が浅い、なかなか寝つけないなど、日常生活に支障を感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.10.30

内科

新型コロナウイルス「ピロラ」とは

内科に関する記事です。
この記事では、新型コロナウイルスの変異株「BA.2.86(通称ピロラ)」について解説していきます。後半部分では、「ピロラの最新情報」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 新型コロナ変異株「ピロラ」とは ピロラの特徴と従来のコロナとの違い ピロラの症状 ピロラのワクチンについて ピロラの最新情報について 当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です   新型コロナ変異株「ピロラ」とは BA.2.86(通称ピロラ)とは、新型コロナウイルスの「オミクロン株」から新たに派生した変異株です。ピロラは、オミクロン株のXBB系統とは異なり、BA.2の子孫株になります。ピロラはBA.2と比較して、スパイクタンパク質※に30ヵ所以上の変異が認められています。そのため、世界保健機構(WHO)はピロラを「監視下の変異株(VUM)」に指定しています。 ※コロナウイルスの画像には、表面に沢山のトゲトゲがついているかと思います。これを生物学的に「スパイクタンパク質」と呼んでいます。スパイクタンパク質の主な役割は、ヒトの細胞表面にある「受容体」と結合して感染を起こすことです。スパイクタンパク質が受容体と結合することで、ウイルス本体がヒトの細胞と融合し、コロナウイルスの遺伝子がヒトの細胞内に移行して感染が成立します。   ピロラの特徴と従来のコロナとの違い ピロラの特徴は、遺伝子変異の数が多い点です。具体的には、細胞に侵入するためのスパイクタンパク質に30ヵ所以上の変異、それ以外の部分に10以上の変異があると言われています。コロナウイルスは、変異の数が多い場合、「感染力」や「病原性」などの性質が大きく変化する可能性があるため、十分注意してください。なお、ピロラは、これまでの変異株の中で、最も中和抗体に対する抵抗性を高めた変異株の一つであることが明らかになっています。したがって研究グループは、ピロラについて「今後全世界に拡大していくことが懸念されております。さらに現状の抗体薬による感染防御の有効性も低いことが予想されるため、有効な感染対策を講じることが肝要です」と述べています。   ピロラの症状 ピロラの症状や重症度などについては、まだ情報が少ないため、明らかになっていません。したがって、これまでのコロナと似たような症状だと安易に判断せず、十分に警戒してください。コロナウイルスは、初感染の方やワクチン未接種の方の場合、症状が重く、高熱、強い喉の痛み、咳、頭痛、関節痛、筋肉痛がでる可能性があります。また、嘔吐、下痢などの消化器症状がでる方もいますので、注意が必要です。   ピロラのワクチンについて アメリカの製薬大手モデルナは、新型コロナウイルスの最新版ワクチンの臨床試験で、BA.2.86(通称ピロラ)に対して「強い免疫反応」が確認されたと発表しています。したがって米国では、最新版ワクチンを供給できるよう急ピッチで準備を整えています。ピロラのような新たな変異株は、感染拡大の新たな波を引き起こす可能性があります。そのため、モデルナの次期新型コロナウイルスワクチンの追加接種は、重症化や入院者数を減らすのに有効な手段であると考えられます。   ピロラの最新情報について 2023年10月28日現在、オミクロン株から派生した新たな変異株BA.2.86(通称ピロラ)は、世界の複数の地域で検出されています。具体的には、2023年8月21日の時点で、デンマークで3例、イギリス、イスラエル、アメリカでそれぞれ1例が確認されています。また、日本では、2023年9月7日に東京で第1例目が確認されており、同日時点では世界で42例が確認されています。新型コロナウイルスに関する最新情報をお探しの方は、「新型コロナと感染症・医療情報」や「新型コロナウイルス感染症対策」や「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。   当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です 当院では、新型コロナワクチンの接種を実施しております。当院の接種対象者は、「12歳以上かつ前回接種から3ヵ月以上経過されている方」、「接種当日に接種券を持参できる方」となっております。接種費用は無料となっておりますので、新型コロナワクチンの接種をしたい方は、「新型コロナワクチン接種予約」からご予約ください。   コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023.10.28

