板谷内科クリニックブログ

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都賀についての記事一覧

内科

都賀で不眠症(睡眠障害)にお困りの方へ

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症(睡眠障害)」について解説していきます。後半部分では「不眠症に対する治療法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症(睡眠障害)とは 不眠症(睡眠障害)の主な症状 不眠症(睡眠障害)の患者は年々増加しています 躁うつ病(双極性障害)やうつ状態が不眠症を引き起こすことも 不眠症(睡眠障害)には様々な治療法があります 不眠症(睡眠障害)の改善方法 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法2】規則正しい生活リズムの維持 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法3】寝室からスマホを遠ざける 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法4】適度な運動 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法5】ヨガや瞑想、深呼吸法 不眠症(睡眠障害)にお悩みの方はいつでも相談ください   不眠症(睡眠障害)とは 不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや「睡眠の質」が低下することで、日中に「倦怠感」や「意欲低下」などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的および社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。「一般社団法人千葉市医師会」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。   不眠症(睡眠障害)の主な症状 不眠症は、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害などの睡眠問題によって、眠気や倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの身体的な症状を引き起こす可能性があります。さらに、長期間にわたる不眠は「うつ病」や「不安障害」などの精神症状も引き起こす可能性があります。十分な睡眠を得られない状態が続くと、神経系やホルモンバランスに影響を及ぼし、精神的な安定に悪影響を及ぼすことがありますので、ご留意ください。なお、不眠症を放置すると日常生活にも影響を及ぼす場合があります。そのため、早めに医師の診断を受け、適切なケアを行うことが大切です。「厚生労働省のサイト」でも同様のことを伝えております。   不眠症(睡眠障害)の患者は年々増加しています 日本では、一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、特に女性に多いことが知られています。不眠症状のある方のうち、慢性不眠症は成人の約10%に見られ、その原因はストレス、精神疾患、神経疾患、アルコール、薬剤の副作用など多岐にわたります。なお、不眠症状は加齢とともに増加し、60歳以上では半数以上の方が該当します。また、大きな災害後や新型コロナウイルス感染症の影響で、一過性に不眠症が増加することもあります。このように、不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気です。実際、日本では成人の5%が不眠のために「睡眠薬」を服用していると言われております。   躁うつ病(双極性障害)やうつ状態が不眠症を引き起こすことも 不眠症とうつ病には密接な関連性があります。両者は共通の特徴を持ち、相互に影響し合うことが多いです。まず、不眠症とうつ病の共通点は、睡眠障害です。不眠症では入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒などが見られ、うつ病でも同様の症状が現れることがあります。睡眠の質や量が低下することで、心身の疲労や不調が増し、うつ病の症状が悪化することもあります。また、不眠症がうつ病のリスク因子となることもあります。慢性的な睡眠障害があると、うつ病の発症リスクが増加する傾向があります。一方で、うつ病が不眠症を引き起こすこともあります。うつ病の症状によって心が不安定になり、入眠障害や睡眠の浅さが生じることがあります。このように、不眠症とうつ病は相互に影響し合う関係にあります。そのため、不眠症とうつ病の治療では、両方の症状を同時に考慮し、総合的なアプローチを取ることが重要です。不眠症とうつ病の関係については「千葉市若葉区都賀のクリニック|不眠症とうつ病の関係性」で詳しく解説しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。   不眠症(睡眠障害)には様々な治療法があります 不眠症の治療は、「薬物療法」と「非薬物療法」の2つに大別されます。薬物療法では、薬を使用して治療を行います。一方、非薬物療法では、「生活習慣の改善」や「睡眠衛生指導」を通じて不眠症を治療します。なお、不眠症の治療では、まず原因を特定し、薬物療法以外のアプローチを試みます。そして、もし不眠が他の疾患によるものであれば、その疾患の治療が優先されます。「国立精神・神経医療研究センター」でも同様の見解を述べています。   不眠症(睡眠障害)の改善方法 ここでは、「不眠症の改善方法」をご紹介します。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法2】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法3】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法4】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。 【千葉市若葉区都賀のクリニック推奨|不眠症の改善方法5】ヨガや瞑想、深呼吸法 ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックを日常的に取り入れることで、ストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。   不眠症(睡眠障害)にお悩みの方はいつでも相談ください 「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。医師の診断を受けたい方、あるいは自分が不眠症なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.12.13

