板谷内科クリニックブログ

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オミクロン株についての記事一覧

内科

オミクロン株の初期症状について

内科に関する記事です。
オミクロン株は新型コロナウイルスの新たな変異株。いまだに未解明な部分が多く、日々情報がアップデートされています。そのため、自分の周囲に体調不良の方がいると「もしかしてオミクロン株に感染したのかな?」と不安に感じ、初期症状を調べる方も多いのではないでしょうか。 この記事では「オミクロン株の初期症状の特徴」や「オミクロン株と風邪との違い」についてご説明していきます。オミクロン株について不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 オミクロン株の初期症状の特徴について オミクロン株の初期症状については海外でも同じ報告がされております オミクロン株に感染しても初期症状がない(無症状)の人もいます オミクロン株の初期症状と風邪との違い オミクロン株でも肺炎を引き起こす可能性があります オミクロン株に感染した場合の後遺症とは? オミクロン株の初期症状がない方も感染対策を徹底してください オミクロン株の初期症状がない方も感染している可能性はあります オミクロン株の感染拡大を抑えるために オミクロン株の初期症状が見られた方へ     オミクロン株の初期症状の特徴について オミクロン株の主な初期症状は「発熱」「咳」「咽頭痛(のどの痛み)」などの風邪症状が中心になります。しかし人によっては「倦怠感」「関節痛」「鼻水」「筋肉痛」などの初期症状もございます。ですから、発熱に加えて「関節痛があるからオミクロン株ではない!」と考えるのは危険。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられます。したがって、少しでも体調に異変を感じましたら、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。   オミクロン株の初期症状については海外でも同じ報告がされております オミクロン株の初期症状については海外でも同様の報告がされております。例えば、オミクロン株の感染拡大が続いているノルウェーでは、11月下旬のパーティーに参加した117人のうち81人がオミクロン株に感染しました。81人の症状は以下の通りです。 オミクロン株の症状         頻度    症状の持続期間 咳                 83%    4日 鼻水・鼻詰まり           78%    4日 だるさ               74%    4日 のどの痛み             72%    3日 頭痛                68%    2日 筋肉痛               58%    2.5日 発熱                54%    2日 くしゃみ              43%    3日 嗅覚異常              12%    2日 食欲低下              33%    3日 呼吸苦               12%    2日 味覚異常              23%    2.5日 腹痛                6%    2日 上記の症状のうちいずれか    99%    6日 国内で報告されている初期症状と同じく、大半が「発熱」「咳」「咽頭痛(のどの痛み)」などの風邪症状です。なお、オミクロン株の平均潜伏期間は約3日であったと報告されています。新型コロナウイルスでは感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は約5日とされておりました。ですので、オミクロン株では従来の新型コロナウイルスよりも短くなっている可能性が考えられます。(あくまで可能性です。オミクロン株はまだ未解明な部分がたくさんあります)ノルウェーの感染状況やオミクロン株の症状については「Eurosurveillance」に詳しい記載がございますので、ご覧ください。     オミクロン株に感染しても初期症状がない(無症状)の人もいます オミクロン株は非常に感染力が強く危険なウイルスです。しかし、人によっては感染しても初期症状がない(無症状)の場合もあります。例えば、厚生労働省が発表した疫学調査では、109例のオミクロン株感染例のうち、29例が無症状であったと報告されております。ですので、無症状でもオミクロン株に感染している可能性は十分に考えられます。