内科

新型コロナウイルス「エリス」(EG5株)についての最新情報と影響

内科に関する記事です。
この記事では、新型コロナウイルスの変異株「EG.5(通称エリス)」について解説していきます。後半部分では、「エリスの最新情報」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 「エリス」とは何か? エリスの特徴・従来のコロナとの違い エリスの症状について エリスの感染力について エリス(EG.5株)のワクチンについて エリスの最新情報について 当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です(令和6年3月31日に終了)   「エリス」とは何か? EG.5(通称エリス)とは、新型コロナウイルスの新変異株です。エリスは、オミクロン株の派生株「XBB株」から、さらに枝分かれした株の一つになります。エリスは、これまでに中国、アメリカ、韓国、日本、カナダ、オーストラリア、シンガポール、イギリス、フランス、ポルトガル、スペインなど51カ国で感染が報告されています。したがって、世界保健機関(WHO)は、感染者数が増えている新型コロナウイルスの変異株「EG.5」を「注目すべき変異株(VOI)」に指定し、各国にモニタリングを呼びかけております。詳しくは「国立感染症研究所の発表データ」をご覧ください。   エリスの特徴・従来のコロナとの違い 世界保健機関(WHO)は、エリスが他の「注目すべき変異株(VOI)」と比べて重症化するという示唆はなく、リスクも同程度だと正式に述べています。ただし、注目すべき変異株に指定するということは、感染力や「重症化率」が他の変異株より高い可能性があるため、警戒が必要なことを意味しています。したがって、十分注意しなくてはなりません。「公益社団法人日本WHO協会」でも同様のことを伝えています。   エリスの症状について 新型コロナウイルスの変異株「エリス」の主な症状は、以下の通りです。 ・発熱 ・継続的なせき ・味覚・嗅覚の変化 ・倦怠感 ・鼻水 ・のどの痛み ※エリスの症状は、これまでのコロナと似たような症状となっています。ただし、初感染の方やワクチン未接種の方は、症状が重く、高熱、強い喉の痛み、咳、頭痛、関節痛、筋肉痛がでます。また、嘔吐、下痢などの消化器症状がでる方もいますので、注意が必要です。   エリスの感染力について エリスは、他の変異株よりも感染力が高いことが示唆されています。米疾病対策センター(CDC)の推計に基づくと、現在の新型コロナウイルス感染者に占めるEG.5感染者の割合は約17%となっており、米国内の派生型としては最も感染者が多いと伝えています(2023年8月地点) 。なお、東京都保険医療局が報告した病原体サーベイランス(ゲノム解析)では、9/18~9/24の期間におけるEG.5感染者の割合は44.0%、9/25~10/1の期間におけるEG.5感染者の割合は47.5%と発表しております。詳しくは「東京都保険医療局:最新のモニタリング項目の分析について」をご覧ください。   エリス(EG.5株)のワクチンについて 現在、オミクロン株の派生型「XBB・1・5」に対応したワクチン接種を実施しております。このワクチンは、感染の主流になっているXBB系統の『EG.5(エリス)』にも効果があると言われております。そのため、東京都の保健医療局では、市民に対して「ワクチン接種の検討をしてください」と呼びかけています。   エリスの最新情報について 2023年10月20日現在、オミクロン株から派生した新たな変異株EG.5(通称エリス)が流行しています。静岡県が県内の新型コロナ感染者の変異株の比率を調べた結果、「感染力が強い」とされるEG.5(通称エリス)は35%で、2週間前の前回調査に比べ11ポイント増加しております。また、9月に県所管地域(静岡市・浜松市以外)で確認されたXBB系統139人のうち、EG.5系統は49人(35.3%)となっており、2週間前の調査の23.9%に比べて11.4ポイント増加しています。新型コロナウイルスに関する最新情報をお探しの方は、「新型コロナと感染症・医療情報」や「新型コロナウイルス感染症対策」や「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。   当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です 当院では、新型コロナワクチンの接種を実施しております。当院の接種対象者は、「12歳以上かつ前回接種から3ヵ月以上経過されている方」、「接種当日に接種券を持参できる方」となっております。接種費用は無料となっておりますので、新型コロナワクチンの接種をしたい方は、「新型コロナワクチン接種予約」からご予約ください。 コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023.10.20