糖尿病・代謝内科

都賀で妊娠糖尿病にお悩みの方へ

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
妊娠糖尿病とは、妊娠中に血糖値のコントロールが上手くできなくなってしまう“糖代謝異常”を引き起こす病気のことです。 妊娠糖尿病になると血糖値が高くなり過ぎることで、様々な病気を引き起こします。 そのため、妊婦定期健診を指示された予定通りに受け、早期発見することが非常に重要です。 この記事では、「妊娠糖尿病」について解説していきます。 後半部分では「妊娠糖尿病の治療方法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 妊娠糖尿病とは 妊婦の糖尿病は3種類に分類されます 妊娠糖尿病の症状 妊娠糖尿病の治療方法 妊娠中の運動について 糖尿病ケトアシドーシスについて 妊娠糖尿病になりやすい人の特徴 妊娠糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください   妊娠糖尿病とは 妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です(糖代謝異常とは、血液に含まれる糖の量を示す“血糖値”が上がった状態です)。 今まで糖尿病と言われた事がないにもかかわらず、妊娠中に始めて指摘された糖代謝異常で、糖尿病の診断基準をみたさない人を妊娠糖尿病といいます。 具体的には、糖負荷試験をした際に、空腹時血糖92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のいずれか1点以上を満たした場合に「妊娠糖尿病」と診断されます。   妊婦の糖尿病は3種類に分類されます 糖代謝異常には、大きく分けて「妊娠糖尿病」「妊娠中の明らかな糖尿病」「糖尿病合併妊娠」の3種類があります。 「妊娠糖尿病」は前述した通り、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。 一方、「糖尿病合併妊娠」とは、糖尿病といわれていた方が妊娠した状態です。 そして最後の「妊娠中の明らかな糖尿病」は、妊娠前から“診断されていない糖尿病があったかもしれない”という糖代謝異常などが含まれます。 なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に「明らかな糖尿病」と診断された場合は、妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。 「日本産婦人科学会」でも同様の見解を述べています。   妊娠糖尿病の症状 妊娠糖尿病の症状はほとんどありません。 気づかずうちに血糖値が高くなっていることがあります。 ですので、妊婦定期健診を指示された予定通りに受け、早期発見することが非常に重要です。 なお、お母さんが高血糖であると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、様々な合併症が起こり得ます。 合併症については以下をご覧ください。 <妊娠糖尿病が引き起こす“お母さん”に起こる病気> ・妊娠高血圧症候群 ・流産 ・早産 ・羊水過多 ・膀胱炎、腎盂炎などの感染症 ・血管障害 ・網膜症 ・脱水 ・意識障害 <妊娠糖尿病が引き起こす“赤ちゃん”に起こる病気> ・子宮内胎児脂肪 ・新生児ピルピリン血症 ・新生児低血糖 ・低カルシウム血症 ・呼吸窮迫症候群 ・先天奇形 ・発育遅延 ・心臓の肥大 ・多血症 ・電解質異常 ・黄疸   妊娠糖尿病の治療方法 糖尿病の治療には「食事療法」「運動療法」「薬物治療」の3つの柱があります。 しかし、妊娠中は積極的な運動療法はあまりできないため、まず食事療法を行います。 そして、それでもうまくいかない場合には、インスリン療法に移行します。 【妊娠糖尿病の治療方法1】食事療法 食事療法では、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えて様々な食品をまんべんなくとることが大切です。 お母さんと赤ちゃんがともに健全に妊娠を継続でき、食後の高血糖を起こさず空腹時のケトン体産生を亢進させないよう配慮してください。 なお、1日3食、規則正しく適正量を食べても食後の血糖値が高い場合は、1日の食事を6回に分けて食べてください(この食事方法を分割食と言います。1回の食事量を減らすことで食後の血糖上昇を抑えます)。 <通常の糖尿病と妊娠糖尿病の食事療法の違いとは?> 通常の糖尿病と妊娠糖尿病の食事療法の違いは目標とする血糖値の範囲になります。妊娠糖尿病の場合、血糖値の目標値が食前100㎎/dl、食後2時間120㎎/dl未満となります。妊娠中は赤ちゃんのために必要なエネルギー、必要な栄養素を摂る必要がありますので、単に食事制限するのではなく、適切な栄養素を含み適切な量をバランスよく摂取しなければなりません。そのため、妊娠糖尿病食は通常の糖尿病食よりも食事量は多くなります。ただし妊娠糖尿病の状態や妊娠の時期によって目標摂取量は変わりますので、十分に注意してください。 【妊娠糖尿病の治療方法2】インスリン療法 食事療法のみでは健康な妊婦さんの“血糖値目標”に達成できないとき、インスリン療法が加わります。経口血糖降下薬は妊婦に使用できないため、強化インスリン療法による厳格な血糖管理が必要です。インスリンの中には妊娠時に使用可能なカテゴリーBとそうでないものがあるので注意してください。インスリンについては「糖尿病情報センターのホームページ」に記載しています。ご興味のある方はご覧ください。   妊娠中の運動について 妊娠中の運動は「血糖コントロールの改善」につながる効果がありますが、妊娠の状況によっては運動をできない場合があります。また不適切な運動は逆効果です。したがって妊娠中の運動は、必ず医師の許可を得て行ってください。   糖尿病ケトアシドーシスについて 妊娠中、母親のからだは血糖を胎児に優先的に送ろうとするので、自分自身のエネルギーを補うため、脂肪を分解して“遊離脂肪酸”を作る働きが普段よりも活発になります。その結果、ケトン体が増えます(ケトン体は、からだの中で脂肪が変化して作られる物質でエネルギー源として利用されています)。このケトン体が多く作られてしまった場合、「糖尿病ケトアシドーシス」という病気の誘因となり、妊娠中はその病気のリスクが高くなります。糖尿病ケトアシドーシス」は糖尿病昏睡の一種であり、糖尿病妊婦さんに起きる最も重篤な合併症です。糖尿病合併妊娠の1.2%に発症すると報告されています。糖尿病ケトアシドーシスについては「糖尿病ネットワーク」に詳しく記載していますので、気になる方はご覧ください。   妊娠糖尿病になりやすい人の特徴 下記の項目に一つでも当てはまる方は「妊娠糖尿病」になりやすいといえます。 ・家族に糖尿病の人がいる ・肥満(BMI 25kg/m2 以上) ・35歳以上の高齢出産である ・巨大児分娩歴がある ・妊娠高血圧症群、既往にある ・羊水過多 ・原因不明の習慣流早産歴がある ・先天奇形児の分娩歴がある ・強度の尿糖陽性もしくは2回以上反復する尿糖陽性   妊娠糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください 妊娠糖尿病になっても、症状はほとんどありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。妊娠糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2022.11.27

