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40代から50代の方にありがちな不眠症の原因と対策
内科に関する記事です。
この記事では、40代から50代の方にありがちな「不眠症の原因」をご紹介していきます。後半部分では「40代から50代の方のための不眠症対策」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
40代から50代の方にありがちな不眠症の原因とは
40代から50代の方にありがちな睡眠パターンの変化と不眠症の関係
40代から50代の方の不眠症と生活習慣の関係
40代、50代の女性の訴えで多いのは中途覚醒
40代から50代の方に起こりやすい身体の変化と睡眠障害
40代から50代の方のための不眠症対策
40代から50代の不眠症改善と予防的アプローチ
不眠症は医師への早めの相談が大切です
40代から50代の方にありがちな不眠症の原因とは
40代から50代の方にありがちな不眠症の原因は様々ですが、一般的な要因として以下のようなものが挙げられます。
・ストレスや不安
・身体の不快感
・ホルモンの変動
・睡眠環境の変化
・持病や薬物の副作用
これらの要因が組み合わさることで、睡眠の質が低下し、不眠症の症状が現れることがあります。ただし、不眠症の原因は個人によって異なる場合もありますので、具体的な原因を特定するには医師の診察が必要不可欠です。
40代から50代の方にありがちな睡眠パターンの変化と不眠症の関係
40代から50代にかけて、ほとんどの方が睡眠パターンの変化を経験します。これは年齢と共に起こる自然な変化であり、不眠症の原因となることもあります。以下に、睡眠パターンの変化と不眠症の関係について説明します。
【更年期の不眠:睡眠パターンの変化と不眠症の関係1】早期覚醒
40代から50代にかけて、多くの人が早朝に目が覚めてしまう「早期覚醒」の問題を抱えることが増えます。これは、睡眠の浅さや睡眠構造の変化によるものです。早期覚醒は不眠症の一形態であり、十分な睡眠時間を確保できないことがストレスや不眠症の悪化につながる場合があります。
【更年期の不眠:睡眠パターンの変化と不眠症の関係2】睡眠量の減少
年齢と共に、一晩の睡眠時間が減少する傾向があります。これは、深い睡眠やREM睡眠の時間が減少するため、睡眠の質が低下する要因となります。なお、睡眠量の減少は、不眠症の発症リスクを高める要因となります。
【更年期の不眠:睡眠パターンの変化と不眠症の関係3】睡眠の断片化
年齢と共に、「夜間に何度も目が覚める頻度」が増加します。これにより、睡眠の連続性が損なわれ、不眠症の症状が現れることがあります。また、睡眠中の呼吸障害や運動障害が原因で睡眠が断片化することもあります。
【更年期の不眠:睡眠パターンの変化と不眠症の関係4】睡眠の質の低下
年齢と共に、眠りの質が低下する傾向があります。「深い睡眠」や「回復力のある睡眠」の時間が減少し、代わりに「浅い眠り」や「目覚めやすさ」が増えることがあります。なお、睡眠の質の低下は不眠症のリスクを高め、日中の疲労感や集中力の低下などを引き起こす可能性があります。
40代から50代の方は、これらの睡眠パターンの変化に注意を払う必要があります。もし不眠症の症状が現れた場合は、放置せずに早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。不眠症は重要な疾患であり、放置すると健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、適切な専門医やクリニックを選び、早期に診断と治療を受けることが重要です。
40代から50代の方の不眠症と生活習慣の関係
40代から50代の方の不眠症の原因の一つは、生活習慣の影響です。仕事や家庭のストレスは睡眠に大きな影響を与えることがあります。具体的には、日中のプレッシャーや心配事が夜の眠りに反映され、入眠や中途覚醒の問題を引き起こすことがあります。特に、長時間の勤務や家事、育児による疲労感や時間の制約は、良い睡眠を妨げる要因となり得ます。また、心理的な変化も睡眠の質と関連しています。40代から50代では、人生の変化や役割の変動による不安やストレスが増えることがあります。例えば、子育ての終了、親の介護、キャリアの転換などが心理的な負担をもたらし、睡眠の質に影響を及ぼす可能性があります。このような理由から、不眠症の方は生活習慣の見直しやストレス管理が重要です。まずは、日中のストレスを軽減するために、仕事とプライベートのバランスを考慮するようにしてください。
40代、50代の女性の訴えで多いのは中途覚醒
40代から50代の女性の中には、不眠症の主な症状として「中途覚醒」を訴える方が多く見られます。中途覚醒は、夜間に目が覚めてしまい、その後なかなか眠りに戻れないという状態を指します。中途覚醒の原因は個人によって異なりますが、ホルモンの変動が関与していることが多いです。更年期の女性では、卵巣機能の低下によるホルモンバランスの変化が中途覚醒を引き起こす可能性があります。また、ストレスや心理的な要因、身体的な不快感、持病の影響なども関与することがあります。
40代から50代の方に起こりやすい身体の変化と睡眠障害
更年期に入ると、多くの女性が不眠に悩まされます。この不眠の主な原因は、自律神経の乱れです。更年期は女性の「ホルモンバランス」が変化する時期であり、特にエストロゲンの減少が影響を与えます。加えて、加齢によって自律神経の機能が衰えることも原因として挙げられます。このホルモンの変動と自律神経の乱れが睡眠の質を低下させ、入眠や中途覚醒が生じる可能性があります。自律神経は交感神経と副交感神経からなり、バランスが崩れると興奮状態が続き、入眠や中途覚醒が生じる可能性がありますので、ご注意ください。なお、40代から50代では、身体の不調もより顕著に現れることがあります。関節の痛み、筋肉のこわばり、背中や肩のこりなどが睡眠に及ぼす影響は大きいため、放置してはいけません。身体の痛みや不快感があると、入眠困難や熟睡の妨げになります。さらに、これらの身体の不調が睡眠の質を低下させ、不眠症を引き起こす可能性がありますので、身体の痛みや不調が気になる方は、速やかに医師に相談することをお勧めします。
40代から50代の方のための不眠症対策
良質な睡眠を確保するためには、次のポイントに注意することが重要です。まずは、睡眠環境を整えてください。寝室は静かで暗く、快適な温度に保つことが大切です。ベッドや枕は体に合ったものを選び、寝具の清潔さにも気を配ってください。また、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用は避け、リラックスできる環境を作ってください。なお、ストレス管理も不眠症対策の一環です。日中のストレスを適切に管理することで、夜の眠りに影響を及ぼす可能性を減らせますので、意識してください。なお、ストレス解消法としては、深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れると効果的です。さらに、就寝前のルーティンを作ることもお勧めです。入浴や軽いストレッチ、読書など、リラックスできる活動を行うことで、心身を眠りのモードに導きます。規則正しい睡眠時間を確保し、毎日の生活リズムを整えてくださいね。
※不眠症に悩んでいる方は、これらの対策を試してみてください。しかし、症状が長期間続く場合や日常生活に大きな影響を及ぼす場合は、医師や専門家に相談することが重要です。
40代から50代の不眠症改善と予防的アプローチ
不眠症を改善し、予防するためには、以下のアプローチを取り入れることが重要です。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ1】規則正しい生活リズムの維持
規則正しい生活リズムの維持は、不眠症の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ2】適度な運動
適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ3】午後の眠気はうまくやり過ごす
長い昼寝はかえって夜間の睡眠を妨げます。昼寝をするなら、午後3時前の20~30分にしてください。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ4】目が覚めたら日光を浴びる
目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計を刺激してください。早起きは早寝に通じます。なお、睡眠のリズムを整えるために、週末などの休みの日も、平日と同じ時刻で起床するよう心掛けてくださいね。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ5】寝室からスマホを遠ざける
スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ6】適正な食習慣
快適な睡眠を得るためには、適正な食習慣が重要です。朝食は心と身体の目覚めに欠かせません。栄養バランスの取れた朝食を摂ってエネルギーを補給し、一日のスタートを切ってください。なお、夜食については、軽めのものを選ぶことがポイントです。胃腸を過度に刺激しないようにし、就寝前には十分な時間を置いて消化を促してください。適正な食習慣を心掛けることで、良質な睡眠への道が開かれます。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ7】リラックス法を取り入れる
深呼吸や瞑想、ストレッチなどのリラックス法を取り入れることは、不眠症の改善に効果的です。深呼吸によっては、深い呼吸によってリラックス状態に入ることができ、瞑想によっては、心を静め、不安やストレスを軽減する助けとなります。また、ストレッチや軽い運動は体の緊張をほぐし、心地よい疲労感をもたらします。これらのリラックス法を日常に取り入れることで、心と体の緊張を解き放ち、良質な睡眠を迎えることができますので、積極的に取り組んでください。
【更年期の不眠対策:不眠症改善と予防的アプローチ8】カフェインやアルコールの制限
カフェインやアルコールは睡眠を妨げることがありますので、摂取量を制限する、または避けるようにしてください。
不眠症は医師への早めの相談が大切です
不眠症は他の病気との関連性が高い疾患です。「からだの病気」や「こころの病気」との関連が不眠症の原因となり、また、不眠症自体も他の病状を悪化させる可能性があります。そのため、不眠症は医師への早めの相談が大切です。医師は症状や生活状況を詳しく聞き取り、必要な検査を行います。また、睡眠環境や睡眠習慣の改善のアドバイスも提供してくれます。したがって、早期に医師との協力を始めることで、睡眠問題を克服する可能性が高まります。医師との連携によって的確な診断と適切な治療が行われ、睡眠の質の向上につながりますので、早めに医師に相談してください。なお、当院では不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.06.10
不眠症の原因となる病気とその関連性について解説
内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症の原因となる病気とその関連性」をご紹介していきます。後半部分では、「不眠症に対する治療法」や「不眠症の予防法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
不眠症の一般的な原因とその症状について
不眠症と他の病気との関連性
不眠症に対する治療法
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得る
不眠症と病気への対策と予防法
不眠症は早期の診断と適切な治療が肝心です
不眠症の一般的な原因とその症状について
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす「主な原因」をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因1】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
<不眠症の症状>
不眠症の一般的な症状は、次の通りです。
入眠困難:寝付きが悪く、なかなか眠りにつけないことがあります。
中途覚醒:夜中に何度も目が覚めたり、眠りが浅くて熟睡感が得られなかったりします。
早朝覚醒:早朝に目が覚めてしまい、その後、眠りに戻れないことがあります。
熟睡障害:眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られないことがあります。
これらの症状がしばらく続く場合は、医師に相談することをお勧めします。なお、これらの症状は同時に複数現れることがあります。
不眠症と他の病気との関連性
不眠症は他の病気との関連性が高い疾患です。大きく分けて、「からだの病気」と「こころの病気」との関連性が見られます。
<からだの病気>
慢性疼痛や心臓病、呼吸器疾患、消化器疾患などは、不眠症のリスクを高める要因となります。また、これらの病気は睡眠の質や量に影響を及ぼし、不眠症の症状を悪化させることがあります。
<こころの病気>
不眠症は、こころの病気との関連性も高いです。なかでも「うつ病」や「不安障害」との関連が顕著であり、相互に影響し合うことが多いです。そのため、うつ病や不安障害の治療が不十分な場合、不眠症の症状が悪化することもあります。
