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糖尿病患者のための間食ガイド:血糖値をコントロールしながら楽しむ方法
2025.02.25
この記事では「間食が血糖値に与える影響」について解説していきます。後半部分では、「糖尿病患者が避けるべき間食」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
糖尿病と間食の基本知識
間食を摂るべきタイミングと注意点
血糖値を上げにくいおすすめ間食
間食におすすめの市販食品と選び方のポイント
糖尿病の方でも安心!栄養満点の手作り間食レシピ
妊娠糖尿病や1型糖尿病の場合の間食
間食と栄養バランス:たんぱく質と食物繊維を意識する
糖尿病患者が避けるべき間食
まとめ:間食で血糖値管理をサポートする
糖尿病と間食の基本知識
糖尿病の方にとって、間食は血糖コントロールに大きく影響する重要なポイントです。適切な間食の取り方を知ることで、より快適な血糖管理が可能になります。まずは、間食と血糖値の関係、安全に間食を楽しむコツをご説明します。
<間食が血糖値に与える影響>
間食は、食後血糖値に直接影響を与えます。特に単純糖質を含む菓子類は、摂取後すぐに血糖値を急上昇させます。これは、消化・吸収が速い糖質が一度に体内に入るためです。例えば、清涼飲料水や菓子パンなどは、摂取後15~30分で血糖値を急激に上昇させます。一方、食物繊維を含む野菜や、タンパク質、脂質を組み合わせた間食は、血糖値の上昇を緩やかにします。ただし、空腹時に間食を摂ると血糖値の変動が大きくなりやすい点に注意が必要です。
<血糖値スパイクや高血糖のリスク>
急激な血糖値の上昇(血糖スパイク)は、短期的には疲労感や口渇を引き起こし、長期的には血管障害のリスクを高めるため注意が必要です。特に就寝前の間食には注意が必要です。夜間の高血糖は質の良い睡眠を妨げ、翌朝の血糖コントロールにも悪影響を与える可能性があります。また、不適切な間食習慣は体重増加を招き、インスリン抵抗性を悪化させる恐れがあります。さらに、血糖値が急上昇した後の急激な低下(反応性低血糖)は、めまいや空腹感を引き起こす原因となるため、こちらも十分に注意が必要です。
<間食を楽しむための基本ルール>
糖尿病があっても間食を楽しむことは可能です。以下の基本ルールを守ることで、血糖コントロールと間食を両立させることができます。
・間食は1日の総カロリーの10~20%以内に抑える
・食物繊維が豊富な果物や、低GI食品を選ぶ
・タンパク質や脂質を組み合わせる(例:りんご+チーズ、豆乳+ナッツ類)
・空腹時を避け、食後2~3時間後に摂取する
・血糖値を測定し、自分に合う間食を見つける
特におすすめなのは、以下の食品です。
・食物繊維が豊富で低カロリーの野菜スティック
・良質なタンパク質を含む無糖ヨーグルト
・適度な脂質を含むナッツ類
糖尿病患者さんにとって、間食は単なる楽しみではなく、血糖コントロールに影響を与える重要な要素です。急激な血糖値の上昇を避けるため、食品の選び方や摂取のタイミングに注意を払うことが大切です。適切な間食習慣を身につけることで、血糖値の安定化と生活の質の向上の両立が可能になります。
間食を摂るべきタイミングと注意点
間食のタイミングは、糖尿病患者の血糖コントロールを左右する重要な要素です。適切なタイミングで間食を摂ることで、血糖値を安定させながら食事の満足感を高めることができます。ここでは、間食を摂る理想的なタイミングと注意点を解説します。
<最適な間食のタイミング>
一般的に、間食に最適な時間帯は食後2~3時間後です。この時間は、前回の食事による血糖値の上昇が落ち着き、次の食事まで余裕があるためです。具体的な例として以下のタイミングが推奨されます。
・朝食後の間食:10時前後
・昼食後の間食:15時前後
・夕食後の間食:避けることが望ましい
運動前後も良いタイミングです。特に運動前の軽い間食は低血糖の予防に役立ちます。ただし、空腹時の間食は血糖値を急激に上昇させる可能性があるため避けてください。
<夜間・就寝前の間食リスク>
夜間は身体の活動量が減少し、糖質の代謝が低下するため、高血糖状態が長時間続くリスクがあります。さらに、夜間の高血糖は良質な睡眠を妨げるだけでなく、翌朝の血糖コントロールを悪化させる原因にもなります。その一例として、「暁現象」と呼ばれる早朝の血糖値上昇を助長する可能性が挙げられます。この現象は、1日の血糖コントロール全体に影響を及ぼすため注意が必要です。なお、どうしても夜間に間食を摂る必要がある場合は、低糖質かつ高タンパクな食品を選ぶことが望ましいです。例えば、ゆで卵やチーズなどは適切な選択肢です。ただし、その際も摂取量を必要最小限に抑えることを心がけることが重要です。
<食後デザートの活用>
意外に感じるかもしれませんが、食事直後にデザートを楽しむことには特有のメリットがあります。食事で摂取した食物繊維やタンパク質により、糖質の吸収が緩やかになることに加え、すでにインスリンが分泌されている状態であるため、血糖値の上昇を抑えやすいという特徴があります。また、食事の一部としてデザートを楽しむことで、後からの間食欲求を抑制できる効果も期待できます。そのため、適度な甘味により食事全体の満足度が向上し、結果として過剰な間食を防ぐことにもつながります。ただし、これはデザートのカロリーを食事の総カロリーに含めて計算することが前提となります。
間食のタイミングは、血糖コントロールの重要な要素です。基本的には食後2〜3時間後が最適で、夜間の間食は避けることが推奨されます。また、食後すぐのデザートという選択肢も、適切に管理すれば血糖コントロールの面で有効な場合があります。ただし、これらは一般的な指針であり、個人の生活リズムや血糖値の変動パターンによって最適なタイミングは異なります。血糖値の自己測定を行いながら、自分に合った間食のタイミングを見つけていくことが大切です。不安な点がある場合は、必ず主治医に相談してください。
