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保護者の方へ:子供の麻疹(はしか)の症状と対処法
内科に関する記事です。
この記事では、「子供の麻疹」について解説していきます。後半部分では、「麻疹の合併症」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
麻疹とは:子供における基本知識
麻疹の感染経路
麻疹の経過と症状
子供に見られる麻疹の初期症状
麻疹の合併症
子供の麻疹症状に対する家庭での対応策
子供の麻疹に対する治療方法について
子供の麻疹予防:ワクチン接種の重要性
子供の麻疹についてはいつでも板谷内科クリニックに相談ください
麻疹とは:子供における基本知識
麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。麻しんウイルスの感染力は極めて強いため、感染者と同じ空間にいるだけで感染(空気感染)することがあります。そのため、しっかりとした予防策をとることが重要です。なお、麻しんウイルスは、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症します。そして一度感染して発症すると「一生免疫が持続する」と言われています(一度感染した方が高齢になってから修飾麻疹を発症される例が報告されていますが、極めて稀と考えられています)。「麻疹について解説しているサイト」や「感染症情報センター」でも同様のことを伝えています。
麻疹の感染経路
麻しんウイルスは空気感染、飛沫感染、接触感染を経て感染します。そして、麻しんワクチンを接種せず麻しんウイルスに感染した場合は90%以上が発病します。不顕性感染はほとんどありません。なお、麻しんウイルスは伝搬性が非常に高いため、麻疹の免疫がないグループに1人の発症がいると、12人~14人の方が感染すると言われています。
麻疹の経過と症状
麻疹の経過は3つの期間に分類され、次のような流れで発症から回復にいたります。
<カタル期(2〜4日)>
・倦怠感、不機嫌
・38度前後の発熱があり、いったん下がる
・咳、鼻水、くしゃみ
・目の充血、目やに
・口の中の白い斑点
<発疹期(3〜4日)>
・全身の発疹
・倦怠感、不機嫌
・再び発熱し、高熱になる
<回復期(7〜9日)>
・熱が下がって発疹が消失するけれど色素沈着が残る
子供に見られる麻疹の初期症状
麻疹ウイルスに感染後、10~12日間の潜伏期を経て38℃前後の発熱が2~4日間続き、体のだるさ、喉の痛み、鼻水、咳、充血、目やになどの症状が現れます。そしてその後、熱は一度下がりますが、半日ほどで39℃前後の高熱が再び現れ、首、耳の後ろ、おでこなどに赤い発疹ができ、2日ほどで全身に広がっていきます。この時期には前述した「風邪症状」が悪化しますが、3~4日後には熱は下がり、様々な症状も改善します。ただし、油断してはいけません。麻疹が重症化すると肺炎や脳炎を引き起こす可能性がありますので、ご注意ください。「国立感染症研究所」でも同様のことを伝えています。
麻疹の合併症
麻疹の合併症としては、以下のものが挙げられます。
【麻疹の合併症1】肺炎
肺炎とは、肺の組織が炎症を起こす疾患です。麻疹に感染すると、免疫系が弱まり、肺炎を引き起こすリスクが高まります。麻疹によって呼吸器系の免疫が低下し、通常は対処可能な細菌やウイルスによる肺炎にかかりやすくなります。また、肺炎は重症化すると呼吸不全を引き起こし、命に関わる場合もあります。したがって早期に適切な治療を受けることが重要です。なお、麻疹の肺炎には「ウイルス性肺炎」「細菌性肺炎」「巨細胞性肺炎」の3種類があります。詳しくは「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。
【麻疹の合併症2】中耳炎
中耳炎とは、中耳の組織に炎症が起こる疾患です。麻疹に感染すると、免疫系の影響で中耳の炎症が起こりやすくなります。特に子供の場合は、中耳炎のリスクが高まります。中耳炎は痛みや聴力の低下といった問題を引き起こすだけでなく、重症化すると膿がたまる膿瘍や乳様突起炎を合併することがあります。したがって、早期に医師の診察を受け、適切な治療を行うことが重要です。
【麻疹の合併症3】心筋炎
心筋炎とは、心筋(心臓の筋肉)に炎症が起こる疾患です。麻疹に感染すると、免疫系の影響で心筋炎が発生するリスクがあります。特に心臓が弱い人や免疫が低下している人は、麻疹による心筋炎のリスクが高まります。心筋炎は心臓の機能を低下させ、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。したがって、心筋炎は早期に診断され、適切な治療が行われることが重要です。
【麻疹の合併症4】クループ症候群
クループ症候群は、気道の狭窄や閉塞を引き起こす呼吸器疾患の一つです。麻疹に感染すると、気管や気管支の炎症が悪化し、クループ症候群が発生するリスクが高まります。特にクループ症候群は子供に多く見られ、発熱、咳、声のしわがれ、呼吸困難などの症状を引き起こします。クループ症候群が重症化すると呼吸不全や窒息の危険性があります。したがって、早期の診断と適切な治療が必要です。
【麻疹の合併症5】脳炎
脳炎とは、脳の組織に炎症が生じる疾患です。麻疹に感染すると、ウイルスが中枢神経系に侵入し、脳炎を引き起こすリスクが高まります。特に幼い子供や免疫が低下している人は、麻疹による脳炎のリスクが高まりますので、注意が必要です。脳炎は重篤な合併症であり、発熱、頭痛、意識障害、けいれん、神経学的な症状などを引き起こすことがあります。したがって脳炎は早期に診断され、適切な治療が行われることが極めて重要です。
【麻疹の合併症6】亜急性硬化性全脳炎
亜急性硬化性全脳炎は、中枢神経系に影響を及ぼす重篤な合併症の一つです。麻疹に感染すると、ウイルスが脳組織に直接侵入し、亜急性硬化性全脳炎が発症するリスクが高まります。亜急性硬化性全脳炎は、進行性の神経学的症状を引き起こし、失語、運動失調、痙攣、認知機能の低下などが引き起こされる可能性があります。したがって、早期の診断が極めて重要です。
子供の麻疹症状に対する家庭での対応策
麻疹症状に対する家庭での対応策は、次の通りです。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策1】熱を測って観察
熱があるときは、朝・昼・夕方と1日3回熱を測ってください。もし高熱が持続する場合は、速やかに医師の診察を受けることをお勧めします。なお、熱を測る際は熱だけでなく、前回測定した時からの熱の上がり方にも注意してみてくださいね。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策2】水分補給
麻疹では高熱や発疹により体内の水分が失われやすくなります。したがって、水分補給が非常に重要です。子供に十分な水分を摂取させ、脱水症状を予防してください。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策3】なるべく安静に
安静にしていることで免疫システムが活性化し、症状の軽減に役立ちます。しがたって体が楽になるまで抱っこしたり、添い寝をしたりして、お子さんが静かに休めるようにしてあげてください。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策4】部屋の環境に気をつける
室温は暑すぎたり、寒すぎたりしないようにしてください。部屋を暖めすぎると室内が乾燥し、余計に辛くなることもあります。ですので、数時間おきに窓をあけて換気したり、ぬれタオルや洗濯物を部屋にかけて湿度を保つなどしてください。なお、加湿器を使う場合は、水をこまめに換えて清潔にしないと雑菌を部屋中にバラまいてしまうことになりますので、ご注意ください。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策5】お風呂を控える
お風呂は体力を消耗するため、症状が悪化することもあります。したがって、高熱がある場合や体調がすぐれない時は、湯船に入るのを控え、シャワーで身体を洗う程度にとどめるようにしてください。体力を温存し、安静に過ごすことが症状の回復につながります。
【子供の麻疹症状に対する家庭での対応策6】衣類に気をつける
熱が高い時は、布団をかけすぎたり、厚着にしないように気をつけてください。熱があるからといって厚着をさせる必要はありません。普段、着ている枚数で大丈夫です。なお、熱が上がっている時は、軽い衣類で体を覆い、汗をかいたら着替えさせるよう心掛けてください(背中に手を入れて汗をかいていたら着せすぎです)。
子供の麻疹に対する治療方法について
残念ながら麻疹に有効な治療はなく、解熱剤や点滴などの対処療法しかありません。そのため、発熱に対しては解熱剤の投与が行われ、体温を下げることで患者の体力を温存します。また、栄養状態が悪い方にはビタミンAが有効との報告があります。なお、合併症の予防や治療のために抗生物質が使用されることもあります。ただし、抗生物質は細菌感染にのみ効果があり、麻疹ウイルス自体には効果がありません。このため、抗生物質の適切な使用が重要です。麻疹は合併症が生じやすい疾患であり、重篤な合併症を発症するリスクがあるため、早期の医療処置が重要です。
子供の麻疹予防:ワクチン接種の重要性
麻疹は感染力が非常に強く、空気感染もするため「手洗い」「マスク」だけでは予防できません。麻疹の予防接種が最も有効な予防法と言えます。麻疹ワクチンの接種により「麻しん」に対する抗体ができ、罹患しにくくなります。
また、麻疹の患者さんに接触した場合、72時間以内に麻疹ワクチンを接種することで、麻疹の発症を予防できる可能性があります。したがって、麻疹ワクチンの接種を推奨いたします。
なお、麻疹ワクチン接種によって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができるとされています。麻疹ワクチンについて詳しく知りたい方は「麻疹(麻しん)ワクチンの種類と特徴:効果や期間について」をご覧ください。
麻疹について不安な方はかかりつけ医に相談ください
麻しんウイルスに感染すると、約10日後には発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。そしてその後、2~3日間熱が続き、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
さらに、肺炎や中耳炎を併発しやすく、1,000人に1人の割合で脳炎が発症するとされています。また、稀にではありますが、脳炎や肺炎による死亡例も報告されています。したがって、麻疹(はしか)を放置してはいけません。
発疹や高熱など、麻疹の症状がある場合は「麻しんの疑いがあること」を医療機関に伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。なお、当院では、麻疹に関する相談や診察を行っています。麻疹についてご相談したい方、あるいは自分が麻疹なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
麻疹(麻しん)ワクチンの種類と特徴:効果や期間について
内科に関する記事です。
この記事では、「麻疹ワクチンの種類」について解説していきます。後半部分では、「麻疹ワクチン接種時の注意点」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
麻疹(麻しん、はしか)とは
麻疹ワクチンの種類と特徴
麻疹ワクチンの効果と期間
麻疹ワクチンの副作用(副反応)
日本で接種可能な麻疹ワクチン
麻疹ワクチン接種時の注意点
麻疹についての相談なら板谷内科クリニック
麻疹(麻しん、はしか)とは
麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。麻しんウイルスの感染力は極めて強いため、感染者と同じ空間にいるだけで感染(空気感染)することがあります。そのため、しっかりとした予防策をとることが重要です。
なお、麻しんウイルスは、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症します。そして一度感染して発症すると「一生免疫が持続する」と言われています(一度感染した方が高齢になってから修飾麻疹を発症される例が報告されていますが、極めて稀と考えられています)。「厚生労働省のサイト」や「感染症情報」でも同様のことを伝えています。
麻疹ワクチンの種類と特徴
ここでは、麻疹ワクチンの種類と特徴をご紹介します。
【麻疹ワクチンの種類1】麻疹ワクチン
麻疹ワクチンは、麻疹(はしか)を予防するためのワクチンです。麻疹ワクチンの接種により「麻しん」に対する抗体ができ、罹患しにくくなります。麻しんは感染力が非常に強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。したがって、麻しんの予防接種が最も有効な予防法と言えます。
麻疹ワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性がありますので、どうかご検討ください。なお、麻しんウイルスの主な感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染になります。
【麻疹ワクチンの種類2】麻疹風疹混合ワクチン(MR)
麻疹風疹混合ワクチン MRは、「麻しん(はしか)」と「風しん」を予防するためのワクチンです。麻疹風疹混合ワクチンの接種により「麻しん(はしか)」と「風しん」に対する抗体ができ、罹患しにくくなります。近年、成人の麻しんや風しん感染者が増加しています。
成人が感染すると、子供に比べて重症化する可能性が高いため注意が必要です。また、妊娠初期の妊婦が「風しん」に感染すると、赤ちゃんが先天性風しん症候群という重篤な病気を持って生まれる可能性があります。したがって、現在では成人への接種が推奨されています。
MRワクチンが現状最も主流な麻疹ワクチンとなっています。
【麻疹ワクチンの種類3】麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチン(MMR)
麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチンは、「麻疹(はしか)」「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」「風しん」を予防するためのワクチンです。麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチンの接種により、3種類のウイルスに対する免疫を獲得できます。
したがって、麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチンは、それぞれのワクチンを個別に接種するよりも簡便です。麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチンは、1回の接種により3種類のウイルス全てに対する免疫を獲得できるため、接種率の向上に役立つ有益なワクチンだと考えられています。
麻疹ワクチンの効果と期間
麻疹ワクチンを接種後、約2週間で麻しんウイルスに対する抗体が血液中に現れ、「麻しん」に対する免疫を獲得できます。そして一度抗体が獲得できれば一生涯免疫が続くと考えられています。ただし、1歳未満で接種した際には、血液中に残っている移行抗体の影響でワクチンの効果が十分に発揮されない恐れがあります。したがって、通常は2回の定期接種(1歳と小学校入学前1年間)が推奨されています。
麻疹ワクチンの副作用(副反応)
ここでは、麻疹ワクチンの副作用(副反応)について解説します。
【麻疹ワクチンの副作用(副反応)1】麻疹ワクチン
麻疹ワクチン接種後5日~14日後を中心として、接種者の約5%前後が「37.5度以上38.5度未満」の発熱があります。また、約8%前後が38.5度以上の発熱、および約6%前後が「麻しん様の発疹」を経験することがあります。ただし、発熱は通常1日~2日間で解熱します。
そして発疹は、「少数の紅斑」や「自然麻しん」に近い場合があります。なお、その他にも、接種部位の発赤や腫れ、熱性痙攣、蕁麻疹などが見られます。しかし、それらの症状はほとんどが一過性のものになります(稀に生じる重い副反応としては「脳炎脳症」や「急性血小板減少性紫斑病」があります)。
【麻疹ワクチンの副作用(副反応)2】麻疹風疹混合ワクチン
麻疹風疹混合ワクチン接種後、5日~14日後に「発熱」や「発しん」が多くみられます。また、接種直後から数日の間に、過敏症状と考えられる発熱、発疹、掻痒(かゆみ)などが現れることもあります。
ただし、これらの症状は通常1日~3日で収まります。なお、稀に生じる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、蕁麻疹、呼吸困難等)、血小板減少性紫斑病、脳炎及び痙攣等が挙げられます。
日本で接種可能な麻疹ワクチン
日本で接種可能な麻疹ワクチンは次の通りです。
・麻疹ワクチン
・麻疹風疹混合ワクチン( MR)
・麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチン(MMR)
※日本で接種可能なワクチンの種類について詳しく知りたい方は「国立感染症研究所のホームページ」や「感染症情報センターのホームページ」をご覧ください。
麻疹ワクチン接種時の注意点
麻疹ワクチン接種時の注意点については、以下をご覧ください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点1】接種後30分位は安静に
麻疹ワクチンを接種した後、30分位は安静にしてください。もし、その間に体調の異常を感じましたら「医師」または「看護師」に申し出てください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点2】飲酒や激しい運動
麻疹ワクチンの接種当日は、飲酒や激しい運動は避けてください。なお、入浴は問題ありませんが、注射部位をこすることはやめてください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点3】注射部位を清潔に保つ
麻疹ワクチンを接種する際は、注射部位を清潔な状態に保つことが重要です。清潔な環境で接種を行うことで、感染症やその他の合併症のリスクを最小限に抑えることができます。接種前には、注射部位の周囲を適切に清拭し、接種後も清潔な状態を維持するように心掛けてください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点4】発熱や発しん
麻疹ワクチンの接種後5日から14日後に「発熱」や「発しん」が多くみられます。これらの症状が酷い場合や、筋肉痛、頭痛、関節痛などが現れて辛い場合は、「医師」または「看護師」にご相談ください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点5】妊娠
麻疹ワクチンは生ワクチンのため、1歳未満の乳児や妊婦の方の場合接種を受けられません。また免疫不全などの病気がある方も接種を受けることができない可能性があります。接種後2ヶ月間は妊娠を避けるようにしてください。
【麻疹ワクチン接種時の注意点6】予防接種を受ける際の間隔
麻疹ワクチンの接種後、1ヶ月以内に医療機関を受診する際は、麻疹ワクチンの予防接種を受けたことを医師に伝えてください。麻疹ワクチンの予防接種を受けてから27日以上の間隔を置かないと、他の予防接種を受けることができない可能性がありますので、ご注意ください(他の予防接種を受ける際の間隔については医師の指示に従ってください)。
麻疹についての相談なら板谷内科クリニック
麻しんウイルスに感染すると、約10日後には発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。そしてその後、2~3日間熱が続き、39℃以上の高熱と発疹が出現します。さらに、肺炎や中耳炎を併発しやすく、1,000人に1人の割合で脳炎が発症するとされています。また、稀にではありますが、脳炎や肺炎による死亡例も報告されています。したがって、麻疹(はしか)を放置してはいけません。発疹や高熱など、麻疹の症状がある場合は「麻しんの疑いがあること」を医療機関に伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。なお、当院では、麻疹に関する相談や診察を行っています。麻疹についてご相談したい方、あるいは自分が麻疹なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2025.02.04
インフルエンザの種類(A型 B型 C型 D型)とその違いについて
内科に関する記事です。
この記事では、「インフルエンザの種類」を紹介していきます。後半部分では、「インフルエンザの予防と対策」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インフルエンザウイルスのタイプ(種類)と特徴
インフルエンザA型の特徴や流行パターン
インフルエンザB型の特徴や症状について
インフルエンザC型の特徴や症状
インフルエンザD型の特徴や症状
インフルエンザの予防と対策
インフルエンザの診断
インフルエンザの治療法
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザウイルスのタイプ(種類)と特徴
インフルエンザは、鼻や口から侵入した「インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。ひと口に「インフルエンザウイルス」と言ってもウイルスの型によって流行時期や症状が異なります。したがって、インフルエンザの検査をする際は、ウイルスの型も特定します。なお、現在、インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型、D型の4種類があります。この中でヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類です。D型に関しては、ヒトに感染することはなく、家畜にのみ感染します。
インフルエンザA型の特徴や流行パターン
インフルエンザA型は、他の型に比べて症状が強く現れる傾向があります。具体的には、A型インフルエンザウイルスに感染後は、1〜3日の潜伏期間を経た後に、悪寒、のどの痛み、頭痛、筋肉痛、せき、鼻水、38度前後の高熱などの症状が急激に現れます。特に免疫力の低下している高齢者や小児、心疾患や呼吸器疾患を持っている場合は、「肺炎」や「脳症」などの合併症を併発する可能性が高く、重症化するケースもあるため注意が必要です。
したがって、インフルエンザA型は、早い段階で自分がインフルエンザウイルスに感染していることに気づき、適切な対処をすることが重要です。例年、インフルエンザA型は12~3月頃に流行しますので、ご注意ください。
なお、A型インフルエンザウイルスは、ウイルス表面のタンパク質である「ヘマグルチニン」と「ノイラミニダーゼ」の組み合わせにより、さらに亜型に分類されます。そのため、A型インフルエンザウイルスは144種類の型(亜型)に分けられます。現在、ヒトに感染するA型インフルエンザウイルスは、インフルエンザA(H1N1)とA(H3N2) の2種類です。
これらのウイルスは、さらにそれぞれの中で毎年のように小さい変異を経て、進化し続けています。インフルエンザA型について詳しく知りたい方は「インフルエンザA型の特徴や症状、薬について」をご覧ください。
インフルエンザB型の特徴や症状について
インフルエンザB型の一般的な症状には、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛み、鼻汁、咳などが挙げられます。これらの症状は通常、風邪よりも重度ですが、多くの場合は1週間ほどで改善する傾向があります。ただし、高齢者や乳幼児などでは重症化して、肺炎、気管支炎、中耳炎などの合併症を引き起こすことがあります。
そのため、「自分がインフルエンザに感染している可能性がある」と感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な対処をすることが重要です。例年、インフルエンザA型が12~3月頃に流行し、後を追うように2月頃から春先にかけて、インフルエンザB型が流行しますので、ご注意ください。
なお、B型インフルエンザウイルスは、「山形型」と「ビクトリア型」の2つのタイプに分類されます。B型インフルエンザウイルスはA型とは異なり、毎年、突然変異を起こす可能性は低いため、何度も感染することは少ないとされています。しかしながら、稀に「インフルエンザに2回かかる」という状況が報告されます。
これはインフルエンザA型とB型の両方に感染したためと考えられます。インフルエンザB型について詳しく知りたい方は「インフルエンザB型の特徴や症状、薬について」をご覧ください。
インフルエンザC型の特徴や症状
インフルエンザC型の症状は主に発熱、咳、鼻水とされています。一般的には、A型やB型よりも症状が軽い傾向にあります。ただし、ヒトによっては38度の高熱が出ることもあります。
また、約1割の方には吐き気や下痢、嘔吐、発疹が見られることがあります。インフルエンザC型は、検査できる医療機関が少なく、通常のウイルス性の風邪と診断されることもあるため、実際にかかったとしても気付かないまま過ごしてしまう可能性があります。
そのため、ほとんどの方は「6歳までに感染している」と言われております(年齢に関係なく感染する可能性はありますので、ご注意ください)。例年、インフルエンザC型は1月~6月が流行期となります。したがって、インフルエンザA型やインフルエンザB型とは時期がずれる傾向にあるうえ、流行時期がA型やB型よりも長いため、長期間の予防が必要になります。
なお、インフルエンザC型は、一度感染すると免疫がつき、ほぼ一生かからないと言われております。インフルエンザC型について詳しく知りたい方は「インフルエンザC型とは - 特徴や症状について」をご覧ください。
インフルエンザD型の特徴や症状
D型インフルエンザウイルスは、ウシをはじめとする家畜にのみ感染します。したがって、ヒトに感染して病気を引き起こすことは知られていません。
なお、D型インフルエンザウイルスは、最初に発見された米国をはじめとして、中国、フランス、イタリア、日本、アフリカ諸国など世界中の家畜から発見されております。また、D型インフルエンザウイルスは、ウシの呼吸器病症候群を引き起こす原因ウイルスの一つであることが明らかとなっております。
インフルエンザの予防と対策
インフルエンザウイルスへの感染を予防するためには、手洗い・消毒などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。以下、インフルエンザウイルスの感染を防ぐためのポイントになります。
【インフルエンザの予防と対策1】マスクを着用する
マスクによるインフルエンザ予防は、効果が薄いことが示されています。ただし、全く効果がないわけではありません。近くにいる誰かが「くしゃみ」や「咳」をしたときには、マスクによって飛沫感染を防ぐことができます。また、「くしゃみ」や「咳」が出る人が周囲にウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。したがって、人混みに出る場合などにはマスクの着用をお勧めします。
【インフルエンザの予防と対策2】人混みに出ない
インフルエンザが流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。「ショッピングセンター」や「繁華街」などの人混みでインフルエンザに感染することも多いため、インフルエンザが流行している時期は、ご注意ください。なお、やむを得ず外出する場合は、なるべく短時間で済ませることをお勧めします。
