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都賀で呼吸器感染症にお悩みの方へ|症状や原因、糖尿病との関係を解説
2026.01.13
「糖尿病があると風邪や肺炎が治りにくいのではないか」と不安を感じていませんか。糖尿病は免疫機能を低下させるため、風邪やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症にかかりやすく、また重症化しやすいことが知られています。感染症を放置すると血糖コントロールが悪化し、場合によっては入院が必要となることもあります。そのため、糖尿病を有する方では、呼吸器感染症に対して早期の受診と適切な治療が特に重要となります。この記事では、糖尿病と呼吸器感染症の関係、注意すべき症状、予防のポイントや受診の目安について詳しく解説します。
【目次】
糖尿病が呼吸器感染症に影響する理由
呼吸器感染症の種類と糖尿病患者で注意したい症状
呼吸器感染症が重症化しやすいケース
日常でできる呼吸器感染症の予防策
受診の目安|こんなときは早めに内科へ
まとめ|都賀で呼吸器感染症と糖尿病にお悩みの方へ
糖尿病が呼吸器感染症に影響する理由

糖尿病の方は、風邪やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症にかかりやすく、治りにくい傾向があります。その背景には、高血糖が免疫機能や全身状態に及ぼす影響があります。ここでは、糖尿病が「呼吸器感染症に影響する理由」について解説します。
高血糖は白血球の働きを弱め、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下しやすい
血糖値が高い状態が続くと、体を守る白血球の機能が低下します。白血球は細菌やウイルスを攻撃し排除する役割を担っていますが、高血糖環境では白血球の動きが鈍くなり、病原体を取り込んで処理する能力が弱まることが分かっています。特に好中球という白血球の一種は、高血糖により遊走能や貪食能が低下し、感染初期の防御が不十分になります。その結果、風邪やインフルエンザのウイルス、肺炎球菌などの細菌に対する抵抗力が弱まり、感染しやすくなるのです。また、高血糖は気道の粘膜機能にも影響し、病原体の侵入を防ぐバリア機能が低下することも感染リスクを高める要因となります。
血糖コントロールが不良だと炎症反応が強くなり、症状が長引く・重症化しやすい
血糖コントロールが不良な状態では、体内で炎症反応が過剰に起こりやすくなります。感染症にかかると、体は炎症性サイトカインという物質を放出して病原体と戦いますが、高血糖状態ではこの炎症反応が過剰になり、かえって組織を傷つけてしまうことがあります。その結果、咳や痰、発熱といった症状が長引き、回復に時間がかかるのです。また、炎症が強いと肺の組織がダメージを受けやすく、肺炎が重症化して呼吸不全に至るリスクも高まります。さらに、感染症そのものがストレスとなり、血糖値がさらに上昇する悪循環に陥ることもあります。このように、血糖コントロールが不良だと、呼吸器感染症が重症化しやすく、治療が難しくなる傾向があります。
糖尿病合併症(腎機能低下・神経障害など)があると全身状態が弱まり感染リスクが増す
糖尿病が長期間続くと、腎機能低下や神経障害などの合併症が生じることがあります。腎機能が低下すると、体内の老廃物や余分な水分を排出する能力が弱まり、免疫機能がさらに低下します。また、神経障害があると咳反射が鈍くなり、痰を効果的に排出できなくなるため、気道に病原体が留まりやすく感染リスクが高まります。さらに、糖尿病性血管障害により血流が悪くなると、感染部位に十分な酸素や栄養、免疫細胞が届きにくくなり、感染症の治癒が遅れます。このように、糖尿病合併症がある方は全身状態が弱まっているため、呼吸器感染症にかかりやすく、重症化しやすい状態にあるのです。
糖尿病が呼吸器感染症に影響する理由は、高血糖による白血球機能の低下、過剰な炎症反応、そして合併症による全身状態の悪化にあります。これらの要因が重なることで、感染しやすく、症状が長引き、重症化しやすくなります。糖尿病の方が呼吸器感染症から身を守るためには、日頃から血糖コントロールを良好に保つことが最も重要です。また、予防接種や手洗い、マスク着用などの基本的な感染対策も欠かせません。風邪症状が出た際には早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることで重症化を防ぐことができます。
呼吸器感染症の種類と糖尿病患者で注意したい症状

呼吸器感染症にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴的な症状が現れます。糖尿病の方は、これらの感染症が重症化しやすいため、早期に症状を見極めて対応することが重要です。ここでは、代表的な呼吸器感染症の種類と、糖尿病患者が特に注意すべき症状について解説します。
風邪(上気道感染症):咳・のどの痛み・鼻水・発熱
風邪は、鼻やのどといった上気道にウイルスが感染することで起こる病気です。主な症状として、咳、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどが見られます。発熱は比較的軽度で、多くの場合37度から38度程度です。健康な人であれば数日から1週間程度で自然に回復することが多いですが、糖尿病の方は免疫機能が低下しているため、症状が長引いたり、細菌による二次感染を起こしやすくなります。特に、咳や鼻水が2週間以上続く場合や、痰の色が黄色や緑色に変わってきた場合は、細菌感染を合併している可能性があります。また、風邪の症状が軽いからといって放置すると、気管支炎や肺炎に進展するリスクがあるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
インフルエンザ:突然の高熱・関節痛・倦怠感
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症で、風邪とは異なり全身症状が強く現れるのが特徴です。突然の高熱(38度以上)で発症し、悪寒、関節痛、筋肉痛、頭痛、強い倦怠感といった全身症状が目立ちます。咳やのどの痛みなどの呼吸器症状も伴いますが、風邪に比べて全身のだるさや痛みが顕著です。糖尿病の方がインフルエンザにかかると、肺炎を合併しやすく、入院が必要になるケースも少なくありません。また、インフルエンザ感染により血糖コントロールが乱れやすくなり、糖尿病性ケトアシドーシスなど重篤な合併症を引き起こすこともあります。発症後48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用することで症状を軽減できるため、高熱や強い倦怠感が現れたら速やかに医療機関を受診することが重要です。
