糖尿病・代謝内科

糖尿病の熱中症対策に適した飲み物は?水・お茶・スポーツドリンク・経口補水液の選び方

2026.08.26

夏場の水分補給は熱中症予防に欠かせませんが、糖尿病がある場合は少し注意が必要です。スポーツドリンクや経口補水液には糖質や塩分が含まれており、飲み方によっては血糖値や持病、服薬状況に影響することがあります。そのため、「何を飲めばよいのか」と迷う患者も少なくありません。この記事では、普段の水分補給、汗を多くかいたとき、熱中症が疑われるときの3つの場面に分け、それぞれに適した「飲み物」と注意点を具体的にご紹介します。

【目次】
糖尿病患者の熱中症対策では飲み物選びが重要
普段の水分補給は水や無糖のお茶が基本
糖尿病患者はスポーツドリンクを飲んでもよい?
経口補水液・OS-1はいつ飲む?
水だけでは足りないケースと塩分補給
熱中症対策として避けたい飲み物
低血糖時は飲み物の選び方が異なる
飲み物を選ぶときに確認したい成分表示
糖尿病薬を使用している人の水分補給の注意点
医療機関を受診する目安
まとめ

 

糖尿病患者の熱中症対策では飲み物選びが重要

糖尿病患者の熱中症対策では飲み物選びが重要

糖尿病がある人は、高血糖の影響で尿量が増えやすく、また自律神経障害によって喉の渇きを感じにくくなることもあり、気づかないうちに脱水が進んでいる場合があります。そのため、喉が渇いたと感じてから水分を取るのではなく、暑い時期はこまめに「早めの水分補給」を心がけることが大切です。ただし水分補給だからといって、糖分の多い飲料を大量に飲むことにはリスクも伴います。血糖値が急に上がると、体はそれを尿として排出しようとするため、かえって尿量が増え、脱水がさらに悪化してしまうこともあります。熱中症対策のつもりが、血糖コントロールを乱す原因になってしまっては本末転倒です。つまり、「水分さえ取れば何でもよい」というわけではなく、そのときの状況や体調に応じて、適した飲み物を選ぶ視点が欠かせません。なお、糖尿病と脱水の関係については「糖尿病と脱水症状の関係」で、血糖コントロールの基本については「血糖コントロールの基本と実践的な改善方法|糖尿病患者向けガイド」でより詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

普段の水分補給は水や無糖のお茶が基本

普段の水分補給は水や無糖のお茶が基本

日常生活の中での水分補給は、水や白湯、無糖のお茶を基本にしてください。糖分や添加物を気にせず飲めるため、血糖値への影響を心配せずに続けやすい点がメリットです。水分補給は、一度にたくさん飲むよりも、少量を何度かに分けて取る方法をおすすめします。例えば起床後や外出前、運動の前後、入浴の前後、就寝前など、生活の節目ごとにコップ一杯程度を目安に補給すると、無理なく習慣化できます。また、コーヒーや濃いお茶を選ぶ際には注意が必要です。カフェインには利尿作用があり、摂取量が多くなると、かえって体内の水分が失われやすくなります。水分補給のつもりがカフェイン飲料に偏ってしまうと、十分な水分が確保できていない場合もあるため、無糖のお茶や水と組み合わせながらバランスよく取り入れてください。さらに、アルコールは水分補給の代わりにはなりません。利尿作用によって脱水を招きやすいうえ、血糖値の変動にも影響を与えることがあるため、熱中症対策としての飲み物には適していません。夏場に飲酒の機会が増える人は、この点を意識しておくと安心です。なお、飲酒が糖尿病に及ぼす影響については「お酒が糖尿病に与える影響について」で、コーヒーと糖尿病の関係については「コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について」でより詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

糖尿病患者はスポーツドリンクを飲んでもよい?

糖尿病患者はスポーツドリンクを飲んでもよい?

スポーツドリンクは、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質を補給できる点が大きな利点です。汗を多くかいたときには、水だけでなくこうした電解質も失われるため、スポーツドリンクが役立つ場面もあります。ただし、商品によっては糖質を多く含むものもあるため、糖尿病がある人は選び方に注意してください。日常的な水分補給としてスポーツドリンクを大量に飲み続けると、血糖値が上昇しやすくなります。さらに、清涼飲料水を習慣的に多量摂取することで急激な高血糖状態に陥る「清涼飲料水ケトーシス」を招く可能性もあるため、普段の水分補給には水や無糖のお茶を基本とし、スポーツドリンクは必要な場面に限って取り入れることをおすすめします。大量に汗をかいた場合であっても、飲む前にパッケージの糖質量を確認する習慣をつけてください。そのうえで、喉の渇きが落ち着いたら無理に飲み続けず、体の状態を見ながら量を調整することが大切です。なお、糖質オフや低糖質をうたう商品を選ぶ場合も、ナトリウム量や人工甘味料の有無を確認しておくと安心です。特に血糖コントロールが不良な人、腎機能が低下している人、高血圧や心不全を合併している人は、飲み方によって体調に影響が出ることがあるため、事前に主治医へ相談してください。糖尿病の原因となる食べ物については「糖尿病の原因となる食べ物について」で、清涼飲料水ケトーシスとも関連する糖尿病ケトアシドーシスについては「糖尿病ケトアシドーシスの症状や原因、治療法について」でより詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

