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HbA1cの目標値って何?|糖尿病の疑いがある方へ
2026.01.13
健康診断で「HbA1cが高め」と指摘されて不安を感じていませんか?HbA1cは過去1〜2ヶ月の血糖コントロール状態を示す重要な指標です。HbA1cの基準値や目標値は、年齢や治療状況によって異なり、一律ではありません。そのため、ご自身にとって適切な数値を理解し、無理なく管理していくことが大切です。この記事では、HbA1cの基準値と目標値の考え方、ご自身の状態に合わせた目標設定、そして日常生活での管理方法をわかりやすく解説します。糖尿病が心配な方、すでに治療中の方はぜひ参考にしてください。
【目次】
そもそもHbA1cとは?
HbA1cの基準値・正常値の目安
状況別のHbA1c目標値の考え方
HbA1cを下げる生活習慣の基本
HbA1cの値が高い・目標に届かないときの注意点
千葉市都賀でHbA1cの目標値を相談するなら板谷内科クリニックへ
そもそもHbA1cとは?

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、赤血球中のヘモグロビンに糖が結合したものの割合を示す数値です。赤血球の寿命は約120日であるため、HbA1cは過去1〜2か月間を中心とした平均的な血糖状態を反映します。血糖値が高い状態が持続するほど、ヘモグロビンに結合する糖の量が増え、HbA1cの値も高くなります。通常の血糖値測定は採血時点の値を示すもので、食事や運動などの影響を受けやすいという特徴があります。一方、HbA1cは日々の血糖変動の影響を受けにくく、長期的な血糖コントロール状態を安定して評価することが可能です。そのため、生活習慣改善や治療の効果を客観的に把握しやすく、糖尿病の診断や合併症リスクの評価において重要な指標として広く用いられています。
HbA1cの基準値・正常値の目安

HbA1cの基準値は、日本糖尿病学会のガイドラインによって明確に定められています。正常値は5.5%以下とされ、この範囲であれば血糖コントロールは良好と判断されます。一方、6.5%以上になると糖尿病型と判定され、医療機関での精密検査や治療が必要になります。注意すべきは5.6〜6.4%の範囲で、これは「境界型」や「糖尿病予備群」と呼ばれる状態です。この段階では、まだ糖尿病と診断されませんが、放置すると将来的に糖尿病へ進行するリスクが高まります。健康診断で「HbA1cが高め」と指摘されたら、まずご自身の数値がどの範囲に該当するかを確認することが重要です。境界型であっても決して安心せず、食生活の見直しや適度な運動習慣の導入など、積極的な生活改善を始めてください。なお、定期的な再検査を受けて数値の推移を確認することで、早期に適切な対応ができ、糖尿病への進行を防ぐことが可能です。
状況別のHbA1c目標値の考え方

HbA1cの目標値は、すべての人に一律ではありません。年齢や合併症の有無、治療内容、生活背景などによって適切な目標値は異なります。ここでは、状況別のHbA1c目標値の考え方について解説します。
一般的な目標値:7.0%未満(合併症リスクを抑える目安)
糖尿病治療を受けている多くの患者にとって、HbA1cの一般的な目標値は7.0%未満とされています。この数値は、糖尿病の三大合併症である網膜症、腎症、神経障害といった細小血管障害のリスクを抑制するための目安として設定されています。実際に、複数の大規模臨床試験においてHbA1cを7.0%未満に維持することで、これらの合併症の発症や進行が有意に抑制されることが示されています。特に糖尿病と診断されてから比較的早い段階で良好な血糖コントロールを達成し維持することで、長期的な健康維持に大きなメリットが得られます。ただし、この7.0%という目標値はあくまで一般的な指標であり、個々の患者の状況に応じて柔軟に調整される必要があります。主治医と相談しながら、ご自身に最適な目標値を設定することが重要です。
高齢者や低血糖リスクがある場合:7.0〜8.0%台も許容されることがある
高齢者や低血糖を起こしやすい方の場合、HbA1cの目標値は7.0〜8.0%台とやや緩やかに設定されることがあります。これは厳格な血糖管理によって低血糖が頻発すると、転倒や意識障害などの重大な事故につながるリスクが高まるためです。特に75歳以上の高齢者では、認知機能の低下や複数の持病を抱えている場合が多く、低血糖による心血管イベントや日常生活への影響が若年者よりも深刻になります。また、インスリンや血糖降下薬による治療を受けている方、独居で低血糖時の対応が困難な方、過去に重症低血糖の経験がある方なども、目標値を緩和する対象となります。日本糖尿病学会のガイドラインでも、高齢者については個別の健康状態や生活環境を考慮し、安全性を最優先した目標設定が推奨されています。厳格すぎる管理よりも、安全に日常生活を送れることを重視した現実的な目標値が選ばれます。
妊娠中や若年・心疾患合併者:より厳格な管理が必要な場合も
妊娠中の女性や若年の糖尿病患者、心疾患を合併している方では、HbA1cの目標値をより厳格に設定する必要があります。妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠では、胎児の発育異常や巨大児、早産などのリスクを最小限に抑えるため、HbA1c6.5%未満、場合によっては6.0%未満が推奨されることもあります。また、若年で糖尿病と診断された方は、今後数十年にわたって病気と付き合っていく必要があるため、早期から良好な血糖コントロールを確立することが極めて重要です。合併症予防の観点から、低血糖に十分注意しつつ、可能であればHbA1c6.0〜6.5%未満を目標とすることが望ましいとされています。一方、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患を合併している方では、過度に厳格な血糖管理が必ずしも予後改善につながらない場合もあり、血糖変動や低血糖による心血管イベントのリスクを考慮した慎重な目標設定が求められます。そのため、個々の病態に応じて主治医の判断のもとで目標値が設定されます。
