板谷内科クリニックブログ

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症状についての記事一覧

アレルギー科

千葉市で花粉症にお困りの方にお伝えしたい薬について

アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。ですから、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。 この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「花粉症に有効な薬」をご紹介していきます。花粉症に苦しんでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 千葉市で花粉症にお困りの方にお伝えしたい薬について 花粉症とはどのような症状か? 花粉症に有効な薬の種類について 花粉症に有効な内服薬の種類 【内服薬の種類1】第1世代抗ヒスタミン薬 【内服薬の種類2】第2世代抗ヒスタミン薬 【内服薬の種類3】抗ロイコトリエン薬 【内服薬の種類4】ステロイド内服薬 【内服薬の種類5】サイトカイン阻害 抗ヒスタミン薬を服用するとなぜ眠くなるのか? 花粉症に有効な点鼻薬の種類 【点鼻薬の種類1】血管収縮点鼻薬 【点鼻薬の種類2】ステロイド点鼻薬 【点鼻薬の種類3】ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬 【点鼻薬の種類4】抗ヒスタミン薬点鼻薬 花粉症に有効な点眼薬の種類 【点眼薬の種類1】抗アレルギー点眼薬 【点眼薬の種類2】ステロイド点眼薬 【点眼薬の種類3】免疫抑制剤点眼薬 【点眼薬の種類4】眼軟膏 スギ花粉症にはシダキュアを用いた舌下免疫療法がおすすめです 舌下免疫療法とは? 花粉症の治療薬を使う時の注意 花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします     花粉症とはどのような症状か? 花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称。主に「アレルギー性鼻炎」と「アレルギー性結膜炎」が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。ですから、初めて花粉症になったときには、検査をしなければ「かぜ」と間違う場合もございます。なお、花粉症の治療法については「千葉市で花粉症にお困りの方に効果的な治療法を紹介します」で解説しております。花粉症の治療法が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。   花粉症に有効な薬の種類について 花粉症に有効な薬には、主に「内服薬」「点鼻薬」「点眼薬」があります。花粉症では、つらい症状の部位や程度に合わせて適切な薬を選びましょう。花粉症に有効な「内服薬」「点鼻薬」「点眼薬」については下記をご覧ください。   花粉症に有効な内服薬の種類 内服薬は有効成分が血管をめぐり「体のすみずみ」に送り届けられます。ですので、目、鼻、のど、など「体全体のアレルギー反応」を抑えることができます。代表的な内服薬の種類は以下の通りです。 【内服薬の種類1】第1世代抗ヒスタミン薬 第1世代抗ヒスタミン薬は、鼻炎症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑え、鼻水、くしゃみ、鼻づまりを改善します。第1世代抗ヒスタミン薬の多くは「抗コリン成分」「血管収縮成分」が配合されているため、鼻水や鼻づまりを総合的に抑えてくれることが特徴です。 【内服薬の種類2】第2世代抗ヒスタミン薬 第2世代抗ヒスタミン薬は「抗ヒスタミン作用」だけではなく、抗アレルギー作用(アレルギー症状の発生を抑える)も併せ持ちます。そのため、花粉飛散シーズンに「花粉症の初期症状」が出始めたタイミングから使用すると効果的です。なお、第2世代抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用が第1世代抗ヒスタミン薬に比べて少ないことが特徴として挙げまれます。 【内服薬の種類3】抗ロイコトリエン薬 抗ロイコトリエン薬、特に鼻閉に有効性のある薬です。ロイコトリエンは、血管を拡張させ鼻粘膜の腫脹をおこす化学伝達物質です。眠気などの症状も少なく、喘息でも使用されることの多い薬剤です。なお、抗ロイコトリエン薬は「抗ヒスタミン薬」にあわせて使用されることが多いです。 【内服薬の種類4】ステロイド内服薬 ステロイド内服薬とは、ステロイドの飲み薬です。内服のステロイドはいろいろな種類があります。ステロイド内服薬は、血糖上昇のおそれ、むくみ、月経異常など様々な副作用が心配されますので、安易に使わないように注意する必要があります。 【内服薬の種類5】サイトカイン阻害薬 サイトカイン阻害薬は、ヘルパーT細胞のTh2細胞からのサイトカイン(具体的には「インターロイキン4」と「インターロイキン5」)がつくられるのを抑える作用をあらわします。これにより、免疫グロブリンであるIgE抗体の産生が抑えられたり、白血球の一つである好酸球の組織浸潤が抑えられる結果、抗アレルギー作用をあらわすとされます。なお、サイトカイン阻害薬は、鼻閉に効果が高いと言われています。   抗ヒスタミン薬を服用するとなぜ眠くなるのか? 抗ヒスタミン薬は名前の通り「ヒスタミンの作用」をブロックする働きを持つ薬です(ヒスタミンは、脳内で覚醒状態を維持したり、学習能力を高めたりする働きをしています)。抗ヒスタミン薬を服用すると、アレルギー反応を抑えてくれる力がありますが、脳に移行すると、脳内でのヒスタミンの働きを抑えてしまいます。そのため、気づかないうちに眠気に襲われたり、集中力が低下したりといった「インペアード・パフォーマンス」を引き起こすのです(インペアードは英語で「正常に機能しない」という意味です)。インペアード・パフォーマンスについては「日本予防医学協会のサイト」に詳しく記載しておりますので、気になる方はご覧ください。   花粉症に有効な点鼻薬の種類 点鼻薬は、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状に有効。特に鼻づまりがつらい方に効果的です。点鼻薬は内服薬に比べて「早く効果を実感できる」「眠気などの副作用が起こりにくい」といった利点がございます。 【点鼻薬の種類1】血管収縮点鼻薬 血管収縮点鼻薬は、鼻粘膜の血管を収縮し、鼻づまりを解消します。速効性があり、鼻づまりが比較的早く解消されますが、効果は一時的。さらに、長期間連用してしまうと逆に鼻づまりになりやすくなるといった副作用もあるため注意が必要です。 【点鼻薬の種類2】ステロイド点鼻薬 ステロイド点鼻薬は、花粉症の元となるアレルギー反応を抑えるため、鼻づまりだけではなく、鼻水・くしゃみにも効果をあらわします。血管収縮点鼻薬と比べると、鼻づまりへの効きの速さは劣りますが、継続的に使用すると症状が出にくくなる「抗アレルギー作用」も併せ持つことが特徴です。 【点鼻薬の種類3】ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬 ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬は、花粉が体内に入ったとき、アレルギー症状を引き起こす体内物質(ヒスタミンやメディエーター)が出るのを抑える薬。点鼻薬の他に、経口薬、点眼薬があります。ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬は、アレルギー性鼻炎にともなう「くしゃみ」や「鼻水」を軽減します。しかしながら比較的強くないため、現在はほとんど使用されておりません。 【点鼻薬の種類4】抗ヒスタミン薬点鼻薬 抗ヒスタミン薬点鼻薬は、もともと内服薬としても使われている成分を点鼻薬にしたものです。抗ヒスタミン薬点鼻薬は「ステロイド点鼻薬」の登場する前は、点鼻薬の主流を担っていました。しかしながら最近では、補助的な位置づけにあり、抗ヒスタミン薬点鼻薬はほとんど使われなくなりました。なお、抗ヒスタミン薬点鼻薬は点鼻でありながら、飲み薬のように多少眠くなるため、使用する際は十分に注意してください。   花粉症に有効な点眼薬の種類 点眼薬は、目のかゆみ、充血、異物感などの症状に有効。花粉症の症状が軽度であれば「市販で購入できる目薬」でも対応できます。しかし症状がひどい場合や「花粉症なのか、他の原因による症状なのか」がはっきりしない場合は、病院を受診し、症状に適した薬を処方してもらうようにしましょう。 【点眼薬の種類1】抗アレルギー点眼薬 抗アレルギー点眼薬は、花粉によるアレルギー反応の元を抑えます。そのため、花粉による目のかゆみの発生を起こりにくくします。抗アレルギー点眼薬の中には、花粉飛散の「1〜2週間前」から使用できる点眼もあります。ですので、毎年、花粉飛散シーズンになると「目が痒くなってつらい」という方はマスクやメガネなどと共に、抗アレルギー点眼薬で対策をとるといいでしょう。 【点眼薬の種類2】ステロイド点眼薬 ステロイド点眼薬は、ステロイドに炎症をとる強い作用がありますので、炎症を抑えたい場面で使われます。ステロイド点眼薬は炎症による「腫れ」や「赤み」を抑える上、かゆみや痛みも和らげます。ですので、非常に効果的な点眼薬と言えます。しかしステロイド点眼薬には「眼圧上昇」や「異物が体内に侵入する時におこる防御反応を抑制する」といった副作用があります。ですから、ステロイド点眼薬は、効果と副作用のバランスを考えて、医師の指示のもと慎重に使用しましょう。 【点眼薬の種類3】免疫抑制剤点眼薬 免疫抑制剤点眼薬は、免疫反応を抑えることで、アレルギー性結膜疾患の中で症状が重い「春季カタル」による目の腫れなどの症状を改善する薬。一般的に「抗アレルギー点眼薬」や「ステロイド点眼薬」の治療では安定しない患者様に対して処方されます。 【点眼薬の種類4】眼軟膏 眼軟膏には「炎症や痛みを抑制する軟膏」「細菌を殺す軟膏」など様々な種類があります。眼軟膏は普通の軟膏と違い、無菌的に調製しております。ですから、目の中(結膜内)に入れても心配いりません。なお、眼軟膏は患部へ塗って使用するため、点眼薬よりも長い間効き目を持続させることが可能です。   スギ花粉症にはシダキュアを用いた舌下免疫療法がおすすめです スギ花粉症の患者様には「シダキュア(分類名: 減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬, 標準化スギ花粉エキス)」を用いた舌下免疫療法がおすすめです。シダキュアとは、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法のお薬。スギ花粉を原料とするエキスから作られています。シダキュアを用いた舌下免疫療法は、長期にわたり正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、症状をおさえる効果が期待できます。 ※舌下錠(ぜっかじょう)とは、舌の下に薬を入れ,急速に有効成分を口腔粘膜から吸収させる錠剤。舌の下にくすりを入れて、飲み込んだり、かみ砕いたりせず、唾液で自然に溶かします。   舌下免疫療法とは? 舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など利点が多いため、現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。なお、舌下免疫療法については「舌下免疫療法にお悩みの方へ」に詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。   花粉症の治療薬を使う時の注意 花粉症の症状は飛散量で変化します。飛散量が少ない時に一時的に症状が良くなったからといって薬を止めてしまうと、飛散量が増えた時に症状が一気に悪化してしまいます。ですから、症状が軽くなっても継続して使用しましょう。なお、病気の治療は症状が出てから行うのが原則ですが、花粉症の場合は別。症状が出る前から治療を開始することが認められています。ですから、花粉飛散期の前(2週間程度前)から薬による治療を始めましょう。そうすることで「花粉症の症状を軽くする」「花粉症の症状が出る期間を短くする」などの効果が期待できます。   花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします 花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。上述した通り「スギ花粉症」と「ダニのアレルギー症状」を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での診察をご希望の方はいつでもお越しください。なお、来院後にスムーズに受診されたい方は「アイチケット」から順番をお取りください  

2022.03.24

アレルギー科

千葉市で花粉症にお困りの方へ効果的な治療法を紹介します

アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。そのため、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。 この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「効果的な治療法」をご紹介していきます。花粉症に苦しんでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 花粉症とはどのような症状か? 季節ごとの花粉の種類について 花粉症の主な治療方法について 花粉症の治療法:対症療法(たいしょうりょうほう) 花粉症の治療法:ゾレア®皮下注-抗IgE療法 花粉症の治療法:舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう) 花粉症の治療法:皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう) 花粉症の治療法には注射薬もございます 【花粉症の治療法】ノイロトロピン注射 【花粉症の治療法】ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法) 【花粉症の治療法】ケナコルト注射 花粉症の治療法にはレーザーによる治療もございます 花粉症の根本からの治療なら舌下免疫療法をおすすめします   花粉症とはどのような症状か? 花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。主に「アレルギー性鼻炎」と「アレルギー性結膜炎」が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。ですから、初めて花粉症になったときには、検査をしなければ「かぜ」と間違う場合もあります。なお、花粉症の対策については「千葉市で花粉症にお困りの方に効果的な対策を紹介します」で解説しております。花粉症の対策が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。   季節ごとの花粉の種類について 花粉症はダニやカビのアレルギーのような1年を通じて症状が起きる「通年性アレルギー」とは異なり、花粉が飛び交う時期に限定されることから「季節性アレルギー」と呼ばれます。関東における主な花粉症原因植物の開花期は、下記の通りです。 春 スギ、ヒノキ、ハンノキ 夏 カモガヤ 秋 ブタクサ、ヨモギ 冬 スギ なお、千葉市のスギ花粉については2月中旬から本格化。3月初旬がピークとなり、4月いっぱいまで続きます。そしてヒノキ花粉については3月初旬から本格化。4月初旬がピークとなり、5月上旬まで続きます。カモガヤ花粉については5月から6月、ブタクサやヨモギについては8月から10月に注意が必要です。   花粉症の主な治療方法について 花粉症の治療法:対症療法(たいしょうりょうほう) 対症療法とは、アレルギーの症状を抑える治療方法です。即効性はありますが眠気などの副作用を及ぼします。なお、対症療法はアレルギー自体を治療する方法とは異なります。 花粉症の治療法:ゾレア®皮下注-抗IgE療法 ゾレアは、アレルギー反応を引き起こす細胞がアレルゲンと結びつく働きを弱める効果があります。これにより、アレルゲンに対する体の過剰な反応、つらい鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの花粉症の症状の改善が見込める治療薬です。花粉症の症状がとてもつらく、薬の効果があまりなかった方への治療効果が期待できます。なお、ゾレアは日本では2019年に保険適用が認められ、保険診療の対象となりました。 花粉症の治療法:舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう) 舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば注射による「皮下免疫療法」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など利点が多いため、現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。ご予約は「アイチケット広場」から行えますので、受診をご検討中の方はこちらからご予約ください。 <舌下免疫療法の注意点> 舌下免疫療法は充分な効果が出るまで最低2年程度(3年以上推奨)、毎日服用する必要があります。ですから、即効性を期待して行うものではありません。あらかじめご了承ください。なお、当院ではアナフィラキシーショックを回避するため、初回はクリニックにてお薬を服用いただきます(2回目からはご自宅にて服用いただけます)。アナフィラキシーショックについては「耳鼻咽喉科サージセンターちば」でも述べておりますので、気になる方はご覧ください。 <舌下免疫療法の料金> 舌下免疫療法の治療には、各種の医療保険、介護保険が適用可能なので、同じ分量でもお支払額は保険負担割合(1割ー3割)に応じ変化します。当院の料金については「舌下免疫療法にお悩みの方へ」に詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。 花粉症の治療法:皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう) 皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)とは、注射でアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を直接体内に入れる治療法。舌下免疫療法が「スギ」と「ダニ」の2種類に限定されるのに対し、皮下免疫療法では「ブタクサ」をはじめ幅広いアレルゲンに対応できます。なお、皮下免疫療法は全国的に治療が停止されておりますので、強くご希望される方に対してのみ行っております。 <皮下免疫療法の注意点> 皮下免疫療法は、毎回皮下注射が必要になります。そのため、痛みに敏感な方にはおすすめできません。特にお子さんにとって注射は大きなハードルですし、診療に付き添う保護者にとっても負担は少ないと思います。ですから、皮下免疫療法を選択する際は十分にご検討ください。 <皮下免疫療法の料金> 皮下免疫療法の料金は、1回につき約600円(調剤薬局での処方薬がない場合)。最初は毎週ですので、1か月約2400円、年間約23000円が目安になります。なお、2年目以降は1~2ヶ月の通院になることが多いので、年間約3600円~7200円を目安にするといいでしょう(皮下免疫療法は健康保険の適応を認められています)。   花粉症の治療法には注射薬もあります 花粉症治療法には、超重症の花粉症患者さんに限って使用できる「注射薬」がございます。注射薬は保険適用が始まったことから、近年、治療の選択肢として増えつつあります。注射薬の種類については以下をご覧ください。 【花粉症の治療法】ノイロトロピン注射 ノイロトロピンは生物から産生されるタンパク質などの物質を応用して作られたバイオ医薬品です。自律神経の安定作用があると言われており、体に大きな負担をかけることはなく、副作用も依存性も比較的少ないです。ノイロトロピン注射の費用は約1000円(1回)になります。 【花粉症の治療法】ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法) ヒスタグロビンは、体内でアレルギー反応をおこす「ヒスタミン」に対する抗体です。ヒスタミンを抑え込む作用があり、アレルギー反応でヒスタミンが生じても、それに伴う症状を抑えることができます。花粉症の症状であるくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどは、アレルギー物質(スギ花粉・ダニ・ハウスダストなど)が引き金となり、体内からヒスタミンという物質が放出されることによって引き起こされます。アレルギー反応を抑制する生体物質であるヒスタグロビンを定期的に皮下注射することで、体内でアレルギー反応が起こり、ヒスタミンが生成されても抗体ができておりアレルギー反応を弱めることができます。ヒスタグロビン注射は、季節性のアレルギーをお持ちの方を始め通年性のアレルギーをお持ちの方にも有効な治療法です。なお、ヒスタグロビン注射の費用は1回1200円程度、再診は1回600円~700円程度となります。 【花粉症の治療法】ケナコルト注射 ケナコルト注射はステロイド注射で、ノイロトロピン注射に比べて持続効果が長く、おおよそ3カ月程度持続します。ケナコルト注射はノイロトロピン注射と比べて、強い副作用が生じる場合があります。ですから、おすすめできない治療法です。ケナコルト注射をご希望の場合には、しっかりと副作用についての説明を受けてから、注射するようにしてください。 ※当院では治療を行っておりません。   花粉症の治療法にはレーザーによる治療もございます レーザー治療とは、鼻の粘膜に麻酔をかけ、表面を焼くことで、粘膜がアレルギー反応を起こしにくくする治療法です。レーザー治療は「薬物療法」や「体質改善療法」などの保存的治療法に抵抗性を示す「通年性のアレルギー性鼻炎」や「季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)」に対して有効。特に鼻づまりへの有効率が高くなっています(レーザー治療にかかる時間は30分程度で、痛みや出血はほとんどありません)。なお、恐れ入りますが、当院ではレーザー治療に対応していませんので、もし受診したい人がいれば医療機関をご紹介いたします。お気軽にご相談ください。   花粉症の根本からの治療なら舌下免疫療法をおすすめします 花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での診察をご希望の方はいつでもお越しください。なお、来院後にスムーズに受診されたい方は「アイチケット」から順番をお取りください  