経口補水液・OS-1はいつ飲む?

経口補水液・OS-1はいつ飲む?

経口補水液(OS-1など)は、脱水状態にあるときに、水分と電解質を効率よく補うための飲料です。健康な状態での日常的な水分補給として、習慣的に飲み続けるものではない点をまず理解しておいてください。使用が検討されるのは、下痢や嘔吐が続いているとき、また大量の発汗によって脱水が疑われるときなどです。こうした場面では、体から失われた水分と電解質を速やかに補う目的で活用します。ただし、経口補水液にも糖質とナトリウムが含まれています。そのため、糖尿病がある人はもちろん、腎臓病や心臓病、高血圧を合併している人は、自己判断で大量に飲み続けることは避けてください。体調や持病によっては、糖質やナトリウムの摂取量に配慮が必要な場合があるため、症状が続くときや量に迷うときは、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。また、意識が朦朧としている、自力で水分を飲めない、嘔吐を繰り返しているといった場合は、無理に経口補水液を飲ませようとせず、救急要請を優先してください。こうした状態は重度の脱水や熱中症の可能性があり、飲み物での対応より医療的な処置が急がれます。なお、糖尿病と高血圧の関係については「糖尿病と高血圧の関係」でより詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

水だけでは足りないケースと塩分補給

水だけでは足りないケースと塩分補給

通常の食事を取れており、室内で過ごすことが多い場合は、熱中症予防のために塩分を積極的に追加する必要はあまりありません。食事から一定量の塩分は自然と摂取できているため、水や無糖のお茶による水分補給を基本にしてください。一方で、炎天下での作業や運動などによって大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく電解質の補給も必要になることがあります。汗にはナトリウムなどのミネラルが含まれており、水だけを補給し続けると、体内の電解質バランスが崩れることもあるため、こうした場面ではスポーツドリンクや塩分を含む食品を組み合わせて取り入れてください。塩飴や塩分タブレットも電解質補給の選択肢のひとつですが、商品によっては糖質が含まれているものもあります。糖尿病がある人は血糖値への影響を、高血圧がある人は塩分量を、それぞれ成分表示で確認してから活用することをおすすめします。なお、腎機能が低下している人、心不全がある人、むくみが出やすい人は、水分や塩分の摂取量について自己判断で調整せず、主治医の指示を優先してください。持病によっては、水分や塩分の取りすぎがかえって体に負担をかける場合があります。

 

熱中症対策として避けたい飲み物

熱中症対策として避けたい飲み物

砂糖入りの清涼飲料水や炭酸飲料、加糖コーヒー、エナジードリンクなどは、糖質量が多く、血糖値を急激に上げやすい飲み物です。喉が渇いたときに手軽に飲みやすい反面、熱中症対策としての水分補給には向いていないため、こうした飲料を主な水分源にすることは避けてください。果汁100%ジュースや野菜ジュースも、体によいイメージを持たれがちですが、商品によっては糖質を多く含んでいます。栄養補給として少量楽しむ分には問題なくても、水分補給を目的として大量に飲み続けると、血糖値の上昇につながる可能性があるため注意してください。また、甘い飲み物は血糖値の上昇に伴って口の渇きを感じやすくなることがあり、渇きを潤そうとさらに甘い飲み物を飲んでしまう悪循環に陥ることもあります。喉の渇きが続くときこそ、水や無糖のお茶に切り替える意識を持ってください。アルコールやカフェイン飲料についても、利尿作用によって体内の水分が失われやすいため、これらを中心に水分補給を行うことは避けてください。熱中症対策としては、水分と電解質をバランスよく補える飲み物を基本に選ぶことが大切です。

 