糖尿病・代謝内科

【医師監修】目に現れる糖尿病の症状について解説

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「目に現れる糖尿病の症状」について解説していきます。後半部分では「糖尿病性網膜症」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病とは 糖尿病と目の関係 糖尿病網膜症とは 糖尿病性白内障 目に関する症状は早期発見が極めて重要です 不安な方はいつでもご相談ください   糖尿病とは 糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気です。血糖の濃度が何年間も高いままで放置されると血管が傷つきます。そして将来的に心臓病や、失明、腎不全といった、より重い病気につながります。そのため糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。なお糖尿病は、症状の自覚が難しい病気です。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると、次のような症状が現れてきます。 <糖尿病の初期症状> ・立ちくらみ ・全身の倦怠感、疲労感 ・喉が渇いて沢山の水がほしくなる ・手足のしびれ、冷え、むくみ ・皮膚のかゆみ、乾燥 ・目がかすむ ・視力の低下 ・やけどの痛みを感じにくい ・食べているのに痩せる ・残尿感がある ・尿の臭いが気になる ※糖尿病の症状について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。   糖尿病と目の関係 糖尿病になると、高血糖の影響で網膜の毛細血管が損傷し、「末梢神経障害」や「代謝異常」が生じることがあります。これにより、様々な目の合併症が発生します。合併症の中には、初期段階では症状が現れないこともありますので、注意が必要です。なお、糖尿病網膜症は最もよく知られた合併症です。糖尿病網膜症は、高血糖が網膜血管に損傷を引き起こし、視力の喪失につながる可能性があるため、早期に眼科検査を受けることが重要です。   糖尿病網膜症とは 糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)とは、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気です。「糖尿病腎症」「糖尿病神経症」と並んで糖尿病の三大合併症と言われております。糖尿病網膜症は、他の糖尿病合併症と同様、初期段階では自覚症状がありません。しかし気づかずに放置していると症状が悪化して様々な視覚障害が起こり、最終的には失明に至ることもあります。なお、糖尿病網膜症は、進行の度合いにより大きく三段階に分類されます。 【糖尿病網膜症の病期1】単純糖尿病網膜症 単純糖尿病網膜症(たんじゅんとうにょうびょうもうまくしょう)は、初期の糖尿病網膜症です。最初に出現する異常は、細い血管の壁が盛り上がってできる血管瘤や、小さな出血です。蛋白質や脂肪が血管から漏れ出て網膜にシミ(硬性白斑)を形成することもあります。なお、これらは血糖値のコントロールが良くなれば改善することもあります。 【糖尿病網膜症の病期2】前増殖糖尿病網膜症 前増殖糖尿病網膜症(ぜんぞうしょくとうにょうびょうもうまくしょう)は、単純網膜症より一歩進行した状態です。細い網膜血管が広い範囲で閉塞すると、網膜に十分な酸素が行き渡らなくなり、足りなくなった酸素を供給するために新しい血管(新生血管)を作り出す準備を始めます。この時期になると「かすみ」などの症状を自覚することが多いのですが、全く自覚症状がないこともあります。 【糖尿病網膜症の病期3】増殖糖尿病網膜症 増殖糖尿病網膜症(ぞうしょくとうにょうびょうもうまくしょう)は、糖尿病網膜症の重篤な状態です。この疾患は、高血糖の長期間の影響により、網膜の血管に損傷が生じ、異常な新生血管の増殖が引き起こされます。これらの新生血管は脆弱で、網膜内出血や網膜浮腫を引き起こす可能性があり、視力に深刻な損傷をもたらすことがあります。また、出血量が多い場合には視力低下を引き起こすこともあります。さらに、疾患が進行し、状態が悪化すると、線維性の増殖組織が形成され、網膜剥離のリスクが高まります。 ※糖尿病網膜症について詳しく知りたい方は「糖尿病網膜症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。   糖尿病性白内障 糖尿病性白内障(とうにょうびょうはくないしょう)とは、水晶体と呼ばれるレンズの部分が濁ってしまって見えにくくなる病気です。糖尿病患者さんに見られる特定の白内障の形態になります。残念ながら、糖尿病性白内障の具体的な原因は、まだはっきりとは分かっていません。主に高血糖が続くことにより、糖アルコールが蓄積して水晶体の混濁が起こると考えられています。また、糖化や酸化などの反応が関係しているとも言われています。なお、一般的に白内障は、加齢によって症状が発生しやすくなる病気です。しかし糖尿病性白内障の場合には20~30代の若年者であっても罹ることがありますので、注意が必要です。白内障の症状や白内障発症のリスクを高める危険因子については、「白内障 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。   目に関する症状は早期発見が極めて重要です 「糖尿病網膜症」や「糖尿病性白内障」など、糖尿病による目の合併症は視力を脅かす重要な問題です。これらの合併症は初期段階では症状が現れにくく、進行すると視力の喪失につながります。ですから、決して放置せず、積極的に定期的な眼科検査を受けてください。特に、「糖尿病にお心当たりのある方」や「健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方」は、目の健康に対する高い意識を持つべきです。定期的な眼科検査を受け、早期発見に努めてください。これにより、合併症が進行する前に適切な治療や介入が可能となり、視力の喪失を予防できます。   不安な方はいつでもご相談ください 糖尿病による目の合併症は、自覚症状がないまま進みます。自覚症状が出たころには、症状がかなり進んでいて、失明を覚悟しなくてはなりません。ですので、糖尿病やその予備軍と診断されたら、医師の指示どおり血糖のコントロールを行い、自覚症状がなくても眼科での定期的な眼底検査を行ってください。なお、糖尿病の指標のひとつに、ヘモグロビンA1c(HbA1c…正常値4.3~5.8)というのがあり、この数値が7.5以上になると、5倍以上失明する危険が高まるといわれています。ご自身の「ヘモグロビンA1c」について気になる方、あるいは糖尿病網膜症の症状について気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.09.28