糖尿病・代謝内科

都賀で糖尿病の慢性合併症にお悩みの方へ

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病は血糖値が高くなる病気です。 血糖値が高い状態が長く続くと、血管が傷ついて、将来的に心臓病や、失明、腎不全といった、糖尿病の慢性合併症が起きてしまいます。 この記事では、糖尿病の慢性合併症について解説していきます。後半部分では「糖尿病の慢性合併症の予防策」や「糖尿病を放置するリスク」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の慢性合併症とは 慢性合併症に分類される病気について 【糖尿病の慢性合併症】細小血管症 【糖尿病の慢性合併症】大血管症 糖尿病の慢性合併症の予防策 糖尿病を放置するリスク 不安な方はいつでもご相談ください   糖尿病の慢性合併症とは 糖尿病は血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が高くなる病気です。長い間、血糖値を高いままにしておくと、全身の血管がもろく、そして詰まりやすくなります。そのため血液が適切に供給されなくなり、全身の様々な臓器に障害が起こります。これを糖尿病の慢性合併症と呼んでいます。なお、糖尿病の合併症には急性と慢性があります。急性と慢性の違いについては「糖尿病情報センターのホームページ」をご覧ください。   慢性合併症に分類される病気について 糖尿病の慢性合併症には、大きく分けると細い血管にみられる合併症(細小血管症)と、太い血管にみられる合併症(大血管症)の2つがあります。 【糖尿病の慢性合併症】細小血管障害 糖尿病に特有な合併症として、細い血管が傷つけられて生じる細小血管障害があります。細小血管障害は、眼の網膜に障害が起こる「がん症」、腎臓の機能が低下する「腎症」、主に足の感覚に関わる“末梢神経”や内臓などの働きに関わる“自律神経”に障害が起こる「糖尿病神経障害」の3つです。 <がん症> がん症とは、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気です。網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムの働きをしています。網膜症は、網膜内の血管に障害が起こり、視力の低下や失明を招く危険な病気です。 <糖尿病腎症> 腎臓に傷みが生じて腎臓の機能が低下することを腎機能低下、腎症などと呼びますが、特に糖尿病が原因で腎臓の機能が低下した場合を、「糖尿病腎症」と呼びます。糖尿病性腎症の初期には、検尿で微量アルブミンが検出され、進行すると持続性の蛋白尿となります。腎機能が低下すると、全身の浮腫や尿毒症などを来たし、透析療法が必要になります。 <糖尿病神経障害> 神経障害は、糖尿病の三大合併症のひとつです。 症状は、手足のしびれや 痛み、感覚の鈍麻、下痢や便秘を繰り返す、立ちくらみ、味覚が鈍くなる、発汗異常、排尿障害、勃起障害など、様々な形で全身にあらわれます。進行すると無自覚性低血糖や無痛性心筋虚血、壊疽、突然死のような深刻な状態に陥る危険性があります。   当日の順番予約はこちらから   【糖尿病の慢性合併症】大血管障害 大血管症は太い血管の障害です。頭への血管であれば脳梗塞。心臓の血管であれば狭心症や心筋梗塞、足の血管であれば末梢動脈疾患という病気になります。太い血管の合併症は、血糖値はもちろんですが、血圧や脂質も大きく影響します。 <脳梗塞> 脳梗塞とは、何らかの原因で脳の動脈が閉塞し、血液がいかなくなって脳が壊死してしまう病気です。片方の手足の麻痺やしびれ、呂律が回らない、言葉が出てこない、視野が欠ける、めまい、意識障害など様々な症状が突然出現し、程度は様々ですが多くの方が後遺症を残します。 <心筋梗塞> 心筋梗塞とは、心臓(心筋)が酸素不足になり壊死する病気です。心筋を取り巻いている冠動脈は心臓に血液と酸素を送っています。これが動脈硬化で硬くなりコレステロールなどが沈着すると血液の通り道が塞がれ、心筋に血液を送ることができません。そのため心筋は酸素不足となり、心筋細胞が壊死を起こしてしまいます。これが心筋梗塞です。 <末梢動脈疾患> 末梢動脈疾患とは、足の動脈が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなり、足に様々な症状を引き起こす病気です。以前は、「閉塞性動脈硬化症」あるいは「下肢慢性動脈閉塞症」と呼ばれていましたが、現在は、その原因に関係なく、国際的に「末梢動脈疾患」に統一されています。   当日の順番予約はこちらから   糖尿病の慢性合併症の予防策 糖尿病の治療を継続し病気と上手につき合うことで、糖尿病の慢性合併症を予防できます。合併症を予防するためにも、糖尿病と診断されたら、運動療法や食事療法、必要に応じて薬を使った治療を行い、血糖値をコントロールすることが重要です。血糖値が安定している場合でも、定期的に血糖値や血圧、体重、尿たんぱくなどの検査を受け、合併症のチェックや治療も怠らないようにしてください。   糖尿病を放置するリスク 糖尿病を放置すれば、失明、血液透析、下肢の切断などにつながります。さらに、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー型認知症など、様々な病気の原因や、それらの病気自体を悪化させる可能性もあります。ですので、糖尿病を絶対に放置しないでください。糖尿病は早期から治療を開始することが何より重要です。   不安な方はいつでもご相談ください 糖尿病になっても、初めのうちは自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、糖尿病の症状かもと気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2022.11.13

