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都賀駅にある当院の甲状腺の診察につきまして
内分泌内科に関する記事です。
甲状腺は、喉仏の下にある蝶のような形をした臓器。人が生きていくために必要不可欠なホルモンを作り、分泌しております。そのため、甲状腺の働きに異常をきたすと「脈拍が多く動悸がする」「手足が震える」「体が重くてだるい」など、様々な辛い症状が現れます。ですから、甲状腺に異常が認められた際には早期発見、早期治療が重要となります。
この記事では、甲状腺の症状や診察についてご説明していきます。甲状腺の病気についてお心当たりのある方、あるいは体の不調が続いている方はぜひ最後までご覧ください。 【目次】
都賀の内分泌内科:甲状腺とは?
都賀の内分泌内科:甲状腺の特徴とは?
都賀の内分泌内科:甲状腺の診察について
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患とは?
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の症状
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の種類
【甲状腺の病気の種類1】甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
【甲状腺の病気の種類2】甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
【甲状腺の病気の種類3】結節性甲状腺腫(けっせつせいこうじょうせんしゅ)
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の症状をセルフチェックしましょう
都賀の内分泌内科:甲状腺についてのまとめ
都賀の内分泌内科:甲状腺とは?
甲状腺とは、喉仏の下にある臓器。大きさは縦が4㎝ほど、重さが15ℊ前後となっております。甲状腺には右葉と左葉があり、蝶々が羽を広げたような形をして気管に張り付いています。正常の甲状腺は柔らかいので外から手で触ってもわかりません。しかし甲状腺が腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。
都賀の内分泌内科:甲状腺の特徴とは?
甲状腺は喉仏のやや下側にある臓器で、生きるために必要なホルモン(一般に甲状腺ホルモンと呼ばれる物質)を分泌しています。
やや専門的になりますがホルモンを作ることを内分泌、ホルモンの産生を担う臓器を内分泌器官といいます。
甲状腺もその一つで、食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを合成しております。
甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、私たちが活動するために必要なエネルギーを作り、快適に生活するために必要なホルモンなのです。さらにエネルギーの産生や様々な代謝、循環器の調節などもつかさどっております。甲状腺ホルモンについてより詳しく知りたい方は「日本甲状腺学会のホームページ」をご覧ください。
都賀の内分泌内科:甲状腺の診察について
甲状腺の診察は、血液検査と頸部のエコー検査が基本となります。血液検査では、血液中の甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの分泌量のほか、自己抗体値などが正常かどうかを確認。さらに視診や触診を行い、状況に応じてエコー検査で「甲状腺の大きさ」や「炎症の有無」、「内部の状態」や「血流」を確認します。異常がある場合は、甲状腺の中がざらついて見えたり、血流が亢進していたりします。大半の甲状腺疾患は、こうした検査で診断がつきますが、中枢性甲状腺機能低下症やTSH産生下垂体腫瘍といったまれな病気が隠れているケースもあります。ですので、少しでも気になる症状がございましたら、まずはかかりつけ医に相談し、検査を受けましょう。なお、当院での診察につきましては「こちらのページ」をご覧ください。
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患とは?