個々の状態(年齢・持病・生活背景)に合わせて目標値は設定される
HbA1cの目標値は、患者一人ひとりの年齢、合併症の有無、他の持病、使用している薬剤、職業、生活環境、サポート体制など、多くの要因を総合的に考慮して個別に設定されます。画一的な目標値ではなく、その人にとって最も安全で実現可能な目標を設定することが現代の糖尿病治療の基本です。例えば、若くて合併症がなく、血糖自己測定やインスリン調整に慣れている方であれば、より厳格な目標を目指せます。一方、認知機能の低下がある高齢者や、仕事で不規則な生活を送っている方、複数の薬を服用している方などでは、現実的に達成可能で安全性の高い目標値が選ばれます。主治医は定期的な診察を通じて、患者の状態変化や生活状況の変化に応じて目標値を柔軟に見直します。そのため、遠慮せずに生活上の困りごとや体調の変化を医師に伝えることが、適切な目標設定につながります。
HbA1cを下げる生活習慣の基本

HbA1cの改善には、薬物療法だけでなく日常生活での取り組みが不可欠です。食事、運動、睡眠などの生活習慣を見直すことで、血糖コントロールは大きく改善します。ここでは、HbA1cを下げるための具体的な生活習慣の基本について解説します。
食事:糖質・塩分のコントロール、野菜・食物繊維の摂取
食事管理はHbA1c改善の基本となる重要な方法の一つです。特に重要なのは糖質の適切な摂取量と摂り方であり、ご飯やパン、麺類などの主食を一度に過剰に摂取すると血糖値が急上昇しやすくなるため、適量を守ることが大切です。一般的には、総エネルギー摂取量の50〜60%程度を糖質から摂取することが目安とされており、医師や管理栄養士の指導なしに極端な糖質制限を行うことは避ける必要があります。また、食物繊維を豊富に含む野菜、海藻、きのこ類を積極的に摂取することで、糖の吸収が緩やかになり、食後血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。さらに、食事の順番にも工夫が有効で、野菜やたんぱく質を先に摂ることで血糖値上昇を抑制しやすくなります。加えて、塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こし、糖尿病合併症のリスクを高めるため、1日6g未満を目標とした減塩を心がけることが望まれます。なお、間食を摂る場合には、糖質の少ないナッツ類やチーズなどを選び、清涼飲料水や菓子類は控えることが推奨されます。バランスの取れた食事を規則正しく摂取することが、長期的な血糖管理の基盤となります。
運動:有酸素運動と筋力維持、無理のない継続が重要
適度な運動は血糖値を下げるだけでなく、インスリンの効きを良くする効果があります。特に有酸素運動は血糖コントロールに有効で、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどを週に150分以上、できれば毎日30分程度行うことが推奨されています。運動によって筋肉が糖を取り込みやすくなり、血糖値の改善が期待できます。また、筋力トレーニングも重要です。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、糖の消費量が増えるため、週2回程度の筋力トレーニングを有酸素運動と組み合わせることが理想的です。スクワットや腕立て伏せなど、自宅でできる簡単な運動から始めても十分効果があります。なお、最も大切なのは無理なく継続することです。急激な運動は関節や心臓に負担をかけ、低血糖のリスクもあるため、自分の体力や健康状態に合わせて徐々に運動量を増やしてください。楽しく続けられる運動を選ぶことが、長期的な習慣化の鍵となります。
規則正しい睡眠・ストレス管理、飲酒・喫煙の見直し
質の良い睡眠は血糖コントロールに大きく影響します。睡眠不足や不規則な睡眠習慣は、インスリン抵抗性を高め、血糖値の上昇につながることが多くの研究で示されています。毎日7〜8時間程度の睡眠を確保し、就寝時刻と起床時刻をできるだけ一定に保つことで、ホルモン分泌のリズムが整い、血糖管理が行いやすくなります。また、慢性的なストレスも血糖値に悪影響を及ぼします。ストレスがかかると体内でコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、血糖値が上昇しやすくなります。そのため、意識的にリラックスできる時間を設け、趣味、軽い運動、深呼吸などを取り入れてストレス軽減を図ることが重要です。なお、飲酒については、少量であれば血糖コントロールに大きな影響を及ぼさない場合もありますが、過度の飲酒は血糖変動を招き、カロリー過多や低血糖のリスクを高める可能性があります。さらに、喫煙は血管内皮障害を引き起こし、糖尿病の合併症リスクを著しく高めるため、禁煙が強く推奨されます。これらの生活習慣を見直すことにより、HbA1cの改善が期待されます。
定期的な測定と医師とのフィードバック
HbA1cを適切に管理するためには、定期的な測定と医師との継続的なコミュニケーションが欠かせません。一般的にHbA1cは1〜3か月ごとに測定され、その推移を確認することで、生活習慣の改善効果や治療方針の妥当性が評価されます。数値が改善していれば現在の取り組みが有効であると考えられ、変化が乏しい場合には治療内容や生活習慣の見直しが検討されます。なお、自宅での血糖自己測定(SMBG)も、特にインスリン療法や薬物治療を行っている患者において有用です。食前・食後の血糖値を記録することで、食事内容や身体活動が血糖値に及ぼす影響を具体的に把握でき、より効果的な自己管理につながります。これらの測定結果は診察時に医師と共有し、フィードバックを受けることで、目標達成に向けた方針が明確になります。また、体重、血圧、食事内容、運動量などを日常的に記録する習慣を身につけると、自己管理の質が高まります。疑問や不安があれば遠慮せず医師や医療スタッフに相談し、協力しながら血糖管理に取り組む姿勢が重要です。