【インフルエンザの予防と対策3】適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の“防御機能”が低下します。したがって、乾燥しやすい室内では加湿器の使用をお勧めします。免疫効果を正常に作用させるためには50~60%程度の湿度が必要になりますので、加湿器などで“室内の湿度”を適切に維持するよう心掛けてください。
【インフルエンザの予防と対策4】インフルエンザ予防接種
インフルエンザの重症化を予防するためにも「インフルエンザ予防接種」を推奨します。インフルエンザ予防接種は、インフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。インフルエンザは悪化すると、気管支炎や肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起こす恐れがありますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします(インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる場合があります)。「日本呼吸器学会」や「厚生労働省」でも同様の見解を述べております。
【インフルエンザの予防と対策5】毎日の食事で免疫力を高める
インフルエンザウイルスの感染を防ぐためには、毎日の食事で免疫力を高めて、「インフルエンザにかからない体づくり」をすることも大切です。具体的には、免疫システムに欠かせない「ビタミンC」と体のエネルギー産生に必要な「ビタミンB1群」、鼻やのどの粘膜を強化する働きのある「ビタミンB2」「ビタミンB6」を多くとることがポイントになります。なお、免疫力を高めるためには1日3食、規則正しく食べることも大切です。免疫力を高めるためにも、栄養バランスのとれた食事と良好な生活習慣を心掛けてください。
【インフルエンザの予防と対策6】手洗い・手の消毒
手についたウイルスが口や鼻に入るというのが、インフルエンザウイルスの感染経路としてとても多いケースです。したがって、インフルエンザの予防として最もお勧めなのは、手洗い・手の消毒になります。手洗い・手の消毒をこまめに行えばウイルスを撃退し、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、小まめに手洗い・手の消毒を行ってください。
【インフルエンザの予防と対策7】うがい
うがいは、のどに付着したウイルスの数を減らしたり、洗い流したりするために有効と言われています。口の中をきれいに保てば、口からうつる「インフルエンザ」や「風邪」などの感染症を防ぐことができますので、外出先から戻ったら「うがい」を行ってください。
インフルエンザの診断
インフルエンザには、診断基準(インフルエンザ診断マニュアル)が設けられております。インフルエンザの診断基準では、インフルエンザの流行期間中(11~4月)に以下の4つの項目をすべて満たす場合、インフルエンザと診断されます。
・突然の発症
・高熱
・上気道炎症状
・全身倦怠感等の全身症状
近年、インフルエンザの流行期間以外でも「インフルエンザ」を発症することがあったり、症状が軽度だったりするケースも多いです。したがって現在は、検査によって診断確定を行うのが一般的です。インフルエンザの検査には、次の4種類があります。
<迅速診断キットを使用した検査>
迅速診断キットによる検査は、綿棒でのどや鼻の奥の粘膜をこすり、そこについた組織や分泌物からウイルスを検出する検査です。迅速診断キットによる検査は、短時間(10分~15分)で簡便に診断できるだけでなく、A型とB型の鑑別も可能です。したがって現在、最も主流となっている検査になります。
<PCR検査>
PCR検査は、のどや鼻の奥を拭い採取した液を検体とし、インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。PCR検査では、ウイルスの型や構造を詳細に調べることができます。そのため、「新型ウイルスであるかどうか」を判定することが可能です。
<ウイルス分離検査>
ウイルス分離検査は、のどや鼻の奥を拭って採取した液からウイルスを分離して判定する検査です。ウイルス分離検査は、結果が出るまでに「1週間程度」かかりますが、ウイルスの種類などまで詳しく分かります。したがって、非常に優れた検査と言われております。
<血清抗体検査>
血清抗体検査は、インフルエンザの発症後1週間以内と、症状が治まった頃にもう1回の計2回、採血を行って「インフルエンザウイルスに対する抗体ができているか」を調べます。ただし、結果が得られるまでに通常2週間程度かかるため、現在では、あまり行われていません。
インフルエンザの治療法
インフルエンザの治療では、抗インフルエンザ薬を用いた「薬物療法」のほか、症状を緩和するための「対症療法」が行われます。
<抗インフルエンザ薬を用いた薬物療法>
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑制し、症状の軽減や回復を促進します。ただし、抗インフルエンザ薬は、症状が出てから2日以内に投与を開始する必要があるため、診断が遅れると効果が薄れることがあります。なお、残念ながらインフルエンザの治療薬として使用される「抗インフルエンザ薬」は、市販薬では販売されていません。そして、市販の風邪薬はインフルエンザを完治させるほどの効果は期待できません。したがって、インフルエンザが疑われる場合は医療機関を受診してください。抗インフルエンザ薬について詳しく知りたい方は「インフルエンザ治療薬の種類や効果、副作用について」をご覧ください。
<対症療法>
対症療法とは、直接の原因を治すのではなく、今みられる症状に対して一時的に症状を和らげる治療法です。例えば、高熱の場合は解熱鎮痛薬を使用し、黄色い痰など細菌の二次感染が疑われる場合には、抗生物質を使用します(抗生物質はウイルス感染に対して効果がないことに留意する必要があります)。なお、水分補給や栄養摂取が困難な場合には、点滴による補液が必要となる場合があります。
インフルエンザの治療は、ウイルスの型だけでなく、年齢、全身状態などの症状や状況に応じて、医師の判断のもと選択していきます。
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、「インフルエンザ脳炎」や「ウイルス性肺炎」といった重大な合併症が現れて重症化する場合もあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします。なお、当院では、予約なしでインフルエンザ予防接種を実施しております。現在、診察時間内であれば当日の接種も可能ですので、突然の接種希望にも柔軟に対応できます。インフルエンザ予防接種をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
インフルエンザC型とは - 特徴や症状について
内科に関する記事です。
この記事では「インフルエンザC型の特徴」について解説していきます。後半部分では「インフルエンザC型の予防と対策」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インフルエンザC型とは
インフルエンザC型の症状
インフルエンザC型の特徴
インフルエンザC型の流行時期について
インフルエンザC型の予防と対策
インフルエンザC型の診断
インフルエンザC型の治療法
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザC型とは
インフルエンザは、鼻や口から侵入した「インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。現在、ヒトに感染するウイルスは大きく分けてA型・B型・C型の3種があり、その中で一度感染すると免疫がつき、ほぼ一生かからないと言われているのがC型です。インフルエンザC型は、通常のウイルス性の風邪と診断されることもあるため、「気がついたら治っていた」ということもあります。そのため、ほとんどの方は「6歳までに感染している」と言われております(年齢に関係なく感染する可能性はありますので、ご注意ください)。
インフルエンザC型の症状
インフルエンザC型の症状は主に発熱、咳、鼻水とされています。ただし、ヒトによっては38度の高熱が出ることもあります。また、約1割の方には吐き気や下痢、嘔吐、発疹が見られることがあります。インフルエンザC型は、大人の患者数が少ないため、A型・B型との比較が難しいですが、一般的には、A型やB型よりも症状が軽い傾向にあります。
インフルエンザC型の特徴
インフルエンザC型は検査できる医療機関が少なく、通常のウイルス性の風邪と診断されることもあるため、実際にかかったとしても気付かないまま過ごしてしまう可能性があります。また、多くの大人はC型インフルエンザウイルスの免疫を持っているので、感染者のほとんどは子供になります。しかしながら油断は禁物です。免疫を持つ大人でもC型インフルエンザウイルスに感染する可能性はありますので、ご注意ください。
インフルエンザC型の流行時期について
例年、インフルエンザA型は12~3月頃に流行し、後を追うように2月頃から春先にかけて、インフルエンザB型が流行します。一方で、インフルエンザC型は1月~6月が流行期となります。したがって、インフルエンザA型やインフルエンザB型とは時期がずれる傾向にあります。また、インフルエンザC型の流行時期は、A型やB型よりも長いため、長期間の予防が必要です。インフルエンザC型に感染している場合、自覚症状がないことが多いため、自分でも気づかないうちに周囲にウイルスを広げてしまう可能性があります。そのため、早い段階で自分がC型インフルエンザウイルスに感染していることに気づき、適切な対処をすることが非常に重要です。C型インフルエンザウイルスの感染が疑わしいときは、すぐに医療機関を受診してください。「国立感染症研究所」や「厚生労働省」でも同様の見解を述べております。
インフルエンザC型の予防と対策
C型インフルエンザウイルスへの感染を予防するためには、手洗い・消毒などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。以下、インフルエンザウイルスの感染を防ぐためのポイントになります。
【インフルエンザC型の予防と対策1】マスクを着用する
マスクによるインフルエンザ予防は、効果が薄いことが示されています。ただし、全く効果がないわけではありません。近くにいる誰かが「くしゃみ」や「咳」をしたときには、マスクによって飛沫感染を防ぐことができます。また、「くしゃみ」や「咳」が出る人が周囲にウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。したがって、人混みに出る場合などにはマスクの着用をお勧めします。
【インフルエンザC型の予防と対策2】人混みに出ない
インフルエンザが流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。「ショッピングセンター」や「繁華街」などの人混みでインフルエンザに感染することも多いため、インフルエンザが流行している時期は、ご注意ください。なお、やむを得ず外出する場合は、なるべく短時間で済ませることをお勧めします。
【インフルエンザC型の予防と対策3】適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の“防御機能”が低下します。したがって、乾燥しやすい室内では加湿器の使用をお勧めします。免疫効果を正常に作用させるためには50~60%程度の湿度が必要になりますので、加湿器などで“室内の湿度”を適切に維持するよう心掛けてください。
【インフルエンザC型の予防と対策4】インフルエンザ予防接種
インフルエンザの重症化を予防するためにも「インフルエンザ予防接種」を推奨します。インフルエンザ予防接種は、インフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。インフルエンザは悪化すると、気管支炎や肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起こす恐れがありますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします(インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる場合があります)。「日本呼吸器学会」でも同様の見解を述べております。
【インフルエンザC型の予防と対策5】毎日の食事で免疫力を高める
インフルエンザウイルスの感染を防ぐためには、毎日の食事で免疫力を高めて、「インフルエンザにかからない体づくり」をすることも大切です。具体的には、免疫システムに欠かせない「ビタミンC」と体のエネルギー産生に必要な「ビタミンB1群」、鼻やのどの粘膜を強化する働きのある「ビタミンB2」「ビタミンB6」を多くとることがポイントになります。なお、免疫力を高めるためには1日3食、規則正しく食べることも大切です。免疫力を高めるためにも、栄養バランスのとれた食事と良好な生活習慣を心掛けてください。
【インフルエンザC型の予防と対策6】手洗い・手の消毒
手についたウイルスが口や鼻に入るというのが、インフルエンザウイルスの感染経路としてとても多いケースです。したがって、インフルエンザの予防として最もお勧めなのは、手洗い・手の消毒になります。手洗い・手の消毒をこまめに行えばウイルスを撃退し、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、小まめに手洗い・手の消毒を行ってください。「首相官邸のホームページ」でも同様のことを伝えております。
【インフルエンザC型の予防と対策7】うがい
うがいは、のどに付着したウイルスの数を減らしたり、洗い流したりするために有効と言われています。口の中をきれいに保てば、口からうつる「インフルエンザ」や「風邪」などの感染症を防ぐことができますので、外出先から戻ったら「うがい」を行ってください。
インフルエンザC型の診断
インフルエンザには、診断基準(インフルエンザ診断マニュアル)が設けられております。インフルエンザの診断基準では、インフルエンザの流行期間中(11~4月)に以下の4つの項目をすべて満たす場合、インフルエンザと診断されます。
・突然の発症
・高熱
・上気道炎症状
・全身倦怠感等の全身症状
近年、インフルエンザの流行期間以外でも「インフルエンザ」を発症することがあったり、症状が軽度だったりするケースも多いです。したがって現在は、検査によって診断確定を行うのが一般的です。インフルエンザの検査には、次の4種類があります。
<PCR検査>(当院では実施していません)
PCR検査は、のどや鼻の奥を拭い採取した液を検体とし、インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。PCR検査では、ウイルスの型や構造を詳細に調べることができます。そのため、「新型ウイルスであるかどうか」を判定することが可能です。
<ウイルス分離検査>
ウイルス分離検査は、のどや鼻の奥を拭って採取した液からウイルスを分離して判定する検査です。ウイルス分離検査は、結果が出るまでに「1週間程度」かかりますが、ウイルスの種類などまで詳しく分かります。したがって、非常に優れた検査と言われております。
なおウィルス分離検査は一般的なクリニック等では実施しません。
<血清抗体検査>(当院では実施していません)
血清抗体検査は、インフルエンザの発症後1週間以内と、症状が治まった頃にもう1回の計2回、採血を行って「インフルエンザウイルスに対する抗体ができているか」を調べます。ただし、結果が得られるまでに通常2週間程度かかるため、現在では、あまり行われていません。
インフルエンザC型の治療法
インフルエンザC型の治療では、一般的に症状を緩和するための「対症療法」が行われます。
<対症療法>
対症療法とは、直接の原因を治すのではなく、今みられる症状に対して一時的に症状を和らげる治療法です。例えば、高熱の場合は解熱鎮痛薬を使用し、黄色い痰など細菌の二次感染が疑われる場合には、抗生物質を使用します(抗生物質はウイルス感染に対して効果がないことに留意する必要があります)。なお、水分補給や栄養摂取が困難な場合には、点滴による補液が必要となる場合があります。
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、「インフルエンザ脳炎」や「ウイルス性肺炎」といった重大な合併症が現れて重症化する場合もあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします。なお、当院では、予約なしでインフルエンザ予防接種を実施しております。現在、診察時間内であれば当日の接種も可能ですので、突然の接種希望にも柔軟に対応できます。インフルエンザ予防接種をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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2025.02.04
インフルエンザB型の特徴や症状、薬について
内科に関する記事です。
この記事では「インフルエンザB型の特徴」について解説していきます。後半部分では、「インフルエンザB型の予防と対策」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インフルエンザB型とは
インフルエンザB型の症状と重症化のリスク
インフルエンザB型の種類について
インフルエンザB型とA型の違いとは
インフルエンザB型とA型は亜型の多さが異なる
インフルエンザB型は下痢の症状を伴いやすい
インフルエンザB型の予防と対策
インフルエンザB型の診断
インフルエンザB型の治療法
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザB型とは
インフルエンザB型とは、鼻や口から侵入した「B型インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。インフルエンザB型は感染してから約1~3日間程度の潜伏期間の後に、38℃以上の高熱、関節痛、頭痛、全身倦怠感、のどの痛み、鼻汁、咳の症状があらわれます。
一般的にはインフルエンザB型はA型よりも症状が軽く、「熱が上がらない場合」や「症状が軽い場合」もあります。したがって、風邪と勘違いしてしまうことも珍しくありません。
なお、現在、ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されます。このうち大きな流行の原因となるのは「A型」と「B型」です。例年、インフルエンザA型は12~3月頃に流行し、後を追うように2月頃から春先にかけて、インフルエンザB型が流行します。
なおコロナ禍においてはインフルエンザB型は夏にも流行していました。
インフルエンザB型の症状と重症化のリスク
インフルエンザB型の一般的な症状には、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛み、鼻汁、咳などが挙げられます。これらの症状は通常、風邪よりも重度ですが、多くの場合は1週間ほどで改善する傾向があります。ただし、高齢者や乳幼児などでは重症化して、肺炎、気管支炎、中耳炎などの合併症を引き起こすことがあります。
そのため、「自分がインフルエンザに感染している可能性がある」と感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な対処をすることが重要です。なお、インフルエンザB型とA型は異なるウイルスですが、一般的には「症状に大きな違いはない」と考えられています。
インフルエンザB型の種類について
B型インフルエンザウイルスは、「山形型」と「ビクトリア型」の2つのタイプに分類されます。B型インフルエンザウイルスはA型とは異なり、毎年、突然変異を起こす可能性は低いため、何度も感染することは少ないとされています。しかしながら、稀に「インフルエンザに2回かかる」という状況が報告されます。
これはインフルエンザA型とB型の両方に感染したためと考えられます。なお、B型インフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスのように多くのタイプはなく、突然変異しにくいため、「世界的な大流行を引き起こすことは少ない」と考えられております。
インフルエンザB型とA型の違いとは
インフルエンザB型とA型の大きな違いは、B型は「人にしか感染しない」という点です。インフルエンザB型は、ヒトにのみ感染します。一方でインフルエンザA型は、ヒトだけでなく、鳥やブタなどヒト以外の動物にも感染します。
インフルエンザB型とA型は亜型の多さが異なる
インフルエンザB型とA型は、亜型の数が異なります。インフルエンザウイルスはウイルスの表面には、「HA」と「NA」という2つのたんぱく質を持っており、同じ型のインフルエンザウイルスの中でも、「保有するたんぱく質の組み合わせ」が異なるものがあります。このような同じ型の中の違いをインフルエンザウイルスの“亜型”と呼びます。A型インフルエンザウイルスはB型と比べて「HA」と「NA」の種類が多いため、亜型の種類も多くなります。したがって、インフルエンザB型とA型は、亜型の多さが異なると言えます。なお、流行する亜型は数年から数十年おきに変化すると言われており、2019年時点で流行しているインフルエンザウイルスは、A型の亜型である「H1N1型」および「H3N2型」と「B型」の3種類になります。
インフルエンザB型は下痢の症状を伴いやすい
下痢の症状がある場合、「インフルエンザB型」の可能性が比較的高いと考えられます。インフルエンザB型に罹患すると、38度以下の微熱が出るなど、A型よりも比較的穏やかな症状が現れることがあります。ただし、A型よりも症状が長引くことがあり、長期間微熱や腹痛、下痢などが続くこともあります。下痢は体内の水分を失いやすくなり、脱水症状を引き起こす可能性があります。したがって、インフルエンザで下痢の症状がある場合は、水分補給が重要です。下痢が続くと脱水症状になる恐れがあるため、水分補給をこまめに行ってください。また、医師に相談して適切な抗ウイルス薬や対症療法を検討することも大切です。「国立感染症研究所」や「厚生労働省」でも同様のことを伝えております。
インフルエンザB型の予防と対策
B型インフルエンザウイルスへの感染を予防するためには、手洗い・消毒などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。以下、インフルエンザウイルスの感染を防ぐためのポイントになります。
【インフルエンザB型の予防と対策1】人混みに出ない
インフルエンザが流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。「ショッピングセンター」や「繁華街」などの人混みでインフルエンザに感染することも多いため、インフルエンザが流行している時期は、ご注意ください。なお、やむを得ず外出する場合は、なるべく短時間で済ませることをお勧めします。
【インフルエンザB型の予防と対策2】マスクを着用する
マスクによるインフルエンザ予防は、効果が薄いことが示されています。ただし、全く効果がないわけではありません。近くにいる誰かが「くしゃみ」や「咳」をしたときには、マスクによって飛沫感染を防ぐことができます。また、「くしゃみ」や「咳」が出る人が周囲にウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。したがって、人混みに出る場合などにはマスクの着用をお勧めします。
【インフルエンザB型の予防と対策3】毎日の食事で免疫力を高める
インフルエンザウイルスの感染を防ぐためには、毎日の食事で免疫力を高めて、「インフルエンザにかからない体づくり」をすることも大切です。具体的には、免疫システムに欠かせない「ビタミンC」と体のエネルギー産生に必要な「ビタミンB1群」、鼻やのどの粘膜を強化する働きのある「ビタミンB2」「ビタミンB6」を多くとることがポイントになります。なお、免疫力を高めるためには1日3食、規則正しく食べることも大切です。免疫力を高めるためにも、栄養バランスのとれた食事と良好な生活習慣を心掛けてください。
【インフルエンザB型の予防と対策4】適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の“防御機能”が低下します。したがって、乾燥しやすい室内では加湿器の使用をお勧めします。免疫効果を正常に作用させるためには50~60%程度の湿度が必要になりますので、加湿器などで“室内の湿度”を適切に維持するよう心掛けてください。
【インフルエンザB型の予防と対策5】インフルエンザ予防接種
インフルエンザの重症化を予防するためにも「インフルエンザ予防接種」を推奨します。インフルエンザ予防接種は、イフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。インフルエンザは悪化すると、気管支炎や肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起こす恐れがありますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします(インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる場合があります)。「日本呼吸器学会」でも同様の見解を述べております。
【インフルエンザB型の予防と対策6】手洗い・手の消毒
手についたウイルスが口や鼻に入るというのが、インフルエンザウイルスの感染経路としてとても多いケースです。したがって、インフルエンザの予防として最もお勧めなのは、手洗い・手の消毒になります。手洗い・手の消毒をこまめに行えばウイルスを撃退し、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、小まめに手洗い・手の消毒を行ってください。
【インフルエンザB型の予防と対策7】うがい
うがいは、のどに付着したウイルスの数を減らしたり、洗い流したりするために有効と言われています。口の中をきれいに保てば、口からうつる「インフルエンザ」や「風邪」などの感染症を防ぐことができますので、外出先から戻ったら「うがい」を行ってください。
インフルエンザB型の診断
インフルエンザには、診断基準(インフルエンザ診断マニュアル)が設けられております。インフルエンザの診断基準では、インフルエンザの流行期間中(11~4月)に以下の4つの項目をすべて満たす場合、インフルエンザと診断されます。
・突然の発症
・高熱
・上気道炎症状
・全身倦怠感等の全身症状
近年、インフルエンザの流行期間以外でも「インフルエンザ」を発症することがあったり、症状が軽度だったりするケースも多いです。したがって現在は、検査によって診断確定を行うのが一般的です。インフルエンザの検査には、次の4種類があります。
<迅速診断キットを使用した検査>
迅速診断キットによる検査は、綿棒でのどや鼻の奥の粘膜をこすり、そこについた組織や分泌物からウイルスを検出する検査です。迅速診断キットによる検査は、短時間(10分~15分)で簡便に診断できるだけでなく、A型とB型の鑑別も可能です。したがって現在、最も主流となっている検査になります。
<PCR検査>
PCR検査は、のどや鼻の奥を拭い採取した液を検体とし、インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。PCR検査では、ウイルスの型や構造を詳細に調べることができます。そのため、「新型ウイルスであるかどうか」を判定することが可能です。
<ウイルス分離検査>
ウイルス分離検査は、のどや鼻の奥を拭って採取した液からウイルスを分離して判定する検査です。ウイルス分離検査は、結果が出るまでに「1週間程度」かかりますが、ウイルスの種類などまで詳しく分かります。したがって、非常に優れた検査と言われております。
<血清抗体検査>
