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健康診断で糖代謝異常を指摘された方へ|原因・検査・受診のタイミングを解説
2026.01.14
健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘され、不安を感じていませんか。「このまま様子を見てよいのか」「医療機関を受診したほうがよいのか」と迷う方は少なくありません。糖代謝異常は早期に気づき、適切に対応することが重要ですが、そのためには検査値の意味や対応の優先度を正しく理解することが欠かせません。この記事では、糖代謝異常の基本的な考え方から検査値の見方、受診の判断基準、生活習慣を見直す際のポイントまでを分かりやすく解説します。
【目次】
糖代謝とは?
健診で糖代謝の異常を指摘されたら?
糖代謝異常を確かめる精密検査の流れ
糖代謝異常の原因と生活習慣の関係
糖代謝の数値がなかなか改善しないときは?
まとめ|健康診断で糖代謝が気になる方へ
糖代謝とは?

私たちの体は食事から得た糖を効率的に利用する仕組みを持っています。ここでは、その糖代謝の基本と健康診断で測定される指標について詳しく解説します。
糖代謝とは:体の中で糖(エネルギー源)を使う仕組み
糖代謝とは、食事から摂取した糖質を体内でエネルギーに変換し、利用・貯蔵する一連の流れのことです。食事をすると血液中のブドウ糖が増加し、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの働きによって、ブドウ糖は筋肉や肝臓、脂肪組織などに取り込まれ、エネルギーとして使われたり、グリコーゲンや脂肪として蓄えられたりします。健康な状態では、食後に上がった血糖値は数時間で正常範囲に戻ります。しかし、インスリンの分泌が不十分だったり、インスリンが効きにくくなったりすると、血糖値が高い状態が続き、糖代謝異常として現れます。この状態が続くと糖尿病へと進行する可能性があるため、早期の発見と対応が重要です。
健康診断でよく測る指標
糖代謝の状態を評価し、糖尿病やその予備群を早期発見するために、健康診断では以下の指標が測定されます。
<空腹時血糖値>
空腹時血糖値は、10時間以上絶食した状態で測定する血糖値です。基準値は100mg/dL未満とされており、100〜125mg/dLは「空腹時血糖異常」、126mg/dL以上が複数回確認されると糖尿病と診断されます。この検査は朝食前の安静時の血糖管理能力を評価する基本的な指標です。
<HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖)>
HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンに糖が結合したもので、過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖状態を反映します。基準値は5.5%以下で、6.0〜6.4%は糖尿病予備群、6.5%以上で糖尿病が強く疑われます。一度の食事の影響を受けないため、長期的な血糖コントロールの状態を把握するのに適しています。
合併症(心筋梗塞、脳梗塞、腎症など)につながる可能性あり
糖代謝異常を放置すると、徐々に糖尿病へと進行するだけでなく、全身にさまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。高血糖状態が続くことで血管が傷つき、動脈硬化が進行します。その結果、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる血管疾患の発症率が大幅に上昇します。また、細い血管がダメージを受けることで、糖尿病性腎症による透析導入、糖尿病性網膜症による視力障害、糖尿病性神経障害による足の壊疽など、生活の質を大きく低下させる合併症も起こりえます。これらの合併症は自覚症状がないまま進行することが多く、気づいた時には重症化しているケースも少なくありません。だからこそ、健診での異常値を軽視せず、早期に適切な対応を始めることが極めて重要なのです。
健診で糖代謝の異常を指摘されたら?