内科

【医師監修】食後の眠気はなぜ起こるのか?原因と対策を解説

内科に関する記事です。
この記事では、「食後の眠気はなぜ起こるのか」について解説していきます。後半部分では、「食後の眠気対策」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 食後に眠くなるのはなぜか 眠気の原因となる血糖値スパイクとは 食後の眠気対策について 食後に強い眠気が続く場合、病気の恐れがあります 不安な方はいつでもご相談ください   食後に眠くなるのはなぜか 食後に眠気を感じる原因として、主に二つの理由が挙げられます。一つは、消化を促すために脳から胃腸に血液が集中するからです。もう一つは、食事をすることで血糖値が上がるからです。詳細については、以下をご覧ください。 【食後の眠気はなぜ起こるのか】消化に関する理由 食事を摂ると、胃や小腸などの消化器官が食べ物を分解して「栄養素」を吸収するために、多くのエネルギーを必要とします。このため、食事後には消化器官に血液が集中します。血液が胃腸に集中すると、他の部位への血液供給が一時的に減少し、それに伴い脳にも酸素や栄養素が少なく供給されることがあります。この状態が、眠気を感じる一因とされています。 【食後の眠気はなぜ起こるのか】血糖値に関する理由 食事を摂ることで、血糖値が上昇します。特に、炭水化物を多く含む食事を摂ると、急激な血糖値の上昇が起こります。この急激な血糖値の変動は、一時的にエネルギー供給を増加させる反面、その後の急激な下降につながります。この血糖値の急激な変化が、食後に眠気を感じる一因となります。   眠気の原因となる血糖値スパイクとは 血糖値スパイクとは、普段の血糖値は正常なのにもかかわらず、食後に限って血糖値が急上昇、急降下する現象のことです。この現象は、血糖値のグラフがまるで突出した「スパイク」のように上昇することから「血糖値スパイク」と呼ばれています。通常の場合、食後2時間経過時の血糖値は140mg/dL未満であるべきですが、血糖値スパイクの場合はこの基準値を超えて140mg/dL以上になることがあります。血糖値スパイクについて詳しく知りたい方は「血糖値スパイクとは?症状や原因、糖尿病との関係を解説」をご覧ください。   食後の眠気対策について 身体にちょっとした刺激や緊張を与えることで、人間が活動的になるときに働く「交感神経が優位になり、眠気の解消につながります。ここでは、どのような対策が「食後の眠気解消」につながるのか、いくつかご紹介します。 【食後のひどい眠気を解消するための対策1】散歩 食事後に軽い散歩をすることで、血液の循環が促進され、消化プロセスがスムーズに進行します。また、新鮮な空気を吸い込むことでリフレッシュし、眠気を和らげることができます。さらに、食事後の散歩は健康にもプラスなため、適度な運動として取り入れることがおすすめです。ただし、食事直後に激しい運動をすると、胃腸に負担をかける可能性があるため、ご注意ください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策2】カフェイン入りのコーヒーを飲む カフェインは中枢神経系を刺激し、覚醒感を高めます。そのため、食後にカフェイン入りのコーヒーを飲むことで、眠気を軽減し、集中力を保つことができます。ただし、適切な摂取量を守ることが大切です。過剰なカフェイン摂取は不快感や不眠症の原因となる可能性があるため、注意が必要です。 【食後のひどい眠気を解消するための対策3】ストレッチ 食事後に軽いストレッチを行うことで、血液の循環を促進し、消化をサポートします。また、ストレッチは筋肉の緊張をほぐし、眠気を感じにくくするのに役立ちます。食後10〜15分の軽いストレッチを習慣にすることで、食後の眠気を軽減し、エネルギーを保ちやすくなりますので、ぜひ試してみてください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策4】ガムを噛む 噛む行為は唾液の分泌を刺激し、消化をサポートします。また、噛むことによって口腔内の血液循環が促進されるため、脳への酸素供給が増え、覚醒感が高まることがあります。これにより、眠気を和らげる助けとなります。ただし、過度なガムの噛み過ぎには注意が必要です。ガムを日常的に何回も強く噛みすぎると筋肉が痛み、顎関節症の症状が出てくる可能性があります。ですので、過度なガムの噛み過ぎには注意してください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策5】食べる順番に注意する 血糖値が上がりやすい「パン」や「ご飯」などの炭水化物から食べるのではなく、まずは野菜やキノコ、大豆食品などから食べることで、血糖値の急激な上昇を防げます。炭水化物や甘いものを最初に摂ると、血糖値が急上昇し、その後の急降下が眠気を引き起こす原因となりますので、ご注意ください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策6】腹八分目に抑える 過度な食べ過ぎは、血糖値の上昇につながります。したがって食事をする際は、食後の眠気を軽減するために、食事量を腹八分目に抑えることが重要です。腹八分目で食事を終えることは、胃の負担を軽減し、消化プロセスを円滑に進めるのに役立ちます。また、適切な食事量を意識的にコントロールすることで、食後の眠気を和らげ、日常の活動に集中しやすくなります。 【食後のひどい眠気を解消するための対策7】ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。血糖値の急激な変化は、食後に眠気を感じる一因となりますので、ご注意ください。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてくださいね。   食後に強い眠気が続く場合、病気の恐れがあります 食後に強い眠気を感じる方は、糖尿病の疑いがあります。糖尿病を疑う理由としては、血糖値が下がりにくくなっている可能性が挙げられます。食後は誰でも血糖値が一時的に上がります(健康な人でも食後の血糖値は上昇します)。食後に上昇した血糖値は、時間の経過と共にゆっくり下降するのが一般的です。しかし糖尿病の方は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなっているため、食後の高血糖状態が長く続きます。そのため、食後に強い眠気を感じやすいのです。なお、高血糖状態のときに眠気を感じやすいのは、覚醒を促す「オレキシン」というホルモンの分泌が止まるためです。詳しくは「食後の強い眠気は糖尿病症状の可能性があります」をご覧ください。   不安な方はいつでもご相談ください 「慢性的な眠気が続いている」「睡眠薬を飲んでも眠れない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。医師の診断を受けたい方、あるいは自分が不眠症なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.09.28