血清抗体検査は、インフルエンザの発症後1週間以内と、症状が治まった頃にもう1回の計2回、採血を行って「インフルエンザウイルスに対する抗体ができているか」を調べます。ただし、結果が得られるまでに通常2週間程度かかるため、現在では、あまり行われていません。
インフルエンザB型の治療法
インフルエンザB型の治療では、抗インフルエンザ薬を用いた「薬物療法」のほか、症状を緩和するための「対症療法」が行われます。
<抗インフルエンザ薬を用いた薬物療法>
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑制し、症状の軽減や回復を促進します。ただし、抗インフルエンザ薬は、症状が出てから2日以内に投与を開始する必要があるため、診断が遅れると効果が薄れることがあります。なお、残念ながらインフルエンザの治療薬として使用される「抗インフルエンザ薬」は、市販薬では販売されていません。そして、市販の風邪薬はインフルエンザを完治させるほどの効果は期待できません。したがって、インフルエンザが疑われる場合は医療機関を受診してください。
<対症療法>
対症療法とは、直接の原因を治すのではなく、今みられる症状に対して一時的に症状を和らげる治療法です。例えば、高熱の場合は解熱鎮痛薬を使用し、黄色い痰など細菌の二次感染が疑われる場合には、抗生物質を使用します(抗生物質はウイルス感染に対して効果がないことに留意する必要があります)。なお、水分補給や栄養摂取が困難な場合には、点滴による補液が必要となる場合があります。
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、「インフルエンザ脳炎」や「ウイルス性肺炎」といった重大な合併症が現れて重症化する場合もあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします。なお、当院では、予約なしでインフルエンザ予防接種を実施しております。現在、診察時間内であれば当日の接種も可能ですので、突然の接種希望にも柔軟に対応できます。インフルエンザ予防接種をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
インフルエンザA型の特徴や症状、薬について
内科に関する記事です。
この記事では、「インフルエンザA型の特徴」について解説していきます。後半部分では、「インフルエンザA型の予防と対策」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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}
.cv_box a{
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width: 15px;
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【目次】
インフルエンザA型とは
インフルエンザA型の症状と重症化のリスク
インフルエンザA型の種類について
インフルエンザA型の予防と対策
インフルエンザA型の診断
インフルエンザA型の治療法
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザA型とは
インフルエンザは、鼻や口から侵入した「インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。現在、ヒトに感染するインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があり、その中で最も流行しやすく、厄介なのがA型と言われています。A型インフルエンザウイルスは、他と比べて症状が激しく、強烈な症状が出やすいのが特徴です。また、A型インフルエンザウイルスの型は140種類以上もあるうえ、感染した人や動物の体内でどんどん進化していくため、新型のウイルスが次々に現れます。そのため、免疫を持っている人が少なく、ワクチンが有効でないウイルスが現れることもあります。このような理由から、A型インフルエンザウイルスは「世界的な大流行を起こす可能性がある」と考えられております。「国立感染症研究所」や「厚生労働省」でも同様の見解を述べております。
インフルエンザA型の症状と重症化のリスク
インフルエンザA型は、他の型に比べて症状が強く現れる傾向があります。具体的には、A型インフルエンザウイルスに感染後は、1〜3日の潜伏期間を経た後に、悪寒、のどの痛み、頭痛、筋肉痛、せき、鼻水、38度前後の高熱などの症状が急激に現れます。特に免疫力の低下している高齢者や小児、心疾患や呼吸器疾患を持っている場合は、「肺炎」や「脳症」などの合併症を併発する可能性が高く、重症化するケースもあるため注意が必要です。したがって、インフルエンザA型は、早い段階で自分がインフルエンザウイルスに感染していることに気づき、適切な対処をすることが重要になります。
インフルエンザA型の種類について
A型インフルエンザウイルスは、ウイルス表面のタンパク質である「ヘマグルチニン」と「ノイラミニダーゼ」の組み合わせにより、さらに亜型に分類されます。そのため、A型インフルエンザウイルスは144種類の型(亜型)に分けられます。なお現在、ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、インフルエンザA(H1N1)とA(H3N2) の2種類です。これらのウイルスは、さらにそれぞれの中で毎年のように小さい変異を経て、進化し続けています。
インフルエンザA型の予防と対策
A型インフルエンザウイルスへの感染を予防するためには、手洗い・消毒などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。以下、インフルエンザウイルスの感染を防ぐためのポイントになります。
【インフルエンザA型の予防と対策1】マスクを着用する
マスクによるインフルエンザ予防は、効果が薄いことが示されています。ただし、全く効果がないわけではありません。近くにいる誰かが「くしゃみ」や「咳」をしたときには、マスクによって飛沫感染を防ぐことができます。また、「くしゃみ」や「咳」が出る人が周囲にウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。したがって、人混みに出る場合などにはマスクの着用をお勧めします。
【インフルエンザA型の予防と対策2】人混みに出ない
インフルエンザが流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。「ショッピングセンター」や「繁華街」などの人混みでインフルエンザに感染することも多いため、インフルエンザが流行している時期は、ご注意ください。なお、やむを得ず外出する場合は、なるべく短時間で済ませることをお勧めします。
【インフルエンザA型の予防と対策3】適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の“防御機能”が低下します。したがって、乾燥しやすい室内では加湿器の使用をお勧めします。免疫効果を正常に作用させるためには50~60%程度の湿度が必要になりますので、加湿器などで“室内の湿度”を適切に維持するよう心掛けてください。
【インフルエンザA型の予防と対策4】インフルエンザ予防接種
インフルエンザの重症化を予防するためにも「インフルエンザ予防接種」を推奨します。インフルエンザ予防接種は、インフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。インフルエンザは悪化すると、気管支炎や肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起こす恐れがありますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします(インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる場合があります)。「日本呼吸器学会」でも同様の見解を述べております。
【インフルエンザA型の予防と対策5】毎日の食事で免疫力を高める
インフルエンザウイルスの感染を防ぐためには、毎日の食事で免疫力を高めて、「インフルエンザにかからない体づくり」をすることも大切です。具体的には、免疫システムに欠かせない「ビタミンC」と体のエネルギー産生に必要な「ビタミンB1群」、鼻やのどの粘膜を強化する働きのある「ビタミンB2」「ビタミンB6」を多くとることがポイントになります。なお、免疫力を高めるためには1日3食、規則正しく食べることも大切です。免疫力を高めるためにも、栄養バランスのとれた食事と良好な生活習慣を心掛けてください。
【インフルエンザA型の予防と対策6】手洗い・手の消毒
手についたウイルスが口や鼻に入るというのが、インフルエンザウイルスの感染経路としてとても多いケースです。したがって、インフルエンザの予防として最もお勧めなのは、手洗い・手の消毒になります。手洗い・手の消毒をこまめに行えばウイルスを撃退し、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、小まめに手洗い・手の消毒を行ってください。
【インフルエンザA型の予防と対策7】うがい
うがいは、のどに付着したウイルスの数を減らしたり、洗い流したりするために有効と言われています。口の中をきれいに保てば、口からうつる「インフルエンザ」や「風邪」などの感染症を防ぐことができますので、外出先から戻ったら「うがい」を行ってください。
インフルエンザA型の診断
インフルエンザには、診断基準(インフルエンザ診断マニュアル)が設けられております。インフルエンザの診断基準では、インフルエンザの流行期間中(11~4月)に以下の4つの項目をすべて満たす場合、インフルエンザと診断されます。
・突然の発症
・高熱
・上気道炎症状
・全身倦怠感等の全身症状
近年、インフルエンザの流行期間以外でも「インフルエンザ」を発症することがあったり、症状が軽度だったりするケースも多いです。したがって現在は、検査によって診断確定を行うのが一般的です。インフルエンザの検査には、次の4種類があります。
<迅速診断キットを使用した検査>
迅速診断キットによる検査は、綿棒でのどや鼻の奥の粘膜をこすり、そこについた組織や分泌物からウイルスを検出する検査です。迅速診断キットによる検査は、短時間(約5分)で簡便に診断できるだけでなく、A型とB型の鑑別も可能です。したがって現在、最も主流となっている検査になります。
<PCR検査>(当院では実施しておりません)
PCR検査は、のどや鼻の奥を拭い採取した液を検体とし、インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。PCR検査では、ウイルスの型や構造を詳細に調べることができます。そのため、「新型ウイルスであるかどうか」を判定することが可能です。
<ウイルス分離検査>
ウイルス分離検査は、のどや鼻の奥を拭って採取した液からウイルスを分離して判定する検査です。ウイルス分離検査は、結果が出るまでに「1週間程度」かかりますが、ウイルスの種類などまで詳しく分かります。したがって、非常に優れた検査と言われております。
なおウィルス分離検査は一般的なクリニックでは行いません。
<血清抗体検査>(当院では実施しておりません)
血清抗体検査は、インフルエンザの発症後1週間以内と、症状が治まった頃にもう1回の計2回、採血を行って「インフルエンザウイルスに対する抗体ができているか」を調べます。ただし、結果が得られるまでに通常2週間程度かかるため、現在では、あまり行われていません。
インフルエンザA型の治療法
インフルエンザA型の治療では、抗インフルエンザ薬を用いた「薬物療法」のほか、症状を緩和するための「対症療法」が行われます。
<抗インフルエンザ薬を用いた薬物療法>
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑制し、症状の軽減や回復を促進します。ただし、抗インフルエンザ薬は、症状が出てから2日以内に投与を開始する必要があるため、診断が遅れると効果が薄れることがあります。なお、残念ながらインフルエンザの治療薬として使用される「抗インフルエンザ薬」は、市販薬では販売されていません。そして、市販の風邪薬はインフルエンザを完治させるほどの効果は期待できません。したがって、インフルエンザが疑われる場合は医療機関を受診してください。
<対症療法>
対症療法とは、直接の原因を治すのではなく、今みられる症状に対して一時的に症状を和らげる治療法です。例えば、高熱の場合は解熱鎮痛薬を使用し、黄色い痰など細菌の二次感染が疑われる場合には、抗生物質を使用します(抗生物質はウイルス感染に対して効果がないことに留意する必要があります)。なお、水分補給や栄養摂取が困難な場合には、点滴による補液が必要となる場合があります。
当院では予約なしでインフルエンザ予防接種が可能です
インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、「インフルエンザ脳炎」や「ウイルス性肺炎」といった重大な合併症が現れて重症化する場合もあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします。なお、当院では、予約なしでインフルエンザ予防接種を実施しております。現在、診察時間内であれば当日の接種も可能ですので、突然の接種希望にも柔軟に対応できます。インフルエンザ予防接種をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
【医師監修】糖尿病とがんの意外な関係性について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病とがんの関係性」について解説していきます。後半部分では「糖尿病患者さんが注意すべきがんの症状」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病とがんの意外な関係性
なぜ糖尿病患者さんはがんになりやすいのか?
糖尿病患者さんが注意すべきがんの症状
がん予防のための糖尿病管理
糖尿病患者さんのがん治療
がんと診断された糖尿病患者さんの生活管理
糖尿病とがんは早期発見と治療が重要です
糖尿病とがんの意外な関係性
糖尿病とがんは、一見すると全く別の病気のように思えます。しかし実際には、両者に密接な関係があることが近年の研究で明らかになっています。日本糖尿病学会と日本癌学会が合同で設立した委員会の報告では、糖尿病患者さんは非糖尿病者と比較して、がんになるリスクが約1.2倍高いことが示されています。また、日本での研究結果によれば、糖尿病は男性において、胃がんのリスクを1.23倍、大腸がんを1.36倍、肝臓がんを2.24倍、膵臓がんを1.85倍、腎臓がんを1.92倍上昇させることが分かっています。そして女性においても、胃がんのリスクが1.61倍、肝臓がんが1.94倍上昇するという結果が得られています。さらに、国内外の多くの研究をまとめた解析では、これらのがん以外にも、乳がんが1.20倍、子宮体がんが2.10倍、膀胱がんが1.24倍のリスク上昇と関連があることが報告されています。なお、糖尿病患者さんが「がん」になった場合、非糖尿病者と比較して、生存に関する予後が悪いことも示されています。したがって、糖尿病は生命に関わる深刻な疾患であるといえます。糖尿病の適切な管理が、がんリスクの低減にも寄与する可能性があることから、両疾患を統合的に捉えたアプローチが今後の医療において重要です。
なぜ糖尿病患者さんはがんになりやすいのか?
糖尿病の既往があると、がんにかかりやすくなる理由は、現在でも完全には解明されていません。また、がんの種類によっても、その理由は様々であると考えられています。しかし、主要な要因の一つとして注目されているのは、糖尿病に伴う体内の変化です。具体的には、膵臓から分泌されるインスリンの作用が不足すると、それを補うために高インスリン血症やIGF-I(インスリン様成長因子1)の増加が生じます。これらの変化が、肝臓や膵臓などの臓器における腫瘍細胞の増殖を刺激し、がん化に関与すると考えられています。さらに、肥満や運動不足も高インスリン血症を引き起こし、これらの要因と関連が深いがんでは、同様のメカニズムが働く可能性があります。次に、糖尿病患者さんに特徴的な高血糖状態は、体内の酸化ストレスを増加させます。これにより、細胞のDNAが損傷され、遺伝子変異が引き起こされる可能性があります。この遺伝子変異の蓄積が、がん発症のリスクを高める一因となっています。また、慢性炎症も糖尿病患者さんのがんリスク上昇に関与していると考えられています。さらに、肝炎ウイルスやピロリ菌感染がインスリン分泌に影響を与え、慢性肝炎や肝硬変が糖尿病状態を引き起こし、肝がんのリスクを上昇させる可能性も指摘されています。これらの複雑な要因が相互に作用し合うことで、糖尿病患者さんのがんリスクが上昇していると考えられますが、その詳細なメカニズムについては、さらなる研究が必要です。糖尿病とがんの関連性の解明は、両疾患の予防と治療戦略の改善に大きく貢献する可能性があるため、今後の研究の進展が期待されています。
糖尿病患者さんが注意すべきがんの症状
がんの早期発見は治療の成功率を高めるため、次のような症状に気をつけることが重要です。まず、急激な体重減少は糖尿病患者さんにとって重要な警告サインとなります。通常、糖尿病の治療により体重は安定するか、緩やかに減少していく傾向がありますが、意図せず短期間で著しい体重減少が見られる場合は、がんの可能性を考慮する必要があります。特に、食事療法や運動療法に変更がないにもかかわらず急激な体重減少が起こる場合は要注意です。次に、説明のつかない血糖コントロールの悪化も重要なサインです。これまで安定していた血糖値が突然乱れ始めたり、インスリンや経口薬の効果が急に弱まったりする場合、がんの存在が疑われることがあります(がんによるストレスや代謝の変化が血糖値に影響を与えるためです)。さらに、がん特有の症状にも注意が必要です。例えば、持続する咳や痰、血痰(肺がん)、便通の変化や血便(大腸がん)、黄疸や右上腹部の痛み(膵臓がん、胆道がん)、排尿時の痛みや血尿(膀胱がん、前立腺がん)などが挙げられます。また、原因不明の発熱、倦怠感、食欲不振が続く場合も要警戒です。これらの症状は必ずしもがんを意味するわけではありませんが、糖尿病患者さんは通常よりも注意深く自分の体調変化を観察し、気になる症状があれば速やかに医療機関を受診することが大切です。
がん予防のための糖尿病管理
糖尿病患者さんにおけるがん予防は、適切な糖尿病管理と健康的な生活習慣の維持が鍵となります。以下に、どのような取り組みが効果的かについて解説していきます。
<生活習慣の改善(食事、運動、禁煙)>
糖尿病とがんの予防には、生活習慣の改善が非常に重要です。まず食事面では、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。特に、野菜や果物、全粒穀物など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取し、加工肉や精製糖の摂取を控えることが推奨されます。これにより血糖値が安定し、がんリスクの低減にもつながります。次に運動面では、適度な有酸素運動を定期的に行うことが推奨されます。週に150分程度の中強度の運動、または75分の高強度の運動を目標にしてください。運動は血糖コントロールを改善し、体重管理に役立つだけでなく、肥満関連のがんリスクを低減させる効果があります。なお、喫煙は糖尿病の合併症リスクを高めるだけでなく、多くのがんの主要な危険因子でもあります。禁煙することで、両疾患のリスクを大幅に減らすことができるため、早期の禁煙を強く推奨します。
<適切な血糖コントロールの重要性>
血糖値を適切に管理するためには、医師の指示に従った薬物療法や自己血糖測定を定期的に実施することが不可欠です。目標として、HbA1c値を7%未満に保つよう心がけ、必要に応じて治療法の調整を行ってください。インスリン抵抗性の改善は、特に肥満関連のがんリスク低減に効果的です。なお、適切な血糖コントロールは、糖尿病の合併症予防だけでなく、がん予防の面でも重要な役割を果たします。慢性的な高血糖状態は、体内で炎症を引き起こし、細胞の異常増殖を促進することで、がん発生のリスクを高めるため、十分な注意が必要です。
<定期的ながん検診の必要性>
糖尿病患者さんは、一般的にがんリスクが高いとされているため、定期的ながん検診が非常に重要です。特に膵臓がん、大腸がん、肝臓がん、乳がんなどは糖尿病との関連性が指摘されています。そのため、年齢や性別、家族歴などのリスク要因に応じた検診を定期的に受けることが推奨されます。例えば、50歳以上の方は大腸がん検診を、喫煙歴のある方は肺がん検診も考慮すべきです。
定期的ながん検診は、早期発見・早期治療の可能性を高め、がんの予後を大きく改善します。したがって、糖尿病の定期検診に加えて、がん検診も計画的に受けることが推奨されます。がんに対する不安や疑問がある場合は、担当医と相談して検診計画を立ててください。
糖尿病患者さんのがん治療
がん治療には、手術療法、薬物療法、放射線療法などがあり、糖尿病がある方の場合は、がん治療と同時に血糖コントロールを行うことが重要です。以下に、糖尿病のある方が各治療を受ける際に気をつけるべき点を説明します。
手術療法
手術を行う際、血糖値が高すぎると手術後の傷が治りにくく、細菌感染しやすくなります。そのため、事前に血糖値を整える治療が必要です。具体的には、インスリン治療を新たに開始したり、既存の治療を調整したりすることがあります。さらに、手術前の血糖コントロール目標としては、尿ケトン体陰性、空腹時血糖値110~140mg/dL、または食後血糖値160~200mg/dL程度が推奨されます。また、手術中には、点滴による糖分補給とインスリン投与で血糖管理を行います。しかし手術後、特に消化管、膵臓、肝臓の手術では、食事摂取量や臓器機能の変化により血糖コントロールが難しくなることがあります。したがって、食事内容や回数、薬の種類や量を適切に調整する必要があります。
<手術で入院するとき>
手術中に食事がとれない期間には、糖分を多く含む点滴が行われることがあります。これは、点滴からの糖分が口から摂取する場合と比べて血糖値が上がりやすいことが知られているためです。そのため、血糖値をコントロールするために、インスリンを皮下または静脈内に投与することがあります。
<自宅の療養で気をつけること>
手術後に糖尿病の専門的な調整が必要になるのは、特に消化管、膵臓、肝臓の手術の場合です。まず、消化管の手術では、一度に食べられる量が少なくなるため、食事に加えて間食で栄養を補うことが重要です。また、膵臓を切除した場合には、その機能を補うために、これまで注射薬を使用していなかった方でもインスリン治療が必要になることがあります。さらに、肝臓を切除すると、食後の肝臓への糖の取り込みが減少し、その結果、食後血糖が高くなることがあります。このように、食事回数や食事内容によって血糖値のコントロールが変化することが予測されますので、糖尿病の薬を使用している方は、主治医にインスリンや飲み薬の量や飲み方について確認しておいてください。加えて、体調によっては食事が普段どおりに摂れない場合もあるかもしれません。このような状況でいつもと同じインスリンの量を注射したり、飲み薬を飲んだりすると、低血糖になるリスクがあるため、その場合の対応についても主治医に確認しておくことが大切です。
薬物療法
抗がん剤治療では、吐き気・嘔吐、発熱、口内炎、味覚変化、便秘、下痢などの副作用が出ることがあります。これらの症状によって食事摂取が困難になると、通常の糖尿病薬の服用で低血糖のリスクが高まります。一方で、症状を和らげるために摂取する食品が糖質の多いものであれば、血糖値が上昇することもあるため、注意が必要です。また、治療の一環としてステロイドを使用する場合があります。ステロイドは血糖値を上昇させる作用があるため、一時的にインスリン治療が必要になったり、既存のインスリン量を増やしたりする必要が生じることがあります。したがって、症状や血糖値の変動に応じて糖尿病治療薬の調整が必要となるため、がん治療と糖尿病治療の両方の主治医と相談しながら進めていくことが重要です。
放射線療法
放射線治療では、全身的な副作用として倦怠感や食欲不振が現れることがあります。また、放射線の照射部位に応じて皮膚炎、口内炎、腸炎などの局所的な副作用が生じる可能性もあります。これらの副作用により食事摂取が困難になると、通常の糖尿病薬の使用で低血糖のリスクが高まります。さらに、高血糖状態で皮膚のトラブルがあると感染のリスクが高まるため、適切な血糖コントロールが重要です。なお、食事摂取量の変化や皮膚のトラブルなど、体調の変化があった場合には速やかに主治医や看護師に相談し、必要に応じて糖尿病治療薬の調整を行うことが大切です。
いずれの治療法においても、糖尿病とがんの両方の専門家と連携しながら、症状や血糖値の変動に応じて適切に治療を調整していくことが、合併症のリスクを低減し、より良い治療成果につながります。
がんと診断された糖尿病患者さんの生活管理
がんと診断された糖尿病患者さんにとって、適切な生活管理は治療効果を高め、生活の質を維持する上で非常に重要です。健康的な食事、適度な運動、適正体重の維持、禁煙、節酒といった基本的な生活習慣の改善は、がんの予防だけでなく、治療中の患者さんの全身状態の改善にも大きく寄与します。そのため、普段から基本的な生活習慣の改善を意識することが大切です。なお、食事療法については、がん治療の影響で食欲不振や嚥下困難などの症状が現れることがあるため、個々の状況に応じた調整が必要です。栄養バランスを保ちつつ、血糖値の急激な上昇を避けるために、複数回の少量摂取や食物繊維を多く含む食品の摂取を心がけてください。また、運動療法に関しては、がんの種類や進行度、治療内容によって適切な運動量や種類が異なるため、過度な運動は避けるべきです。まずは体調に合わせて軽い散歩やストレッチから始めてください。さらに、メンタルヘルスケアも非常に重要です。がんと糖尿病の両方の診断を受けることで、患者さんは大きな不安やストレスを感じる可能性があるため、家族や友人との対話を大切にし、必要に応じて心理カウンセリングを受けることも検討してください。また、同じ境遇の患者さん同士のサポートグループへの参加も、精神的な支えとなることがありますので、ぜひご検討ください。なお、がんと診断された糖尿病患者さんは、定期的な血糖測定と主治医への報告を忘れずに行い、がん治療と糖尿病管理のバランスを取ることが重要です。個々の状況に応じた適切な生活管理を行うことで、より良い治療成果と生活の質の向上を目指してください。
糖尿病とがんは早期発見と治療が重要です
糖尿病とがんは体全体に影響を与える疾患であるため、総合的な健康管理が必要です。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、ライフスタイル全般を見直すことで、両疾患の進行を抑え、健康を維持することができます。特に糖尿病の場合、血糖値の管理が直接的に体の他の部分にも影響を与えるため、継続的なモニタリングが重要です。また、糖尿病患者さんはがんの発症リスクが高まるとされており、特に肝臓や膵臓などの臓器でのリスクが指摘されています。このため、これらの疾患を適切に管理するためには、定期的な健康チェックが欠かせません。血糖値の管理だけでなく、がん検診も同時に行うことで、早期に異常を発見できる可能性が高まりますので、定期的に医療機関を受診してください。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
【医師監修】糖尿病とうつ病の関係性を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病とうつ病の関係性」について解説していきます。後半部分では「糖尿病とうつ病の治療方法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病、うつ病それぞれの症状と診断
糖尿病とうつ病の意外な関係について
なぜ糖尿病患者さんがうつ病にかかるのか?