糖尿病・代謝内科

都賀で糖尿病腎症にお悩みの方へ

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病腎症とは、糖尿病三大合併症の一つとされている疾患です。糖尿病によって高血糖状態が持続し、腎臓の内部に張り巡らされている細小血管が障害を受けることで発症します。悪化すると腎不全に移行し、腎代替療法(血液透析など)が必要となります。ですので、早期から治療を開始することが何より重要です。 この記事では、糖尿病腎症について解説していきます。後半部分では「糖尿病腎症の治療方法」や「糖尿病腎症を放置するリスク」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病腎症とは 糖尿病腎症の症状 糖尿病腎症の治療方法 【糖尿病腎症の治療方法1】食事療法 【糖尿病腎症の治療方法2】運動療法 【糖尿病腎症の治療方法3】血糖コントロール 糖尿病腎症を放置するリスク 糖尿病腎症が不安な方はいつでもご相談ください   糖尿病腎症とは 糖尿病腎症とは、糖尿病の合併症の一つで、上昇した血糖値が腎臓の機能を低下させる疾患です。 腎臓には約100万個の糸球体があり、私たちはその働きによって体内の老廃物を排泄しています。 しかし糖尿病のために血糖値が高い状態が続くと、糸球体のはたらきが低下します。そして本来は老廃物のみを濾過するはずの糸球体が、身体にとって必要なタンパク質なども濾過してしまい、尿にタンパクが出るようになるのです。 また病状が進行すると、糸球体がつぶれて濾過が行なわれなくなり、身体に老廃物や水分がたまってしまいます。 病状がさらに悪化すると、腎不全や尿毒症に陥ります。 こちらは「国立国際医療研究センター」でも同様のことが言われています。   糖尿病腎症の症状 糖尿病腎症の初期症状は微量のタンパクが尿中に排出されるのみで、気づかないことが多いです。 しかし症状が進行すると尿中にたんぱく質が大量に漏出し、浮腫が出現します。 また身体に老廃物がたまり、腎不全や尿毒症の状態になると、食欲の低下や強い疲労感が続くなど、様々な症状が出現し、透析治療が必要になります。   当日の順番予約はこちらから   糖尿病腎症の治療方法 糖尿病腎症では病期に応じた治療が行われます。 腎症の治療で大切なのは、食事療法・運動療法の他、血糖値を下げること、さらに血圧や脂質など他の合併症をきちんとコントロールすることです。 順番にご説明していきます。   【糖尿病腎症の治療方法1】食事療法 食事療法は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えて様々な食品をまんべんなくとることが大切です。   食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよくかんで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。なお、糖尿病腎症の段階によって食事療法のポイントがあるので、主治医や管理栄養士とよく相談してくださいね。 【糖尿病腎症の治療方法2】運動療法 運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の基本です。運動療法により血糖コントロール・インスリン抵抗性・脂質代謝の改善が得られ、糖尿病が改善します。 なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。それぞれの運動については、以下をご覧ください。 <有酸素運動> 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことを指します。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。 <レジスタンス運動> レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。 【糖尿病腎症の治療方法3】血糖コントロール 経口血糖降下薬、DPP-IV阻害薬、グリニド系薬剤、αグルコシダーゼ阻害薬、SU剤、あるいは注射薬(インスリン、GLP1受容体作動薬)等を用いて血糖をコントロールします。糖尿病腎症が進行し腎機能が低下すると、多くの経口薬は副作用の面から、使用困難になる場合もあるため、インスリン療法への切り替えや併用が必要となる場合があります。 当日の順番予約はこちらから   糖尿病腎症を放置するリスク 糖尿病腎症の治療をしないまま高血糖状態が続くと、腎機能は悪化し続けます。最終的には、尿を作る能力が失われた「腎不全」の状態になります。 最近の報告では、糖尿病腎症が進行し、透析が必要となる患者さんの数が急増しています。ですので、糖尿病腎症を放置しないでください。 糖尿病腎症は早期から治療を開始することが何より重要です。   糖尿病腎症が不安な方はいつでもご相談ください 糖尿病腎症を発症した場合、進行を防ぐためには早期診断が重要です。 自覚症状がない頃から定期的に尿検査を受けることで、尿中に排泄されるタンパク質がごく微量にとどまっている初期の“微量アルブミン尿”の段階で、腎症を診断することができます。 また腎症の診断前から高血糖・高血圧をしっかりと治療しておくことも大切です。 糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2022.11.13