2022.03.22

内分泌内科

【甲状腺の病気】都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方へ

内分泌内科に関する記事です。
甲状腺は、喉仏の下にある蝶のような形をした臓器。人が生きていくために欠かせないホルモンを作り、分泌しております。そのため、甲状腺の働きに異常をきたすと「手足がふるえる」「疲れやすい」「体がだるい」など、様々な辛い症状が現れます。ですから、甲状腺に異常が認められた際には早期治療が必要です。 この記事では、甲状腺疾患の中から「甲状腺機能低下症」に焦点を当ててご紹介していきます。甲状腺疾患についてお心当たりのある方、あるいは体調不調が続いている方はぜひ最後までご覧ください。 【目次】 甲状腺機能低下症の症状につきまして <甲状腺とは?> <甲状腺機能低下症に深く関わる甲状腺ホルモンとは?> <甲状腺機能低下症の症状が強くなると中枢神経系の機能障害をきたします> <甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病」が挙げられます> 甲状腺機能低下症の原因 甲状腺機能異常は甲状腺ホルモンの過不足に応じて分類されます <「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」につきまして> 甲状腺機能低下症への治療につきまして 都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方は当院へご相談下さい       甲状腺機能低下症の症状につきまして 甲状腺機能低下症とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態。甲状腺機能低下症による症状には、一般的に「記憶力の低下」「むくみ」「寒がり」「肌がかさつく」「疲労感」「無気力」「便秘」「体重増加」などがございます。甲状腺機能低下症は高齢者によく見られる病気。なかでも女性によくみられ、高齢女性の約10%に発生すると言われております。   <甲状腺とは?> 甲状腺とは、喉仏の下にある蝶のような形をした臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。(大きさは縦が4㎝ほど、重さが15ℊ前後になります)甲状腺ホルモンは、カラダ全体の新陳代謝を促進する働きがあります。通常、甲状腺ホルモンは、多すぎたり少なすぎたりしないようにバランスが保たれていますが、甲状腺の働きに異常があらわれると、そのバランスが崩れて様々な症状を引き起こすのです。なお、正常の甲状腺は柔らかいため外から手で触ってもわかりません。しかし甲状腺が腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。     <甲状腺機能低下症に深く関わる甲状腺ホルモンとは?> 甲状腺ホルモンとは、甲状腺で作られるホルモン。サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類が存在します。甲状腺ホルモンは、脳にある下垂体という臓器から分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」によって調節されており、甲状腺ホルモンが不足してくるとTSHが増加して甲状腺を刺激。逆に、甲状腺ホルモンが何らかの理由で増えすぎるとTSHの分泌は抑えられるのです。甲状腺ホルモンは代謝の調節以外にも、妊娠の成立や維持、子供の成長や発達に欠かせないホルモンとなっております。なお、甲状腺機能低下症においては、月経異常や不妊、流早産や妊娠高血圧症候群などと関連し、胎児や乳児あるいは「小児期の成長」や「発達の遅れ」とも関連しております。甲状腺ホルモンについては「日本内分泌学会のホームページ」に詳しく記載しておりますので、ご興味にある方はご覧ください。     <甲状腺機能低下症の症状が強くなると中枢神経系の機能障害をきたします> 甲状腺機能低下症は、軽度の時期には明らかな自覚症状は現れません。そのため、患者様の中には病状が進行してから受診される方もいます。甲状腺機能低下症の症状が強くなると、動脈硬化の危険因子になります。また、中枢神経系の機能障害をきたす「粘液水腫性昏睡(ねんえきすいしゅせいこんすい)」という重篤な合併症に陥る可能性もございます。ですから、6か月~1年に1回は甲状腺機能のチェックを受けることをお勧めします。   <甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病」が挙げられます> 甲状腺機能低下症の代表的なものとして「橋本病(慢性甲状腺炎)」が挙げられます。橋本病とは、甲状腺に慢性的な炎症が起こることで「甲状腺機能の低下」などを引き起こす病気。30代以降にかかる方が多く、症状としては甲状腺の腫れや硬化(触るとゴツゴツした感じがする)、声のかすれ(嗄声)、易疲労感が挙げられます。橋本病を患うと、無気力で頭の働きが鈍くなるため「うつ病なのでは?」と間違えられることも多々あります。橋本病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。     甲状腺機能低下症の原因 甲状腺機能低下症の原因は主に二つ。一つは甲状腺ホルモンの合成と分泌が低下したケース。もう一つは、甲状腺ホルモンは十分に供給されているのに標的組織の作用に異常があり、ホルモン作用が発揮されないケースです。前者には、甲状腺自体に原因がある場合(原発性甲状腺機能低下症)と、甲状腺自体に異常はないのですが「下垂体」や「視床下部の機能低下」が原因の場合(中枢性甲状腺機能低下症)があります。一方、後者は「甲状腺ホルモン不応症」と呼ばれ、甲状腺ホルモン受容体の先天異常が原因であることが多いです。     甲状腺機能異常は甲状腺ホルモンの過不足に応じて分類されます 甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの過不足に応じて「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」に分類されます。   <「潜在性甲状腺機能異常」と「顕性甲状腺機能異常」につきまして> 潜在性甲状腺機能異常とは、症状や所見には表れない程度の軽い甲状腺ホルモンの過不足状態。血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)は基準範囲内なのに、同時に測定したTSHのみが正常値よりも高い場合を「潜在性甲状腺機能低下症」、低い場合を「潜在性甲状腺中毒症」といい、合わせて「潜在性甲状腺機能異常」と呼びます。一方、血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)が低く、同時に測定したTSHが正常値よりも高い場合を「顕性甲状腺機能低下症」。血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4)が低く、同時に測定したTSHが正常値よりも高い場合を「顕性甲状腺機能低下症」といい、合わせて「顕性甲状腺機能異常」と呼びます。両者の違いついては「ドクターズ・ファイル」でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。   甲状腺機能低下症への治療につきまして 当院における甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンである「合成T4製剤」(チラーヂン®S)の服用による治療を行います。成人の場合「合成T4製剤」の内服維持量は50〜150µg/日が基本。内服治療は通常少量から開始し、維持量にまで徐々に増やします。(維持量に達するのには数か月かかります)なお、妊娠中の患者様に関しては、甲状腺機能低下症を急速に改善する必要があるので、診断後は100〜150µg/日で開始しております。甲状腺機能低下症の治療について、より詳しく知りたい方は「日本内分泌学会のホームページ」または「MSDマニュアル家庭版」をご覧ください。     都賀で甲状腺機能低下症にお困りの方は当院へご相談下さい これまでにご紹介した通り、甲状腺は生きていくために必要不可欠な臓器。私たちが快適に生活する上で欠かせないホルモンを分泌しております。ですので、甲状腺に異常がなくても、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に繋げることが大切です。当院の内分泌科では甲状腺全般の不調に対する相談や治療を行っております。ですから、一つでも甲状腺機能低下症の症状に当てはまる方、あるいは体調不調が続いている方は遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。(内分泌内科の詳細は「こちらのページ」からご確認いただけます)なお、当院では甲状腺疾患以外にも様々な診療・検査を行なっております。甲状腺疾患以外で「お悩み」や「ご相談」がある方は、こちらからお問い合わせください。    

2022.02.11

内科

オミクロン株に感染したお子様の症状について

内科に関する記事です。
現在、日本国内で感染拡大している「オミクロン株」は新型コロナウイルスの新たな変異株。感染力が非常に強いため、大人のみならずお子様の感染者も急増しております。そのため、お子様をお持ちの方は、日々不安を感じているのではないでしょうか。 この記事では、お子様に焦点を当てて「オミクロン株の主な症状」や「オミクロン株の重症化リスク」について解説していきます。オミクロン株について不安を感じている親御さんは、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について     オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の症状は発熱、咳、咽頭痛、鼻水・鼻閉、全身の倦怠感など。一般的には軽症で済むケースが多いと報告されております。そのため、なかには無症状で済むお子様も存在します。しかし、だからといって軽視してはいけません。現在のオミクロン株は軽症の傾向がみられますが、今後重症化する可能性は十分に考えられます。ですから、油断せずに徹底した感染対策を行いましょう。     オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについては、まだ明らかになっておりません。しかし、重症化が軽い傾向にあることを示唆する研究結果はいくつか報告されております。例えば、英国インペリアルカレッジロンドンからの報告では「オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者に比べ、一晩以上入院するリスクは40〜45%、病院にかかるリスクは20〜25%低い」という結果が発表されております。(参照:英国インペリアルカレッジロンドン)ですから、現地点ではオミクロン株による重症化リスクは極めて低いと言えるでしょう。(重症化しないから感染しても問題ないと考えるのは危険です。人によっては重症化する可能性も十分に考えられます。くれぐれも勘違いなさらないでください)     オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の多くの研究者と協力して、オミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報については「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。     オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株流行による「第6波」の感染者数は2022年1月20日時点で4万6199人。これまでに経験したことのないスピードで感染拡大しております。その中でも特徴的なのは、小児の感染者急増。2022年1月4日〜11日までの1週間だけで10歳未満の感染者は2238人。1週間で約6.3倍もお子様の感染者が増えております。ですから、今度はより一層お子様への感染対策を徹底するべきだと言えるでしょう。なお、小児の感染者拡大については「東京新聞社の記事」でも発表されております。小児の感染者急増について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。     オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の主な症状は、発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心。現地点では、インド由来のデルタ株のように心拍数の増加や血中酸素濃度低下などの症状が出ないとされております。詳しくは「オミクロン株の症状についての記事」に書いておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。       オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。オミクロン株の感染者の中には「筋肉痛があるからコロナではない!」と自己判断する方がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。上述した通り、オミクロン株の症状は風邪症状が中心。季節性インフルエンザ等の症状によく似ております。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられるのです。したがって、お子様に異変が見られた際は、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。なお、お子様がオミクロン株を発症した場合の行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。     お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に お子様をオミクロン株から守るためには感染対策が大事。特にご家庭でできる感染対策が重要になります。なぜなら、最近はご家庭内が感染経路と考えられる事例が増加しているからです。なので、オミクロン株からお子様を守るためにも外での感染対策に加え、ご家庭でできる感染対策を徹底しましょう。ご家庭でできる主な感染対策に関しては以下をご覧ください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 常時の換気、もしくはこまめな換気 (1 時間ごとに 5 ~ 10 分程度 )を行いましょう。なお、台所や洗面所などの換気扇は常時運転するように心がけてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 家に帰ったらまずは水と石鹸で 30 秒以上の手洗いをしましょう。手指の消毒は15秒以上かけて手に擦り込むようにしてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 手洗いが終わったら、今度はうがい、顔洗いをしましょう。なお、使用した不織布マスクは、 部屋に入る前に捨ててくださいね。     【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 共有部分 ( トイレ、 ドアノブ、 電気スイッチ等 ) の消毒を毎日行いましょう。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける トイレ、 キッチン、 洗面所でのタオルの共用を避けましょう。 ( 推奨はペーパータオルの活用 )また、歯ブラシは個別に保管。コップは別々のものを使ってください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 食事は短時間で済ませ、会話を控えましょう。なお、食事はできれば「別々のテーブルにする」「時間をずらす」「真正面は避ける」「横並びに座る」など工夫してください。(料理は個々に盛り付けるように。また取箸は使い回さない。食器や箸スプーン等の共用はしないように)   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 トイレでは、感染を広げないためにも蓋を閉めてから水を流しましょう。     家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について もし、感染が疑われる家族がいる場合は「食事や寝る部屋」を分けるようにしてください。部屋を分けられないときは少なくとも2mの距離を保つ。もしくは、仕切りやカーテンなどを活用して、空間を遮断しましょう。なお、感染疑いがある場合は、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。繰り返しになりますが、具体的な行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。  