うつ病が糖尿病に与える影響
糖尿病とうつ病の総合的な治療アプローチ
糖尿病、うつ病の日常生活への影響と対策
糖尿病、うつ病予防と早期発見の重要性
糖尿病に関してはいつでも当院にご相談ください
糖尿病、うつ病それぞれの症状と診断
まずは「糖尿病」と「うつ病」について解説します。
【糖尿病とうつ病の関係性1】糖尿病
糖尿病は、体内で作られるインスリン(血糖値を抑えるホルモン)の働きが不足することにより、高血糖状態になる疾患です。糖尿病は血糖値の調節だけでなく、脂質やタンパク質など、ほぼ全ての体内代謝に異常を及ぼします。また、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、失明、腎不全など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せずに速やかに専門医の診察を受けることが重要です。なお、糖尿病は大きく1型と2型に分けられ、それぞれ発症原因が異なります。以下に、1型糖尿病、2型糖尿病の違いについて説明します。
<1型糖尿病>
1型糖尿病は、インスリンを作る膵臓の「β細胞」に異常が起こることで発症する糖尿病で、インスリン依存型とも呼ばれます。1型糖尿病は、子供や青年などの若年層に多く見られますが、その割合は世界の糖尿病全体のうち「わずか5%」です。糖尿病は大きく分けて1型と2型がありますが、1型は自己免疫によるβ細胞の破壊が原因で発症します。一方、2型糖尿病は運動不足や過食などの生活習慣によって発症するため、性質が異なります。なお、1型糖尿病の主な治療方法は薬物療法で、インスリン製剤を注射することで症状の管理を行います。
<2型糖尿病>
2型糖尿病は、生活習慣や遺伝によって引き起こされる糖尿病です。2型糖尿病では、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモン)が十分に働かなくなることで、血糖値が上昇します。なお、2型糖尿病の原因となるインスリン作用の低下には主に二つの理由があります。一つは、体内の組織がインスリンに対する抵抗性を増すことです。筋肉や肝臓などの組織がインスリンの作用に鈍感になり、インスリンが分泌されていても効果が発揮されにくくなります。そしてもう一つは、膵臓の機能低下によってインスリンの分泌量が減ることです。これらの要因は、遺伝に加えて、過食・過飲や運動不足などの生活習慣の乱れによっても引き起こされることがあります。したがって、糖尿病を予防するためには、健康的な食生活と適度な運動を続けることが重要です。
【糖尿病とうつ病の関係性2】うつ病
うつ病とは、慢性的な気分の低下や無気力感、興味や喜びの喪失などの症状を特徴とする精神疾患です。「気分が強く落ち込み憂うつになる」「やる気が出ない」などの精神的な症状の他、「眠れない」「疲れやすい」「体がだるい」といった身体的な症状が現れます。うつ病は個人の日常生活や「社会的機能」に大きな影響を与えるため、適切な治療が必要です。「もしかしたら、うつ病かもしれない…」と感じている方は、早急に医師に相談することをお勧めします。
糖尿病患者さんがうつ病を併発すると、自己管理が困難になり、血糖値の変動や合併症のリスクが高まります。一方で、うつ病患者さんが糖尿病を発症すると、治療への意欲が低下し、症状の改善が遅れることがあります。したがって、糖尿病やうつ病の症状にお心当たりのある方には、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。
糖尿病とうつ病の意外な関係について
糖尿病とうつ病は、一見すると全く異なる疾患に思えますが、実は深い関連性を持つことが近年の研究で明らかになってきました。国立精神・神経医療研究センターの調査では、糖尿病患者さんのうち、「うつ病」を併発している人の割合は約11%、うつ病を併発している疑いのある人は約31%にものぼります。この数字は、一般人口におけるうつ病の発症率と比較して驚くほど高く、両疾患の関連性を示唆しています。また、うつ病があると、運動不足になり、自己管理もむずかしくなるため、糖尿病になりやすくなるともいわれています。なお、両疾患には共通する生理学的メカニズムも存在します。例えば、体内での持続的な低レベルの炎症や、ストレス反応を制御する脳内システムの乱れは、糖尿病とうつ病の両方に関与していることが分かっています。また、糖尿病治療薬の中には、うつ症状を軽減する効果があるものも報告されており、逆にうつ病治療薬が血糖コントロールに影響を与える可能性も指摘されています。このような複雑な関係性を考慮すると、糖尿病患者さんの定期的なメンタルヘルスチェックや、うつ病患者さんの代謝機能モニタリングの重要性が浮き彫りになっています。したがって、医療従事者と患者さんがこの関係性を理解し、包括的なアプローチを取ることが、より効果的な治療に繋がると考えられています。
なぜ糖尿病患者さんがうつ病にかかるのか?
なぜ糖尿病患者さんがうつ病になりやすいのか、その理由はまだ明らかではありませんが、いくつかの要因が関連していると考えられています。まず糖尿病では、長期にわたる治療がストレスとなり、うつ病を併発するのではないかと考えられています。具体的には、長期間の食事制限です。カロリー摂取量の管理や特定の食品の制限は、食事を楽しむ機会を減少させ、社交の場面でも制約を感じさせることがあります。また、定期的な運動療法も求められますが、これを日々の生活に組み込むことは容易ではありません。特に、合併症による身体的制限がある場合、運動の実施はより困難になる可能性があります。さらに、薬物療法として、インスリン注射や経口血糖降下薬の服用が必要となることも多いため、これらの管理や副作用への対処も患者さんの負担となります。なお、血糖値の変動そのものが気分の起伏に影響を与える可能性も指摘されています。高血糖状態が続くと、疲労感や集中力の低下といった症状が現れ、これがうつ状態を引き起こす要因となることがあります。加えて、糖尿病の合併症への恐れや、実際に合併症が進行した場合の生活の質の低下も、うつ病発症のリスクを高める可能性があります。これらの複合的な要因が、糖尿病患者さんのうつ病発症リスクを高めていると考えられています。
うつ病が糖尿病に与える影響
糖尿病とうつ病を併発すると、生活の質が低下するだけでなく、生命にも深刻な影響を及ぼします。これまでの調査では、糖尿病患者さんがうつ病を併発すると、死亡率は1.6倍に上昇し、医療費は4.5倍に膨れ上がることが明らかになっています。また、糖尿病の主要な合併症である神経障害、腎症、網膜症の発症リスクが高まり、既存の合併症が急速に悪化する危険性も増加します。さらに、うつ病の併発は、糖尿病治療の効果を著しく低下させる要因となります。具体的には、患者さんの食事制限や運動療法への関心が薄れ、有効な療養行動の実施・継続が困難になります。そして喫煙量やアルコール摂取量が増加するなど、糖尿病の悪化を招く悪循環に陥りやすくなります。なお、うつ病自体が2型糖尿病の発症リスクを高めることも明らかになっています。英国のサリー大学などによる大規模研究では、72万人以上を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)が実施されました。この研究では、メンデルランダム化と呼ばれる統計手法を用いて、遺伝情報と健康状態の関連を詳細に分析しました。その結果、うつ病が2型糖尿病の発症リスクを1.26倍に高めることが判明しています。さらに注目すべきは、3分の1以上の症例で、うつ病と糖尿病の関係に肥満が関与していることが明らかになったことです。これらの知見は、うつ病と糖尿病の関係が単純な因果関係ではなく、複雑な相互作用を持つことを示唆しています。したがって、両疾患の予防と管理においては、身体的な側面だけでなく、精神的な健康にも十分な注意を払う必要があります。
糖尿病とうつ病の総合的な治療アプローチ
ここでは、「糖尿病とうつ病の総合的な治療アプローチ」をご紹介します。
<薬物療法(糖尿病治療薬、抗うつ薬)>
糖尿病とうつ病の併存患者さんには、両疾患に対する適切な薬物療法が不可欠です。血糖コントロールの改善は、うつ症状の軽減にも寄与する可能性があります。そのため糖尿病治療では、患者さんの状態に応じてメトホルミンやSGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬などが用いられます。一方、うつ病に対しては、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などが主に使用されます。ただし、抗うつ薬の中には血糖値に影響を与えるものもあるため、慎重な選択と経過観察が必要です。両疾患の薬物療法を適切に組み合わせることで、相乗的な治療効果が期待できます。
<生活習慣の改善(食事、運動)>
糖尿病とうつ病の管理において、生活習慣の改善は極めて重要です。食事面では、バランスの取れた低糖質食を心がけ、食物繊維を十分に摂取することが推奨されます。これにより、血糖値の安定化とともに、腸内環境の改善を通じてメンタルヘルスにも好影響を与えます。運動に関しては、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることが効果的です。定期的な運動は、インスリン感受性を高め、血糖コントロールを改善するだけでなく、セロトニンやエンドルフィンの分泌を促し、うつ症状の軽減にも寄与します。ただし、運動強度や頻度は個々の患者さんの状態に合わせて慎重に設定する必要があります。
<心理療法の重要性>
糖尿病とうつ病の併存患者さんにとって、心理療法は治療の重要な柱の一つです。特に認知行動療法(CBT)は、両疾患に対して効果的であることが示されています。CBTは、患者さんの否定的な思考パターンや行動を識別し、より適応的なものに置き換えることを目指します。これにより、うつ症状の改善だけでなく、糖尿病の自己管理能力の向上にも繋がります。また、対人関係療法や問題解決療法なども有効な選択肢となります。これらの心理療法は、患者さんの疾患受容を促進し、治療へのモチベーションを高める効果があります。
<マインドフルネスの効果>
近年、注目されているマインドフルネスの実践もストレス軽減と血糖コントロールの改善に効果があることが報告されています。マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を向けることで、糖尿病管理に伴う不安やストレスを軽減し、同時にうつ症状の改善にも寄与します。また、マインドフルネス瞑想や呼吸法などの実践は、自己認識を高め、感情調整能力を向上させます。これにより、糖尿病の自己管理行動が改善し、うつ症状の再発予防にも繋がります。したがって、生活習慣の改善に加えて、マインドフルネスの実践もお勧めします。
これらの多面的なアプローチを個々の患者さんの状況に合わせて統合することで、糖尿病とうつ病の効果的な管理が可能になります。患者さんの生活の質を向上させ、両疾患の長期的な予後改善を目指すためには、医療従事者と患者さんが協力して、総合的な治療アプローチに取り組むことが重要です。
糖尿病、うつ病の日常生活への影響と対策
糖尿病とうつ病は日常生活に多大な影響を及ぼす慢性疾患です。具体的には、糖尿病患者さんは定期的な血糖測定や投薬、食事管理が必要となるため、業務中断や食事制限によるストレスを感じることがあります。一方、うつ病は集中力や意欲の低下をもたらし、職場でのパフォーマンスに影響を与えかねません。したがって両疾患を抱える患者さんは、疲労感や気分の変動により、人間関係の維持が困難になることもあります。なお、このような状況下では、家族のサポートが極めて重要です。家族の理解と協力は、患者さんの治療継続と精神的安定につながります。また、ストレス管理も両疾患の管理において重要です。瞑想やヨガ、深呼吸法などのリラクゼーション技術を日常に取り入れることで、ストレスレベルを下げ、血糖値の安定化とうつ症状の緩和につながります。さらに、自己管理も大切です。規則正しい睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を習慣化することで、両疾患の症状改善と予防に効果があります。そのため、糖尿病やうつ病の症状にお心当たりのある方は、自己管理にも積極的に取り組んでください。糖尿病とうつ病は確かに大きな挑戦ですが、適切な対策と周囲のサポートにより、充実した日常生活を送ることは十分に可能です。一歩ずつ前進し、小さな成功を積み重ねていくことで、両疾患と共に生きる自信と希望を見出すことが可能となります。
糖尿病、うつ病予防と早期発見の重要性
糖尿病とうつ病は、互いに関連し合う疾患であり、一方の発症が他方のリスクを高める可能性があります。そのため、糖尿病とうつ病の予防と早期発見は極めて重要です。以下に、糖尿病患者さんのメンタルヘルスケア、うつ病患者さんの血糖管理、そして定期的な健康チェックの必要性について説明します。
<糖尿病患者さんのメンタルヘルスケア>
糖尿病の診断を受けた患者さんは、生活習慣の大幅な変更を余儀なくされることが多く、これがストレスや不安、さらにはうつ病につながる可能性があります。そのため、糖尿病の治療と並行して、患者さんの精神状態を定期的に評価し、必要に応じて心理カウンセリングや認知行動療法などの支援を提供することが重要です。なお、家族や友人など、周囲の協力も患者さんのメンタルヘルス維持に大きな役割を果たします。
<うつ病患者さんの血糖管理>
うつ病は食生活の乱れや運動不足を引き起こし、これが血糖値の上昇やインスリン抵抗性の増大につながる可能性があります。そのため、うつ病の治療中も、定期的な血糖検査やHbA1c検査を行い、糖尿病の早期発見に努めることが大切です。また、うつ病患者さんに対しては、気分の改善と同時に健康的な生活習慣の確立を支援し、糖尿病予防にも配慮した総合的なアプローチが求められます。抗うつ薬の中には血糖値に影響を与えるものもあるため、主治医と連携しながら慎重に薬物療法を進める必要があります。なお、運動療法や食事療法も、うつ症状の改善と血糖管理の両面で効果が期待できます。
<定期的な健康チェックの必要性>
糖尿病とうつ病は初期段階では症状が顕著でないことも多く、自覚症状がないまま進行することがあります。そのため、年に一度は総合的な健康診断を受け、血糖値やコレステロール値などの身体的指標と共に、メンタルヘルスの状態も評価することが推奨されます。特に、家族歴や生活習慣などからリスクが高いと考えられる人は、より頻繁なチェックが必要かもしれません。医療機関との継続的な関わりを持つことで、両疾患の早期発見・早期治療が可能となり、重症化を防ぐことができます。また、定期的な健康チェックは、自身の健康状態への意識を高め、予防的な生活習慣の維持にもつながります。
糖尿病に関してはいつでも当院にご相談ください
前述した通り、糖尿病患者さんはうつ病を発症するリスクが高く、逆にうつ病患者さんも糖尿病のリスクが上昇することが知られています。したがって、両疾患の予防と管理においては、身体的な側面だけでなく、精神的な側面にも十分な注意を払う必要があります。糖尿病とうつ病、どちらも早期診断・治療が極めて重要です。症状が軽微なうちに適切な介入を行うことで重症化を防ぎ、より良好な予後を期待できますので、気になる症状がある方は早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2025.02.04
鼻から接種するインフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」とは?
内科に関する記事です。
この記事では「フルミスト点鼻液」について解説していきます。後半部分では「フルミスト点鼻液の接種方法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
鼻から接種するインフルエンザワクチン「フルミスト®(FluMist®)点鼻液」とは?
フルミスト点鼻液の特徴
フルミスト点鼻液の接種方法
従来の注射型ワクチンとフルミスト点鼻液の違い
フルミスト点鼻液接種の注意点
フルミスト点鼻液接種の費用と助成制度
フルミスト点鼻液に関するよくある質問(FAQ)
フルミスト点鼻液をご希望の方へ
鼻から接種するインフルエンザワクチン「フルミスト」とは?
フルミスト®(FluMist®)点鼻液は、インフルエンザの予防接種として使用される鼻噴霧型のワクチンです。従来の注射型インフルエンザワクチンとは異なり、鼻から噴霧して使用する新しいタイプのワクチン(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)です。
フルミスト点鼻液は注射ではなく、鼻の中に直接スプレーすることで投与されるため、「痛くない」ワクチンとして、注射を嫌がるお子さんにとって非常に有効な選択肢の一つとなります。また、「生ワクチン」であるため、鼻腔粘膜を通じて局所免疫を誘導し、より自然な免疫応答を引き起こすとされています。そのため、従来のワクチンでは十分な効果が得られなかった方々や、注射を苦手とする人々にとって新たな選択肢となることが期待されています。なお、フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)は、海外では長年使用されており、その有効性と安全性が広く認められています。
日本では、海外での使用実績や臨床試験データを踏まえ、2024-2025シーズンから使用が認められました(鼻スプレー型のインフルワクチンを了承)。そのため、多くの医療機関では、2024年10月頃から接種可能となる予定です。ただし、フルミスト点鼻液は輸入ワクチンであるため、入荷状況によって接種開始時期が前後する可能性があります。医療機関によって接種開始日が若干異なる可能性がありますので、お近くの医療機関に確認することをお勧めします。
フルミスト点鼻液の特徴
フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)の最大の特徴は、従来の注射型ワクチンとは異なり、生きた弱毒化インフルエンザウイルスを使用している「生ワクチン」であることです。
具体的には、インフルエンザA型2種類とB型2種類、合計4種類の株が含まれており、幅広い種類のインフルエンザウイルスに対する防御を提供します。また、フルミスト点鼻液の効果メカニズムは、従来のワクチンとは大きく異なります。注射型ワクチンが主にIgG抗体を誘導するのに対し、フルミスト点鼻液は気道分泌型IgA抗体も誘導します(IgA抗体は粘膜表面で働く抗体で、ウイルスの侵入を最前線で防ぐ役割があります)。
これにより、特に小児において高い予防効果が期待されています。さらに、フルミスト点鼻液は生きたウイルスを使用しているため、体内でより自然な免疫応答を引き起こします。この特性により、流行しているインフルエンザウイルスの株が、ワクチンに含まれる株と完全に一致しない場合でも、ある程度の防御効果が期待できます。
これらの特徴に加え、「痛くない」接種方法であることから、フルミスト点鼻液は特に小児や若年層のインフルエンザ予防において、効果的な選択肢となる可能性があります。ただし、すべての人に適しているわけではないため、接種の際は医療専門家との相談が重要です。
フルミスト点鼻液の接種方法
フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)の接種は両鼻に0.1mlずつ噴霧することで完了します。通常は1回の接種で十分です。
しかし9歳未満で初めて接種する場合には、数週間の間隔をあけて2回の接種が推奨されています(フルミスト点鼻液は「痛くない」ワクチンです)。なお、フルミスト点鼻液の対象年齢は2歳から19歳です。
もし「痛くない」方法でワクチン接種をお考えでしたら、従来の注射型インフルエンザワクチンではなく、フルミスト点鼻液をお勧めします。
従来の注射型ワクチンとフルミスト点鼻液の違い
フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)は従来の注射型ワクチンとは異なり、鼻から噴霧して使用する新しいタイプのワクチンです。そのため、注射による腕の腫れは起こらないので、注射部位が腫れやすい方にはフルミスト点鼻液が安心です。
また、この「生ワクチン」の最大の特徴は、鼻腔粘膜での局所免疫形成を促進することです。ウイルスが最初に侵入する場所である鼻腔で直接的に免疫を誘導することで、より効果的にインフルエンザの感染を防ぐことができると考えられています。ただし、どちらのワクチンにも一長一短があり、個人の状況や医療従事者の判断に基づいて最適な選択をすることが重要です。
したがって、インフルエンザ予防接種をご検討中の方には、かかりつけの医師や専門医に相談することをお勧めします。医師との相談を通じて、ワクチンの効果や潜在的な副作用についても正確な情報を得ることができるため、より安心して予防接種(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種を含む)を受けることが可能となります。
フルミスト点鼻液接種の副反応
フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)は、他のワクチンと同様に副反応が生じる可能性があります。ここでは、フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)の主な副反応について解説します。
【フルミスト点鼻液(生ワクチン)の接種は痛くない|副反応1】鼻炎症状
最も一般的な副反応は鼻炎症状です。接種後3〜7日以内に、約40〜50%の方に鼻水や鼻づまりが現れることがあります。これは鼻腔内への直接的な刺激が原因と考えられ、特に若年層で多く見られます。ただし、通常は軽度で一時的なものです。
【フルミスト点鼻液(生ワクチン)の接種は痛くない|副反応2】感冒様症状
次に多いのが感冒様症状です。喉の痛み、咳、軽度の発熱など、風邪に似た症状が現れることがあります。これは免疫系の反応によるもので、一般的には数日で改善します。なお、これらの症状が出た場合は、十分な休息と水分補給が大切です。
【フルミスト点鼻液(生ワクチン)の接種は痛くない|副反応3】頭痛
約3〜9%の接種者が頭痛を経験する可能性があります。ただし多くの場合、軽度なため鎮痛剤で対応可能です。
【フルミスト点鼻液(生ワクチン)の接種は痛くない|副反応4】その他の症状
その他には、咽頭痛が5〜10%、発熱が約10%の方に見られることがあります。ただし、これらも通常は軽度で短期間のものです。
副反応のほとんどは一時的で、数日以内に自然に解消します。しかし、症状が長引いたり重篤化したりする場合は、速やかに医師の診察を受けることをお勧めします。個人の健康状態や体質によって副反応の現れ方は異なるため、接種前に医師と相談し、自身に適したワクチン選択をすることが重要です。
フルミスト点鼻液接種の注意点
フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)は多くの人にとって安全で効果的なワクチンですが、接種に際しては以下の注意点を十分に理解することが重要です。
<接種できない方>
① 2歳未満および19歳以上の方
② 過去1年以内に喘息発作を起こした方
③ 妊娠中の女性(ただし、授乳中は接種可能とされています)
④ 重度の免疫不全患者、およびその家族や介護者
⑤ アスピリンを長期内服中の小児
⑥ 重度の卵アレルギー、ゼラチンアレルギー、ゲンタマイシンやアルギニンにアレルギーがある方
<注意が必要な方>
① 心臓病、重度の呼吸器疾患、肝臓病、糖尿病、貧血、神経疾患のある方
② 過去にアナフィラキシーやギランバレー症候群の経験がある方
③ 血液疾患、腎機能障害のある方
④ 接種当日に鼻炎症状が顕著な方(ワクチンの効果が減弱する可能性があるため)
これらの条件に該当する方は、フルミスト点鼻液の接種を避けるか、接種前に必ず医師と相談する必要があります。また、非常にまれではありますが、重篤な副反応(アナフィラキシーショックやギランバレー症候群など)が報告されていることにも留意してください。
フルミスト点鼻液を安全に接種するためにも、自身の健康状態や既往歴を正確に医師に伝え、個別の状況に応じた適切なアドバイスを受けることが大切です。特に基礎疾患がある場合や、過去にワクチンで深刻なアレルギー反応を経験したことがある場合は、慎重な判断が必要です。
フルミスト点鼻液接種を検討する際は、これらの注意点を踏まえつつ、インフルエンザ予防の重要性と個人のリスクを総合的に考慮し、医療専門家と相談の上で判断することをお勧めします。
フルミスト点鼻液接種の費用と助成制度
フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)の接種費用は医療機関によって異なりますが、10,000円前後で価格設定されているところが多いです。フルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)は保険適用外のワクチンであるため、全額自己負担となりますので、ご注意ください。
ただし、厚生労働省が承認したフルミスト点鼻液(第一三共が製造・2~19歳未満が対象)につきましては、一部の自治体でインフルエンザ予防接種補助の対象となっています。この助成制度の適用は地域によって異なるため、お住まいの自治体の保健所や医療機関に確認することをお勧めします。
なお、未承認のフルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)につきましては補助対象外となりますので、ご注意ください(未承認のワクチンの場合、万が一副作用が起きても予防接種法の救済制度の対象外となるためです)。
フルミスト点鼻液に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、フルミスト点鼻液に関するよくあるご質問に簡潔にお答えいたします。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問1】フルミスト点鼻液の効果はどれくらいですか?
フルミスト点鼻液は、従来の注射型ワクチンと同等以上の効果があるとされています。特に小児では、注射型よりも高い予防効果が報告されています。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問2】フルミスト点鼻液は痛くないの?
はい、フルミスト点鼻液は「痛くない」ワクチンです。鼻から噴霧して使用するため、従来の注射型ワクチンのような痛みはありません。したがって、フルミスト点鼻液は注射を苦手とする方や小さなお子さんにとって、より快適な接種方法といえます。もし「痛くない」方法でワクチン接種をお考えでしたら、従来の注射型インフルエンザワクチンではなく、フルミスト点鼻液をお勧めします。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問3】注射型ワクチンと併用は可能ですか?
可能です。例えば、2回接種対象者で1回目を注射型、2回目をフルミスト点鼻液で接種することができます(併用による追加的な効果について明確な科学的根拠はありません)。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問4】卵アレルギーがある人でも接種可能ですか?
フルミスト点鼻液には卵成分が含まれています。したがって、重度の卵アレルギーやゼラチンに対するアナフィラキシーの既往がある方は、フルミスト点鼻液の接種を避けてください。軽度のアレルギーについては、事前に医師にご相談ください。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問5】生ワクチンとは?