内分泌内科

【甲状腺の病気】都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方へ

内分泌内科に関する記事です。
甲状腺は、喉仏の下にある蝶のような形をした臓器。人が生きていくために欠かせないホルモンを作り、分泌しております。そのため、甲状腺の働きに異常をきたすと「手足がふるえる」「疲れやすい」「体がだるい」など、様々な辛い症状が現れます。ですから、甲状腺に異常が認められた際には早期治療が必要です。 この記事では、甲状腺疾患の中から「甲状腺機能低下症」に焦点を当ててご紹介していきます。甲状腺疾患についてお心当たりのある方、あるいは体調不調が続いている方はぜひ最後までご覧ください。 【目次】 甲状腺機能低下症の症状につきまして <甲状腺とは?> <甲状腺機能低下症に深く関わる甲状腺ホルモンとは?> <甲状腺機能低下症の症状が強くなると中枢神経系の機能障害をきたします> <甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病」が挙げられます> 甲状腺機能低下症の原因 甲状腺機能異常は甲状腺ホルモンの過不足に応じて分類されます <「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」につきまして> 甲状腺機能低下症への治療につきまして 都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方は当院へご相談下さい       甲状腺機能低下症の症状につきまして 甲状腺機能低下症とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態。甲状腺機能低下症による症状には、一般的に「記憶力の低下」「むくみ」「寒がり」「肌がかさつく」「疲労感」「無気力」「便秘」「体重増加」などがございます。甲状腺機能低下症は高齢者によく見られる病気。なかでも女性によくみられ、高齢女性の約10%に発生すると言われております。   <甲状腺とは?> 甲状腺とは、喉仏の下にある蝶のような形をした臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。(大きさは縦が4㎝ほど、重さが15ℊ前後になります)甲状腺ホルモンは、カラダ全体の新陳代謝を促進する働きがあります。通常、甲状腺ホルモンは、多すぎたり少なすぎたりしないようにバランスが保たれていますが、甲状腺の働きに異常があらわれると、そのバランスが崩れて様々な症状を引き起こすのです。なお、正常の甲状腺は柔らかいため外から手で触ってもわかりません。しかし甲状腺が腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。     <甲状腺機能低下症に深く関わる甲状腺ホルモンとは?> 甲状腺ホルモンとは、甲状腺で作られるホルモン。サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類が存在します。甲状腺ホルモンは、脳にある下垂体という臓器から分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」によって調節されており、甲状腺ホルモンが不足してくるとTSHが増加して甲状腺を刺激。逆に、甲状腺ホルモンが何らかの理由で増えすぎるとTSHの分泌は抑えられるのです。甲状腺ホルモンは代謝の調節以外にも、妊娠の成立や維持、子供の成長や発達に欠かせないホルモンとなっております。なお、甲状腺機能低下症においては、月経異常や不妊、流早産や妊娠高血圧症候群などと関連し、胎児や乳児あるいは「小児期の成長」や「発達の遅れ」とも関連しております。甲状腺ホルモンについては「日本内分泌学会のホームページ」に詳しく記載しておりますので、ご興味にある方はご覧ください。     <甲状腺機能低下症の症状が強くなると中枢神経系の機能障害をきたします> 甲状腺機能低下症は、軽度の時期には明らかな自覚症状は現れません。そのため、患者様の中には病状が進行してから受診される方もいます。甲状腺機能低下症の症状が強くなると、動脈硬化の危険因子になります。また、中枢神経系の機能障害をきたす「粘液水腫性昏睡(ねんえきすいしゅせいこんすい)」という重篤な合併症に陥る可能性もございます。ですから、6か月~1年に1回は甲状腺機能のチェックを受けることをお勧めします。   <甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病」が挙げられます> 甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病(慢性甲状腺炎)」が挙げられます。橋本病とは、甲状腺に慢性的な炎症が起こることで「甲状腺機能の低下」などを引き起こす病気。30代以降にかかる方が多く、症状としては甲状腺の腫れや硬化(触るとゴツゴツした感じがする)、声のかすれ(嗄声)、易疲労感が挙げられます。橋本病を患うと、無気力で頭の働きが鈍くなるため「うつ病なのでは?」と間違えられることも多々あります。橋本病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。     甲状腺機能低下症の原因 甲状腺機能低下症の原因は主に二つ。一つは甲状腺ホルモンの合成と分泌が低下したケース。もう一つは、甲状腺ホルモンは十分に供給されているのに標的組織の作用に異常があり、ホルモン作用が発揮されないケースです。前者には、甲状腺自体に原因がある場合(原発性甲状腺機能低下症)と、甲状腺自体に異常はないのですが「下垂体」や「視床下部の機能低下」が原因の場合(中枢性甲状腺機能低下症)があります。一方、後者は「甲状腺ホルモン不応症」と呼ばれ、甲状腺ホルモン受容体の先天異常が原因であることが多いです。     甲状腺機能異常は甲状腺ホルモンの過不足に応じて分類されます 甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの過不足に応じて「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」に分類されます。   <「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」につきまして> 潜在性甲状腺機能異常とは、症状や所見には表れない程度の軽い甲状腺ホルモンの過不足状態。血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)は基準範囲内なのに、同時に測定したTSHのみが正常値よりも高い場合を「潜在性甲状腺機能低下症」、低い場合を「潜在性甲状腺中毒症」といい、合わせて「潜在性甲状腺機能異常」と呼びます。一方、血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)が低く、同時に測定したTSHが正常値よりも高い場合を「顕性甲状腺機能低下症」。血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)が低く、同時に測定したTSHが正常値よりも高い場合を「顕性甲状腺機能低下症」といい、合わせて「顕性甲状腺機能異常」と呼びます。両者の違いついては「ドクターズ・ファイル」でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。   甲状腺機能低下症への治療につきまして 当院における甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンである「合成T4製剤」(チラーヂン®S)の服用による治療を行います。成人の場合「合成T4製剤」の内服維持量は50〜150µg/日が基本。内服治療は通常少量から開始し、維持量にまで徐々に増やします。(維持量に達するのには数か月かかります)なお、妊娠中の患者様に関しては、甲状腺機能低下症を急速に改善する必要があるので、診断後は100〜150µg/日で開始しております。甲状腺機能低下症の治療について、より詳しく知りたい方は「日本内分泌学会のホームページ」または「MSDマニュアル家庭版」をご覧ください。     都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方は当院へご相談下さい これまでにご紹介した通り、甲状腺は生きていくために必要不可欠な臓器。私たちが快適に生活する上で欠かせないホルモンを分泌しております。ですので、甲状腺に異常がなくても、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に繋げることが大切です。当院の内分泌科では甲状腺全般の不調に対する相談や治療を行っております。ですから、一つでも甲状腺機能低下症の症状に当てはまる方、あるいは体調不調が続いている方は遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。(内分泌内科の詳細は「こちらのページ」からご確認いただけます)なお、当院では甲状腺疾患以外にも様々な診療・検査を行なっております。甲状腺疾患以外で「お悩み」や「ご相談」がある方は、こちらからお問い合わせください。    