2022.01.23

循環器内科

千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)の症状にお困りの患者様へ

循環器内科に関する記事です。
脂質異常症(高脂血症)は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちです。しかし放っておくと確実に動脈硬化を進行させ、様々な合併症を引き起こします。ですから、脂質異常症(高脂血症)と診断された方は、医師のアドバイスのもと生活習慣を見直し、改善する必要があります。 この記事では「脂質異常症(高脂血症)の原因」や「脂質異常症(高脂血症)」について詳しくご説明していきます。お心当たりのある方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 脂質異常症(高脂血症)の症状につきまして <脂質異常症と高脂血症の違いとは?> <高脂血症が脂質異常症と呼ばれるようになった理由> 脂質異常症(高脂血症)が起こる原因につきまして non-HDLコレステロールの値にも注意が必要です 脂質異常症(高脂血症)を放置するリスクと合併症につきまして 【脂質異常症(高脂血症)の合併症1】狭心症 【脂質異常症(高脂血症)の合併症2】心筋梗塞 【脂質異常症(高脂血症)の合併症3】脳出血 【脂質異常症(高脂血症)の合併症4】脳梗塞 【脂質異常症(高脂血症)の合併症5】大動脈瘤 当院の脂質異常症(高脂血症)の診断につきまして 脂質異常症(高脂血症)の治療と日々の過ごし方につきまして 千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)にお悩みの方へ     脂質異常症について相談したい方はこちら     脂質異常症(高脂血症)の症状につきまして 脂質異常症(高脂血症)とは、中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常をきたした状態のことをいいます。上述した通り、脂質異常症自体では多くの場合、自覚症状はありません。しかし、その状態が続くことで動脈硬化症をきたし、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)や脳梗塞などの合併症を生じるリスクが高まります。ですから、脂質異常症を絶対に放置してはいけません。脂質異常症は「動脈硬化の主要な危険因子である」ということを覚えておいてください。     <脂質異常症と高脂血症の違いとは?> 脂質異常症とは「高コレステロール血症」と「高脂血症」を総称した呼び方。そのため、厳密に言うと、脂質異常症と高脂血症は少しずつ違います。まず「脂質異常症」ですが、次の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。 ・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上 ・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上 ・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満 (※いずれも空腹時の血清中濃度) これらの脂質のうち、何が異常値となっているかにより「コレステロール血症」または「高脂血症」に分類されます。「高コレステロール血症」とは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上の状態。「高脂血症」とは「高コレステロール血症」もしくは、トリグリセライドが150mg/dL以上(高トリグリセライド血症)のいずれか、または両方である状態を指します。このように、「脂質異常症」とは「高コレステロール血症」と「高脂血症」を含んだ病名で、2007年から使われるようになりました。ではなぜ、わざわざ病名を変える必要があったのでしょうか?       <高脂血症が脂質異常症と呼ばれるようになった理由> 「脂質異常症」という診断名が使用される以前は「高脂血症」という診断名がこれらすべての病態に対して使われていました。しかしながら、脂質値が高くなる場合(LDL-C、TG)のみならず、HDL-Cが低くなる場合も含めての診断名が「高脂血症」であったため、違和感がありました。それゆえ2007年の動脈硬化性疾患予防ガイドライン改訂に際し、診断名「高脂血症」を「脂質異常症」に改訂することになったのです。(改訂により、低HDL-C 血症も動脈硬化性疾患の危険因子として強く認識していただきたい、との意図も込められております)診断名の改訂ついては「日本動脈硬化学会のサイト」により詳しく記載されておりますので、ご興味のある方はご覧ください。       脂質異常症(高脂血症)が起こる原因につきまして 脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。(HDLコレステロールとは、余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える、善玉コレステロールです)尚、脂質異常症の原因の中には少数ですが「家族性高コレステロール血症」といって、遺伝的要因によるものがあります。この場合には動脈硬化への進行が早いので、食事などによる自己管理だけでなく、病院を受診し、医師による治療や指導が必要になります。家族など近親者に脂質異常症の人が多い場合には、早めに受診するようにしましょう。       non-HDLコレステロールの値にも注意が必要です   non-HDLコレステロールとは「総コレステロール」から善玉の「HDLコレステロール」を引いたものを指します。血液中にはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とは別の悪玉がひそんでおり、それらを含めたすべての悪玉の量をあらわすのが、non-HDLコレステロールの値です。通常、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)以外の悪玉はごくわずかです。しかし中性脂肪の値が高い人ではその量が増加。その結果、動脈硬化に悪影響を及ぼすことになります。なぜなら、別の悪玉は中性脂肪と一緒になって血液中に存在するからです。したがって、中性脂肪が高い人などの場合は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)だけではなく、non-HDLコレステロールの値もチェックすることが望ましいと言えるでしょう。         脂質異常症(高脂血症)を放置するリスクと合併症につきまして 脂質異常症を長期間放置すると血中の脂質は増え続け、いわゆるドロドロ血液の状態になり、動脈硬化を引き起こしてしまいます。その結果、生命に関わる合併症を発症させるリスクを非常に高めてしまうのです。脂質異常症の合併症には以下のようなものが挙げられます。       【脂質異常症(高脂血症)の合併症1】狭心症 狭心症とは、心臓の筋肉(心筋)に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症2】心筋梗塞 心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態をいいます。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で、突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症3】脳出血 脳出血とは、脳に張り巡らされた血管に障害が起こる病気で、多くの場合は激しい頭痛を伴い、半身の麻痺などが起こります。脳出血の直接の原因は、文字通り「出血」。脳の血管が破れて血液があふれ出し、固まって「血腫」となって周囲を圧迫。その結果、脳細胞を破壊して様々な症状を引き起こします。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症4】脳梗塞 脳梗塞とは脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。早期に適切な治療を受けないと後遺症をきたしたり、死亡してしまう可能性があります。脳梗塞には血管のつまり方によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3種類に分けられます。     【脂質異常症(高脂血症)の合併症5】大動脈瘤 大動脈瘤とは、大動脈の血管壁の一部が正常な径の1.5〜2倍以上に拡張し、コブ状に膨れ上がった状態のことをいいます。大動脈瘤を治療せず放置していると、破裂し、死に至ることもあります。尚、日本糖尿病学会でも脂質異常症を放置するリスクについて同様の見解を述べております。ご興味のある方は「日本糖尿病学のホームページ」をご覧ください。         当院の脂質異常症(高脂血症)の診断につきまして   当院では脂質異常症に対する最新の医療基準に則った治療をご提供しております。患者さまによってはできるだけ薬を飲みたくない等のご要望をいただきます。その場合は患者さまのご希望に寄り添った診察を致しますので、ご安心ください。       脂質異常症(高脂血症)の治療と日々の過ごし方につきまして 脂質異常症の治療の目的は、コレステロールや中性脂肪を低下させることで、動脈硬化の進行を予防することにあります。そのため脂質異常症と診断されたら、まず食生活の改善をしましょう。具体的には脂身の多い肉類や、乳製品、臓物類、卵の過剰摂取は避け、コレステロールの蓄積を防ぐ食物繊維の多いものを摂取する。揚げ物を毎日食べているのなら3日に1回にしてみる、コンビニ食なら野菜や海藻、きのこが入っているサラダを取り入れてみる、などになります。また、1日30分だけでもウォーキングをしてみる、サイクリングをしてみるなど、食生活の改善と合わせて有酸素運動を取り入れるといいでしょう。長年の生活習慣が作ってきた脂質異常症は急には改善できません。ですから、自分のペースで生活習慣を改善しつつ、気長に治療しましょう。尚、脂質異常症の改善については「厚生労働省のサイト」でも同様の見解を述べております。         千葉市若葉区の都賀で脂質異常症(高脂血症)にお悩みの方へ   これまでにお伝えした通り、脂質異常症は生命に関わる危険な疾病。長期間、放置しておくと心筋梗塞や脳卒中、脳出血など、動脈硬化による様々な合併症の原因となります。そのため、日頃から健康に気を配り、食生活が乱れないようにする必要があります。また、定期的な健康診断も大切です。健康診断は、脂質異常症だけでなく、あらゆる疾病の早期発見・早期治療につながります。ご自身の健康を良好に保つためにも、健康診断を前向きに取り入れましょう。当院では健康診断の他に、特定健康診査(メタボ検診)も行っておりますので、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

2021.10.10

循環器内科

千葉市若葉区の都賀で高血圧の症状にお困りの患者の方へ

循環器内科に関する記事です。
現在、日本において高血圧の方は「約4300千万人」いると試算されております。高血圧はいわゆる生活習慣病のひとつ。ほとんどの方は自覚症状がありません。しかし放置しておくのは危険です。血圧が高い状態を放っておくと、徐々に動脈硬化が進行し、大血管、心臓、腎臓などが傷害を受け、重大な病気を引き起こすことになります。ですから、高血圧と診療された場合は放置せず、生活習慣を見直す。もしくは薬の服用により、血圧をコントロールする必要があるでしょう。 この記事では「高血圧の原因」や「高血圧の治療法」について、詳しくご説明していきます。高血圧症に心当たりのある方は、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 高血圧症の症状につきまして <ご自宅で血圧を計測する場合> 高血圧症が起こる原因につきまして <本態性高血圧> <二次性高血圧> 高血圧症を放置するリスクと合併症につきまして 【高血圧症の合併症1】閉塞性動脈硬化症 【高血圧症の合併症2】狭心症 【高血圧症の合併症3】心筋梗塞 【高血圧症の合併症4】脳出血 【高血圧症の合併症5】脳梗塞 【高血圧症の合併症6】くも膜下出血 【高血圧症の合併症7】大動脈瘤 【高血圧症の合併症8】腎不全 【高血圧症の合併症9】眼底出血 当院の高血圧症の診断につきまして 高血圧症の治療と日々の過ごし方につきまして <DASH食とは?> 千葉市若葉区の都賀で高血圧症にお悩みの方はすぐにご相談ください             高血圧症の症状につきまして 高血圧症とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。高血圧症は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれております。 高血圧症の危険性については「日本高血圧協会」でも同様の見解を述べておりますので、一度ご覧ください。     <ご自宅で血圧を計測する場合> ご自宅で血圧を計測する場合は、「収縮期血圧が135 mmHg以上」「拡張期血圧が85 mmHg以上」を高血圧症とします。ご自宅での計測基準値が5mmHg低い理由は、自宅のほうが病院で計測するよりリラックスでき、その分、血圧が低めに出るからです。こちらに関しては厚生労働省の「e-ヘルスネット」でも同様のことを述べております。(※血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の血管壁の内側を押す力です)           高血圧症が起こる原因につきまして 高血圧症には「本態性高血圧」と「二次性高血圧」があり、それぞれで原因が異なります。 順番に原因を解説しますので、下記をご覧ください。     <本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)> 本態性高血圧とは高血圧となる基礎疾患をもたない、原因が明らかでない高血圧をいいます。高血圧症の85~90%は本態性高血圧といわれており、もともと高血圧になりやすい体質や、塩分の摂り過ぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足、ストレス、喫煙などが原因で発症すると考えられております。     <二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)> 二次性高血圧とは、体質・遺伝・環境・加齢によって発症する本態性高血圧とは異なり、ある特定の原因がある高血圧をいいます。二次性高血圧の原因としては、腎臓性、副腎からのホルモン分泌、甲状腺機能亢進、大動脈弁狭窄、睡眠時無呼吸症候群、薬剤副作用など様々な要因が考えられております。         高血圧症を放置するリスクと合併症につきまして 高血圧の状態が長く続くと、動脈の壁に負担がかかって確実に動脈硬化を進行させます。その結果、様々な合併症を起こしてしまい、命に関わる重篤な疾病の「罹患リスク」及び「死亡リスク」を高めてしまうのです。高血圧症の合併症には以下のようなものが挙げられます。     【高血圧症の合併症1】閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう) 閉塞性動脈硬化症とは、手足の血管に起こる動脈硬化です。重症化すると手や足が潰瘍・壊死に至り切断することもあります。この病気は、特に50歳以上の男性に多く、肥満・高血圧・糖尿病・などが原因といわれています。     【高血圧症の合併症2】狭心症 狭心症とは、心臓の筋肉(心筋)に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。     【高血圧症の合併症3】心筋梗塞 心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態をいいます。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で、突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。     【高血圧症の合併症4】脳出血 脳出血とは、脳に張り巡らされた血管に障害が起こる病気で、多くの場合は激しい頭痛を伴い、半身の麻痺などが起こります。脳出血の直接の原因は、文字通り「出血」。脳の血管が破れて血液があふれ出し、固まって「血腫」となって周囲を圧迫。その結果、脳細胞を破壊して様々な症状を引き起こします。     【高血圧症の合併症5】脳梗塞 脳梗塞とは脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。早期に適切な治療を受けないと後遺症をきたしたり、死亡してしまう可能性があります。脳梗塞には血管のつまり方によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3種類に分けられます。     【高血圧症の合併症6】くも膜下出血 くも膜下出血とは、くも膜と呼ばれる「脳表面の膜」と脳の空間に存在する血管が切れて起こる出血です。くも膜下出血の症状は、突然激しい頭痛が起こるため「バットで殴られたような痛み」と形容されます。くも膜下出血は、約30パーセントの人は治療により後遺症なく社会復帰します。しかし約50パーセントは初回の出血で死亡するか、病院にきても治療対象とならず、残り20パーセントでは後遺障害を残します。     【高血圧症の合併症7】大動脈瘤 大動脈瘤とは、大動脈の血管壁の一部が正常な径の1.5〜2倍以上に拡張し、コブ状に膨れ上がった状態のことをいいます。大動脈瘤を治療せず放置していると、破裂し、死に至ることもあります。       【高血圧症の合併症8】腎不全 腎不全とは、腎臓の働きが正常の30パーセント以下に低下した状態をいいます。腎不全は初期の頃には無症状のことが多く、進行するにつれて様々な症状が出現してきます。     【高血圧症の合併症9】眼底出血 眼底出血とは目の奥にあり、光を感じ取る役割をもつ眼底:網膜の血管の障害から出血を起こす状態です。網膜の血管病変は脳の血管の状態を表しているともいわれ、眼底に病変があれば脳出血・脳梗塞に特に注意が必要です。       当院の高血圧症の診断につきまして 当院で高血圧症に対する最新の医療基準に則った治療をご提供しております。患者さまによってはできるだけ薬を飲みたくない等のご要望をいただきます。その場合は患者さまのご希望に寄り添った診察を致しますので、ご安心ください。         高血圧症の治療と日々の過ごし方につきまして   高血圧の治療には、非薬物療法と薬物療法があります。非薬物療法とは、食事(特に減塩)、運動など、生活習慣の改善による治療です。軽度の高血圧であれば、生活習慣の改善のみで治療します。しかし非薬物療法を行っても高血圧が続く場合は、薬物療法を行います。薬物療法の目的は、高血圧を改善して、臓器障害や合併症を予防することです。したがって患者の年齢、糖尿病などの合併症、臓器障害の有無などを考慮に入れ、医師が総合的に判断します。もちろん、薬物療法を行いながら、引き続き非薬物療法を継続することが重要です。上述した通り、高血圧症の85~90%は塩分の摂り過ぎ、過度の飲酒、運動不足、喫煙などが原因で発症します。ですので、日頃から食生活に気を配り、適度に運動することが何より大切だと言えるでしょう。尚、近年はDASH食による食事療法が注目されております。   <DASH食とは?> DASH食とは「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で、高血圧を防ぐ食事法という意味です。もともと米国で高血圧改善のために推奨されていた食事法になります。DASH食の特徴は、食品の組み合わせを改善するということ。平たく言えば「今より体に良い食品を増やし、良くない食品を減らす」というのが、DASH食の実践法となります。DASH食のポイントとなる栄養素は、「日本成人予防協会」のホームページに詳しく書いておりますので、ご興味のある方はご覧ください。         千葉市若葉区の都賀で高血圧症にお悩みの方はすぐにご相談ください     これまでにお伝えした通り、高血圧症は生活習慣病のなかで最も多い症状。長期間高値のまま放置しておくと心臓病や脳卒中、下肢閉塞性動脈硬化症など、動脈硬化による様々な合併症の原因となります。したがって、定期的な血圧チェックが必要になります。高血圧に心当たりのある方、もしくは定期検診等で血圧が高いと指摘された方は、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