生ワクチンとは、弱毒化された生きたウイルスを使用したワクチンのことです。フルミスト点鼻液は「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」の一種で、生きたインフルエンザウイルスを弱毒化して作られています。生ワクチンは体内でより自然な免疫応答を引き起こすため、効果的な免疫を獲得できる可能性が高いとされています。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問6】風邪のような症状が出ることがありますか?
接種後1週間以内に、30〜40%の方に鼻水や咳などの軽い風邪様症状や微熱がみられることがあります。これらの症状は通常1週間程度で治まります。なお、接種後に鼻漏やくしゃみが見られても再投与の必要はありません。ただし、接種時に強い抵抗があり十分に噴霧できなかった場合は、効果が期待できないことがあります(この場合も再投与の必要はありません)。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問7】花粉症や鼻炎がある場合でも接種できますか?
症状が落ち着いている状態であれば接種可能です。ただし、鼻汁が多い状態では効果が減弱する可能性があるため、症状が軽快してからの接種をお勧めします。
【フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)|質問8】迅速検査で陽性反応が出ることがありますか?
はい、フルミスト点鼻液は生ワクチンのため、接種後2週間程度はインフルエンザの迅速検査で陽性反応が出る可能性があります。
ご不明な点やさらに詳しい情報が必要な場合は、診察時にお尋ねください。個々の状況に応じて、最適なアドバイスをさせていただきます。
フルミスト点鼻液をご希望の方へ
フルミスト点鼻液(経鼻インフルエンザワクチン)は、インフルエンザの予防接種として使用される鼻噴霧型のワクチンです。従来の注射型インフルエンザワクチンとは異なり、鼻から噴霧して使用する新しいタイプのワクチン(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)です。
フルミスト点鼻液は注射ではなく、鼻の中に直接スプレーすることで投与されるため、注射を嫌がるお子さんにとって非常に有効な選択肢の一つとなります。
当院では2024年10月3日よりフルミストの接種を開始いたします。
フルミスト点鼻液にご興味のある方や詳細を知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
当日の順番予約はこちらから
2024.10.13
糖尿病と遺伝の関係:1型・2型別の遺伝リスクと予防法
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病と遺伝の関係」について解説していきます。後半部分では、「糖尿病の治療法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病と遺伝の関係:1型・2型別の遺伝リスクと予防法
1型糖尿病の遺伝リスク、自己免疫疾患としての特性について
1型糖尿病:MHCとの相関について
2型糖尿病の遺伝要因や生活習慣病としての側面
血縁関係との関係:親や祖父母が糖尿病だった場合の影響
日本人特有の糖尿病遺伝因子:人種による違い
ピマ・インディアンと糖尿病
糖尿病の遺伝と環境要因:相互作用のメカニズム
遺伝的な糖尿病の治療法:最新アプローチと従来療法
生活習慣改善と定期検診にて適切に予防、糖尿病遺伝リスクを抑えましょう
糖尿病と遺伝の関係:1型・2型別の遺伝リスクと予防法
糖尿病は、体内で作られるインスリン(血糖値を抑えるホルモン)の働きが不足することにより、高血糖状態になる病気です。糖尿病は血糖値の調節だけでなく、脂質やタンパク質など、ほぼ全ての体内代謝に異常を及ぼします。また、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、失明、腎不全など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せず、速やかに専門医の診察を受けることが重要です。なお、糖尿病において、家族歴は重要なリスク因子の一つとされています。疫学研究によると、両親が2型糖尿病である場合、その子供の発症リスクは3〜4倍程度高まるとされています。さらに、2型糖尿病は1型糖尿病に比べて遺伝的影響がより強いとされています。したがって、血縁者に2型糖尿病患者がいる場合、生活習慣をより注意深く管理することが重要です。1型糖尿病と2型糖尿病の違いについては、以下をご覧ください。
<1型糖尿病>
1型糖尿病は、インスリンを作る膵臓のβ細胞に異常が起こることで発症する糖尿病で、インスリン依存型とも呼ばれます。1型糖尿病は、子供や青年などの若年層に多く見られますが、その割合は世界の糖尿病全体のうち「わずか5%」です。糖尿病は大きく分けて1型と2型がありますが、1型は自己免疫によるβ細胞の破壊が原因で発症します。一方、2型糖尿病は運動不足や過食などの生活習慣によって発症するため、性質が異なります。なお、1型糖尿病の主な治療方法は薬物療法で、インスリン製剤を注射することで症状の管理を行います。
<2型糖尿病>
2型糖尿病は、生活習慣や遺伝によって引き起こされる糖尿病です。2型糖尿病では、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモン)が十分に働かなくなることで、血糖値が上昇します。なお、2型糖尿病の原因となるインスリン作用の低下には主に二つの理由があります。一つは、体内の組織がインスリンに対する抵抗性を増すことです。筋肉や肝臓などの組織がインスリンの作用に鈍感になり、インスリンが分泌されていても効果が発揮されにくくなります。そしてもう一つは、膵臓の機能低下によってインスリンの分泌量が減ることです。これらの要因は、遺伝に加えて、過食・過飲や運動不足などの生活習慣の乱れによっても引き起こされることがあります。したがって、糖尿病を予防するためには、健康的な食生活と適度な運動を続けることが重要です。
※1型糖尿病と2型糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病の分類について解説しているサイト」や「糖尿病が遺伝するのは何型?1型, 2型, その他の型の特徴と遺伝との関係について」をご覧ください。
1型糖尿病の遺伝リスク、自己免疫疾患としての特性について
1型糖尿病の発症には、環境因子と遺伝的要因の両方が関与していることが知られています。
環境因子とは、個人の生活環境や外的要因のことを指します。1型糖尿病に関連する主な環境因子には以下のようなものがあります。
・ウイルス感染(特に腸内ウイルスなど)
・食事要因(早期の牛乳摂取、グルテンの摂取時期など)
・衛生環境(過度に清潔な環境での成長)
・ストレス
・季節性(冬季に発症が多いという報告がある)
一方、遺伝的要因とは、個人の遺伝子に関連する因子のことを指します。そのため、1型糖尿病の親を持つ子供は、そうでない親の子供と比較して、やや高い発症リスクがあります。ただし、遺伝子を受け継いだからといって、必ずしも発症するわけではありません。1型糖尿病の発症には複数の遺伝子が関与していると考えられており、まだ完全には解明されていません。また、糖尿病は典型的な多因子遺伝疾患であり、遺伝因子に加えて環境因子が大きく影響します。したがって、たとえ遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っていても、不規則な食生活や運動不足、肥満といった環境因子を適切に管理することで、発症リスクを低減できる可能性があります。なお、1型糖尿病の遺伝性は2型糖尿病と比較すると相対的に低いとされています。具体的には、両親が共に1型糖尿病である場合、子供の発症リスクは3%〜5%程度です。片親のみが1型糖尿病の場合は、さらに低く1%〜2%とされています。詳しくは「1型糖尿病について解説しているサイト」をご覧ください。
1型糖尿病:MHCとの相関について
1型糖尿病の発症メカニズムにおいて、膵β細胞の主要組織適合性複合体(MHC)抗原の異常発現が重要な役割を果たしていると考えられています。大阪大学の研究では、1型糖尿病における膵β細胞でのMHC抗原異常発現のメカニズムを分子生物学的手法を用いて分析しました。まず、どのサイトカインが膵β細胞でMHC抗原を誘導するかを明らかにするため、ラットのインスリノーマ細胞株RINm5Fを用いて、さまざまなサイトカインがMHC抗原mRNAの発現に与える影響をNorthern blotting法で検討しました。その結果、サイトカイン無添加の状態では、正常なβ細胞と同様にクラスI MHC抗原のmRNAは検出されましたが、クラスII MHC抗原のmRNAは検出されませんでした。また、クラスI抗原のmRNAは、IFNγ単独またはIFNγ+TNFγの添加により増加しましたが、クラスII抗原のmRNAはどのサイトカインによっても発現しませんでした。一方、インスリンのmRNAは、IFNγ+TNFαの刺激により減少しました。次に、膵β細胞のインスリン分泌能がMHC抗原の発現によってどのように影響を受けるかを調べるため、ヒトMHC抗原(HLA-Cw2)遺伝子とネオマイシン耐性遺伝子をリン酸ストロンチウム法でRINm5F細胞に導入し、さまざまな程度のMHC抗原を持続的に発現する12個のクローンを得ました。それぞれのクローンのグルコース刺激に対するインスリン分泌反応を調査したところ、MHC抗原の発現量とグルコースに対するインスリン分泌量との間に負の相関関係が認められました。この研究により、膵β細胞におけるMHC抗原の発現は様々なサイトカインによって制御され、また、MHC抗原の発現程度とインスリン分泌能との間には負の相関関係が存在することが明らかになりました。これらの結果は、1型糖尿病の発症における膵β細胞におけるMHC抗原発現の重要性を示しています。
2型糖尿病の遺伝要因や生活習慣病としての側面
2型糖尿病は多因子遺伝の典型例であり、家族内での遺伝的素因が重要な役割を果たします。両親がともに糖尿病である場合、その子供が発症する確率は約40%〜50%と高くなります。これは、父母から受け継ぐ遺伝的素因が影響していることを示しています(片親が糖尿病の場合、子供の発症確率は約27%です)。しかし、2型糖尿病の発症は遺伝要因だけで決まるわけではありません。環境因子も大きな影響を及ぼします。例えば、不健康な食生活、運動不足、ストレス、肥満などが発症リスクを高める要因となります。そのため、家系に糖尿病患者さんがいる場合は、遺伝リスクを認識しつつ、生活習慣の改善に努めることが重要です。家族全体で健康的なライフスタイルを共有することが予防の鍵となります。なお、遺伝因子を変えることはできませんが、環境因子はコントロール可能です。家族に糖尿病患者さんがいる方は、定期的な健康診断を受けるとともに、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、健康的なライフスタイルの維持に努めてください。「2型糖尿病について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
血縁関係との関係:親や祖父母が糖尿病だった場合の影響
糖尿病になりやすい体質(=遺伝因子)は親から子供へと受け継がれるため、家族に糖尿病患者さんがいる人は、そうでない人に比べて糖尿病になる確率が高くなります。例えば、片親が2型糖尿病の場合、その子供の発症リスクは約30%であり、両親が2型糖尿病の場合は50%以上に上昇します。つまり、おじいちゃんやおばあちゃんが糖尿病である場合、その子供の発症リスクが高まり、結果として孫の遺伝的リスクも上昇する可能性があります。しかし、2型糖尿病は多因子遺伝疾患であり、遺伝因子に加えて環境因子(生活習慣)や加齢などが発症に影響します。そのため、祖父母が糖尿病であっても、必ずしも、その子供や孫が糖尿病になるわけではありません。糖尿病の遺伝確率はあくまで目安であり、個々の家系や生活環境によって異なる可能性がありますので、必要以上に心配しないでください。重要なのは、血縁関係にある家族の糖尿病歴を把握し、自分のリスクを認識した上で、予防的な生活習慣を心がけることです。兄妹を含む家族全体で健康意識を高めることが、世代を超えた糖尿病予防につながります。遺伝的素因は変えることはできませんが、適切な食事管理、定期的な運動、ストレス管理などの生活習慣の改善によって、発症リスクを大幅に低減できることを忘れてはいけません。なお、糖尿病が遺伝する確率について詳しく知りたい方は「糖尿病が遺伝する確率は?血縁関係や型による確率の違い」をご覧ください。
日本人特有の糖尿病遺伝因子:人種による違い
日本の糖尿病患者の約95%が2型糖尿病です。2型糖尿病は「生活習慣」と深く関わっているため、正しい生活習慣を身につけることが予防の基本です。しかし、日本人の場合は特別な注意が必要です。日本人は遺伝的に欧米人よりインスリンを分泌する能力が低いという特徴があります。そのため、軽度の肥満でも体内のインスリン需要に対応できず、糖尿病を発症することがあります。実際、日本人の2型糖尿病では、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」よりも、「インスリン分泌障害」が主な原因となるケースが多いです。しかし、この特徴は逆に糖尿病予防の可能性も示しています。生まれつきインスリンの分泌能力が低くても、適切な生活習慣でインスリン抵抗性の悪化を防げば、2型糖尿病の発症リスクを下げられる可能性があります。したがって、日本人の糖尿病予防には、体重管理だけでなく、バランスの良い食事や適度な運動など、総合的な生活習慣の改善が極めて重要です。なお、アジア7カ国90万人以上を対象とした大規模横断研究により、BMIと糖尿病の関連性が明らかになっております。この研究では、バングラデシュ、中国、インド、日本、韓国、シンガポール、台湾の18のコホートに所属するアジア人を対象に、BMIと糖尿病の関連を調査しました。その結果、BMIが高くなると糖尿病リスクが上昇する傾向が明らかになり、痩せ型(BMI 20.0-22.4)と肥満(BMI 35.0以上)の間で、糖尿病リスクは2.5~3倍の違いが見られました。また、BMIと糖尿病リスクの関係において、男女間で大きな違いは見られませんでしたが、年齢別に見ると、若年層ほどその関係が強く、特に50歳未満の階層では顕著でした。この現象には以下のような理由が考えられます。
1. 若年層では遺伝的要因が強く影響し、高いBMIとの複合的効果が糖尿病リスクを高める。
2. 急激な体重上昇が若年層で起こりやすく、速やかな糖尿病発病につながる。
3. 年齢に関連する他の要因(運動や食事習慣など)が影響している可能性がある。
4. 高齢の糖尿病患者では、長い病歴により体重が減少することが多く、統計的にBMIと糖尿病リスクの関係が弱く見える場合がある。
地域別の分析では、BMIの上昇に伴う糖尿病リスク増加の傾向は共通していましたが、詳細には地域差が見られました。具体的には、低いBMIと低い糖尿病有病率の相関は、インドとバングラデシュで最も強く、中国、台湾、韓国、シンガポールが中間、日本では最も弱く見られました。この差については、民族間の遺伝的相違や、低所得国における低BMIと低カロリー消費の強い結びつきなどが要因として考えられます。なお、日本の特徴として、糖尿病患者に対する生活習慣指導が行き届いており、多くの患者がデータ採取時点で減量していた可能性があります。また、国別のBMI区分と糖尿病有病率のグラフには水準や形状に違いがあり、糖尿病有病率の違いはBMIの違いだけでは説明できないことが示唆されています。詳しくは「東アジア人の2型糖尿病について解説しているサイト」をご覧ください。なお、日本人が糖尿病になりやすい理由について詳しく知りたい方は「日本人はなぜ糖尿病になりやすいの?遺伝と生活習慣の影響」や「日本人の糖尿病の遺伝素因・分子病態の解明」をご覧ください。
ピマ・インディアンと糖尿病
アメリカ・アリゾナ州に住むピマ・インディアンは、飢餓環境に適応するためにエネルギーを脂肪として蓄える体質を持つと考えられています。ピマ・インディアンは氷河期にベーリング海峡を渡り、アジアから北米に移住した部族で、狩猟や採集、原始的な農業で生活を支えていました。しかし、20世紀初頭にヨーロッパ系アメリカ人が到来し、生活環境が大きく変わりました。その結果、多くのピマ・インディアンは保護地区で生活費を支給されるようになり、欧米化した食事と運動不足により肥満と糖尿病が急速に広がりました。つまり、飢餓環境に適応していた体質が、現代の飽食と運動不足の環境では、肥満を引き起こしやすい遺伝的要因として働くことが分かったのです。なお、糖尿病専門医による調査では、アドレナリンβ3受容体遺伝子の多型が関係していることが明らかになりました。この遺伝子はエネルギーを節約する働きがあり、「倹約遺伝子」と呼ばれています。飽食の時代には、この遺伝子が肥満を引き起こす要因とされることが多いです。日本人の約3人に1人がこの「倹約遺伝子」を持っており、結果として、少量の食事でも肥満になりやすい体質を持っている可能性があります。
糖尿病の遺伝と環境要因:相互作用のメカニズム
糖尿病は、複数の「遺伝因子」と「環境因子」が複雑に絡み合う典型的な多因子遺伝疾患です。例えば、家族歴は重要なリスク因子の一つとされています。疫学研究では、兄妹に2型糖尿病患者さんがいる場合、発症リスクは2〜3倍に上昇するとされています。さらに、両親が2型糖尿病である場合、その子供の発症リスクは3〜4倍程度高まるとされています。しかし、家族に糖尿病患者さんがいるからといって、必ずしも発症するわけではありません。遺伝的素因に加え、生活習慣などの環境因子も大きく影響します。例えば、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人でも、適切な食生活や定期的な運動習慣を維持することで、発症リスクを低減できる可能性があります。なお、2型糖尿病は1型糖尿病に比べ、遺伝的影響がより強いとされています。そのため、祖父母を含む家系や血縁者に2型糖尿病患者さんがいる場合、生活習慣をより注意深く管理することが重要です。遺伝因子を変えることはできませんが、環境因子はコントロール可能です。家族に糖尿病患者さんがいる方は、定期的な健康診断を受けるとともに、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、健康的なライフスタイルの維持に努めることが糖尿病予防の鍵となります。「糖尿病情報センター」でも同様の見解を述べています。
遺伝的な糖尿病の治療法:最新アプローチと従来療法
糖尿病治療の基本は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つの柱からなります。これらを適切に組み合わせることで、血糖値を正常範囲内に保ち、合併症のリスクを軽減することが可能です。
<食事療法>
糖尿病管理の基本となる食事療法では、適切な栄養バランスとカロリー摂取が重要です。炭水化物の質と量に注意を払い、食物繊維が豊富な野菜や全粒穀物を積極的に摂取します。また、タンパク質は適度に摂取し、脂質は不飽和脂肪酸を中心に控えめにします。食事の時間や量を規則的にし、間食を減らすことも大切です。個々の生活スタイルや嗜好に合わせた食事計画を立てることで、長期的な継続が可能になります。
<運動療法>
運動療法は糖尿病治療において重要な要素です。運動は体内のインスリンの効率的な利用を促進し、筋肉による血糖の取り込みを助けます。また、体重減少を通じてインスリン抵抗性を改善し、糖尿病の発症リスクを軽減します。さらに、運動は心血管の健康向上やストレス軽減にも効果があり、血圧やコレステロール値の改善も期待できます。適切な運動計画を立て、定期的に実施することで、血糖値のコントロールを改善し、糖尿病の合併症予防にも貢献します。したがって、医師や専門家と相談の上、自分に合った運動を定期的に行うことをお勧めします。
<薬物療法>
食事療法と運動療法だけでは血糖コントロールが困難な場合、薬物療法が導入されます。糖尿病の治療薬は、大きく分けて「血糖値を下げる薬(経口血糖降下薬)」と「インスリン注射」の2種類があります。経口血糖降下薬は、「食事療法」と「運動療法」を2~3ヵ月行っても血糖コントロールがうまくいかない2型糖尿病の患者さんに主に用いられます。一方、インスリン注射は1型糖尿病の患者さん全員と、経口血糖降下薬を使用しても血糖コントロールがうまくいかない2型糖尿病の患者さんに用いられます。詳しくは「」をご覧ください。
なお、近年、糖尿病治療において画期的な研究が進められています。特に、膵島細胞の再生と増殖に関する新たなアプローチが注目を集めています。以下は、MYCL遺伝子を活用した最新の研究情報です。
<MYCL遺伝子を用いた新アプローチ>
糖尿病を根本的に治療するためには、体内の膵島β細胞量を増やすことが必要です。現在の細胞移植治療では、脳死ドナーからの膵島細胞を使用していますが、深刻なドナー不足が問題となっています。この課題を解決するため、多能性幹細胞から膵島細胞を作製する研究が進められていますが、十分に機能する成熟膵島細胞の作製は難しく、まだ医療応用には至っていません。なお、最新の研究で、MYCL遺伝子が膵島細胞の発生と増殖に重要な役割を果たすことが明らかになりました。具体的には以下の通りです。
1.マウスの膵島細胞発生過程でMYCL遺伝子の発現が上昇
2.成体マウスでMYCL遺伝子を一時的に発現させることで、成熟膵島細胞の増殖に成功
3.増殖した膵島細胞は高い機能性を持ち、糖尿病モデルマウスの治療が可能
4.試験管内でも成熟膵島細胞の自己増殖誘導が可能で、これらの細胞移植によりマウス糖尿病を治療可能
5.ヒト膵島細胞の分化過程でもMYCL遺伝子の発現上昇を確認
6. MYCL遺伝子の誘導により、ヒト膵島細胞にも自己増殖活性を付与可能
この研究成果は、MYCL遺伝子を活用した革新的な糖尿病治療法の開発につながる可能性があります。具体的には、体外で増幅させた膵島細胞を用いた移植療法や、体内で直接膵島細胞を増やす技術の開発が期待されています。これらの新しいアプローチは、膵島細胞の再生医療を大きく前進させ、糖尿病患者さんに新たな治療の選択肢を提供する可能性があります。
生活習慣改善と定期検診にて適切に予防、糖尿病遺伝リスクを抑えましょう
糖尿病は遺伝的要因により発症リスクが高まるため、家族に糖尿病患者さんがいる場合、自身も糖尿病になる可能性が高いです。しかし、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に軽減できることが分かっています。まず、健康的な食事を心がけることが重要です。高カロリー、高脂肪、高糖質の食品を避け、野菜、果物、全粒穀物、良質なたんぱく質をバランス良く摂取することが推奨されます。次に、定期的な運動も効果的です。週に少なくとも150分の中等度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)を行うことで、インスリンの感受性が改善され、血糖値のコントロールがしやすくなります。さらに、定期的な健康診断を受けることが大切です。血糖値のチェックやHbA1c(ヘモグロビンA1c)検査を通じて、早期に異常を発見することが可能です。特に遺伝的リスクが高い方は、年に一度の健康診断を欠かさず受けるよう心がけてください。早期に発見することで、生活習慣の改善や医療介入により糖尿病の進行を防ぐことができます。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2024.07.11
日本人はなぜ糖尿病になりやすいの?遺伝と生活習慣の影響
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「日本人はなぜ糖尿病になりやすいのか」について解説していきます。後半部分では、「アルコールと糖尿病の関係」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
日本人は糖尿病になりやすい?日本の糖尿病患者数について
なぜ日本人は糖尿病になりやすいのか?遺伝的要因について
日本人のBMIと糖尿病リスク:肥満度の基準の違い
日本人が糖尿病に罹りやすいのは糖質摂取量の増加の影響?
