糖尿病・代謝内科

糖尿病と旅行|旅行前の準備と旅行中の注意点や対策を解説

2026.01.14

旅行に行きたいものの、「血糖コントロール」「薬の管理」「食事」「緊急時の対応」などに不安を感じていませんか。健康診断や日常の診療で糖尿病を指摘されている方は、旅行中の体調管理に特別な配慮が求められます。しかし、事前に適切な準備と正しい知識を身につけておくことで、糖尿病があっても安心して旅行を楽しむことは十分可能です。この記事では、出発前の準備から現地での過ごし方、万が一の際の対応まで、旅行を安心して楽しむためのポイントを分かりやすく解説します。千葉市都賀周辺にお住まいの方で、近場・遠方を問わず旅行を予定されている方は、出発前の確認としてご一読ください。

【目次】
旅行前の準備|糖尿病のある人が事前にやるべきこと
糖尿病患者が旅行に持っていく持ち物について
旅行中の注意点:糖尿病の人が安心して楽しむために
糖尿病患者が飛行機での移動時に注意すべきこと
糖尿病患者が海外旅行で特に気をつけたいポイント
旅行中の糖尿病にまつわるトラブル対処法
まとめ|糖尿病と旅行を安心して楽しむために

 

旅行前の準備|糖尿病のある人が事前にやるべきこと

旅行前の準備|糖尿病のある人が事前にやるべきこと

旅行を安全に楽しむためには、出発前の準備が何より重要です。ここでは、糖尿病のある方が旅行前に確認しておきたいポイントについて、具体的に解説します。

主治医に旅行計画を伝え、薬の調整や注意点を確認

旅行が決まったら、まず主治医に旅行の予定を伝えてください。旅行先や期間、移動手段、予定している活動内容などを具体的に共有することで、個々の状況に応じたアドバイスを受けることができます。特に、時差のある海外旅行や長時間の移動を伴う場合には、インスリンや内服薬の服用タイミングの調整が必要になることがあります。また、旅行中に食事時間が不規則になる可能性がある場合には、低血糖リスクを踏まえた薬剤調整についても事前に相談しておくことが大切です。さらに、普段より運動量が増えることが予想される場合も、血糖値の変動に備えた対策について確認しておくと安心です。主治医との相談を通じて、旅行中の血糖測定の頻度や目標値についても明確にしておくことが重要です。

旅先の医療機関や保険の確認(海外なら英文の診断書も)

万が一体調を崩した場合に備えて、旅先の医療機関を事前に調べておくことが大切です。国内旅行であれば、滞在先周辺の総合病院や内科クリニックの所在地や連絡先を確認しておくと安心です。特に、離島や山間部など医療機関へのアクセスが限られる地域を訪れる場合には、最寄りの医療機関までの距離や移動手段についても把握しておくことが重要です。一方、海外旅行では、さらに十分な準備が求められます。主治医に依頼して英文の診断書を作成してもらい、現在の治療内容や使用中の薬剤名を明記してもらうと、現地での受診時に役立ちます。また、海外旅行保険には必ず加入し、糖尿病が既往症として補償対象に含まれているかを事前に確認してください。加えて、現地で日本語対応が可能な医療機関や在外公館の連絡先をまとめておくことで、緊急時にも落ち着いて対応しやすくなります。

旅行期間中の食事パターンや運動量を想定し、生活リズムを整える

旅行中は普段と生活リズムが大きく変わるため、事前に食事や運動のパターンを想定しておくことが重要です。観光地では食事の時間が遅くなったり、外食中心になったりすることが少なくありません。そのため、軽食やブドウ糖などを携帯し、食事が遅れた場合でも低血糖を防げるよう備えておくことが大切です。また、旅先での運動量についても考慮が必要です。観光で長時間歩く予定がある場合は、普段より血糖値が下がりやすくなる可能性がありますので注意してください。なお、移動が中心で運動量が減る場合には、血糖値が上がりやすくなることもあります。旅行前から生活リズムを少しずつ調整し、想定される旅先での生活パターンに体を慣らしておくことで、血糖コントロールが安定しやすくなります。さらに、十分な睡眠時間の確保も計画に組み込み、体調を整えた状態で旅行に臨むことも大切です。

 

糖尿病患者が旅行に持っていく持ち物について

旅行に持っていく持ち物について

糖尿病のある方が旅行する際には、日常の管理に必要なものに加えて、万が一の事態に備えた準備が必要です。ここでは、旅行に持っていくべき持ち物について詳しく解説します。チェックリストを作成しながら、忘れ物のないように準備を進めてください。