HbA1cを下げるには、食事での糖質・塩分のコントロールと食物繊維の摂取、有酸素運動と筋力トレーニングの継続、規則正しい睡眠とストレス管理、飲酒・喫煙の見直しが基本となります。これらは決して難しいものではなく、日常生活の中で無理なく取り入れられる習慣です。定期的なHbA1c測定と医師とのフィードバックを通じて、自分に合った方法を見つけながら継続することが、長期的な血糖管理成功の鍵となります。
HbA1cの値が高い・目標に届かないときの注意点

HbA1cが目標値に届かないと不安になりますが、焦りは禁物です。数値の解釈には注意すべきポイントがあり、適切な対応をとることが重要です。ここでは、HbA1cの値が高い場合や目標に届かないときに知っておきたい注意点について解説します。
一度の数値だけで判断しない
HbA1cの測定結果が予想より高かった場合でも、一度の数値だけで過度に落ち込んだり、治療方針を急激に変更したりする必要はありません。HbA1cは測定誤差や体調、検査方法の違いなどにより、一定のばらつきが生じることがあります。また、検査時期や直前の生活習慣の変化が影響している可能性も考えられます。特に生活習慣の改善や治療を開始したばかりの段階では、その効果がHbA1cの数値に十分反映されるまでにおおむね2〜3か月を要します。HbA1cは過去1〜2か月を中心とした平均的な血糖状態を反映する指標であるため、最近の取り組みがすぐに数値として現れないのは自然なことです。そのため、焦らず継続する姿勢が重要です。HbA1cの評価においては、単回の測定結果ではなく、複数回の測定による推移や傾向を確認することが大切です。一時的に高い値が示されても、その後改善傾向が認められれば大きな問題とならない場合があります。一方で、複数回にわたり目標値に到達しない場合には、生活習慣や治療内容について主治医と相談し、見直しを行うことが必要です。冷静に、長期的な視点で評価することが望まれます。
食後高血糖や血糖スパイクにも注意(HbA1cだけでは見えない変動)
HbA1cは平均的な血糖状態を反映する有用な指標ですが、食後の血糖値の急激な上昇、いわゆる血糖スパイクを十分に評価できないという限界があります。HbA1cが目標範囲内であっても、食後に血糖値の大きな変動が繰り返されている場合には、血管内皮機能の障害などを通じて、将来的な合併症リスクが高まる可能性が指摘されています。血糖スパイクとは、空腹時血糖値が比較的正常範囲であっても、食後に血糖値が過度に上昇する状態を指し、動脈硬化の進展や心血管疾患との関連が注目されています。特に糖尿病の初期段階や耐糖能異常の段階では、HbA1cがまだ上昇していないにもかかわらず、食後高血糖が認められることがあります。なお、食後高血糖の評価には、自己血糖測定(SMBG)や持続血糖モニタリング(CGM)が有用です。食後1〜2時間の血糖値を確認することで、どのような食事や生活習慣が血糖スパイクを引き起こしているかを把握しやすくなり、よりきめ細かな血糖管理につながります。HbA1cに加えて、食後血糖値にも注意を払うことが重要です。
低血糖(薬剤・運動・食事のタイミング)に対する注意
HbA1cを下げることに集中するあまり、低血糖のリスクを見落としてはいけません。特にインスリンや血糖降下薬を使用している場合、食事量の減少、運動量の増加、薬の量が多すぎるなどの理由で低血糖が起こる可能性があります。低血糖は動悸、冷や汗、手の震え、強い空腹感などの症状を引き起こし、重症化すると意識障害や転倒につながる危険があります。また、運動前後の血糖管理も重要です。空腹時や食事を抜いた状態での運動は低血糖を招きやすいため、運動前に軽い補食を摂る、運動後に血糖値を確認するなどの対策が必要です。さらに、飲酒後は低血糖が起こりやすくなるため、特に注意が必要です。低血糖の予防には、規則正しい食事時間の維持、薬の服用タイミングの厳守、運動量に応じた食事調整が基本となります。低血糖症状が頻繁に起こる場合は、治療方針の見直しが必要なサインですので、必ず主治医に相談してください。安全性を最優先にした血糖管理が重要です。
日常でできるセルフケアと、内科での専門的な評価の違いに注意
日常生活における食事管理、運動習慣、体重管理などのセルフケアは、HbA1c改善の重要な基盤となりますが、それだけで十分な効果が得られない場合があることも理解しておく必要があります。生活習慣を見直しても数値の改善が認められない場合には、糖尿病の進行、インスリン分泌能の低下、併存疾患の影響など、専門的な評価を要する要因が背景に存在する可能性があります。内科、特に糖尿病を専門とする医師の診察では、詳細な血液検査やインスリン分泌能の評価、合併症のスクリーニング、薬物療法の適切な調整など、セルフケアのみでは対応が難しい専門的な管理が行われます。また、管理栄養士による食事指導や薬剤師による服薬指導など、多職種によるサポートを受けることで、より効果的かつ安全な血糖管理が可能となります。自己判断で治療を中断したり、市販のサプリメントのみに頼ったりすることは望ましくありません。セルフケアと専門的医療を両立させて血糖管理に取り組むことが、HbA1cの改善と合併症予防の鍵となります。
千葉市都賀でHbA1cの目標値を相談するなら板谷内科クリニックへ

