板谷内科クリニックブログ

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ピロラについての記事一覧

内科

新型コロナウイルス「ピロラ」とは

内科に関する記事です。
この記事では、新型コロナウイルスの変異株「BA.2.86(通称ピロラ)」について解説していきます。後半部分では、「ピロラの最新情報」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 新型コロナ変異株「ピロラ」とは ピロラの特徴と従来のコロナとの違い ピロラの症状 ピロラのワクチンについて ピロラの最新情報について 当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です   新型コロナ変異株「ピロラ」とは BA.2.86(通称ピロラ)とは、新型コロナウイルスの「オミクロン株」から新たに派生した変異株です。ピロラは、オミクロン株のXBB系統とは異なり、BA.2の子孫株になります。ピロラはBA.2と比較して、スパイクタンパク質※に30ヵ所以上の変異が認められています。そのため、世界保健機構(WHO)はピロラを「監視下の変異株(VUM)」に指定しています。 ※コロナウイルスの画像には、表面に沢山のトゲトゲがついているかと思います。これを生物学的に「スパイクタンパク質」と呼んでいます。スパイクタンパク質の主な役割は、ヒトの細胞表面にある「受容体」と結合して感染を起こすことです。スパイクタンパク質が受容体と結合することで、ウイルス本体がヒトの細胞と融合し、コロナウイルスの遺伝子がヒトの細胞内に移行して感染が成立します。   ピロラの特徴と従来のコロナとの違い ピロラの特徴は、遺伝子変異の数が多い点です。具体的には、細胞に侵入するためのスパイクタンパク質に30ヵ所以上の変異、それ以外の部分に10以上の変異があると言われています。コロナウイルスは、変異の数が多い場合、「感染力」や「病原性」などの性質が大きく変化する可能性があるため、十分注意してください。なお、ピロラは、これまでの変異株の中で、最も中和抗体に対する抵抗性を高めた変異株の一つであることが明らかになっています。したがって研究グループは、ピロラについて「今後全世界に拡大していくことが懸念されております。さらに現状の抗体薬による感染防御の有効性も低いことが予想されるため、有効な感染対策を講じることが肝要です」と述べています。   ピロラの症状 ピロラの症状や重症度などについては、まだ情報が少ないため、明らかになっていません。したがって、これまでのコロナと似たような症状だと安易に判断せず、十分に警戒してください。コロナウイルスは、初感染の方やワクチン未接種の方の場合、症状が重く、高熱、強い喉の痛み、咳、頭痛、関節痛、筋肉痛がでる可能性があります。また、嘔吐、下痢などの消化器症状がでる方もいますので、注意が必要です。   ピロラのワクチンについて アメリカの製薬大手モデルナは、新型コロナウイルスの最新版ワクチンの臨床試験で、BA.2.86(通称ピロラ)に対して「強い免疫反応」が確認されたと発表しています。したがって米国では、最新版ワクチンを供給できるよう急ピッチで準備を整えています。ピロラのような新たな変異株は、感染拡大の新たな波を引き起こす可能性があります。そのため、モデルナの次期新型コロナウイルスワクチンの追加接種は、重症化や入院者数を減らすのに有効な手段であると考えられます。   ピロラの最新情報について 2023年10月28日現在、オミクロン株から派生した新たな変異株BA.2.86(通称ピロラ)は、世界の複数の地域で検出されています。具体的には、2023年8月21日の時点で、デンマークで3例、イギリス、イスラエル、アメリカでそれぞれ1例が確認されています。また、日本では、2023年9月7日に東京で第1例目が確認されており、同日時点では世界で42例が確認されています。新型コロナウイルスに関する最新情報をお探しの方は、「新型コロナと感染症・医療情報」や「新型コロナウイルス感染症対策」や「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。   当院でも新型コロナウイルスの予防接種が可能です 当院では、新型コロナワクチンの接種を実施しております。当院の接種対象者は、「12歳以上かつ前回接種から3ヵ月以上経過されている方」、「接種当日に接種券を持参できる方」となっております。接種費用は無料となっておりますので、新型コロナワクチンの接種をしたい方は、「新型コロナワクチン接種予約」からご予約ください。

2023.10.28