2021.10.10

内科

コロナワクチンによる副反応の症状についてご説明します

内科に関する記事です。
現在、日本で接種が行われているコロナワクチンは、いずれも新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。しかしながら、なかなかコロナワクチンの接種が進みません。これは供給量や打ち手不足の問題。それに加えて、誤った情報に基づく誤解や副反応への恐れが原因ではないかと考えられております。 この記事では、これからコロナワクチンを接種される方に向けて、副反応の症状について説明したいと思います。副反応の症状を知り、コロナワクチンへの理解を深めれば、安心して接種ができると思います。また、副反応がおこった際、冷静に対処できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 コロナワクチンの副反応の症状にはどのようなものがあるか 【コロナワクチンの副反応!主な症状1】発熱 【コロナワクチンの副反応!主な症状2】接種部位の痛み 【コロナワクチンの副反応!主な症状3】接種部位の腫れ 【コロナワクチンの副反応!主な症状4】嘔吐 【コロナワクチンの副反応!主な症状5】吐き気 【コロナワクチンの副反応!主な症状6】頭痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状7】筋肉痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状8】関節痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状9】下痢 【コロナワクチンの副反応!主な症状10】疲労 【コロナワクチンの副反応!主な症状11】悪寒 【コロナワクチンの副反応!主な症状12】リンパ節症 【コロナワクチンの主な副作用13】発赤・紅斑 コロナワクチンの副反応の差について コロナワクチンの副反応によるアナフィラキシーショックについて 千葉県でのコロナワクチンの副反応への対応について コロナワクチンの副反応が出た時はいつでもご相談を         コロナワクチンの副反応の症状にはどのようなものがあるか はじめに、副反応の症状について説明していきます。これからコロナワクチンの接種を控えている方は、副反応の症状をあらかじめ知っていることで、落ち着いて行動できると思います。ですから、すべての症状に目を通してくださいね。尚、副反応について調べるコロナワクチンは、日本で接種ができる3種類。「ファイザー社のワクチン」、「武田/モデルナ社のワクチン」、「アストラゼネカ社のコロナワクチン」となっております。       【コロナワクチンの副反応!主な症状1】発熱 1番目にご紹介する副反応の症状は『発熱』です。発熱とは、体温が37.5°C以上を呈した状態のこと(感染症法の届け出基準をもとにしております)。こちらの症状は「ファイザー社」と「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状2】接種部位の痛み 2番目にご紹介する副反応の症状は『接種部位の痛み』です。接種部位の痛みとは、注射した部分が痛むということ。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状3】接種部位の腫れ 3番目にご紹介する副反応の症状は『接種部位の腫れ』です。接種部位の腫れとは、注射した部分が赤く腫れるということ。こちらの症状は「ファイザー社」と「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状4】嘔吐 4番目にご紹介する副反応の症状は『嘔吐』です。嘔吐とは、胃が強く収縮し、胃の内容物が食道に押し上げられて口から出ること。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「ファイザー社」、「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状5】吐き気 5番目にご紹介する副反応の症状は『吐き気』です。吐き気とは、嘔吐しそうな不快感のこと。こちらの症状は「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「ファイザー社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状6】頭痛 6番目にご紹介する副反応の症状は『頭痛』です。頭痛とは、頭全体に、頭重感(ずじゅうかん)や締めつけられるような痛みを感じること。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。(※頭重感は頭が重く、締め付けられるような感じのことです)         【コロナワクチンの副反応!主な症状7】筋肉痛 7番目にご紹介する副反応の症状は『筋肉痛』です。筋肉痛とは、筋肉が痛むということ。慣れない運動を行ったとき、普段使わない筋肉を使いすぎた場合などに顕著に現れます。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生。「ファイザー社」では『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「アストラゼネカ社」のコロナワクチンでは、筋肉痛の副反応はございません。         【コロナワクチンの副反応!主な症状8】関節痛 8番目にご紹介する副反応の症状は『関節痛』です。関節痛とは、関節の周辺で生じる痛みのこと。膝や肘、手指や足指の関節、腰、手首などに多く発症します。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状9】下痢 9番目にご紹介する副反応の症状は『下痢』です。下痢とは、頻繁に便意をもよおし、排便回数が多くなることに加え、便の水分量が多くなり「軟便」や「かゆ状の便」となって出てくる状態のこと。こちらの症状は「ファイザー社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」では、下痢の副反応はございません。詳しくは「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」のホームページをご覧ください。         【コロナワクチンの副反応!主な症状10】疲労 10番目にご紹介する副反応の症状は『疲労』です。疲労とは、過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態のこと。簡単にご説明すると、心身への過負荷により生じた「身体能力の低下」のことを言います。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状11】悪寒 11番目にご紹介する副反応の症状は『悪寒』です。悪寒とは、発熱の初期に起きる、体がゾクゾクする病的な寒け(さむけ)のこと。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状12】リンパ節症 12番目にご紹介する副反応の症状は『リンパ節症』です。リンパ節症とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起きて、腫れと圧痛が生じること。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「ファイザー社」と「アストラゼネカ社」のコロナワクチンでは、リンパ節症の副反応はございません。     【コロナワクチンの主な副作用13】発赤・紅斑 13番目にご紹介するコロナワクチンの主な副作用は『発赤・紅斑』です。発赤とは、皮膚が赤くなること。紅斑は、皮下脂肪に炎症が起こり、皮膚に小さな卵くらいの大きさの赤色や紫色の斑点が沢山できることを言います。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」のコロナワクチン接種後『1〜10%』の確率で発生致します。尚、「ファイザー社」のコロナワクチンでは、発赤・紅斑の副反応はございません。詳しくは「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。           コロナワクチンの副反応の差について 上記でご説明した副反応は一般的に、1回目の接種後よりも2回目の接種後のほうが、強く発生致します。それは1回目の接種により、体内でコロナウイルスに対する免疫ができるからです。なので、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、強い副反応が発生致します。しかし、これはあくまで傾向。副反応の症状には個人差があり、1回目より2回目が必ず強くなるわけではありません。ですから、1回目の接種後でも油断せず、数日間は安静にしておきましょう。尚、念のため付け加えておきますが、副反応の強さと抗体獲得に相関関係はありません。つまり、副反応が強いから「抗体を多く獲得できる」。副反応が弱いから「抗体が少ない」ということはないのです。副反応が弱いからといって不安にならないでくださいね。         コロナワクチンの副反応によるアナフィラキシーショックについて   アナフィラキシーショックとは急性のアレルギー反応のこと。アレルゲンなどが体内に入ることによって、複数の臓器や全身にアレルギー症状が表れることを言います。コロナワクチンを接種すると、ごく稀に『アナフィラキシーショック』の副作用を起こす人がいます。この症状は放っておくと、命に危険が生じる可能性がありますが、心配はいりません。なぜなら、コロナワクチン接種後に「アナフィラキシーショック」が起こるかを確認するため、接種会場では約30分程度の待機時間を設けているからです。また、どの接種会場でも、すぐに専門の医師が対応できるよう環境を整えております。そのため、これまでにコロナワクチン接種後「アナフィラキシーショック」を起こして死亡したケースはありません。以上のことから、必要以上にアナフィラキシーショックを恐れないようにしてくださいね。         千葉県でのコロナワクチンの副反応への対応について 現在、千葉県では、コロナワクチンの副反応が起きた場合に備え「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」を設置しております。こちらの窓口は、副反応等に関する医学的知見を有する看護師などが医師のバックアップを受けて、24時間(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、コロナワクチンを接種した後、身体に異常を感じた際は遠慮なくご相談ください。念の為「千葉県のホームページ」を記載しておきますね。   「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」     電話番号 03-6412-9326       コロナワクチンの副反応が出た時はいつでもご相談を 当院では、患者様お一人お一人の立場に立ち、多様な悩みの解決をするよう努めております。ですから、コロナワクチンを接種後、身体に異常を感じたり体調不良が続く場合は、いつでもお気軽にご相談ください。尚、当院に電話をかけても繋がらない場合は、上述しました「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」にご相談いただければと存じます。こちらの窓口は、24時間体制(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、深夜にお電話しても問題ありません。ご遠慮なくご相談ください。   コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021.09.07

内科

コロナワクチン接種後の副反応について解説します

内科に関する記事です。
現在、日本で接種が行われているコロナワクチンは、安全性を確認した上で承認され、接種されています。そのため、コロナワクチン接種後にみられる副反応を過度に恐れることはありません。一般的にワクチン接種後には、身体が免疫をつける反応を起こすため、発熱や接種部位の痛みなどの副反応が多くの方に出現するとされています。ですから、副反応が起こっても慌てず、冷静に対処していただきたく存じます。 この記事では、これからコロナワクチンを接種される方に向けて、接種後の不安を和らげるため、副反応について解説いたします。記事の後半では、副反応がおこった場合の対応について詳しく書いておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 コロナワクチン接種後の副反応について コロナワクチン接種後の副反応の事例 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社 コロナワクチン接種後の副反応の期間について コロナワクチン接種後の副反応の発現率について 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社 コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応 <一次対応>(受診・相談) <二次対応>(救急対応) まとめ         コロナワクチン接種後の副反応について   現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンは非常に高い効果がありますが、接種後、副反応が起こるかもしれません。副反応は注射した部分の痛み、頭痛、関節の痛みなど、症状は様々。人によっては、コロナワクチン接種後に発熱をすることもあるでしょう。これらの副反応は一見すると体に異常をきたしているように思います。しかし副反応が生じるのは、免疫反応のあらわれと考えられ、きちんと免疫ができている証拠。ですから、副反応が起こることは、決して体に悪いことではありません。ですので、副反応が起こっても、慌てず冷静に対処してください。尚、副反応に関することは「厚生労働省のホームページ」にも記載しております。副反応について「どうしても不安」だという方は、一度目を通してみるといいでしょう。         コロナワクチン接種後の副反応の事例 ここでは、副反応の事例をご紹介します。現在、日本で接種できるコロナワクチンは3種類。「ファイザー社のコロナワクチン」、「武田/モデルナ社のコロナワクチン」、「アストラゼネカ社のコロナワクチン」となっております。製薬会社ごとに事例をご紹介していきますので、詳しくは以下をご覧ください。       【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社 ファイザー社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱などになります。また、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。     【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社 武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱などになります。また、こちらもファイザー社と同様、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。     【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社 アストラゼネカ社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱などになります。また、こちらもファイザー社と同様、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。     以上が各社の主な副反応です。 尚、上記でご紹介致しました、アナフィラキシーショックについては「副反応の症状について説明している記事」で詳しく解説しております。こちらの記事を読めば一つ一つの症状について、より理解が深まると思いますので、ぜひご覧ください。         コロナワクチン接種後の副反応の期間について コロナワクチン接種後の副反応は接種の翌日をピークに発現することが多く、数日以内に回復していきます。しかし、副反応には個人差があり、人によっては1ヶ月続いたケースもありました(多くの人は数日で落ち着きます)。ですから、コロナワクチン接種後は油断せず、しばらくは安静にしてください。尚、回復期間と同様、副反応の症状が出る期間にも個人差があります。人によっては二日後が副反応のピークになるかもしれません。ですので、コロナワクチン接種の翌日に症状がないからといって、大量にアルコールを接種したり、激しい運動をしないようにしてください。厚生労働省のホームページでも、コロナワクチン接種後に激しい運動はしないよう、忠告しております。(※当院にご相談をされた方で、あまりにも副反応の期間が長い、もしくは違和感が続く場合は、ご遠慮なくご相談ください)     コロナワクチン接種後の副反応の発現率について 続きましては、副反応の発現率をご紹介します。こちらも副反応の事例と同様、製薬会社ごとにご紹介していきます。詳しくは以下をご覧ください。       【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社 ファイザー社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」が50%以上。「筋肉痛」「悪寒」「関節痛」「下痢」「発熱」「接種部の腫れ」が10%〜50%、「吐き気」「嘔吐」が1%〜10%となっております。ファイザー社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。     【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社 武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」「筋肉痛」が50%以上。「関節痛」「悪寒」「吐き気」「嘔吐」「リンパ節症」「発熱」「接種部の腫れ」「発赤・紅斑」が10%〜50%。「接種後7日以降の接種部の痛みなど」が1%〜10%となっております。武田/モデルナ社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「武田/モデルナ社のホームページ」をご覧ください。     【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社 アストラゼネカ社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」が50%以上。「悪寒」「関節痛」「吐き気」が10%〜50%、「発熱」「嘔吐」「接種部の腫れ」「発赤・紅斑」などが1%〜10%となっております。アストラゼネカ社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「アストラゼネカ社のホームページ」をご覧ください。     以上が副反応の発現率です。 繰り返しになりますが、副反応は個人差がございます。ですから、これらの数値はあくまで参考でございます。1%の確率であっても、人によっては翌日に起こることがあります。ですので、コロナワクチン接種後、しばらくは安静にしましょう。       コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応 ここでは、コロナワクチン接種後に副反応が出た時の対応をご紹介します。コロナワクチン接種後、身体に異常を感じたり、体調不良が長く続く場合は、以下の手順でご対応ください。     【一次対応】(受診・相談) ①    当院にご相談ください。(板谷内科クリニック/ TEL 043-234-0220) 診療時間は以下の通りです。 <診療時間> 月・火・水・金(9:00〜12:15/14:30〜18:00) 土(9:00〜12:15) ※木・日・祝祭日は休日になります。     ②    千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口にご相談ください。 副反応等に関する医学的知見を有する看護師などが医師のバックアップを受けて、24時間体制(土日・祝日含む)で対応しております。 TEL 03-6412-9326(※おかけ間違いにご注意ください)     【二次対応】(救急対応) 専門的な対応が必要であると判断した場合には専門的医療機関をご紹介します。 紹介は当院、または「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」を通じて致します。       まとめ   では、これまでの内容をまとめますと、   コロナワクチン接種後の副反応について コロナワクチン接種後の副反応の事例 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社 【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社 コロナワクチン接種後の副反応の期間について コロナワクチン接種後の副反応の発現率について 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社 【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社 コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応 <一次対応>(受診・相談) <二次対応>(救急対応) 以上でございます。 最後になりますが、現在、当院では患者様お一人お一人の立場に立ち、多様な悩みの解決をするよう努めております。ですので、コロナワクチンを接種後、身体に異常を感じたり体調不良が続く場合は、いつでもお気軽にご相談ください。尚、当院に電話をかけても繋がらない場合は、上述致しました「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」にご相談いただければと存じます。こちらの窓口は、24時間体制(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、深夜にお電話しても問題ありません。ご遠慮なくご相談ください。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021.09.07