このように、不眠症は「からだの病気」と「こころの病気」と密接に関連しており、それぞれが互いに影響し合うことがあるため、不眠症の治療においては「総合的なアプローチ」が重要です。不眠症の症状について気になる点がある方は、お早めに医師の診断を受け、適切な治療を受けることをお勧めします。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えています。
不眠症に対する治療法
不眠症の治療は、「薬物療法」と「非薬物療法」の2つに大別されます。薬物療法では、薬を使用して治療を行います。一方、非薬物療法では、「生活習慣の改善」や「睡眠衛生指導」を通じて不眠症を治療します。なお、不眠症の治療では、まず原因を特定し、薬物療法以外のアプローチを試みます。そして、もし不眠が他の疾患によるものであれば、その疾患の治療が優先されます。
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得る
ホルモン性疾患は不眠症の一因となり得ることがあります。例えば、「甲状腺機能亢進症」や「副腎皮質機能亢進症」などの内分泌異常は、睡眠パターンに変化を引き起こすことがあります。また、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」や「更年期障害」などの女性特有のホルモン関連疾患も、不眠症の要因となる可能性があります。これらの疾患はホルモンバランスの乱れを引き起こし、睡眠の質やリズムに影響を及ぼすことがありますので、十分にご注意ください。
不眠症と病気への対策と予防法
不眠症に対する対策と予防法は、次の通りです。
【不眠症の対策と予防法1】カフェインやアルコールの摂取制限
カフェインやアルコールは睡眠を妨げることがありますので、摂取量を制限する、または避けるようにしてください。
【不眠症の対策と予防法2】睡眠のルーティン化
睡眠のリズムを整えるために、毎晩同じ時間に寝る習慣を作ってください。また、朝起きたらすぐに起きることも大切です。
【不眠症の対策と予防法3】適正な食習慣
快適な睡眠を得るためには、適正な食習慣が重要です。朝食は心と身体の目覚めに欠かせません。栄養バランスの取れた朝食を摂ってエネルギーを補給し、一日のスタートを切ってください。なお、夜食については、軽めのものを選ぶことがポイントです。胃腸を過度に刺激しないようにし、就寝前には十分な時間を置いて消化を促してください。適正な食習慣を心掛けることで、良質な睡眠への道が開かれます。
【不眠症の対策と予防法4】ストレス管理
ストレスは不眠症の悪化を引き起こすことがあります。リラクゼーション法やストレス解消の方法を取り入れて、日常的なストレスを軽減してください。
【不眠症の対策と予防法5】睡眠環境の整備
快適な寝室環境を作ってください。暗い部屋、静かな環境、快適な温度、適切なマットレスや枕などが重要です。
【不眠症の対策と予防法6】目が覚めたら日光を浴びる
目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計を刺激してください。早起きは早寝に通じます。なお、睡眠のリズムを整えるために、週末などの休みの日も、平日と同じ時刻で起床するよう心掛けてくださいね。
【不眠症の対策と予防法7】午後の眠気はうまくやり過ごす
長い昼寝はかえって夜間の睡眠を妨げます。昼寝をするなら、午後3時前の20~30分にしてください。
【不眠症の対策と予防法8】スマホを長時間使用しないこと
スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。
【不眠症の対策と予防法9】適度な運動
適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。なお、一般的には以下のような運動が効果的とされています。
<軽いジョギングやサイクリング>
軽いジョギング、ウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動は心拍数を上げ、体温を上昇させる効果があります。これにより、身体をリラックスさせるための条件を整え、入眠を促進することが期待されます。なお、有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。
<水泳>
水中での運動は体を軽く感じさせ、筋肉をリラックスさせる効果があります。また、水中の環境が落ち着きを与え、リラックス効果を高めることができます。
<ヨガ>
ヨガは、リラックスやストレス軽減に効果があります。ヨガは、不眠症の原因の一つにストレスや緊張が関与している場合、特に効果的です。
不眠症は早期の診断と適切な治療が肝心です
前述した通り、不眠症は他の病気との関連性が高い疾患です。「からだの病気」や「こころの病気」との関連が不眠症の原因となり、また、不眠症自体も他の病状を悪化させる可能性があります。そのため、不眠症は放置せずに、適切な治療を受ける必要があります。睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。なお、当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.06.08
20代の不眠症の原因と対策|医師が教える睡眠トラブルの解決法
内科に関する記事です。
この記事では、「20代の不眠症の原因」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症の対策と予防法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
不眠症は日本の国民病
不眠症の一般的な症状と原因
20代に特有の不眠症の原因
不眠症の対策と予防法
不眠症は医師の診察に基づく早期治療が重要です
不眠症は日本の国民病
不眠症は、日本において「国民病」とされています。近年、不眠症の発生率は増加傾向にあり、多くの方々が睡眠障害を抱えています。日本では、一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、特に女性に多いことが知られています。なお、不眠症状は加齢とともに増加し、60歳以上では半数以上の方で認められます。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
不眠症の一般的な症状と原因
不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。以下、不眠症を引き起こす主な原因になります。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因1】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
20代に特有の不眠症の原因
20代における不眠症の原因は多岐にわたります。主な原因としては、以下のような要素が挙げられます。
【20代に特有の不眠症の原因1】就寝前のスマホ操作
就寝前のスマホ操作が不眠症の原因になっている場合があります。スマホの画面から発せられるブルーライトは、眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制し、眠りの質を低下させます。また、SNSやメッセージアプリの利用は興奮状態を引き起こし、リラックスを妨げます。ですので、就寝前のスマホ操作はできる限り控えてください。なお、就寝前のスマホ操作を抑制するためには「寝室からスマホを遠ざける」「寝る1時間前からスマホ使用を控える」「ブルーライトカットフィルターを使用する」などの対策が効果的です。
【20代に特有の不眠症の原因2】ストレス
20代は、学生から社会人になる方が多くいる年代です。そのため、学業や就職活動に伴うプレッシャーがストレスとなり、睡眠に影響を与えることがあります。また、20代は自己実現や将来の目標達成に向けて様々なプレッシャーを感じる時期でもあり、これらのストレスが睡眠の質に悪影響を与えることがあります。さらに、学校内での人間関係や恋愛、家庭環境の変化などもストレスの要因となり得ると言えます。
【20代に特有の不眠症の原因3】うつ病(抑うつ状態も含む)
うつ病(抑うつ状態も含む)は不眠症の一因となり得ます。睡眠障害に深く関係する病気は多数ありますが、なかでも「うつ病(抑うつ状態も含む)」の場合は9割近くの人が、「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」といった、なんらかの不眠症状を伴っていると言われています。つまり裏を返せば、不眠症状がある人はうつ病(抑うつ状態も含む)にかかりやすいと言えます。うつ病(抑うつ状態も含む)と不眠症は密接に関係しているため、思うように眠れない日々が続いたり、熟睡感を得られていなかったりするのであれば、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。
【20代に特有の不眠症の原因4】飲酒
飲酒は不眠症の原因となることがあります。アルコールは一時的に眠りを誘う効果がありますが、その後の「睡眠の質」や「リズム」を乱す可能性があります。特に、過度の飲酒や頻繁な飲酒は深い眠りを妨げ、「中途覚醒」や「夜間の目覚め」を引き起こすことがあります。また、アルコールの摂取が睡眠を浅くし、REM睡眠(夢を見る段階)を削減することも知られています。
【20代に特有の不眠症の原因5】不安定な生活リズム
夜更かしや朝寝坊、不規則な食事などが生活リズムの乱れを引き起こし、睡眠の質や量に悪影響を及ぼします。また、仕事や学業の忙しさにより睡眠時間が犠牲になることで、生活リズムが乱れ、睡眠の質を低下させている場合があります。生活リズムの乱れは、体内時計や睡眠ホルモンのバランスに影響を与え、不眠症を引き起こす原因となりますので、くれぐれもご注意ください。なお、生活リズムを整えるためには、規則正しい睡眠スケジュールを作り、毎日同じ時間に寝たり起きたりすることが重要です。
不眠症の対策と予防法
不眠症に対する対策と予防法は、次の通りです。
【不眠症の対策と予防法1】適度な運動
適度な運動は睡眠の質を向上させる助けとなります。日中に適度な運動を取り入れることで、夜の眠りを深くすることができます。
【不眠症の対策と予防法2】睡眠のルーティン化
睡眠のリズムを整えるために、毎晩同じ時間に寝る習慣を作ってください。また、朝起きたらすぐに起きることも大切です。
【不眠症の対策と予防法3】ストレス管理
ストレスは不眠症の悪化を引き起こすことがあります。リラクゼーション法やストレス解消の方法を取り入れて、日常的なストレスを軽減してください。
【不眠症の対策と予防法4】カフェインやアルコールの摂取制限
カフェインやアルコールは睡眠を妨げることがありますので、摂取量を制限する、または避けるようにしてください。「千葉県のホームページ」でも同様のことを伝えています。
【不眠症の対策と予防法5】睡眠環境の整備
快適な寝室環境を作ってください。暗い部屋、静かな環境、快適な温度、適切なマットレスや枕などが重要です。睡眠環境の整備について詳しく知りたい方は「快眠のための環境作り」をご覧ください。
【不眠症の対策と予防法6】目が覚めたら日光を浴びる
目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計を刺激してください。早起きは早寝に通じます。なお、睡眠のリズムを整えるために、週末などの休みの日も、平日と同じ時刻で起床するよう心掛けてくださいね。
【不眠症の対策と予防法7】午後の眠気はうまくやり過ごす
長い昼寝はかえって夜間の睡眠を妨げます。昼寝をするなら、午後3時前の20~30分にしてください。
【不眠症の対策と予防法8】適正な食習慣
快適な睡眠を得るためには、適正な食習慣が重要です。朝食は心と身体の目覚めに欠かせません。栄養バランスの取れた朝食を摂ってエネルギーを補給し、一日のスタートを切ってください。なお、夜食については、軽めのものを選ぶことがポイントです。胃腸を過度に刺激しないようにし、就寝前には十分な時間を置いて消化を促してください。適正な食習慣を心掛けることで、良質な睡眠への道が開かれます。
不眠症は医師の診察に基づく早期治療が重要です
睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。前述した通り、睡眠不足は体の病気、心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、不眠症を放置してはいけません。「睡眠が浅い」「寝付けない」「睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放置せず、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.06.05
不眠症と運動の関係性について
内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症と運動の関係性」について解説していきます。後半部分では「運動のタイミングと不眠症への影響」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
運動と睡眠の関係性
運動の不眠症への効果
運動のタイミングと不眠症への影響
運動の種類について
運動をする際の注意点について
運動による心身のリラックス効果と不眠症に対する効果的な利用法
個人差と注意点
運動と睡眠の関係性