低血糖時は飲み物の選び方が異なる

低血糖時は飲み物の選び方が異なる

熱中症予防のための水分補給と、低血糖を改善するための糖分補給は、目的がまったく異なります。ここまでは水分と電解質の補給を中心に説明してきましたが、低血糖が疑われる場面では対応の考え方を切り替える必要があるため、混同しないよう気をつけてください。冷汗が出る、手が震える、動悸がする、強い空腹感があるといった症状が見られ、血糖測定によって低血糖が確認できた場合は、主治医から指示されている方法に沿って、ブドウ糖や糖分を含む飲料を摂取してください。普段は糖質を控える意識があっても、低血糖時には必要な対応であるため、日頃から自分に合った対処法を主治医と確認しておくと安心です。ただし、意識が朦朧としている、あるいは意識障害がある場合には誤嚥の危険があるため、無理に飲み物を飲ませることは避けてください。このような状態では、水分や糖分の摂取よりも速やかな医療対応が優先されます。熱中症と高血糖、低血糖は、いずれも冷汗や倦怠感、意識の変化など似た症状が現れることがあり、自己判断での見極めが難しい場合もあります。判断に迷うときは、無理に対応しようとせず、早めに医療機関へ相談してください。

 

飲み物を選ぶときに確認したい成分表示

飲み物を選ぶときに確認したい成分表示

飲み物を選ぶときは、パッケージに記載されている栄養成分表示を確認する習慣をつけてください。特に炭水化物または糖質の量、食塩相当量、そして1本あたりの容量の3点は、糖尿病がある人にとって重要な判断材料になります。成分表示は「100mLあたり」で記載されていることが多く、この数値だけを見て判断すると、実際に飲む量との差に気づきにくくなります。例えば500mLのペットボトルを1本飲みきる場合、100mLあたりの糖質量を5倍して計算する必要があるため、容量表示もあわせて確認し、実際に摂取する糖質量を把握するようにしてください。また、「低糖」「カロリーオフ」「ゼロ」といった表示は目に留まりやすいものの、これらの表示だけで安心して選ぶのは避けてください。商品によって基準や含まれる成分は異なるため、表示の言葉だけで判断せず、栄養成分表示を実際に見て確認する習慣が大切です。なお、普段飲んでいる飲み物が自分に適しているか迷う場合は、無理に自己判断せず、商品名や成分表示を撮影した写真を受診時に持参し、主治医や管理栄養士に確認してもらう方法もあります。日頃の飲み物選びに不安があるときは、遠慮せず相談してください。

 

糖尿病薬を使用している人の水分補給の注意点

糖尿病薬を使用している人の水分補給の注意点

SGLT2阻害薬など、尿から糖を排出することで血糖値を下げる薬を使用している人は、その作用によって尿量が増えやすく、脱水に特に注意が必要です。暑い時期は汗による水分喪失も加わるため、こまめな水分補給をより意識して行ってください。発熱、下痢、嘔吐、食欲不振などで食事や水分がいつも通り取れないときは、「シックデイ」と呼ばれる体調不良時の対応が必要になる場合があります。薬の量や飲み方を調整すべきかどうかは自己判断せず、事前に主治医からシックデイルールについて説明を受けておき、実際にそうした状態になったときは指示に従って対応してください。体調不良のときであっても、糖尿病薬やインスリンを自己判断で中止したり、量を減らしたりすることは避けてください。血糖コントロールが乱れる原因になるだけでなく、思わぬ体調悪化につながることもあるため、薬の調整が必要と感じた場合も、必ず主治医に相談したうえで対応してください。なお、尿量が急に減った、体重が短期間で大きく変化した、強い喉の渇きが続く、血糖値が普段よりも著しく高いといった様子が見られる場合は、様子を見続けず早めに受診してください。これらは脱水や体調悪化のサインである可能性があります。

 

医療機関を受診する目安

医療機関を受診する目安

水分を取っても頭痛、吐き気、めまい、強い倦怠感などの症状が改善しない場合は、無理に様子を見続けず、早めに内科へ相談してください。熱中症の初期症状は水分補給によって軽快することが多いものの、改善が見られないときは体の中で別の異常が起きている可能性もあります。また、血糖値が普段よりも著しく高い、あるいは低い状態が続いている場合、水分をうまく取れない場合、嘔吐を繰り返している場合も、受診を検討するタイミングです。こうした状態は、脱水や血糖コントロールの乱れが同時に進んでいることもあるため、自己対応で経過を見るのではなく、医療機関で相談してください。なお、意識が朦朧としている、痙攣が見られる、呼びかけへの反応がいつもと違う、自力で飲み物を飲めないといった状態がある場合は、様子を見ることを優先せず、速やかに救急要請を検討してください。受診する際は、糖尿病の種類、使用している薬やインスリンの内容、直近の血糖値の推移、実際に飲んだ飲料の種類と量、症状が始まった時間などを整理して伝えると、診察がスムーズに進みます。可能な範囲でメモにまとめておくと、医療者にも状況が伝わりやすくなります。