内科

コロナワクチン接種後の感染について解説

内科に関する記事です。
コロナワクチンを接種したのに…。 新型コロナウイルスに感染することってあるの? このような疑問を抱えている方はいませんか? 「コロナワクチン接種後に感染することはない」「いや、コロナワクチン接種後も感染する」など、コロナワクチン接種後の感染については情報がたくさんあります。そのため、どれが真実かわからず、接種を受けた方は不安になってしまうのではないでしょうか。 というわけで、今回はその不安を解消するため「コロナワクチン接種後の感染」について解説したいと思います。この記事を読めば、コロナワクチン接種後の感染について理解が深まると思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。 それでは、いってみましょう! 【目次】 コロナワクチン接種後の感染について解説する前に コロナワクチン接種後の感染について解説 コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説 【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社 【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社 <コロナワクチン有効率のまとめ> コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント? コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる 【コロナワクチン接種後の感染】東京都 【コロナワクチン接種後の感染】大阪府 【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県 コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる 【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ 【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール 【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル まとめ       コロナワクチン接種後の感染について解説する前に コロナワクチン接種後の感染について解説する前に、大切なことをお伝えします。それは、「コロナワクチンを接種すると副反応が起こるかもしれない」ということです。副反応とは、コロナワクチン接種後、ウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れること。具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛みなどになります。これらの症状は、基本的に数日もすれば回復していきます。ですが、なかには症状が悪化して苦しいという方もいるかもしれません。なので、もし心配な方、あるいは症状が悪化して苦しいという方は、「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門相談窓口」に連絡をしてください。こちらの窓口は24時間体制で相談できるようになっておりますので、深夜に連絡しても大丈夫ですよ。 千葉県新型コロナワクチン副反応等専門相談窓口 電話番号  03-6412-9326  受付時間  24時間(土曜日・日曜日、祝日含む)     コロナワクチン接種後の感染について解説 コロナワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染することはあるのか?結論を申し上げますと、コロナワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。というのも、通常コロナワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかります。そのため、その期間はコロナワクチンを接種していないのと同じ状態。感染する可能性は十分にあります。また、コロナワクチンを接種後に免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。ですので、コロナワクチン接種後も「うがい」「手洗い」「密を避ける」といった感染予防対策は継続するようにしましょう。コロナワクチン接種後の感染について詳しく知りたい方は「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。     コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説 続きまして、コロナワクチン接種後の感染について気をつけるためにも、ワクチンの有効率をお伝えしようと思います。コロナワクチンの有効率を知れば、接種後に感染することがよくわかりますよ。     【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社 ファイザー社の新型コロナワクチンは、通常3週間の間隔で2回接種します。最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降となっております。ファイザー社のコロナワクチンを接種後、体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまいます。また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%となっております。ファイザー社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。     【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社 アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、通常、4~12週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目の接種を受けてから15日以降。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約70%となっております。 アストラゼネカ社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「アストラゼネカ社のホームページ」をご覧ください。       【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社 武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、通常、4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約94%となっております。武田/モデルナ社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「武田/モデルナ社のホームページ」をご覧ください。   <コロナワクチン有効率のまとめ> ファイザー社 約95% アストラゼネカ社 約70% 武田/モデルナ社 約94% 以上になります。 ご覧の通り、コロナワクチンの有効率は100%ではありません。ですので、コロナワクチンを接種したからといって、油断しないようにしましょう。       コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント? 結論を申し上げますと、コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会っても「感染させることはありません」。というのも、コロナワクチン接種後の発熱は免疫反応で起きるもの。(発熱は上記で挙げた副反応です)。ウイルスの感染による発熱とは異なります。ですから、この免疫反応によって、周りの人にウイルスを感染させることはありません。ただし、たまたま同じ時期に、新型コロナウイルスに感染していた場合には、気付かずに周りの人に感染させる可能性があります。なので、接種後にも感染予防対策を徹底してくださいね。     コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる ここからは、ニュース記事をもとに日本国内で「コロナワクチン接種後に感染した例」を見ていきたいと思います。     【コロナワクチン接種後の感染】東京都 東京都港区の「みなと保健所」は6月16日から7月21日に届け出のあった新型コロナウイルス感染者1478人のうち、9%にあたる131人がワクチン接種後の感染だったと発表しております。尚、このうち、8割の人は1回目の接種後に感染していたと述べております。 やはり、コロナワクチンの製造メーカーが述べているように、1回の接種ではコロナワクチンの接種を受けていない人とほぼ同じってことですね。     【コロナワクチン接種後の感染】大阪府 大阪府は8月18日に開いた新型コロナウイルス対策本部会議で、3月以降に確認された新規感染者計約8万5千人のうち、ワクチンを接種した人は全体の2・5%の2118人だったとの分析結果を公表しました。尚、2回目のワクチン接種後、免疫を獲得するとされる2週間以上が経過して発症した人は317人(0・4%)で、重症者や死亡者はいなかったそうです。     【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県 埼玉県の発表によると、8月12日の新型コロナウイルスの新規感染者は1528人。このうち20~70代の男女37人はコロナワクチン接種を2回受けていたそうです。やはり、コロナワクチンを接種しても感染する可能性は十分にありますので、油断できないですね。         コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる ここからは、ニュース記事をもとに海外で「コロナワクチン接種後に感染した例」を見ていきたいと思います。     【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ CDC(アメリカ疾病対策センター)の発表によると、7月にアメリカの一部地域で調査した結果、感染者のおよそ4分の3が、コロナワクチン接種後に感染していたことがわかったそうです。尚、このうち79%に、せきや発熱などの症状が見られたが入院したのは4人で、死者はゼロだったと述べております。     【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール シンガポール保健省が7月に発表した記事によると、過去28日間の感染者1096人のうち44%が2回の接種済みで、別の30%も1回接種していたと述べております。     【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル イスラエルでは、コロナワクチン接種後も感染する人が急増。特にインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に感染する人が増えているそうです。イスラエル政府はこれを受け、2回のコロナワクチン接種を終えている60歳以上の人に対し、8月から3回目の接種を決定。尚、3回目の接種対象者は「2回目の接種をしてから5か月以上たった人」になるそうですよ。         まとめ   では、これまでの内容をまとめると   コロナワクチン接種後の感染について解説する前に コロナワクチン接種後の感染について解説 コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説 【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社 【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社 【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社 <コロナワクチン有効率のまとめ> コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント? コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる 【コロナワクチン接種後の感染】東京都 【コロナワクチン接種後の感染】大阪府 【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県 コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる 【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ 【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール 【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル   以上になります。 コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。  

2021.08.19

消化器内科

消化器疾患の症状とは?消化器疾患になる原因と予防方法を解説

消化器内科に関する記事です。
食道や胃などの器官に違和感や痛みを感じて、検索すると「消化器疾患」という病名を目にすることがあると思います。消化器疾患とは、消化器系の病気を指す言葉で、さまざまな症状が見受けられます。この記事では、消化器疾患の症状について解説します。 消化器疾患になる原因や、予防方法などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 消化器疾患とは? 消化器疾患とは、消化器(胃腸)系の病気のことを指します。 消化器官は口から肛門まで続く器官で、摂取した食物を栄養素に分解(消化)したり、栄養素を血液中に吸収されたり、消化しにくい部分を体から排出したりする役割を担っています。 消化器官に該当する器官は下記の通りです。 ・口 ・のど、食道 ・胃 ・小腸 ・大腸 ・肛門 また、消化器官には消化器の外部に位置している「膵臓・肝臓・胆嚢(たんのう)」なども含まれます。これらの器官に何らかの病気が生じることを、「消化器疾患」と言います。 そして、消化器疾患として多いのは「食道がん・胃がん・大腸がん」と言われています。   消化器疾患の症状 上記でお伝えした通り、消化器官に該当する器官・臓器は多くあるため、消化器疾患の症状も多数見受けられます。消化器疾患の症状は、1つだけが起こることもあれば、複数が同時に起こることもあり、人によっては時間差でさまざまな症状が起こることもあります。 消化器疾患の症状して考えられるものを、いくつかご紹介します。   腹痛 腹痛は消化器官である、食道や胃に病気が発生したときの症状です。 日常生活で腹痛を感じることはあると思いますが、消化器疾患の症状としては、「締め付けられるような痛み」や「焼けるような痛み」といった特徴があります。 また、お腹全体に痛みを感じることもあれば、一部分だけに痛みを感じることもあり、姿勢や食事などによって痛みが変わります。日常生活で感じている腹痛とは異なる違和感を感じると、消化器疾患の疑いがあると判断できます。   胸やけ 胸やけとは、みぞおち(胸骨の下)辺りに感じる痛みや不快感を指します。 胸やけは、消化器官である胃に病気が発生したときの症状になります。 胸やけの症状から考えられる病気は、「十二指腸潰瘍・胃癌・胃炎」などさまざまです。 ただし、消化器官の病気が発生していなくても、胸やけを感じることはあります。   逆流 逆流とは、吐き気を感じていないにも関わらず、食道や胃から食べたものが上がっていることを指します。本来、吐き気を感じてから食べたものが上がってくるため、逆流は消化器疾患の症状として考えられます。   食欲不振 食欲不振とは、本来人間が感じる「空腹感」が欠如して、食べたいという気持ちがなくなることを指し、「食欲がない」という状態を食欲不振と言われます。食欲不振は、さまざまな消化器疾患の症状として考えられ、炎症や感染症によって発生するケースが多いです。 また、消化器官が「がん」になっているときの症状としても考えられます。   吐き気 吐き気とは、嘔吐感やめまい、お腹の不快感などの不快な感覚を指します。 食道や胃などの乱れから吐き気が起こることが多く、アルコールの飲み過ぎや、飛行機などの乗り物酔いなどで感じることもありますが、それらは消化器疾患の症状とは考えられません。 アルコールを飲んでいないときや、乗り物に乗っていない状態で、吐き気が生じると、消化器疾患の疑いがあると判断できます。   嚥下(えんげ)困難 嚥下困難とは、食べたものがのどを降りていく途中で詰まった感じがすることを指します。 消化器官に病気が発生していなければ、感じることがない症状だと考えられて、のどや食道などに何らかの障害物ができていると起こります。 嚥下困難の症状から最も考えられる病気が、食道がんです。 食道がんは移転するまで症状が発生しにくい傾向があるため、嚥下困難を感じたときには、すぐに病院に訪れることをおすすめします。   下痢 下痢は消化器疾患の1つの症状として考えられますが、下痢だけで消化器疾患を疑うことは難しいです。人によって便の固さや色は異なるため、下痢だけで消化器疾患を疑う必要はありません。 しかし、便の色が「黒い」ときは、消化器官の中で出血が起きている可能性が考えられます。 また、同時に吐き気を感じた場合には、消化器疾患の疑いが強くなります。 その他にも便秘などもよくみられる症状となります。 食道がんになる原因 消化器疾患の1つである食道がんは、喫煙と飲酒が原因で発生することが多いです。 食道がんにおいては、飲酒と喫煙の両方をおこなうことで相乗効果が発生し、がんのリスクが約12倍~13倍になると言われています。 さらに、飲酒に関してはより詳細に解明されていて、毎日540ミリ以上の飲酒を続けた場合の食道がん以外のがん発生リスクは、約1.7倍と言われています。 しかし、食道がんに限っては540ミリ以上の飲酒を続けることで、約5倍もリスクが上がります。 食道がんは、喫煙や飲酒の他にも、口腔内ケアをあまりおこなわない場合や、熱いものの過度な摂取も発生する原因として考えられます。 そして、食道がんは年齢が増加するとともに、発生するリスクも高くなります。50歳以上になると食道がんが発生しやすくなり、70代でピークを迎えます。 食道がんの症状である嚥下困難は、「年齢のせい」と思う方も多いので、見逃さないように注意してください。   参照:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」   大腸がんになる原因 大腸がんになる原因として考えられるのは、運動不足や野菜・果物の摂取不足、肥満、飲酒などです。大腸がんは、食生活との関わりが深いと考えられていて、牛・豚・羊といった赤身の肉や、ハム・ソーセージなどの加工肉をよく食べる習慣から、発生するリスクが高まると言われています。低繊維・高脂肪の食事、過度な飲酒、喫煙も大腸がんの発生リスクを高めると言われていて、ここ20年で大腸がんの死亡率は1.5倍に拡大しています。 また、大腸がんは家族の病歴との関わりがあるとされています。特に、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多く見受けられるので、注意が必要です。 そして、大腸がんは、初期症状が全くないケースが多く、進行するに連れて、症状が出てきます。 大腸がんの症状は、日常生活で起こりやすい「下痢・便秘・腹痛」などになるため、進行しても気付きにくい傾向があります。大腸がんは、早期で発見することが大切になるので、少しでも違和感を感じた場合には、病院で検査してもらうことをおすすめします。   胃がんになる原因 胃がんは長期間にわたる胃の中の環境悪化や、過度な刺激が発生する原因になります。 胃がんのリスク因子(病気を引き起こす因子)は、ピロリ菌感染や塩分の多い食品の過剰摂取、野菜・果物不足、過度な飲酒習慣、大量の喫煙、食事の乱れ、ストレスなどが考えられます。 中でも最もリスク因子として挙げられるのが、「ピロリ菌」です。 ピロリ菌は、胃の中で生き続けることできる「らせん形状の悪玉菌」で、食べ物や水から感染し、除菌しなければずっと生き続けることができます。ピロリ菌は、乳児期に感染していて、衛生環境が悪かった50代以上が保菌しているケースが多いです。 ただし、ピロリ菌に感染した全員が、胃がんになるわけではありません。 ピロリ菌に感染していなくても、塩分の過剰摂取や過度な飲酒習慣によって、胃がんが発生する可能性も大いに考えられます。 そして、胃がんは「大腸がん」同様に、初期症状が全くないケースが多く、進行しても目立った症状が起きない可能性があります。胃がんの症状として考えられるのは、「胸やけ・胃痛・食欲不振・血の混ざった便(黒い便)」などです。胃炎や胃潰瘍でも同じ症状が起こるため、気付きにくい傾向あるため、定期的に検査してもらうことが大切です。   参照:ピロリ菌が胃がんの原因って本当?|関係性とリスクについて解説   消化器疾患の予防方法 消化器疾患の多くは、生活習慣病との関わりが深いです。 上記でお伝えした消化器疾患になる原因でも、飲酒や喫煙、運動不足、食生活といった生活習慣病に関することが多かったと思います。 そのため消化器疾患の予防として挙げられるのは、生活習慣を正すことです。 生活習慣を正すことで、絶対に消化器疾患にならないわけではありませんが、少なからず可能性は低くできます。消化器疾患の中でも食道がんや胃がんなどは、年齢を重ねるごとに発生するリスクが高くなるとお伝えしましたが、生活習慣は若い頃から正すことが大事です。 そして、消化器疾患は症状だけで判断することが難しいので、定期的に検査をおこなうことも予防の1つになるでしょう。比較的、簡単に検査できるので、生活習慣が乱れている自覚がある方や、消化器疾患の症状が見受けられる方は、早めに検査を受けるようにしてください。   まとめ 消化器疾患とは、食道や胃、大腸など消化器官が病気になることを指します。 消化器官は体の多くの器官・臓器に該当するため、消化器疾患の症状はさまざま見受けられます。また、消化器疾患は症状の起こり方もさまざまで、時間差などで起こる可能性もあります。 消化器疾患で多いのは、「食道がん」や「大腸がん」といった死亡するリスクが考えられるものなので、少しでも違和感を感じたときには、すぐに病院で検査することをおすすめします。 そして、生活習慣が乱れている方や、家族が消化器疾患になったことがある方などは、症状が見受けられなくても、病院で検査してもらうことが大事です。

2021.05.31

アレルギー科

アレルギー疾患の症状について徹底解説!