運動と睡眠には密接な関係があります。運動には睡眠を促進する効果があり、一方、睡眠をとることで、さらに効果的に体を動かすことができます。また、睡眠は脳と体にかかる「ストレス」や「疲労」を取り除く働きがあるため、睡眠の質を向上させることで体を健康な状態に保つことはもちろん、メンタルヘルスの向上にもつながります。このような理由から、スポーツパフォーマンスの向上や家事・仕事の効率を高めたい場合には、睡眠と運動のバランスを意識することが重要です。
運動の不眠症への効果
適度な運動は不眠症に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。ただし、激しい運動は逆効果となる場合もあるため、適度な運動を心掛けてください。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えております。
運動のタイミングと不眠症への影響
運動のタイミングは睡眠に影響を与える重要な要素です。一般的には、夕方から夜の時間帯(就寝の3時間前程度)に運動することが効果的だと言われています。このタイミングでの運動により、一時的に脳の温度が上昇し、就寝時に脳温が下がる量が増えます。これによって、脳の温度低下が睡眠の確立を促進し、より質の高い睡眠を得ることができます。ただし、就寝直前の運動は体を興奮させる可能性があるため、避けるべきです。適切なタイミングでの運動を選び、睡眠の質を向上させるためには、個々人の生活リズムや体調に合わせて調整することが重要です。不眠症の方は、医師や専門家と相談し、適切な運動スケジュールを確立することをお勧めします。
運動の種類について
不眠症に対して効果的な運動は個人によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような運動が効果的とされています。
【不眠症に対して効果的な運動1】軽いジョギングやサイクリング
軽いジョギング、ウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動は心拍数を上げ、体温を上昇させる効果があります。これにより、身体をリラックスさせるための条件を整え、入眠を促進することが期待されます。なお、有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに酸素を使う運動のことです。
【不眠症に対して効果的な運動2】ヨガ
ヨガは、リラックスやストレス軽減に効果があります。ヨガは、不眠症の原因の一つにストレスや緊張が関与している場合、特に効果的です。
【不眠症に対して効果的な運動3】水泳
水中での運動は体を軽く感じさせ、筋肉をリラックスさせる効果があります。また、水中の環境が落ち着きを与え、リラックス効果を高めることができます。
運動をする際の注意点について
運動をする際の注意点は、次の通りです。
【運動をする際の注意点1】こまめに水分補給をする
運動中は、こまめに水分補給をし、脱水にならないようにすることも大切です。運動中は想像以上に汗をかいておりますので、こまめに水分補給を行ってください。
【運動をする際の注意点2】準備体操をする
急に運動を始めるとケガをする可能性があります。特に運動習慣がない方は注意が必要です。ケガをしないためにも、運動する前はしっかりと準備体操を行なってください。
【運動をする際の注意点3】血圧
運動をすると、一時的に血圧は上がります。ですので、重症の高血圧の方、労作性狭心症や心不全、腎不全、重症の眼底網膜病変などを合併している方は運動に注意が必要です。運動をはじめるにあたっては、主治医とよく相談してから行ってください。
運動による心身のリラックス効果と不眠症に対する効果的な利用法
運動は心身にリラックス効果をもたらす有効な手段です。運動による身体の動きや筋肉の収縮は、日中の緊張やストレスを解放し、心をリフレッシュさせます。また、運動によって身体の代謝が活性化し、ストレスホルモンの分泌が抑制されることも知られています。なお、「疲れているのになかなか寝つけない」という方には、ストレッチをお勧めします。なぜならストレッチは身体の緊張を緩め、リラックス効果をもたらすことができるからです。以下、不眠症に対してストレッチを行う“利点”と“注意点”について説明します。
ストレッチを行う利点
【ストレッチを行う利点1】緊張緩和
ストレッチは筋肉の緊張をほぐすため、日中のストレスや緊張を軽減することができます。これにより、心身のリラックス状態を促進し、睡眠への移行をスムーズにします。
【ストレッチを行う利点2】入眠準備を整えることができる
就寝前にストレッチを行うことで、身体をリラックスさせ、入眠準備を整えることができます。深い呼吸やストレッチによって心拍数が落ち睡眠の質を向上させることが期待されます。
ストレッチを行う際の注意点
【ストレッチを行う際の注意点1】適度な強度と時間
ストレッチは無理なく、筋肉を適度に伸ばす程度の強度で行うことが重要です。過度な強さで行うと身体に負担をかける恐れがありますので、無理せず行ってください。
【ストレッチを行う際の注意点2】タイミング
ストレッチを就寝直前に行うと、体温やエネルギーレベルが上昇し、眠りにくくなる可能性があります。ストレッチは就寝の数時間前に行うことが望ましいです。
個人差と注意点
運動は睡眠の質を改善し、入眠を促進する効果があります。そのため、運動は不眠症に対して有効な手段の一つと言えます。ただし、個人によって運動の効果は異なる場合がありますので、注意が必要です。例えば、不眠症の原因や症状、身体的な状態などによっては、運動が効果を発揮しづらい場合があります。また、運動によって疲労感が増し、逆に眠りにくくなることもありますので、十分に気をつけなくてはいけません。もし運動を行っても不眠症の症状が改善されない場合や、逆に悪化する場合は、クリニックや専門家に相談することをお勧めします。当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠で悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方など、お気軽にご相談ください。
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2023.05.23
女性に多い不眠症の原因とは
内科に関する記事です。
この記事では、不眠症に悩んでいる女性に向けて「不眠症の原因」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症とうつ病の関係」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
不眠症の主な症状や種類
女性特有の原因:女性ホルモンの影響について
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得るものです
不眠症の原因
女性にありがちなストレスや精神的な原因
不眠症は男性よりも女性に多い
不眠症の症状や原因について不安な方はいつでもご相談ください
不眠症の主な症状や種類
不眠症とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、日本においては約5人に1人が不眠の症状で悩んでいると言われております。
<不眠症の種類>
不眠症には、大きく分けて以下4つのパターンがあります。
【不眠症のタイプ1】入眠困難
床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
【不眠症のタイプ2】中途覚醒
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。
【不眠症のタイプ3】早朝覚醒
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
【不眠症のタイプ4】熟睡障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
これらの4つの症状は、どれか1つではなく2つ以上重複して現れる場合もあります。特に高齢者の場合は複数の症状を訴える人が多くみられます。不眠症の症状について詳しく知りたい方は「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
女性特有の原因:女性ホルモンの影響について
女性の体は「妊娠・出産」「月経」「閉経」によるホルモン変動で睡眠に変調が生じることがあります。特に、月経前には日中の眠気、妊娠中には日中の眠気や不眠、出産後は睡眠不足が起こりやすい特徴があります。また、更年期に入ると、ホルモンの変動が不規則になり、不眠症の症状が増えることもあります。なお、女性ホルモンの変動が不眠症の唯一の原因となるわけではありません。不眠症は様々な要因によって引き起こされる可能性がありますので、不眠症に悩む方は、医師や専門家に相談して適切な治療を受けることをお勧めします。
※女性ホルモンの影響について詳しく知りたい方は「女性特有の不眠について解説しているサイト」や「女性の睡眠障害について解説しているサイト」をご覧ください。
ホルモン性疾患も不眠症の原因になり得るものです
ホルモン性疾患は不眠症の一因となり得ることがあります。例えば、「甲状腺機能亢進症」や「副腎皮質機能亢進症」などの内分泌異常は、睡眠パターンに変化を引き起こすことがあります。また、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」や「更年期障害」などの女性特有のホルモン関連疾患も、不眠症の要因となる可能性があります。これらの疾患はホルモンバランスの乱れを引き起こし、睡眠の質やリズムに影響を及ぼすことがありますので、十分にご注意ください。
不眠症の原因
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因1】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
女性にありがちなストレスや精神的な原因
女性は仕事、家庭、育児、人間関係など、様々な原因による“プレッシャー”や“負担”に直面することが多いです。これらのストレスは心身に影響を与え、睡眠の質や量に悪影響を及ぼすことがあります。また、不安、うつ、過度の心配、心のバランスの乱れなども不眠症を引き起こす要因です。したがって不眠症に悩む場合は「ストレス管理」や「心のケア」が大切になります。
<不眠症とうつ病の関係>
睡眠障害に深く関係する病気は多数ありますが、なかでも「うつ病」の場合は9割近くの人が、「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」などといった、なんらかの不眠症状を伴っていると言われています。つまり裏を返せば、不眠症状がある人はうつ病にかかりやすいと言えます。うつ病と不眠症は密接に関係しているため、思うように眠れない日々が続いたり、熟睡感を得られていなかったりするのであれば、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。
不眠症は男性よりも女性に多い
不眠症は女性に多く見られる睡眠障害の一つです。女性は生理的、心理的、社会的な要因から不眠症にかかりやすい傾向があります。また上述した通り、ホルモンの変動、妊娠、出産、更年期などの女性特有のライフステージに伴う「ホルモンバランスの変化」が睡眠に影響を与えることがあります。そのため不眠症は、男性よりも女性に多いと言われています。なお、厚生労働省でも、「一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、女性に多いことが知られています」と伝えております。
不眠症の症状や原因について不安な方はいつでもご相談ください
睡眠が浅い、寝付けないなど、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は上述した通り、体の病気、心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「寝付けない」「睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放置せず、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.05.23
男性に多い不眠症の原因について
内科に関する記事です。
この記事では、男性に向けて不眠症の「症状」や「原因」をご紹介していきます。後半部分では「不眠症の改善策」を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
不眠症とは
男性の不眠症の割合
不眠症の原因
男性に多い不眠症の原因
不眠症の改善策
不眠症にお困りの男性はいつでもご相談ください
不眠症とは
不眠症とは、入眠困難(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に何度も目を覚ます)、早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)、熟睡障害(睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない)によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。日本においては約5人に1人が、不眠の症状で悩んでいると言われております。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、不眠症は慢性不眠症(慢性不眠障害)と短期不眠症(短期不眠障害)の二つに分けられます。詳しくは「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」をご覧ください。