日本人が糖尿病になりやすいわけ:ストレス社会と糖尿病
日本人の飲酒習慣:アルコールと糖尿病の関係
糖尿病治療や相談に関してはいつでも当院にご相談ください
日本人は糖尿病になりやすい?日本の糖尿病患者数について
糖尿病は現代日本の重大な健康課題です。厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によれば、実に国民の5~6人に1人が該当するとされています。さらに、この調査では「食事習慣に関心はあるが改善するつもりがない」、という人は全体の25%、「関心もなく改善もしない」、という人は13%にのぼっています。したがって、生活習慣の改善に向けた取り組みは急務と言えます。令和2年患者調査による推計では、医療施設(病院・診療所)で受療した糖尿病患者数は、県内で43万5千人(全国では579万1千人)とされています。しかし、糖尿病は痛みなどの自覚症状や特別の症状がないことが多いため、医療機関や健診で糖尿病を指摘されても受診しない事例や、受診を中断する事例が少なくありません。そのため、実際の有病者数は、患者調査による患者数よりも相当程度多いものと考えられています。なお、糖尿病は大きく1型と2型に分けられ、それぞれ発症原因が異なります。以下に、1型糖尿病、2型糖尿病の違いについて説明します。
<1型糖尿病>
1型糖尿病は、インスリンを作る膵臓のβ細胞に異常が起こることで発症する糖尿病で、インスリン依存型とも呼ばれます。1型糖尿病は、子供や青年などの若年層に多く見られますが、その割合は世界の糖尿病全体のうち「わずか5%」です。糖尿病は大きく分けて1型と2型がありますが、1型は自己免疫によるβ細胞の破壊が原因で発症します。一方、2型糖尿病は運動不足や過食などの生活習慣によって発症するため、性質が異なります。なお、1型糖尿病の主な治療方法は薬物療法で、インスリン製剤を注射することで症状の管理を行います。
<2型糖尿病>
2型糖尿病は、生活習慣や遺伝によって引き起こされる糖尿病です。2型糖尿病では、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモン)が十分に働かなくなることで、血糖値が上昇します。なお、2型糖尿病の原因となるインスリン作用の低下には主に二つの理由があります。一つは、体内の組織がインスリンに対する抵抗性を増すことです。筋肉や肝臓などの組織がインスリンの作用に鈍感になり、インスリンが分泌されていても効果が発揮されにくくなります。そしてもう一つは、膵臓の機能低下によってインスリンの分泌量が減ることです。これらの要因は、遺伝に加えて、過食・過飲や運動不足などの生活習慣の乱れによっても引き起こされることがあります。したがって、糖尿病を予防するためには、健康的な食生活と適度な運動を続けることが重要です。詳しくは「2型糖尿病について解説しているサイト」をご覧ください。
なぜ日本人は糖尿病になりやすいのか?遺伝的要因について
日本の糖尿病患者の約95%が2型糖尿病です。2型糖尿病は「生活習慣」と深く関わっているため、正しい生活習慣を身につけることが予防の基本です。しかし、日本人を含む黄色人種は、他の人種と比較して糖尿病の発症率が高いことが知られているため、特別な注意が必要です。日本人を含む黄色人種は、遺伝的に欧米人よりインスリンを分泌する能力が低いという特徴があります。そのため、軽度の肥満でも体内のインスリン需要に対応できず、糖尿病を発症することがあります。実際、日本人の2型糖尿病では、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」よりも、「インスリン分泌障害」が主な原因となるケースが多いです。しかし、この特徴は逆に糖尿病予防の可能性も示しています。生まれつきインスリンの分泌能力が低くても、適切な生活習慣でインスリン抵抗性の悪化を防げば、2型糖尿病の発症リスクを下げられる可能性があります。したがって、日本人の糖尿病予防には、体重管理だけでなく、バランスの良い食事や適度な運動など、総合的な生活習慣の改善が極めて重要です。定期的な健康診断を受け、必要に応じて早めに生活習慣を見直すことが、糖尿病予防の鍵となります。「2型糖尿病について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
日本人のBMIと糖尿病リスク:肥満度の基準の違い
アジア7カ国90万人以上を対象とした大規模横断研究により、BMIと糖尿病の関連性が明らかになっております。この研究では、バングラデシュ、中国、インド、日本、韓国、シンガポール、台湾の18のコホートに所属するアジア人を対象に、BMIと糖尿病の関連を調査しました。その結果、BMIが高くなると糖尿病リスクが上昇する傾向が明らかになり、痩せ型(BMI 20.0-22.4)と肥満(BMI 35.0以上)の間で、糖尿病リスクは2.5~3倍の違いが見られました。また、BMIと糖尿病リスクの関係において、男女間で大きな違いは見られませんでしたが、年齢別に見ると、若年層ほどその関係が強く、特に50歳未満の階層では顕著でした。この現象には以下のような理由が考えられます。
1. 若年層では遺伝的要因が強く影響し、高いBMIとの複合的効果が糖尿病リスクを高める。
2. 急激な体重上昇が若年層で起こりやすく、速やかな糖尿病発病につながる。
3. 年齢に関連する他の要因(運動や食事習慣など)が影響している可能性がある。
4. 高齢の糖尿病患者では、長い病歴により体重が減少することが多く、統計的にBMIと糖尿病リスクの関係が弱く見える場合がある。
地域別の分析では、BMIの上昇に伴う糖尿病リスク増加の傾向は共通していましたが、詳細には地域差が見られました。具体的には、低いBMIと低い糖尿病有病率の相関は、インドとバングラデシュで最も強く、中国、台湾、韓国、シンガポールが中間、日本では最も弱く見られました。この差については、民族間の遺伝的相違や、低所得国における低BMIと低カロリー消費の強い結びつきなどが要因として考えられます。なお、日本の特徴として、糖尿病患者に対する生活習慣指導が行き届いており、多くの患者がデータ採取時点で減量していた可能性があります。また、国別のBMI区分と糖尿病有病率のグラフには水準や形状に違いがあり、糖尿病有病率の違いはBMIの違いだけでは説明できないことが示唆されています。
日本人が糖尿病に罹りやすいのは糖質摂取量の増加の影響?
戦後、日本人の食生活は劇的に変化しました。高度経済成長期を経て、かつての質素な和食中心の食事から、豊かで多様な食生活へと移行しました。この変化に伴い、糖質摂取量も大きく増加しました。戦後直後、主食である米の摂取量は一日あたり約330グラムでしたが、1960年代には約350グラムまで増加しました。しかし、その後は徐々に減少し、現在では約150グラムにまで低下しています。一方で、パンや麺類などの小麦製品の消費が増加し、全体的な糖質摂取量は高い水準を維持しています。さらに、清涼飲料水や加工食品の普及により、単純糖質の摂取も増えました。これらの食品は血糖値を急激に上昇させやすく、インスリン分泌に負担をかけます。なお、糖質摂取量の増加は確かに糖尿病リスクを高める一因となっていますが、それだけが原因ではありません。運動不足や肥満、ストレスなども重要な要因です。また、日本人は欧米人に比べて膵臓のβ細胞の機能が弱いという遺伝的特徴も指摘されています。糖尿病予防には、バランスの取れた食事と適度な運動が重要です。糖質の質と量に注意を払いつつ、日本古来の和食の知恵を現代に活かすことも有効な対策となります。「糖尿病ネットワーク」でも同様の見解を述べています。
日本人が糖尿病になりやすいわけ:ストレス社会と糖尿病
日本は、経済的にも技術的にも高度に発展しているため、便利で快適な生活を享受できます。しかしながら、一方で「ストレス社会」という大きな課題を抱えています。例えば、長時間労働は日本の労働文化の特徴の一つです。残業や休日出勤が常態化し、仕事と生活のバランスが崩れやすい環境にあります。この結果、十分な睡眠や運動の時間が確保できず、不規則な食生活に陥りやすくなります。また、日本の都市部では、通勤ラッシュや狭小な生活空間など、慢性的なストレスにさらされやすい環境があります。このような持続的なストレスは、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を促し、血糖値の上昇やインスリン抵抗性を引き起こす可能性があります。さらに、日本社会特有の「空気を読む」文化や、集団主義的な価値観も、個人に心理的なプレッシャーを与える要因となっています。加えて、日本の高齢化社会も糖尿病リスクを高める要因の一つです。高齢者は社会的孤立や経済的不安などのストレスにさらされやすく、これらが糖尿病の発症や悪化につながる可能性があります。ストレスと糖尿病の関係は複雑ですが、ストレス管理が糖尿病予防に重要であることは明らかです。日本社会においては、労働環境の改善、ワークライフバランスの推進、そして個人レベルでのストレス対処法の習得が求められています。糖尿病予防には、日本社会特有のストレス要因を認識し、個人と社会の両レベルで対策を講じていくことが不可欠です。「糖尿病サイト」でも同様の見解を述べています。
日本人の飲酒習慣:アルコールと糖尿病の関係
日本の飲酒文化は、ビジネスや社交の場で深く根付いています。「飲みニケーション」という言葉に象徴されるように、アルコールを介したコミュニケーションは、日本社会の特徴の一つと言えます。しかし、この文化が糖尿病リスクに与える影響は無視できません。なぜならアルコールと血糖値の関係は複雑だからです。アルコールは、短期的には血糖値を下げる効果があります。これは、アルコールが肝臓でのブドウ糖生成を抑制するためです。しかし、この効果は一時的であり、長期的には血糖値の上昇や糖尿病リスクの増加につながります。そのため、過度な飲酒は明らかに糖尿病リスクを高めます。大量のアルコール摂取は、膵臓の機能を低下させ、インスリンの分泌や働きを妨げる可能性があります。また、アルコールは高カロリーであるため、過剰摂取は肥満につながります(肥満は糖尿病の主要なリスク因子の一つです)。さらに、日本の飲酒文化の特徴として、「つまみ」と呼ばれる食事と一緒にアルコールを摂取することが挙げられます。これらの食事は高カロリー、高脂肪、高塩分であるため、糖尿病リスクをさらに高める可能性があります。また、アルコールの種類も重要です。日本酒や焼酎などの蒸留酒は、ビールやワインよりも血糖値を急激に上昇させる傾向があります。アルコールは食欲を増進させるため、過食につながりやすく、結果として血糖コントロールを難しくすることもあります。特に糖尿病患者や予備群の方々にとっては、節度ある飲酒が重要です。アルコールと糖尿病の関係を理解し、適切な飲酒習慣を身につけることが糖尿病予防の重要な課題と言えます。「厚生労働省のe-ヘルスネット」でも同様の見解を述べています。
糖尿病治療や相談に関してはいつでも当院にご相談ください
糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病性網膜症や糖尿病ケトアシドーシスなど、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せず、速やかに専門医の診察を受けることが重要です。合併症の早期発見と適切な治療は、生活の質を向上させるだけでなく、重篤な合併症の発症を防ぐ役割を果たします。したがって定期的な医師の診察と健康チェックを通じて、病気の進行を早期に把握し、必要な処置を行うことが重要です。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、糖尿病の症状かもと気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2024.07.10
糖尿病が遺伝するのは何型?1型, 2型, その他の型の特徴と遺伝との関係について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病の主な型」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の遺伝リスク」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください .cv_box {
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【目次】
糖尿病の型とは:1型糖尿病, 2型糖尿病, その他の型について
1型糖尿病と遺伝:自己免疫疾患としての特性
2型糖尿病と遺伝:生活習慣病としての側面
その他の特殊な型の糖尿病:遺伝子異常と遺伝性
糖尿病ケトアシドーシスについて
糖尿病の遺伝因子:インスリン分泌とインスリン抵抗性への影響
糖尿病の遺伝リスクがわかる遺伝子検査の紹介
糖尿病予防で遺伝リスクを抑えましょう
糖尿病の型とは:1型糖尿病, 2型糖尿病, その他の型について
糖尿病は、体内で作られるインスリン(血糖値を抑えるホルモン)の働きが不足することにより、高血糖状態になる病気です。糖尿病は血糖値の調節だけでなく、脂質やタンパク質など、ほぼ全ての体内代謝に異常を及ぼします。また、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、失明、腎不全など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せずに速やかに専門医の診察を受けることが重要です。なお、糖尿病は大きく1型と2型に分けられ、それぞれ発症原因が異なります。また、妊娠中の女性が罹患する「妊娠糖尿病」もあります。以下に、1型糖尿病、2型糖尿病、および妊娠糖尿病の違いについて説明します。
<1型糖尿病>
1型糖尿病は、インスリンを作る膵臓のβ細胞に異常が起こることで発症する糖尿病で、インスリン依存型とも呼ばれます。1型糖尿病は、子供や青年などの若年層に多く見られますが、その割合は世界の糖尿病全体のうち「わずか5%」です。糖尿病は大きく分けて1型と2型がありますが、1型は自己免疫によるβ細胞の破壊が原因で発症します。一方、2型糖尿病は運動不足や過食などの生活習慣によって発症するため、性質が異なります。なお、1型糖尿病の主な治療方法は薬物療法で、インスリン製剤を注射することで症状の管理を行います。詳しくは「糖尿病情報センターのサイト」をご覧ください。
<2型糖尿病>
2型糖尿病は、生活習慣や遺伝によって引き起こされる糖尿病です。2型糖尿病では、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモン)が十分に働かなくなることで、血糖値が上昇します。なお、2型糖尿病の原因となるインスリン作用の低下には主に二つの理由があります。一つは、体内の組織がインスリンに対する抵抗性を増すことです。筋肉や肝臓などの組織がインスリンの作用に鈍感になり、インスリンが分泌されていても効果が発揮されにくくなります。そしてもう一つは、膵臓の機能低下によってインスリンの分泌量が減ることです。これらの要因は、遺伝に加えて、過食・過飲や運動不足などの生活習慣の乱れによっても引き起こされることがあります。したがって、糖尿病を予防するためには、健康的な食生活と適度な運動を続けることが重要です。「糖尿病ネットワーク」でも同様の見解を述べています。
<妊娠糖尿病>
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です(糖代謝異常とは、血液に含まれる糖の量を示す“血糖値”が上がった状態です)。今まで糖尿病と言われた事がないにもかかわらず、妊娠中に始めて指摘された糖代謝異常で、糖尿病の診断基準をみたさない人を妊娠糖尿病といいます。具体的には、糖負荷試験をした際に、空腹時血糖92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のいずれか1点以上を満たした場合に「妊娠糖尿病」と診断されます。なお、糖代謝異常には、大きく分けて「妊娠糖尿病」「妊娠中の明らかな糖尿病」「糖尿病合併妊娠」の3種類があります。「妊娠糖尿病」は前述した通り、妊娠中に初めて発見された糖代謝異常です。一方、「糖尿病合併妊娠」とは、既に糖尿病と診断されていた方が妊娠した状態を指します。最後に、「妊娠中の明らかな糖尿病」は、妊娠前から未診断の糖尿病が存在した可能性がある場合や、妊娠中に糖尿病と診断された場合を含みます。これらの状況では、妊娠糖尿病よりも重度であるため、血糖値の厳密な管理が必要となります。
1型糖尿病と遺伝:自己免疫疾患としての特性
1型糖尿病の発症には、環境因子と遺伝的要因の両方が関与していることが知られています。環境因子とは、個人の生活環境や外的要因のことを指します。1型糖尿病に関連する主な環境因子には以下のようなものがあります。
・ウイルス感染(特に腸内ウイルスなど)
・食事要因(早期の牛乳摂取、グルテンの摂取時期など)
・衛生環境(過度に清潔な環境での成長)
・ストレス
・季節性(冬季に発症が多いという報告がある)
一方、遺伝的要因とは、個人の遺伝子に関連する因子のことを指します。そのため、1型糖尿病の親を持つ子供は、そうでない親の子供と比較して、やや高い発症リスクがあります。ただし、遺伝子を受け継いだからといって、必ずしも発症するわけではありません。1型糖尿病の発症には複数の遺伝子が関与していると考えられており、まだ完全には解明されていません。また、糖尿病は典型的な多因子遺伝疾患であり、遺伝因子に加えて環境因子が大きく影響します。したがって、たとえ遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っていても、不規則な食生活や運動不足、肥満といった環境因子を適切に管理することで、発症リスクを低減できる可能性があります。なお、1型糖尿病の遺伝性は2型糖尿病と比較すると相対的に低いとされています。具体的には、両親が共に1型糖尿病である場合、子供の発症リスクは3%〜5%程度です。片親のみが1型糖尿病の場合は、さらに低く1%〜2%とされています。詳しくは「糖尿病が遺伝する確率は?血縁関係や型による確率の違い」や「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
2型糖尿病と遺伝:生活習慣病としての側面
2型糖尿病は多因子遺伝の典型例であり、家族内での遺伝的素因が重要な役割を果たします。両親がともに糖尿病である場合、その子供が発症する確率は約40%〜50%と高くなります。これは、父母から受け継ぐ遺伝的素因が影響していることを示しています(片親が糖尿病の場合、子供の発症確率は約27%です)。しかし、2型糖尿病の発症は遺伝要因だけで決まるわけではありません。環境因子も大きな影響を及ぼします。例えば、不健康な食生活、運動不足、ストレス、肥満などが発症リスクを高める要因となります。そのため、家系に糖尿病患者さんがいる場合は、遺伝リスクを認識しつつ、生活習慣の改善に努めることが重要です。家族全体で健康的なライフスタイルを共有することが予防の鍵となります。なお、遺伝因子を変えることはできませんが、環境因子はコントロール可能です。家族に糖尿病患者さんがいる方は、定期的な健康診断を受けるとともに、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、健康的なライフスタイルの維持に努めてください。
その他の特殊な型の糖尿病:遺伝子異常と遺伝性
糖尿病には1型糖尿病、2型糖尿病だけでなく、MODY(Maturity-Onset Diabetes of the Young)と呼ばれる遺伝子異常による若年発症型の糖尿病もあります。MODYは、若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種で、「若年発症成人型糖尿病」とも言われています。以下にMODYの特徴や注意点をご紹介します。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの型
MODYとは若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種で、若年発症成人型糖尿病とも言われています。MODYは通常、2型糖尿病と似た症状を示しますが、1型糖尿病や2型糖尿病とは異なる遺伝的原因によって発症します。具体的には、MODYは常染色体優性遺伝の形式で発症する糖尿病であり、糖代謝に関わる単一遺伝子の機能障害が原因で糖尿病が発症します。そのため、2型糖尿病患者のように肥満を伴わないことが特徴です。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの発症年齢
・通常25歳未満で発症します。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの特徴
・肥満を伴わないのが一般的です。
・強い家族性があり、複数の世代に糖尿病患者さんが見られます。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの診断方法
・家族歴の詳細な聴取が重要です。
・確定診断には遺伝子検査が必要です。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの注意点
・1型や2型糖尿病と誤診されることがあります。
・適切な診断は治療方針の決定に重要です。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの歴史
MODYの概念は1975年にTattersallとFajansによって提唱されました。当初の診断基準は以下の3点でした。
・25歳未満での糖尿病診断
・同胞の約半数に糖尿病がある
・少なくとも3世代に糖尿病患者さんがいる
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの可能性が高い方の特徴
MODYの可能性が高い方の特徴としては、通常25歳未満で糖尿病と診断され、肥満を伴わないことが一般的です。また、家族歴が重要な指標となり、特に親や兄弟姉妹、祖父母など、複数の世代にわたって若年発症の糖尿病患者さんがいる傾向があります。なお、MODYは1型糖尿病とは異なり、自己抗体検査が陰性であることが多く、また2型糖尿病の一般的なリスク因子(不健康な食生活、運動不足など)とは無関係に発症することがあります。したがって、これらの特徴を複数満たす方は、MODYの可能性を考慮し、専門医への相談や遺伝子検査の実施を検討することが望ましいです。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYの原因遺伝子
MODYは単一遺伝子の変異によって引き起こされる特殊な型の糖尿病です。MODYに関係する遺伝子は、これまでに約14種類が判明しており、その中でもHNF-1α(MODY3)、HNF-4α(MODY1)、GCK(MODY2)が主要なものです。そして、これらの遺伝子の多くは、膵臓のβ細胞の機能維持に重要な役割を果たしています。具体的には、インスリンの転写因子や膵臓の発生、グルコース代謝に関与する遺伝子などが含まれます。これらの遺伝子に変異が生じることで、インスリンの産生や分泌に異常が起こり、結果として糖尿病を発症します。なお、各遺伝子の変異によってMODYのサブタイプが決定され、それぞれ臨床像や治療反応性が異なる可能性があります。そのため、遺伝子検査による正確な診断は、個々の患者さんに最適な治療方針を立てる上で非常に重要です。また、MODYの遺伝様式は常染色体優性遺伝であり、親から子へ50%の確率で遺伝子変異が受け継がれる可能性があります。このような遺伝的背景を理解することは、家族内での早期診断や予防的介入にも役立つ可能性があります。「糖尿病について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
【若年発症する肥満を伴わない糖尿病の一種】MODYはなぜ遺伝するのか
MODYは常染色体優性遺伝の形式をとる遺伝性疾患です。これは、原因となる遺伝子変異を持つ親から子へ50%の確率でその変異が受け継がれることを意味します。つまり、両親のうち一方がMODYの原因遺伝子変異を持っている場合、その子供は2分の1の確率でその変異を受け継ぐ可能性があります。ただし、遺伝子変異を受け継いだからといって、必ずしも全ての人がMODYを発症するわけではありません。遺伝子の浸透率(遺伝子変異を持つ人が実際に疾患を発症する確率)は100%ではないため、変異を受け継いでも症状が現れない、あるいは軽度にとどまる場合もあります。また、MODYの発症年齢や症状の程度は個人差が大きいことも知られています。このような遺伝的特徴を理解することは、早期診断、適切な遺伝カウンセリングを行う上で重要です。MODYが疑われる場合や、家族にMODY患者さんがいる場合は、専門医に相談し、必要に応じて遺伝子検査や遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。
糖尿病ケトアシドーシスについて
糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」の一つです。血糖値を下げる働きをするインスリンが不足し、十分に血糖値が下がらないことで起こります。糖尿病ケトアシドーシスの初期症状は、強い喉の渇きと頻尿、体重減少、吐き気、嘔吐、疲労などが起こり、小児の場合は腹痛がみられることもあります。詳しくは「糖尿病ケトアシドーシスについて解説しているサイト」をご覧ください。
糖尿病の遺伝因子:インスリン分泌とインスリン抵抗性への影響
糖尿病でインスリンが十分に働かなくなる主な原因には、インスリン分泌不足とインスリン抵抗性の2つがあります。
<インスリン分泌不足>
インスリン分泌不足は糖尿病の主要な原因の一つです。通常、血糖値が上昇すると、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌されます。このインスリンは、血液中のブドウ糖を体の細胞に取り込ませる重要な役割を果たしています。しかし、インスリン分泌不足の状態では、この過程が適切に機能しません。その結果、血液中のブドウ糖が細胞に十分に取り込まれず、血糖値が上昇してしまいます。インスリン分泌不足の原因は複雑ですが、主にインスリン産生や分泌に関わる遺伝子の異常が関係していると考えられています。これらの遺伝子異常により、β細胞の機能が低下したり、インスリンの合成や放出に問題が生じたりすることがあります。また、1型糖尿病ではβ細胞が自己免疫反応により破壊されることでインスリン分泌不足が起こります。一方、2型糖尿病の初期段階では、インスリン抵抗性を補うために過剰なインスリン分泌が続き、やがてβ細胞が疲弊してインスリン分泌が低下することがあります。このように、2型糖尿病の進行は徐々にβ細胞の機能低下を伴い、最終的にはインスリン分泌不足に至ることがあります。なお、インスリン分泌不足は、適切な治療により、インスリン分泌を促進したり、外部からインスリンを補充したりすることで、血糖コントロールの改善が可能です。早期発見と適切な管理が、合併症の予防と生活の質の維持に重要です。「糖尿病について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
<インスリン抵抗性>
インスリン抵抗性とは、体内に十分量のインスリンが存在しているにもかかわらず、その効果が十分に発揮されない状態を指します。通常、インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む働きをしますが、インスリン抵抗性がある場合、この機能が低下します。つまり、標的臓器(主に筋肉、肝臓、脂肪組織)におけるインスリンの感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態です。インスリン抵抗性の原因は、遺伝的要因と環境要因の両方が関与するため複雑です。遺伝的要因としては、インスリン感受性に関わる様々な遺伝子の変異や多型が知られています。一方、環境要因としては、肥満、過食、高脂肪食の摂取、運動不足、慢性的なストレスなどが挙げられます。これらの要因が複合的に作用することで、インスリン抵抗性が進行し、結果として2型糖尿病の発症リスクが高まります。しかし、生活習慣の改善(適切な食事管理、定期的な運動、ストレス管理など)によってインスリン感受性を向上させることが可能です。そのため、早期の介入と継続的な管理が、インスリン抵抗性の改善と糖尿病の予防・管理に重要な役割を果たします。
糖尿病の遺伝リスクがわかる遺伝子検査の紹介
近年、ゲノムワイド関連解析(GWAS)により、日本人においても多数の糖尿病関連遺伝子多型が同定されています。大規模な研究では、約4,750人の日本人を対象に、11箇所の代表的な遺伝子多型と糖尿病発症リスクの関連を調査しました。その結果、CDKAL1、KCNQ1、CDKN2A/B遺伝子領域の特定の多型を持つ人は、糖尿病発症リスクが1.21〜1.28倍高くなることが判明しました。さらに、リスク遺伝子の数が最も多いグループは、最も少ないグループと比較して2.34倍の発症リスクがありました。しかし、従来のリスク因子(年齢、性別、BMI、喫煙歴、家族歴など)に遺伝的リスクスコアを加えても、予測能の向上はわずか2.1%にとどまりました。このため、研究グループは、遺伝子多型情報の臨床的有用性は現時点では限定的である可能性を指摘しています。なお、今後の課題として、血糖値変動を考慮したモデルの開発や、より多くの遺伝子多型を含めた分析が挙げられています。
糖尿病予防で遺伝リスクを抑えましょう
糖尿病は遺伝的要因により発症リスクが高まるため、家族に糖尿病患者さんがいる場合、自身も糖尿病になる可能性が高いです。しかし、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に軽減できることが分かっています。まず、健康的な食事を心がけることが重要です。高カロリー、高脂肪、高糖質の食品を避け、野菜、果物、全粒穀物、良質なたんぱく質をバランス良く摂取することが推奨されます。次に、定期的な運動も効果的です。週に少なくとも150分の中等度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)を行うことで、インスリンの感受性が改善され、血糖値のコントロールがしやすくなります。さらに、定期的な健康診断を受けることが大切です。血糖値のチェックやHbA1c(ヘモグロビンA1c)検査を通じて、早期に異常を発見することが可能です。特に遺伝的リスクが高い方は、年に一度の健康診断を欠かさず受けるよう心がけてください。早期に発見することで、生活習慣の改善や医療介入により糖尿病の進行を防ぐことができます。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2024.07.09
糖尿病が遺伝する確率は?血縁関係や型による確率の違い
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では「糖尿病と遺伝の関係」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の予防策」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病と遺伝の関係について
親から子へ糖尿病が遺伝する確率について
母親が妊娠糖尿病の場合の子供への遺伝について
祖父母から孫へ糖尿病が遺伝する確率について
兄弟姉妹が糖尿病の時の遺伝確率について
糖尿病の遺伝因子:特定の遺伝子と体質の関係
糖尿病遺伝を予防できるか?
