板谷内科クリニックブログ
新着記事一覧
- 板谷内科クリニックブログ
- 新着記事一覧
不眠症と運動の関係性について
内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症と運動の関係性」について解説していきます。後半部分では「運動のタイミングと不眠症への影響」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
運動と睡眠の関係性
運動の不眠症への効果
運動のタイミングと不眠症への影響
運動の種類について
運動をする際の注意点について
運動による心身のリラックス効果と不眠症に対する効果的な利用法
個人差と注意点
運動と睡眠の関係性
運動と睡眠には密接な関係があります。運動には睡眠を促進する効果があり、一方、睡眠をとることで、さらに効果的に体を動かすことができます。また、睡眠は脳と体にかかる「ストレス」や「疲労」を取り除く働きがあるため、睡眠の質を向上させることで体を健康な状態に保つことはもちろん、メンタルヘルスの向上にもつながります。このような理由から、スポーツパフォーマンスの向上や家事・仕事の効率を高めたい場合には、睡眠と運動のバランスを意識することが重要です。
運動の不眠症への効果
適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。ただし、激しい運動は逆効果となる場合もあるため、適度な運動を心掛けてください。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えております。
運動のタイミングと不眠症への影響
運動のタイミングは睡眠に影響を与える重要な要素です。一般的には、夕方から夜の時間帯(就寝の3時間前程度)に運動することが効果的だと言われています。このタイミングでの運動により、一時的に脳の温度が上昇し、就寝時に脳温が下がる量が増えます。これによって、脳の温度低下が睡眠の確立を促進し、より質の高い睡眠を得ることができます。ただし、就寝直前の運動は体を興奮させる可能性があるため、避けるべきです。適切なタイミングでの運動を選び、睡眠の質を向上させるためには、個々人の生活リズムや体調に合わせて調整することが重要です。不眠症の方は、医師や専門家と相談し、適切な運動スケジュールを確立することをお勧めします。
運動の種類について
不眠症に対して効果的な運動は個人によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような運動が効果的とされています。
【不眠症に対して効果的な運動1】軽いジョギングやサイクリング
軽いジョギング、ウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動は心拍数を上げ、体温を上昇させる効果があります。これにより、身体をリラックスさせるための条件を整え、入眠を促進することが期待されます。なお、有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。
【不眠症に対して効果的な運動2】ヨガ
ヨガは、リラックスやストレス軽減に効果があります。ヨガは、不眠症の原因の一つにストレスや緊張が関与している場合、特に効果的です。
【不眠症に対して効果的な運動3】水泳
水中での運動は体を軽く感じさせ、筋肉をリラックスさせる効果があります。また、水中の環境が落ち着きを与え、リラックス効果を高めることができます。
運動をする際の注意点について
運動をする際の注意点は、次の通りです。
【運動をする際の注意点1】こまめに水分補給をする
運動中は、こまめに水分補給をし、脱水にならないようにすることも大切です。運動中は想像以上に汗をかいておりますので、こまめに水分補給を行ってください。
【運動をする際の注意点2】準備体操をする
急に運動を始めるとケガをする可能性があります。特に運動習慣がない方は注意が必要です。ケガをしないためにも、運動する前はしっかりと準備体操を行なってください。
【運動をする際の注意点3】血圧
運動をすると、一時的に血圧は上がります。ですので、重症の高血圧の方、労作性狭心症や心不全、腎不全、重症の眼底網膜病変などを合併している方は運動に注意が必要です。運動をはじめるにあたっては、主治医とよく相談してから行ってください。
運動による心身のリラックス効果と不眠症に対する効果的な利用法
運動は心身にリラックス効果をもたらす有効な手段です。運動による身体の動きや筋肉の収縮は、日中の緊張やストレスを解放し、心をリフレッシュさせます。また、運動によって身体の代謝が活性化し、ストレスホルモンの分泌が抑制されることも知られています。なお、「疲れているのになかなか寝つけない」という方には、ストレッチをお勧めします。なぜならストレッチは身体の緊張を緩め、リラックス効果をもたらすことができるからです。以下、不眠症に対してストレッチを行う“利点”と“注意点”について説明します。
ストレッチを行う利点
【ストレッチを行う利点1】緊張緩和
ストレッチは筋肉の緊張をほぐすため、日中のストレスや緊張を軽減することができます。これにより、心身のリラックス状態を促進し、睡眠への移行をスムーズにします。
【ストレッチを行う利点2】入眠準備を整えることができる
就寝前にストレッチを行うことで、身体をリラックスさせ、入眠準備を整えることができます。深い呼吸やストレッチによって心拍数が落ち睡眠の質を向上させることが期待されます。
ストレッチを行う際の注意点
【ストレッチを行う際の注意点1】適度な強度と時間
ストレッチは無理なく、筋肉を適度に伸ばす程度の強度で行うことが重要です。過度な強さで行うと身体に負担をかける恐れがありますので、無理せず行ってください。
【ストレッチを行う際の注意点2】タイミング
ストレッチを就寝直前に行うと、体温やエネルギーレベルが上昇し、眠りにくくなる可能性があります。ストレッチは就寝の数時間前に行うことが望ましいです。
個人差と注意点
運動は睡眠の質を改善し、入眠を促進する効果があります。そのため、運動は不眠症に対して有効な手段の一つと言えます。ただし、個人によって運動の効果は異なる場合がありますので、注意が必要です。例えば、不眠症の原因や症状、身体的な状態などによっては、運動が効果を発揮しづらい場合があります。また、運動によって疲労感が増し、逆に眠りにくくなることもありますので、十分に気をつけなくてはいけません。もし運動を行っても不眠症の症状が改善されない場合や、逆に悪化する場合は、クリニックや専門家に相談することをお勧めします。当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠で悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方など、お気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.05.23
女性に多い不眠症の原因とは
内科に関する記事です。
この記事では、不眠症に悩んでいる女性に向けて「不眠症の原因」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症とうつ病の関係」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
不眠症の主な症状や種類
女性特有の原因:女性ホルモンの影響について
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得るものです
不眠症の原因
女性にありがちなストレスや精神的な原因
不眠症は男性よりも女性に多い
不眠症の症状や原因について不安な方はいつでもご相談ください
不眠症の主な症状や種類
不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、日本においては約5人に1人が不眠の症状で悩んでいると言われております。
<不眠症の種類>
不眠症には、大きく分けて以下4つのパターンがあります。
【不眠症のタイプ1】入眠困難
床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
【不眠症のタイプ2】中途覚醒
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。
【不眠症のタイプ3】早朝覚醒
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
【不眠症のタイプ4】熟睡障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
これらの4つの症状は、どれか1つではなく2つ以上重複して現れる場合もあります。特に高齢者の場合は複数の症状を訴える人が多くみられます。不眠症の症状について詳しく知りたい方は「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
女性特有の原因:女性ホルモンの影響について
女性の体は「妊娠・出産」「月経」「閉経」によるホルモン変動で睡眠に変調が生じることがあります。特に、月経前には日中の眠気、妊娠中には日中の眠気や不眠、出産後は睡眠不足が起こりやすい特徴があります。また、更年期に入ると、ホルモンの変動が不規則になり、不眠症の症状が増えることもあります。なお、女性ホルモンの変動が不眠症の唯一の原因となるわけではありません。不眠症は様々な要因によって引き起こされる可能性がありますので、不眠症に悩む方は、医師や専門家に相談して適切な治療を受けることをお勧めします。
※女性ホルモンの影響について詳しく知りたい方は「女性特有の不眠について解説しているサイト」や「女性の睡眠障害について解説しているサイト」をご覧ください。
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得るものです
ホルモン性疾患は不眠症の一因となり得ることがあります。例えば、「甲状腺機能亢進症」や「副腎皮質機能亢進症」などの内分泌異常は、睡眠パターンに変化を引き起こすことがあります。また、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」や「更年期障害」などの女性特有のホルモン関連疾患も、不眠症の要因となる可能性があります。これらの疾患はホルモンバランスの乱れを引き起こし、睡眠の質やリズムに影響を及ぼすことがありますので、十分にご注意ください。
不眠症の原因
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因1】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
女性にありがちなストレスや精神的な原因
女性は仕事、家庭、育児、人間関係など、様々な原因による“プレッシャー”や“負担”に直面することが多いです。これらのストレスは心身に影響を与え、睡眠の質や量に悪影響を及ぼすことがあります。また、不安、うつ、過度の心配、心のバランスの乱れなども不眠症を引き起こす要因です。したがって不眠症に悩む場合は「ストレス管理」や「心のケア」が大切になります。
<不眠症とうつ病の関係>
睡眠障害に深く関係する病気は多数ありますが、なかでも「うつ病」の場合は9割近くの人が、「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」などといった、なんらかの不眠症状を伴っていると言われています。つまり裏を返せば、不眠症状がある人はうつ病にかかりやすいと言えます。うつ病と不眠症は密接に関係しているため、思うように眠れない日々が続いたり、熟睡感を得られていなかったりするのであれば、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。
不眠症は男性よりも女性に多い
不眠症は女性に多く見られる睡眠障害の一つです。女性は生理的、心理的、社会的な要因から不眠症にかかりやすい傾向があります。また上述した通り、ホルモンの変動、妊娠、出産、更年期などの女性特有のライフステージに伴う「ホルモンバランスの変化」が睡眠に影響を与えることがあります。そのため不眠症は、男性よりも女性に多いと言われています。なお、厚生労働省でも、「一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、女性に多いことが知られています」と伝えております。
不眠症の症状や原因について不安な方はいつでもご相談ください
睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は上述した通り、体の病気、心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「寝付けない」「睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放置せず、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.05.23
治療前に確認したい舌下免疫療法のデメリットについて
アレルギー科に関する記事です。
この記事では、「舌下免疫療法のデメリット」について解説していきます。後半部分では「舌下免疫療法の副作用」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法の効果について
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法の副作用について
舌下免疫治療は長期にわたる治療です
具体的なデメリットについてはいつでもご相談ください
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法です。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば、注射による「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など、利点が多いため現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。「舌下免疫療法について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。
※皮下免疫療法とは、アレルゲンを皮下に注射して、免疫系を強化し、アレルギー症状を緩和する治療法です。舌下免疫療法と同様、アレルゲンに対する免疫応答を正常化することで、アレルギー症状を改善することを目的としています。
舌下免疫療法の効果について
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む薬を毎日投与して、少しずつアレルゲンに対する免疫をつくっていきます。免疫ができてくると「アレルギー反応を起こさなくなる」、または「アレルギー反応が微少になる」という効果が現れます。このようなことから舌下免疫療法は、花粉飛散時期の一時的な治療とは異なり、治療期間は長くかかるものの、継続すればアレルギー症状の緩和を期待できます。つまり、「終わりのあるアレルギー治療」とも言えます。
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のメリットは、次の通りです。
【舌下免疫療法のメリット1】手軽に自宅で行える
舌下免疫療法は舌の下に薬を置いて「しばらくそのままにしてから飲み込む」という治療法のため、誰でも簡単にできます。したがって、初回の服用の際は“医師の監督下”で行うため通院が必要ですが、二回目からの服用は自宅で行うことができます。
【舌下免疫療法のメリット2】副作用が少ない
舌下免疫療法は、注射によるアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法)に比べて、副作用が少なく、治療中に重篤なアレルギー反応が発生する可能性が低いとされています。
【舌下免疫療法のメリット3】アレルゲン耐性の向上
舌下免疫療法は、徐々にアレルゲンに慣れさせることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、次第にアレルゲンに対する耐性が向上し、「アレルギー症状の軽減」や「再発率の低下」が期待できます。ただし、アレルゲン免疫療法は、アレルゲンに対する免疫反応を改善するため、完全に治癒するわけではありません。また、効果の出方や期間には個人差がありますので、治療前には必ず医師の指導を受け、治療の適否を慎重に判断する必要があります。