内科

【医師監修】不眠症改善に効果的な食べ物(食事)について

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症改善に効果的な食べ物」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症に効果的な食習慣」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症とは 不眠症と食べ物の関係性 不眠症の危険性を高める食べ物の特徴 不眠症に効果的な栄養素と食べ物 不眠症に効果的な食習慣 不眠症の症状についてはいつでもご相談ください   不眠症とは 不眠症とは、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや「睡眠の質」が低下することで、日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な社会経済的損失をもたらすと考えられています。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えています。   不眠症と食べ物の関係性 不眠症と「食」には、密接な関係があります。例えば、メラトニンを合成するのに必要な栄養素(ナイアシン、ビタミンB群、鉄、マグネシウム、タンパク質)の摂取不足や、それらの栄養素を消耗する食習慣がある場合、不眠になりやすいと考えられます。また、就寝前に大量のカフェインを摂ることは、入眠を妨げることがあります。さらに、アルコールの過剰摂取も睡眠の質を低下させる要因となりますので、ご注意ください。   不眠症の危険性を高める食べ物の特徴 不眠症のリスクを高める食べ物にはいくつかの特徴があります。まず、カフェイン飲料やエネルギー飲料は興奮状態を引き起こし、入眠を妨げる可能性があります。また、糖分の多い加工食品や甘いスナック(清涼飲料水、ドーナツ、ポテトチップスなど)は血糖値の急激な上昇と下降を引き起こし、夜間の目覚めを増加させることがあります。加えて、脂肪や重いタンパク質を多く含む夕食(ハンバーガー、ラーメン、ピザなど)は胃の不快感や胃酸の逆流を引き起こし、快眠を妨げる可能性があります。さらに、アルコールの摂取も睡眠の質を低下させる傾向があります。アルコールは睡眠を浅くし、多くの覚醒を引き起こすため、控えめに摂取することが重要です。   不眠症に効果的な栄養素と食べ物 ここでは、「不眠症に効果的な栄養素と食べ物」をご紹介します。 【不眠症に効果的な栄養素と食べ物1】トリプトファン 睡眠をコントロールしている脳内物質の「セロトニン」や「メラトニン」は、必須アミノ酸の一つである「トリプトファン」から生成されます。トリプトファンは、体内で生産することができないため、食事から摂取しなければなりません。そのため、不眠症に悩む方は、トリプトファンをしっかりと摂取することが重要です。なお、トリプトファンを豊富に含む食品には、鶏肉、トルコ、魚、ナッツ、大豆製品、バナナなどがあります。これらの食品を食事に取り入れることで、トリプトファンの摂取を増やし、睡眠の質向上を期待できます。 【不眠症に効果的な栄養素と食べ物2】グリシン グリシンはアミノ酸の一種で、赤血球や肝臓における重要な役割を果たしています。グリシンを摂取すると末端の血流が良くなり、熱放散がスムーズに行われ、深部体温が低下して良質な睡眠へ導くといわれています。そのため、グリシンは「睡眠をサポートする性質があること」が示唆されています。なお、グリシンは肉類、魚介類、大豆などに豊富に含まれています 【不眠症に効果的な栄養素と食べ物3】マグネシウム マグネシウムは、先述したメラトニンの他、睡眠に関係するホルモンである「レニン」の働きに関わっていると言われています。そのため、マグネシウム不足もまた、睡眠障害が起こる原因の一つとされています。不眠症の方は、マグネシウムを摂取する必要があるため、食事や「サプリメント」から適切な量を摂ることが重要です。なお、マグネシウムを多く含む食品には、ほうれん草、アーモンド、大豆、鮭などがあります。 【不眠症に効果的な栄養素と食べ物4】ビタミンB1 ビタミンB1は、水溶性ビタミンの一種です。中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ上で重要な栄養素とされています。ビタミンB1が不足すると、神経の過度の興奮や不安感を引き起こし、睡眠障害のリスクを高めることがあります。そのため、不眠症にお悩みの方は、ビタミンB1をしっかりと摂取することが重要です。なお、ビタミンB1は豚肉、大豆、大麦、穀物、ナッツ類などに豊富に含まれています。 【不眠症に効果的な栄養素と食べ物5】GABA GABA(Gamma-Amino Butyric Acid)はアミノ酸の一種で、脳や脊髄などの中枢で働く神経伝達物質です。GABAには抗ストレス作用や神経の興奮を静める作用があります。そのため、GABAを摂取することで、睡眠の質向上を期待することができます。なお、GABAはチョコレートやココアの原料であるカカオをはじめ、トマトや発芽玄米などの野菜や穀物に含まれています。   不眠症に効果的な食習慣 続きましては、「不眠症に効果的な食習慣」をご紹介します。 【不眠症に効果的な食習慣1】夕食の後は3時間ほど空けてから眠る 夕食後すぐに眠ると、夜の睡眠の質が悪くなります。胃腸が盛んに働いているあいだは、深く眠れないからです。したがって夕食の後は、3時間ほど空けてから眠るようにしてください。 【不眠症に効果的な食習慣2】夕食に消化が悪いものを食べない 夕食時に消化が悪い重い食事を摂ると、胃の負担が増加し、胃酸の分泌が増えます。これが睡眠時の胃不快感や胃酸逆流を引き起こし、入眠を妨げることがありますので、ご注意ください。なお、夕食に適した食事は、軽めで消化しやすいものです。質の良い睡眠を求めるなら、夕食は消化の良い炭水化物を中心として、タンパク質や脂肪分は少なめにすることが勧められます。 【不眠症に効果的な食習慣3】トリプトファンを摂る 一日あたり「約500~600mg」のトリプトファンを摂取することが不眠対策に有効と言われています。したがって、一日三食しっかりと食事を摂り、積極的にトリプトファンを摂るように心掛けてください。ただし、トリプトファンの過剰摂取は危険です。トリプトファンを過剰摂取することによって、セロトニンが増加し、嘔吐や頭痛、筋力低下などが起きることがあります。トリプトファンは体にとって必要な栄養素ですが、摂取しすぎると体にとって悪影響になるため、注意してください。 【不眠症に効果的な食習慣4】夕方以降はカフェインを控える カフェインは中枢神経系を刺激し、覚醒状態を維持する効果があります。摂取したカフェインは体内で分解されても効果が持続します。したがって、夕方や夜に摂ると睡眠に悪影響を及ぼす可能性がありますので、注意が必要です。「不眠症の改善について解説しているサイト」でも同様のことを伝えています。 【不眠症に効果的な食習慣5】寝酒は控える アルコールを飲むと、寝つきが良くなります。しかし、時間とともにアルコールが分解されて、血液中のアルコールの濃度が低くなると、覚醒効果が現れるため、睡眠の質は悪くなります。また、アルコールは睡眠中の尿の量を増やしますので、トイレに行きたくなって目が覚めやすく、睡眠がこま切れになってしまいます。アルコールは一時的にリラックス効果を持ち、入眠しやすく感じることがありますが、その後の睡眠の質に悪影響を及ぼすことがありますので、ご注意ください。   不眠症の症状についてはいつでもご相談ください 「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。医師の診断を受けたい方、あるいは自分が不眠症なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.09.27

