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甲状腺機能低下症の症状とは?初期症状や女性にみられやすい変化、検査・治療を解説

2026.08.26

「最近疲れやすい…」「寒がりになった…」「むくみが気になる…」「体重が増えた…」、このような体調の変化を感じていませんか。原因がはっきりしないまま、日々の疲労や気候のせいだと考えている方も多いです。これらの症状は、甲状腺機能低下症のサインである可能性があります。甲状腺は全身の代謝を調整する重要な臓器であり、その働きが低下すると、体のさまざまな部分に影響が及びます。したがって症状が多岐にわたり、初期段階では見過ごされやすい病気でもあります。この記事では、甲状腺機能低下症の症状や原因、検査方法、治療法、受診のタイミングについて詳しく解説します。心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください。

【目次】
甲状腺機能低下症とは
甲状腺機能低下症の主な症状
初期の甲状腺機能低下症は気付きにくい
女性にみられることがある症状
甲状腺機能亢進症との症状の違い
甲状腺機能低下症の主な原因
甲状腺機能低下症を調べる検査
甲状腺機能低下症の治療
こんな症状が続く場合は内科・内分泌内科へ
まとめ

 

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの産生や分泌が低下し、体に必要な量のホルモンを作り出せなくなった状態を指します。甲状腺は喉仏の下あたりに位置する小さな臓器ですが、全身に大きな影響を及ぼすホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、体内の代謝を調整する働きを担っています。エネルギーの産生や消費に関わるため、不足すると代謝全体が低下し、疲労感や体重増加といった症状につながります。また、体温の調節にも関与しており、機能が低下すると寒さを感じやすくなります。さらに、心臓の働きにも影響を与えるため、脈拍が遅くなるなどの変化が現れることもあります。このように甲状腺ホルモンは、全身のさまざまな機能を維持するうえで欠かせない存在です。なお、甲状腺機能低下症とよく混同される病気に橋本病があります。橋本病は自己免疫の異常により甲状腺に慢性的な炎症が生じる病気であり、甲状腺機能低下症を引き起こす原因のひとつです。ただし、橋本病があっても甲状腺の働きが保たれている場合もあるため、両者は完全に同じ意味ではありません(橋本病について詳しくは後述します)。

 

甲状腺機能低下症の主な症状

甲状腺機能低下症の主な症状

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が低下することで、全身のさまざまな部分に症状が現れる病気です。ここでは、甲状腺機能低下症の代表的な症状について解説します。

疲れやすい・だるい・眠気が強い

甲状腺ホルモンは、体の代謝を調整する役割を担っています。そのため、分泌量が低下すると、全身の代謝が落ち、体を動かすためのエネルギーが不足しやすくなります。その結果、以前と同じような生活を送っていても疲れを感じやすくなったり、だるさが続いたりすることがあります。また、日中に強い眠気を感じるようになる患者も少なくありません。こうした症状は、加齢や日々の疲労と区別がつきにくいため、見過ごされやすい点にも注意が必要です。

寒がりになる

甲状腺ホルモンには、体温を維持するための熱産生を促す働きもあります。そのため、分泌が低下すると熱を作り出す力が弱まり、以前よりも寒さを強く感じるようになることがあります。周囲の人が寒さを感じていない環境でも、自分だけ冷えを感じる、手足の先が冷たく感じるといった変化がみられる場合は、体温調節の機能に影響が出ている可能性があります。

むくみが出る

甲状腺機能低下症では、皮膚の下に水分やムチンと呼ばれる物質がたまりやすくなり、むくみとして現れることがあります。特に、まぶたや顔全体、手足にむくみが出やすく、朝起きたときに顔がむくんでいる、指輪や靴がきつく感じるといった変化で気づくことも少なくありません。このむくみは、指で押してもすぐには戻らない特徴を持つ場合があります。