【舌下免疫療法のメリット4】幅広いアレルギーに有効
舌下免疫療法は、花粉症やアレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、食物アレルギーなど、幅広い種類のアレルギー疾患に対して有効であるとされています。
【舌下免疫療法のメリット5】小児にも適用可能
舌下免疫療法は、小児にも適用可能です。そのため、小さいお子さんでもスギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎を治療できます。
【舌下免疫療法のメリット6】長期的な効果が期待される
舌下免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を徐々に高めることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、治療後も長期的に効果が継続するとされています。
【舌下免疫療法のメリット7】保険適用
舌下免疫療法は保険適用の治療です。そのため、自己負担金を少なく抑えることができます。ただし、保険が適用される条件や範囲には制限があるため、治療前には医師や保険会社に確認することが必要です。
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のデメリットは、次の通りです。
【舌下免疫療法のデメリット1】利用できない方がいる
残念ながら、舌下免疫療法を利用できない方がいます。次に該当する方は、舌下免疫療法の治療を受けることができません。
・重い気管支喘息の方
・がんや免疫についての病気がある方
・対象のアレルギー(スギ花粉症またはダニ)ではない方
【舌下免疫療法のデメリット2】治療期間が長い
舌下免疫療法は、効果を期待するためには治療期間が必要であり、通常は数か月から数年にわたって治療を受ける必要があります。そのため、患者さんにとっては長期にわたる治療負担が発生することがあります。
【舌下免疫療法のデメリット3】副作用が起こる可能性がある
舌下免疫療法によって、稀にアレルギー症状を悪化させるだけでなく、吐き気、口内炎、腹痛、じんましんなどの副作用が起こることがあります。しかし、注射によるアレルゲン免疫療法に比べ、副作用の発生率は低いとされています。
舌下免疫療法の副作用について
舌下免疫療法は、副作用を引き起こすことがあります。以下、舌下免疫療法における「軽度の副作用」と「重大な副作用」です。
<軽度の副作用>
・嘔吐や腹痛、下痢
・じんましん
・口の中や唇のかゆみ
・耳のかゆみ
・のどの違和感
<重大な副作用>
・アナフィラキシーショック
・喘息発作
・意識障害
※重大な副作用の症状が見られた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
舌下免疫治療は長期にわたる治療です
舌下免疫治療は、アレルギー疾患の改善に効果的な治療法ですが、治療期間は数年にわたります。したがって治療を始める前に、患者さんやご家族が長期的な治療に対して理解を深め、継続的な治療を行うことが必要です。また、患者さん自身がきちんとした自己管理を行うことも大切です。治療を途中で中断すると、アレルゲンに対する耐性が低下する可能性があるため、医師の指導に従い、定期的に治療を受けてください。なお、舌下免疫療法の治療期間は、通常3年から5年程度です。ただし、個人差があり、治療期間は患者の症状や反応によって異なる場合があります。
具体的なデメリットについてはいつでもご相談ください
舌下免疫療法はアレルギー症状を軽減したり、予防したりする有効な治療法ですが、治療期間が長く、副作用の可能性があるため、その点について理解しておく必要があります。また、治療期間は数か月から数年にわたる場合があり、定期的な通院や検査が必要になるため、生活スタイルに合わせて計画することも重要です。舌下免疫療法の治療を検討する際は、ご家族やかかりつけの医師とよく相談し、慎重に決断することをお勧めします。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。アレルギー症状についてご相談したい方、あるいはご自身のアレルギー体質についてご相談したい方などいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.05.20
不眠症薬の種類と効果、使い方や副作用の解説
内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症の薬」について解説していきます。後半部分では「不眠症の薬の使い方」や「不眠症の薬の注意点」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
不眠症の種類について
不眠症の原因について
不眠症の薬の種類について
不眠症の薬の使い方と注意点について
クリニックでの診察について
不眠症の治療は何科に行けばいいのか?
まとめ
不眠症の種類について
まずは不眠症の種類をご紹介します。不眠症には、大きく分けて以下4つのパターンがあります。
【不眠症のタイプ1】入眠困難
床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
【不眠症のタイプ2】中途覚醒
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。
【不眠症のタイプ3】早朝覚醒
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
【不眠症のタイプ4】熟睡障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
これらの4つの症状は、どれか1つではなく2つ以上重複して現れる場合もあります。特に高齢者の場合は複数の症状を訴える人が多くみられます。不眠症の症状について詳しく知りたい方は「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
<慢性不眠症と短期不眠症の違い>
不眠症は慢性不眠症(慢性不眠障害)と短期不眠症(短期不眠障害)の2つに分けられます。不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3カ月以上続く場合は慢性不眠症、3カ月未満の場合は短期不眠症と診断されます。
不眠症の原因について
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因2】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
※このように不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・薬の副作用など様々です。したがって不眠症の治療では、原因に応じた対処が必要になります。
不眠症の薬の種類について
不眠症の薬にはベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、メラトニン受容体作動薬の3つの種類があります。
【不眠症の薬の種類1】ベンゾジアゼピン系睡眠薬
ベンゾジアゼピン系睡眠薬とは、「ベンゾジアゼピン受容体」の働きを活性化することで、GABAと呼ばれるリラックスを促す神経伝達物質の作用を強めて、入眠を促す睡眠薬のことです。ベンゾジアゼピン睡眠薬は、睡眠を促す作用のほかにも不安感の軽減などの効果があります。ベンゾジアゼピン睡眠薬の中で“代表的な薬剤”は下記の通りです。
<ハルシオン>
ハルシオンは、超短時間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、非常に即効性に優れている睡眠薬です。個人差はあるものの、服用後10~30分後には眠気を感じられ、1~2時間で血中濃度が最大値になることから、主に入眠障害に用いられます。
<レンドルミン>
レンドルミンは、短時間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、脳をリラックスさせる作用が強い睡眠薬です。ハルシオンに比べて、作用時間が長いため、入眠後も睡眠薬の効果が続き、中途覚醒や早朝覚醒の改善も期待できます。
<サイレース>
サイレースは、中間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、催眠作用に非常に優れています。中間作用型であるため、睡眠時間全体に効果が認められ、入眠障害だけではなく、中途覚醒や早朝覚醒の改善も期待できます。
<ドラール>
ドラールは、長時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、催眠作用に特化した薬です。作用時間が非常に長いので、中途覚醒や早朝覚醒にも高い効果を示す上に、体内で成分が分解されるとともに、抗不安薬としての効果も発揮します。そのため、強い不安感やストレスなどによって引き起こされる睡眠障害の改善が期待できます。
【不眠症の薬の種類2】非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ベンゾジアゼピン骨格という化学構造をもたない睡眠導入剤のことです。主に催眠と鎮静作用に関わっており、抗不安作用と筋弛緩作用が少ないという特徴があります。なお、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、依存性耐性が比較的少ないので、一般的に「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」から治療を開始することが多いです。以下、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の中で“代表的な薬剤”です。
<マイスリー>
マイスリーは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に分類されている睡眠薬です。催眠作用があるため、不眠症の治療薬として処方されています。なお、従来のベンゾジアゼピン系の睡眠薬とは異なり、筋弛緩作用が弱いという特徴をもっています。
<アモバン>
アモバンは、非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。寝つきが悪い人に対して治療に用いられたり、手術前に麻酔が円滑に行われる目的のために使用されたりします。なお、アモバンの特徴は、その効果の早さです。作用時間が短く、翌日に眠気が残りにくい睡眠薬になります。
<ルネスタ>
ルネスタは、非ベンゾジアゼピン系の薬剤に分類されている睡眠薬です。催眠と鎮静作用があるため、不眠症の治療薬として認可されています。なおルネスタは、依存性、持ち越し効果が少ないという特徴があります。
【不眠症の薬の種類3】メラトニン受容体作動薬
メラトニン受容体作動薬は、体内で睡眠に深く関わるホルモン(メラトニン)の受容体に作用し、自然に近い生理的睡眠を誘導し、不眠症における入眠困難などを改善する薬です。メラトニン受容体作動薬は、依存性や健忘などの副作用が少なく、高齢者にも使用しやすいことが特徴です。以下、メラトニン受容体作動薬の中で“代表的な薬剤”です。
<メラトベル>
メラトベルとは、メラトニンを成分とした入眠改善薬です。メラトベルは、脳内のメラトニン受容体に作用して、睡眠を促進する作用があります。なおメラトベルは、一般的なベンゾジアゼピン系の睡眠薬と比べて、副作用のリスクが低く、依存症の発生リスクも低いとされています。
<ロゼレム>
ロゼレム(一般名:ラメルテオン)は、メラトニン受容体作動薬に分類される新しい睡眠薬です。ロゼレムは、有効成分の「ラメルテオン」がメラトニン受容体に作用することで、人間の体内時計のリズムを整え、睡眠を誘発する作用があります。なお、ロゼレムは、特に睡眠の入りが遅くなる「遅延性睡眠相症候群」に対して有効性が高いことが知られています。
不眠症の薬の使い方と注意点について
以下、不眠症の薬の使い方と注意点です。
【不眠症の薬の使い方と注意点1】決められた用法・用量を守る
「睡眠薬が効かない」と感じても、一度にたくさん飲んだり、追加で飲むことはしてはいけません。翌日にはひどい眠気が残ったり、ふらつきや記憶障害などの恐れがあるため、危険です。医師が決めた用法や用量は必ず守ってください。なお、もし睡眠薬の効果を感じられない場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
【不眠症の薬の使い方と注意点2】アルコールと一緒に飲まない
アルコールと睡眠薬を一緒に摂取すると、それぞれの作用が増強され、副作用が生じる可能性があります。一緒に飲むことで記憶障害、呼吸抑制、翌日の眠気、ふらつきなどが報告されているため、一緒に摂取することは絶対に避けてください。
【不眠症の薬の使い方と注意点3】睡眠薬を飲んだら横になる
睡眠薬の効果が現れるのは、服用後30分〜1時間程度です。服用後に多少のふらつきが生じることがあるため、車の運転や機械操作などは非常に危険です。また、服用後に活動を続けると、眠気のタイミングを逃してしまい、かえって睡眠の妨げになることがあります。ですので、睡眠薬を服用したら、すぐに横になるようにしてください。
【不眠症の薬の使い方と注意点4】他の薬を併用する場合は必ず医師に相談する
睡眠薬は、種類によって他の薬の効果を強めたり、弱めたりすることがあります。飲み合わせによっては副作用があらわれる場合もあるため、他の薬を併用する場合は、必ず医師に相談してください。事前に相談することで、薬の相互作用を避けることができます。
【不眠症の薬の使い方と注意点5】副作用が出た場合は医師に相談する
不眠症の薬には多かれ少なかれ副作用があります。副作用が出た場合は放置せず、医師に相談してください。なお、睡眠薬の主な副作用には、眠気、倦怠感、めまい、ふらつき、喉の渇き、口の渇き、便秘、下痢、頭痛、集中力の低下、不安、興奮、幻覚、記憶障害、肝機能障害などがあります。
【不眠症の薬の使い方と注意点6】他の人の睡眠薬を飲まない
睡眠薬の処方は、一人ひとりの症状に合わせて処方されています。自分の症状にあった睡眠薬を飲まないと、副作用があらわれたり、かえって症状が悪化する恐れがあります。睡眠薬はどれも一緒というわけではないので、他の人に睡眠薬をあげたり、もらったりするのは止めてください。
【不眠症の薬の使い方と注意点7】自己判断でやめない
睡眠薬を急に止めてしまうと、反動で眠れなくなったり、不安感が強く出てしまい、かえって不眠を悪化させてしまうことがあります。睡眠薬をやめる時は、医師と話し合いながら徐々に減らしていくと、スムーズにやめることができます。睡眠薬の不安や気になることがあれば、必ず医師に伝えてください。
また連用すると認知機能の低下が起こる可能性が示唆されていますので、用法・用量は決められたものを必ず服用ください。
クリニックでの診察について
クリニックでの診察は、一般的に以下の流れで進みます。
まず初めに問診を行います。不眠症には、ストレスや精神的な要因、身体的な疾患、薬物の副作用などが原因として考えられます。そのため、病歴や現在の生活状況、睡眠に関する問診を詳しく行い、不眠症の原因を特定します。また、睡眠の質や時間、日中の眠気や疲れなどを評価するために、睡眠日誌の記入をお願いすることもあります。
次に、必要に応じて検査を行います。睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群などの睡眠障害を疑う場合には、睡眠ポリグラフ検査や筋電図検査を行います。また、身体的な疾患が疑われる場合には、血液検査やレントゲン検査、心電図検査などを行うことがあります。
診断が確定したら、次は薬の処方を行います。不眠症の治療には、睡眠導入剤や睡眠維持剤、抗うつ薬などがあります。薬の種類や量は、患者さんの症状や身体状況に応じて適切なものを選択します。また、薬剤治療だけでなく、睡眠ハイジーンの指導や、リラックス法の習得などの非薬物療法も併用することがあります。
なお、治療方針については、患者さんの症状や状態に合わせて、可能な限り個別に決定いたします。不眠症は放置すると、疲労感やイライラなどの症状を引き起こすだけでなく、生活習慣病やうつ病などの重篤な疾患を引き起こす可能性もあります。そのため、適切な治療を早期に行い、患者さんがより良い睡眠と健康な生活を送れるようにサポートします。
不眠症の治療は何科に行けばいいのか?
