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健康診断で血糖値が高いと言われたら|正常値・判断基準・次にすべき行動を解説
2026.04.21
「健康診断で血糖値が高いと言われたけど、どうすればいい…」と不安を感じていませんか?血糖値が高いからといって、すぐに糖尿病と確定するわけではありません。ただし放置すると将来の発症リスクが高まるため、早めの対応が重要です。この記事では、健診で血糖値を指摘された方に向けて、正常値の基準・指摘されやすい数値の意味・次にとるべき行動をわかりやすく解説します。
【目次】
血糖値とは何か|健診で測定される値の意味
健診で「血糖値が高い」と指摘される基準値とは?
血糖値が一時的に高くなる原因|必ずしも糖尿病ではないケース
「血糖値が高い」=糖尿病ではない|予備群との違い
健診後に取るべき行動|受診のタイミングと検査の流れ
血糖値が高い状態を放置するとどうなるか
まとめ|健診結果を放置せず、まず一度受診を
血糖値とは何か|健診で測定される値の意味

血糖値は、健康診断の結果票に必ず記載される重要な検査項目の一つです。ここでは、血糖値の基本的な意味と、健診で測定される値について解説します。
血糖値とは
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。私たちが食事で摂取した炭水化物は、消化・吸収の過程でブドウ糖に分解され、血液中に取り込まれます。このブドウ糖は、脳や筋肉をはじめとする全身の細胞にとって、活動するための主要なエネルギー源となります。なお、血糖値は一定ではなく、さまざまな要因によって変動します。食事を摂ると血糖値は上昇し、インスリンというホルモンの働きによって細胞にブドウ糖が取り込まれ、徐々に低下します。また、運動をすることで筋肉がブドウ糖を消費するため、血糖値は下がりやすくなります。さらに、時間帯によっても変動し、一般的に食後1〜2時間後に最も高くなる傾向があります。
健康診断では主に空腹時血糖値が測定される
健康診断では、主に「空腹時血糖値」が測定されます。空腹時血糖値とは、10時間以上の絶食後に採血して測定した血糖値のことです。前日の夜から食事を控えた状態で翌朝に採血するのは、このためです。食後の血糖値は食事の内容や量によって大きく変動するため、検査のたびに異なる条件で測定されると、正確な比較ができません。したがって、食事の影響を排除した状態で測定する空腹時血糖値が、標準的な指標として採用されています。また、空腹時の状態では、膵臓から分泌されるインスリンの基礎的な分泌量が反映されやすく、インスリンの働きが正常かどうかを評価するうえで適した条件となります。なお、空腹時血糖値の基準値は一般的に99mg/dL以下とされており、126mg/dL以上の場合は糖尿病型と判定されます。100〜125mg/dLの範囲は「境界型」と呼ばれ、将来的に糖尿病へ移行するリスクがあるため、注意が必要です。
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度を示す値であり、食事・運動・時間帯によって常に変動しています。健康診断では、食事の影響を排除し、インスリンの基礎的な働きを正確に評価するために、10時間以上の絶食後に測定する「空腹時血糖値」が標準的な指標として用いられています。なお、血糖値の基本的な仕組みについて詳しく知りたい方は「空腹時血糖値とは?基準・測定方法・異常値の意味をわかりやすく解説」もあわせてご覧ください。
健診で「血糖値が高い」と指摘される基準値とは?

健康診断の結果に「血糖値が高め」と記載されていても、どの数値から問題があるのか判断に迷う患者は少なくありません。ここでは、空腹時血糖値の判定区分と、健診で再検査や受診を勧められる目安について解説します。
空腹時血糖値の判定区分
空腹時血糖値の判定区分は以下の通りです。
・正常域:99 mg/dL以下
・正常高値(要注意):100〜109 mg/dL
・境界型(糖尿病予備群)疑い:110〜125 mg/dL
・糖尿病型:126 mg/dL以上
空腹時血糖値は、数値の範囲によって上記のように判定されます。99mg/dL以下であれば正常域とされますが、100mg/dLを超えると「正常高値」として経過観察が必要になります。また、110mg/dL以上になると境界型(糖尿病予備群)の疑いがあるとされ、生活習慣の見直しが求められます。さらに、126mg/dL以上は糖尿病型と判定され、より詳しい検査や医療機関への受診が必要です。なお、1回の測定結果だけで糖尿病と診断されるわけではありませんが、数値が高いほど早めの対応が重要になります。
健診で「要再検査」「要医療機関受診」と書かれる目安
健康診断の結果票に「要再検査」と記載される目安は、空腹時血糖値が110mg/dL以上のケースが多くなっています。この段階では糖尿病と確定しているわけではありませんが、放置すると数値がさらに悪化する可能性があるため、改めて医療機関で検査を受けることが推奨されます。そのため、空腹時血糖値が126mg/dL以上、またはHbA1c(過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標)が6.5%以上の場合は、「要医療機関受診」として医療機関への受診を強く勧められます。なお、1回の健診結果だけで糖尿病と診断されるわけではなく、別の日に再検査を行ったうえで総合的に判断されます。ただし、結果を放置してしまうと確定診断が遅れ、適切な治療開始のタイミングを逃すリスクがあります。気になる数値が出た場合は、早めに医療機関へ相談してください。
空腹時血糖値は、99mg/dL以下が正常域とされ、110mg/dL以上で要再検査、126mg/dL以上またはHbA1cが6.5%以上で医療機関への受診が強く勧められます。健診で指摘を受けた場合、1回の結果だけで診断が確定するわけではありませんが、放置せず早めに医療機関へ相談することが大切です。
血糖値が一時的に高くなる原因|必ずしも糖尿病ではないケース