体重が増える

代謝が低下することで、エネルギーの消費量が減り、食事量や運動量が大きく変わっていないにもかかわらず、体重が増加することがあります。また、体内に水分がたまりやすくなることも、体重増加の一因となります。急激な体重増加ではなく、緩やかに数キロ増えるといった変化が多いため、加齢や生活習慣の影響と思い込んでしまう患者も少なくありません。

便秘になりやすい

甲状腺ホルモンは、消化管の動きにも関わっています。分泌量が低下すると、腸の動きが緩やかになり、便秘が生じやすくなります。もともと便通に問題がなかった患者でも、便が出にくくなった、排便の回数が減ったといった変化がみられることがあり、市販薬や食生活の工夫だけでは改善しにくい場合もあります。

皮膚が乾燥する

皮膚や髪にも、甲状腺機能低下の影響が現れることがあります。皮膚の新陳代謝が落ちることで、乾燥やかさつきが目立つようになり、かゆみを伴うこともあります。また、髪の毛が細くなる、抜け毛が増える、眉毛の外側が薄くなるといった変化がみられる場合もあります。これらの変化は徐々に進行することが多く、本人が気づきにくい傾向があります。

動作や思考がゆっくりになる

甲状腺ホルモンは、脳の働きにも関与しているため、分泌が低下すると、思考や動作の速度がゆっくりになることがあります。具体的には、集中力や記憶力の低下、物覚えの悪さ、無気力な状態が続くといった症状がみられます。こうした変化は、うつ状態や認知機能の低下と間違われることもあるため、注意深く見極める必要があります。

声がかすれる

喉の周辺にも、むくみのような変化が生じることがあり、声帯やその周囲の組織に影響が及ぶと、声がかすれる嗄声という症状が現れることがあります。風邪でもないのに声のかすれが長く続く場合は、甲状腺の機能に変化が生じている可能性も考えられます。

甲状腺機能低下症の症状は多岐にわたりますが、すべての症状がすべての患者に現れるわけではありません。症状の現れ方や程度には個人差があり、複数の症状が同時に出る場合もあれば、一部の症状のみがゆるやかに進行する場合もあります。気になる変化が続く場合は、自己判断せず、医療機関で相談してください。

 

初期の甲状腺機能低下症は気付きにくい

初期の甲状腺機能低下症は気付きにくい

甲状腺機能低下症は、初期の段階では明確な自覚症状として現れにくく、「なんとなく疲れる」「最近太りやすくなった気がする」といった、日常的な不調として現れることが多くなっています。症状の程度も緩やかで、日によって波があることも多いため、病気のサインとして意識されないまま過ごしてしまう患者も少なくありません。また、甲状腺機能低下症でみられる疲労感やだるさ、体重の変化、気分の落ち込みといった症状は、加齢による体力の低下や、睡眠不足、日々のストレス、更年期による体調変化などとも似ているため、区別がつきにくいという特徴があります。特に中高年の患者では、これらの症状を年齢のせいと捉えてしまい、医療機関を受診するタイミングを逃してしまうこともあります。そのため、だるさや冷え、便秘、体重の増加といった症状のうち、複数のものが同時に、かつ長期間にわたって続いている場合には、単なる体調不良や加齢による変化と決めつけず、一度検査を検討してください。血液検査によって甲状腺ホルモンの数値を確認することで、症状の背景に甲状腺機能低下症が隠れていないかを調べることができます。気になる症状が続く場合は、早めに医師へ相談してください。

 