不眠症の症状については、一般の内科で相談が可能です。不眠に加えて気分の落ち込みや、精神的ストレスも感じている場合は精神科、体にも症状が出ているときは心療内科を受診するといいかもしれません。
何科に行くべきかわからない方や精神科の診察が不安な方は内科でも症状の相談は可能です。
また、必要に応じて他の診療科を紹介しますので、不眠症の症状にお心当たりのある方は放置せず、お近くの医療機関にご相談ください。
まとめ
不眠症は原因によって対象法が異なるため、正確な原因の診断が何より大切です。睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に睡眠の問題だけでなく、体の病気、心の病気の原因となることもあります。また、睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあるため、睡眠に関する症状がある方は、放置せずにお近くの医療機関に足を運び、適切な診断・治療を受けてください。なお、当院では、睡眠に関する問診と検査を丁寧に行い、患者さんの症状に合わせた適切な薬を処方しています。睡眠に関する症状に悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.04.06
舌下免疫療法(減感作療法)とは|効果やメリット・デメリット、費用を紹介
アレルギー科に関する記事です。
この記事では、「舌下免疫療法」について解説していきます。後半部分では「舌下免疫療法のメリットやデメリット」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法のメカニズム
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のリスク
舌下免疫療法の治療期間と費用
舌下免疫療法のまとめ
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法です。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば、注射による「皮下免疫療法」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など、利点が多いため現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。
<舌下免疫療法の効果>
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む薬を毎日投与して、少しずつアレルゲンに対する免疫をつくっていきます。免疫ができてくると「アレルギー反応を起こさなくなる」、または「アレルギー反応が微少になる」という効果が現れます。このようなことから舌下免疫療法は、花粉飛散時期の一時的な治療とは異なり、治療期間は長くかかるものの、継続すればアレルギー症状の緩和を期待できます。つまり、「終わりのあるアレルギー治療」とも言えます。「アレルギー鼻炎に対する舌下免疫療法」や「日本アレルギー学会のサイト」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
舌下免疫療法のメカニズム
舌下免疫療法の効果発現メカニズムは十分には解明されていませんが、以下のように考えられております。
舌下免疫療法の実施により、日常生活で取り込まれる量より多い量のアレルゲンが体内に入ると
・制御性T細胞(過剰な免疫反応をおさえる細胞)が活性化する
・Th1細胞(アレルギー反応をおさえる細胞)が増加する
・Th2細胞(アレルギー反応を促進する細胞)の増加をおさえる
・IgEとアレルゲンの結合を妨げるIgGなど(抗体)が増加する
などの反応が引き起こされると考えられています。このように免疫反応が変化することで、効果を発現すると推測されています。
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のメリットは以下の通りです。
【舌下免疫療法のメリット1】副作用が少ない
舌下免疫療法は、注射によるアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法)に比べて、副作用が少なく、治療中に重篤なアレルギー反応が発生する可能性が低いとされています。
【舌下免疫療法のメリット2】手軽に自宅で行える
舌下免疫療法は舌の下に薬を置いて「しばらくそのままにしてから飲み込む」という治療法のため、誰でも簡単にできます。したがって、初回の服用の際は“医師の監督下”で行うため通院が必要ですが、二回目からの服用は自宅で行うことができます。
【舌下免疫療法のメリット3】アレルゲン耐性の向上
舌下免疫療法は、徐々にアレルゲンに慣れさせることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、次第にアレルゲンに対する耐性が向上し、アレルギー症状の軽減や再発率の低下が期待できます。ただし、アレルゲン免疫療法は、アレルゲンに対する免疫反応を改善するため、完全に治癒するわけではありません。また、効果の出方や期間には個人差がありますので、治療前には必ず医師の指導を受け、治療の適否を慎重に判断する必要があります。
【舌下免疫療法のメリット4】長期的な効果が期待される
舌下免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を徐々に高めることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、治療後も長期的に効果が継続するとされています。
【舌下免疫療法のメリット5】保険適用
舌下免疫療法は保険適用の治療です。そのため、自己負担金を少なく抑えることができます。ただし、保険が適用される条件や範囲には制限があるため、治療前には医師や保険会社に確認することが必要です。
【舌下免疫療法のメリット6】幅広いアレルギーに有効
舌下免疫療法は、花粉症やアレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、食物アレルギーなど、幅広い種類のアレルギー疾患に対して有効であるとされています。
【舌下免疫療法のメリット7】小児にも適用可能
舌下免疫療法は、小児にも適用可能です。そのため、小さいお子さんでもスギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎を治療できます。
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のデメリットは以下の通りです。
【舌下免疫療法のデメリット1】治療期間が長い
舌下免疫療法は、効果を期待するためには治療期間が必要であり、通常は数か月から数年にわたって治療を受ける必要があります。そのため、患者さんにとっては長期にわたる治療負担が発生することがあります。
【舌下免疫療法のデメリット2】利用できない方がいる
残念ながら、舌下免疫療法を利用できない方がいます。次に該当する方は、舌下免疫療法の治療を受けることができません。
・重い気管支喘息の方
・がんや免疫についての病気がある方
・対象のアレルギー(スギ花粉症またはダニ)ではない方
【舌下免疫療法のデメリット3】副作用が起こる可能性がある
舌下免疫療法によって、稀にアレルギー症状を悪化させるだけでなく、吐き気、じんましんなどの副作用が起こることがあります。しかし、注射によるアレルゲン免疫療法に比べ、副作用の発生率は低いとされています。
舌下免疫療法のリスク
舌下免疫療法に伴うリスクとして危険なものは、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックとは医薬品などに対する急性の過敏反応により、蕁麻疹や嘔吐、息苦しさ、突然のショック症状などがみられることです。アナフィラキシーショックが生じる頻度は非常にまれですが、症状が悪化すると、呼吸困難、血圧低下、意識障害などを引き起こし、救急治療が必要となる場合があります。したがって注意が必要です。アナフィラキシーショックや舌下免疫療法の安全性については「日本アレルギー学会の資料」をご覧ください。
舌下免疫療法の治療期間と費用
舌下免疫療法の治療期間と費用は、次の通りです。
<舌下免疫療法の治療期間>
舌下免疫療法の治療期間は、通常3年から5年程度です。ただし、個人差があり、治療期間は患者の症状や反応によって異なる場合があります。なお、治療期間後は、アレルゲンに対する耐性が維持される期間があるため、定期的なアレルギー検査や医師の診察を受けることが推奨されます。
<舌下免疫療法の費用>
クリニックでの治療費と院外薬局での薬代と合わせて、スギ舌下免疫療法は1ヶ月2000円程度、ダニ舌下免疫療法は1ヶ月3500円程度になります(3割負担の場合)。
なお、上述した通り、舌下免疫療法の治療は各種の医療保険、介護保険が適用可能です。したがって同じ分量でもお支払額は保険負担割合(1割ー3割)に応じ変化します。当院の料金についてはこちらに詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。
舌下免疫療法における注意点とその他の治療法
舌下免疫療法を行うにあたっての注意点は、以下の通りです。
【舌下免疫療法における注意点1】対象年齢
上述した通り、舌下免疫療法は小児にも適用可能です。ただし、小さなお子さんの場合は薬を舌下に一定時間保持しておくことが難しく、治療を効果的かつ円滑に進めることができないケースがあります。そのため一般的に、舌下免疫療法は5歳以上の患者さんを対象としています。なお、対象年齢については、治療を行う医療機関や患者さんの状況によって異なるため、医師に相談することをお勧めします。
【舌下免疫療法における注意点2】開始時期
アレルゲンの種類によっては、最初に検査を行い、その結果に基づいて治療を開始することが推奨されます。ですので、治療を開始するタイミングが遅れることがあります。
【舌下免疫療法における注意点3】アナフィラキシーが発生する可能性
舌下免疫療法によって重篤なアナフィラキシーが発生する可能性があります。そのため治療を行う患者さんは、治療前に必ず医師の指導を受け、アナフィラキシーの症状や対処法について理解を深める必要があります。なお当院では、アナフィラキシー予防のため、初日はクリニックにてお薬を内服していただきます(2日目からはご自分で利用いただけます)。
【舌下免疫療法における注意点4】効果が出るのに時間がかかります
舌下免疫療法は、効果が現れるまでに数ヶ月から1年程度かかることがあります。そのため、治療を始める前に、患者さんやご家族が長期的な治療に対して理解を深め、継続的な治療を行うことが必要です。
【舌下免疫療法における注意点5】定期的に治療を受けることが必要
舌下免疫療法は、定期的に治療を受けることが必要です。治療を途中で中断すると、アレルゲンに対する耐性が低下する可能性があるため、医師の指導に従い、定期的に治療を受けてください。
<その他の治療法:皮下免疫療法について>
皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)とは、アレルゲンを皮下に注射して、免疫系を強化し、アレルギー症状を緩和する治療法です。舌下免疫療法と同様、アレルゲンに対する免疫応答を正常化することで、アレルギー症状を改善することを目的としています。なお、舌下免疫療法が「スギ」と「ダニ」の2種類に限定されるのに対し、皮下免疫療法では「ブタクサ」をはじめ幅広いアレルゲンに対応できます。皮下免疫療法について詳しく知りたい方は「」をご覧ください。
舌下免疫療法のまとめ
舌下免疫療法はアレルギー症状を軽減したり、予防したりする有効な治療法ですが、治療期間が長く、副作用の可能性があるため、その点について理解しておく必要があります。また、治療期間は数か月から数年にわたる場合があり、定期的な通院や検査が必要になるため、生活スタイルに合わせて計画することも重要です。舌下免疫療法の治療を検討する際は、ご家族やかかりつけの医師とよく相談し、慎重に決断することをお勧めします。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。舌下免疫療法に関するご相談やご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.04.05
男性に多い不眠症の原因について
内科に関する記事です。