甲状腺疾患は、内分泌疾患(ホルモンの病気)のひとつ。聞き慣れない言葉かと思いますが、実は多くの人がかかっている病気です。一般外来で受診した患者さまの約13%程度に、何らかの甲状腺疾患が見つかっているという報告もあります。甲状腺疾患は年齢に関係なく発症。大半は女性の患者さまですが、男性にもみられます疾患です。なお、内分泌疾患に関しましては「日本内分泌学会のホームページ」に記載しておりますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の症状
甲状腺疾患は、症状が比較的穏やかなことも多いですが、急激に痛みや発熱が伴うこともあります。甲状腺疾患は他の病気と似ている症状も多いことから「更年期障害」や「うつ病」「認知症」など、別の病気として治療を受けているケースもあります。その場合、原因である甲状腺の治療をしない限り、病気がよくなることは難しいでしょう。
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の種類
甲状腺の働きが悪くなる病気には「甲状腺機能亢進症」と「甲状腺機能低下症」があります。さらに、甲状腺にはしこりができる病気「結節性甲状腺腫」もございます。それぞれの病気について順番にご説明していきます。
【甲状腺の病気の種類1】甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺の機能が亢進してホルモンの分泌が過剰になるのが「甲状腺機能亢進症」です。原因としては、健常な人には認められない甲状腺を刺激する異常な物質が「血中および組織の中に存在するため」と考えられております。なお、甲状腺機能亢進症の代表的なものについては「バセドウ病」が挙げられます。
<バセドウ病>
バセドウ病は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症」の1つ。発症の男女比は「男性1:女性5~6」と、比較的女性に多く見られる病気になります。バセドウ病の症状は眼球突出の他に、動悸や多汗、手の震え、イライラなど、心と身体の状態に支障をきたす様々な症状を引き起こします。バセドウ病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ぜひご覧ください。
【甲状腺の病気の種類2】甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
甲状腺機能低下症とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態です。甲状腺機能低下症による症状には一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、などがあります。甲状腺機能低下症は、初期段階の症状が軽いため、病気であると気付くのに時間がかかることが多く、病状が進行してから受診される方もいます。ですので、定期的な健康診断が何より大切だと言えるでしょう。なお、甲状腺機能低下症の代表的なものとしては「橋本病(慢性甲状腺炎)」が挙げられます。
<橋本病(慢性甲状腺炎)>
橋本病とは、甲状腺内の蛋白に対する抗体や甲状腺細胞を障害する細胞の存在により、甲状腺が徐々に破壊される病気。バセドウ病と正反対で、甲状腺ホルモンの量が不足して、新陳代謝が低下し全てが老けていくような症状がみられます。
橋本病(慢性甲状腺炎)を患うと、無気力で頭の働きが鈍くなり、ひどくなると認知症の原因の1つにもなります。橋本病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ぜひご覧ください。
【甲状腺の病気の種類3】結節性甲状腺腫(けっせつせいこうじょうせんしゅ)
結節性甲状腺腫とは、その名の通り甲状腺に腫瘍ができる病気。良性と悪性があり、結節性甲状腺腫は以下のように分類されます。
・甲状腺良性結節(濾胞腺腫・腺腫様甲状腺腫・嚢胞)
・甲状腺悪性腫瘍(乳頭がん・濾胞がん・低分化がん・未分化がん・髄様がん、悪性リンパ腫)
・甲状腺機能結節(プランマー病)
結節性甲状腺腫は、甲状腺機能にほとんど異常がみられないため、自覚症状がありません。そのため、多くの方は腫瘍が大きくなってから甲状腺腫瘍に気づきます。
甲状腺腫瘍の8~9割は、特に治療の必要のない良性のものですが、なかには悪性腫瘍もございます。ですので、甲状腺に腫れが見られる場合には、専門医を受診し超音波検査やCT、MRI検査などで良悪性の鑑別をしてもらいましょう。
都賀の内分泌内科:甲状腺疾患の症状をセルフチェックしましょう
上述した通り、甲状腺疾患の症状は様々。ホルモン分泌の増減によって症状が異なるため、注意が必要になります。ですので、少しでも体に異常を感じた場合は以下のリストを参考にセルフチェックをしてみてください。なお「共通症状+機能亢進症状」または「共通症状+機能低下症状」が5つ以上当てはまったら、病院の血液検査で「ホルモンの値をチェック」をしてもらいましょう。
【甲状腺機能亢進症の主な症状】
1. 汗が異常に多い
2. 手足が震える
3. イライラする
4. 体にかゆみがある
5. 口が渇く
6. 息切れがする
7. 排便の回数が増える
【甲状腺機能低下症の主な症状】
1. 食欲亢進
2. 寒がりである
3. 汗をかかない
4. 脈拍数が少ない
5. 普段から眠気を感じる
6. 低体温
7. 体重が増える
都賀の内分泌内科:甲状腺についてのまとめ
これまでにお伝えした通り、甲状腺は生きていくために必要不可欠な臓器。私たちが快適に生活する上で欠かせないホルモンを分泌しております。
ですので、甲状腺に異常がなくても、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に繋げることが何より大切になります。
甲状腺疾患ついてお心当たりのある方、あるいは体の不調が続いている方はぜひ当院にお問い合わせ・ご来院ください。
なお、当院の健康診断につきましては「こちらのページ」に記載しております。当院では、健康診断のほかに「特定健康診査(メタボ検診)」や「胃がんリスク検査(ピロリ菌検査)」「風しん抗体検査」なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。
ご自身の健康を良好に保つためにも、健康診断を前向きに取り入れましょう。
2021.12.20
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