旅行に持っていく持ち物

糖尿病のある方が旅行に持っていくべき持ち物は次の通りです。

・いつもの薬(予備も含めて旅行日数の1.5〜2倍の量)
・血糖測定器・予備のセンサー・予備の針・パッチ
・低血糖時用のブドウ糖タブレット、軽食、ジュース
・インスリン注射を使用している場合は、インスリンと注射針
・保冷バッグ(インスリンの温度管理用)
・お薬手帳または処方箋のコピー
・マイナンバーカード(マイナ保険証)
・緊急連絡先のメモ(主治医の連絡先、家族の連絡先)
・体温計
・消毒用アルコール綿

旅行中は予期せぬトラブルが起こる可能性があるため、薬は必ず余裕を持った量を準備することが重要です。特に血糖測定器の予備センサーや穿刺針は、破損や紛失に備えて多めに持参すると安心です。また、低血糖時に備えたブドウ糖や軽食は、すぐに取り出せる場所に入れておくと、いざという時に慌てず対応できます。さらに、インスリンは温度管理が欠かせないため、保冷バッグを使用して適切な温度を保つよう注意が必要です。出発前に持ち物チェックリストを作成し、一つずつ確認しながら荷造りを行うことで、忘れ物の防止につながります。

旅行先での薬の入手経路・名前の英語表記をメモに残しておく

万が一、旅行先で薬を紛失したり使い切ってしまったりした場合に備えて、薬の入手経路や正式名称をあらかじめ把握しておくことが重要です。使用している薬の一般名(成分名)と商品名の両方を記録し、海外旅行に備えて英語表記も併記しておくと安心です。特にインスリンは製品ごとに規格や単位が異なるため、正確な製品名と使用単位数を明記しておく必要があります。国内旅行であれば、旅行先の医療機関で処方を受けることも可能ですが、お薬手帳や処方内容の控えがあると手続きが円滑に進みます。一方、海外旅行の場合は現地の医療機関で処方を受けるか、事前に日本の主治医へ相談し、予備を含めた処方について確認しておくことが望まれます。加えて、薬の保管方法や使用期限にも注意し、旅行中に品質が損なわれないよう適切に管理することが大切です。

海外旅行の場合は診断書・英文薬処方箋などの準備

海外旅行では、国内旅行以上に入念な書類準備が必要になります。3月から従来の健康保険証は利用できなくなるため、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるように設定し、国内での受診に備えて携行してください。なお、マイナンバーカード(公的医療保険)は海外の医療機関では原則使用できません。そのため、必ず海外旅行保険に加入し、海外旅行保険の保険証券(民間保険)のコピーを持参してください。この保険証券は、現地医療機関での保険加入確認や、緊急時の連絡、キャッシュレス診療の可否確認などに使用されます。原本とは別に、紙やスマートフォンに保存したコピーを用意しておくと安心です。また、糖尿病が既往症として補償対象になるかについても、事前に確認し、必要に応じて特約の有無を確認しておいてください。さらに、主治医に英文の診断書を作成してもらい、現在の病状、使用している薬剤名、治療内容を詳しく記載してもらってください。特にインスリン注射や血糖測定器を機内に持ち込む場合、診断書があると空港での手続きが円滑になります。加えて、英文の薬剤情報や処方内容を記した書類を用意しておくことで、現地で薬を入手する必要が生じた際にも対応しやすくなります。なお、空港のセキュリティチェックでは医療機器について説明を求められることがあるため、英語で簡単に説明できる準備があると安心です。これらの書類は複数部用意し、手荷物やスーツケースなどに分けて保管しておくことが望まれます。

旅行に持っていく持ち物の準備は、糖尿病のある方にとって安全な旅の基盤となります。日常使っている薬や血糖測定器は予備も含めて余裕を持って準備し、低血糖対策のブドウ糖や軽食も忘れずに携帯してください。なお、薬の名前や入手経路をメモしておくことで、万が一のトラブルにも対応できます。

 

旅行中の注意点:糖尿病の人が安心して楽しむために

旅行中の注意点:糖尿病の人が安心して楽しむために

旅行中は普段と異なる環境や生活リズムの中で過ごすため、血糖コントロールが難しくなることがあります。しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、糖尿病のある方でも安心して旅行を楽しむことができます。ここでは、旅行中の注意点について具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