この記事では、男性に向けて不眠症の「症状」や「原因」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症の改善策」を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
不眠症とは
男性の不眠症の割合
不眠症の原因
男性に多い不眠症の原因
不眠症の改善策
不眠症にお困りの男性はいつでもご相談ください
不眠症とは
不眠症とは、入眠困難(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に何度も目を覚ます)、早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)、熟睡障害(睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない)によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。日本においては約5人に1人が、不眠の症状で悩んでいると言われております。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、不眠症は慢性不眠症(慢性不眠障害)と短期不眠症(短期不眠障害)の二つに分けられます。詳しくは「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
男性の不眠症の割合
一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、特に“女性に多いこと”が知られています。実際に、厚生労働省が令和元年に行なった「国民健康・栄養調査報告」では、睡眠時間が6時間未満の方の割合は男性で37.5%、女性で40.6%となっております。また、「睡眠全体の質に満足できなかった」と答えた人の割合は男性で 21.6%、女性で22.0%と発表しております。詳しくは「令和元年国民健康・栄養調査の結果」をご覧ください。
不眠症の原因
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因2】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
※不眠症の原因について詳しく知りたい方は「不眠症の症状や原因について解説しているサイト」をご覧ください。
男性に多い不眠症の原因
働き盛りの中高年男性を襲う、不眠や疲労感、倦怠感などの症状は「男性更年期障害」かもしれません。
<男性更年期障害>
男性更年期障害とは、男性ホルモンである“テストステロン”の低下により、不眠や集中力の低、全身の倦怠感など、様々な症状が引き起こされる病気のことを言います。(「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」とも呼ばれています)。女性の更年期障害は閉経前後の10年間に発症しますが、男性更年期障害では、主に40歳代以降に目立ち始めます。ただしホルモンが低下する期間や程度、その時期に個人差があるため、中には60歳、70歳になってから症状を訴える方もいます。なお、男性更年期障害を放っておけば、症状が悪化するだけではなく「性機能障害」や「その他の病気」を引き起こす可能性もあります。したがって、身体や精神面の不調が続くような場合には「男性更年期障害」の可能性も考えて、早期に医療機関に相談することをお勧めします。
不眠症の改善策
不眠症を改善するためには「不眠の原因」を診断し、取り除くことです。そして、それに加えて「自己流の安眠法」を工夫することが効果的です。以下、安眠のためのコツです。
【不眠症の改善策1】適度な運動
適度な運動は夜間の睡眠を安定させ、睡眠の質を改善することが分かっています。習慣的に運動をしている人は寝つきがよいだけでなく、深く眠れるようになって睡眠の質が高くなりますので、積極的に運動を行ってください。ただし、激しい運動は逆効果となるので注意してくださいね。
【不眠症の改善策2】太陽の光を浴びる
太陽光には体内時計を調整する働きがありますので、毎朝一定の時刻に起き、カーテンを開けるなどして太陽の光を浴びてください。早朝に光を浴びると、夜寝つく時間が早くなり、朝も早く起きられるようになります。
【不眠症の改善策3】就寝環境を整える
安眠するためには、就寝環境を整えることも大切です。ベッド・布団・枕・照明などは自分に合ったものを選んでください。なお、寝るときの照明が明るすぎると睡眠の質が低下しますので、フットライトを使うなどして工夫してください。
【不眠症の改善策4】就寝と起床時間を一定にする
睡眠覚醒は体内時計で調整されています。週末の夜ふかしや休日の寝坊は体内時計を乱すので注意してください。安眠するためには、「平日」や「週末」にかかわらず同じ時刻に起床・就床する習慣を身につけることが大切です。
【不眠症の改善策5】睡眠時間は決めない
睡眠時間には個人差があります。ですので、「最低でも6時間眠りたい」と無理な目標を立てないでください。眠れずに悶々としたまま寝床にいると、不安や緊張が増して目が冴えてしまいますので、注意してくださいね。
【不眠症の改善策6】規則正しい食生活
三食規則正しく食べることは生活リズムを整えることにつながり、睡眠の質が高まります。 ですので、食事を抜いたり、まとめ食いしたりせず、規則正しい食生活を心掛けてください。なお、寝る直前の飲食は消化活動が活発になって睡眠を妨げるため、控えてくださいね。
【不眠症の改善策7】入浴
入浴は、就寝前に体温を一時的に上げ、夜間の脳の温度との差が明確になるので、眠気が得られやすくなります。特に38~41℃程度のお湯に入ると、副交感神経が優位になり、睡眠の質を向上させてくれますので、お勧めです。
不眠症にお困りの男性はいつでもご相談ください
「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠で悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.30
不眠症の症状、チェック方法の紹介
内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症の症状」について解説していきます。後半部分では「不眠症のセルフチェック方法」を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
不眠症とは
不眠症の原因
不眠症のタイプについて
不眠症のセルフチェック方法
不眠症とうつ病(抑うつ)の違い・関係について
自分が不眠症かもしれないと感じた方へ
不眠症とは
不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。日本においては約5人に1人が、不眠の症状で悩んでいるとされています。なお、不眠症は慢性不眠症(慢性不眠障害)と短期不眠症(短期不眠障害)の二つに分けられます。詳しくは「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
不眠症の原因
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因2】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
不眠症のタイプについて
不眠症には、大きく分けて以下4つのパターンがあります。
【不眠症のタイプ1】入眠困難
床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
【不眠症のタイプ2】中途覚醒
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。
【不眠症のタイプ3】早朝覚醒
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
【不眠症のタイプ4】熟睡障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
不眠症のセルフチェック方法
自分の不眠の度合いをはかる目安として、世界共通で使われているチェックシートがあります。下記のチェックシートが全てではありませんが、自分の状態を客観的に見るのにお役立ていただければと思います。過去1ヶ月間に、少なくとも週3回以上経験したものに当てはまるものにチェックを入れてください。
<寝つきは?(布団に入ってから眠るまで要する時間)>
いつも寝つきはよい 0点
いつもより少し時間がかかった 1点
いつもよりかなり時間がかかった 2点
いつもより非常に時間がかかったか、全く眠れなかった 3点
<夜間、睡眠途中に目が覚めることは?>
問題になるほどではなかった 0点
少し困ることがあった 1点
かなり困っている 2点
深刻な状態か、全く眠れなかった 3点
<希望する起床時間より早く目覚め、それ以上眠れなかったか?>
そのようなことはなかった 0点
少し早かった 1点
かなり早かった 2点
非常に早かったか、全く眠れなかった 3点
<総睡眠時間は?>
十分である 0点
少し足りない 1点
かなり足りない 2点
全く足りないか、全く眠れなかった 3点
<全体的な睡眠の質は?>
満足している 0点
少し不満 1点
かなり不満 2点
非常に不満か、全く眠れなかった 3点
<日中の気分は?>
いつも通り 0点
少しめいった 1点
かなりめいった 2点
非常にめいった 3点
<日中の活動は?(身体的および精神的)>
いつも通り 0点
少し低下 1点
かなり低下 2点
非常に低下 3点
<日中の眠気について>
全くない 0点
少しある 1点
かなりある 2点
激しい 3点
【合計点数】
4点未満 不眠症の疑いは少ないです。
4~5点 不眠症の疑いが少しあります。できれば医師に相談してください。
6点以上 不眠症の疑いがあります。医師に相談することをお勧めします。
不眠症とうつ病(抑うつ)の違い・関係について
睡眠障害に深く関係する病気は多数ありますが、中でも「うつ病(抑うつ状態)」の場合は9割近くの人が、「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」などといった、なんらかの不眠症状を伴っていると言われています。つまり裏を返せば、不眠症状がある人はうつ病(抑うつ状態)にかかりやすいと言えます。うつ病(抑うつ状態)と不眠症は密接に関係しているため、思うように眠れない日々が続いたり、熟睡感を得られていなかったりするのであれば、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、うつ病(抑うつ状態)とは憂うつな気持ちになり、気持ちが落ち込んだ状態が続く病気(気分障害)です。詳しくは「うつ病(抑うつ状態)|こころの病気を知る|メンタルヘルス」に記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
睡眠が十分にとれていないと感じた方へ
睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は上述した通り、体の病気、心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「寝付けない」「睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放置せず、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠で悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.30
糖尿病と眠気の関係を徹底解説|食後や朝のひどい眠気の解消方法も
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病と眠気の関係」について解説していきます。後半部分では「朝や食後のひどい眠気を解消するための対策」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の症状?
食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の疑いについて
糖尿病とひどい眠気の関係性
糖尿病によるその他の症状
低血糖による中枢神経症状
糖尿病による食後のひどい眠気を解消するために
糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください
食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の症状?