なお、オミクロン株の疫学調査については「国立感染症研究所のホームページ」に記載してありますので、ご興味のある方はご覧ください。     オミクロン株の初期症状と風邪との違い オミクロン株の初期症状と風邪の症状はよく似ております。そのため、自分の判断でオミクロン株と風邪の症状を見分けることは非常に困難だと言えるでしょう。その上で、あえて違いを申し上げるならば、風邪では「嗅覚異常」や「味覚異常」がみられるケースは稀。一方、オミクロン株では約15%の方に発生します。ですから「嗅覚異常」や「味覚異常」がみられる場合はオミクロン株感染の可能性が高いと言えるでしょう。(嗅覚・味覚異常がなくてもオミクロン株に感染している可能性は十分に考えられます。少しでも体調に異変を感じましたら、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください)     オミクロン株でも肺炎を引き起こす可能性があります オミクロン株は従来株よりも症状が軽いと言われており、感染者の中には無症状で済む方もいらっしゃいます。しかしながら油断は禁物です。オミクロン株でも重症化し、肺炎を引き起こす可能性は十分にございます。(なかには後遺症に苦しむ方もいらっしゃいます)ですから、オミクロン株に感染しても「軽症で済む」とは考えないでください。オミクロン株の感染を抑えるためにも、引き続き感染予防対策を徹底しましょう。なお、オミクロン株の肺炎に関しては「東京新聞」でも取り上げております。オミクロン株の怖さがよく分かりますので、ぜひご覧ください。     オミクロン株に感染した場合の後遺症とは? オミクロン株に感染した際の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の研究者と協力してオミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報は「厚生労働省のホームページ」にて随時アップされます。オミクロン株の後遺症について気になる方はご覧ください。     オミクロン株の初期症状がない方も感染対策を徹底してください オミクロン株は非常に感染力が強い、新型コロナウイルスの新たな変異株ウイルス。今後さらなる感染拡大が懸念されております。そのため、第6波につながる感染急拡大を引き起こさないためには、個々の感染対策が重要です。オミクロン株はデルタ株よりも軽症者が多い傾向にありますが、その分「軽症者」や「自覚症状のない人」が十分な対策をせずに街を動き回れば市中感染を広げることになります。ですから、一人ひとりが「感染を拡大させない!」という強い意識を持ち「マスク着用」や「部屋の換気」など、基本的な感染対策を徹底して行いましょう。     オミクロン株の初期症状がない方も感染している可能性はあります 上述した通り、オミクロン株は感染していても初期症状がない場合があります。ですので、無症状だからといって安心するのは危険。オミクロン株に感染していた場合「あなたの軽率な行動」で多くの方を感染させるかもしれません。ですので、不要不急の外出は控えましょう。     オミクロン株の感染拡大を抑えるために 現在、日本国内ではオミクロン株の感染者が爆発的に増加しております。そのため、基本的な感染対策はもちろんのこと「イベントの自粛」や「飲食店利用の自粛」も必要な局面にきております。イベントの人数制限や飲食店の利用時間等はお住まいの地域にて異なりますので、いま一度、自治体のホームページをご確認ください。なお、千葉県のイベント開催制限等については「千葉県のホームページ」をご覧ください。     オミクロン株の初期症状が見られた方へ 発熱等の風邪症状が見られるときは「千葉県発熱相談コールセンター」にご相談しスタッフの指示に従ってください。(新型コロナウイルス感染症に関する相談、症状が出た時の対応などを行なっております)なお現在、当院では地域の皆様のかかりつけ医として発熱時の診察を行っております。発熱外来では、十分な感染対策を講じた上で「発熱」や「咳嗽」の症状がある患者様を対象として総合的な診療を行っております。ですから、オミクロン株の初期症状のある方は、ご来院される前にまずは発熱外来へお問合せください。(現在オミクロン株の感染拡大に伴い電話がつながりにくい状態となっております。誠に申し訳ございませんが、あらかじめご理解ご了承のほどお願い致します)   ※千葉県発熱相談コールセンター (電話番号:0570-200-139)  対応時間:24時間(土曜日、日曜日、祝日を含む)