食事:外食中心でも血糖スパイクを避ける食べ方(順番・量の工夫)

旅行中は外食が中心になるため、普段より糖質や脂質の多い食事になりがちです。しかし、食べる順番や量を工夫することで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。まず、食事の最初に野菜やサラダ、汁物から食べ始めてください。食物繊維を先に摂取することで、糖質の吸収が緩やかになり、血糖スパイクを抑える効果が期待できます。次にタンパク質のおかずを食べ、最後にご飯やパン、麺類などの主食を食べるという順番を意識してください。また、観光地の名物料理を楽しみたい場合でも、一度に大量に食べるのではなく、量を控えめにすることが大切です。丼物や麺類は炭水化物が多いため、定食形式で野菜やタンパク質を一緒に摂取できるメニューが適しています。どうしても食べたい料理がある場合は、家族や友人と分け合い、少量ずつ味わう工夫も有効です。

運動:長距離移動・観光時の低血糖リスクと対策

旅行中は観光で長時間歩いたり、普段より活動量が増えたりすることが多く、低血糖のリスクが高まります。特に朝から夕方まで観光地を歩き回る場合は、予想以上にエネルギーを消費するため注意が必要です。活動量が増えると血糖値が下がりやすくなるため、事前に主治医と相談し、必要に応じて薬の量やタイミングを調整しておくと安心です。また、観光中はこまめに休憩を取り、水分補給と軽食を適宜摂取することが重要です。さらに、低血糖の初期症状である冷や汗、動悸、手の震え、強い空腹感などを自覚した場合は、速やかにブドウ糖タブレットやジュースを摂取してください。加えて、長距離移動で座ったままの時間が続く場合には、血流が滞り体調に影響することもあります。飛行機や新幹線の利用時には、トイレに立つ際に軽く体を動かしたり、簡単なストレッチを行ったりするなどの工夫が役立ちます。

水分補給と体調管理:脱水による血糖変動を防ぐ

旅行中は移動や観光に集中するあまり、水分補給を忘れがちになります。しかし、脱水状態になると血液が濃縮され、血糖値が上昇しやすくなるため、こまめな水分補給が重要です。特に夏場や温暖な地域への旅行では汗をかきやすく、脱水のリスクが高まります。喉の渇きを感じる前に、定期的に水やお茶を飲むよう意識してください。なお、糖分を多く含む清涼飲料水やスポーツドリンクは血糖値を急上昇させる可能性があるため、日常的な水分補給には適していません。ただし、低血糖時の対処としては糖分を含むジュースが有効なため、緊急用として携帯しておくと安心です。また、体調管理の観点からは十分な睡眠も欠かせません。旅行の予定を詰め込みすぎず、体を休める時間を確保することで、血糖コントロールもしやすくなります。疲労が蓄積すると免疫機能が低下し、体調を崩しやすくなるため、無理のない計画を心がけてください。

血糖自己測定はいつもより多めに(朝・活動前後・食後など)

旅行中は普段と生活リズムが変わるため、血糖値も変動しやすくなります。そのため、血糖自己測定の頻度を増やすことが推奨されます。朝起きたときの空腹時血糖値に加えて、観光などの活動前後、食後、就寝前など、こまめに測定してください。特に活動量が多い日や食事内容が普段と大きく異なる日は、予想外の血糖変動が起こる可能性があります。測定結果を記録しておくことで、旅行中のパターンが把握でき、適切な対処ができるようになります。また、測定器や予備のセンサーは必ず手荷物に入れ、すぐに取り出せる場所に保管してください。飛行機の預け入れ荷物に入れてしまうと、必要なときに測定できなくなる恐れがあります。測定の結果、血糖値が思わしくない場合は、無理をせず休憩を取ったり、予定を変更したりする柔軟性も大切です。

 

糖尿病患者が飛行機での移動時に注意すべきこと

飛行機での移動時に注意すべきこと

飛行機での移動は、糖尿病のある方にとって特別な配慮が必要な場面です。気圧の変化や時差、長時間の座位など、血糖値に影響を与える要因がいくつもあります。ここでは、飛行機での移動時に注意すべきポイントを詳しく解説しますので、空の旅を安全に楽しむための参考にしてください。