健康診断で糖代謝の異常を指摘されると不安になるものです。ここでは、検査数値の意味や再検査の必要性、総合的な評価の重要性について解説します。
数値の種類と意味:血糖値(空腹・随時)、HbA1cの判定基準(正常・境界・糖尿病型)
糖代謝異常の判定には、主に血糖値とHbA1cが用いられます。空腹時血糖値は100mg/dL未満が正常、100〜125mg/dLが境界型(空腹時血糖異常)、126mg/dL以上が糖尿病型とされます。随時血糖値(食事時間に関係なく測定した値)では、200mg/dL以上が糖尿病型の目安です。一方、HbA1cは5.5%以下が正常、6.0〜6.4%が境界型(糖尿病予備群)、6.5%以上が糖尿病型と判定されます。これらの基準を組み合わせて評価することで、糖代謝の状態をより正確に把握できます。例えば、空腹時血糖値が正常範囲内であってもHbA1cが高い場合、食後に血糖値が上昇しやすい可能性があるため、精密検査が必要となることもあります。数値の意味を正しく理解することが、適切な対応につながる重要なポイントです。
再検査を受けて現状を正確に把握することが大切
健康診断で一度異常値が出たからといって、すぐに糖尿病と確定診断されるわけではありません。血糖値は体調や前日の食事、睡眠不足、ストレスなどの影響を受けやすく、一時的に基準値を超えることもあります。そのため、糖尿病の確定診断には、別の日に再度検査を行い、複数回異常値が確認されることが原則です。ただし、健診結果で空腹時血糖126mg/dL以上、HbA1c6.5%以上、随時血糖200mg/dL以上のいずれかに該当する場合は「要再検査」または「要精密検査」と判定され、医療機関での再評価が強く推奨されます。特に明らかな高血糖や口渇、多尿などの症状がある場合は、一度の検査でも早急な受診が必要です。異常値を放置せず、まずは再検査を受けて現状を正確に把握することが大切です。
生活習慣・食事・体重・運動習慣などを含めて評価する必要がある
糖代謝異常は、検査数値だけでなく、日常の生活習慣全体を踏まえて評価することが重要です。肥満(特に内臓脂肪の蓄積)、運動不足、過食、アルコールの過剰摂取、喫煙などは、インスリン抵抗性を高め、糖代謝を悪化させる主要な要因となります。また、家族に糖尿病患者がいる方や、過去に妊娠糖尿病を経験した女性は、遺伝的・体質的にリスクが高い傾向があります。医療機関を受診する際には、これらの背景情報も含めて医師に伝えることで、より正確なリスク評価と適切な対応方針が立てられます。たとえ検査値が境界型であっても、生活習慣の改善だけで正常化できるケースは少なくありません。逆に、生活習慣が乱れたまま放置すると、数値は徐々に悪化していきます。検査結果を契機に、自身の生活を見直すことが予防と改善の鍵となります。
健診で糖代謝異常を指摘された場合、まずは血糖値やHbA1cの数値がどの段階にあるのかを正しく理解することが大切です。一度の異常値だけでは確定診断にはなりませんが、要再検査と判定されたら必ず医療機関を受診してください。また、数値だけでなく、肥満や運動不足、食生活の乱れといった生活習慣全体を含めた評価が必要です。早期に適切な対応を始めることで、糖尿病への進行を防ぎ、健康な状態を維持できる可能性が大きく広がります。不安を感じたら、まずは医師に相談することをお勧めします。
糖代謝異常を確かめる精密検査の流れ

健康診断で糖代謝の異常を指摘された後、医療機関でどのような検査が行われるのか、不安に感じる方も少なくありません。ここでは、精密検査の内容や流れ、事前に知っておきたい準備のポイントについて詳しく解説します。
内科で受ける主な検査の紹介
糖代謝異常の精密検査では、糖尿病の診断だけでなく、合併症のリスクや全身状態を評価するため、複数の検査が組み合わせて行われます。
<空腹時血糖値・HbA1c>
最も基本的な検査で、採血によって測定します。空腹時血糖値は現時点での血糖コントロール状態を、HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均血糖状態を反映します。両方の数値を確認することで、一時的な変動なのか、慢性的な高血糖なのかを判断できます。
<尿糖・アルブミン尿>
尿検査では、血糖値が高すぎて尿中に糖が漏れ出していないか(尿糖)、腎臓の細かい血管がダメージを受けていないか(アルブミン尿)を確認します。特にアルブミン尿は糖尿病性腎症の早期発見に重要な指標です。
<血液脂質・肝機能・腎機能>
糖代謝異常は脂質異常症や脂肪肝を合併しやすく、また腎機能の低下は糖尿病合併症の重要なサインです。LDLコレステロール、中性脂肪、肝酵素(AST・ALT)、腎機能(クレアチニン・eGFR)などを測定し、全身の代謝状態とリスクを総合的に評価します。
精密検査の流れ:受付 → 問診 → 採血 → 検査 → 医師による診断・説明
医療機関での精密検査は、まず受付で保険証と健診結果を提出するところから始まります。次に問診票の記入や看護師・医師による問診が行われ、現在の症状、家族歴、生活習慣、服薬状況などが詳しく確認されます。その後、採血が行われ、空腹時血糖やHbA1c、脂質、肝機能、腎機能などが測定されます。また、尿検査も同時に実施されることが一般的です。なお、検査結果が出るまでの時間は検査内容によって異なり、当日中に結果説明が行われる場合と、後日あらためて受診が必要となる場合があります。いずれの場合も、最後に医師から検査結果の説明があり、糖尿病の診断の有無や現在の状態、今後の治療方針や生活習慣に関する指導が行われます。不明な点や不安があれば、この時点で遠慮なく確認することが大切です。
検査の所要時間・準備(前日の食事、空腹対応など)のポイント