アレルギー科に関する記事です。
やけにくしゃみが出たり、発疹が出たりした場合、アレルギーが考えられます。 アレルギーとは多くの場合『体に合わない』『拒否反応』という意味で使われている言葉ですが、正確には「免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされる」ことを指します。そのため、アレルギーには免疫が大きく関わっております。ですので、アレルギーの中には、放置しておくと重症化する危険なアレルギー疾患もあります。 この記事では、そんなアレルギーが引き起こす『アレルギー疾患』についてご紹介していきたいと思います。この記事を読めば、様々なアレルギー疾患のことがわかり、より理解が深まると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それでは順番に解説していきます。 【目次】 1そもそもアレルギーってなに? 2アレルギーのしくみを説明する前に 3アレルギーのしくみ 4アレルギー疾患とは? 5主なアレルギー疾患7つ 【アレルギー疾患1】気管支喘息 <気管支喘息の症状> 【アレルギー疾患2】アレルギー性鼻炎 <アレルギー性鼻炎の症状> 【アレルギー疾患3】アレルギー性皮膚炎 <アレルギー性皮膚炎の症状> 【アレルギー疾患4】アレルギー性結膜炎 <アレルギー性結膜炎の症状> 【アレルギー疾患5】食物アレルギー <食物アレルギーの症状> 【アレルギー疾患6】アナフィラキシー <アナフィラキシーの症状> 【アレルギー疾患7】蕁麻疹 <蕁麻疹の症状> まとめ       そもそもアレルギーってなに? アレルギーとはウイルスや細菌から身体を守るために必要な免疫現象のうち、過度に、あるいは不適当な形でおこり、身体に病的障害を引き起こす課程のことを指す。ま、簡単に言うと『免疫学的な機序によって体に症状が起きる』ってことですね。     アレルギーのしくみを説明する前に アレルギーのしくみを簡単に説明すると、まずは原因となる物質から説明します。アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(抗原)」といい、代表的なものをあげると、食物、花粉、カビ、ダニなどに多くのアレルゲンが存在します。     アレルギーのしくみ アレルギーのしくみは上述した「アレルゲン」が体の中に入る。すると、体は異物とみなして排除しようとする免疫機能がはたらき、「IgE抗体」という物質が作られます。(この状態を「感作」といいます)。そして、感作が成立した後に、再度アレルゲンが体内に入ると、IgE抗体がくっつき、マスト細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、アレルギー症状を引き起こしますのです。尚、アレルギーについてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。         アレルギー疾患とは? アレルギー疾患とは、アレルギーが原因となって起こる病気を言います。例えば、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎ですね。ひと口にアレルギー疾患といっても、種類によって症状が違うし、個人差も大きい。ですので、一概に心配ないですよとは言えません。詳しくはこれから説明していきますので、ぜひすべてのアレルギー疾患に目を通してくださいね。         主なアレルギー疾患7つ では、ここからは主なアレルギー疾患7つをご紹介していきたいと思います。それぞれの症状や特徴を詳しく解説していきますので、ぜひ自分に当てはまる症状がないかチェックしてみてくださいね。       【アレルギー疾患1】気管支喘息   1つ目に紹介するアレルギー疾患は『気管支喘息』です。このアレルギー疾患は、気道(息の通り道)に慢性の炎症がおき、気道狭窄(気道がせまくなること)になる。その結果、呼吸困難などを生じさせてしまう呼吸器系の病気です。   <気管支喘息の症状>   このアレルギー疾患は、上述した通り気道狭窄により、呼吸困難を引き起こす。そのため、繰り返し咳や、ゼ―ゼーヒューヒュー音がする喘鳴を引き起こします。気道狭窄は治療により元の状態に戻りますが(自然に戻ることも)、治療をせずに放置すると、繰り返し起きる炎症により、気道の構造が変化する可能性があります。そうなると、喘息症状はより起きやすくなり、重症化のリスクも高まるので、早めに適切な診断を受けるようにしてください。気管支喘息の症状についてさらに詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について説明しているサイトをご覧ください。         【アレルギー疾患2】アレルギー性鼻炎   2つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性鼻炎』です。このアレルギー疾患は、くしゃみと水性鼻汁、鼻閉を主な症状とする病気です。このアレルギー疾患は、1年を通して鼻炎症状が認められる「通年性アレルギー性鼻炎」と花粉の飛散時期だけに鼻炎症状が認められる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。     <アレルギー性鼻炎の症状>   このアレルギー疾患は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が起こります。なかでも、くしゃみに関しては連続して起こり、回数が多いという特徴がある。尚、くしゃみや鼻水などの症状により頻繁に鼻をかむことで、粘膜を傷つけて鼻出血が起こる場合がありますので、かみすぎには気をつけましょう。また、これらの症状によって、勉強や仕事に集中できす、生活に支障が出る場合がありますので、しっかりと治療して症状を抑えることが大切ですよ。アレルギー性鼻炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。         【アレルギー疾患3】アレルギー性皮膚炎   3つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性皮膚炎』です。このアレルギー疾患は、かゆい湿疹が皮膚に繰り返し起こる病気。特に目のまわり、耳のまわり、首、肘など関節の曲げ伸ばしをしているところによくできます。尚、特徴として、かゆいためにかき壊しが続くと、どんどん発疹が拡大していくことが挙げられるでしょう。     <アレルギー性皮膚炎の症状>   このアレルギー疾患は、皮膚が赤くなってブツブツができたり、乾燥して皮膚がむけたりするといった症状があらわれます。こう言うと、軽度な症状のように聞こえますが、場合によっては強いかゆみを伴う皮疹が生じて、バリア機能が低下。その結果、少しの刺激でかゆみが強くなり、思わず掻いてしまい、皮疹を悪化させるという最悪の事態を招くこともあり得ますので、楽観視しないように気をつけてください。尚、アレルギー性皮膚炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について説明しているサイトをご覧ください。       【アレルギー疾患4】アレルギー性結膜炎   4つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性結膜炎』です。このアレルギー疾患は、目に生じるさまざまなアレルギー疾患の総称です。ちなみにこのアレルギー疾患は、症状が出る時期や粘膜の炎症の種類や程度により「アレルギー性結膜炎」「春季カタル」「アトピー性角結膜炎」「巨大乳頭結膜炎」に分類されます。     <アレルギー性結膜炎の症状>   このアレルギー疾患の主な症状は眼の痒みにですが、その他にも涙がでる、白目が赤くなる、目がごろごろするといった症状も伴います。尚、目の痒みは、掻けば掻くほど痒くなり、視力に影響を及ぼす場合や粘膜を傷つけてしまう可能性があるので、症状が出たら早めに受診するようにしてください。アレルギー性結膜炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。       【アレルギー疾患5】食物アレルギー   5つ目に紹介するアレルギー疾患は『食物アレルギーは』です。このアレルギー疾患は、ある特定の食べ物を食べたり、触れたりした後にアレルギー反応があらわれる病気です。尚、食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質で、加齢に伴って食物アレルギーの原因が変わっていくという特徴があります。     <食物アレルギーの症状>   このアレルギー疾患の症状は皮膚や、呼吸器、消化器など身体の様々な臓器にあらわれます。割合としては、およそ90%が皮膚症状。30%が呼吸器症状や粘膜症状といった感じですね。尚、皮膚症状の場合は「かゆみ」「じんましん」「むくみ」「発赤」が症状としてあらわれ、呼吸器症状の場合は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「咳」「息苦しさ」などが主な症状として挙げられるでしょう。食物アレルギーの症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について紹介しているサイトをご覧ください。         【アレルギー疾患6】アナフィラキシー   6つ目に紹介するアレルギー疾患は『アナフィラキシー』です。このアレルギー疾患は、アレルギー反応でも特に重篤な状態であり、「アレルゲンなどの侵入により複数の臓器に全身性にアレルギー症状があらわれて生命に危機を与え得る過敏反応」と定義されています。そのため、アレルギー疾患は、一刻も早く医療機関で治療しないと死亡することがあります。     <アナフィラキシーの症状>   このアレルギー疾患の症状は初期の場合、不安感やチクチクした感じなどの軽度のものになります。しかし、あっという間に症状が悪化して、全身にかゆみやじんま疹が出たり、喘鳴や呼吸困難が起きたりします。ちなみに、このアレルギー疾患は症状が悪化すると、最悪の場合、血圧低下や意識レベルの低下、失神を伴うなどの症状が出る『アナフィラキシーショック』を引き起こす可能性があります。ですので、アレルギーの症状が出たら、すぐに治療する必要があるでしょう。         【アレルギー疾患7】蕁麻疹   7つ目に紹介するアレルギー疾患は『蕁麻疹』です。このアレルギー疾患は、皮膚の一部が突然赤く膨らむ「膨疹」が、身体のあちこちにできる病気です。しばらくすると跡形もなく皮疹とかゆみが消えるという特徴があります。ちなみに発症して6週間以内を「急性蕁麻疹」、それ以上経過した場合を「慢性蕁麻疹」と呼びます。       <蕁麻疹の症状>   このアレルギー疾患は多くの場合、赤い膨らみが身体のあちこちにでき、強い痒みを伴うといった症状を引き起こします。尚、基本的に痒みだけですが、重症化すると、のどの粘膜が腫れ、呼吸が苦しくなることがある。そうなると、呼吸しにくくなり非常に危険なので、違和感を覚えたら早めに病院に連絡してください。           まとめ   では、これまでの内容をまとめると 1そもそもアレルギーってなに? 2アレルギーのしくみを説明する前に 3アレルギーのしくみ 4アレルギー疾患とは? 5主なアレルギー疾患7つ 以上になります。 最後まで読んでくださりありがとうございました。

2021.05.30

循環器内科

循環器疾患ってなに?種類と症状を徹底解説!

循環器内科に関する記事です。
階段を上がるだけで息切れがするようになったり、夕方になるとむくみがひどくなったりした場合『循環器疾患』である可能性があります。 循環器疾患は心筋梗塞や脳卒中など、突然起こるイメージが強いですが、実際は自分でも気づかぬうちに、ゆっくりと病気が進行しているケースが多い。そのため、違和感を覚えたら、早めにかかりつけ医に行くことが大切です。 この記事では、少しでも早く病気のサインに気づけるよう、循環器疾患の『症状』や『種類』について解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それでは順番に解説していきます。 【目次】 1循環器疾患とは? 2循環器疾患の死亡率って高いの? 3代表的な循環器疾患10つ 【循環器疾患1】急性心筋梗塞 【循環器疾患1】狭心症 <狭心症の症状> 【循環器疾患2】動脈硬化 <動脈硬化の症状> 【循環器疾患3】不整脈 <不整脈の症状> 【循環器疾患4】脳卒中 <脳卒中の症状> 【循環器疾患5】心臓弁膜症 <心臓弁膜症の症状> 【循環器疾患6】大動脈疾患 <大動脈疾患の症状> 【循環器疾患7】静脈血栓塞栓症 <静脈血栓塞栓症の症状> 【循環器疾患8】心不全 <心不全の症状> 【循環器疾患9】肺高血圧症 <肺高血圧症の症状> まとめ             循環器疾患とは? 循環器疾患とは⾎液を全⾝に循環させる臓器である『⼼臓』や『⾎管』などが正常に働かなくなる病気。大別すると『⾼⾎圧・⼼疾患』『脳⾎管疾患』『動脈瘤』などに分類されます。           循環器疾患の死亡率って高いの? 日本人における死因の第1位は悪性腫瘍(がん)。第2位は循環器である心臓や血管に関わる病気となっております。そのため、循環器疾患全体にかかる医療費は高い。平成29年で見ると、国⺠医療費の 19.7%を占め、第1位となっております。       代表的な循環器疾患10つ では、ここからは代表的な循環器疾患を独断と偏見で9つ選んで、ご紹介していきたいと思います。     【循環器疾患1】急性心筋梗塞   1つ目に紹介する循環器疾患は『急性心筋梗塞』です。急性心筋梗塞は冠動脈が閉じることで心筋に栄養や酸素が行き届かなくなり、壊死することで起きる病気です。   【循環器疾患2】狭心症   2つ目に紹介する循環器疾患は『狭心症』です。この循環器疾患は心臓の筋肉に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気。心臓はそのほとんどが心筋と呼ばれる筋肉でできており、1分間に60回から100回ほど規則的に伸びたり縮んだりしてポンプの動きをしております。しかし、この循環器疾患になると、心筋を養う冠動脈の内腔が狭くなって、心臓の筋肉に十分な血液が流れなくなる。その結果、心臓に必要なだけの栄養と酸素がなくなり、心筋は酸素と栄養不足に陥ってうまく働けなくなるのです。     <狭心症の症状>   この循環器疾患の主な症状は「胸の痛み」「圧迫感」。時には「息苦しさ」や「動悸」として感じることもあります。胸の痛みは、一部を刺すような痛みよりも、中央部から胸全体にかけて広い範囲の重圧感や圧迫感として感じることが多いようです。狭心症の症状についてもっと詳しく知りたい方は、循環器疾患について解説しているサイトをご覧ください。         【循環器疾患3】動脈硬化   3つ目に紹介する循環器疾患は『動脈硬化』です。この循環器疾患は「動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きがわるくなる病変の総称です。ですので、正確に言うと病理学で使う呼び方で、病名ではありません。ま、簡単に説明すると『血管の老化』ですね。       <動脈硬化の症状>   この循環器疾患の症状は、血管の壁の中にLDL(悪玉)コレステロールがたまって狭くなる。その結果、血液の流れが悪くなったり、破れたりすることです。例えば、脳で言うと、動脈が狭くなる「脳梗塞」。動脈が硬くもろくなって破れる「脳出血」「くも膜下出血」などが挙げられるでしょう。動脈硬化の症状についてさらに知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。         【循環器疾患4】不整脈   4つ目に紹介する循環器疾患は『不整脈』です。この循環器疾患は、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態のこと。脈が1分間に50以下の場合を徐脈、100以上の場合を頻脈といいます。不整脈には病気に由来するものと、そうでない、生理的なものがあり、それほど心配する必要はないでしょう。ただし、明らかな誘因がないのに、突然、脈拍が120以上になる場合は病的な頻脈の可能性がありますので、すぐにかかりつけ医に行くことをオススメします。     <不整脈の症状>   この循環器疾患は脈拍が1分間に40以下になると「息切れ」や「めまい」や「立ちくらみ」などの症状が出る。一方、120以上の場合は「動悸」や「胸痛」や「めまい」「失神」などの症状が現れると言われております。といっても、不整脈の種類や程度により症状が異なるので、一概には言えませんが…。不整脈の症状についてもっと知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。     【循環器疾患5】脳卒中 5つ目に紹介する循環器疾患は『不整脈』です。この循環器疾患は脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気。この循環器疾患を発症すると、障害を受けた脳が司っていた身体機能や言語機能が失われる。また、最悪の場合には死に至ることもあります。ちなみに、脳卒中は原因によって「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」「一過性脳虚血発作」の4つに分類されます。     <脳卒中の症状>   この循環器疾患は上述した通り4つに分類されるので症状はそれぞれ異なります。例えば、脳梗塞では、手足がしびれて動かなくなったり、物が二重に見えたり、上手くしゃべれないなどの症状。脳出血やくも膜下出血では、突発する頭痛や嘔吐、意識がなくなる、手足がまひするといった症状があらわれると言えるでしょう。脳卒中の症状についてさらに詳しく知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。     【循環器疾患6】心臓弁膜症   6つ目に紹介する循環器疾患は『心臓弁膜症』です。この循環器疾患は心臓の4つの部屋、右心房、右心室、左心房、左心室に存在している血液の逆流を防ぐ「弁」に障害が起きることで、血液の流れが悪くなる病気。弁がうまく開かなくなるものを狭窄症、反対に閉じなくなるものを閉鎖不全症といいます。また、それぞれの弁に起こる障害によって『大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症』『僧帽弁閉鎖不全症・狭窄症』など複数の病気に分かれる。   <心臓弁膜症の症状>   この循環器疾患は異常が起きている弁の場所によって症状が異なります。ですので、一概には言えませんが、主に見られる症状としては「息切れ」「動悸」「呼吸困難」「顔面や下肢のむくみ」などが挙げられるでしょう。ちなみに、弁が十分に開かないことで血液の流れが悪くなるのが狭窄症。正常に閉じなくなることで血流が逆流してしまうのが閉鎖不全症と言います。心臓弁膜症の症状についてもっと詳しく知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。   【循環器疾患7】大動脈疾患   7つ目に紹介する循環器疾患は『大動脈疾患』です。この循環器疾患は『大動脈』に生じる様々な病気のこと。主な大動脈疾患としては「急性大動脈解離」「胸部大動脈瘤」「腹部大動脈瘤」などが挙げられるでしょう。   <大動脈疾患の症状>   この循環器疾患は多くの疾患と違って、ほとんどの場合が無症状で経過します。そのため、症状が出てからの治療が間に合わないことがあります。例えば、大動脈瘤の場合で言うと、 拍動性の痛みや激痛、または声が枯れたり、むせ込みやすい、といった症状が出現したら、すでに動脈瘤が拡大傾向にあり、破裂しやすい状態。最悪の場合、すでに破裂してしまっていることもあり得るのです。     【循環器疾患8】静脈血栓塞栓症   8つ目に紹介する循環器疾患は『静脈血栓塞栓症』です。こちらの循環器疾患は、主に足の静脈でできた血栓が、血流にのって肺の動脈に詰まる病気。深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症をまとめた呼び方になります。ま、わかりやすく言うと「エコノミークラス症候群」ですね。     <静脈血栓塞栓症の症状>   この循環器疾患の症状は主に「下肢の腫れ」「痛み」「色の変化」が挙げられます。尚、肺血栓塞栓症を起こすと「息切れ」や「胸痛」などの症状を起こすこともあり、重症化すると、「血圧低下」「意識消失」をきたすこともあり得ます。     【循環器疾患9】心不全   9つ目に紹介する循環器疾患は『心不全』です。この循環器疾患は、心臓の機能が弱まり、十分なポンプとしての役割を果たせなくなる状態のことをいいます。この循環器疾患は一度発症すると悪化を繰り返し、生命の危機に陥ることもありますので、悪化を予防することが非常に重要になっております。   <心不全の症状>   この循環器疾患は急性と慢性で症状が異なります。急性心不全の場合は短期間のうちに激しい呼吸困難や胸の痛み、動悸、咳き込みなどが現れ、顔面や手足が蒼白したり、寒気を感じたりする。一方、慢性心不全の場合は、呼吸困難や息切れ、咳き込み、疲れやすさ、手足の冷え、動悸、足のむくみなどが挙げられるでしょう。慢性の場合、始めは軽症でも少しずつ症状が悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。     【循環器疾患10】肺高血圧症   10つ目に紹介する循環器疾患は『肺高血圧症』です。この循環器疾患は心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気。具体的には、右心カテーテル検査を行って、安静仰臥位での平均肺動脈圧が25mmHg以上と定義されています。   <肺高血圧症の症状>   この循環器疾患の症状は、初期症状は軽症。次第に日常生活の中で「息切れ「疲労感」「動悸」「立ちくらみ」「胸の痛み」「むくみ」「失神」「せき」などの症状が現れ始めます。尚、はっきりと症状が自覚されるようになるころには病態が進行して肺高血圧症となっている場合が多いでしょう。     まとめ   では、これまでの内容をまとめると   1循環器疾患とは? 2循環器疾患の死亡率って高いの? 3代表的な循環器疾患10つ   以上になります。   最後まで読んでくださりありがとうございました。 どの循環器疾患もそうですが、定期検診により早期発見することが可能です。 ですので、自覚症状がなくてもこまめに検診に行くようにしてくださいね。   皆さんの健康を心からお祈りしております。  