女性にみられることがある症状

女性にみられることがある症状

甲状腺機能低下症は男女ともにみられる病気ですが、女性の患者ではホルモンバランスの影響を受けやすい部位に、特徴的な変化が現れることがあります。例えば、月経周期が乱れる、経血量が増える、月経痛が強くなるといった月経に関する変化がみられることがあります。また、顔や手足のむくみ、体重の増加、冷えといった症状も、女性の患者から訴えられることが比較的多い症状です。これらの変化は、更年期や日々の体調の波によるものと捉えられやすく、甲状腺機能の低下が背景にあると気づかれにくい傾向があります。また、甲状腺機能は妊娠や妊活とも関わりが深く、甲状腺ホルモンの分泌が低下していると、月経不順や排卵の異常につながることがあります。さらに、妊娠を希望している場合や、すでに妊娠している場合には、甲状腺機能の状態が母体や胎児の健康に影響を及ぼす可能性もあるため、気になる症状がある場合は早めに検査を受けておくことが望ましいといえます。なお、甲状腺機能低下症は女性に多くみられる病気ではあるものの、女性だけの病気というわけではありません。男性の患者にも同様の症状がみられることがあるため、性別にかかわらず、複数の症状が続く場合には、医療機関で相談してください。

 

甲状腺機能亢進症との症状の違い

甲状腺機能亢進症との症状の違い

甲状腺の病気には、ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症だけでなく、逆にホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症もあります。甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症は、どちらも甲状腺ホルモンの異常によって起こる病気ですが、ホルモンが不足するか過剰になるかによって、現れる症状の方向性が大きく異なります。例えば、甲状腺機能低下症では体の代謝が落ちるため、寒がりになったり、体重が増えやすくなったり、脈拍がゆっくりになったりする傾向がみられます。一方、甲状腺機能亢進症では代謝が過剰に亢進するため、暑がりになったり、食欲があるにもかかわらず体重が減少したり、脈拍が速くなったりするなど、低下症とは反対の方向の変化が現れやすくなります。また、精神面や活動性についても、低下症では無気力や動作の緩慢さがみられやすいのに対し、亢進症ではイライラや落ち着きのなさ、手の震えなどがみられやすいという傾向があります。症状の傾向を整理すると、以下の通りです。

比較項目 甲状腺機能低下症 甲状腺機能亢進症
体温感覚 寒がりになる 暑がりになる
体重 増えやすい 食欲があっても減少しやすい
脈拍 ゆっくりになる 速くなる
便通 便秘になりやすい 下痢になりやすい
精神・活動性 無気力、動作が緩慢になる イライラ、落ち着きのなさ、手の震え

 

このように、甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症では、症状の現れ方に一定の傾向の違いがあります。ただし、この比較はあくまで一般的な傾向を理解するための目安であり、自己診断のためのものではありません。実際には、症状の現れ方には個人差があり、典型的な傾向と異なるパターンを示す患者もいます。気になる症状がある場合は、比較表の内容だけで判断せず、血液検査などを通じて医師の診断を受けてください。

 

甲状腺機能低下症の主な原因

甲状腺機能低下症の主な原因

甲状腺機能低下症は、原因によっていくつかの種類に分けられます。ここでは、甲状腺機能低下症を引き起こす代表的な原因について解説します。

橋本病

甲状腺機能低下症の原因として最も多いのが、橋本病と呼ばれる病気です。橋本病は、自己免疫の異常によって、本来体を守るはずの免疫が誤って自分自身の甲状腺を攻撃してしまうことで起こります。この状態が続くと、甲状腺の組織が徐々に炎症を起こし、甲状腺ホルモンを十分に作れなくなっていきます。橋本病は中年以降の女性に多くみられる傾向がありますが、進行はゆるやかなことが多く、初期には自覚症状がほとんどないまま経過することも少なくありません。

甲状腺の手術・治療後

甲状腺に腫瘍や結節などがみつかり、手術によって甲状腺の一部または全部を摘出した場合、残った甲状腺の働きだけではホルモンが不足し、機能低下症を引き起こすことがあります。また、バセドウ病などの治療として放射性ヨウ素治療を受けた場合にも、治療の影響で甲状腺の機能が低下することがあります。これらの治療を受けた患者は、治療後も定期的に甲状腺機能の検査を受け、状態を確認していくことが大切です。