2022.02.11

循環器内科

千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)の症状にお困りの患者様へ

循環器内科に関する記事です。
脂質異常症(高脂血症)は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちです。しかし放っておくと確実に動脈硬化を進行させ、様々な合併症を引き起こします。ですから、脂質異常症(高脂血症)と診断された方は、医師のアドバイスのもと生活習慣を見直し、改善する必要があります。 この記事では「脂質異常症(高脂血症)の原因」や「脂質異常症(高脂血症)」について詳しくご説明していきます。お心当たりのある方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 脂質異常症(高脂血症)の症状につきまして <脂質異常症と高脂血症の違いとは?> <高脂血症が脂質異常症と呼ばれるようになった理由> 脂質異常症(高脂血症)が起こる原因につきまして non-HDLコレステロールの値にも注意が必要です 脂質異常症(高脂血症)を放置するリスクと合併症につきまして 【脂質異常症(高脂血症)の合併症1】狭心症 【脂質異常症(高脂血症)の合併症2】心筋梗塞 【脂質異常症(高脂血症)の合併症3】脳出血 【脂質異常症(高脂血症)の合併症4】脳梗塞 【脂質異常症(高脂血症)の合併症5】大動脈瘤 当院の脂質異常症(高脂血症)の診断につきまして 脂質異常症(高脂血症)の治療と日々の過ごし方につきまして 千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)にお悩みの方へ     脂質異常症について相談したい方はこちら     脂質異常症(高脂血症)の症状につきまして 脂質異常症(高脂血症)とは、中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常をきたした状態のことをいいます。上述した通り、脂質異常症自体では多くの場合、自覚症状はありません。しかし、その状態が続くことで動脈硬化症をきたし、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)や脳梗塞などの合併症を生じるリスクが高まります。ですから、脂質異常症を絶対に放置してはいけません。脂質異常症は「動脈硬化の主要な危険因子である」ということを覚えておいてください。     <脂質異常症と高脂血症の違いとは?> 脂質異常症とは「高コレステロール血症」と「高脂血症」を総称した呼び方。そのため、厳密に言うと、脂質異常症と高脂血症は少しずつ違います。まず「脂質異常症」ですが、次の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。 ・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上 ・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上 ・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満 (※いずれも空腹時の血清中濃度) これらの脂質のうち、何が異常値となっているかにより「コレステロール血症」または「高脂血症」に分類されます。「高コレステロール血症」とは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上の状態。「高脂血症」とは「高コレステロール血症」もしくは、トリグリセライドが150mg/dL以上(高トリグリセライド血症)のいずれか、または両方である状態を指します。このように、「脂質異常症」とは「高コレステロール血症」と「高脂血症」を含んだ病名で、2007年から使われるようになりました。ではなぜ、わざわざ病名を変える必要があったのでしょうか?       <高脂血症が脂質異常症と呼ばれるようになった理由> 「脂質異常症」という診断名が使用される以前は「高脂血症」という診断名がこれらすべての病態に対して使われていました。しかしながら、脂質値が高くなる場合(LDL-C、TG)のみならず、HDL-Cが低くなる場合も含めての診断名が「高脂血症」であったため、違和感がありました。それゆえ2007年の動脈硬化性疾患予防ガイドライン改訂に際し、診断名「高脂血症」を「脂質異常症」に改訂することになったのです。(改訂により、低HDL-C 血症も動脈硬化性疾患の危険因子として強く認識していただきたい、との意図も込められております)診断名の改訂ついては「日本動脈硬化学会のサイト」により詳しく記載されておりますので、ご興味のある方はご覧ください。       脂質異常症(高脂血症)が起こる原因につきまして 脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。(HDLコレステロールとは、余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える、善玉コレステロールです)尚、脂質異常症の原因の中には少数ですが「家族性高コレステロール血症」といって、遺伝的要因によるものがあります。この場合には動脈硬化への進行が早いので、食事などによる自己管理だけでなく、病院を受診し、医師による治療や指導が必要になります。家族など近親者に脂質異常症の人が多い場合には、早めに受診するようにしましょう。       