肺炎:高熱・激しい咳・胸の痛み・呼吸困難
肺炎は、細菌やウイルスが肺に感染して炎症を起こす病気で、呼吸器感染症の中でも重症度が高いものです。主な症状として、38度以上の高熱、激しい咳、黄色や緑色の痰、胸の痛み、呼吸困難などが見られます(呼吸が浅く速くなったり、息苦しさを感じたりすることもあります)。糖尿病の方は肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌性肺炎にかかりやすく、また重症化しやすい傾向があります。さらに、肺炎が進行すると、酸素が十分に体に取り込めなくなり、呼吸不全や敗血症といった命に関わる状態に至ることもあります。高熱が続く、呼吸が苦しい、胸に痛みがあるといった症状が現れた場合は緊急性が高いため、すぐに医療機関を受診してください。早期に抗生物質などの適切な治療を開始することが、回復の鍵となります。
糖尿病がある人は発熱や咳だけでなく倦怠感・息切れ・胸の圧迫感なども見逃さないこと
糖尿病の方は、典型的な発熱や咳といった症状が軽微であっても、呼吸器感染症が進行していることがあります。特に注意すべきなのは、強い倦怠感、普段より息切れしやすい、胸に圧迫感がある、食欲が極端に落ちる、意識がぼんやりするといった非典型的な症状です。これらは、感染症が重症化している、あるいは血糖コントロールが急激に悪化しているサインかもしれません。高齢の糖尿病患者では、発熱が目立たないこともあるため、いつもと違う体調の変化に敏感になることが大切です。また、血糖値がいつもより高い、または急に下がるといった変動も、感染症のサインである可能性があります。少しでも異変を感じたら、自己判断せず早めに医療機関に相談し、適切な検査と治療を受けてください。
呼吸器感染症が重症化しやすいケース

糖尿病の方の中でも、特に呼吸器感染症が重症化しやすいケースがあります。自分がどのリスク群に該当するかを知ることで、より注意深く予防や早期受診を心がけることができます。ここでは、呼吸器感染症が重症化しやすい具体的なケースについて解説します。
HbA1c・空腹時血糖値が高い状態が長く続いている場合
HbA1cや空腹時血糖値が高い状態が続いているということは、血糖コントロールが不良であることを示しています。HbA1cが7%以上、特に8%を超えている方や、空腹時血糖値が常に140mg/dL以上ある方は、免疫機能が低下しており感染症にかかりやすい状態です。高血糖が続くと白血球の働きが慢性的に抑制され、細菌やウイルスへの抵抗力が著しく低下します。また、血管の状態も悪化しているため、感染部位への血流が不十分となり、治癒が遅れます。さらに、風邪やインフルエンザから肺炎へと進展しやすく、一度感染すると症状が長引き、入院治療が必要になるケースも少なくありません。定期的な血液検査で血糖コントロールの状態を把握し、主治医と相談しながら治療方針を調整することが重要です。
高齢者・免疫力が低下している方
高齢になると、加齢に伴い免疫機能が自然と低下します。特に65歳以上の高齢者は、若い世代に比べて感染症にかかりやすく、重症化しやすい傾向があります。糖尿病がある高齢者は、糖尿病と加齢の両方の要因により免疫力がさらに低下しているため、呼吸器感染症のリスクが非常に高くなります。また、高齢者は発熱などの典型的な症状が現れにくく、倦怠感や食欲低下といった非特異的な症状のみで感染症が進行していることもあります。そのため、発見が遅れて重症化してしまうケースが少なくありません。さらに、嚥下機能の低下により誤嚥性肺炎を起こしやすいことも、高齢者が注意すべき点です。日頃から体調の変化に注意し、少しでも異変を感じたら早めに医療機関を受診することが大切です。
脂質異常症・高血圧など他の生活習慣病と併存している
糖尿病に加えて、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病を併存している方は、呼吸器感染症が重症化しやすくなります。これらの病気が重なると、血管の動脈硬化が進行し、全身の血流が悪化します。また、血流が悪いと感染部位に十分な酸素や栄養、免疫細胞が届かず、感染症と戦う力が弱まります。さらに、心臓や腎臓といった重要な臓器にも負担がかかっているため、感染症をきっかけに心不全や腎機能の急激な悪化を引き起こすことがあります。特に、複数の薬を服用している方は、感染症による体調変化が薬の効果に影響することもあり、注意が必要です。生活習慣病が複数ある方は、それぞれの病気をしっかりコントロールし、定期的に主治医の診察を受けることが重症化予防につながります。
適切な生活習慣(食事・運動・睡眠)が乱れている
食事、運動、睡眠といった基本的な生活習慣が乱れていると、免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。不規則な食事や栄養バランスの偏りは、血糖コントロールを悪化させるだけでなく、体の抵抗力を弱めます。また、運動不足は血流を悪化させ、免疫細胞の働きを鈍らせます。さらに、睡眠不足や質の悪い睡眠は、免疫系の機能を著しく低下させることが分かっています。慢性的な睡眠不足の状態では、ウイルスや細菌に対する防御力が弱まり、感染症にかかりやすく、治りにくくなります。なお、ストレスが多い生活も、自律神経のバランスを崩し、免疫機能に悪影響を及ぼします。規則正しい生活リズムを保ち、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることが感染症予防の基本となります。
日常でできる呼吸器感染症の予防策

糖尿病の方が呼吸器感染症から身を守るためには、日常生活での予防策が欠かせません。ここでは、呼吸器感染症を予防するために日常でできる具体的な対策について解説します。
ワクチン接種:インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンの活用
ワクチン接種は、呼吸器感染症を予防する最も効果的な方法のひとつです。糖尿病の方は、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種が特に推奨されています。インフルエンザワクチンは毎年秋頃に接種することで、インフルエンザの発症リスクを減らし、かかった場合でも重症化を防ぐ効果があります。一方、肺炎球菌ワクチンは、肺炎の主な原因菌である肺炎球菌による感染症の予防に有効です。65歳以上の方や、糖尿病などの基礎疾患を有する方は定期接種の対象となることが多く、自治体によっては接種費用の助成が受けられる場合もあります。ワクチン接種によって感染を完全に防ぐことはできませんが、重症化や入院のリスクを大きく下げることができます。接種の種類や時期については、かかりつけ医と相談し、自身の健康状態に合った計画を立てることが重要です。