食後に眠くなるのは体内時計の「生体リズム」が働くためとか、消化吸収を促すことから「副交感神経」が優位になり、心身がリラックスモードに切り替わるからなど、いろいろな説があります。確かに少しくらいの眠気なら健康な人にもある自然な現象と言えるため、それほど心配することはありません。しかし強い眠気が長時間続いてしまうときは注意が必要です。もしかしたら糖尿病の初期症状かもしれません。
食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の疑いも
なぜ、食後に強い眠気を感じる方は「糖尿病の疑い」があるのでしょうか。
糖尿病を疑う理由として、血糖値が下がりにくくなっている可能性が挙げられます。
食後は誰でも血糖値が一時的に上がります(健康な人でも食後の血糖値は上昇します)。食後に上昇した血糖値は、時間の経過と共にゆっくり下降するのが一般的です。しかし糖尿病の方は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなっているため、食後の高血糖状態が長く続きます。そのため、食後に強い眠気を感じやすいのです。なお、高血糖状態のときに眠気を感じやすいのは、覚醒を促す「オレキシン」というホルモンの分泌が止まるためです。オレキシンについては、以下をご覧ください。
<オレキシンについて>
睡眠と脳の覚醒にはオレキシンという物質が深く関わっています。脊椎動物のほとんどは、オレキシンが活発に働いているときに覚醒し、働きが鈍ると睡眠状態に入るといわれています。空腹になると血糖値が低くなるため「オレキシン作動性ニューロン」の活動が活発になり、オレキシンを刺激して活性化するため覚醒します。しかし、満腹になると血糖値が高くなり、オレキシン作動性ニューロンの活動が低下するため、オレキシンの活動が鈍くなり、眠くなってしまうと考えられています。つまり糖尿病の方は、オレキシンの分泌が長い時間抑制されるため、健康な方よりも「眠気を強く感じやすい」ということです。
糖尿病と眠気の関係性
糖尿病患者さんは、血糖値を下げる薬や「インスリン注射薬」を使って血糖値をコントロールするわけですが、インスリン注射薬や飲み薬が効きすぎてしまって、必要以上に血糖値が下がってしまうことがあります。低血糖状態になると脳に供給されるブドウ糖が不足してしまい、眠気が起こります。これが、糖尿病患者さんに起こり得る眠気のメカニズムになります。なお、日中の強い眠気は、糖尿病だけでなく、そのほかの病気や「生活習慣」によっても引き起こされます。例えば、睡眠時に無呼吸になり睡眠の質が低下する「睡眠時無呼吸症候群」や突然強い眠気に襲われてしまう「ナルコレプシー」といった病気です。また、寝る直前までパソコンやスマートフォンをいじっていたり、そもそも睡眠時間が少ないといった生活習慣なども眠気の原因になります。ですので、「糖尿病だから眠気が強いのだろう…」と考えるのではなく、眠気に強い悩みがあれば医師にしっかりと相談してください。
糖尿病によるその他の症状
糖尿病は症状の自覚が難しい病気です。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると、次のような症状が現れてきます。
<糖尿病によるその他の症状>
・立ちくらみ
・めまい
・頭痛
・全身の倦怠感、疲労感
・喉が渇いて沢山の水がほしくなる
・手足のしびれ、冷え、むくみ
・皮膚のかゆみ、乾燥
・目がかすむ
・視力の低下
・やけどの痛みを感じにくい
・食べているのに痩せる
・残尿感がある
・尿の臭いが気になる
低血糖による中枢神経症状
血糖値が50mg/dl程度の状態が続くと「中枢神経症状」が現れます。具体的には、頭痛、眠気、めまい、目のかすみ、ろれつが回らない、ぎこちない動作、強い疲労感などです。さらに血糖値が50mg/dlを下回ってくると「異常行動」や「痙攣」、「意識が朦朧とする」、さらに昏睡状態に陥るケースも考えられるため早期の対処が不可欠です。普段から血糖値が低い場合は、無意識のうちに低血糖状態となっている可能性も考えられます。中枢神経症状が突然発症する恐れもありますので、十分に注意してください。
糖尿病による食後の眠気を解消するために
普段の血糖値は正常でも、食後に血糖値が異常に高くなる症状を食後高血糖といいます。食後に血糖値が急激に上がり過ぎると、糖をエネルギーに変えるインスリンが大量に分泌され、反動で血糖値が急降下します。そして今度は低血糖状態になり、食後に強い眠気や倦怠感を感じたり、イライラしやすくなったりします。そのため食事をする際は、血糖値の急上昇を起こさないように気を配る必要があります。以下、血糖値の急上昇を起こさないための対策です(血糖値が急上昇したのち急降下する現象は「血糖値スパイク」と呼ばれています)。
【糖尿病による食後の眠気を解消するために1】ゆっくり時間をかけて食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食べるスピードは非常に重要なのです。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
【糖尿病による食後の眠気を解消するために2】野菜類から食べること
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。
【糖尿病による食後の眠気を解消するために3】脂質を味方につける
脂質はカロリーが高いので敬遠されがちですが、実は消化吸収に時間がかかるため、最も血糖値を上昇させにくい栄養素です。パスタなどの洋食と相性のいい”オリーブオイル”をふりかけて食べれば、炭水化物単体で食べるより血糖値の上昇を抑えることができます。
【糖尿病による食後の眠気を解消するために4】規則正しく3食を食べる
1日3食を規則正しく食べているときには「血糖値スパイク」が生じなかった人でも、朝食を抜くと昼食のあとに「血糖値スパイク」が発生するという研究結果が出ています。ですので、食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく3食を食べることを心掛けてください。
※「日中の居眠り」や「食後の眠気」を解消するためには、睡眠の質を上げることも大切です。睡眠の質を上げる方法については「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください
糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは健康的な食事について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.18
糖尿病による皮膚の症状について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病による皮膚の症状」について解説していきます。後半部分では「糖尿病が引き起こす皮膚の病気」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
糖尿病による皮膚への影響
なぜ糖尿病にかかると皮膚に症状が出るのか
糖尿病が引き起こす皮膚の病気
糖尿病による皮膚病の予防策
糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために
まとめ
糖尿病による皮膚への影響
糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気です。血糖の濃度が何年間も高いままで放置されると血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全といった、より重い病気につながります。また、糖尿病は皮膚症状との関連性が高い病気の一つです。多くの糖尿病患者さんが、乾燥や痒み、痛みなどの肌のトラブルに悩まされています。糖尿病患者さんに現れる症状のうち、皮膚や肌に関係するものは以下の通りです。
・痒い
・乾燥する
・ちくちくと指すような痛みがある
・手足の感覚がない
・切り傷が治りにくい
なぜ糖尿病にかかると皮膚に症状が出るのか
多くの糖尿病患者さんが、乾燥や痒み、痛みなどの肌のトラブルに悩まされています。なぜ糖尿病にかかると皮膚症状が出るのでしょうか。
<高血糖による脱水症状>
血糖値が上がると、皮膚の水分が失われ乾燥肌になりやすくなります。乾燥した皮膚は傷つきやすいので、痒みが生じたり、痛みが走ったりします。
<多尿により体内が脱水傾向になる>
血糖値が高い状態が続くと、血液中のブドウ糖の多くが尿に排出されます。その際に体の中の水分も一緒に尿に排出されるため脱水気味となり、皮膚が乾燥しやすくなると考えられています。
<自律神経障害によって発汗作用が低下するため>
糖尿病で高血糖の状態が長く持続すると、自律神経に障害が及びます。自律神経の働きが障害されると汗をかきにくくなり、皮膚の水分量が低下するため、「乾燥」や「痒み」が生じやすいと考えれられています。
糖尿病が引き起こす皮膚の病気
糖尿病による「血管障害」や「神経障害」あるいは「脂質代謝異常増悪」により、下記のような皮膚病変が出現します。
【糖尿病が引き起こす皮膚の病気1】糖尿病性水疱
糖尿病性水疱とは、糖尿病による血管障害の影響で、突然手や脚の皮膚に水疱ができる病気です。高血糖状態が続くと細菌や真菌に対する抵抗力が低下し、血流が悪くなるため感染症を引き起こしやすくなることが原因と考えられています。なお、糖尿病性水疱はカビの一種である真菌に感染することで発症します。
【糖尿病が引き起こす皮膚の病気2】成年性浮腫性硬化症
成年性浮腫性硬化症とは、糖尿病や感染症などをきっかけとして引き起こされる皮膚変化のことを指します。顔や首、肩、上半身などを含めた全身各所の皮膚がむくみ、硬くなります。成年性浮腫性硬化症では、原因となっている疾患に対する治療が行われるほか、皮膚病変に対して光線療法や免疫抑制剤の使用などが検討されます。
【糖尿病が引き起こす皮膚の病気3】糖尿病性黄色腫
糖尿病性黄色腫は、重症糖尿病あるいは充分コントロールされない糖尿病にみられる稀な皮膚合併症です(糖尿病の家族歴を持つ20~30歳代に起こりやすい)。好発部位は四肢伸側で、特に肘頭、膝蓋、臀部で、米粒大から小豆大の黄色ないし赤褐色の丘疹または小結節が多発し、時に掻痒を伴います。
【糖尿病が引き起こす皮膚の病気4】リポイド類壊死症
リポイド類壊死症とは、肉芽腫性反応、血管壁の肥厚と脂肪沈殿とコラーゲンの変性疾患のことを言います。糖尿病性細小血管症に焦点を当てた原因説があげられています。なお、糖尿病患者さんにおいては、早期に発生すると言われています。
【糖尿病が引き起こす皮膚の病気5】糖尿病性皮膚潰瘍
糖尿病性潰瘍とは、糖尿病が進行すると起こる皮膚潰瘍のことです。症状としては足の指などに皮膚潰瘍ができるのですが、糖尿病による神経障害を併発していることが多く、無痛のため気付かないこともあります。なお、皮膚潰瘍を放置しますと“潰瘍部分”が壊死してしまいますので、注意が必要です。
糖尿病による皮膚病の予防策
糖尿病による皮膚病変は予防が重要です。糖尿病皮膚病変を予防するには以下のポイントを押さえて行うことが大切です。
・毎日皮膚をチェックする
・保湿して乾燥対策を行う
・低温やけどに注意する
糖尿病があるため、皮膚科的に特別な治療が必要になることはあまりないですが、一般的に病気が広がりやすく治りにくい傾向があるので、皮膚の小さな変化に気付いたらそのままにせず、早めに診察を受けてください。もちろん、血糖値をよく管理することも大切になります。
糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために
皮膚の痒みを予防する上で大切なのは、肌のバリア機能を低下させないことです。こまめに保湿剤を使用し、スキンケアを行ってください。以下、痒さへの対策になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために1】紫外線を防ぐ
紫外線は必要以上に浴びると皮膚の乾燥を起こしたり、皮膚の老化を早めたり、眼の病気や皮膚がんのリスクを高める可能性があります。また、長時間日光を浴びると皮膚が炎症を起こし(日焼け)、皮膚のバリア機能が低下します。ですので、紫外線が強い時期や時間帯に外出するときは、日焼け止めを塗ったり、腕や首などを覆う服を着たり、日傘をさしたりして肌を守ってください。
【糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために2】肌の乾燥を防ぐ
バリア機能が低下して乾燥した肌は、痒みが発生しやすくなります。保湿剤を塗り、肌を乾燥から守るケアを心がけてください。保湿剤によるスキンケアは1年をとおして毎日続けるものなので、季節や時間帯、塗る場所に応じて、使いやすい剤形を選んでください。
【糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために3】清潔の保持
この場合の清潔とは、皮膚の汚れや汗、アレルギーの原因物質、細菌(黄色ブドウ球菌)やウイルスなどを洗い落とすことをいいます。「汗をかいたら早めにシャワーで流す」「外出先では、こまめに汗を拭き取る」など、常に清潔さをキープしてください。
【糖尿病による皮膚の痒みを防ぐために4】バランスのとれた食事をする
たんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維などをバランスよくとってください。乾燥肌にはサバやイワシなどの青魚や、かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜がおすすめです。
まとめ
糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは健康的な食事について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.17
糖尿病の名称変更について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病の名称変更」について解説していきます。後半部分では「糖尿病という病名が付けられた背景」や「病名変更による影響」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
糖尿病という病名が変わります
病名変更の背景
糖尿病という単語がもつ印象
糖尿病スティグマとは
当初「糖尿病」という病名が付けられた背景
病名変更による影響
まとめ
糖尿病という病名が変わります
糖尿病という病名は、糖が「尿」に認められる病気と書きますが、糖尿病の診断基準を満たす方でも尿が糖に認められないこともあるため、必ずしも正しい病名とは言えません。このようなことから昨年、日本糖尿病協会は「“糖尿病”の名称変更を検討する」と発表いたしました。
病名変更の背景
糖尿病の病名変更を検討する理由は大きく2つあります。以下、ご覧ください。
【病名変更の背景1】病名が実態に合わないため
上述した通り、血糖値は高いけれども尿に糖が出ない人もいるなど、病名が実態に合わないことが分かってきたからです。
【病名変更の背景2】糖尿病患者さんが病名に不快感や抵抗感を持っているため
糖尿病という病名に尿がはいっていることで、患者さんの尊厳が傷つけられているとの指摘があるからです。実際に“糖尿病協会”が糖尿病患者さんを対象に行ったアンケート (2021年11月8日~22年9月30日) では、 回答者1068人のうち“約9割”が病名に「不快感」や「抵抗感」を持っていることが分かっております。さらに「疾病の実態を正確に表す言葉に病名を変更するように希望する方が8割に上った」と伝えております。
糖尿病という単語がもつ印象
