板谷内科クリニックブログ

板谷内科クリニックブログ

タバコについての記事一覧

内科

タバコと不眠症:煙草の睡眠への影響

内科に関する記事です。
この記事では、「タバコと不眠症の関係」について解説していきます。後半部分では「不眠症の改善方法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 タバコと不眠症の関係 タバコによる不眠症への影響 禁煙による不眠症改善について 禁煙中に眠れなくなる 不眠症改善に取り組む方へ 不眠症に悩んでいる方はすぐにご相談ください   タバコと不眠症の関係 タバコに含まれるニコチンは刺激物質であるため、中枢神経系に影響を及ぼし、眠りの質を悪化させる傾向があります。したがって、喫煙者は喫煙しない方に比べて徐波睡眠(深い睡眠)が減る上、入眠潜時(寝つくまでにかかる時間)が長くなりますので、結果的に「総睡眠時間」が短くなります。不眠症を抱える人々にとって、タバコの使用は睡眠の問題を悪化させる可能性があるため、喫煙の習慣を見直すことが重要です。「国立精神・神経医療研究センター」でも同様のことを伝えております。   タバコによる不眠症への影響 上述した通り、タバコに含まれるニコチンは中枢神経系に刺激を与え、覚醒を促します。そのため、タバコの摂取によって寝つきが悪化し、寝ている間にも頻繁に目が覚めることがあります。また、タバコに含まれるニコチンの量が多いほど、不眠や夜間覚醒といった「睡眠障害」を多く認めることが報告されています。したがって、就寝時刻から数時間以上あけて喫煙した場合であっても、ニコチンが体内に残存し、睡眠サイクルを乱す可能性があります(一般的にニコチンの血中半減期は2時間程度と言われています)。寝る直前に限らず、夜の喫煙は睡眠に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要だと言えます。なお、喫煙は「睡眠時無呼吸症候群」などの睡眠障害のリスクを高めることがあります。具体的には、睡眠時無呼吸症候群になる確率が、非喫煙者に比べて約2.5倍も高いと言われています。睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方は「厚生労働省のサイト」をご覧ください。   禁煙による不眠症改善について タバコのニコチンは中枢神経系に影響を及ぼし、不眠症を悪化させる要因の一つです。そのため禁煙によって、不眠症の改善が期待できます。まず、禁煙により体内のニコチン濃度が減少し、中枢神経系への刺激が減少します。これにより、寝つきが良くなり、深い睡眠段階に到達しやすくなります。また、不眠症の主な症状である「夜中の目覚め」や「浅い眠り」も減少する可能性が高まります。さらに、禁煙によって睡眠時無呼吸症候群のリスクが低減し、呼吸が安定した睡眠を手に入れることができます。このような理由から、不眠症にお心当たりのある方には「禁煙」をお勧めします。   禁煙中に眠れなくなる 禁煙することで、ニコチンに慣れた身体には様々な反動が起こります。これがいわゆる、禁断症状です。具体的には、それまで身体に摂取していたニコチンが不足することで、夜よく眠れなくなったり、夜間に何度も目が覚めたりします。また、以下のような症状もよくみられます。 ・イライラする ・からだがだるい ・集中力がなくなる ・頭痛がする このような症状が続いている場合には、禁煙がいっそう難しくなります。したがって、「自力で禁煙する自信がない…」という方には禁煙外来をお勧めします。 <禁煙外来> 禁煙外来とは、タバコをやめたい方のため病院に設けられた専門外来のことを言います。カウンセリングや生活指導といった精神面での禁煙サポートや、ニコチンガム・ニコチンパッチを使用したニコチン置換療法などによる禁煙治療が行われます。禁煙補助薬を用いた治療では、禁煙後の離脱症状が緩和されるため自力で禁煙するよりも、ラクに禁煙することが可能です。   不眠症改善に取り組む方へ ここでは、「不眠症の改善方法」をご紹介していきます。 【不眠症の改善方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【不眠症の改善方法2】適度な運動 適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。「千葉県のホームページ」でも同様のことをお伝えしております。 【不眠症の改善方法3】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【不眠症の改善方法4】ヨガや瞑想、深呼吸法 ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックを日常的に取り入れることで、ストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。 【不眠症の改善方法5】寝室からスマホを遠ざける スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。 【不眠症の改善方法6】アロマセラピー アロマセラピーは、自然療法の一つであり、不眠症の改善に効果的な方法として広く知られています。具体的には、ラベンダーやカモミールなどのアロマオイルを使用することで、リラックス効果を促し、緊張を和らげることができます。枕元にアロマディフューザーを置くか、お風呂に垂らして入浴するだけで、心と体をリラックスさせ、安眠のサポートとなりますので、お試しください。ただし、アロマセラピーの効果には個人差があるため、自分に合った香りや方法を選ぶことが大切です。 【不眠症の改善方法7】ハーブ ハーブの活用は、自然な方法で睡眠の質を向上させる手段の一つです。睡眠に良いハーブとしては、カモミールやバレリアンが有名です。カモミールはリラックス効果があり、不眠症や不安の緩和に役立ちます。一方、バレリアンは神経の鎮静作用があり、入眠困難を改善する効果があります。なお、これらのハーブはハーブティーとして楽しむことが一般的です。   不眠症に悩んでいる方はすぐにご相談ください 不眠症は他の病気との関連性が高い疾患です。身体的な病気や精神的な健康状態が不眠症の原因となることがあり、また、不眠症自体も他の病態を悪化させる可能性があります。そのため、不眠症は放置せずに、適切な治療を受ける必要があります。睡眠が浅い、なかなか寝つけないなど、日常生活に支障を感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.10.31