男性の不眠症の割合
一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、特に“女性に多いこと”が知られています。実際に、厚生労働省が令和元年に行なった「国民健康・栄養調査報告」では、睡眠時間が6時間未満の方の割合は男性で37.5%、女性で40.6%となっております。また、「睡眠全体の質に満足できなかった」と答えた人の割合は男性で 21.6%、女性で22.0%と発表しております。詳しくは「令和元年国民健康・栄養調査の結果」をご覧ください。
不眠症の原因
不眠症の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。ここでは不眠症を引き起こす主な原因をご紹介します。
【不眠症の原因1】心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠です。
【不眠症の原因2】身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因3】薬理学的原因
服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠です。
【不眠症の原因4】精神医学的原因
精神や神経の病に伴って起こる不眠です。精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつになります。
※不眠症の原因について詳しく知りたい方は「不眠症の症状や原因について解説しているサイト」をご覧ください。
男性に多い不眠症の原因
働き盛りの中高年男性を襲う、不眠や疲労感、倦怠感などの症状は「男性更年期障害」かもしれません。
<男性更年期障害>
男性更年期障害とは、男性ホルモンである“テストステロン”の低下により、不眠や集中力の低、全身の倦怠感など、様々な症状が引き起こされる病気のことを言います。(「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」とも呼ばれています)。女性の更年期障害は閉経前後の10年間に発症しますが、男性更年期障害では、主に40歳代以降に目立ち始めます。ただしホルモンが低下する期間や程度、その時期に個人差があるため、中には60歳、70歳になってから症状を訴える方もいます。なお、男性更年期障害を放っておけば、症状が悪化するだけではなく「性機能障害」や「その他の病気」を引き起こす可能性もあります。したがって、身体や精神面の不調が続くような場合には「男性更年期障害」の可能性も考えて、早期に医療機関に相談することをお勧めします。
不眠症の改善策
不眠症を改善するためには「不眠の原因」を診断し、取り除くことです。そして、それに加えて「自己流の安眠法」を工夫することが効果的です。以下、安眠のためのコツです。
【不眠症の改善策1】適度な運動
適度な運動は夜間の睡眠を安定させ、睡眠の質を改善することが分かっています。習慣的に運動をしている人は寝つきがよいだけでなく、深く眠れるようになって睡眠の質が高くなりますので、積極的に運動を行ってください。ただし、激しい運動は逆効果となるので注意してくださいね。
【不眠症の改善策2】太陽の光を浴びる
太陽光には体内時計を調整する働きがありますので、毎朝一定の時刻に起き、カーテンを開けるなどして太陽の光を浴びてください。早朝に光を浴びると、夜寝つく時間が早くなり、朝も早く起きられるようになります。
【不眠症の改善策3】就寝環境を整える
安眠するためには、就寝環境を整えることも大切です。ベッド・布団・枕・照明などは自分に合ったものを選んでください。なお、寝るときの照明が明るすぎると睡眠の質が低下しますので、フットライトを使うなどして工夫してください。
【不眠症の改善策4】就寝と起床時間を一定にする
睡眠覚醒は体内時計で調整されています。週末の夜ふかしや休日の寝坊は体内時計を乱すので注意してください。安眠するためには、「平日」や「週末」にかかわらず同じ時刻に起床・就床する習慣を身につけることが大切です。
【不眠症の改善策5】睡眠時間は決めない
睡眠時間には個人差があります。ですので、「最低でも6時間眠りたい」と無理な目標を立てないでください。眠れずに悶々としたまま寝床にいると、不安や緊張が増して目が冴えてしまいますので、注意してくださいね。
【不眠症の改善策6】規則正しい食生活
三食規則正しく食べることは生活リズムを整えることにつながり、睡眠の質が高まります。 ですので、食事を抜いたり、まとめ食いしたりせず、規則正しい食生活を心掛けてください。なお、寝る直前の飲食は消化活動が活発になって睡眠を妨げるため、控えてくださいね。
【不眠症の改善策7】入浴
入浴は、就寝前に体温を一時的に上げ、夜間の脳の温度との差が明確になるので、眠気が得られやすくなります。特に38~41℃程度のお湯に入ると、副交感神経が優位になり、睡眠の質を向上させてくれますので、お勧めです。
不眠症にお困りの男性はいつでもご相談ください
「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。不眠で悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.03.30
糖尿病の原因|糖尿病に関わるホルモンについて解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病に関わるホルモン」について解説していきます。後半部分では「ホルモンに関する病気」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
ホルモンの働きについて
糖尿病との関係
血糖値に関わるホルモンの種類
ホルモンに関する病気
まとめ
ホルモンの働きについて
ホルモンとは、体のさまざまな働きを調節する化学物質です。ホルモンは、体の外側、内側で環境の変化が起きても、体の働きが常に同じになるように保つ働きをしています。現在、ホルモンとして確かめられているものは100種類ほどあり、さらに発見され続けています。したがってホルモンの種類は、まだ増えると考えられております。
糖尿病との関係
血糖値を上げる働きのあるホルモンが何らかの病気によって正常よりも大量に分泌されるとインスリンとのバランスが取れなくなり、血糖値が必要以上に上がってしまいます。その結果、糖尿病やその一歩手前の“耐糖能異常”を引き起こしてしまう可能性があります。なお、血糖は人間が生きていくために必要不可欠なものです。そのため体の中では、血糖値を下げる働きのあるホルモンよりも上昇させる働きのあるホルモンの方が多く存在します。
血糖値に関わるホルモンの種類
血糖値を低下させるホルモンは“インスリン”だけです。一方、血糖値を上昇させるホルモンは“インスリン”と拮抗するグルカゴンだけでなく、成長ホルモン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモンなど多数あります。血糖調節に関与するホルモンについては、以下をご覧ください。
【血糖調節に関与するホルモン1】インスリン
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
【血糖調節に関与するホルモン2】グルカゴン
グルカゴンは、血糖値を上昇させる作用を持つホルモンの一つです。膵臓のα(アルファ)細胞で作られます。グルカゴンは肝臓で貯蔵してあるブドウ糖のもとを分解したり、アミノ酸からブドウ糖を合成したりして、血糖値を上げる効果があります。また、同じ膵臓のβ(ベータ)細胞から作られるインスリンの分泌を促進したり、成長ホルモンの分泌を促進する効果もあります。
【血糖調節に関与するホルモン3】成長ホルモン
成長ホルモンとは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。成長という名前がついていますが、成長ホルモンは“成長”のためだけに働くものではありません。人間の一生にわたって、代謝調節に関与し、現在では免疫機能、認知機能などにも作用を持つことがわかってきております。なお、成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるため、蓄えられた脂肪が遊離脂肪酸に分解されて、その遊離脂肪酸はインスリン作用をブロックします。つまり、成長ホルモンが多く出ると、インスリン作用が低下して血糖値が上がる仕組みになっているのです。
【血糖調節に関与するホルモン4】コルチゾール
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される、生命を維持するために欠かせないホルモンです。コルチゾールは,グルカゴンやアドレナリンの作用を高め、肝臓における糖新生を促進する一方、筋や脂肪組織における“インスリン抵抗性”を助長するため、高血糖となります。したがってのコルチゾールが必要以上にたくさん分泌されると血糖値が上昇します。なお、コルチゾールの主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などです。
【血糖調節に関与するホルモン5】アドレナリン(エピネフリン、エピペン)
アドレナリンとは、腎臓の上にある副腎というところの中の髄質から分泌されるホルモンです。アドレナリンは、すい臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を抑制し、血糖値を上げる働きを持っています。またグルカゴンの分泌を促進したり、肝臓でグリコゲンからブドウ糖を作る事を促進したりすることによっても血糖値を上昇させます。
【血糖調節に関与するホルモン6】甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンとは、甲状腺で作られるホルモンです。甲状腺ホルモンは、血液の流れに乗って全身の細胞に働きかけ、新陳代謝を活発にする働きをしています。また骨や神経、精神状態にも関わり、子どもの成長や発育を促進するなど、人間が生きていくうえで必要なホルモンです。なお、甲状腺ホルモンの上昇により肝臓における糖新生が亢進するため、血糖値は増加するとされています。
ホルモンに関する病気
ホルモンが過剰に分泌してしまう病気には以下のようなものがあります。
【ホルモンに関する病気1】グルカゴノーマ
グルカゴノーマは、グルカゴンというホルモンを分泌する膵臓の腫瘍です。グルカゴンの作用により血液中のグルコース濃度(血糖値)が上昇することで、非常に特徴的な発疹が現れます。なお、グルカゴノーマのおよそ80%は悪性腫瘍です。しかし腫瘍の増殖が遅いため、多くの人が診断後15年以上生存します。
【ホルモンに関する病気2】下垂体性巨人症(かすいたいせいきょじんしょう)
下垂体性巨人症とは、脳の下垂体という小さな臓器から成長ホルモンがたくさん分泌される病気です。お子さんの場合は、骨が伸びる最中に成長ホルモンがたくさん分泌されるため、身長がとても高くなる特徴があります。なお、大人になってから発症した場合は、身長は伸びずに、手足が大きくなる、口唇・鼻が大きくなる、おでこや顎が出っ張ってくるなどの特徴を持ち、先端巨大症(せんたんきょだいしょう)と呼ばれます。
【ホルモンに関する病気3】クッシング症候群
クッシング症候群とは、副腎から分泌されるコルチゾールの作用が過剰になることにより、特徴的な身体徴候を呈する病気です。主な症状として、赤ら顔になる、顔が丸くなる満月様顔貌(まんげつようがんぼう)や、体幹に脂肪の付きやすくなる中心性肥満など、見た目から分かる症状のほか、階段の上り下りが難しくなる筋力低下や高血圧、糖尿病や骨粗しょう症、月経の異常、気分の落ち込みなどが挙げられます。
【ホルモンに関する病気4】甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が活発に活動し、血中に甲状腺ホルモンが多く分泌される病気です。原因としては、健常な人には認められない甲状腺を刺激する異常な物質が「血中および組織の中に存在するため」と考えられております。なお、甲状腺機能亢進症の代表的なものについては「バセドウ病」が挙げられます。バセドウ病については「こちらのページ」で詳しくご説明しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいはホルモンバランスの乱れによって心身の不調を感じている方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.02.27
糖尿病が高める心筋梗塞のリスクとは
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
心筋梗塞は突然起こり、命を奪うこともある恐ろしい病気です。糖尿病の方は、非糖尿病者に比べ、心筋梗塞を発症するリスクが高いと言われています。
この記事では、「心筋梗塞」について解説していきます。後半部分では「心筋梗塞を予防するために必要なこと」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
心筋梗塞とは
心筋梗塞の症状
心筋梗塞の原因
なぜ糖尿病が心筋梗塞のリスクを高めるのか
無痛性心筋梗塞とは
心筋梗塞は再発します
糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと
入浴時の注意
糖尿病や心筋梗塞についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
心筋梗塞とは