手洗い・うがい・マスクなど基本的な感染対策を徹底
日常生活における基本的な感染対策は、呼吸器感染症の予防において非常に重要です。手洗いは、外出後や食事前、トイレの後などに、石鹸を使用して30秒以上丁寧に行うことが大切です。手は日常生活の中でさまざまな物に触れており、ウイルスや細菌が付着しやすいため、正しい手洗いによってこれらの病原体を効果的に洗い流すことができます。また、うがいはのどに付着したウイルスを洗い流す効果が期待され、帰宅後や人混みに出た後に行うと有効です。さらに、マスクの着用は、咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐだけでなく、感染リスクの低減にもつながります。特に人が多い場所や換気が不十分な空間では有用です。加えて、室内の換気をこまめに行い、適度な湿度を保つことも、ウイルスの活動を抑える一助となります。これらの基本的な対策を日常的に実践することが、感染症予防の基盤となります。
血糖コントロールを保つこと(HbA1cの管理・適正な食事・運動習慣)
呼吸器感染症を予防するうえで、良好な血糖コントロールを維持することは非常に重要な対策です。HbA1cを7%未満に保つことを目標に、日々の血糖管理に取り組むことが求められます。食事面では、野菜や食物繊維を多く取り入れ、糖質の摂取量に配慮しながら、栄養バランスのとれた食事を意識することが大切です。また、食後血糖値の急激な上昇を抑えるために、野菜から食べ始めるといった工夫も有効です。さらに、運動習慣も血糖コントロールには欠かせません。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を週に150分程度行うことで、インスリン感受性が改善し、血糖値が安定しやすくなります。加えて、適切な薬物療法を継続することも重要です。自己判断で薬を中断したり用量を変更したりせず、主治医の指示に従って治療を継続することで、免疫機能の低下を防ぎ、感染症にかかりにくい体の状態を保つことにつながります。
早めに体調変化に気づくため、日々の体調と数値を記録
体調の変化に早く気づくためには、日々の健康状態を記録する習慣が役立ちます。毎日の血糖値、体温、体重、血圧などの数値を記録することで、いつもと違う変化にすぐに気づくことができます。特に、血糖値がいつもより高い状態が続く、または急に下がるといった変動は、感染症の初期サインである可能性があります。また、体調面でも、倦怠感、食欲、睡眠の質、咳や鼻水の有無などを記録しておくと、わずかな異変も見逃しにくくなります。記録はノートでもスマートフォンのアプリでも構いません。定期的に主治医に記録を見せることで、より的確なアドバイスを受けられます。自分の体を客観的に観察し、早期に異変を発見することは、重症化を防ぐための重要なステップです。なお、少しでも気になる症状があれば、記録を持って早めに医療機関を受診してください。
日常でできる呼吸器感染症の予防策として、ワクチン接種、基本的な感染対策、良好な血糖コントロール、そして体調の記録が挙げられます。これらの対策を組み合わせることで、感染リスクを大きく減らし、万が一感染しても重症化を防ぐことができます。特に血糖コントロールは、免疫機能を正常に保つために最も重要です。日々の小さな積み重ねが、大きな予防効果につながります。
受診の目安|こんなときは早めに内科へ

呼吸器感染症や糖尿病の症状は、早期に適切な治療を受けることで重症化を防ぐことができます。ここでは、特に注意が必要な症状や状況を踏まえ、早めに内科を受診すべき目安について解説します。
高熱が続く・呼吸が苦しい・胸の痛みが強い
38度以上の高熱が2日以上続く場合は、単なる風邪ではなく、インフルエンザや肺炎など重い感染症の可能性があります。特に糖尿病の方は、感染症が急速に進行することがあるため、早めの受診が重要です。呼吸が苦しい、息切れがする、呼吸が浅く速くなるといった症状は、肺炎や呼吸不全のサインかもしれません。安静にしていても息苦しさを感じる場合は、緊急性が高い状態です。また、胸の痛みが強い、深呼吸や咳をすると胸が痛むといった症状も、肺炎や胸膜炎の可能性があります。これらの症状が現れた場合は、自己判断で様子を見ず、すぐに内科を受診してください。夜間や休日であっても、救急外来や夜間診療を利用することをためらわないでください。早期に診察を受け、適切な検査と治療を開始することが、命を守るために最も大切です。
糖尿病コントロールに不安があるとき
血糖値が普段より高い状態が続いている、または逆に低血糖を繰り返しているなど、糖尿病のコントロールに不安を感じたら、早めに医療機関を受診してください。感染症にかかると、体のストレス反応により血糖値が上昇しやすくなります。また、食欲が落ちて食事量が減ると、薬の作用が相対的に強くなり、低血糖を起こすこともあります。さらに、血糖値の乱れは、感染症の悪化や糖尿病性ケトアシドーシスなどの重篤な合併症につながる危険があります。なお、いつもの薬を飲んでいても血糖値が下がらない、のどが異常に渇く、尿の量が増えた、体重が急に減ったといった症状がある場合も、糖尿病のコントロールが悪化しているサインです。自己判断で薬の量を変えたりせず、必ず主治医に相談し、適切な治療方針の調整を受けることが大切です。早めの対応が重症化を防ぎます。
健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘されているとき
健康診断や職場の健診で、血糖値やHbA1cの異常を指摘されたにもかかわらず、そのまま放置している方は少なくありません。しかし、これらの数値の異常は、糖尿病またはその予備軍である可能性を示しており、早期に対応することが非常に重要です。空腹時血糖値が126mg/dL以上、HbA1cが6.5%以上の場合は糖尿病が疑われます。また、これらの基準に満たなくても、正常値より高い場合は糖尿病予備軍として注意が必要です。放置すると、知らず知らずのうちに血管や神経がダメージを受け、将来的に心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、失明といった重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。さらに、糖尿病があることに気づかないまま感染症にかかると、重症化しやすくなります。健康診断で異常を指摘されたら、必ず内科を受診し、精密検査を受けて現在の状態を正確に把握することが大切です。