血糖値を上げにくいおすすめ間食
血糖値を上げにくい間食を選ぶことは、糖尿病の方の血糖コントロールに重要です。以下におすすめの間食をご紹介します。
<ナッツ類(アーモンド、くるみ、カシューナッツなど)>
ナッツ類には、良質な脂質とタンパク質が含まれている上に、血糖上昇が緩やかなためお勧めです。摂取量は1回手のひら半分程度(20-30g)を目安にしてください。
<チーズ・乳製品(プロセスチーズ、カッテージチーズなど)>
チーズ・乳製品には、カルシウムとタンパク質が豊富で満腹感が持続するためお勧めです。摂取量はプロセスチーズ1切れまたはカッテージチーズ大さじ2杯程度を目安にしてください。
<ゆで卵>
ゆで卵は、良質なタンパク質源で血糖値への影響が少ないためお勧めです。摂取量は1日1個程度を目安にしてください。
<こんにゃくゼリー>
こんにゃくゼリーは、食物繊維が豊富で、ほぼカロリーゼロのため、糖質が気になる方の甘味代わりとしてお勧めです。摂取量は1回1個程度を目安にしてください。
<野菜スティック(きゅうり、セロリ、人参など)>
野菜スティックは、食物繊維が豊富で低カロリーなためお勧めです。摂取量は片手に軽く乗る程度を目安にしてください。なお、少量の低脂肪ディップと組み合わせても楽しめます。
これらの間食は、単体で食べるよりも、組み合わせることでより効果的です。例えば、チーズと野菜スティック、ゆで卵とミニトマト、ナッツと乳製品など、タンパク質や食物繊維を組み合わせることで、血糖値の上昇を緩やかにし、満腹感も持続します。なお、間食を選ぶ際は一度に食べ過ぎないよう、あらかじめ小分けにしておくことをお勧めします。
間食におすすめの市販食品と選び方のポイント
市販食品を選ぶ際は、糖質量と食物繊維量を確認することが大切です。適切な選択により、血糖値を安定させながら間食を楽しむことができます。以下は特におすすめの市販食品とその選び方のポイントです。
<高カカオチョコレート(カカオ70%以上)>
カカオ含有量が70%以上の高カカオチョコレートは、糖質量を抑えつつ、食物繊維やポリフェノールを摂取できる優れた間食です。通常のチョコレートと比較して糖質が少なく、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果が期待できます。ただし、食べ過ぎには注意してください。
<大豆バー(ソイジョイなど)>
大豆由来のたんぱく質と食物繊維が豊富な大豆バーは、満腹感を得やすい間食として最適です。ソイジョイなどの製品は糖質が比較的少なく、栄養バランスにも優れています。なお、1本あたりの糖質量が約10g程度で、間食として適切な範囲内に収まります。
<低糖質ゼリー>
低糖質ゼリーは、食後のデザートや軽い間食として便利です。特に寒天やこんにゃくを使用したものは食物繊維が豊富で、満腹感も得られます。なお、市販品を選ぶ際は糖質量が5g以下のものを基準にしてください。
<プロテインバー(糖質オフタイプ)>
糖質オフタイプのプロテインバーは、たんぱく質を効率よく摂取できる食品です。運動後の間食としても適しており、血糖値の上昇を抑えながら必要な栄養を補えます。ただし、人工甘味料を含む製品が多いため、体調や好みに合わせて選んでください。
これらの間食は、いずれも1回あたり100kcal前後に抑えることが理想的です。また、間食を摂る時間をあらかじめ決め、できるだけ毎日同じ時間にすることで血糖値の変動を最小限に抑えることができます。なお、商品選びの際は必ず栄養成分表示を確認し、糖質量と併せてカロリーもチェックすることをお勧めします。
糖尿病の方でも安心!栄養満点の手作り間食レシピ
糖尿病の方の間食は、市販品だけでなく手作りでも十分に楽しむことができます。ここでは、糖質を抑えながらたんぱく質や食物繊維が豊富な簡単レシピをご紹介します。
<野菜たっぷりの低糖質スープ>
野菜スープは、キャベツ、セロリ、玉ねぎなどを細かく刻み、コンソメと水で煮込むだけで簡単に作れます。食物繊維が豊富な野菜スープは満腹感を得やすく、温かい一杯で体も心もリラックスできます。
<豆腐を使った低糖質スイーツ>
絹ごし豆腐をミキサーで滑らかにし、低糖質の甘味料と粉ゼラチンを混ぜ合わせることで、プリンのような食感のスイーツが簡単に作れます。豆腐は良質なたんぱく質源で糖質が少ないため、血糖値を気にする方に特にお勧めです。なお、バニラエッセンスを加えると香りが良くなり、より本格的な味わいを楽しむことができます。
<サラダチキン>
鶏むね肉を使ったサラダチキンは、たんぱく質が豊富で糖質がほとんど含まれない優れた間食です。作り方はシンプルで、鶏むね肉に塩麹やハーブで下味をつけた後、沸騰したお湯で茹でるだけです。冷蔵保存で約5日間持つので、作り置きしておけば手軽に楽しめます。
これらの手作り間食は、自分で材料や分量を調整できるため、安心して食べられる点が魅力です。さらに、保存容器に小分けしておくことで、食べ過ぎを防ぎ、適量を守るのにも役立ちます。ただし、調理の際は油分を控えめにし、一食分のカロリーを100kcal程度に抑えることを意識してください。
妊娠糖尿病や1型糖尿病の場合の間食
妊娠糖尿病や1型糖尿病の方は、通常の糖尿病とは異なる間食の管理が必要です。ここでは、血糖値の安定と栄養管理の両立に向けた、適切な間食の取り方についてご説明します。
<妊娠中の適切な間食選び>
妊娠糖尿病の方は、胎児の健全な発育のために適切な栄養摂取が欠かせません。間食には低GI(グリセミック・インデックス)の食品を選び、1回200kcal以下を目安とします。具体的には、無糖ヨーグルトと果物の組み合わせや、全粒粉を使用したクラッカーとチーズなどがお勧めです。なお、間食は午前中の空腹時や夕方の疲れやすい時間帯に、計画的に摂取することが重要です。
<1型糖尿病とインスリン管理>