心筋梗塞とは、心臓に酸素と栄養分を運ぶ冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心筋が死んでしまう病気です。突然死を起こしたり、心臓の機能を著しく落としたりします。心筋梗塞を発症する前には胸痛や圧迫感、背中の痛み、歯の痛みなどの前兆が起こる場合があります。しかし全ての患者さんに前兆が生じるわけではなく、半数程度の方は前兆なしに突然、心筋梗塞に至ると考えられています。
心筋梗塞の症状
心筋梗塞の主な症状は、突然の強い胸痛です。「押しつぶされる」「締め付けられる」「焼けるような」といった強い痛みを生じて、冷や汗、吐き気や嘔吐などを伴うこともあります。そして、その症状が20分から数時間続きます。心筋梗塞は、ニトログリセリンなどの薬は効果が乏しいことが多く、使用しても症状が続きます。ですので、痛みの長さに関わらず、締めつけられるような胸痛が突然起こり、冷や汗や吐き気がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
心筋梗塞の原因
心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です。動脈硬化とは、血管が硬くなって柔軟性が失われている状態です。冠動脈の壁にコレステロールなどが沈着すると、こぶのように盛り上がった「プラーク:粥腫(じゅくしゅ)」ができます。薄い膜で覆われている粥腫は破れやすく、傷付くとその回りに血栓ができ、さらに血栓が大きくなると冠動脈を塞いでしまい血液を堰き止めてしまいます。そのため酸素不足となった心筋細胞が壊死を起こすのです。なお、動脈硬化は、中高年の人に生じる病態と思われがちですが、実は小児期から徐々に進行し、様々な病気の原因となります。そのため、若い頃から動脈硬化の進行を予防することが大切です。
なぜ糖尿病が心筋梗塞のリスクを高めるのか
糖尿病は血糖値が高くなりすぎる病気です。高血糖状態が続くと血液が糖でドロドロになって、血流が悪くなり血管が傷つきやすくなります。この状態が続くと動脈硬化を促し、心筋梗塞の原因となるのです。そのため、糖尿病が心筋梗塞のリスクを高めると言われております。なお、国内外の研究では、糖尿病は動脈硬化性疾患の発症・死亡リスクを2~3倍上げると言われております。「糖尿病ネットワーク」でも同様のことを伝えています。
無痛性心筋梗塞とは
心筋梗塞には、痛みの症状がない無痛性心筋梗塞があります。これは心電図や核医学検査などで心筋梗塞の存在が認められているにもかかわらず、胸痛などの症状が無いものを指します。無痛性心筋梗塞は、糖尿病の方に起こりやすいとされています。なぜなら糖尿病では、合併症の神経障害により痛みを感じないことがあるからです。無痛性心筋虚血は、前兆なく心臓発作を起こして突然死したり、心筋の大部分を壊死させる心筋梗塞を起こしたりしますので、十分にご注意ください。
心筋梗塞は再発します
心筋梗塞を起こしたことがある人は、起こしたことがない人よりも、心筋梗塞を繰り返したり、心臓がだんだん悪くなり命を縮める「心不全」などを起こしたりするリスクが高いことがわかっています。そのため、一度心筋梗塞を起こした人は、さらに注意して再発を予防することが大切です。
糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと
心筋梗塞を繰り返さないためには、心筋梗塞で死亡するリスクを高める「糖尿病」「高血圧」「肥満」などをしっかりとコントロールし、運動、食事、喫煙などの生活習慣を改善する必要があります。心筋梗塞を予防するためにも、まずは生活習慣の改善から行ってください。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと1】禁煙
心筋梗塞の要因となる生活習慣のなかで、極めてリスクが大きいのが喫煙です。喫煙をすると血管に傷ができたり、炎症が促進されるため動脈硬化が進行します。動脈硬化が進むと心筋梗塞は再発しやすくなりますので、ご注意ください。「厚生労働省」も同様のことを伝えています。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと2】お酒はほどほどに
過度な飲酒は動脈硬化に繋がると言われています。また飲酒の際には塩分の高い食事をとりがちです。適量のアルコール摂取に努めてください。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと3】ストレスを溜めない
過度のストレスや緊張状態は血圧を上昇させ、心筋梗塞を引き起こす原因となります。ストレスの上手な解消法を身につけ、リラックスする時間を持つようにしてください。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと4】塩分を控える
食塩は1日8g未満が目標です。高血圧のある方は6g未満と言われています。漬物や梅干し、ラーメンの汁など塩分の高い食品を避けたり、量を少なくするなど工夫してください。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと5】適度な運動
適度な運動はエネルギーを消費するだけでなく、生活習慣病の改善につながります。ウォーキングなどの軽い運動でも十分な効果が得られますので、まずは散歩から始めてください。
【糖尿病患者が心筋梗塞を予防するために必要なこと6】水分補給
体内の水分が不足して脱水症状になると血液が凝縮されて血栓ができやすくなり、血管が詰まる可能性が高まります。特に高齢の方は、体に蓄えられる水分量が減っているため普段から不足しがちです。1日に必要な水分量は1.5~2リットルになりますので、意識的に水分を摂取してください。
入浴時の注意
入浴は心筋梗塞の引き金になることがあるため注意が必要です。主な原因としては、入浴にともなう「急激な血圧の変化」や「脱水」などが挙げられます。血圧の変動により血管に負担がかかり、心筋梗塞を引き起こす可能性がありますので、注意してください。なお、入浴の時間は10分を目安とし、湯と温室の温度差を少なくしてください。また冬場は脱衣場にヒーターを置くようにする等の工夫も積極的に行ってください。
糖尿病や心筋梗塞についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病患者さんが心筋梗塞を繰り返さないためには、「血糖コントロール」が大切です。糖尿病の方は非糖尿病者に比べ、心筋梗塞を起こした後の1年以内の死亡率が高くなっています。また、血糖値がそれほど高くない糖尿病予備軍の人であっても、心筋梗塞を起こすリスクが高まることが知られています。そのため、心筋梗塞の再発を予防するにあたっては、糖尿病の方は「早期から血糖コントロールを行うこと」、糖尿病にかかっていない方では、「予備軍になっていないか検査でチェックしておくこと」が勧められています。「心筋梗塞の症状」や「糖尿病の症状」にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2022.12.15
1型糖尿病の原因や治療法について解説します
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
1型糖尿病はインスリンを作る膵臓に異常が起こることで発症する糖尿病で、「インスリン依存型」と呼ばれています。
この記事では、「1型糖尿病」について解説していきます。後半部分では「1型糖尿病の原因」や「治療法」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
1型糖尿病とは
1型糖尿病の症状
1型糖尿病の種類
1型糖尿病の原因
1型糖尿病の主な治療法
1型糖尿病のその他の治療法
1型糖尿病についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
1型糖尿病とは
1型糖尿病とは、インスリンを分泌する膵臓の「β細胞:べーたさいぼう」が壊れ、高血糖状態になる病気です。世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病と言われています。糖尿病には大きく分けて1型と2型がありますが、1型はβ細胞の破壊によって生じるもので、運動不足や過食などの生活習慣によって起こる「2型糖尿病」とは性質が異なります。2型糖尿病について「糖尿病の方へ」でご説明していますので、ご興味のある方はご覧ください。
1型糖尿病の症状
1型糖尿病の典型的な症状は、口渇、多飲、多尿、体重減少です。インスリンが分泌されないと、血糖の上昇に伴い尿糖が排出され、浸透圧利尿が増えるため、脱水になります。またインスリンの不足はエネルギーの同化(蓄積)が出来なくなり痩せていきます。さらに、インスリンが全くなくなった状態ではケトン体が産生され、ケトーシスやケトアシドーシスという危機的状態となり、昏睡や死に至るケースもあります。ケトーシスやケトアシドーシスについては「日本糖尿病学会のホームページ」をご覧ください。
1型糖尿病の種類
1型糖尿病は、その破壊の進行のスピードによって以下の3タイプに分類されます。
【1型糖尿病の種類】劇症1型糖尿病
劇症1型糖尿病は、1型糖尿病の中で最も急激に発症し、数日間でβ細胞が破壊されてインスリン依存状態になるタイプです。1週間前後以内に糖尿病の急性合併症である「糖尿病ケトアシドーシス」になり危機的な状態に陥ることもあるため、速やかなインスリン投与が必要になります。
【1型糖尿病の種類】急性発症1型糖尿病
急性発症1型糖尿病は、1型糖尿病の中で最も頻度が高いタイプです。β細胞の破壊から数週間、数か月で症状が現れ、インスリン依存状態となります。
【1型糖尿病の種類】緩徐進行1型糖尿病
緩徐進行1型糖尿病は、発症から半年か数年をかけてインスリンの分泌が低下していき、最終的にインスリン依存状態に陥るタイプです。このタイプでは、すぐにインスリン依存状態になりませんが、早期に膵臓を保護する治療を行うことで進行を遅らせることができる場合があるため、早期治療が望まれます。
1型糖尿病の原因
1型糖尿病の原因はまだ不明な点もありますが、主に「自己免疫異常」と「ウイルス感染」が関わっていると考えられています。自己免疫とは、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るための防御システムで、何らかの原因によって免疫に異常が生じると、正常な細胞を攻撃してしまいます。β細胞も例外ではなく、免疫異常がβ細胞を破壊することでインスリンの分泌が低下します。ウイルス感染においては、「レトロウイルス」「サイトメガロウイルス」「麻疹ウイルス」などが関連していると言われています。「日本内分泌学会」でも同様のことを伝えています。
1型糖尿病の主な治療法
1型糖尿病の治療はインスリン療法が基本です。
【1型糖尿病の主な治療法】インスリン療法
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。インスリン製剤を投与する方法として、「頻回ひんかいインスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
1型糖尿病のその他の治療法
1型糖尿病の治療には、インスリン療法以外に「経口血糖降下薬による治療」や「移植手術」があります。また1型糖尿病は、生活習慣の乱れを原因としたものではありませんが、2型糖尿病と同様、食事・運動習慣に良くない点があれば、その改善が必要です。
※経口血糖降下薬とは、血糖値を下げる飲み薬のことです。
【1型糖尿病の治療法】経口血糖降下薬による治療
1型糖尿病に対する主な経口血糖降下薬に「α(アルファ)グルコシダーゼ阻害薬」があります。この薬には食べ物に含まれる糖質の消化・吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用があるため、食後過血糖がある場合に使用されます。
【1型糖尿病の治療法】移植手術
1型糖尿病が重症の場合には、「膵臓移植」や「膵島移植」が適応となる場合があります。ただし、根治を目指せる治療法であるものの、ドナー不足などの問題から日本ではまだあまり行われていません。しかし近年では、IPS細胞などからβ細胞をつくる研究が行われているため、今後はドナーの有無にかかわらず移植できることが期待されています。
【1型糖尿病の治療法】食事療法
食事療法とは、医師や管理栄養士の指示に基づいて献立を組み立て、食事の量や成分を増減させることで病気の改善を目指すものです。「食事療法=カロリー制限」の印象があるかもしれませんが、単に摂取カロリーを制限すればよいというものではなく、必要な栄養素を過不足なく摂取することが原則です。そのため、食品に含まれる栄養素やエネルギー量を知っておくことも大切です。なお、1型糖尿病の方が、血糖値の高くなりやすい食事を摂っていると、インスリンをたくさん打っても「血糖値の下がりが悪くなること」があります。ですので、インスリン療法と食事療法は同時に行ってください。
【1型糖尿病の治療法】運動療法
運動療法とは、運動を行うことで障害や疾患の治療を行う療法です。糖尿病の方に対しては、薬物療法・食事療法と並び、重要性の高い治療方法であると言われています。なお、運動の方法としては有酸素運動が効果的で、ウォーキングや水泳、自転車やラジオ体操などを無理なく続けることが大切です。近年は、短時間高負荷の無酸素運動による筋肉トレーニングの効果も注目されています。
1型糖尿病についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。1型糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2022.12.13