 

まとめ

糖尿病の熱中症対策に適した飲み物は?水・お茶・スポーツドリンク・経口補水液の選び方

ここまで、糖尿病がある人の熱中症対策における飲み物選びについて説明してきました。改めて確認すると、普段の水分補給は水や無糖のお茶を基本とし、こまめに少量ずつ補給することが大切です。スポーツドリンクや経口補水液は、大量に汗をかいたときや脱水が疑われるときに役立つ飲み物ですが、糖質や塩分が含まれているため、日常的に飲み続けたり、必要以上に大量摂取したりすることは避けてください。そのときの体調や状況に応じて、適した飲み物を選び分ける意識を持つことが、血糖コントロールと熱中症予防の両立につながります。また、適切な水分量や塩分量は、持病の有無、腎機能の状態、服用している薬の内容によって一人ひとり異なります。そのため、自己判断で対応を続けることに不安がある場合は、遠慮せず主治医へ相談してください。なお、当院でも糖尿病の管理や熱中症対策に関するご相談を承っております。水分補給の方法や飲み物選びについて気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

同じカテゴリのブログ記事

糖尿病・代謝内科

糖尿病予備群(境界型糖尿病)の症状や対策について解説

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。 この記事では、糖尿病の可能性を否定できない者「糖尿病予備群」について解説していきます。 後半部分では「糖尿病予備群にならないための予防法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは 糖尿病予備群の主な症状 糖尿病予備群と診断された方へ 糖尿病予備群にならないための予防法 【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動 【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し 【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙 糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ   糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは 糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。 「HbA1c 6.5%未満」「空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満」「75g経口ブドウ糖負荷試験2時間の血糖値が140 mg/dl以上200 mg/dl未満」のいずれかを満たす人が該当します。   糖尿病予備群の主な症状 糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。 しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。 また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。 さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。 なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。   糖尿病予備群と診断された方へ 糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。 ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。 なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。 また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。 ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。   糖尿病予備群にならないための予防法 糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。 では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。   【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動 糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。 また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。 ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。 なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。   <有酸素運動> 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。 ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。 有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。   <レジスタンス運動> レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。 スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。 レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し 糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。 食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。 食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。 バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。 なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。   <ゆっくり食べる> 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。 食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。   <野菜類から食べる> 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。 食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。   <アルコールは適量にする> アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。 しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。   <腹八分目でストップ> 慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。 いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。 とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。   <間食をしない> 間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。 また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。   【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙 喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。 そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。 日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。 ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。   糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ 糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。 そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。 健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。 糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2023.01.21

糖尿病・代謝内科

糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。 後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 インスリンとは何か インスリン療法とは インスリン療法のしくみ インスリン注射を行う前に血糖自己測定 インスリン療法の具体的な手法 インスリン療法のメリット インスリン療法のデメリット インスリン注射はほとんど痛くありません インスリン療法は早期に始めることが効果的です インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい   インスリンとは何か インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。 糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。 なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。 糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。   インスリン療法とは インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。 インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。 頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。 一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。 インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。 なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。   インスリン療法のしくみ インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。 不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。 なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。   インスリン注射を行う前に血糖自己測定 インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。 なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。 また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。 血糖自己測定の方法は以下の通りです。   ⑴    血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。 ⑵    血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。 ⑶    指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。 ⑷    血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。 ⑸    残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。   インスリン療法の具体的な手法 インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。 ⑴    注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。 ⑵    インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。 ⑶    インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。 ⑷    ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。 ⑸    注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。 ⑹    ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。 ⑺    針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。 ※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。   それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。 また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。 ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。 「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。   インスリン療法のメリット インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。 インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。   インスリン療法のデメリット 残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。 低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。 そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。 インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。   インスリン注射はほとんど痛くありません インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。 なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。   インスリン療法は早期に始めることが効果的です 上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。 そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。 ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。   インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい 糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。 そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。 糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2023.01.21

糖尿病・代謝内科

糖尿病と高血圧の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。 この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです 糖尿病の血圧値について 糖尿病と高血圧予防 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 【糖尿病と高血圧予防】運動 糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について   糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。 <高血圧とは?> 高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。   糖尿病の血圧値について 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   糖尿病と高血圧予防 糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。   糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる 1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目 慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。   【糖尿病と高血圧予防】運動 運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について 運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。 当日の順番予約はこちらから

2022.10.05