2022.01.25

内科

オミクロン株に感染したお子様の症状について

内科に関する記事です。
現在、日本国内で感染拡大している「オミクロン株」は新型コロナウイルスの新たな変異株。感染力が非常に強いため、大人のみならずお子様の感染者も急増しております。そのため、お子様をお持ちの方は、日々不安を感じているのではないでしょうか。 この記事では、お子様に焦点を当てて「オミクロン株の主な症状」や「オミクロン株の重症化リスク」について解説していきます。オミクロン株について不安を感じている親御さんは、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について     オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の症状は発熱、咳、咽頭痛、鼻水・鼻閉、全身の倦怠感など。一般的には軽症で済むケースが多いと報告されております。そのため、なかには無症状で済むお子様も存在します。しかし、だからといって軽視してはいけません。現在のオミクロン株は軽症の傾向がみられますが、今後重症化する可能性は十分に考えられます。ですから、油断せずに徹底した感染対策を行いましょう。     オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについては、まだ明らかになっておりません。しかし、重症化が軽い傾向にあることを示唆する研究結果はいくつか報告されております。例えば、英国インペリアルカレッジロンドンからの報告では「オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者に比べ、一晩以上入院するリスクは40〜45%、病院にかかるリスクは20〜25%低い」という結果が発表されております。(参照:英国インペリアルカレッジロンドン)ですから、現地点ではオミクロン株による重症化リスクは極めて低いと言えるでしょう。(重症化しないから感染しても問題ないと考えるのは危険です。人によっては重症化する可能性も十分に考えられます。くれぐれも勘違いなさらないでください)     オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の多くの研究者と協力して、オミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報については「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。     オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株流行による「第6波」の感染者数は2022年1月20日時点で4万6199人。これまでに経験したことのないスピードで感染拡大しております。その中でも特徴的なのは、小児の感染者急増。2022年1月4日〜11日までの1週間だけで10歳未満の感染者は2238人。1週間で約6.3倍もお子様の感染者が増えております。ですから、今度はより一層お子様への感染対策を徹底するべきだと言えるでしょう。なお、小児の感染者拡大については「東京新聞社の記事」でも発表されております。小児の感染者急増について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。     オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の主な症状は、発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心。現地点では、インド由来のデルタ株のように心拍数の増加や血中酸素濃度低下などの症状が出ないとされております。詳しくは「オミクロン株の症状についての記事」に書いておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。       オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。オミクロン株の感染者の中には「筋肉痛があるからコロナではない!」と自己判断する方がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。上述した通り、オミクロン株の症状は風邪症状が中心。季節性インフルエンザ等の症状によく似ております。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられるのです。したがって、お子様に異変が見られた際は、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。なお、お子様がオミクロン株を発症した場合の行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。     お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に お子様をオミクロン株から守るためには感染対策が大事。特にご家庭でできる感染対策が重要になります。なぜなら、最近はご家庭内が感染経路と考えられる事例が増加しているからです。なので、オミクロン株からお子様を守るためにも外での感染対策に加え、ご家庭でできる感染対策を徹底しましょう。ご家庭でできる主な感染対策に関しては以下をご覧ください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 常時の換気、もしくはこまめな換気 (1 時間ごとに 5 ~ 10 分程度 )を行いましょう。なお、台所や洗面所などの換気扇は常時運転するように心がけてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 家に帰ったらまずは水と石鹸で 30 秒以上の手洗いをしましょう。手指の消毒は15秒以上かけて手に擦り込むようにしてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 手洗いが終わったら、今度はうがい、顔洗いをしましょう。なお、使用した不織布マスクは、 部屋に入る前に捨ててくださいね。     【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 共有部分 ( トイレ、 ドアノブ、 電気スイッチ等 ) の消毒を毎日行いましょう。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける トイレ、 キッチン、 洗面所でのタオルの共用を避けましょう。 ( 推奨はペーパータオルの活用 )また、歯ブラシは個別に保管。コップは別々のものを使ってください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 食事は短時間で済ませ、会話を控えましょう。なお、食事はできれば「別々のテーブルにする」「時間をずらす」「真正面は避ける」「横並びに座る」など工夫してください。(料理は個々に盛り付けるように。また取箸は使い回さない。食器や箸スプーン等の共用はしないように)   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 トイレでは、感染を広げないためにも蓋を閉めてから水を流しましょう。     家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について もし、感染が疑われる家族がいる場合は「食事や寝る部屋」を分けるようにしてください。部屋を分けられないときは少なくとも2mの距離を保つ。もしくは、仕切りやカーテンなどを活用して、空間を遮断しましょう。なお、感染疑いがある場合は、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。繰り返しになりますが、具体的な行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。  

2022.01.23