糖尿病の原因となる食べ物について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気です。血糖の濃度が何年間も高いままで放置されると血管が傷つきます。そして将来的に心臓病や、失明、腎不全といった、より重い病気につながります。そのため糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。
この記事では、「糖尿病の原因となる食べ物」について解説していきます。後半部分では「糖尿病予防につながる食事のポイント」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
糖尿病の原因となる食生活の特徴
日本人の糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病
糖尿病の原因となる食べ物について
積極的に取り入れたい食べ物
食物繊維を多く含む食べ物
極端な糖質制限はかえって悪影響です
糖尿病予防につながる食事のポイント
食生活の見直し、糖尿病予防についてご相談ください
糖尿病の原因となる食生活の特徴
糖尿病になってしまった一番大きな原因は、「糖質・炭水化物」の摂り過ぎです。糖質の多い食品を多く摂取すると、血糖は上がりやすくなります。また、糖質が多い食品を摂取すると、血液中のブドウ糖の量が急激に上昇します。通常であれば、すい臓からインスリンが分泌され、2~3時間もすれば食事前の血糖値に戻りますが、糖質を摂りすぎたり、血糖値を急上昇させるような食べ方をしたりすると、血糖値がうまく下がらず、糖尿病をはじめとした様々な健康トラブルの原因になるのです。
日本人の糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病
日本人の糖尿病患者さんの約95%が「2型糖尿病」と言われています。2型糖尿病の原因には色々とありますが、主に「太り過ぎ」「運動不足」「ストレス」などの生活習慣によって引き起こされやすくなることが知られています。そのため、生活習慣を改善していくことが糖尿病予防の大きな一歩となります。糖尿病にお心当たりのある方は、食事の取り方に気を付け、運動を習慣化することから始めてください。
糖尿病の原因となる食べ物について
上述した通り、糖質の多い食品を多く摂取すると、血糖は上がりやすくなります。特に甘いものなど単純糖質を含む食品は、急激な血糖上昇の原因になりますので、注意が必要です。以下、糖尿病の原因となりやすい食べ物です。
・白米
・食パン、菓子パン
・うどん、焼きそば、スパゲティなどの麺類
・かぼちゃ、じゃが芋、さつまいも、とうもろこし
・ホットケーキ、ケーキ
・饅頭
・スナック菓子、クッキー、せんべい
・ようかん、饅頭
・ジュース
積極的に取り入れたい食べ物
糖尿病改善のためには、食物繊維が含まれる食品を多く摂るように心掛けてください。食物繊維には、食後の血糖値上昇を抑え、便通を改善させる効果があります。さらに、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)には、血中コレステロールの上昇を抑える効果があります。なお、食物繊維の目標は、18~64歳においては、男性は1日21g以上、女性は1日18g以上と言われています(参照:日本人の食事摂取基準2020年版)。
食物繊維を多く含む食べ物
食物繊維を多く含む食べ物には、野菜、海藻、きのこなどが挙げられます。
【食物繊維を多く含む食べ物1】野菜
野菜は低カロリーで食物繊維が多く、糖質や脂質の代謝に必要な「ビタミン・ミネラル」が含まれています。特にブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜には食物繊維以外にも、糖の代謝を促進する葉酸も多く含まれています。ですので、野菜を選ぶ際は緑黄色野菜を中心に食べてください。なお、南瓜やれんこん、芋類は糖質が多い野菜なので、食べ過ぎに注意してくださいね。
【食物繊維を多く含む食べ物2】海藻
海藻は低カロリーで食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含みます。中でも「めかぶ」はおすすめです。
【食物繊維を多く含む食べ物3】きのこ
きのこは低カロリーで食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、糖の吸収を邪魔するため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。さらに、きのこに含まれるβ-グルカンは胃や腸で膨らむので満腹感も得られ、お通じの調子も整います。
極端な糖質制限はかえって悪影響です
食事療法の基本的な考え方は、必要以上のカロリーを摂らないようにして、すい臓の負担を軽くして働きを回復させたり、インスリンの補給による血糖コントロールを行いやすくすることです。そのため、適切なカロリーの範囲内で、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよくとることが大切です。極端な糖質制限は“腎症”や“動脈硬化”に繋がる恐れがあり、逆効果となってしまう可能性がありますので、注意してください。
糖尿病予防につながる食事のポイント
糖尿病の予防には、食べすぎないことはもちろん、血糖値を上げない「食事の方法」も大切です。以下、糖尿病予防につながる食事のポイントです。
【糖尿病予防につながる食事のポイント1】野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。
【糖尿病予防につながる食事のポイント2】ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
【糖尿病予防につながる食事のポイント3】規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく3食を食べることを心掛けてください。
【糖尿病予防につながる食事のポイント4】間食をしない
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予防につながる食事のポイント5】腹八分目でストップ
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
食生活の見直し、糖尿病予防についてご相談ください
糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。食生活が不規則な方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2022.11.30
お酒が糖尿病に与える影響について
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病と診断された方は、一般的に“飲酒を控えなければいけない”と言われています。適量以上の飲酒を続けて糖尿病が進行した場合、様々な合併症の危険性が出てくるからです。
この記事では、「お酒が糖尿病に与える影響」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の方の適切な飲酒量」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】
お酒(アルコール)が糖尿病に与える影響
お酒によって糖尿病が悪化する危険性
糖尿病の方の適切な飲酒量
糖尿病の方がお酒を飲む際に気をつけるポイント3つ
糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください
お酒(アルコール)が糖尿病に与える影響
お酒(アルコール)はアルコールそのものの作用やアルコールの代謝に伴って、血糖値に影響を与えます。長年の多量飲酒により肝臓や膵臓に障害が加わると、コントロールが難しい糖尿病となるため、糖尿病患者さんは習慣的な多量飲酒は控えるべきです。また、「インスリン注射」や「経口血糖降下薬」で糖尿病治療をうけている方は、低血糖が起こりやすくなるので、食事を摂らずに飲酒をすることは避けてください。「厚生労働省」でも同様の見解を述べています。
お酒によって糖尿病が悪化する危険性
お酒には「百薬の長」ということわざがある通り、適量のアルコール摂取は“身体”や“健康”に良いと言われています。しかしながら、適量を超えて多量のお酒を飲むと話は違います。なぜなら、度を越した過剰なアルコール摂取は高血糖を来たし、糖尿病を発症する危険性が一気に高まってしまうからです。また、糖尿病を発症しているにも関わらず、適量以上の飲酒を続けると、恐ろしい合併症を併発するリスクが高くなります。代表的な合併症は以下の3つです。
<糖尿病腎症>
腎臓に傷みが生じて腎臓の機能が低下することを腎機能低下、腎症などと呼びますが、特に糖尿病が原因で腎臓の機能が低下した場合を、「糖尿病腎症」と呼びます。糖尿病性腎症の初期には、検尿で微量アルブミンが検出され、進行すると持続性の蛋白尿となります。腎機能が低下すると、全身の浮腫や尿毒症などを来たし、透析療法が必要になります。
<糖尿病網膜症>
糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気です。網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムの働きをしています。網膜症は、網膜内の血管に障害が起こり、視力の低下や失明を招く危険な病気です。
<糖尿病神経障害>
神経障害は、糖尿病の三大合併症のひとつです。 症状は、手足のしびれや 痛み、感覚の鈍麻、下痢や便秘を繰り返す、立ちくらみ、味覚が鈍くなる、発汗異常、排尿障害、勃起障害など、様々な形で全身にあらわれます。進行すると無自覚性低血糖や無痛性心筋虚血、壊疽、突然死のような深刻な状態に陥る危険性があります。
糖尿病の方の適切な飲酒量
厚生労働省の指針では、節度ある適切な飲酒を「1日平均・純アルコールで約20g程度」としています。これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中瓶1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、焼酎は0.6合(100ml)、ワインはグラス2杯(180ml)、缶チューハイは1.5缶(520ml)となります。健康にお酒を楽しむには、摂取量を適量に抑えることが大切になりますので、くれぐれも飲みすぎには注意してください。なお、厚生労働省の「飲酒のガイドライン」では、週2日お酒を飲まず、肝臓を休める「休肝日」を推奨しています。休肝日を設けると、アルコール依存症の予防に繋がる他、アルコールによる死亡リスクの低下に繋がります。ですので、なるべく休肝日を設けるようにしてください。
糖尿病の方がお酒を飲む際に気をつけるポイント3つ
ここでは、糖尿病患者さんが「お酒を飲む際に気をつけるポイント」を3つご紹介します。
【糖尿病の方がお酒を飲む際に気をつけるポイント1】お酒と同量以上のお水を飲む
アルコールの分解にはお水が必要なため、最低でもお酒と同量以上のお水を飲んでください。ひと口飲んだら「お水を飲む」と決めておけば、必然的に飲むスピードも緩やかになり、ゆっくりとお酒を楽しむことにも繋がります。また、お水を飲むことによって、「食べ過ぎ」や「飲み過ぎ」を防ぐ効果が期待できます。
【糖尿病の方がお酒を飲む際に気をつけるポイント2】なるべく食事と一緒にお酒を飲む
アルコールは胃を通じて95%が小腸で吸収されます。小腸には絨毛という突起のようなものがあるため、表面積が非常に大きく、「食べたもの」や「飲んだもの」を吸収しやすいのです。そのため、アルコールが胃にとどまる時間を少しでも長くし、小腸に送る時間を遅らせることで、小腸でのアルコールの吸収を和らげることができます。アルコールの血中濃度の急激な上昇を抑えるためにも、食事と一緒にお酒を飲むのが効果的です。
【糖尿病の方がお酒を飲む際に気をつけるポイント3】糖質ゼロに注意
近年、「糖質ゼロ」や「カロリーオフ」を謳った商品が数多く出ています。このような表示のあるお酒は非常に魅力的ですが、残念ながら、「糖質ゼロ」と表示してあっても、「カロリーゼロ」ではありません。なぜなら、健康増進法に基づく栄養表示基準では、「飲料では100mL当りで糖質0.5g未満であれば“糖質ゼロ”と表示でき、熱量(カロリー)が20kcal以下であれば“カロリーオフ”と表示できる」としているからです。詳しくは「消費者庁のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
2022.11.29
腎臓が原因でおこる痒みの特徴と場所
腎臓内科に関する記事です。
腎臓病とは、腎臓の系球体や尿細管が冒されることで、腎臓の働きが悪くなる病気です。
腎臓病の患者さんの中には、皮膚の乾燥や痒みといった皮膚症状がみられることがあります。
この記事では「腎臓が原因でおこる痒みの特徴」をご紹介していきます。後半部分では「痒さへの対策」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
腎臓が原因で痒くなる理由
腎臓が原因で痒くなる理由には皮膚の乾燥もあります
痒みの応急手当
腎臓病による痒みの場所と特徴
痒さへの対策
【痒さへの対策1】肌の乾燥を防ぐ
【痒さへの対策2】清潔の保持
【痒さへの対策3】紫外線を防ぐ
【痒さへの対策4】入浴習慣を見直す
【痒さへの対策5】質の良い睡眠をとる
【痒さへの対策6】皮膚への刺激が少ない衣類を選ぶ
【痒さへの対策7】バランスのとれた食事をする
腎臓が原因で痒くなる理由