2021.05.29

神経内科

神経疾患の症状と特徴について徹底解説

神経内科に関する記事です。
手足がしびれたり、物を掴むときに力が入らなかったりした時に考えられること。 それは『神経疾患』です。 神経疾患は、中枢神経や末梢神経などに障害が起こり、様々な症状を引き起こす病気。深刻な場合には「歩行が困難になる」「思うように話せなくなる」などの症状が起こる可能性もあります。 この記事では、そんな神経疾患の『症状』や『特徴』について解説していきたいと思います。この記事を読むことで、神経疾患を早期に見つけられる可能性がありますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それでは順番に解説していきます。 【目次】 神経疾患とは? 代表的な神経疾患10つ 【神経疾患1】アルツハイマー認知症 <アルツハイマー認知症の症状> 【神経疾患2】てんかん <てんかんの症状> 【神経疾患3】レビー小体型認知症 <レビー小体型認知症の症状> 【神経疾患4】パーキンソン病 <パーキンソン病の症状> 【神経疾患5】パーキンソン症候群 <パーキンソン症候群の症状> 【神経疾患6】運動失調症 <運動失調症の症状> 【神経疾患7】重症筋無力症 <重症筋無力症の症状> 【神経疾患8】ニューロパチー <ニューロパチーの症状> 【神経疾患9】球脊髄性筋萎縮症 <球脊髄性筋萎縮症の症状> 【神経疾患10】脊髄小脳変性症 <脊髄小脳変性症の症状> まとめ   神経疾患とは? 神経疾患とは、脳・脊髄・神経が侵される病気。神経系は非常に多くの身体機能を制御しているため該当する症状は多岐にわたります。代表的な疾患としてはパーキンソン病、脊髄小脳変性症、ウイルスや菌による神経炎や脊髄炎などがあります。もっと詳しく知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトに書いておりますので、そちらをご覧ください。           代表的な神経疾患10つ さて、ここからは代表的な神経疾患9つをご紹介していきたいと思います。それぞれの症状や特徴まで詳しく解説していきますので、ご自身に当てはまる症状がないか照らし合わせてみてくださいね。   【神経疾患1】アルツハイマー認知症   1つ目に紹介する神経疾患は『アルツハイマー認知症』です。アルツハイマー認知症は「記憶障害」「不安・幻覚」「怒りっぽくなる・意欲がなくなる」などを症状とする神経の病気。脳の神経細胞が減り萎縮してしまうことで、さまざまな症状が出てきます。     <アルツハイマー認知症の症状>   この神経疾患の症状は上記で説明した「記憶障害」や「判断力の低下」といった中核症状に加え、「うつ」「イライラや暴力行為」「妄想」などの症状や、たちくらみなどの症状が発現することがあります。     【神経疾患2】てんかん   2つ目に紹介する神経疾患は『てんかん』です。てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮に伴って、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす慢性的な脳の病気。てんかん患者は、世界で4,000~5,000万人いるとされ、発症率はどの国でもほぼ同じ。日本では、60万~100万人の患者さんがいると推定されており、神経疾患のなかではもっとも多いと言えるでしょう。   <てんかんの症状>   この神経疾患は、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作・てんかん発作が特徴となっております。てんかん発作の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々です。例えば、手足をガクガクと一定のリズムで曲げ延ばしする『間代発作』や、手足がつっぱり体を硬くする硬直発作などですね。ちなみに神経疾患について解説しているサイトをご覧になれば、もっと詳しく書いておりますよ!   【神経疾患3】レビー小体型認知症   3つ目に紹介する神経疾患は『レビー小体型認知症』です。レビー小体型認知症はレビー小体という構造物が神経細胞にたまり、認知症などの様々な症状を示す病気。似たような神経疾患に「パーキンソン病」という病気がありますが、別物になります。というのも、レビー小体型認知症では、脳のもっと広い範囲にレビー小体がたまり、多彩な症状がみられるからですね。   <レビー小体型認知症の症状>   この神経疾患の主な症状として、注意力の低下や視覚認知の障害、記憶障害などの認知機能障害がみられます。しかし、初期から中期にかけては記憶障害が目立たない場合が多い。そのため、アルツハイマー型認知症のような一般的な認知症だとは認識されにくい面があるでしょう。尚、こちらの神経疾患は認知症の症状が中心ですが、幻視(実際には見えないものが見える)、レム睡眠行動障害(大声での寝言や行動化)などの症状があらわれることもあるでしょう。   【神経疾患4】パーキンソン病 4つ目に紹介する神経疾患は『パーキンソン病』です。パーキンソン病は中枢神経系(脳と脊髄)の特定の領域がゆっくりと進行性に変性していく病気。この神経疾患は、安静地震戦(筋肉が安静な状態にある時に起こる震え)、姿勢不安定(バランス維持の困難)、筋肉の緊張(こわばり)などが特徴として挙げられます。   <パーキンソン病の症状>   この神経疾患の症状には、脳内物質の減少によって起こるとされる「運動症状」と、それ以外の「非運動症状」の主に2種類があります。運動症状としては「手足の震え」「手足のこわばり」「姿勢反射」「無動」が挙げられます。一方、非運動症状では「自律神経症状」「精神症状」などが挙げられるでしょう。     【神経疾患5】パーキンソン症候群 5つ目に紹介する神経疾患『パーキンソン症候群』です。パーキンソン症候群は、パーキンソン病に似ているが異なる病気の集合体、またはパーキンソン病とよく似た運動障害症状全般を指す神経疾患です。具体的にはパーキンソン病の他「進行性核上性麻痺」「多発性ラクナ梗塞」「慢性硬膜下血腫」「正常圧水頭症」などになりますね。     <パーキンソン症候群の症状>   上述した通りパーキンソン症候群はパーキンソン病とよく似た神経疾患。そのため、症状もよく似ております。しかし原因となる神経疾患の種類によって症状の出方には細かい違いがある。例えば、進行性核上性麻痺の場合だと、発症早期から歩行姿勢が不安定でよく転倒してしまう、とかですね。もっと知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトをご覧ください。       【神経疾患6】運動失調症   6つ目に紹介する神経疾患『運動失調症』です。運動失調症は、小脳を中心とした神経系の障害により「ふらつき」「呂律が回らない」などの症状を呈する病気の総称。そのなかで「血管障害」「腫瘍」「感染」「炎症」「中毒」など、他の要因によらない慢性進行性のものを『脊髄小脳変性症』と総称しております。     <運動失調症の症状>   この神経疾患の代表的な症状は歩行時・起立時のふらつき、手の細かな動作の障害です。具体的には着衣動作でのボタンの掛けはめが困難になったり、箸を使って食事できなくなったりなど、普段意識していない動作が円滑にできなくなります。またこの神経疾患は飲み込みが悪くなり、むせて咳き込みやすくもなる症状が出ることもあるでしょう。     【神経疾患7】重症筋無力症   7つ目に紹介する神経疾患『重症筋無力症』です。重症筋無力症とは、手足を動かすと筋肉がすぐに疲れて、力が入らなくなる病気です。なぜ、こうなるかと言うと筋肉は神経筋接合部の神経終末から筋肉へアセチルコリンが放出されることで、脳からの指令が伝わり運動を開始します。しかし、重症筋無力症では、その指令を受けるアセチルコリン受容体の働きを妨げる抗体が体内で作られ、脳からの指令が筋肉に伝わりにくくなるのです。     <重症筋無力症の症状>   この神経疾患の症状の特徴は午前中の方が軽症で、午後になると悪くなるということです。(日内変動と呼ぶ)さらにもう一点は疲れやすく、疲れると症状が悪くなることがあります。(易疲労性と呼ぶ)。以上のことから、調子がいいときはあまり症状がみられないので、なまけ病や仮病などと誤解されることもあり、患者さんはしばしば理解してもらえないつらさを味わうことになるでしょう。     【神経疾患8】ニューロパチー   8つ目に紹介する神経疾患『ニューロパチー』です。ニューロパチーとは末梢神経が障害されることにより、手足のしびれや筋力の低下など、様々な症状が現れる病気の総称。具体的には末梢神経を三つに大別した「運動神経」「感覚神経」「自律神経」のいずれかが、炎症や代謝異常などにより損なわれることですね。   <ニューロパチーの症状>   この神経疾患の症状は極めて多い。また原因や障害された末梢神経の種類によっても変わります。なので、一概には言えませんが、一例を挙げると、運動神経が障害されている場合は「スムーズに歩けない」「筋力低下」「筋萎縮」などの症状が出る。感覚神経が障害されている場合は「しびれ」「痛み」「ふらつき」の症状が出るといった感じですね。末梢神経障害のことを詳しく知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトをご覧ください。       【神経疾患8】球脊髄性筋萎縮症 8つ目に紹介する神経疾患『球脊髄性筋萎縮症』です。球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、脳の一部である脳幹や脊髄に存在する、筋肉を動かすための神経が徐々に減少することによっておこる病気。この神経疾患は成人の男性にのみ発症し、女性には発症しない遺伝性の疾患となっております。       <球脊髄性筋萎縮症の症状>   この神経疾患の主な症状は「手足や舌の筋力が落ちる」「筋肉がやせること」「飲み込みにくさやしゃべりにくさが出る」などが挙げられます。筋力の低下に関しては、とりわけ体の幹に近い筋肉に出ることが多く、立ち上がりにくさや不安定な歩きの原因となるでしょう。     【神経疾患10】脊髄小脳変性症   10つ目に紹介する神経疾患『脊髄小脳変性症』です。脊髄小脳変性症は「歩行時のふらつき」「手の震え」「呂律が回らない」などを症状とする神経の病気。この神経疾患は中年期以降に多いですが、病型によっては小児期にも発症します。残念なことに日本では比較的多い難病で全国に約2万人の患者様がいるといわれており、国の特定疾患に指定されております。     <脊髄小脳変性症の症状>   この神経疾患の症状は上記で説明した「運動失調症」の症状に加え、自律神経症状として「トイレの回数が多い」「きちんと出にくい」「漏れる」などの排尿障害や、たちくらみなどの症状が発現することがあります。     まとめ   では、これまでの内容をまとめると   【目次】 1神経疾患とは? 2代表的な神経疾患10つ     以上になります。   最後まで読んでくださりありがとうございました。   この記事が何かのお役に立てば幸いです。  

2021.05.28

腎臓内科

腎臓疾患とは?種類や症状について徹底解説!