糖尿病という単語は 「生活習慣が悪い」 「だらしない」 などと周囲から見られやすい傾向にあります。そのため糖尿病による偏見を恐れて、同僚や家族に糖尿病のことを話さず、「医師の診察時にも隠す方がいる」と言われております。このようなことから日本糖尿病協会では、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、 差別を生んでいる(糖尿病スティグマ)」 と指摘しております。
糖尿病スティグマとは
糖尿病スティグマとは、その名の通り糖尿病を持つ人に対する“スティグマ”のことを指します。スティグマとは、一般に「恥・不信用のしるし」「不名誉な烙印」を意味します。ある特定の属性により、いわれのない差別や偏見の対象となることです。では、糖尿病のスティグマにおいては、どのようなものが挙げられるのでしょうか。糖尿病におけるスティグマについては、以下の具体例をご覧ください。
<糖尿病スティグマの具体例>
糖尿病におけるスティグマでは、糖尿病になると失明や透析、脳梗塞になるなどと決めつけられることであったり、不摂生、だらしない、運動嫌い、自己管理ができていないとされたりすることで社会的に様々な不利益を被ることなどが挙げられます。また生命保険に加入できない、住宅ローンを組めない、結婚の障壁となる、就職に不利になる、なども糖尿病におけるスティグマだと言えます。
当初「糖尿病」という病名が付けられた背景
糖尿病は、紀元2 世紀にカッパドキアの医師「アレタイオス」が“diabetes(ダイアビーティス)”と命名したことから始まると言われています。日本では、のどが乾く症状があるため、古来から「消渇」と呼ばれ、平安時代の貴族、藤原道長も「消渇」だったと伝えられています。そして江戸時代には、オランダから医学の知識が輸入され、オランダ語で「尿」と「洪水」を意味する「pisvloed(ピスフルトゥ)」という病名を翻訳して「尿崩(にょうほう)」が使われるようになったということです。なお、その後は病気を尿の糖を検査するなどして診断するようになり、1907年”第4回日本内科学会講演会後“に「糖尿病」に統一されたという経緯があります。
病名変更による影響
糖尿病の病名変更は、糖尿病に対する偏見を払拭できる可能性があります。なぜなら痴呆においては、“痴呆”という用語が“認知症”に置き換わることで、病気に対する社会の受け止め方が変わってきた歴史があるからです。もちろん呼び名が変わったことで認知症のある人が抱えていた生きづらさが全て解決したわけではないでしょうが、少しずつ社会がよい方向に前進しました。したがって糖尿病に関しても、同じように取り組むことで、糖尿病のある人が生きやすい世の中をつくれるかもしれません。
まとめ
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病の症状について不安な方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.06
糖尿病と塩分の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病と塩分の関係」について解説していきます。後半部分では「塩分摂取量を減らすコツ」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください
塩分の摂りすぎは糖尿病を悪化させます
なぜ塩分を摂ると高血圧になるのか
塩分を摂りすぎないために
まとめ
糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください
糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れる“ブドウ糖”という糖が増えてしまう病気です。糖尿病では、「糖分の多い“炭水化物”や“甘いお菓子”の摂りすぎを控えなければいけない」というイメージがあるかと思いますが、実はそれだけではありません。糖尿病では塩分の摂りすぎも大敵となります。ですので、糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください。
塩分の摂りすぎは糖尿病を悪化させます
塩分は血糖値に直接的に影響しませんが、高塩分で濃い味の食事はつい食べ過ぎたり、飲みすぎたりするため、体重増加の原因になります。その結果、インスリンが聞きにくくなる“インスリン抵抗性”を引き起こし、2型糖尿病のリスクを上昇させると考えられております。また、血糖値が高いと高血圧の影響を受けやすく、血糖値と血圧がコントロール不良であれば「心疾患」や「慢性腎臓病」などの合併症リスクが上昇します。糖尿病が引き起こす合併症については以下をご覧ください。
【糖尿病の合併症1】心筋梗塞
心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態を言います。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。
【糖尿病の合併症2】脳卒中
脳卒中とは、急性期脳血管障害のことを指し、突然脳の血管が詰まったり、破れたりして引き起こされる病気の総称です。脳卒中は原因によって「脳の血管が詰まるタイプ(脳梗塞、一過性脳虚血発作)」と「脳の血管が破れるタイプ(脳出血、くも膜下出血)」の2つに分けられます。脳卒中は、障害を受けた脳が司っていた「身体機能」や「言語機能」が失われたり、場合によっては死に至ることもありますので、非常に危険な疾患です。
【糖尿病の合併症3】腎不全
腎不全とは、腎臓の働きが正常の30パーセント以下に低下した状態を言います。腎不全は初期の頃には無症状のことが多く、進行するにつれて様々な症状が出現してきます。
【糖尿病の合併症4】動脈硬化
動脈硬化とは、文字どおり動脈が硬くなる状態のことです。動脈硬化は、中高年の人に生じる病態と思われがちですが、実は小児期から徐々に進行し、様々な病気の原因となります。そのため、若い頃から動脈硬化の進行を予防することが大切です。動脈硬化は、糖尿病、高血圧、脂質異常などの生活習慣病によって進みますので、十分にご注意ください。
【糖尿病の合併症5】高血圧
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。高血圧症は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」と言われております。
なぜ塩分を摂ると高血圧になるのか
人間の体の中では、水分と塩分が一定の濃度に保たれています。食塩をとり過ぎると、一時的に高くなった塩分濃度を下げるために、体内に水分がため込まれます。これによって、心臓に送り込まれる血液量が増え、血管にかかる圧力が増し、血圧が上がってしまうのです。
塩分を摂りすぎないために
糖尿病患者向けの治療ガイドラインでは、糖尿病の合併症の危険性を抑えるために、塩分摂取量を控えることが勧められております。日本食は健康的な食事として評価されておりますが、みそ・塩・しょうゆといった調味料から塩分を摂り過ぎる傾向がありますので、調理する際には工夫が必要です。なお、塩分摂取量を減らすコツについては、以下をご覧ください。
【塩分摂取量を減らすコツ1】食べる直前に味付けをする
食べる直前に味付けをすることで、少量の調味料でも味を感じやすくなります。ですので、味付けはなるべく食べる直前に行ってください。
【塩分摂取量を減らすコツ2】酸味や香辛料を積極的に用いる
酸味や、香辛料を用いると、味のアクセントとなるため、薄味でも気にならなくなります。
【塩分摂取量を減らすコツ3】練り製品や加工食品は茹でる
練り製品や加工食品(ハム・ソーセージなど)は塩分が多い食材です。これらの食材は、一度茹でることで、塩分を少し落とすことができます。
【塩分摂取量を減らすコツ4】低塩分のものを使う
ハーブやスパイスといった塩分を含まないもの、もしくはマヨネーズやケチャップといった低塩分の調味料を使用してください。塩とは別の風味になるものの、料理次第で満足度の高いおかずになります。なお、どうしても醤油や塩を使いたい場合は「減塩タイプ」の商品を使ってください。
【塩分摂取量を減らすコツ5】カリウムを積極的に摂取する
カリウムには体内の塩分を体外に排出する働きがあるため、塩分を控えたいと考えている方にとって重要な栄養素になります。ですので、摂取する塩分量をコントロールするためにも、カリウムの摂取を意識してください。なお、カリウムが多く含まれている食品としては、「ほうれん草」「わかめ」「アボカド」などが挙げられます。
【塩分摂取量を減らすコツ6】既製品や加工食品の使用をなるべく控える
既製品や加工食品には多くの塩分が含まれていることが多いため、使用を控えるようにしてください。たとえば、レトルトや加工肉、外食の食品などは意外にも多くの塩分が含まれています。薄味に感じても、塩分を大量に摂取している可能性がありますので注意してくださいね。
まとめ
糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは健康的な食事について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.03.01
糖尿病の原因|糖尿病に関わるホルモンについて解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病に関わるホルモン」について解説していきます。後半部分では「ホルモンに関する病気」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
ホルモンの働きについて
糖尿病との関係
血糖値に関わるホルモンの種類
ホルモンに関する病気
まとめ
ホルモンの働きについて
ホルモンとは、体のさまざまな働きを調節する化学物質です。ホルモンは、体の外側、内側で環境の変化が起きても、体の働きが常に同じになるように保つ働きをしています。現在、ホルモンとして確かめられているものは100種類ほどあり、さらに発見され続けています。したがってホルモンの種類は、まだ増えると考えられております。
糖尿病との関係
血糖値を上げる働きのあるホルモンが何らかの病気によって正常よりも大量に分泌されるとインスリンとのバランスが取れなくなり、血糖値が必要以上に上がってしまいます。その結果、糖尿病やその一歩手前の“耐糖能異常”を引き起こしてしまう可能性があります。なお、血糖は人間が生きていくために必要不可欠なものです。そのため体の中では、血糖値を下げる働きのあるホルモンよりも上昇させる働きのあるホルモンの方が多く存在します。
血糖値に関わるホルモンの種類
血糖値を低下させるホルモンは“インスリン”だけです。一方、血糖値を上昇させるホルモンは“インスリン”と拮抗するグルカゴンだけでなく、成長ホルモン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモンなど多数あります。血糖調節に関与するホルモンについては、以下をご覧ください。
【血糖調節に関与するホルモン1】インスリン
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
【血糖調節に関与するホルモン2】グルカゴン
グルカゴンは、血糖値を上昇させる作用を持つホルモンの一つです。膵臓のα(アルファ)細胞で作られます。グルカゴンは肝臓で貯蔵してあるブドウ糖のもとを分解したり、アミノ酸からブドウ糖を合成したりして、血糖値を上げる効果があります。また、同じ膵臓のβ(ベータ)細胞から作られるインスリンの分泌を促進したり、成長ホルモンの分泌を促進する効果もあります。
【血糖調節に関与するホルモン3】成長ホルモン
成長ホルモンとは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。成長という名前がついていますが、成長ホルモンは“成長”のためだけに働くものではありません。人間の一生にわたって、代謝調節に関与し、現在では免疫機能、認知機能などにも作用を持つことがわかってきております。なお、成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるため、蓄えられた脂肪が遊離脂肪酸に分解されて、その遊離脂肪酸はインスリン作用をブロックします。つまり、成長ホルモンが多く出ると、インスリン作用が低下して血糖値が上がる仕組みになっているのです。
【血糖調節に関与するホルモン4】コルチゾール
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される、生命を維持するために欠かせないホルモンです。コルチゾールは,グルカゴンやアドレナリンの作用を高め、肝臓における糖新生を促進する一方、筋や脂肪組織における“インスリン抵抗性”を助長するため、高血糖となります。したがってのコルチゾールが必要以上にたくさん分泌されると血糖値が上昇します。なお、コルチゾールの主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などです。
【血糖調節に関与するホルモン5】アドレナリン(エピネフリン、エピペン)
アドレナリンとは、腎臓の上にある副腎というところの中の髄質から分泌されるホルモンです。アドレナリンは、すい臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を抑制し、血糖値を上げる働きを持っています。またグルカゴンの分泌を促進したり、肝臓でグリコゲンからブドウ糖を作る事を促進したりすることによっても血糖値を上昇させます。
【血糖調節に関与するホルモン6】甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンとは、甲状腺で作られるホルモンです。甲状腺ホルモンは、血液の流れに乗って全身の細胞に働きかけ、新陳代謝を活発にする働きをしています。また骨や神経、精神状態にも関わり、子どもの成長や発育を促進するなど、人間が生きていくうえで必要なホルモンです。なお、甲状腺ホルモンの上昇により肝臓における糖新生が亢進するため、血糖値は増加するとされています。
ホルモンに関する病気
ホルモンが過剰に分泌してしまう病気には以下のようなものがあります。
【ホルモンに関する病気1】グルカゴノーマ
グルカゴノーマは、グルカゴンというホルモンを分泌する膵臓の腫瘍です。グルカゴンの作用により血液中のグルコース濃度(血糖値)が上昇することで、非常に特徴的な発疹が現れます。なお、グルカゴノーマのおよそ80%は悪性腫瘍です。しかし腫瘍の増殖が遅いため、多くの人が診断後15年以上生存します。
【ホルモンに関する病気2】下垂体性巨人症(かすいたいせいきょじんしょう)
下垂体性巨人症とは、脳の下垂体という小さな臓器から成長ホルモンがたくさん分泌される病気です。お子さんの場合は、骨が伸びる最中に成長ホルモンがたくさん分泌されるため、身長がとても高くなる特徴があります。なお、大人になってから発症した場合は、身長は伸びずに、手足が大きくなる、口唇・鼻が大きくなる、おでこや顎が出っ張ってくるなどの特徴を持ち、先端巨大症(せんたんきょだいしょう)と呼ばれます。
【ホルモンに関する病気3】クッシング症候群
クッシング症候群とは、副腎から分泌されるコルチゾールの作用が過剰になることにより、特徴的な身体徴候を呈する病気です。主な症状として、赤ら顔になる、顔が丸くなる満月様顔貌(まんげつようがんぼう)や、体幹に脂肪の付きやすくなる中心性肥満など、見た目から分かる症状のほか、階段の上り下りが難しくなる筋力低下や高血圧、糖尿病や骨粗しょう症、月経の異常、気分の落ち込みなどが挙げられます。