腎臓は体の中や血液の“老廃物”を尿へ捨てる臓器ですので、腎臓が悪くなると“老廃物”が血中や皮膚にたまってしまいます。それら“老廃物”は皮膚の中にある痒み受容体のミュー・ペプチド受容体を刺激し、その電気信号が脳へ伝わって痒みを感じます。この現象は腎機能が高度の低下した透析患者で多く見られ、半数は強い痒みを感じます。
<腎臓とは?>
腎臓とはソラマメの形をした縦12cm、横5~6cm、重さ150gほどの臓器です。腰の少し上(背中側)に左右1つずつあり、毎日休むことなく大量の血液が送り込まれています。腎臓の主な機能は「老廃物の排泄」「体液の恒常性の維持」「ホルモンの産生」です。
腎臓が原因で痒くなる理由には皮膚の乾燥もあります
腎臓が悪くなると皮膚が乾燥します。これも痒みの原因となります。腎臓の働きが悪くて痒い方は、まめにお風呂に入ったり、皮膚に湿気を与えるぬり薬を塗ったりすることが痒み対策になります。皮膚の防御作用をこわさないために、お風呂で皮膚をこすりすぎないことも大切です。
痒みの応急手当
痒いのを、かかずに我慢するのはつらいものです。痒みが強いときは、肌を冷やすのがおすすめです。冷たいおしぼりや、氷を入れたビニール袋や保冷剤をタオルでくるみ、痒みのある部分に当ててください。なお、冷やしすぎて低温やけどしないように注意してくださいね。
腎臓病による痒みの場所と特徴
慢性腎臓病の患者さんでは、皮膚の乾燥、色素沈着、痒み、爪の異常といった皮膚の症状がみられ、特に、多くの患者さんで乾燥や痒みがみられます。乾燥や痒みは一般的に、すねから始まり、太もも、背中、わき腹、肩から腕へと広がっていきます。特に夜間に痒みが強くなるのが特徴です。なお、腎臓病について詳しく知りたい方は「腎臓について解説している記事」をご覧ください。
痒みに有効な薬について
ここでは、皮膚の痒みに有効な薬をご紹介します。
<飲み薬>
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、体内でアレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」という化学伝達物質の作用を抑えることにより、症状を改善する薬です。花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の他、医療機関では食べ物によるアレルギー、じんま疹、気管支ぜんそくなどの治療にも使用されます。
抗アレルギー薬
抗アレルギー薬は、くしゃみや鼻水、鼻づまり、湿疹、目や皮膚のかゆみなどに代表されるようなアレルギー症状が出るのを予防するための薬です。すでに発症してしまった症状を急激に緩和してくれるような薬ではなく、通常は2週間ほど続けて服用することで効果を発揮します。比較的副作用が少なく、アレルギー予防のために中長期にわたって服用することができるのが特徴です。
塩酸ナルフラフィン(レミッチ)
塩酸ナルフラフィンとは、痒みを抑えるお薬です。透析療法中または慢性肝疾患にともなう痒みに用います。
<塗り薬>
ステロイド外用剤
ステロイド外用薬は、ステロイド系抗炎症薬の軟膏剤であり、皮膚外用治療で一般的に使われる医薬品です。薬効成分として糖質コルチコイドあるいはその誘導体が使用されています。ステロイド外用剤にはたくさんの種類があり、作用の強さによって5段階に分類されます。詳しくは「ステロイド外用剤の使い方を紹介しているサイト」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
痒さへの対策
痒みを予防する上で大切なのは、肌のバリア機能を低下させないことです。こまめに保湿剤を使用し、スキンケアを行ってください。以下、痒さへの対策になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【痒さへの対策1】肌の乾燥を防ぐ
バリア機能が低下して乾燥した肌は、痒みが発生しやすくなります。保湿剤を塗り、肌を乾燥から守るケアを心がけてください。保湿剤によるスキンケアは1年をとおして毎日続けるものなので、季節や時間帯、塗る場所に応じて、使いやすい剤形を選んでくださいね。
保湿剤の剤形については以下をご覧ください。
<保湿剤の剤形1>軟膏
皮膚への刺激が他の剤形と比べて少なく、皮膚を保護する力が強いです。しかし、塗った部分がテカったりベタベタしたりすることがありますので、塗りすぎには注意が必要です。
<保湿剤の剤形2>ローション
さっぱりした使い心地でベタつかないため、衣服から出ている部分にも使いやすいです。広い範囲や、髪の毛のある頭皮に使う場合も塗りやすいです。
<保湿剤の剤形3>クリーム
軟膏と比べてベタつき、テカリが少なく、衣服から出ている部分にも使いやすいです。皮膚を保護する力は軟膏とローションの中間程度になります。
<保湿剤の剤形4>フォーム
泡となって出てくるため、広い範囲に素早く塗ることができます。また、さっぱりとした使い心地でベタつかない点も特徴です。
【痒さへの対策2】清潔の保持
この場合の清潔とは、皮膚の汚れや汗、アレルギーの原因物質、細菌(黄色ブドウ球菌)やウイルスなどを洗い落とすことをいいます。「汗をかいたら早めにシャワーで流す」「外出先では、こまめに汗を拭き取る」など、常に清潔さをキープしてください。
【痒さへの対策3】紫外線を防ぐ
紫外線は必要以上に浴びると皮膚の乾燥を起こしたり、皮膚の老化を早めたり、眼の病気や皮膚がんのリスクを高める可能性があります。また、長時間日光を浴びると皮膚が炎症を起こし(日焼け)、皮膚のバリア機能が低下します。ですので、紫外線が強い時期や時間帯に外出するときは、日焼け止めを塗ったり、腕や首などを覆う服を着たり、日傘をさしたりして肌を守ってください。
【痒さへの対策4】入浴習慣を見直す
体を洗う時はタオルなどを使わずに、なるべく少量の石けんやボディソープを充分に泡立てて、優しく洗ってください。お風呂は40℃以下の熱すぎない温度に設定してくださいね。なお、その他で入浴時に気をつける点は以下の通りです。
<目の粗いタオルは使わない>
目の粗いタオルやナイロンタオル、スポンジなどを使ってゴシゴシ洗わないようにしてください。綿などの刺激になりにくいタオルや素手でやさしく洗うことをおすすめします。
<石けんは十分に泡立てる>
汚れを落とすのは泡です。ホイップ状になるまで泡立ててください。うまく泡立てられないときは、最初から泡で出てくるタイプの石けんを選んでください。
【痒さへの対策5】質の良い睡眠をとる
睡眠不足は、それ自体がストレスとなります。質の良い睡眠をとるよう心がけてください。
【痒さへの対策6】皮膚への刺激が少ない衣類を選ぶ
「締め付け感がある」「縫い目がかたい 」「ちくちくする」など、肌に刺激を与える衣類は避けてください。
【痒さへの対策7】バランスのとれた食事をする
たんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維などをバランスよくとってください。乾燥肌にはサバやイワシなどの青魚や、かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜がおすすめです
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2022.10.06
突発性発疹にご注意ください
内科に関する記事です。
突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型、もしくはヒトヘルペスウイルス7型によって起こる感染症です。突然の高熱と解熱前後の発疹(ほっしん)が特徴で、99%の人は3歳までに感染すると言われています。
この記事では、突発性発疹について解説していきます。後半部分では「突発性発疹の治療法」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
突発性発疹とは?
突発性発疹の症状
突発性発疹の原因
突発性発疹の合併症
突発性発疹の治療法
突発性発疹の予防法
突発性発疹の登校基準・出席停止期間について
突発性発疹とは?
突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)もしくはヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)によって起こる感染症です。子供が初めてかかる病気の代表格であり、生まれて初めての発熱が突発性発疹ということも少なくありません。突発性発疹は発熱から始まり、その後に発疹が出るため、発熱だけでは診断がつかないことがあります。そのため、下熱後に発疹が出現して初めて突発性発疹と診断される場合もあります。なお、お子さんによってはウイルスに感染しても症状が出ないこともあります(不顕性感染)。
突発性発疹の症状
突発性発疹の主な症状は発熱と発疹です。3~4日間、38℃以上の発熱があり、解熱して1日以内に顔面や全身に紅斑や丘疹(ぶつぶつ)などの発疹が現れるのが典型的な症状になります。発疹が出現するまでは突発性発疹かどうかは分かりませんが、以下のような症状があれば突発性発疹を疑います。
・生後6カ月以降で初めての高熱
・高熱があっても比較的機嫌がいい
・便が少しゆるい
・咳や鼻水といった感冒症状がほぼない
突発性発疹の原因
突発性発疹の原因はヒトヘルペスウイルス6型(7型)への感染です。周囲の大人や突発性発疹を経験した子供の体のなかにウイルスが潜在しており、唾液などを介して、食器の共用や顔などへの接触によって感染すると言われています。なお、ヒトヘルペスウイルス6型と7型には、それぞれに特徴があります。詳しくは以下をご覧ください。
【突発性発疹の原因1】ヒトヘルペスウイルス6型
ヒトヘルペスウイルス6型は生後6カ月~2歳までに多くの子供が感染します(生後6カ月まで感染しないのは胎児期に母親の血液から移行した抗体が身体に残っているためです)。ヒトヘルペスウイルス6型に感染すると身体の中に一生潜伏し続ける特徴がありますが、潜伏していても症状としては何も現れません。そのため、体内にウイルスを持っている両親から子供へ感染することが多いです。また、保育所では突発性発疹に感染した子供から別の子供に感染することも起こり得ます。
【突発性発疹の原因2】ヒトヘルペスウイルス7型
ヒトヘルペスウイルス7型は6型よりも感染頻度は少ないですが、同じ感染経路で2~4歳の頃に感染します。突発性発疹に2回感染する子供がいるのはこのためです。どちらに感染しても症状の大半は同じですが、ヒトヘルペスウイルス6型の感染では多くの子供に発疹が出るのに対して、7型は一部の子供にだけ発疹が現れます。
突発性発疹の合併症
突発性発疹は高熱が出たときに熱性痙攣を伴うことがあるため注意が必要です。また稀にではありますが、脳炎、劇症肝炎を合併することがあります。くれぐれもご注意ください。なお、突発性発疹の合併症については以下をご覧ください。
【突発性発疹の合併症1】熱性痙攣
熱性痙攣とは「ひきつけ」のことです。高熱が出たときに白目をむいて、全身を突っ張らせるけいれんは、強直性痙攣と呼ばれる痙攣で、ガクンガクンと手足を震わせたりする状態になります。0〜5歳くらいまでの間に38度以上の発熱に伴って起き、発症確率は7~8%とされています。
【突発性発疹の合併症2】脳炎
肺炎とは、肺に炎症を起こす病気のことを指します。この炎症は、細菌やウイルスなどによって起こります(細菌やウイルスは、鼻や口から侵入し、のどを経由して肺の中に入り込みます)。健康な人は、この細菌やウイルスをのどでブロックできますが、風邪をひいたり免疫力が落ちている時は細菌やウイルスがのどや気管を通りぬけて肺まで侵入し、炎症を起こします。この状態を肺炎と言います。
【突発性発疹の合併症3】劇症肝炎
劇症肝炎とは、肝臓の機能が急激に低下し、意識障害などの重篤な症状が現れる疾患です。この意識障害は肝性脳症と呼ばれ、ひどい場合は昏睡状態に陥ります。
突発性発疹の治療法
ヒトヘルペスウイルス6型(7型)を直接攻撃する特効薬はなく、自然に治るまでは症状を緩和する解熱剤で経過をみることが多いです。感染しても比較的元気な子供が多く、その場合は高熱があっても解熱剤は不要です。発疹はかゆみを伴うことがあまりなく、自然に消失します。なお、解熱していれば保育所への登園も可能です。
突発性発疹の予防法
突発性発疹の予防法は特にありません。発熱時は「安静」と「十分な睡眠」で免疫力が落ちないようにしてください。また、脱水を防ぐための水分補給も大切です。下痢などの症状があるので、電解質を含む飲料がおすすめになります。
突発性発疹の登校基準・出席停止期間について
突発性発疹は「学校保健安全法による出席停止期間」が決まっていません。しかし突発性発疹は感染すると高熱によって痙攣などが起こる可能性があります。ですので、保育園に通っている乳幼児が感染した場合は、しばらく登園を控えるようにしてください。なお、しばらく休んだのちに登校・登園する場合、園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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2022.09.19
ヒトメタニューモウイルス感染症にご注意ください
内科に関する記事です。
ヒトメタニューモウイルス感染症は呼吸器に炎症を引き起こす病気です。1~3歳の幼児の間で流行することが多いのですが、大人にも感染します。そのため、幼児だけではなく大人も注意が必要な病気だと言えるでしょう。
この記事では、ヒトメタニューモウイルス感染症について解説していきます。後半部分では「ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
ヒトメタニューモウイルス感染症とは?