内科

不眠症と吐き気の関係・主な原因について

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症と吐き気の関係」について解説していきます。後半部分では、「不眠症の改善方法」や「吐き気の対処法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症と吐き気の関係 睡眠不足による吐き気の原因 不眠症の改善方法と吐き気の対処法について 不眠症や吐き気に関係する疾患や症状 不眠症や吐き気に悩んでいる方はすぐにご相談ください   不眠症と吐き気の関係 不眠症の症状が悪化すると、吐き気の発生率が上昇することがあります。不眠症は、就寝時のストレスや不安、不規則な睡眠パターンから生じることがあり、これらの要因が吐き気を誘発する可能性があります。また、不眠症に苦しむ人々は、十分な睡眠を取ることができないため、体調が悪化し、ストレスや不安が増大します。これが吐き気を引き起こす一因ともなります。さらに、睡眠不足が「体の調節機能」に影響を与え、吐き気を引き起こす可能性もあります。吐き気が慢性的になると、それ自体が不眠症を悪化させる要因になりますので、医師の助言を受けながら、不眠症と吐き気に対処する方法を検討することがお勧めです。   睡眠不足による吐き気の原因 睡眠不足が吐き気を引き起こす原因は複数あります。まず、睡眠不足がストレスホルモン(コルチゾール)の増加を促進し、これが胃腸の動きに関わる『自律神経のバランス』を崩すことがあります。過剰なコルチゾールは、胃酸の分泌を増加させ、胃の不快感や吐き気を誘発します。また、睡眠不足は体の免疫機能を低下させ、感染症に対する抵抗力を弱めます。これにより、胃腸感染症などが発症し、吐き気を引き起こす可能性が高まります。さらに、睡眠不足に伴うストレスや不安は、胃腸の運動を乱し、食事の消化を妨げます。これにより、食べ物が胃内に滞留し、吐き気や胃不快感が生じやすくなります。加えて、睡眠不足が食事の時間帯を不規則にし、過食や食事制限を引き起こすことも吐き気の原因です。これらの食事パターンは、胃腸に負担をかけ、吐き気を誘発する可能性があります。このように、睡眠不足が吐き気の原因となる主なメカニズムは、ストレスホルモンの増加、免疫機能の低下、ストレスによる胃腸の運動異常、食事パターンの不規則さなどが挙げられます。したがって、睡眠の質と量を適切に確保し、健康な睡眠習慣を実践することが、吐き気を軽減するために重要だと言えます。   不眠症の改善方法と吐き気の対処法について ここでは、「不眠症の改善方法」と「吐き気の対処法」について解説していきます。 不眠症の改善方法 【不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【不眠症の改善方法2】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。 【不眠症の改善方法3】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【不眠症の改善方法4】ヨガや瞑想、深呼吸法 ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックを日常的に取り入れることで、ストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。 【不眠症の改善方法5】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【不眠症の改善方法6】ハーブ ハーブの活用は、自然な方法で睡眠の質を向上させる手段の一つです。睡眠に良いハーブとしては、カモミールやバレリアンが有名です。カモミールはリラックス効果があり、不眠症や不安の緩和に役立ちます。一方、バレリアンは神経の鎮静作用があり、入眠困難を改善する効果があります。なお、これらのハーブはハーブティーとして楽しむことが一般的です。 【不眠症の改善方法7】アロマセラピー アロマセラピーは、自然療法の一つであり、不眠症の改善に効果的な方法として広く知られています。