自宅療養で症状が改善しない・悪化する傾向があるとき
風邪症状が出て自宅で療養していても、3日から4日経っても症状が改善しない、またはむしろ悪化している場合は、内科を受診すべきタイミングです。咳がひどくなってきた、痰の色が黄色や緑色に変わった、熱が下がらない、体のだるさが増しているといった変化は、細菌感染を合併している可能性や、肺炎に進展している可能性があります。糖尿病の方は、一見軽い症状でも急速に悪化することがあるため、早めの判断が重要です。また、水分が十分に取れない、食事がほとんど食べられない、意識がぼんやりするといった症状がある場合は、脱水や栄養不足、血糖コントロールの悪化が起きている可能性があり、緊急性が高い状態です。なお、自宅療養中も症状の経過を注意深く観察し、少しでも悪化の兆しがあれば、ためらわず医療機関を受診してください。早期の診察と治療が回復への近道です。
まとめ|都賀で呼吸器感染症と糖尿病にお悩みの方へ

糖尿病をお持ちの方は、高血糖により免疫機能が低下しやすく、風邪やインフルエンザ、肺炎といった呼吸器感染症にかかりやすい傾向があります。また、感染症にかかると血糖コントロールがさらに悪化し、重症化や入院のリスクが高まるという悪循環に陥りやすいことも特徴です。そのため、糖尿病の方にとって感染症予防は特に重要であり、日頃から手洗いやうがい、マスクの着用、ワクチン接種といった基本的な対策を徹底することが大切です。もし発熱や咳、倦怠感などの症状が現れた場合は、軽く考えずに早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることで重症化を防ぐことができます。また、日常的に血糖値を良好に保つことが、感染症に対する抵抗力を高める最も効果的な方法です。なお、当院では、糖尿病の管理とともに、呼吸器感染症の予防・早期診断・治療まで総合的にサポートいたします。千葉市都賀エリアで糖尿病と感染症に関するご相談がありましたら、どうぞお気軽にお越しください。
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糖尿病・代謝内科に関する記事です。
厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
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【目次】
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群にならないための予防法
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。
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糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。
しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。
なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。
なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。
糖尿病予備群にならないための予防法
糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。
また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。
なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。
<有酸素運動>
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。
ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。
有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<レジスタンス運動>
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。
食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。
なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。
<ゆっくり食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<野菜類から食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<アルコールは適量にする>
アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。
しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。
<腹八分目でストップ>
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。
いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。
とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
<間食をしない>
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。
また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。
日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。
ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。
健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。
後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インスリンとは何か
インスリン療法とは
インスリン療法のしくみ
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン療法の具体的な手法
インスリン療法のメリット
インスリン療法のデメリット
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
インスリンとは何か
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。
なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。
インスリン療法とは
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。
インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。
頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。
一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。
インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のしくみ
インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。
不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。
なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。
また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。
血糖自己測定の方法は以下の通りです。
⑴ 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。
⑵ 血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。
⑶ 指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。
⑷ 血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。
⑸ 残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。
インスリン療法の具体的な手法
インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。
⑴ 注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。
⑵ インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。
⑶ インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。
⑷ ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。
⑸ 注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。
⑹ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。
⑺ 針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。
※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。
それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。
また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。
ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。
「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のメリット
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。
インスリン療法のデメリット
残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。
低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。
そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。
インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。
なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。
ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.01.21
糖尿病と高血圧の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
糖尿病の血圧値について
糖尿病と高血圧予防
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
【糖尿病と高血圧予防】運動
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。
<高血圧とは?>
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。
糖尿病の血圧値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病と高血圧予防
糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
【糖尿病と高血圧予防】運動
運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。
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2022.10.05
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