腎臓内科に関する記事です。
最近、やけに体がむくんでいる。 このような悩みを抱えている方はいませんか? 「お酒を飲みすぎたからこのような症状が出ているのかな」「疲れが溜まってこのような症状が出ているのかな…」など、むくみは目に見える症状なので、何日も続くと心配することと思います。 今回はそんなお悩みを抱えている方に向けて『腎臓疾患』について解説していきたいと思います。というのも、腎臓疾患の初期症状として「むくみ」が現れることがある。つまり、「むくみ」が続いている方は腎臓疾患の可能性があると言えるでしょう。 この記事では『腎臓疾患』の症状や種類について詳しくご説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それではいってみましょう! 【目次】 そもそも腎臓疾患ってなに 腎臓疾患とは? 腎臓疾患になると大変なの? 腎臓疾患は気づかない? 腎臓疾患の初期症状とは? 腎臓疾患の初期症状でむくみが現れたら? 腎臓疾患の症状5つ 代表的な腎臓疾患とその症状4つ   そもそも腎臓ってなに?   腎臓についてまったくわからない方もいると思いますので、簡単に臓器の説明をします。腎臓とはソラマメの形をした縦12cm、横5~6cm、重さ150gほどの臓器です。腰の少し上(背中側)に左右1つずつあり、毎日休むことなく大量の血液が送り込まれています。主な機能としては「老廃物の排泄」「体液の恒常性の維持」「ホルモンの産生」になりますね。腎臓についてもっと知りたい方は、腎臓疾患の症状について解説しているサイトに詳しく書いておりますので、こちらをご覧ください。         腎臓疾患とは?   腎臓疾患とは、腎臓の系球体や尿細管が冒されることで、腎臓の働きが悪くなる病気です。腎臓疾患には、様々な種類があり、原因や症状が異なる。そのため、腎臓疾患はそれぞれの症状に合わせた治療法を行うことになるでしょう。ちなみに腎臓疾患の主な治療法は安静、保温、薬物療法、食事療法が主体となっております。           腎臓疾患になると大変なの? 腎臓疾患の厄介な点は、1度機能が失われると、回復することがない場合が多いことです。腎臓疾患になった方の大半が慢性腎不全といわれる病態になります。ただし、ここ最近は、医療技術が進歩し、早期に治療を開始すれば機能の低下を防いだり、遅らせたりすることが可能になりました。ですので、初期の段階で腎臓疾患に気づいてあげることが、何よりも大切になってきます。腎症疾患の症状について紹介しているサイトでも同じことを言っておりますよ。             腎臓疾患は気づかない? 上記で腎臓疾患は早期に治療を開始することが大切だと言いました。しかし、腎臓疾患は自覚症状が現れにくくなっております。そのため、気づいた時には、深刻な状態になっているということも少なくありません。症状が出た時には最悪の状態なんてこともあり得るのです。腎臓疾患について紹介しているサイトでも気づきにくいと言っていますよ!             腎臓疾患の初期症状とは? 腎臓疾患は自覚症状が現れにくい。ただし、知っていれば気づくことはできます。それが冒頭でお伝えした「むくみ」です。というのも、腎臓疾患になると、血液をろ過している腎臓の糸球体に障害が起こるため網の目が目詰まりして血液を十分ろ過することができなくなる。その結果、老廃物や余分な水分を体外に排泄できなくなり、「むくみ」となるのです。 ですので、もし足・手・顔などがパンパンに「むくんでいる」という方は、診察に行くことをオススメします。腎臓疾患の症状について解説しているサイトでも「むくみ」について述べていますよ。           腎臓疾患の初期症状でむくみが現れたら? 腎臓疾患により「むくみ」が生じている。この場合、おそらく、ネフローゼ症候群や急性糸球体腎炎、慢性腎臓病(CKD)などが考えられるでしょう。ネフローゼ症候群とは尿からたんぱくが大量に漏れ出してしまうために、血液中のたんぱく質が少なくなってしまう病気。急性糸球体腎炎とは腎臓が炎症を起こし、尿を作る能力が低下する病気です。これらの腎臓疾患について詳しく知りたい方は、腎臓疾患について解説しているサイトに載っておりますので、ご覧ください。             腎臓疾患の症状5つ   ]上記では腎臓疾患の症状として「むくみ」について述べました。しかし、腎臓疾患の症状はそれだけではありません。他にも知っていれば気づけることがありますので、代表的なものをご紹介します。当てはまる項目があり、違和感を感じている方はぜひ診察に行くようにしてください。             【腎臓疾患の症状1】だるさ   腎臓疾患の症状として1つ目に紹介するのは「だるさ」です。だるさは末期の腎不全でよく認められる症状。腎不全によって起こる尿毒症症状の1つとして「だるさ」が認められることがあります。ですので、慢性的に「だるさ」が続いている方は、腎臓疾患の可能性があるので、診察に行くといいでしょう。     【腎臓疾患の症状2】かゆみ   腎臓疾患の症状として2つ目に紹介するのは「かゆみ」です。かゆみに関しては、特に皮膚に発疹がないのに「かゆい」場合、腎臓疾患の可能性が強いでしょう。というもの、腎臓疾患になると老廃物が血中や皮膚にたまり、それらが皮膚の中にあるかゆみ受容体の「ミュー・ペプチド受容体」を刺激。その結果、その電気信号が脳へ伝わってかゆみを感じさせるのです。     【腎臓疾患の症状3】貧血   腎臓疾患の症状として3つ目に紹介するのは「貧血」です。というのも、腎臓疾患になり、腎臓の機能が低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減少し、赤血球の産生能力が低下します。その結果、貧血(腎性貧血)を起こすのです。     【腎臓疾患の症状4】尿量   腎臓疾患の症状として4つ目に紹介するのは「尿量」です。というのも、腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として体の外に排出する役割を担っています。そのため、腎臓疾患になり、腎臓の機能が低下すると、尿量が減少したり、増加したりします。こちらは「血尿」と違ってその症状に気づくことが難しいので、意識しておく必要があるでしょう。     【腎臓疾患の症状5】頻尿   腎臓疾患の症状として5つ目に紹介するのは「頻尿」です。というのも、腎臓疾患により腎臓の機能が低下して場合、多尿にならず、回数が増える場合があるからです。そのため、上述した尿量の変化がなくても、回数が増えている場合は、早めにかかりつけ医への受診をオススメします。           代表的な腎臓疾患とその症状4つ   それでは最後に代表的な腎臓疾患とその症状について見ていきます。     【腎臓疾患と症状1】急性糸球体腎炎   1つ目に紹介する腎臓疾患は『急性系球腎炎』です。こちらの腎臓疾患は、糸球体の炎症によって、タンパク尿や血尿が出る病気の総称です。急性糸球体腎炎は、一般的に4歳~10歳くらいまでの子どもで、晩秋から寒冷期に多く発症する病気ですが、まれに成人や高齢者見られます。こちらの腎臓疾患は他と異なり、完全に治ることが多いのでご安心ください。尚、急性糸球体腎炎の症状として「むくみ」「高血圧」「タンパク尿」「全身の倦怠感」などが挙げられます。     【腎臓疾患と症状2】慢性糸球体腎炎   2つ目に紹介する腎臓疾患は『慢性糸球体腎炎』です。こちらの腎臓疾患は、タンパク尿や血尿が長期間(最低1年以上)持続するものをいいます。腎臓疾患の中でも最も多いものですね。ちなみに、慢性糸球体腎炎は1つの病気ではなく、様々な病気の総称となっております。尚、慢性糸球体腎炎の症状は「血尿」「タンパク尿」「むくみ」「頭痛」「めまい」などが挙げられます。もっと知りたい方は、腎臓疾患について紹介しているサイトに慢性糸球体腎炎のことが書いていますよ。     【腎臓疾患と症状3】糖尿病性腎症   3つ目に紹介する腎臓疾患は『糖尿病性腎症』です。こちらの腎臓疾患は糖尿病の合併症になります。糖尿病性腎症になると、急に尿が出なくなるのではなく、段階を経て病気が進行する。そのため早期に発見し適切な治療をすることが重要になってきます。尚、糖尿病性腎症の症状に関しては、病気の進行段階によって異なります。     【腎臓疾患と症状4】急速進行性糸球体腎炎(RPGN)   4つ目に紹介する腎臓疾患は『急速進行性糸球体腎炎』です。こちらの腎臓疾患は糸球体腎炎のうち、数週から数ヶ月の短い期間で急速に腎機能が低下する病気です。急速進行性糸球体腎炎になると、数週から数か月で腎不全が進行し大半の糸球体が破壊される。その結果、末期腎不全に至る可能性があります。尚、急速進行性糸球体腎炎の症状は「全身の倦怠感」「体重減少」「微熱」「むくみ」「尿量減少」などが挙げられます。           まとめ   では、これまでの内容をまとめると   1 そもそも腎臓疾患ってなに? 2 腎臓疾患とは? 3 腎臓疾患になると大変なの? 4 腎臓疾患は気づかない? 5 腎臓疾患の初期症状とは? 6 腎臓疾患の初期症状でむくみが現れたら? 7 腎臓疾患の症状5つ 8 代表的な腎臓疾患とその症状4つ   以上になります。   最後まで読んでくださりありがとうございました。    

2021.05.27

呼吸器内科

呼吸器疾患の症状とは?治療法や改善策を解説

呼吸器内科に関する記事です。
咳が止まらなかったり、息苦しいと感じた際に、調べてみると「呼吸器疾患」という言葉を目にすると思います。 呼吸器疾患の症状はさまざまあり、主に喉や肺に原因がある病気です。この記事では呼吸器疾患の症状や原因、改善方法などを解説します。 この記事を読むことで早急に症状を和らげられる可能性もあるので、ぜひ最後までご覧ください。 呼吸器疾患とは? 呼吸器疾患の特徴として、腫瘍、感染症、アレルギー、自己免疫性疾患などの疾患の種類が多いということです。 また、呼吸器疾患は「気管支喘息」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「肺がん」の呼吸器感染症が呼吸器疾患の4大疾患と言われています。 呼吸器疾患の症状 上記でも記載したとおり、呼吸器疾患は複数の症状を指しています。 呼吸器疾患(呼吸器の病気)にかかることで、身体に様々な症状が出現します。 咳が止まらない 健康な身体でも1日に何回かは咳は出ます。しかし、何度も続く咳や、痰の絡みが激しい咳がある場合、呼吸器疾患の疑いがあると判断できます。 痰が異様に絡む 咳と同様に、健康な身体であっても痰はでますが、いつもよりも痰の量が増えたり、色(黄色や茶色)が付いたり、血液が混じる(血痰)などは異常のサインです。 息切れ(呼吸困難)がある 普段の生活を送っていて「呼吸が苦しい」などの症状がある場合、呼吸器疾患の疑いがあります。 通常、息切れ(呼吸困難)は、酸素が不足しているときなど、酸素消費量が多い運動後に出ることが多いですが、呼吸器疾患の進行によっては、運動をしていなくても息切れが起こるなど自覚するようになります。 喘鳴(ぜいめい)|変な呼吸音が鳴る 喘鳴とは、呼吸に伴って連続的に発生する異常な呼吸音のことです。診察に行かれる患者さんは自身の症状を説明するときに、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と表現することが多いです。 気管支喘息の発作や、異物の誤飲などがある際、気管や気管支が狭くなり、そこを無理やり通過する酸素が笛のようになって、喘鳴を出します。 胸の痛みを感じる 胸痛は、多くの疾患で出現するので、胸の痛みを訴えるだけでは疾患名(病気・症状の名前)を特定できないケースがほとんどです。 ただし、胸痛がある疾患には、狭心症・心筋梗塞などの緊急を要する病気があります。 胸痛を訴える患者さんを担当した医師は、急な発症かどうか、以前にも同じような胸痛を経験したか、他の既往症(持病)があるかなど、早急に問診します。仮に心臓の疾患であれば、循環器科もしくは呼吸器科が担当します。 嗄声(させい)|声が枯れている 声が枯れている(しゃがれ声)ということは、声帯に異常がある可能性が高いです。 こういった症状では、耳鼻咽喉科の医師が診療を担当します。 一方、声帯は大丈夫でも、それを担当する「反回神経」がマヒを起こしても声が枯れることもあります。 反回神経麻痺(=嗄声)の患者さんは声帯が正常に閉じないので、液体や麺類を食べるときむせやすくなるなどの症状が挙げられます。 参照:呼吸器の病気|一般社団法人日本呼吸器学会 ここからは上記で挙げた呼吸器疾患症状別の原因などを解説していきます。 咳喘息の原因 咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。風邪などに併発して起こることが多く、風邪を引いた後に2~3週間以上咳が続くことがあれば、この病気の可能性が高いです。 1日中激しめの咳が出る・タバコの煙・寒暖差・会話をする際に咳が出やすいのも特徴です。また、咳の発作が激しいと、胸に痛みが出てきます。 成人の中では、女性に多い傾向があり、咳喘息の再発を繰り返します。 こういった症状は、気管支喘息とは違い、呼吸困難や喘鳴はありません。さらに発熱や痰などの症状もないケースがほとんどです。 咳喘息の原因として、さまざまな刺激に対して気管支が過敏になり、気管の炎症・咳の発作が起こります。 原因として、たばこの煙(受動喫煙を含む)・室内外の温度差や天気(雨天等)・ストレスなど、さらにホコリやダニなどのハウスダストなども咳の発作の要因になると言われています。 慢性塞性肺疾患(COPD)になる原因 慢性閉塞性肺疾患(COPD) は 咳・たん・息切れが主な症状です。 頑固な咳やたんが続き気管支が狭くなる「慢性気管支炎」と肺の組織が破壊されて徐々に進行する息切れや呼吸困難を起こす「慢性肺気腫」のどちらか、もしくは両方の症状により、肺に送る空気(酸素)の流れが悪くなる病気です。 初期症状では自覚症状がほとんどないケースが多く、徐々に進行して気付けば重症となります。 慢性塞性肺疾患(COPD)は進行してから、患者さんが咳やたん・息切れなどの症状に気づく場合が多いです。 この症状を「年齢のせい」と思う方も多いので、必ず見逃さないように注意しましょう。 日本では40歳以上の8.5%(男性13.1%,女性4.4%)、COPDの潜在患者は530万人以上と推測されていて、治療を受けているのはそのうち5%未満と言われています。未治療の患者さんが多いのも特徴です。 また、慢性塞性肺疾患(COPD)は「別名タバコ病」とも言われています。この病気の最大の原因は喫煙で、患者さんの90%以上は喫煙者です。副流煙も含む喫煙が大きく影響し、タバコを吸わない人でも4.7%の人がCOPDにかかっています。 参照:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の別名はタバコ病 気管支喘息になる原因 喘息は、呼吸するときに空気の通り道である気道(気管支など)に炎症が起きて、空気の流れが制限される病気です。 気道はいろいろな吸入刺激に反応して、発作的な咳が出たり・気管支が鳴る・たまに呼吸困難が起きます。 この症状は、治療により改善したり、自然と治ったりしますが、治療の継続を怠れば繰り返し症状が出てきます。 ※年に数回軽い喘息発作を起こすだけで、たとえ無症状でも気道では長い期間炎症が継続しています。 適正な治療を行わないと、炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなり、空気の流れが元に戻らず、気道の過敏性も増します。 また、家の中など、室内のアレルギー物質として最も多いのがハウスダストやダニです。 ほかにも、花粉やカビ・薬物・排気ガスなどの大気汚染物質・呼吸器感染症(かぜやインフルエンザなど)・タバコ(副流煙)・ストレスなどが知られ、その原因は多くあります。 呼吸器疾患の治療方法 呼吸器疾患の治療方法は、症状や生活の質を改善し、病状や体力の悪化を予防することが重要です。 その治療の基本は禁煙で、病状の進行を遅らせたり合併症を予防することが見込めます。 そのほかには、運動療法(呼吸リハビリテーション)・薬物治療(気管支拡張薬や抗炎症薬の吸入、去痰剤など)・栄養療法などを組み合わせて治療を行います。 どの治療も、日常生活の中に取り入れて習慣化し継続することが、早期解決の秘訣になります。 呼吸器のリハビリもある 呼吸器官のリハビリも現代の医療では行われています。 息切れを和らげること・生活を見直すこと・運動習慣をつけることなどの私生活でも行える治療法です。 リハビリは患者全身の状態をあらゆる角度から診療し、状態を評価します。患者さんごとに、そのときの症状や状態に合う生活習慣の改善やリハビリの計画を考えます。 呼吸筋のストレッチやマッサージ、機器を使用する呼吸器の訓練、呼吸を整える歩行訓練、日常動作の工夫などを身に付けていく治療法です。 呼吸器疾患の予防や改善方法 呼吸器疾患は感染によるものが多いです。しかし、単なる感染ではなく生活習慣と深く関わりのある病気とも言われています。 上記でもお伝えした通り、たばこ病とも言われるほど患者の90%以上が喫煙者なのです。この事から分かるように呼吸器疾患最大の危険因子は喫煙であることは間違いありません。 喫煙での発症リスクは、喫煙を始めた年齢・タバコの本数・喫煙年数に比例し、喫煙量が多いほどリスクが高くなる傾向にあります。 また、喫煙者本人でなくても他の喫煙者から出る副流煙(受動喫煙)も危険因子になります。 呼吸器疾患を予防するにはまず禁煙から 上記でもお伝えしたようにCOPDなどの呼吸器疾患の原因は「喫煙」が多いです。 改善・予防方法として、「たばこを吸わないこと」に尽きます。発症リスクは喫煙年数などに比例しているので、1日でも早く禁煙に成功すれば予防効果が大きくなります。 また、COPDなどの呼吸器疾患が発症している方でも、すぐに禁煙を始られれば治療効果が上がり、症状の進行を止めることが可能です。 長い年月の間でたばこを吸っている人によっては、「今さら禁煙しても遅い」と考える人も多いのが現状です。 しかし、禁煙に「遅い」ということはなく、呼吸器疾患のリスクは格段に減少することができます。 喫煙は「喫煙者本人だけの問題」で終わらせるのではなく、受動喫煙が起こす被害を抑えるためにも、家族や職場内に喫煙者がいるなら、禁煙をサポートするか、分煙を徹底する必要があります。 参照:全国健康保険協会【呼吸器の病気】肺の生活習慣病といわれる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)

2021.05.25