【ホルモンに関する病気4】甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が活発に活動し、血中に甲状腺ホルモンが多く分泌される病気です。原因としては、健常な人には認められない甲状腺を刺激する異常な物質が「血中および組織の中に存在するため」と考えられております。なお、甲状腺機能亢進症の代表的なものについては「バセドウ病」が挙げられます。バセドウ病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいはホルモンバランスの乱れによって心身の不調を感じている方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.02.27
糖尿病と抜け毛の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病になると抜け毛のリスクが高まると考えられております。では、なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのでしょうか。
この記事では「糖尿病と抜け毛の関係」について解説していきます。後半部分では「AGA(男性型脱毛症)」や「円形脱毛症」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのか
糖尿病と抜け毛の関係
糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのは糖質が原因かも
糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症
糖尿病の疑いがある方で抜け毛の症状が見られた場合
まとめ
なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのか
糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気です。血液中の糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままでいると、血管が傷ついたり詰まったりして、血流が滞ってしまい、その結果、育毛環境に悪影響を与える可能性があります。なぜなら健康な髪の毛を維持するためには、血液から運搬される栄養素が必要不可欠だからです。また、血液によって不要な老廃物などを排出することも大切です。このようなことから、良好な血液循環が阻害されてしまうと健やかな育毛環境の維持が困難になり、「脱毛症状につながってしまう可能性がある」と考えられております。
糖尿病と抜け毛の関係
糖尿病の症状の一つとして起こりうる「脱毛のメカニズム」を明確に解析している研究結果は、まだありません。しかしながら、毛細血管のような細血管の障害が育毛状態を悪化させる可能性は充分に考えられます。また糖尿病患者さんにおいて“脱毛症状”がみられたという症例は報告されているため、相関関係を窺い知ることはできます。
糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのは糖質が原因かも
「抜け毛」や「薄毛」の悩みは、実は糖質中心の食生活に原因があるかもしれません。以下、糖質が髪に与える悪影響です。
【糖質が髪に与える悪影響1】ホルモンバランスの乱れ
糖質の摂取により血糖値が上昇すると、交感神経が刺激されて自律神経が乱れます。自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れてしまうため、抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。なお、ホルモンバランスの乱れは、皮脂の過剰分泌のほか、炎症やフケ・かゆみなどのトラブルにもつながりますので、ご注意ください。
【糖質が髪に与える悪影響2】皮脂が毛穴に詰まる
糖質を摂取すると、エネルギーとして消費されず余ったブドウ糖が中性脂肪や体脂肪となって蓄積されてしまいます。体脂肪が増えると皮脂が出やすくなり、皮脂が毛穴に詰まって雑菌が増えます。そして雑脱毛症や枝毛・切れ毛などを引き起こしてしまうのです。なお、頭皮にフケやかゆみが出たり、炎症が起こったりするトラブルのほとんどは雑菌が原因になります。
糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症
糖尿病患者さんの中には、上述した通り「脱毛症状」がみられるケースが報告されています。糖尿病で併発する可能性のある脱毛症には、「AGA」と「円形脱毛症」が挙げられます。
【糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症1】AGA(男性型脱毛症)
AGAとは「AndrogeneticAlopecia」の略で、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことを指します。男性型脱毛症とは、成人男性特有の進行性の脱毛症です。生え際や頭頂部の毛髪が薄くなったりするのが特徴で、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だと言われています。なお、AGAは治療せずに放置すると進行していきますので、早めの治療が大切です。
【糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症2】円形脱毛症
円形脱毛症とは、その名の通り“円形”や“楕円形”の脱毛斑が突然生じる疾患です。一般的には10円玉くらいの脱毛と思われていますが、頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状はさまざまです。なお、円形脱毛症の発症原因は明らかにされていませんが、自己免疫疾患による免疫機能の異常が主な原因として考えられています。
休止期脱毛症とは
体や精神に過度なストレスがかかると、「休止期脱毛症」を起こすことがあります。休止期脱毛症とは、成長期の髪の毛が一時的に休止期に移行し、頭部全体の脱毛量が増える病気のことです。急に発症した場合には「急性休止期脱毛症」と診断され、少しずつ脱毛する場合には「慢性休止期脱毛症」と診断されることが特徴です。なお、休止期脱毛症は「貧血」や「栄養バランスが乱れた食事」、「ストレス」などが原因で発症するとされています。しかし、甲状腺機能の持病や糖尿病といった病気が原因で発症するケースも少なくありません。
糖尿病の疑いがある方で抜け毛の症状が見られた場合
糖尿病患者さんにおいて、AGAによる“脱毛症状の進行具合”は病状を知らせるサインともなります。したがって糖尿病患者さん、あるいは糖尿病の疑いがある方で「抜け毛」や「薄毛」の症状がみられる場合は、適切な治療法を検討するためにも「かかりつけ医」への“現状の報告”や“相談”を徹底してください。
まとめ
抜け毛の症状がみられるからといって、必ずしも糖尿病と関係しているわけではありません。しかし万が一の可能性を避けるためにも、気になる点がある方は“早めに医師に相談すること”をおすすめします。抜け毛の症状がみられる方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.02.24
バナナと糖尿病の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
バナナは栄養豊富な果物ですが、糖質も多く含まれています。血糖値を気にする糖尿病の方は、どのくらいバナナを食べても良いのでしょうか。
この記事では、「糖尿病とバナナの関係」について解説していきます。後半部分では「バナナの適切な摂取量」や「バナナを食べるタイミング」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
.cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
バナナは糖尿病に効果的か
糖尿病の方がバナナを食べるメリット
バナナに含まれる栄養素
バナナの適切な摂取量
バナナを食べるタイミング
まとめ
バナナは糖尿病に効果的か
糖尿病予防の基本は、急激な血糖値の上昇を抑えることです。では、バナナを食べると血糖値は急激に上昇するのでしょうか。実は、バナナは食後の血糖値の上昇が緩やかな食べ物だと言われています。その秘密はバナナに含まれている食物繊維です。糖質と一緒に食物繊維を摂取すると、糖質を少しずつエネルギー源として使うことができるため、血糖値の急激な上昇を抑えることが可能となっております。そのため糖尿病の方がバナナを食べても問題ありません。ただしバナナには、それほど高くないですが、しっかりと糖質が含まれているため食べ過ぎには注意が必要です。甘いものを制限している糖尿病患者さんにとって、バナナは程よい甘さがあり、満足できる食品ですが、たくさん食べるとカロリーオーバーになるので十分に注意してください。
糖尿病の方がバナナを食べるメリット
日本糖尿病学会の「糖尿病食事療法のための食品交換表」では、私たちが普段よく食べる食品をグループ分けし、糖尿病の患者がカロリー計算をしなくても、栄養バランスのよい献立が作れるよう工夫されています。この中でバナナを含む果物は1つのグループとして位置付けられ、果物は1日80kcal分摂るよう推奨されています。なぜなら果物はエネルギー量当たりのビタミンCやカリウム、食物繊維の含量が高く、制限された食事でも必要な栄養素が効率よく摂れる食品だからです。このようなことからバナナを含む果物は糖尿病食事療法でも血糖値を上げにくい食品であると見直されており、糖尿病の食事に欠かせない食品となっています。
バナナに含まれる栄養素
バナナには炭水化物やタンパク質の他、ビタミン、ミネラル、葉酸、食物繊維などがバランスよく含まれています。以下、バナナに含まれている栄養素です。
【バナナに含まれる栄養素1】食物繊維
食物繊維は、食事でとった栄養素の吸収速度を遅くしたり、有害物質を体外に排出する働きがあります。この2つの働きによって、便秘対策に効果が期待できます。なお、食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。
【バナナに含まれる栄養素2】カリウム
カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧やむくみの解消、運動中に筋肉がけいれんするのを防ぐ、などバナナを摂取することで様々な効果が期待できます。
【バナナに含まれる栄養素3】ビタミン
バナナにはビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)、ビタミンB6、葉酸が含まれています。ビタミンには、たんぱく質・糖質・脂質の代謝を助けたり、皮膚や髪、爪などの健康をサポートする働きがあります。
【バナナに含まれる栄養素4】ポリフェノール
ポリフェノールは、赤ワインや緑茶に多く含まれている成分ですが、バナナにも含まれています。ポリフェノールは強い抗酸化作用があり、活性酸素を取り除く働きがあるため、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。なお、ポリフェノールは、熟したバナナほど多く含んでいます。
【バナナに含まれる栄養素5】アミノ酸
バナナは必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンを含むため、良質な睡眠が期待できます。トリプトファンは神経伝達物質であるセロトニンの材料です。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、その効果は睡眠の促進やリラックスを促す効果があります。なお、トリプトファンは、バナナに多く含まれていますが、他の果物にはほとんど含まれていません。
【バナナに含まれる栄養素6】マグネシウム
マグネシウムは、人の体に欠かせないミネラルの一つです。骨の正常な代謝を助けるマグネシウムは、カルシウムと並んで骨の健康にとって重要なミネラルです。神経の興奮をしずめ、体温や血圧を調整すると言われています。
バナナの適切な摂取量
厚生労働省や農林水産省では、1日の果物の摂取量として約200gが推奨されています。そのためバナナは1日1本程度、小ぶりなサイズなら2本程度を目安にすると良いでしょう(バナナだけではなく、他の果物もバランスよく食べることが大切です)。なお、バナナ1本は100gで約90キロカロリーと、果物の中でもトップクラスのカロリーの高さです。したがって1日に何本も食べていればカロリーオーバーになりかねませんので、バナナの食べ過ぎには注意してください。
バナナを食べるタイミング
栄養たっぷりのバナナは、朝、昼、夜、いつ食べてもメリットがあります。
【バナナを食べるタイミング1】朝
バナナには他のフルーツよりも多くの「ブドウ糖」が含まれているので、朝食バナナは、睡眠中に失われた栄養素を補給して、1日を元気に過ごすための原動力になります。そのため1日を元気に過ごしたい人には、朝食バナナをおすすめします。
【バナナを食べるタイミング2】昼
バナナにはブドウ糖以外にも、「果糖」や「ショ糖」が含まれています。糖分と聞くと避けたくなってしまいますが、疲れにくい体づくりに糖分は欠かせません。果糖は血糖を上げにくく緩やかに体内に吸収される性質があるので、昼に食べれば、午後の活動に向けてのよいエネルギーチャージとなります。
【バナナを食べるタイミング3】夜
夜バナナは、睡眠の質を上げる効果が期待でき、美肌や筋肉・骨づくりに役立ちます。なぜならバナナには、睡眠を促す「セロトニン」、セロトニンを作る「トリプトファン」、セロトニン生成を助ける「ビタミンB6」が含まれているからです。質のよい睡眠は疲労回復だけでなく、成長ホルモンの分泌を促し、美肌や筋肉、骨づくりにも役立ちますので、夜バナナにはメリットがあると言えます。ただしバナナに含まれる果糖は、夜食べると中性脂肪に変わりやすい傾向があるので、摂取量を調節してください。
まとめ
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.02.22
コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病とコーヒーの関係」について解説していきます。後半部分では「糖尿病予防のための摂取量」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
text-align: center;
}
.cv_box a{
text-decoration: none !important;
color: #fff !important;
width: 100%;
max-width: 400px;
padding: 10px 30px;
border-radius: 35px;
border: 2px solid #fff;
background-color: #ffb800;
box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%);
position: relative;
text-align: center;
font-size: 18px;
letter-spacing: 0.05em;
line-height: 1.3;
margin: 0 auto 40px;
text-decoration: none;
}
.cv_box a:after {
content: "";
position: absolute;
top: 52%;
-webkit-transform: translateY(-50%);
transform: translateY(-50%);
right: 10px;
background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg");
width: 15px;
height: 15px;
background-size: contain;
display: inline-block;
}
【目次】
コーヒーは糖尿病リスクを抑える?