ヒトメタニューモウイルス感染症の特徴
ヒトメタニューモウイルス感染症の症状
ヒトメタニューモウイルス感染症の原因
ヒトメタニューモウイルス感染症の治療方法
ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策
登校許可証について
ヒトメタニューモウイルス感染症とは?
ヒトメタニューモウイルス感染症は呼吸器に炎症を引き起こす病気です。ヒトメタニューモウイルスは一般にあまり聞き慣れないウイルス名だと思いますが、2001年にオランダの研究グループが発見して報告した比較的歴史の浅いウイルスです。ヒトメタニューモウイルスは感染力が非常に強く、くしゃみや咳による飛沫感染や、ウイルスが付いた手や鼻水を拭いたタオルなどによる接触感染で広がります。ですので、普段から「手洗い」「うがい」、保育園や幼稚園で流行している時は「タオルやコップは別々にする」などの対策が必要です。
ヒトメタニューモウイルス感染症の特徴
ヒトメタニューモウイルス感染症は一年中感染する可能性はありますが、中でも3~6月が多く、ほぼ毎年流行がみられます。主に1~3歳の幼児の間で流行し、症状は「インフルエンザのような39度台の高熱が続き、RSウイルス感染症のような喘鳴が認められる」のが特徴です。RSウイルス感染症については「RSウイルス感染症について解説している記事」をご覧ください。
ヒトメタニューモウイルス感染症の症状
ヒトメタニューモウイルス感染症は咳、鼻水、発熱などの症状が主にみられます。症状はRSウイルス感染症と似ています。成人も含めて多くの場合は上気道炎(喉や鼻の風邪)症状のみですが、0~5歳の乳幼児や高齢者に感染すると気管支炎や肺炎を起こしやすいです。重症化すると呼吸困難に陥ることがありますが、命に関わることは極めて稀です。気管支炎と肺炎については下記をご覧ください。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の症状1】気管支炎
気管支炎とは、気管支に炎症の中心があって、咳や痰などの呼吸器症状を引きおこす病気の総称です。 急性に起きる気管支炎の大半はウイルスやマイコプラズマなどによる感染症です。一方、慢性の気管支炎とは、数週間から数カ月の間咳や痰などの症状が続く場合を言います。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の症状2】肺炎
肺炎とは、肺に炎症を起こす病気のことを指します。この炎症は、細菌やウイルスなどによって起こります(細菌やウイルスは、鼻や口から侵入し、のどを経由して肺の中に入り込みます)。健康な人は、この細菌やウイルスをのどでブロック出来ますが、風邪をひいたり免疫力が落ちている時は細菌やウイルスがのどや気管を通りぬけて肺まで侵入し、炎症を起こします。この状態を肺炎と言います。
ヒトメタニューモウイルス感染症の原因
ヒトメタニューモウイルス感染症の原因は、ヒトメタニューモウイルスに感染することです。このウイルスを保有している人から、飛沫感染・接触感染によって感染します。飛沫感染・接触感染については下記をご覧ください。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の原因1】飛沫感染
飛沫感染は感染者の口から出た咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の原因2】接触感染
接触感染は感染者の咳やくしゃみ、鼻水の飛沫が付いたタオルや食器に触れる事で感染します。
ヒトメタニューモウイルス感染症の治療方法
ヒトメタニューモウイルス感染症に特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法(症状を和らげる治療)が行われます。症状が強い時は、咳止め、解熱剤などのお薬を出すことがあります。水分をしっかりととり、温かくして、ゆっくりと休んでくださいね。
ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策
ヒトメタニューモウイルス感染症を予防できるワクチンは現在のところありません。ヒトメタニューモウイルス感染症の予防には手洗いやうがいを徹底して行ってください。以下、主な予防対策です。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策1】手洗い・うがい
もっとも重要な予防対策は「手洗い」と「うがい」です。手洗いは石けんと流水でしっかり洗ってください。なお、手指の消毒にはアルコール手指消毒薬を使ってくださいね。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策2】マスクの着用
せきが出ている年長児や成人はできる限り、ヒトメタニューモウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくてもマスクを着用してください。また新生児、乳児への接触を避けることが感染予防につながります。マスクの着用とあわせてご注意ください。
【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策3】身の回りの消毒
子供たちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめに消毒してください。消毒には、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムを使うか、熱による消毒を行います。手すりのようなよく手が触れる場所は、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムでこまめにふき掃除をしてください。なお、子供たちが日常的に触れるおもちゃはできるだけ個人専用にしてくださいね。
登校許可証について
学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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2022.09.17
RSウイルス感染症にご注意ください
内科に関する記事です。
RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染することによって引き起こされる呼吸器の疾患です。基礎疾患を有する小児や乳児期早期の小児がRSウイルスに初めて感染すると、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。RSウイルスには子供が主に発症しますが、気づかないうちに大人も感染している可能性があります。ですので、子供だけではなく大人も注意が必要な疾患だと言えるでしょう。
この記事では、RSウイルス感染症について解説していきます。後半部分では「RSウイルス感染症の予防対策」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
RSウイルス感染症とは?
RSウイルス感染症の症状
RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症
RSウイルス感染症の原因と感染経路
RSウイルス感染症の治療方法
RSウイルス感染症の予防対策
RSウイルス感染症とは?
RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が一度感染するとされています。RSウイルス感染症は9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。RSウイルス感染症は非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。「厚生労働省のホームページ」でも同様の見解を述べています。
RSウイルス感染症の症状
RSウイルス感染症の症状としては、軽い風邪の症状から重い肺炎まで様々です。しかしながら、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、感染を避けるための注意が必要です。以下、重症化するリスクの高いお子さんの特徴です。
<重症化するリスクの高いお子さん>
・生後6か月未満の赤ちゃん
・早産・低出生体重の赤ちゃん
・先天性心疾患
・慢性肺疾患
・ダウン症
・免疫不全症など
RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症
RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症には、無呼吸発作、急性脳症があります。詳しくは以下をご覧ください。
【RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症1】無呼吸発作
無呼吸発作は、呼吸の停止が20秒間以上続く、または呼吸の停止が20秒に満たなくても1分間に100以下の徐脈かチアノーゼを起こす病気です。この病気には原発性のものと二次性のものがあります。原発性はもととなる疾患が見られない未熟児に見られ、二次性では中枢神経や呼吸器系、循環器系、消化器系、血液などにもととなる疾患があった上で認められます。
【RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症2】急性脳症
急性脳症とは、なんらかの病原体に感染した際、身体が病原体に対して反応を起こすことで、脳の急激なむくみが生じ、痙攣発作、意識障害、嘔吐などの症状をきたす病気です。特に痙攣は急性脳症を発症した際の最初の症状であることも多く、痙攣が出現した場合、急性脳症の可能性も考えて診断を進める必要があります。
RSウイルス感染症の原因と感染経路
病原体はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主な感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。ですので、感染している人との直接の濃厚接触や「間接的な接触感染」にはくれぐれもご注意ください。
RSウイルス感染症の治療方法
RSウイルス感染症に特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法(症状を和らげる治療)が行われます。なお、重症化した場合には、酸素投与、補液、呼吸管理が行われます。詳しくは「国立感染症研究所のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
RSウイルス感染症の予防対策
RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、発症の中心は0歳児と1歳児です。一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。したがって、咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。また、0歳児と1歳児に日常的に接する人は、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくても、咳などの呼吸器症状がある場合は飛沫感染対策としてマスクを着用して0歳児、1歳児に接することが大切です。予防対策のポイントについては以下にまとめていますので、ぜひご覧ください。
【RSウイルス感染症の予防対策1】手洗い
もっとも重要な予防対策は、厳重な手洗いと手指の消毒です。石けんと流水でしっかり洗ってください。なお、手指の消毒にはアルコール手指消毒薬を使ってくださいね。「千葉市ホームページ」でも同様のことを伝えています。
【RSウイルス感染症の予防対策2】マスクの着用
せきが出ている年長児や成人はできる限り、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくてもマスクを着用して下さい。また新生児、乳児への接触を避けることが感染予防につながります。マスクの着用とあわせてご注意ください。
【RSウイルス感染症の予防対策3】身の回りの消毒
子供たちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめに消毒してください。消毒には、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムを使うか、熱による消毒を行います。手すりのようなよく手が触れる場所は、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムでこまめにふき掃除をしてください。なお、子供たちが日常的に触れるおもちゃはできるだけ個人専用にしてくださいね。
登校許可証について
学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。
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2022.09.13
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