1型糖尿病の方は、間食の際にもインスリン投与が必要となる場合がありますので注意が必要です。また、間食の糖質量に応じて追加インスリンの量を調整する必要があるため、糖質量が把握しやすい食品を選んでください。例えば、個包装の栄養補助食品やプロテインバーなど、栄養成分が明確に記載された食品が適しています。なお、運動前後の間食は低血糖の予防に欠かせません。特に運動後は血糖値が変動しやすいため、適切な間食を摂取することで血糖値の安定を図ることができます。
<特殊な状況に応じた栄養指導のポイント>
妊娠糖尿病や1型糖尿病の方の中には、つわりや体調不良など、特殊な状況に直面することもあります。例えば、つわりのある妊婦さんは食事の匂いや味に敏感になり、通常の食事が取りづらくなる場合があります。このようなときには、食べやすいものを少量ずつ、頻回に分けて摂取する方法がお勧めです。また、体調不良時や発熱時は、通常より血糖値が不安定になりやすいため、より頻繁な血糖値チェックと併せて、消化の良い間食を選ぶことも大切です。具体的には、おかゆやスープなど、体に負担をかけない食品が適しています。
妊娠糖尿病や1型糖尿病の間食管理は、個々の状況に応じた細やかな調整が重要です。医師と相談しながら、自身の生活リズムに合わせた間食プランを立ててください。また、血糖値の記録と合わせて間食の内容も記録することで、より適切な管理が可能になります。
間食と栄養バランス:たんぱく質と食物繊維を意識する
間食では、単に糖質を制限するだけでなく、たんぱく質と食物繊維を適切に組み合わせることが血糖値管理にとって重要です。たんぱく質は血糖値の上昇を緩やかにし、筋肉量の維持にも欠かせません。また、食物繊維は糖質の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。さらに、腸内環境を整える働きもあり、総合的な健康管理に役立ちます。なお、間食を選ぶ際は、チーズや卵、豆腐などのたんぱく質源と、野菜や海藻類などの食物繊維を含む食品を組み合わせるようにしてください。特に、クッキーやフルーツなど糖質が多い食品を食べる際には、必ずたんぱく質や食物繊維と一緒に摂取することが大切です。例えば、りんごを食べる際にはプロセスチーズを添える、クッキーを食べる際には食物繊維が豊富なナッツを組み合わせるなどの工夫が効果的です。以下は、おすすめの組み合わせ例です。
・無糖ヨーグルト(100g)とブルーベリー(30g)
・カッテージチーズ(30g)とミニトマト(50g)
・茹で卵(1/2個)と野菜スティック(きゅうり・にんじん)
・絹豆腐(50g)と黒ごま(小さじ1)
・アーモンド(10g)と乾燥おから(大さじ1)
このように、たんぱく質と食物繊維を意識的に組み合わせることで、より効果的な血糖値管理と栄養バランスの改善が期待できます。日々の間食選びに、ぜひ参考にしてください。
糖尿病患者が避けるべき間食
糖尿病患者さんにとって、間食の選び方は血糖コントロールを左右する重要なポイントです。適切な間食選びは、血糖値の安定だけでなく、QOLの維持にも大きく影響します。ここでは、避けるべき間食と、健康的な代替案、さらに甘いものへの欲求をコントロールする方法をご紹介します。
<知っておきたい危険な間食の特徴>
間食による急激な血糖値の上昇は、糖尿病の管理において大きな課題となります。特に注意が必要なのは、精製糖質を多く含む食品です。例えば、市販のスイーツ類、清涼飲料水、果物の過剰摂取などが挙げられます。これらの食品は、血糖値を急激に上昇させるだけでなく、空腹感を助長し、過食のリスクも高めます。また、食べる時間帯も重要で、就寝前の間食は特に避けるべきです。
<要注意!高糖質・高カロリー食品の影響>
菓子パンやスナック菓子などの高糖質・高カロリー食品は、血糖値の急上昇を引き起こすだけでなく、インスリン分泌を過剰に促進します。これにより、インスリン抵抗性が悪化し、長期的な血糖コントロールを困難にする可能性があります。また、これらの食品には往々にして高い脂質含有量があり、肥満や心血管疾患のリスクも高めます。
<血糖値の変動を抑える食品選び>
血糖値の急激な変動を避けるために、以下の食品は控えてください。
・白米を使用したおにぎり
・市販のジュース類
・チョコレート菓子
・アイスクリーム
代替案としては、以下の食品がお勧めです。
・小豆入り糖質オフヨーグルト
・ナッツ類(無塩)
・低糖質プロテインバー
・蒸し野菜スティック
<甘いものへの欲求をコントロールする方法>
甘いものへの欲求は、単なる味覚の問題だけでなく、しばしばストレスや疲労と関連しています。これに対処するためには、まず規則正しい食事で血糖値を安定させることが重要です。血糖値が乱高下すると、さらなる甘いものへの欲求を引き起こすためです。また、ストレスは多くの場合、過食や間食の原因となるため、散歩や趣味などの自分に合ったストレス解消法を見つけることをお勧めします。さらに、日頃から低糖質の代替品を用意しておくことも効果的です。例えば、糖質オフのお菓子や、ナッツ類を常備しておくと、急な甘いものへの欲求に対応できます。なお、間食の時間を決めて計画的に摂取することで、無秩序な食行動を防ぐことができます。これらの方法を組み合わせることで、甘いものへの欲求をより効果的にコントロールすることが可能になります。
間食を完全に避けることは現実的ではありません。重要なのは、賢く選択することです。食物繊維が豊富でタンパク質を含む間食を選び、適量を守ることで血糖値の安定と満足感の両立が可能です。また、間食を楽しみながらも、自己管理の一環として捉える意識を持つことが大切です。定期的な血糖値チェックと合わせて、自分に合った間食のパターンを見つけてください。
まとめ:間食で血糖値管理をサポートする