精密検査を受ける際には、正確な結果を得るための準備が必要です。空腹時血糖の検査を受ける場合は、前日の夜9時以降は食事を控え、検査当日の朝も絶食する必要があります。水やお茶などの無糖の飲み物は飲んでも問題ありませんが、ジュースやコーヒーに砂糖を入れたものは避けてください。また、前日の夜は暴飲暴食を避け、いつも通りの食事を心がけることが大切です。なお、検査にかかる所要時間は、通常の採血のみであれば受付から会計まで1〜2時間程度ですが、追加の検査を行う場合は3〜4時間かかることもあります。さらに、服薬中の薬がある場合は、事前に医療機関へ確認し、検査当日の朝に服用するかどうかの指示を受けておくと安心です。時間に余裕を持って受診することが望まれます。
糖代謝異常の精密検査では、空腹時血糖やHbA1c、尿検査、血液検査など複数の項目を総合的に評価します。検査の流れは受付から始まり、問診、採血、検査を経て医師による診断・説明まで進みます。正確な結果を得るためには、前日夜からの絶食や当日の準備が重要です。
糖代謝異常の原因と生活習慣の関係

糖代謝異常は突然起こるものではなく、日々の生活習慣が大きく影響しています。ここでは、糖代謝に影響を与える生活習慣や体質的な要因、そして改善への取り組み方について解説します。
生活習慣が影響する主な因子
糖代謝の状態は、日常の食事や運動、睡眠などの生活習慣によって大きく左右されます。以下のような因子が特に重要です。
<糖質過多・高カロリー食>
白米、パン、麺類、甘い飲料やお菓子などの糖質を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、膵臓に大きな負担がかかります。また、揚げ物や脂質の多い食事を続けると内臓脂肪が蓄積し、インスリンの効きが悪くなります。特に夜遅い時間の食事や早食い、ながら食いは血糖コントロールを乱す原因となります。
<運動不足・肥満>
運動不足により筋肉量が減少すると、ブドウ糖を効率よく消費できなくなります。さらに内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌される物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値が下がりにくくなります。特に腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合は、内臓脂肪型肥満の可能性が高く注意が必要です。
<ストレス・睡眠不足>
慢性的なストレスや睡眠不足は、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増やし、血糖値を上昇させます。また、睡眠の質が悪いと食欲を調整するホルモンバランスが乱れ、過食につながりやすくなります。不規則な生活リズムも自律神経の乱れを招き、糖代謝に悪影響を及ぼします。
<喫煙・過度の飲酒>
喫煙はインスリン抵抗性を高め、糖尿病のリスクを増加させるとされています(禁煙すれば糖尿病のリスクが30~40%減少します)。また、アルコールの過剰摂取は肝臓での糖の代謝を妨げ、高カロリーによる肥満の原因にもなります。特にビールや甘いカクテルは糖質も多く含むため、血糖値への影響が大きくなります。
遺伝・加齢・ホルモンの変化も関与
糖代謝異常は生活習慣だけでなく、遺伝的要因や加齢、ホルモンの変化も深く関わっています。両親や兄弟姉妹に糖尿病患者がいる場合、遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っている可能性があり、同じ生活習慣でも発症リスクが高まります。また、年齢を重ねると膵臓の機能が低下し、インスリンの分泌量が減少したり、筋肉量の減少によってインスリンの効きが悪くなったりします。特に40歳以降は糖代謝異常が見つかりやすくなる傾向があります。さらに、女性では妊娠中や閉経後のホルモンバランスの変化が血糖値に影響することがあり、妊娠糖尿病の経験がある方は将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高いとされています。これらの体質的要因がある場合でも、生活習慣の改善によって発症を予防したり進行を遅らせたりすることは十分に可能です。
生活習慣へのアプローチが改善の第一歩
糖代謝異常の多くは生活習慣の改善によって予防・改善が可能です。まず食事では、糖質の量と質を見直し、野菜や海藻から食べる「ベジファースト」を心がけることで血糖値の急上昇を防げます。また、1日30分程度のウォーキングなどの有酸素運動と、筋力トレーニングを組み合わせることで、インスリンの効きがよくなり、血糖値が下がりやすくなります。さらに、十分な睡眠時間の確保やストレス管理、禁煙、節酒も血糖コントロールの改善に直結します。これらの取り組みは、一度に完璧を目指す必要はなく、実践できることから少しずつ取り入れ、継続することが重要です。境界型の段階であれば、生活習慣の見直しのみで数値が正常化するケースも少なくありません。医師や管理栄養士と相談しながら、自分に合った無理のない方法を選択することが大切です。
糖代謝異常の原因には、糖質過多や運動不足、肥満、ストレス、睡眠不足、喫煙、飲酒といった生活習慣が深く関わっています。また、遺伝や加齢、ホルモンの変化といった体質的要因も影響しますが、これらがある場合でも生活習慣の改善は効果的です。食事内容の見直し、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒など、日常生活でできることから取り組むことが糖代謝異常の改善と予防の第一歩となります。完璧を目指さず、継続可能な範囲で少しずつ改善していくことが成功の鍵です。
糖代謝の数値がなかなか改善しないときは?