具体的には、ラベンダーやカモミールなどのアロマオイルを使用することで、リラックス効果を促し、緊張を和らげることができます。枕元にアロマディフューザーを置くか、お風呂に垂らして入浴するだけで、心と体をリラックスさせ、安眠のサポートとなりますので、お試しください。ただし、アロマセラピーの効果には個人差があるため、自分に合った香りや方法を選ぶことが大切です。 睡眠不足による吐き気の対処法 もし吐き気がある場合には、気持ちを紛らわせるために「窓を開けて空気を入れかえる」「背中をさすってもらう」「横向きで寝る」「冷たい水でうがいをする」などの方法が効果的です。詳しくは、以下をご覧ください。 【吐き気の対処法1】窓を開けて空気を入れかえる 新鮮な空気は、吐き気を引き起こすのを防ぐのに役立ちます。特に、閉じた部屋や密室感を感じるとき、窓を開けて換気をすることで、空気中の酸素濃度が増し、リフレッシュされた感覚を得ることができます。 【吐き気の対処法2】背中をさすってもらう 軽く背中をさすってもらうことで、リラックスしやすくなり、吐き気を和らげることができます。 【吐き気の対処法3】横向きで寝る 仰向けに寝ていると胃酸が食道に逆流しやすくなり、不快感を強化することがあります。一方、横向きで寝ることで胃酸の逆流を防ぎ、吐き気を緩和できます。したがって、吐き気を感じる場合には、横向きで寝ることをお勧めします。ただし、横向きで寝る方法には個人差があるため、すべての人に効果的とは限りません。吐き気が継続する場合や他の症状がある場合には、医師のアドバイスを受けることが重要です。 【吐き気の対処法4】冷たい水でうがいをする 吐き気を感じるとき、口の中や喉に不快感を和らげるために冷たい水を使うことが効果的です。冷たい水でうがいをすることで、口の中の不快な味や臭いを洗い流し、すっきり感を得ることができます。   不眠症や吐き気に関係する疾患や症状 不眠症や吐き気に関係する可能性のある『疾患』や『症状』をいくつかご紹介します。 <うつ病> うつ病とは、慢性的な気分の低下や無気力感、興味や喜びの喪失などの症状を特徴とする精神疾患です。うつ病は睡眠障害や精神的な不調を伴うことがあるため、不眠症や吐き気の原因となることがあります。 <自律神経失調症> 自律神経失調症は、自律神経の調節が不均衡になる疾患です。交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな身体的症状を引き起こすことがあります。自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の不均衡に起因し、不眠症のリスクを増加させる要因の一つとされています。自律神経が正常に機能しないと、入眠困難や夜間目覚めが増えることがあります。また、自律神経失調症の一部の患者は、交感神経と副交感神経の不均衡により、吐き気や胃の不快感が発生することがあります。特に、交感神経が優位になる状況でストレスや不安が高まると、これらの身体的症状が強化されることがあります。 <不安障害> 不安障害は、異常な程度の不安や恐れが継続的に存在し、日常生活に大きな影響を及ぼす精神疾患の総称です。不安障害に苦しむ人々は、不安や緊張が吐き気を誘発し、睡眠の質を低下させることがあります。なお、不安障害には「一般性不安障害」「社交不安障害」「パニック障害」などの種類があります。これらの不安障害は、精神的な不調だけでなく、身体的な症状(吐き気、頭痛、不眠症など)を引き起こすことがありますので、注意が必要です。 <胃腸障害> 消化器系の疾患や胃腸の不調は、吐き気や胃の不快感を引き起こすことがあり、睡眠を妨げることがあります。また、消化器系の疾患や胃腸の不調は、不眠症のリスクを高める要因にもなります。   不眠症や吐き気に悩んでいる方はすぐにご相談ください 不眠症は他の疾患との関連性が高い疾患です。身体的な病気や精神的な健康状態が不眠症の原因となることがあり、また、不眠症自体も他の病態を悪化させる可能性があります。そのため、不眠症は放置せずに、適切な治療を受ける必要があります。睡眠が浅い、頻繁に吐き気がする、寝つけないなど、日常生活に支障を感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.09.14