HbA1cは単なる数値ではなく、日々の食事、運動、睡眠、ストレス管理など生活全体のバランスを映し出す鏡のような指標です。数値が高いからといって自分を責める必要はありません。大切なのは、その数値が何を意味し、どのように改善していけるかを理解し、無理なく継続できる生活習慣を築いていくことです。また、HbA1cの目標値は決して画一的ではありません。若い方と高齢の方、合併症のない方とある方、低血糖リスクの高い方と低い方では、それぞれ最適な目標値が異なります。ご自身の年齢、生活スタイル、治療内容、そして将来の健康目標に応じて、主治医と相談しながら現実的で安全な目標を設定することが何より重要です。「自分の数値は大丈夫だろうか」「目標値にどうしても届かない」「生活習慣をどう改善すればいいかわからない」といった不安や疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽に当院にご相談ください。一人ひとりの状況に寄り添いながら、最適な血糖管理をサポートいたします。
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厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
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【目次】
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群にならないための予防法
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。
「HbA1c 6.5%未満」「空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満」「75g経口ブドウ糖負荷試験2時間の血糖値が140 mg/dl以上200 mg/dl未満」のいずれかを満たす人が該当します。
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。
しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。
なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。
なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。
糖尿病予備群にならないための予防法
糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。
また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。
なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。
<有酸素運動>
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。
ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。
有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<レジスタンス運動>
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。
食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。
なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。
<ゆっくり食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<野菜類から食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<アルコールは適量にする>
アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。
しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。
<腹八分目でストップ>
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。
いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。
とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
<間食をしない>
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。
また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。
日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。
ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。
健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。
後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インスリンとは何か
インスリン療法とは
インスリン療法のしくみ
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン療法の具体的な手法
インスリン療法のメリット
インスリン療法のデメリット
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
インスリンとは何か
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。
なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。
インスリン療法とは
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。
インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。
頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。
一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。
インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のしくみ
インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。
不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。
なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。
また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。
血糖自己測定の方法は以下の通りです。
⑴ 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。
⑵ 血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。
⑶ 指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。
⑷ 血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。
⑸ 残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。
インスリン療法の具体的な手法
インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。
⑴ 注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。
⑵ インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。
⑶ インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。
⑷ ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。
⑸ 注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。
⑹ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。
⑺ 針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。
※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。
それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。
また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。
ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。
「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のメリット
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。
インスリン療法のデメリット
残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。
低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。
そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。
インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。
なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。
ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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2023.01.21
糖尿病と高血圧の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
糖尿病の血圧値について
糖尿病と高血圧予防
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
【糖尿病と高血圧予防】運動
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。
<高血圧とは?>
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。
糖尿病の血圧値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病と高血圧予防
糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
【糖尿病と高血圧予防】運動
運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。
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2022.10.05
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