糖尿病に関してはいつでもご相談ください
糖尿病と遺伝の関係について
糖尿病は、複数の「遺伝因子」と「環境因子」が複雑に絡み合う典型的な多因子遺伝疾患です。例えば、家族歴は重要なリスク因子の一つとされています。疫学研究では、兄妹に2型糖尿病患者さんがいる場合、発症リスクは2〜3倍に上昇するとされています。さらに、両親が2型糖尿病である場合、その子供の発症リスクは3〜4倍程度高まるとされています。そのため、90%の2型糖尿病患者さんは家族に2型を持つことが知られています。しかし、家族に糖尿病患者さんがいるからといって、必ずしも発症するわけではありません。遺伝的素因に加え、生活習慣などの環境因子も大きく影響します。例えば、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人でも、適切な食生活や定期的な運動習慣を維持することで、発症リスクを低減できる可能性があります。なお、2型糖尿病は1型糖尿病に比べ、遺伝的影響がより強いとされています。したがって、祖父母やおじいちゃん、おばあちゃんを含む家系や血縁者に2型糖尿病患者さんがいる場合、生活習慣をより注意深く管理することが重要です。遺伝因子を変えることはできませんが、環境因子はコントロール可能です。家族に糖尿病患者さんがいる方は、定期的な健康診断を受けるとともに、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、健康的なライフスタイルの維持に努めることが糖尿病予防の鍵となります。「厚生労働省の公式サイト」や「糖尿病情報センターのサイト」でも同様の見解を述べています。
親から子へ糖尿病が遺伝する確率について
2型糖尿病は多因子遺伝の典型例であり、家族内での遺伝的素因が重要な役割を果たします。両親がともに糖尿病である場合、その子供が発症する確率は約40%〜50%と高くなります。これは、父母から受け継ぐ遺伝的素因が影響していることを示しています(片親が糖尿病の場合、子供の発症確率は約27%です)。一方、1型糖尿病の場合、遺伝の影響は2型ほど顕著ではありません。両親が共に1型糖尿病である場合、子供の発症リスクは3%〜5%程度です。片親のみが1型糖尿病の場合は、さらに低く1%〜2%とされています。しかし、糖尿病の発症は遺伝要因だけで決まるわけではありません。環境因子も大きな影響を及ぼします。例えば、不健康な食生活、運動不足、ストレス、肥満などが発症リスクを高める要因となります。そのため、家系に糖尿病患者さんがいる場合、特に祖父母、兄妹を含む血縁者に糖尿病患者さんがいる場合は、遺伝リスクを認識しつつ、生活習慣の改善に努めることが重要です。家族全体で健康的なライフスタイルを共有することが予防の鍵となります。
母親が妊娠糖尿病の場合の子供への遺伝について
妊娠糖尿病の母親から生まれた子供は、小児期や成人期に太りやすく、また糖代謝異常(2型糖尿病や境界型糖尿病)になりやすいと言われています。遺伝的な側面から見ると、母親が2型糖尿病を持っている場合、その子供が糖尿病を発症するリスクは約40%〜50%と言われています。しかし、妊娠糖尿病に関しての遺伝確率は明確ではありません。多因子遺伝の要素が関与している可能性があるため、妊娠糖尿病の正確な遺伝確率は、まだ完全には解明されていません。なお、妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見される糖代謝異常を指します(糖代謝異常とは、血液中の糖の量を示す「血糖値」が高くなる状態です)。これまでに糖尿病の診断を受けたことがないにもかかわらず、妊娠中に初めて指摘される糖代謝異常で、糖尿病の診断基準を満たさない人を妊娠糖尿病と言います。具体的には、糖負荷試験で、空腹時血糖が92mg/dL以上、1時間値が180mg/dL以上、または2時間値が153mg/dL以上のいずれか1つ以上を満たす場合に「妊娠糖尿病」と診断されます。詳しくは「都賀で妊娠糖尿病にお悩みの方へ」をご覧ください。
祖父母から孫へ糖尿病が遺伝する確率について
2型糖尿病になりやすい体質(=遺伝因子)は親から子供へと受け継がれるため、家族に糖尿病患者さんがいる人は、そうでない人に比べて糖尿病になる確率が高くなります。例えば、片親が2型糖尿病の場合、その子供の発症リスクは約30%であり、両親が2型糖尿病の場合は50%以上に上昇します。つまり、おじいちゃんやおばあちゃんが糖尿病である場合、その子供の発症リスクが高まり、結果として孫の遺伝的リスクも上昇する可能性があります。しかし、2型糖尿病は多因子遺伝疾患であり、遺伝因子に加えて環境因子(生活習慣)や加齢などが発症に影響します。そのため、祖父母が糖尿病であっても、必ずしもその子供や孫が糖尿病になるわけではありません。糖尿病の遺伝確率はあくまで目安であり、個々の家系や生活環境によって異なる可能性がありますので、必要以上に心配しないでください。重要なのは、血縁関係にある家族の糖尿病歴を把握し、自分のリスクを認識した上で、予防的な生活習慣を心がけることです。兄妹を含む家族全体で健康意識を高めることが、世代を超えた糖尿病予防につながります。遺伝的素因は変えることはできませんが、適切な食事管理、定期的な運動、ストレス管理などの生活習慣の改善によって、発症リスクを大幅に低減できることを忘れてはいけません。
兄弟姉妹が糖尿病の時の遺伝確率について
疫学研究の結果では、兄弟姉妹に2型糖尿病患者さんがいる場合、自身の糖尿病発症リスクは一般人口と比べて2〜3倍に上昇することが分かっています。また、両親が2型糖尿病である場合、その子供の発症リスクは3〜4倍程度高まります。しかし、父母やおじいちゃん、おばあちゃんを含む家族に糖尿病患者さんがいるからといって、必ずしも発症するわけではありません。糖尿病は典型的な多因子遺伝疾患であり、遺伝因子に加えて環境因子が大きく影響します。たとえ遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っていても、不規則な食生活や運動不足、肥満といった環境因子を適切に管理することで、発症リスクを低減できる可能性があります。家系に糖尿病の方がいる場合は、環境因子に注意し、健康的な生活習慣を整えることが重要です。また、兄妹間で健康情報を共有し、互いに支え合うことも有効な予防策となります。積極的に健康的なライフスタイルを追求し、家族全員で糖尿病リスクの管理に努めてください。
糖尿病の遺伝因子:特定の遺伝子と体質の関係
家族歴は糖尿病のリスク因子として知られていますが、血縁者に糖尿病患者さんがいない場合でも発症することがあります。例えば、「父母や兄妹に糖尿病の人はいないのに」と驚かれる方もいますが、これには複数の理由が考えられます。一つは、遺伝的要因があまり強くなく、主に不適切な食生活や運動不足などの環境因子によって発症した可能性です。もう一つは、実は家族の中に未診断の糖尿病患者さんがいる可能性です。健康診断で空腹時血糖値のみを測定する場合、糖尿病を見逃すこともあります。また、自覚症状が乏しい初期段階の糖尿病患者さんも多いため、おじいちゃん、おばあちゃんを含む家族の中に、気づかれずに糖尿病を抱えている人がいる可能性もあります。したがって、家系に糖尿病患者さんがいないからといって安心せず、定期的な健康チェックが重要です。特に、両親や兄妹など近い血縁者に糖尿病患者さんがいる場合は、自身のリスクも高まる可能性があるため、より注意が必要です。遺伝的リスクの有無にかかわらず、健康的な生活習慣を維持することが糖尿病の予防と管理の鍵となります。なお、近年、日本人における糖尿病の発症要因は複雑化しています。したがって現在の研究では、遺伝するのは「糖尿病になりやすい体質」であり、その体質に環境因子が加わることで発症すると考えられています。
糖尿病遺伝を予防できるか?
日本人の糖尿病患者さんの95%を占める2型糖尿病は、糖尿病の家族歴があっても、生活習慣を見直して改善することで予防できます。特に、両親や祖父母、兄妹に糖尿病患者さんがいる家系では、遺伝的にリスクが高まる傾向にありますが、適切な生活習慣の維持によって発症リスクを大幅に低減できる可能性があります。したがって、普段からバランスの取れた食事、定期的な運動、ストレス管理などの健康的な生活習慣を心がけることが重要です。以下、予防のための具体的な取り組みです。
<運動>
糖尿病予防において、運動は極めて有効な手段です。運動は体内の「インスリン」の効率的な利用を促進し、筋肉が血糖を取り込むのを助けます。また、運動によって体重が減少し、肥満や過体重のリスクが低下します。そのため、インスリン抵抗性が改善され、糖尿病の発症リスクが軽減されます。さらに、運動は心血管の健康にも寄与します。血圧やコレステロール値の改善が期待できるため、糖尿病に関連する心血管疾患のリスクを低減します。また、運動はストレスの軽減にも効果があります。ストレスは血糖値の上昇に繋がるため、精神的な健康を保つことも糖尿病予防に重要です。このように、運動は血糖値管理、心血管の健康向上、ストレス軽減など、様々な面から糖尿病予防に役立ちます。したがって、運動は糖尿病予防において非常に効果的な手段と言えます。なお、糖尿病予防に効果的な運動には、「有酸素運動」と「レジスタンス運動」があります。
<バランスの取れた食事>
糖尿病予防には、バランスの取れた食事が欠かせません。特に重要な栄養素として、食物繊維、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが挙げられます。食物繊維は血糖値の急上昇を抑え、満腹感を持続させるため「全粒穀物」や「野菜」など、食物繊維が豊富に含まれている食品を積極的に摂取してください。 また、良質なタンパク質は血糖値を安定させる役割を果たします。良質なタンパク質は、豆類、魚、鶏肉などに含まれるため、これらの食品をバランスよく取り入れることが重要です。さらに、ビタミンやミネラルは代謝をサポートし、免疫力を強化します。特にビタミンDやマグネシウムは、糖尿病のリスクを低減する可能性があるため、積極的に摂取してください。なお、バランスの取れた食事の基本は、食材の多様性と適切な量です。定期的に食事を摂り、過剰なカロリーや糖分、飽和脂肪を避けることが大切です。このような食事習慣を維持することで、糖尿病予防に大きく貢献します。したがって、普段からバランスの取れた食事を心掛けてください。
<ストレスを解消>
ストレスを感じると、血糖値を上昇させるホルモンが分泌されたり、インスリン抵抗性が強くなったりします。したがってストレスと上手く付き合うことも、糖尿病を予防するためには大切です。
血縁者に糖尿病患者さんがいる場合、自身のリスクを意識し、上記の予防策を積極的に取り組むことが不可欠です。また、家族全体で健康意識を高め、互いにサポートしあうことが効果的です。自らの健康を守るために、積極的に予防に取り組んでくださいね。糖尿病予防について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」や「糖尿病サイト」をご覧ください。
糖尿病に関してはいつでもご相談ください
糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため、千葉市の健康診断や都賀のクリニックで検査をしている時に「偶然見つかる」ということも多々あります。千葉市の健康診断や、都賀のクリニックで糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは千葉市の検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2024.07.08
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の症状と予防法を解説
内科に関する記事です。
この記事では、インフルエンザ合併症の一つ「副鼻腔炎」について解説していきます。後半部分では、「副鼻腔炎の診断方法」や「副鼻腔炎の治療法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インフルエンザの基本知識
インフルエンザによる合併症のリスク
インフルエンザ合併症の一つ、副鼻腔炎とは?
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違い
インフルエンザと副鼻腔炎の関係
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の診断方法
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の治療法
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の予防方法
インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法
インフルエンザや副鼻腔炎について不安な方はいつでもご相談ください。
インフルエンザの基本知識
インフルエンザは、鼻や口から侵入した「インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。感染してから約1~3日間程度の潜伏期間の後に38℃以上の高熱、関節痛、頭痛、全身倦怠感などが突然あらわれます。以下、インフルエンザの主な症状です。
・発熱
・全身倦怠感
・喉の痛み
・悪寒
・関節痛・筋肉痛
・頭痛
・食欲不振
・吐き気
・下痢
・咳・痰
・鼻水
ひと口に「インフルエンザウイルス」と言ってもウイルスの型によって流行時期や症状が異なります。したがって、インフルエンザの検査をする際は、ウイルスの型も特定します。なお、現在、インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型、D型の4種類があります。この中でヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類です。D型に関しては、ヒトに感染することはなく、家畜にのみ感染します。詳しくは「厚生労働省の公式サイト」や「国立感染症研究所の公式サイト」をご覧ください。
インフルエンザによる合併症のリスク
通常、インフルエンザウイルスに感染してから1~3日間程度の潜伏期間の後に、38℃以上の高熱、関節痛、頭痛、全身倦怠感などが突然あらわれます。そして、その後に鼻水や咳などの症状が出現し、約1週間程度で軽快するのが典型的なインフルエンザの症状です。しかし、一部の患者さんでは、インフルエンザ感染後に深刻な合併症を引き起こす可能性があります。代表的な合併症の一つは肺炎です。インフルエンザウイルスが肺に感染することでウイルス性肺炎が発生し、さらに細菌が二次感染を引き起こす場合、細菌性肺炎が併発することがあります。これにより呼吸困難や低酸素症が起こり、生命を脅かすことがあります。また、インフルエンザは心臓や循環器系にも影響を与えます。具体的には、心筋炎や心膜炎、さらには既存の心疾患の悪化を引き起こすことがあります。特に心不全や冠動脈疾患を持つ人々は、インフルエンザによるリスクが高まります。さらに、脳炎や脳症といった神経系の合併症も発生する可能性があります。これらは意識障害や痙攣を引き起こし、重篤な後遺症を残すことがありますので、注意が必要です。なお、これらの合併症を防ぐためには、インフルエンザ予防接種が重要です。インフルエンザ予防接種は、重症化や合併症のリスクを大幅に減少させる効果があります。また、感染予防のために手洗いやマスクの着用、適切な栄養と休養を心掛けることも重要です。インフルエンザの合併症は深刻な健康リスクを伴うため、早期の予防と適切な対処が不可欠です。「厚生労働省の公式サイト」でも同様の見解を述べています。
インフルエンザ合併症の一つ、副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎とは、鼻腔の周りにある「副鼻腔」が炎症を起こす疾患です。副鼻腔炎は「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれ、風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。特にインフルエンザでは、免疫力が低下しやすいため、副鼻腔炎を引き起こしやすいとされています。副鼻腔炎の基本的な症状には、まず鼻づまりがあります。これは、副鼻腔の炎症や腫れによって鼻腔が狭くなり、呼吸がしにくくなるためです。また、鼻水が増え、その色が黄色や緑色に変わることも一般的です。さらに、頭痛や顔面の痛みも副鼻腔炎の代表的な症状です。特に前頭部や頬骨の周囲に痛みを感じることが多く、これが頭痛と誤認されることもあります。なお、嗅覚の低下もよく見られる症状の一つです。鼻づまりや鼻水によって嗅覚が妨げられ、匂いを感じにくくなることがあります。これにより、食欲が減少することもあります。慢性的な副鼻腔炎になると、疲労感や集中力の低下、さらに全身のだるさを感じることがあります。これらの症状は、日常生活に大きな影響を及ぼし、生活の質を低下させる要因となりますので、ご注意ください。「副鼻腔炎について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違い
副鼻腔炎は、急性と慢性の二つに分類されます。これらは持続期間や症状の重さ、治療法に違いがあります。
<急性副鼻腔炎>
急性副鼻腔炎は、通常1ヶ月以内に治まる短期間の炎症を指します。主な原因はウイルス感染や細菌感染で、風邪やインフルエンザから派生することが多いです。急性副鼻腔炎の症状には、鼻づまり、黄色や緑色の鼻水、頭痛、顔面の痛み、嗅覚の低下などが含まれます。これらの症状は急激に現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。なお、急性副鼻腔炎の治療には、抗生物質や鼻腔スプレー、鎮痛薬などが用いられ、多くの場合、適切な治療によって症状は数週間で改善します。
<慢性副鼻腔炎>
慢性副鼻腔炎は、12週間以上続く長期間の炎症を指します。原因は複雑で、アレルギー、環境要因、免疫系の異常などが関与することが多いです。慢性副鼻腔炎の症状は、急性副鼻腔炎と似ていますが、持続的で慢性的な鼻づまり、持続する鼻水、顔面の圧迫感や痛み、持続的な咳、疲労感などが特徴です。これにより、生活の質が大きく低下することがあります。なお、慢性副鼻腔炎の治療には、長期にわたる薬物療法や、場合によっては手術が必要となることがあります。特にポリープの除去や副鼻腔の排出を改善するための手術が行われることがあります。
インフルエンザと副鼻腔炎の関係
インフルエンザウイルスが鼻や喉の粘膜に感染すると、これらの部位に炎症が生じます。炎症が発生すると、粘膜が腫れ、分泌物が増加します。この腫れと分泌物の増加が、副鼻腔の排出を妨げ、副鼻腔内の炎症を引き起こします。副鼻腔は、鼻腔とつながっている空洞で、通常は空気が通り、粘液が正常に排出されることで健康を保っています。しかし、インフルエンザによる鼻の粘膜の腫れが副鼻腔の開口部を狭くし、粘液の排出を阻害します。これにより、粘液が副鼻腔内にたまり、細菌やその他の病原体が繁殖しやすくなります。さらに、インフルエンザウイルス自体が副鼻腔の粘膜に感染することもあります。ウイルス感染は、副鼻腔の粘膜にさらなる炎症を引き起こし、免疫反応を強化します。この結果、副鼻腔内に膿がたまりやすくなり、急性副鼻腔炎が発生します。また、インフルエンザに伴う全身の免疫力低下も、副鼻腔炎のリスクを高める要因となります。体がウイルスと戦うために免疫力を消耗することで、副鼻腔内の細菌や病原体に対する抵抗力が弱まり、感染が起こりやすくなるのです。以上のように、インフルエンザは鼻や喉の粘膜の炎症、副鼻腔の排出障害、免疫力の低下を通じて副鼻腔炎を引き起こします。したがって、インフルエンザの予防と適切な治療が「副鼻腔炎の予防」に重要です。早期の診断と適切な対処が副鼻腔炎のリスクを減少させるのに役立ちます。
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の診断方法
副鼻腔炎の診察では、まず患者さんに「どのような症状があり、いつから困っているのか」を確認する問診を行います。そして次に、鼻腔や喉の状態を検査します。さらに必要に応じて、血液検査や内視鏡検査、画像検査(CTスキャンなど)が実施されることもあります。以下、診察の流れです。
<問診>
症状が現れた時期や、その発生原因となるきっかけについて伺います。また、現在「どのような症状があるのか」についても詳しく確認します。
<鼻腔内の検査>
鼻腔の状態を詳しく観察するために、鼻鏡や内視鏡を使用します。検査では、鼻腔内が赤くなっているか、腫れているか、さらには鼻水の質(サラサラしているかドロドロしているか)を確認します。また、鼻茸(鼻ポリープ)の存在もチェックします。特に、治療が難しい慢性副鼻腔炎の一種である「好酸球性副鼻腔炎」の確実な診断には、内視鏡検査が不可欠です。内視鏡は視認しづらい部位まで詳しく観察できるため、鼻茸が詰まっている場所の詳細な状態を把握するのに非常に有効です。
<画像検査>
内視鏡による診察の後、必要に応じてCTスキャンやX線(レントゲン)検査を行います。CTスキャンでは、副鼻腔内に膿がたまっているかどうかを確認します。CT画像では、空気が入っている部分は黒く表示され、厚みのある組織や骨は白く写ります。正常な副鼻腔は空気が満たされているため黒く見えますが、副鼻腔炎があると粘膜が腫れていたり、膿が溜まっていたりして、グレーや白く映ります。また、X線検査でも、炎症がある部分を確認することができます。ただし、特に治療が難しい慢性副鼻腔炎の一種である好酸球性副鼻腔炎を正確に診断するためには、CTスキャンなどの画像検査が重要です。
<血液検査>
慢性副鼻腔炎の中でも、治りにくい好酸球性副鼻腔炎では、好酸球の増加が見られることがあります。このため、血液検査を行い、血液中の好酸球の数を測定します。特に、好酸球性副鼻腔炎を確定的に診断するには、血液検査が不可欠です。
<嗅覚検査>
特定の症状が見られる場合には、嗅覚検査を行います。この検査では、どれほどの匂いの感覚が失われているかを確認します。日本では、保険適用が認められている「基準嗅力検査」と「静脈性嗅覚検査」が実施されます。基準嗅力検査では、5種類の基準臭を薄い濃度から徐々に嗅いでいき、匂いを識別できるかどうかを評価します。一方、静脈性嗅覚検査では、アリナミン®注射液を静脈に注射します。この液は、ニンニクの主要成分に類似した成分を含んでおり、注射後にニンニクのような匂いを感じます。なお、検査では、注射開始から匂いを感じるまでの時間と、その後匂いを感じなくなるまでの時間を測定します。
診察では、詳細な問診から始まり、鼻腔内の観察や必要に応じた画像検査、血液検査、嗅覚検査を通じて、包括的に状態を評価します。これにより、症状の根本原因を突き止め、最適な治療法を見つけ出すことができます。症状にお困りの方は、専門的な診察を受け、早期の改善を目指してください。
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の治療法
副鼻腔炎の治療には、症状の重さや原因に応じて様々な方法が用いられます。以下に、主な治療法を紹介します。
【局所療法】
<鼻処置>
鼻腔内の腫れを抑えるために、麻酔薬や血管収縮薬を使用し、詰まった鼻の通りを改善します。また、吸引装置を使って粘度の高い鼻水を取り除きます。
<ネブライザー療法>
鼻孔にノズルを挿入し、霧状にした薬剤(抗菌薬やステロイド薬)を吸入します。これにより、薬が直接鼻腔内に作用し、炎症を抑えます。
<副鼻腔洗浄>
頬の腫れや痛みが強い場合には、鼻腔に麻酔を施し、副鼻腔に針を刺して生理食塩水で洗浄します。これにより、副鼻腔内の膿や炎症物質を除去します。
【薬物療法】
<抗菌薬>
副鼻腔炎の原因となる細菌の活動を抑えるために使用され、細菌感染による炎症の症状を軽減します。
<ロイコトリエン受容体拮抗薬・抗ヒスタミン薬>
これらの薬は、アレルギー反応に関連する物質(ロイコトリエンやヒスタミン)の作用を抑え、鼻づまりや鼻水といった症状を軽減します。
<鼻噴霧用ステロイド(点鼻薬)>
鼻腔内の炎症を抑え、鼻の症状を改善するために使用されます。
<経口ステロイド(飲み薬)>
全身的に作用して炎症を抑える薬です。急激な症状の悪化や鼻茸の再発時に短期間使用されます。長期使用は避け、必要な場合にのみ医師の指示のもとで服用されます。
<生物学的製剤(注射薬)>
新しいタイプの薬で、炎症を引き起こす物質の作用を抑えます。既存の治療が効果を示さなかった場合に使用され、鼻茸の縮小や鼻づまり、嗅覚障害の改善が期待されます。
【手術療法】
内視鏡を用いた手術が一般的です。この手術では、炎症を起こしている粘膜や鼻茸(鼻ポリープ)を取り除き、鼻と副鼻腔をつなぐ通路を広げます。これにより、再発しにくい環境を作り、症状の改善を図ります。
慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)は国の指定難病に指定されています。したがって、慢性副鼻腔炎と診断され、かつ認定基準を満たした患者さんは、好酸球性副鼻腔炎の治療にかかった医療費に対して助成を受けることができます。助成を受けるためには、都道府県に申請し、医療受給者証を交付してもらう必要があります。詳しくは「難病情報センターのウェブサイト」をご覧ください。
インフルエンザ合併症:副鼻腔炎の予防方法
インフルエンザウイルスへの感染を予防するためには、手洗いや消毒などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。また、副鼻腔炎を予防するためにも手洗いと衛生管理が欠かせません。以下に、インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法を解説します。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法1】マスクを着用する
マスクによるインフルエンザ予防は効果が薄いことが示されていますが、全く効果がないわけではありません。近くにいる人がくしゃみや咳をした際、マスクによって飛沫感染を防ぐことができます。また、くしゃみや咳が出る人がウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。人混みに出る場合にはマスクの着用をお勧めします。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法2】適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の“防御機能”が低下します。したがって、乾燥しやすい室内では加湿器の使用をお勧めします。免疫効果を正常に保つためには50~60%程度の湿度が必要です。加湿器などで室内の湿度を適切に維持するよう心掛けてください。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法3】人混みに出ない
インフルエンザが流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。ショッピングセンターや繁華街などの人混みでインフルエンザに感染することも多いため、流行時には注意が必要です。なお、やむを得ず外出する場合は、なるべく短時間で済ませることをお勧めします。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法4】インフルエンザ予防接種
インフルエンザの重症化を予防するためにも「インフルエンザ予防接種」を推奨します。インフルエンザ予防接種は、インフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。インフルエンザは悪化すると、気管支炎や肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起こす恐れがありますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします(インフルエンザ予防接種をしてもインフルエンザにかかる場合があります)。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法5】毎日の食事で免疫力を高める
免疫力を高めるためには、バランスの良い食事が不可欠です。ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などを多く含む食品を摂取し、規則正しい食事を心掛けてください。栄養バランスの取れた食事と良好な生活習慣が免疫力を高めます。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法6】手洗い・手の消毒
手についたウイルスが口や鼻に入るというのが、インフルエンザウイルスの感染経路としてとても多いケースです。したがって、インフルエンザの予防として最もお勧めなのは、手洗い・手の消毒になります。手洗い・手の消毒をこまめに行えばウイルスを撃退し、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、小まめに手洗い・手の消毒を行ってください。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法7】うがい
うがいは、のどに付着したウイルスの数を減らしたり、洗い流したりするために有効と言われています。口の中をきれいに保てば、口からうつる「インフルエンザ」や「風邪」などの感染症を防ぐことができますので、外出先から戻ったら「うがい」を行ってください。
【インフルエンザと副鼻腔炎の予防方法8】鼻のケア
鼻洗浄を定期的に行うことで、鼻腔内の異物や病原体を除去し、副鼻腔炎のリスクを低減できます。市販の生理食塩水や専用の鼻洗浄キットを使って、適切に洗浄することが重要です。
以上の予防方法を実践することで、インフルエンザと副鼻腔炎の発症リスクを低減し、健康な生活を維持することができます。
インフルエンザや副鼻腔炎について不安な方はいつでもご相談ください
副鼻腔炎は、副鼻腔が炎症を起こし、痛みや鼻詰まり、頭痛などの症状を引き起こす疾患です。特に、インフルエンザにかかると、その後に副鼻腔炎が発生するリスクが高まります。したがって、インフルエンザが流行する季節には、人混みを避け、マスクを着用し、手洗いやうがいを徹底することが推奨されます。また、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動も免疫力を高めるための重要な要素です。インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いですが、「ウイルス性肺炎」や「副鼻腔炎」といった合併症が現れて重症化することもあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨します。なお、当院では、インフルエンザ予防接種を実施しております。予防接種をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。また、副鼻腔炎についてご相談したい方、あるいはインフルエンザ予防の方法について確認したい方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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2024.06.28
糖尿病合併症の種類と予防方法
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病の合併症の種類」について解説していきます。後半部分では、「糖尿病の合併症の予防方法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病とは
糖尿病と合併症の関係
糖尿病の合併症の種類:急性合併症と慢性合併症
糖尿病の足の合併症
糖尿病の皮膚の合併症
糖尿病合併症の予防方法
糖尿病合併症の予防と管理についてはお早めに相談ください
糖尿病とは
糖尿病は、体内で作られるインスリン(血糖値を抑えるホルモン)の働きが不足することにより、高血糖状態になる病気です。糖尿病は血糖値の調節だけでなく、脂質やタンパク質など、ほぼ全ての体内代謝に異常を及ぼします。また、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、失明、腎不全など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せずに速やかに専門医の診察を受けることが重要です。なお、糖尿病は大きく1型と2型に分けられ、それぞれ発症原因が異なります。また、妊娠中の女性が罹患する「妊娠糖尿病」もあります。以下に、1型糖尿病、2型糖尿病、および妊娠糖尿病の違いについて説明します。
<1型糖尿病>
1型糖尿病は、インスリンを作る膵臓のβ細胞に異常が起こることで発症する糖尿病で、インスリン依存型とも呼ばれます。1型糖尿病は、子供や青年などの若年層に多く見られますが、その割合は世界の糖尿病全体のうち「わずか5%」です。糖尿病は大きく分けて1型と2型がありますが、1型は自己免疫によるβ細胞の破壊が原因で発症します。一方、2型糖尿病は運動不足や過食などの生活習慣によって発症するため、性質が異なります。なお、1型糖尿病の主な治療方法は薬物療法で、インスリン製剤を注射することで症状の管理を行います。詳しくは「糖尿病情報センターのホームページ」をご覧ください。
<2型糖尿病>
2型糖尿病は、生活習慣や遺伝によって引き起こされる糖尿病です。2型糖尿病では、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモン)が十分に働かなくなることで、血糖値が上昇します。なお、2型糖尿病の原因となるインスリン作用の低下には主に二つの理由があります。一つは、体内の組織がインスリンに対する抵抗性を増すことです。筋肉や肝臓などの組織がインスリンの作用に鈍感になり、インスリンが分泌されていても効果が発揮されにくくなります。そしてもう一つは、膵臓の機能低下によってインスリンの分泌量が減ることです。これらの要因は、遺伝に加えて、過食・過飲や運動不足などの生活習慣の乱れによっても引き起こされることがあります。したがって、糖尿病を予防するためには、健康的な食生活と適度な運動を続けることが重要です。「糖尿病とは?原因と症状」でも同様の見解を述べています。
<妊娠糖尿病>
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です(糖代謝異常とは、血液に含まれる糖の量を示す“血糖値”が上がった状態です)。今まで糖尿病と言われた事がないにもかかわらず、妊娠中に始めて指摘された糖代謝異常で、糖尿病の診断基準をみたさない人を妊娠糖尿病といいます。具体的には、糖負荷試験をした際に、空腹時血糖92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のいずれか1点以上を満たした場合に「妊娠糖尿病」と診断されます。なお、糖代謝異常には、大きく分けて「妊娠糖尿病」「妊娠中の明らかな糖尿病」「糖尿病合併妊娠」の3種類があります。「妊娠糖尿病」は前述した通り、妊娠中に初めて発見された糖代謝異常です。一方、「糖尿病合併妊娠」とは、既に糖尿病と診断されていた方が妊娠した状態を指します。最後に、「妊娠中の明らかな糖尿病」は、妊娠前から未診断の糖尿病が存在した可能性がある場合や、妊娠中に糖尿病と診断された場合を含みます。これらの状況では、妊娠糖尿病よりも重度であるため、血糖値の厳密な管理が必要となります。
糖尿病と合併症の関係
糖尿病が合併症を引き起こす主な理由は、高血糖が体内の様々な組織や臓器にダメージを与えるためです。高血糖が持続すると、血管に障害を引き起こし、血液循環が悪化します。これにより、心臓病や脳卒中のリスクが増大します。また、高血糖は神経にも影響を及ぼし、末梢神経障害や神経痛を引き起こすことがあります。さらに、高血糖は眼にも悪影響を与え、網膜症や失明の原因となることがあります。このように、糖尿病は体内の様々な部位に及ぼす悪影響が合併症を引き起こす要因となっています。そのため、早期の血糖管理と定期的な健康チェックが重要です。糖尿病の症状に心当たりがある方、または検診などで血糖値に異常を指摘された方は、速やかに医療機関を受診してください。
糖尿病の合併症の種類:急性合併症と慢性合併症
糖尿病には様々な合併症があります。大きく分けて、緊急治療を必要とする意識障害が起こることがある「急性合併症」と、糖尿病が長期間にわたって未治療または不十分に管理された場合に進行する「慢性合併症」があります。急性合併症は、血糖が急速に上昇または低下し、体の正常な機能に重大な影響を与える症状です。例えば、低血糖症(低血糖)も急性合併症の一つであり、血糖が急速に低下することで意識障害や発作を引き起こすことがあります。一方、慢性合併症は糖尿病が長期間にわたって未治療または不十分に管理された結果、進行する病態です。例えば、糖尿病性網膜症は高血糖が網膜に与えるダメージに起因し、最終的には視力障害や失明を引き起こす可能性があります。また、糖尿病性腎症は腎臓に悪影響を与え、進行すると最終的には腎不全が進行する可能性があります。これらの合併症は、早期の血糖管理と定期的な健康チェックが重要です。したがって、糖尿病に詳しい方や健康診断で糖尿病の可能性が指摘された方は、迅速に医療機関を受診することが推奨されます。なお、急性合併症と慢性合併症のそれぞれの種類については、以下をご覧ください。
急性合併症
<低血糖>
低血糖とは、血糖値が正常範囲を下回る状態を指し、一般的に血糖値が70 mg/dL未満になると低血糖と診断されます。低血糖の症状は多様で、初期症状としては発汗、動悸、震え、めまい、おなかの空腹感などがあります。さらには意識喪失や痙攣を引き起こすこともあります。特に糖尿病患者さんは低血糖のリスクが高いため、早期に症状を認識し、適切な対処を行うことが重要です。低血糖の対処法としては、まず速やかに糖分を補給することが基本です。具体的には、ブドウ糖タブレットや砂糖を溶かした水、ジュースなどを摂取することが推奨されます。また、意識がある場合は、15グラムの速効性炭水化物を摂取し、15分後に再度血糖値を確認します。そして必要に応じてこれを繰り返し、血糖値が正常範囲に戻るまで続けます。一方、意識がない場合や自力で糖分を摂取できない場合は、グルカゴン注射を使用することが必要です。この場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。低血糖は適切に対処すれば重篤な合併症を避けることができますが、放置すると重篤な状態に進行する可能性があるため、早期の発見と迅速な対応が肝要です。
<糖尿病ケトアシドーシス(DKA)>
糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」の一つです。血糖値を下げる働きをするインスリンが不足し、十分に血糖値が下がらないことで起こります。糖尿病ケトアシドーシスの初期症状は、強い喉の渇きと頻尿、体重減少、吐き気、嘔吐、疲労などが起こり、小児の場合は腹痛がみられることもあります。なお、糖尿病ケトアシドーシスは主に“1型糖尿病の方”に起こります(2型糖尿病の場合であっても引き起こされることはあります)。詳しくは「糖尿病情報センターのホームページ」をご覧ください。
<高血糖高浸透圧症候群(HHS)>
高浸透圧高血糖症候群(Hyperosmolar Hyperglycemic State, HHS)は、糖尿病の急性合併症の一つで、特に高齢の2型糖尿病患者さんに多く見られます。この病態は、非常に高い血糖値(通常800 mg/dL以上、時には2000 mg/dL近くにも達することがあります)と、それに伴う著しい脱水状態が特徴です。HHSでは、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)と比較して、インスリンの欠乏やケトン体の増加はそれほど顕著ではありませんが、その重篤な高血糖と脱水によって命に関わる危険があるため、迅速な対応が求められます。死亡率も10〜20%と高いため、緊急の医療介入が必要です。なお、HHSの対処法としては、まず緊急の医療処置が必要です。病院では、静脈内に大量の生理食塩水を投与して脱水を改善し、インスリンを投与して血糖値を徐々に下げていきます。また、電解質のバランスを整えるための補充も行います。HHSは対応が遅れると命に関わる危険があるため、早期発見と医療機関での専門的な治療が非常に重要です。
慢性合併症
<糖尿病性網膜症>
糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)とは、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気です。「糖尿病腎症」「糖尿病神経症」と並んで糖尿病の三大合併症と言われております。糖尿病網膜症は、他の糖尿病合併症と同様、初期段階では自覚症状がありません。しかし気づかずに放置していると症状が悪化して、視力がぼやける、暗点が見える、視界に浮遊物が見えるといった症状が現れます。そして最悪の場合、網膜剥離や眼内出血を引き起こし、失明に至ることもあります。なお、糖尿病性網膜症の予防法としては、まず血糖値の厳密なコントロールが不可欠です。定期的な血糖値のモニタリングと、医師の指導に基づく食事療法、運動療法、薬物療法を徹底することが求められます。また、血圧やコレステロール値の管理も重要です。さらに、定期的な眼科検診も予防において重要です。糖尿病と診断されたら、年に一度は眼底検査を受けることが推奨されます。早期発見により、適切な治療を受けることで進行を抑えることが可能です。「糖尿病網膜症について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
<糖尿病腎症>
糖尿病腎症は、糖尿病の合併症の一つで、高血糖が腎臓の機能を低下させる疾患です。腎臓には約100万個の糸球体があり、これらが老廃物を排泄しますが、血糖値が高い状態が続くと糸球体が損傷し、尿にタンパク質が混ざるようになります。そして症状が進行すると、糸球体が壊れ、老廃物や水分が体内に蓄積され、腎不全や尿毒症を引き起こす可能性があります。糖尿病腎症は、初期には症状がほとんどなく、自覚しにくいのが特徴です。しかし、進行すると微量アルブミン尿や蛋白尿が見られ、さらに悪化すると浮腫、血圧上昇、貧血、疲労感などの症状が現れます。なお、糖尿病腎症の予防には、血糖値の厳格な管理が不可欠です。定期的な血糖値の測定、医師の指導に基づく食事療法、運動療法、薬物療法を徹底することが求められます。また、高血圧も腎臓への負担を増やすため、血圧の管理も重要です。ACE阻害薬やARBといった降圧薬が腎保護作用を持つため、これらの薬物の使用が推奨されます。さらに、定期的な腎機能の検査も予防の一環です。糖尿病患者さんは、年に一度は尿検査や血液検査を受け、腎機能の状態をチェックすることが重要です。早期発見により、進行を遅らせる治療が可能となります。
<糖尿病神経障害>
糖尿病神経障害は、糖尿病の合併症の一つで、高血糖が神経を損傷し、様々な身体の機能に影響を与える疾患です。主に末梢神経が侵されることが多く、手足のしびれや痛み、感覚異常が見られます。さらに、自律神経が影響を受けると、消化器系、心血管系、泌尿生殖器系の機能障害を引き起こすこともあります。糖尿病神経障害は、糖尿病の罹病期間が長く、血糖管理が不十分な場合にリスクが高まります。具体的な症状としては、手足のしびれやチクチクした痛み、筋力の低下、歩行の困難さ、消化不良、便秘や下痢、尿失禁、性機能障害などが挙げられます。また、心拍数の変動や低血圧などの自律神経症状も見られることがあります。なお、糖尿病神経障害予防には、まず血糖値の厳格な管理が不可欠です。定期的な血糖値の測定と、医師の指導に基づく食事療法、運動療法、薬物療法を徹底することが求められます。さらに、定期的な神経機能のチェックも重要です。糖尿病患者さんは、手足の感覚異常や痛みを感じた場合、早期に医師に相談することが推奨されます。また、生活習慣の改善も予防に有効です。禁煙し、適度な運動を行うことが神経障害のリスクを低減します。さらに、アルコールの過剰摂取を避け、バランスの取れた食事を心がけることも大切です。「糖尿病の合併症について解説しているサイト」でも同様の見解を述べています。
<大血管症>
大血管症は、糖尿病の合併症の一つで、主に冠動脈、脳血管、および末梢血管に影響を及ぼす疾患の総称です。冠動脈疾患には心筋梗塞や狭心症が含まれ、脳血管疾患には脳梗塞や脳出血が該当します。そして末梢血管疾患には動脈硬化や下肢動脈疾患があります。糖尿病における大血管症のリスクは、高血糖やインスリン抵抗性、高血圧、高コレステロール、喫煙、運動不足、および遺伝的要因によって増加します。これらの因子が組み合わさると、血管壁にダメージを与え、動脈硬化が進行し、最終的には血管狭窄や血栓形成を引き起こす可能性がありますので注意が必要です。なお、大血管症の予防には、まず血糖値の厳格な管理が不可欠です。定期的な血糖値のモニタリングと、医師の指導に基づく適切な治療が重要です。さらに、血圧やコレステロールの管理、禁煙、健康的な食事と運動の維持が推奨されます。定期的な健康診断と血液検査を通じて、リスクの早期発見と対策を行うことも必要です。大血管症は進行性の疾患であり、早期の予防と適切な管理が重要となりますので、普段から注意してください。「糖尿病情報センターのホームページ」でも同様の見解を述べています。
糖尿病の足の合併症
糖尿病患者さんに生じる足のトラブルの総称を「糖尿病足病変(とうにょうびょうあしびょうへん)」といいます。病変には、足に生じる水虫や細菌感染による病変、たこやうおのめ、足の潰瘍や変形などがあります。さらに重症になると壊疽(えそ)という組織が死んでしまった状態になり、最悪の場合は足を切断することもあります。こうした状態になるのを避けるためには、糖尿病自体の治療をしっかり行って血糖を適切な状態に保つことはもちろん、毎日足の状態をよく観察して早く異常を見つけることが大切です。糖尿病性足病変の予防には、日頃から自分で足を見るセルフチェックが大切です。足に以下のような症状がある方は糖尿病の疑いがありますので、速やかに専門医による診察を受けてください。
<足に出る症状>
・足の先がしびれる
・足の先に痛みがある
・足の先がジンジン(ピリピリ)する
・足の感覚に異常がある(痛みを感じにくい、感覚が鈍いなど)
・足がつる
<足の外観に出る変化>
・うおのめ、たこ、まめ、靴ずれがよくできる
・小さな傷でも治らない
・足に感染症がある(水虫など)
・皮膚が赤くなったり、腫れたりしている部分がある
・皮膚が乾燥したり、ひび割れしている部分がある
・爪が変形したり、変色したりしている
糖尿病足病変について詳しく知りたい方は「糖尿病の方の足にみられる症状について」をご覧ください。
糖尿病の皮膚の合併症
糖尿病の皮膚の合併症は、高血糖が皮膚に与える影響に起因する疾患です。糖尿病による血糖値の上昇は、皮膚の健康に様々な影響を及ぼします。まず、糖尿病による神経障害が皮膚に影響を与えることがあります。末梢神経が損傷すると、皮膚の感覚が鈍くなり、痛みや刺激に対する感覚が低下します。このため、小さな傷や擦り傷が見逃されやすく、慢性的な潰瘍や感染症のリスクが高まります。また、糖尿病による血管障害も皮膚の問題を引き起こすことがあります。血流が悪化すると、皮膚の健康を維持するために必要な栄養や酸素が不足し、乾燥やかゆみが生じやすくなります。さらに、皮膚の癒着力が低下し、傷口の治癒が遅れることがあります。なお、糖尿病による皮膚病変の予防には、まず血糖値の管理が不可欠です。定期的な血糖値の測定と、適切な治療が皮膚の健康を保つ上で重要です。また、日常生活での皮膚ケアも大切です。適度な保湿を行い、乾燥を防ぎ、皮膚の健康を維持することが推奨されます。さらに、足のケアも忘れずに行い、潰瘍や感染症の予防に努めることが重要です。詳しくは「糖尿病による皮膚の症状について」をご覧ください。
糖尿病合併症の予防方法
糖尿病の合併症を予防するためには、日常的なケアと生活習慣の改善が重要です。まず、血糖値の管理が基本です。定期的な血糖値のモニタリングを行い、目標範囲内に保つことが合併症予防の鍵となります。次に、血圧の管理も重要です。高血圧は多くの合併症のリスク要因となりますので、定期的な血圧測定と必要に応じた治療が必要です。さらに健康的な生活習慣を維持することも効果的です。バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、適正体重の維持が推奨されます。また、定期的な健康診断と専門医の診察を受けることも予防につながります。早期に問題を発見し、適切な治療を開始することで合併症の進行を防ぐことができます。詳しくは「糖尿病の合併症を予防するためには?」をご覧ください。
糖尿病合併症の予防と管理についてはお早めに相談ください
糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病性網膜症や糖尿病ケトアシドーシスなど、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、放置せず、速やかに専門医の診察を受けることが重要です。合併症の早期発見と適切な治療は、生活の質を向上させるだけでなく、重篤な合併症の発症を防ぐ役割を果たします。したがって定期的な医師の診察と健康チェックを通じて、病気の進行を早期に把握し、必要な処置を行うことが重要です。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、糖尿病の症状かもと気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2024.06.27
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