糖尿病患者の皆様にとって、間食は決して禁止されるものではありません。むしろ、適切に選択し管理することで、血糖値の安定と生活の質の向上に役立てることができます。間食において大切なのは、食事と間食のバランスを考え、計画的に取り入れることです。例えば、午後の仕事中に集中力が低下する時間帯には、食物繊維が豊富な全粒粉のクラッカーとナッツ類を組み合わせることで、血糖値の急上昇を防ぎながら満足感を得ることができます。また、休日のティータイムには、糖質オフスイーツと温かい緑茶を楽しむことで、リラックスした時間を過ごせます。さらに、家族や友人と間食の時間を共有することで、より豊かな食生活を実現できます。このように、間食を制限するのではなく、賢く選択し楽しむことで、より持続可能な血糖値管理が可能となります。まずは小さな変更から始めて、自分に合った間食の習慣を見つけてください。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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糖尿病予備群(境界型糖尿病)の症状や対策について解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
この記事では、糖尿病の可能性を否定できない者「糖尿病予備群」について解説していきます。
後半部分では「糖尿病予備群にならないための予防法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群にならないための予防法
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。
「HbA1c 6.5%未満」「空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満」「75g経口ブドウ糖負荷試験2時間の血糖値が140 mg/dl以上200 mg/dl未満」のいずれかを満たす人が該当します。
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。
しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。
なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。
なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。
糖尿病予備群にならないための予防法
糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。
また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。
なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。
<有酸素運動>
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。
ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。
有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<レジスタンス運動>
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。
食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。
なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。
<ゆっくり食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<野菜類から食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<アルコールは適量にする>
アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。
しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。
<腹八分目でストップ>
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。
いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。
とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
<間食をしない>
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。
また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。
日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。
ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。
健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。
後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インスリンとは何か
インスリン療法とは
インスリン療法のしくみ
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン療法の具体的な手法
インスリン療法のメリット
インスリン療法のデメリット
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
インスリンとは何か
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。
なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。
インスリン療法とは
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。
インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。
頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。
一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。
インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のしくみ
インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。
不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。
なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。
また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。
血糖自己測定の方法は以下の通りです。
⑴ 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。
⑵ 血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。
⑶ 指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。
⑷ 血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。
⑸ 残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。
インスリン療法の具体的な手法
インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。
⑴ 注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。
⑵ インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。
⑶ インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。
⑷ ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。
⑸ 注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。
⑹ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。
⑺ 針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。
※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。
それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。
また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。
ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。
「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のメリット
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。
インスリン療法のデメリット
残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。
低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。
そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。
インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。
なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。
ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.01.21
糖尿病と高血圧の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
糖尿病の血圧値について
糖尿病と高血圧予防
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
【糖尿病と高血圧予防】運動
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。
<高血圧とは?>
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。
糖尿病の血圧値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病と高血圧予防
糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
【糖尿病と高血圧予防】運動
運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。
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2022.10.05
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