薬剤などの影響

一部の薬剤には、甲状腺の機能に影響を及ぼすものがあります。例えば、不整脈の治療に用いられる薬剤や、精神疾患の治療に使われる薬剤の中には、長期的に使用することで甲状腺ホルモンの分泌に影響を与えるものが知られています。このような薬剤を服用している患者は、定期的な血液検査によって甲状腺機能の変化を確認しておくと安心です。気になる症状がある場合は、自己判断で薬を中止せず、処方医に相談してください。

下垂体・視床下部の異常

甲状腺機能低下症は、甲状腺そのものに原因がある場合だけでなく、脳にある下垂体や視床下部の異常によって引き起こされることもあります。下垂体からは、甲状腺を刺激するホルモンが分泌されており、この働きに異常が生じると、甲状腺自体に問題がなくても、結果的に甲状腺ホルモンの分泌が低下することがあります。このタイプの原因は比較的まれですが、下垂体の腫瘍などが背景にある場合もあるため、専門的な検査が必要になることがあります。

甲状腺機能低下症の原因は、自己免疫による橋本病が中心となりますが、治療の影響や薬剤、下垂体の異常など、さまざまな要因が関わっていることがあります。原因によって今後の見通しや治療方針も異なるため、甲状腺機能の異常が疑われる場合は、血液検査などを通じて原因を確認し、医師の説明を受けてください。

 

甲状腺機能低下症を調べる検査

甲状腺機能低下症を調べる検査

甲状腺機能低下症が疑われる場合には、血液検査を中心にいくつかの検査を組み合わせて診断していきます。ここでは、甲状腺機能低下症を調べる際に用いられる代表的な検査について解説します。

TSH検査

TSH検査は、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンの量を調べる検査です。TSHは、甲状腺に働きかけて甲状腺ホルモンの分泌を促す役割を担っています。甲状腺ホルモンの分泌が不足すると、体はそれを補おうとして、下垂体からより多くのTSHを分泌するようになります。そのため、TSHの数値が基準値よりも高い場合は、甲状腺の働きが低下している可能性を示す重要なサインとなります。甲状腺機能を評価するうえで、TSH検査はスクリーニングの中心的な役割を担っており、健康診断の甲状腺項目にも含まれることが多い検査です。

FT4(遊離T4)検査

FT4検査は、血液中に含まれる甲状腺ホルモンのうち、体内で実際に作用することができる形のホルモン量を調べる検査です。甲状腺で作られたホルモンの多くは、たんぱく質と結合した状態で血液中を流れていますが、その中でたんぱく質と結合していない、いわゆる「遊離」の状態にあるホルモンがFT4です。甲状腺の機能が低下すると、このFT4の数値が基準値よりも低くなる傾向があります。TSHとFT4を組み合わせて確認することで、甲状腺機能低下症の有無や進行の程度を、より正確に把握することができます。

甲状腺自己抗体検査

甲状腺自己抗体検査は、自分自身の甲状腺を攻撃してしまう抗体が、体内に存在するかどうかを調べる検査です。甲状腺機能低下症の原因として多い橋本病は、免疫の異常によって自分の甲状腺を誤って攻撃してしまうことで起こる病気であり、この検査によって背景にある原因を推測する手がかりが得られます。代表的な抗体には、抗サイログロブリン抗体や抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体などがあり、これらが陽性であれば、自己免疫による甲状腺の異常が関与している可能性が高くなります。

超音波検査

超音波検査は、体の外から超音波を当てて、甲状腺の内部の状態を画像として確認する検査です。放射線を使わないため、体への負担が少なく、繰り返し行いやすい検査でもあります。この検査では、甲状腺全体の大きさや形、内部に結節や腫れ、炎症を示す変化がないかといった、血液検査だけでは分からない構造的な情報を確認することができます。なお、橋本病など、甲状腺そのものに変化が生じている場合には、超音波検査によって甲状腺の状態をより詳しく把握することができます。

甲状腺機能低下症の診断には、TSHやFT4といった血液検査を基本としながら、必要に応じて自己抗体検査や超音波検査を組み合わせていきます。それぞれの検査で分かることが異なるため、症状や血液検査の結果に応じて、追加の検査が必要かどうかを医師と相談してください。