内科

60代に起こりがちな不眠症の原因と対策

内科に関する記事です。
この記事では、「60代の不眠症」について解説していきます。後半部分では「60代のための不眠症改善方法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 60代の不眠症の特徴 不眠症と健康の関係 不眠症と食事の関係 不眠症とメンタルヘルスの関係 60代のための不眠症改善方法 60代の不眠症症状におすすめの睡眠日誌について   60代の不眠症の特徴 60代以上の方の睡眠には、眠りが短くなったり、浅くなったりする特徴があります。高齢になると、社会活動から遠ざかり、日中の活動量が低下するため、必要な睡眠量も減少する傾向があります。また、加齢とともに、睡眠と関係の深い神経の働きやホルモンの分泌能力が衰え、睡眠時間が短くなることがあります。特に、60歳以降になると、まだ早い時刻から寝床に入ってしまうことで、寝床にいる時間は増えるものの実際の睡眠時間は減少し、不眠症の症状が悪化する可能性があります(不眠症は個人差や状況によって異なるため、全ての方に当てはまるわけではありません)。   不眠症と健康の関係 不眠症は免疫機能の低下や心理的ストレスの増加など、健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、睡眠不足は炎症反応を増加させ、慢性疾患のリスクを高めることが示唆されています。また、不眠症は心理的なストレスを増大させる可能性があるため、うつ症状や不安症状の悪化を引き起こすことがあります。さらに、睡眠不足は神経系にも重大な影響を及ぼすことがあります。脳は睡眠中に情報の整理・処理を行い、新たな情報を学習し定着させる重要な役割を果たします。しかし、十分な睡眠が確保されない場合、このプロセスが阻害されることで、認知機能の低下や記憶障害が生じる可能性があります。特に長期間にわたる不眠症は、認知症や記憶障害のリスクを増加させる要因として議論されています。したがって、不眠症の症状が持続する場合は、早めに医師の診断を受け、適切なケアを行うことが重要です。「e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えております。   不眠症と食事の関係 栄養バランスの取れた食事は、脳内の神経伝達物質を適切に調整し、セロトニンやドーパミンのような気分を安定させる化学物質の生成をサポートします。これにより、ストレスや不安を軽減する助けとなり、心地よい睡眠につながる可能性があります。一方で、不健康な食習慣は心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。過度な加工食品や高糖質の食品の摂取は、血糖値の急激な上昇と下降を引き起こし、気分の安定を妨げる可能性があります。また、カフェインやアルコールも夜間の睡眠を妨げる可能性があるため、摂取量には注意が必要です。不眠症とアルコールの関係性については「不眠症とお酒(アルコール)の関係性を解説」をご覧ください。   不眠症とメンタルヘルスの関係 心の健康が悪化すると、うつ症状や不安感が増加し、入眠困難や中途覚醒などの不眠症症状が現れることがあります。一方で、不眠症が続くと、日中の集中力や気分に影響を及ぼし、心理的負担が増大することがあります。そのため、メンタルヘルスと不眠症には密接な関係があると言われています。不眠症の症状が続くと、日中の機能が低下し、集中力が欠けたり、焦燥感が増加したりすることがあるため、ご注意ください。なお、不眠症とうつ病の関係性について詳しく知りたい方は「不眠症とうつ病の関係性」をご覧ください。   60代のための不眠症改善方法 不眠症の改善方法には、以下のようなアプローチがあります。 【60代のための不眠症改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【60代のための不眠症改善方法2】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【60代のための不眠症改善方法3】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。 【60代のための不眠症改善方法4】カフェインやアルコールの摂取制限 カフェインやアルコールは睡眠を妨げることがありますので、摂取量を制限する、または避けるようにしてください。 【60代のための不眠症改善方法5】目が覚めたら日光を浴びる 目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計を刺激してください。早起きは早寝に通じます。なお、睡眠のリズムを整えるために、週末などの休みの日も、平日と同じ時刻で起床するよう心掛けてくださいね。 【60代のための不眠症改善方法6】適正な食習慣 快適な睡眠を得るためには、適正な食習慣が重要です。朝食は心と身体の目覚めに欠かせません。栄養バランスの取れた朝食を摂ってエネルギーを補給し、一日のスタートを切ってください。なお、夜食については、軽めのものを選ぶことがポイントです。胃腸を過度に刺激しないようにし、就寝前には十分な時間を置いて消化を促してください。適正な食習慣を心掛けることで、良質な睡眠への道が開かれます。 【60代のための不眠症改善方法7】午後の眠気はうまくやり過ごす 長い昼寝はかえって夜間の睡眠を妨げます。昼寝をするなら、午後3時前の20~30分にしてください。 【60代のための不眠症改善方法8】ストレス管理 ストレスは不眠症の悪化を引き起こすことがあります。リラクゼーション法やストレス解消の方法を取り入れて、日常的なストレスを軽減してください。 【60代のための不眠症改善方法9】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【60代のための不眠症改善方法10】リラクゼーションテクニック ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックは、日常的に取り入れることでストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。 【60代のための不眠症改善方法11】アロマセラピー アロマセラピーは、自然療法の一つであり、不眠症の改善に効果的な方法として知られています。アロマセラピーでは、適切な精油の選び方が重要であり、ラベンダーやカモミールなどが一般的に使用されます。これらの精油は、ディフューザーやアロマランプ、アロマスティックなどの方法で香りを楽しむことができます。なお、アロマセラピーの効果は個人によって異なるため、自分に合った香りや使用方法を見つけることが大切です。   60代の不眠症症状におすすめの睡眠日誌について 睡眠に関する悩みで受診する場合、事前に記録した睡眠日誌を持参すると、診察がスムーズに進みます。したがって、睡眠について悩んでいる方には睡眠日誌の作成をお勧めします。睡眠日誌とは、寝床に入った時刻、眠りについた時刻、目を覚ました時刻、寝床から出た時刻など、毎日の睡眠について記録する日誌です。昼寝や居眠りをした場合も書き込み、よく休めたか、日中の眠気があったかどうかなども記録します。睡眠日誌は、自分の睡眠の状態を把握し、見直すことにもつながりますので、積極的に作成してくださいね。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.08.18