気圧や時間帯による血糖変動の可能性

飛行機の機内は地上とは異なる環境であり、気圧の変化やストレス、活動量の低下などが血糖値に影響を与える可能性があります。上空では気圧が低くなるため、体内の酸素濃度が若干低下し、これが代謝に影響することがあります。また、長時間座ったままの状態が続くと、血流が悪くなり血糖値が上がりやすくなることもあります。可能であれば、トイレに立つついでに通路を軽く歩いたり、座席でストレッチをしたりして体を動かしてください。さらに、時差のある地域への移動では、食事や薬のタイミングが普段と異なり、血糖コントロールが不安定になりやすくなります。そのため、出発前に主治医と相談し、時差に応じたインスリンや内服薬の調整方法を確認しておくことが重要です。なお、機内では血糖測定の回数を増やし、体調や血糖値の変化を把握するよう心がけてください。あわせて、機内食の提供時間や内容を把握し、必要に応じて軽食を持参することで、血糖値の安定を保ちやすくなります。

機内持ち込み制限への対応(医師の診断書、保冷バッグなど)

飛行機に乗る際は、セキュリティチェックで医療器具や薬剤について質問されることがあります。インスリン注射、血糖測定器、針、ブドウ糖などは機内持ち込みが認められていますが、スムーズに通過するためには事前の準備が重要です。まず、主治医に英文の診断書を作成してもらい、糖尿病があることや医療器具が必要であることを証明できるようにしておくと安心です。また、診断書には、使用している薬剤名や医療器具の種類を具体的に記載してもらうと、確認が円滑に進みやすくなります。なお、インスリンは温度管理が重要な薬剤であるため、保冷バッグに入れて機内に持ち込みます。保冷剤が液体として扱われる場合もあるため、凍結不要の保冷ジェルを使用する、あるいは機内で氷を受け取って温度管理を行う方法もあります。液体物の持ち込み制限については、医療用であれば例外として認められることが多いものの、事前に航空会社や空港の案内を確認しておくとより安心です。また、医療器具や薬はすべて手荷物として携行し、預け入れ荷物には入れないよう注意してください。預け入れ荷物は温度管理が難しく、紛失のリスクもあります。

飛行機での移動時には、気圧の変化や時差、長時間の座位による影響などにより、血糖値が変動しやすくなります。機内では血糖測定の回数を増やし、可能な範囲で体を動かすことで血糖値の安定を保ちやすくなります。時差が生じる場合は、出発前に主治医と相談し、薬の使用タイミングについて確認しておくことが重要です。また、機内持ち込みに備えて英文診断書を準備し、インスリンや医療器具を手荷物として適切に管理することで、移動中の不安を軽減できます。こうした準備を整えておくことが、飛行機移動を安全かつ安心して行うための基盤となります。

 

糖尿病患者が海外旅行で特に気をつけたいポイント

海外旅行で特に気をつけたいポイント

海外旅行では、国内旅行以上に慎重な準備と注意が必要になります。食文化や衛生環境の違い、言語の壁など、糖尿病のある方が直面する課題は少なくありません。ここでは、海外旅行で特に気をつけたいポイントについて詳しく解説しますので、安全な海外旅行の参考にしてください。

現地の食文化・衛生環境による体調不良リスク

海外では食文化が大きく異なり、予想以上に糖質や脂質の多い料理が出されることがあります。特にアジアや中東では甘い料理や揚げ物が多く、欧米ではパンやパスタなどの炭水化物が中心の食事になることもあります。メニューの内容が分からない場合は、現地の言葉で糖質や脂質について質問できるよう、簡単なフレーズを覚えておくと便利です。また、衛生環境が日本とは異なる地域では、生水や生野菜、屋台の食べ物などで食中毒や感染症のリスクが高まります。糖尿病のある方は免疫力が低下しやすいため、より慎重な対応が必要です。なお、飲料水はミネラルウォーターを選び、氷入りの飲み物も避けた方が安全です。食事は加熱されたものを中心に選び、衛生的なレストランを利用してください。万が一、下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、脱水による血糖変動のリスクがあるため、早めに医療機関を受診してください。体調不良時は無理をせず、ホテルで休養を取ることも大切です。

言語の壁がある場合の医療トラブル対策(保険・翻訳メモ)