non-HDLコレステロールの値にも注意が必要です   non-HDLコレステロールとは「総コレステロール」から善玉の「HDLコレステロール」を引いたものを指します。血液中にはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とは別の悪玉がひそんでおり、それらを含めたすべての悪玉の量をあらわすのが、non-HDLコレステロールの値です。通常、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)以外の悪玉はごくわずかです。しかし中性脂肪の値が高い人ではその量が増加。その結果、動脈硬化に悪影響を及ぼすことになります。なぜなら、別の悪玉は中性脂肪と一緒になって血液中に存在するからです。したがって、中性脂肪が高い人などの場合は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)だけではなく、non-HDLコレステロールの値もチェックすることが望ましいと言えるでしょう。         脂質異常症(高脂血症)を放置するリスクと合併症につきまして 脂質異常症を長期間放置すると血中の脂質は増え続け、いわゆるドロドロ血液の状態になり、動脈硬化を引き起こしてしまいます。その結果、生命に関わる合併症を発症させるリスクを非常に高めてしまうのです。脂質異常症の合併症には以下のようなものが挙げられます。       【脂質異常症(高脂血症)の合併症1】狭心症 狭心症とは、心臓の筋肉(心筋)に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症2】心筋梗塞 心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態をいいます。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で、突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症3】脳出血 脳出血とは、脳に張り巡らされた血管に障害が起こる病気で、多くの場合は激しい頭痛を伴い、半身の麻痺などが起こります。脳出血の直接の原因は、文字通り「出血」。脳の血管が破れて血液があふれ出し、固まって「血腫」となって周囲を圧迫。その結果、脳細胞を破壊して様々な症状を引き起こします。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症4】脳梗塞 脳梗塞とは脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。早期に適切な治療を受けないと後遺症をきたしたり、死亡してしまう可能性があります。脳梗塞には血管のつまり方によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3種類に分けられます。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症5】大動脈瘤 大動脈瘤とは、大動脈の血管壁の一部が正常な径の1.5〜2倍以上に拡張し、コブ状に膨れ上がった状態のことをいいます。大動脈瘤を治療せず放置していると、破裂し、死に至ることもあります。尚、日本糖尿病学会でも脂質異常症を放置するリスクについて同様の見解を述べております。ご興味のある方は「日本糖尿病学のホームページ」をご覧ください。         当院の脂質異常症(高脂血症)の診断につきまして   当院では脂質異常症に対する最新の医療基準に則った治療をご提供しております。患者さまによってはできるだけ薬を飲みたくない等のご要望をいただきます。その場合は患者さまのご希望に寄り添った診察を致しますので、ご安心ください。       脂質異常症(高脂血症)の治療と日々の過ごし方につきまして 脂質異常症の治療の目的は、コレステロールや中性脂肪を低下させることで、動脈硬化の進行を予防することにあります。そのため脂質異常症と診断されたら、まず食生活の改善をしましょう。具体的には脂身の多い肉類や、乳製品、臓物類、卵の過剰摂取は避け、コレステロールの蓄積を防ぐ食物繊維の多いものを摂取する。揚げ物を毎日食べているのなら3日に1回にしてみる、コンビニ食なら野菜や海藻、きのこが入っているサラダを取り入れてみる、などになります。また、1日30分だけでもウォーキングをしてみる、サイクリングをしてみるなど、食生活の改善と合わせて有酸素運動を取り入れるといいでしょう。長年の生活習慣が作ってきた脂質異常症は急には改善できません。ですから、自分のペースで生活習慣を改善しつつ、気長に治療しましょう。尚、脂質異常症の改善については「厚生労働省のサイト」でも同様の見解を述べております。         千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)にお悩みの方へ   これまでにお伝えした通り、脂質異常症は生命に関わる危険な疾病。長期間、放置しておくと心筋梗塞や脳卒中、脳出血など、動脈硬化による様々な合併症の原因となります。そのため、日頃から健康に気を配り、食生活が乱れないようにする必要があります。また、定期的な健康診断も大切です。健康診断は、脂質異常症だけでなく、あらゆる疾病の早期発見・早期治療につながります。ご自身の健康を良好に保つためにも、健康診断を前向きに取り入れましょう。当院では健康診断の他に、特定健康診査(メタボ検診)も行っておりますので、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