コーヒーは死亡リスクも下げる
なぜコーヒーが糖尿病を予防するのか
コーヒーによる肝機能等への効果
糖尿病予防のための摂取量
コーヒーの適切な飲み方
ブラックコーヒーがおすすめ
まとめ
コーヒーは糖尿病リスクを抑える?
コーヒーは2型糖尿病の予防に効果的な飲料として注目を集めており、日本を含む世界各国から「コーヒーには2型糖尿病を予防する効果がある」という報告が発表されております。 国立国際医療研究センターが2009年に発表した“JPHC研究”では、コーヒーを飲む回数が1日3〜4杯の方人は、ほとんど飲まない人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが男性で17%、女性で38%低下することが分かっております(40〜69歳の日本人約5万6,000人を対象)。
コーヒーは死亡リスクも下げる
コーヒーをよく飲む人は糖尿病リスクが低下するだけでなく、死亡リスクも低下することが最近の研究で明らかになっております。英国バイオバンクの発表では、死亡リスクはコーヒーをまったく飲まない人に比べ、コーヒーを1日に2〜3杯飲む人は12%、4〜5杯飲む人は12%、6〜7杯飲む人は16%、6杯以上飲む人では14%低下したと伝えております。
なぜコーヒーが糖尿病を予防するのか
コーヒーが糖尿病の予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸が代謝に関わっている可能性が指摘されております(コーヒーが2型糖尿病の発症を抑制するメカニズムは、まだ解明されておりません)。
<カフェイン>
カフェインを摂取すると基礎代謝率が3~11%上がり、摂取するカフェイン量が多いほど、その効果も上がることが分かっております。このようなことからカフェインの摂取は「運動時の脂肪燃焼を促進する可能性がある」と考えられております。
<クロロゲン酸>
クロロゲン酸とは“ポリフェノール”の一種で、主にコーヒー豆やじゃがいも等に含まれる成分です。クロロゲン酸には糖質の吸収を緩やかにする効果があるため、血糖値の急激な上昇が抑えられます。またクロロゲン酸には抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などが知られており、近年では糖尿病や肥満の予防のためのサプリメントなどに利用されています。
コーヒーによる肝機能等への効果
コーヒーに含まれるクロロゲン酸は抗酸化作用をもち、肝臓での「糖新生」を抑制する効果があります。またクロロゲン酸には、中性脂肪の蓄積による「脂肪肝」を予防する効果があります(脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が溜まった状態を表します)。脂肪肝はメタボリックシンドロームにもつながると言われており、放置すると肝炎などを引き起こす可能性が高くなります。
糖尿病予防のための摂取量
国立国際医療研究センターが2009年に発表した“JPHC研究”では、コーヒーを飲む回数が1日3〜4杯の方人は、ほとんど飲まない人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが男性で17%、女性で38%低下することが分かっております。このようなことから、糖尿病予防のためのコーヒー摂取量は、1日3〜4杯が目安と言えます。ただし、コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、不眠症や神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈が引き起こされる恐れがあります。また、コーヒーのカフェインは、血糖を下げるインスリンの産生と感受性にも影響すると考えられております。ですので、コーヒーの飲みすぎには注意してください。
コーヒーの適切な飲み方
コーヒーに含まれているカフェインは、インスリンが分泌していない空腹時に飲むと、血糖値を下げる“ミトコンドリア”を活性化させます。このようなことから糖尿病予防の効果を上げる飲み方としては満腹時よりも、「空腹時にコーヒーを飲むほうが良い」とされております。ただしコーヒーに含まれるクロロゲン酸には、胃腸の働きを抑制する働きがあります。そのため空腹時はよりダイレクトにその作用を感じやすく、胃の動きが弱まってしまう可能性があり、最悪のケースでは便秘による「腹痛」や「吐き気」を引き起こす可能性がありますので、注意してください。
ブラックコーヒーがおすすめ
糖尿病の方がコーヒーを飲む場合には、コーヒーに砂糖やミルクを入れると血糖コントロールを悪化させる可能性があるため、できるだけブラックコーヒーの形で飲んでください。甘くてまろやかなコーヒーは美味しいかもしれませんが、カフェインと砂糖が血糖値の急激な上昇を引き起こします。すると血糖コントロールが乱れ、血管が傷つきやすくなり、合併症のリスクにつながります。ですので、甘いコーヒーはできるだけ飲まないようにしてください。
まとめ
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.02.21
BLOG CATEGORY
-
神経内科
神経内科についての記事はこちらをクリック
-
アレルギー科
アレルギー科についての記事はこちらをクリック
-
リウマチ科
リウマチ科についての記事はこちらをクリック
-
糖尿病・代謝内科
糖尿病・代謝内科についての記事はこちらをクリック
-
美容注射
美容注射についての記事はこちらをクリック
-
各種検診
各種検診についての記事はこちらをクリック
-
内分泌内科
内分泌内科についての記事はこちらをクリック
-
腎臓内科
腎臓内科についての記事はこちらをクリック
-
循環器内科
循環器内科についての記事はこちらをクリック
-
消化器内科
消化器内科についての記事はこちらをクリック
-
呼吸器内科
呼吸器内科についての記事はこちらをクリック
-
内科
内科についての記事はこちらをクリック
BLOG TAG
- グリコアルブミン
- スローカロリー
- 血糖自己測定
- フルミスト点鼻液
- 鼻から
- インフルエンザワクチン
- 低血糖
- 大血管症
- がん
- うつ病
- 血糖コントロール
- メタボリックシンドロームとは
- ミトコンドリア糖尿病
- 家族性若年糖尿病
- MODY
- なりやすい
- 日本人
- 何型
- 確率
- 遺伝
- 副鼻腔炎
- 痩せる
- 治らない
- 頭痛
- 血糖値スパイクとは
- いつまで
- コロナ後遺症
- 中耳炎
- インフルエンザ脳症とは
- ワクチン
- 麻疹
- 違い
- D型
- C型
- B型
- A型
- インフルエンザC型
- インフルエンザB型
- インフルエンザA型
- インフルエンザ潜伏期間
- 潜伏期間
- インフルエンザ
- SAS
- 睡眠時無呼吸症候群
- 内科
- ダイアベティス
- 下げる
- 若い女性
- ピーク
- タバコ
- 変異株
- ピロラ
- エリス
- 目
- 食後
- 吐き気
- 60代
- 不眠
- 血糖値スパイク
- カフェイン
- 30代
- うつ
- 50代
- 40代
- 更年期
- 相談
- 方法
- タイプ
- 関連
- 20代
- 診察
- 評価法
- 診断基準
- 関係性
- 女性ホルモン
- 女性
- 副作用
- 費用
- デメリット
- メリット
- 減感作療法
- 男性
- チェック
- 不眠症
- 居眠り
- 意識が朦朧
- 眠気
- 痒み
- 皮膚
- 病名変更
- 名称変更
- 塩分
- 病気
- 脱毛症
- 糖質
- 抜け毛
- バナナ
- 摂取量
- コーヒー
- 糖尿病性ED
- ED
- 偏見
- 例
- 病名
- 言葉
- アドボカシー活動
- スティグマ
- ホルモン
- 精神疾患
- ストレス
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病ケトアシドーシス
- 影響
- 喫煙
- 経口血糖降下薬
- 糖尿病かもしれない
- 境界型糖尿病
- 糖尿病予備群
- インスリン療法
- 骨折
- 骨粗鬆症
- 心筋梗塞
- 後遺症
- 脳梗塞
- 1型糖尿病
- 検診
- 生活習慣
- 歯周病
- 重症化
- 新型コロナウイルス
- 敗血症性ショック
- 感染症
- 敗血症
- 水分補給
- 関係
- 脱水症状
- 注意
- 効果
- 糖尿病予防
- 糖質制限
- 食べ物
- アルコール
- お酒
- 妊娠糖尿病
- 初期症状
- 慢性合併症
- 糖尿病腎症
- 理由
- スキンケア
- 保湿剤
- 痒さ
- 血糖値
- 食事
- 食べてはいけないもの
- 乳製品
- おすすめ
- 食生活
- ヒトヘルペスウイルス
- ウイルス
- 発熱
- 突発性発疹
- 呼吸器
- ヒトメタニューモウイルス感染症
- ヒトメタニューモウイルス
- 感染経路
- 小児
- RSウイルス感染症
- 手足口病
- 特徴
- 夏風邪
- ヘルパンギーナ
- 糖尿病足病変
- 血糖
- 糖尿病チェック
- 足
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病
- 合併症
- インスリン
- 運動療法
- 子供
- くしゃみ
- 新型コロナウイルス感染症
- 点眼薬
- 点鼻薬
- 内服薬
- 有効
- 薬
- 対策
- 飛散
- 舌下免疫療法
- アナフィラキシーショック
- アレルギー
- 治療法
- 花粉症
- 無症状
- 待機期間
- 濃厚接触
- 期間
- 甲状腺ホルモン
- 甲状腺機能低下症
- 風邪
- 初期
- 感染対策
- オミクロン株
- 接種券
- 対象
- 新型コロナワクチン
- 3回目
- 甲状腺
- 栄養素
- 糖尿病
- 血圧
- 減塩
- 動脈硬化
- 食事療法
- 生活習慣病
- DASH食
- 高血圧
- 若葉区
- 脂質異常症
- 都賀
- 高脂血症
- 感染
- 運動
- 飲酒
- 接種後
- 接種率
- 千葉市
- 副反応
- 種類
- 接種
- 予約
- コロナワクチン
- コロナ
- 診断
- 予防
- 治療
- 改善
- 原因
- 検査
- 症状