海外で体調を崩した際、言語の壁が大きな障害となることがあります。特に糖尿病は専門的な医療用語が多く、現地の医療スタッフに症状や治療内容を正確に伝えることが難しい場面も少なくありません。そのため、出発前から十分な対策を整えておくことが重要です。まず、主治医に英文の診断書を作成してもらい、現在の病状、使用している薬剤名、治療内容を詳しく記載してもらうと安心です。加えて、自分用に簡単な翻訳メモを用意し、低血糖の症状や緊急時の対処法を現地の言語で記載しておくと役立ちます。「私は糖尿病です」「インスリンが必要です」「低血糖の状態です」といった基本的なフレーズを準備しておくだけでも、緊急時の不安は軽減されます。また、海外旅行保険には必ず加入し、24時間対応の日本語サポートが利用できるプランを選択することが望まれます。

海外旅行では、食文化や衛生環境の違いにより体調を崩すリスクが高まります。糖質や脂質の多い食事に偏らないよう注意し、できる限り衛生状態の良い食事を選ぶことで、健康管理がしやすくなります。さらに、言語の壁に備えて英文診断書や翻訳メモを準備し、日本語サポート付きの海外旅行保険に加入しておくことで、万が一の医療トラブルにも落ち着いて対応できます。こうした準備を整えることが、海外でも安心して糖尿病と向き合いながら旅行を続けるための重要なポイントとなります。

 

旅行中の糖尿病にまつわるトラブル対処法

旅行中の糖尿病にまつわるトラブル対処法

旅行中は普段と異なる環境やスケジュールのため、血糖値が不安定になることがあります。万が一、低血糖や高血糖の症状が現れた際に適切に対処できるよう、事前に知識を身につけておくことが重要です。ここでは、旅行中の糖尿病にまつわるトラブル対処法について詳しく解説します。

低血糖症状(ふらつき・動悸・発汗)が出たときの対処フロー

低血糖は、糖尿病治療中に特に注意が必要な急性合併症の一つです。初期症状として、冷や汗、動悸、手の震え、ふらつき、強い空腹感、頭痛などが現れます。これらの症状を感じた場合は、直ちに安全な場所に座るか横になり、ブドウ糖タブレットを15グラム程度摂取してください。ブドウ糖が手元にない場合は、砂糖入りのジュースや角砂糖で代用することも可能ですが、吸収速度はブドウ糖より遅くなります。摂取後は15分ほど安静を保ち、症状の改善がみられるかを確認してください(十分な改善が得られない場合には、追加でブドウ糖を摂取しください)。症状が落ち着いた後、次の食事まで時間が空く場合には、おにぎりやパンなどの軽食を摂り、血糖値の再低下を防ぐことが重要です。意識が朦朧としている場合や意識消失がみられる場合には、周囲の人に助けを求め、速やかに救急要請を行ってください。無理に飲食物を口に入れると誤嚥の危険があるため、意識がない状態では経口摂取を行わず、医療機関への搬送を最優先とします。

高血糖による倦怠感・頻尿・脱水などが見られた場合の対応

高血糖状態が続くと、強い倦怠感、喉の渇き、頻尿、脱水症状などが現れます。旅行中は食事内容の変化や運動量の低下、精神的ストレスなどにより、高血糖になりやすい環境となります。これらの症状を自覚した場合は、まず血糖測定を行い、現在の血糖値を確認してください。血糖値が高い場合には、水やお茶などで十分な水分補給を行い、脱水状態の改善を図ります。糖分を含む清涼飲料水は血糖値をさらに上昇させるため避ける必要があります。また、体調が安定している場合には軽い運動によって血糖値の改善が期待できることもありますが、体調不良時や強い症状がある場合には無理をせず安静を優先してください。なお、食事内容については、糖質を控えめにし、野菜やたんぱく質を中心とした構成に調整してください。血糖値が300mg/dL以上の高値で推移する場合や、吐き気、腹痛、意識がはっきりしないといった症状を伴う場合には、糖尿病ケトアシドーシスなどの重篤な状態に進行する危険があるため、速やかに医療機関を受診してください。

受診の判断目安と、旅行保険や現地の医療機関の利用方法

旅行中に体調不良を感じた際、受診すべきか判断に迷うことがあります。次のような症状がみられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

・低血糖症状が改善しない
・意識がはっきりしない、朦朧としている
・血糖値が300mg/dL以上の状態が続いている
・激しい嘔吐や下痢が続いている
・高熱がある
・胸痛や呼吸困難がある