 

甲状腺機能低下症の治療

甲状腺機能低下症の治療

甲状腺機能低下症の治療では、体内で不足している甲状腺ホルモンを、内服薬によって補うことが基本となります。用いられる薬剤には、体内で作られる甲状腺ホルモンと同じ成分が含まれており、不足分を補うことで、代謝の低下によって生じていた倦怠感やむくみ、冷えといった症状の改善が期待できます。多くの場合、1日1回の服用で済むため、日常生活の中で無理なく続けやすい治療といえます。また、治療を開始した後は、定期的に血液検査を行いながらTSHやFT4の数値を確認し、薬の投与量を調整していきます。ホルモンの補充量が少なすぎると症状の改善が不十分になり、逆に多すぎると動悸や不眠といった甲状腺機能亢進症に似た症状が現れることがあるため、患者一人ひとりの体に合った量を見極めることが重要です。投与量が安定した後も、数か月から半年に一度程度の頻度で検査を行い、状態を継続的に確認していきます。なお、症状が改善したからといって、自己判断で薬の量を減らしたり、服用を中止したりしないでください。甲状腺ホルモンの補充は、症状がおさまった後も体内のホルモンバランスを維持するために必要な治療であり、自己判断で中断すると、再び症状が悪化することがあります。体調の変化や薬について気になることがあれば、自己判断せず、必ず医師に相談してください。

 

こんな症状が続く場合は内科・内分泌内科へ

こんな症状が続く場合は内科・内分泌内科へ

次のような症状が続いている場合には、甲状腺機能低下症が背景にある可能性も考えられるため、医療機関への相談を検討してください。

・原因不明の疲労感が続く
・寒がりが強くなった
・急に体重が増えた
・むくみや便秘が続く
・健康診断などで甲状腺の異常を指摘された

これらの症状は、一つひとつを見ると日常的な体調不良として見過ごされやすいものです。ただし、複数の症状が同時に、かつ長期間にわたって続いている場合には、体の中で甲状腺の働きに変化が生じている可能性も考えられます。特に、疲労感やだるさが続いているにもかかわらず、はっきりとした原因が見当たらない場合や、健康診断で甲状腺に関する数値を指摘されたことがある場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、一度医療機関で相談してください。血液検査によって甲状腺ホルモンの数値を確認することで、症状の背景に甲状腺機能低下症が隠れていないかを調べることができます。気になる症状が続いている場合は早めに内科や内分泌内科を受診し、必要な検査を受けてください。

 

まとめ

甲状腺機能低下症の症状とは?初期症状や女性にみられやすい変化、検査・治療を解説

甲状腺機能低下症は、疲労感やだるさ、寒がり、体重増加、むくみ、便秘、皮膚の乾燥、声のかすれなど、全身にさまざまな症状を引き起こす病気です。甲状腺ホルモンが体の代謝や熱産生、消化管の動きなど、幅広い機能に関わっているため、その分泌が低下すると、体のいたるところに影響が及びます。また、これらの症状は一つひとつが加齢や疲労、ストレス、更年期による体調変化などと似ているため、日常的な不調と区別がつきにくいという特徴があります。そのため、症状を放置してしまい、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。だるさや冷え、体重の変化といった症状が複数、かつ長期間にわたって続いている場合には、自己判断で様子を見続けるのではなく、血液検査を通じて甲状腺の状態を確認しておくことが重要です。当院では、TSHやFT4といった甲状腺ホルモンの血液検査をはじめ、必要に応じて甲状腺自己抗体検査や超音波検査を組み合わせながら、甲状腺・内分泌疾患の診療を行っています。健康診断で甲状腺の異常を指摘された患者や、原因のはっきりしない体調不良が続いている患者は、ぜひ当院へご相談ください。症状や検査結果に応じて、適切な検査と診療をご提案いたします。