2021.10.10

循環器内科

千葉市若葉区の都賀で高血圧の症状にお困りの患者の方へ

循環器内科に関する記事です。
現在、日本において高血圧の方は「約4300千万人」いると試算されております。高血圧はいわゆる生活習慣病のひとつ。ほとんどの方は自覚症状がありません。しかし放置しておくのは危険です。血圧が高い状態を放っておくと、徐々に動脈硬化が進行し、大血管、心臓、腎臓などが傷害を受け、重大な病気を引き起こすことになります。ですから、高血圧と診療された場合は放置せず、生活習慣を見直す。もしくは薬の服用により、血圧をコントロールする必要があるでしょう。 この記事では「高血圧の原因」や「高血圧の治療法」について、詳しくご説明していきます。高血圧症に心当たりのある方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 高血圧症の症状につきまして <ご自宅で血圧を計測する場合> 高血圧症が起こる原因につきまして <本態性高血圧> <二次性高血圧> 高血圧症を放置するリスクと合併症につきまして 【高血圧症の合併症1】閉塞性動脈硬化症 【高血圧症の合併症2】狭心症 【高血圧症の合併症3】心筋梗塞 【高血圧症の合併症4】脳出血 【高血圧症の合併症5】脳梗塞 【高血圧症の合併症6】くも膜下出血 【高血圧症の合併症7】大動脈瘤 【高血圧症の合併症8】腎不全 【高血圧症の合併症9】眼底出血 当院の高血圧症の診断につきまして 高血圧症の治療と日々の過ごし方につきまして <DASH食とは?> 千葉市若葉区の都賀で高血圧症にお悩みの方はすぐにご相談ください             高血圧症の症状につきまして 高血圧症とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。高血圧症は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれております。 高血圧症の危険性については「日本高血圧協会」でも同様の見解を述べておりますので、一度ご覧ください。     <ご自宅で血圧を計測する場合> ご自宅で血圧を計測する場合は、「収縮期血圧が135 mmHg以上」「拡張期血圧が85 mmHg以上」を高血圧症とします。ご自宅での計測基準値が5mmHg低い理由は、自宅のほうが病院で計測するよりリラックスでき、その分、血圧が低めに出るからです。こちらに関しては厚生労働省の「e-ヘルスネット」でも同様のことを述べております。(※血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の血管壁の内側を押す力です)           高血圧症が起こる原因につきまして 高血圧症には「本態性高血圧」と「二次性高血圧」があり、それぞれで原因が異なります。 順番に原因を解説しますので、下記をご覧ください。     <本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)> 本態性高血圧とは高血圧となる基礎疾患をもたない、原因が明らかでない高血圧をいいます。高血圧症の85~90%は本態性高血圧といわれており、もともと高血圧になりやすい体質や、塩分の摂り過ぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足、ストレス、喫煙などが原因で発症すると考えられております。     <二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)> 二次性高血圧とは、体質・遺伝・環境・加齢によって発症する本態性高血圧とは異なり、ある特定の原因がある高血圧をいいます。二次性高血圧の原因としては、腎臓性、副腎からのホルモン分泌、甲状腺機能亢進、大動脈弁狭窄、睡眠時無呼吸症候群、薬剤副作用など様々な要因が考えられております。         高血圧症を放置するリスクと合併症につきまして 高血圧の状態が長く続くと、動脈の壁に負担がかかって確実に動脈硬化を進行させます。その結果、様々な合併症を起こしてしまい、命に関わる重篤な疾病の「罹患リスク」及び「死亡リスク」を高めてしまうのです。高血圧症の合併症には以下のようなものが挙げられます。     【高血圧症の合併症1】閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう) 閉塞性動脈硬化症とは、手足の血管に起こる動脈硬化です。重症化すると手や足が潰瘍・壊死に至り切断することもあります。この病気は、特に50歳以上の男性に多く、肥満・高血圧・糖尿病・などが原因といわれています。     【高血圧症の合併症2】狭心症 狭心症とは、心臓の筋肉(心筋)に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。     【高血圧症の合併症3】心筋梗塞 心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態をいいます。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で、突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。     【高血圧症の合併症4】脳出血 脳出血とは、脳に張り巡らされた血管に障害が起こる病気で、多くの場合は激しい頭痛を伴い、半身の麻痺などが起こります。脳出血の直接の原因は、文字通り「出血」。脳の血管が破れて血液があふれ出し、固まって「血腫」となって周囲を圧迫。その結果、脳細胞を破壊して様々な症状を引き起こします。     【高血圧症の合併症5】脳梗塞 脳梗塞とは脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。早期に適切な治療を受けないと後遺症をきたしたり、死亡してしまう可能性があります。脳梗塞には血管のつまり方によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3種類に分けられます。     【高血圧症の合併症6】くも膜下出血 くも膜下出血とは、くも膜と呼ばれる「脳表面の膜」と脳の空間に存在する血管が切れて起こる出血です。くも膜下出血の症状は、突然激しい頭痛が起こるため「バットで殴られたような痛み」と形容されます。くも膜下出血は、約30パーセントの人は治療により後遺症なく社会復帰します。しかし約50パーセントは初回の出血で死亡するか、病院にきても治療対象とならず、残り20パーセントでは後遺障害を残します。     【高血圧症の合併症7】大動脈瘤 大動脈瘤とは、大動脈の血管壁の一部が正常な径の1.5〜2倍以上に拡張し、コブ状に膨れ上がった状態のことをいいます。大動脈瘤を治療せず放置していると、破裂し、死に至ることもあります。       【高血圧症の合併症8】腎不全 腎不全とは、腎臓の働きが正常の30パーセント以下に低下した状態をいいます。腎不全は初期の頃には無症状のことが多く、進行するにつれて様々な症状が出現してきます。     【高血圧症の合併症9】眼底出血 眼底出血とは目の奥にあり、光を感じ取る役割をもつ眼底:網膜の血管の障害から出血を起こす状態です。網膜の血管病変は脳の血管の状態を表しているともいわれ、眼底に病変があれば脳出血・脳梗塞に特に注意が必要です。       当院の高血圧症の診断につきまして 当院で高血圧症に対する最新の医療基準に則った治療をご提供しております。患者さまによってはできるだけ薬を飲みたくない等のご要望をいただきます。その場合は患者さまのご希望に寄り添った診察を致しますので、ご安心ください。         高血圧症の治療と日々の過ごし方につきまして   高血圧の治療には、非薬物療法と薬物療法があります。非薬物療法とは、食事(特に減塩)、運動など、生活習慣の改善による治療です。軽度の高血圧であれば、生活習慣の改善のみで治療します。しかし非薬物療法を行っても高血圧が続く場合は、薬物療法を行います。薬物療法の目的は、高血圧を改善して、臓器障害や合併症を予防することです。したがって患者の年齢、糖尿病などの合併症、臓器障害の有無などを考慮に入れ、医師が総合的に判断します。もちろん、薬物療法を行いながら、引き続き非薬物療法を継続することが重要です。上述した通り、高血圧症の85~90%は塩分の摂り過ぎ、過度の飲酒、運動不足、喫煙などが原因で発症します。ですので、日頃から食生活に気を配り、適度に運動することが何より大切だと言えるでしょう。尚、近年はDASH食による食事療法が注目されております。   <DASH食とは?> DASH食とは「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で、高血圧を防ぐ食事法という意味です。もともと米国で高血圧改善のために推奨されていた食事法になります。DASH食の特徴は、食品の組み合わせを改善するということ。平たく言えば「今より体に良い食品を増やし、良くない食品を減らす」というのが、DASH食の実践法となります。DASH食のポイントとなる栄養素は、「日本成人予防協会」のホームページに詳しく書いておりますので、ご興味のある方はご覧ください。         千葉市若葉区の都賀で高血圧症にお悩みの方はすぐにご相談ください     これまでにお伝えした通り、高血圧症は生活習慣病のなかで最も多い症状。長期間高値のまま放置しておくと心臓病や脳卒中、下肢閉塞性動脈硬化症など、動脈硬化による様々な合併症の原因となります。したがって、定期的な血圧チェックが必要になります。高血圧に心当たりのある方、もしくは定期検診等で血圧が高いと指摘された方は、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

2021.10.10