受診の際には、事前に準備しておいた英文診断書やお薬手帳を持参すると安心です。海外旅行保険に加入している場合は、保険会社の24時間対応サポートデスクに連絡し、日本語対応可能な現地医療機関を紹介してもらうことで受診が円滑になります。なお、海外では医療費を一時的に自己負担するケースが多いため、領収書や診断書は必ず受け取り、帰国後に保険請求を行ってください。国内旅行の場合はマイナンバーカード(マイナ保険証)があれば通常の保険診療を受けられますが、休日や夜間は救急外来での対応となることもあります。そのため、滞在先周辺の医療機関を事前に調べておくと安心です。

同行者が知っておくべき緊急時の対応とサポート方法

糖尿病のある方と一緒に旅行する同行者は、緊急時の対応方法を事前に理解しておくことが重要です。まず、低血糖や高血糖の主な症状を把握しておき、本人の様子に違和感を覚えた場合は、早めに声をかけて状態を確認してください。低血糖が疑われる場合は、本人にブドウ糖やジュースを摂取するよう促し、安全な場所で休ませます。意識がはっきりしている場合は自分で対処できることが多いですが、意識が朦朧としている場合や反応が鈍い場合は、速やかに救急車を呼びます。その際、無理に飲食物を口に入れることは避けてください。一方、高血糖の症状がみられる場合は、水分補給を促し、安静に過ごせるよう配慮します。症状が改善しない場合や悪化する場合には、医療機関への受診をサポートしてください。また、旅行前に薬の保管場所、主治医の連絡先、緊急時の対応方法について本人から共有してもらい、いざという時にも落ち着いて行動できるよう準備しておくことが大切です。同行者の理解とサポートがあることで、より安心して旅行を楽しむことができます。

 

まとめ|糖尿病と旅行を安心して楽しむために

まとめ|糖尿病と旅行を安心して楽しむために

糖尿病があっても、適切な準備と注意を行うことで、安全で楽しい旅行を実現することは十分に可能です。そのため、出発前の準備が非常に重要となります。旅行前には主治医に計画を伝え、薬の調整や注意点について確認するとともに、旅先の医療機関や保険の内容についても事前に調べておくことが大切です。また、持ち物は予備も含めて余裕を持って準備し、低血糖対策としてブドウ糖や軽食も忘れずに携帯してください。さらに、旅行中は食事の順番や量を工夫して血糖スパイクを防ぎ、活動量に応じた血糖測定とこまめな水分補給を意識することも大切です。加えて、万が一低血糖や高血糖の症状が現れた場合にも落ち着いて対応できるよう、あらかじめ対処方法を理解しておくと安心です。千葉市都賀周辺にお住まいの方で、糖尿病の管理や旅行中の血糖コントロールに不安がある方は、当院までご相談ください。患者一人ひとりの生活スタイルや旅行計画に合わせた丁寧な診察と生活指導を行い、安心して旅行を楽しめるようサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。

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糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。 後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 インスリンとは何か インスリン療法とは インスリン療法のしくみ インスリン注射を行う前に血糖自己測定 インスリン療法の具体的な手法 インスリン療法のメリット インスリン療法のデメリット インスリン注射はほとんど痛くありません インスリン療法は早期に始めることが効果的です インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい   インスリンとは何か インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。 糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。 なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。 糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。   インスリン療法とは インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。 インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。 頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。 一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。 インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。 なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。   インスリン療法のしくみ インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。 不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。 なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。   インスリン注射を行う前に血糖自己測定 インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。 なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。 また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。 血糖自己測定の方法は以下の通りです。   ⑴    血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。 ⑵    血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。 ⑶    指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。 ⑷    血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。 ⑸    残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。   インスリン療法の具体的な手法 インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。 ⑴    注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。 ⑵    インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。 ⑶    インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。 ⑷    ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。 ⑸    注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。 ⑹    ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。 ⑺    針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。 ※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。   それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。 また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。 ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。 「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。   インスリン療法のメリット インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。 インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。   インスリン療法のデメリット 残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。 低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。 そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。 インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。   インスリン注射はほとんど痛くありません インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。 なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。   インスリン療法は早期に始めることが効果的です 上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。 そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。 ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。   インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい 糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。 そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。 糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2023.01.21

糖尿病・代謝内科

糖尿病と高血圧の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。 この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです 糖尿病の血圧値について 糖尿病と高血圧予防 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 【糖尿病と高血圧予防】運動 糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について   糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。 <高血圧とは?> 高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。   糖尿病の血圧値について 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   糖尿病と高血圧予防 糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。   糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる 1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目 慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。   【糖尿病と高血圧予防】運動 運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について 運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。 当日の順番予約はこちらから

2022.10.05