生活習慣の改善に取り組んでいるにもかかわらず、健康診断で繰り返し糖代謝の異常を指摘される場合や、HbA1cや空腹時血糖値が基準値を超えた状態が続いている場合は、早めに医療機関で精密検査を受けることが重要です。特に、のどの渇きや頻尿、体重減少といった自覚症状がみられる場合には、すでに血糖値が高い状態にある可能性があり、注意が必要です。また、高血圧や脂質異常症を併発している場合は、動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患のリスクが高まります。これらの状態を放置すると、糖尿病が確定するだけでなく、重篤な合併症につながる恐れも否定できません。そのため、早い段階で専門的な評価を受けることが重要です。なお、内科を受診することで、現在の状態を正確に評価し、生活習慣の見直しのみで対応可能か、あるいは薬物療法が必要かを判断することができます。さらに、適切な治療や生活指導を早期に開始することで、将来的な健康リスクを大きく抑えることにもつながります。数値の改善が見られない場合には、自己判断で様子を見続けるのではなく、医療機関での評価を受けることが大切です。
まとめ|健康診断で糖代謝が気になる方へ

健康診断で糖代謝の異常を指摘されると、不安を感じる方も少なくありません。しかし、一度の異常値だけで直ちに糖尿病と確定されるわけではなく、境界型の段階であれば、生活習慣の見直しによって正常化が期待できる場合もあります。大切なのは、検査数値の意味を正しく理解し、自分が現在どの段階にあるのかを把握することです。そのうえで、必要に応じて精密検査を受け、医師と相談しながら適切な対応を始めることが、将来の健康維持につながります。一方で、数値の異常を軽視して放置すると、糖尿病へ進行し、心筋梗塞や脳梗塞、腎症などの重い合併症を引き起こすリスクが高まります。特に、健診で繰り返し指摘を受けている方や、HbA1c・空腹時血糖値が改善しない方、のどの渇きや頻尿といった症状がみられる方は、早めに医療機関での評価を受けることが重要です。なお、当院では、糖代謝異常に対する精密検査から生活習慣の指導、必要に応じた治療まで、丁寧な対応を行っています。千葉市都賀周辺で糖代謝の精密検査や診断、生活指導、治療計画をご希望の方は、板谷内科クリニックでの受診をご検討ください。
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糖尿病予備群(境界型糖尿病)の症状や対策について解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
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後半部分では「糖尿病予備群にならないための予防法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群にならないための予防法
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。
「HbA1c 6.5%未満」「空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満」「75g経口ブドウ糖負荷試験2時間の血糖値が140 mg/dl以上200 mg/dl未満」のいずれかを満たす人が該当します。
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。
しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。
なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。
なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。
糖尿病予備群にならないための予防法
糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。
また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。
なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。
<有酸素運動>
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。
ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。
有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<レジスタンス運動>
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。
食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。
なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。
<ゆっくり食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<野菜類から食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<アルコールは適量にする>
アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。
しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。
<腹八分目でストップ>
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。
いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。
とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
<間食をしない>
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。
また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。
日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。
ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。
健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。
後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インスリンとは何か
インスリン療法とは
インスリン療法のしくみ
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン療法の具体的な手法
インスリン療法のメリット
インスリン療法のデメリット
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
インスリンとは何か
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。
なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。
インスリン療法とは
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。
インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。
頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。
一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。
インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のしくみ
インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。
不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。
なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。
また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。
血糖自己測定の方法は以下の通りです。
⑴ 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。
⑵ 血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。
⑶ 指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。
⑷ 血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。
⑸ 残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。
インスリン療法の具体的な手法
インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。
⑴ 注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。
⑵ インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。
⑶ インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。
⑷ ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。
⑸ 注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。
⑹ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。
⑺ 針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。
※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。
それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。
また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。
ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。
「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のメリット
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。
インスリン療法のデメリット
残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。
低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。
そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。
インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。
なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。
ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.01.21
糖尿病と高血圧の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
糖尿病の血圧値について
糖尿病と高血圧予防
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
【糖尿病と高血圧予防】運動
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。
<高血圧とは?>
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。
糖尿病の血圧値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病と高血圧予防
糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
【糖尿病と高血圧予防】運動
運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。
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2022.10.05
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