健診で血糖値が高いと指摘されると、すぐに糖尿病を心配する患者は多いですが、必ずしもそうとは限りません。食事・ストレス・薬剤など、一時的な要因で血糖値が上昇することがあります。ここでは、糖尿病以外で血糖値が高くなる主な原因について解説します。
採血前日の飲食(完全な絶食ができていなかった場合)
空腹時血糖値の測定には、10時間以上の絶食が必要です。前日の夜遅くに食事をした場合や、当日の朝に飴・ジュース・牛乳などを口にした場合、血糖値は実際より高く測定されることがあります。また、無糖と思っていたコーヒーや清涼飲料水にも糖質が含まれているケースがあるため、注意が必要です。絶食時間が不十分なまま採血を行うと、正確な評価ができなくなるため、健診前日からの飲食管理は正確な結果を得るうえで非常に重要です。
健診当日の緊張・ストレス・睡眠不足
健診当日に強い緊張や精神的ストレスを感じると、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。これらのホルモンは肝臓でのブドウ糖産生を促進し、血糖値を一時的に上昇させる働きがあります。そのため、採血に対する不安が強い患者や、仕事や人間関係で強いストレスを抱えている場合、血糖値が普段より高く出ることがあります。また、睡眠不足の状態ではインスリンの感受性が低下し、血糖値のコントロールが乱れやすくなることが知られています。
感染症・炎症など体の一時的な負荷
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかっている場合、体はウイルスや細菌と戦うために免疫反応を活性化させます。この過程で炎症性サイトカインが分泌され、インスリンの働きが抑制されることで血糖値が上昇します。また、手術後や外傷後など、体に強い負荷がかかっている状態でも同様のメカニズムで血糖値が高くなることがあります。このような状態での検査結果は、普段の血糖コントロールを正確に反映していない可能性があるため、体調が回復した後に再検査を受けることが望ましいです。
ステロイド系薬剤の使用
アレルギー疾患・喘息・膠原病などの治療に用いられるステロイド系薬剤(副腎皮質ステロイド)は、血糖値を上昇させる副作用があることが知られています。ステロイドは肝臓での糖新生を促進し、インスリンの効果を低下させるため、服用中は血糖値が通常より高くなりやすい状態になります。そのため、ステロイドを使用している患者が健診を受ける際は、担当医にその旨を伝えたうえで結果を評価してもらうことが重要です。薬剤が原因と考えられる場合でも、自己判断で服用を中止してはいけません。
血糖値が高くなる原因は糖尿病だけではなく、絶食不足・ストレス・睡眠不足・感染症・ステロイド薬の使用など、一時的な要因が関係していることがあります。しかし、「一時的なものかもしれない」と自己判断して放置することは危険です。一時的な原因であれば再検査で正常値に戻ることが確認できますが、放置すれば糖尿病の確定診断が遅れ、適切な治療開始のタイミングを逃すリスクがあります。健診で血糖値の異常を指摘された場合は、自己判断せず、必ず再検査や精密検査を受けてください。
「血糖値が高い」=糖尿病ではない|予備群との違い

健診で血糖値が高いと指摘されても、すぐに糖尿病と診断されるわけではありません。血糖値が正常域と糖尿病型の中間にある状態を「糖尿病予備群(境界型糖尿病)」といい、空腹時血糖値では110〜125mg/dLがこれに相当します。糖尿病予備群の段階では、自覚症状がほぼないため、健診を受けなければ自分では気づけないことがほとんどです。したがって、健診で指摘を受けたにもかかわらず放置してしまう患者が少なくありませんが、これは非常に危険な状態といえます。この段階を見逃して適切な対応をとらないでいると、数年以内に2型糖尿病を発症する可能性が高まることが知られています。一方で、糖尿病予備群の段階で発見できた場合、食事・運動・睡眠などの生活習慣を改善することで、糖尿病への進行を防いだり、遅らせたりすることができます。薬に頼らず生活習慣の見直しだけで正常域に戻るケースもあるため、この段階での気づきと行動は非常に重要です。糖尿病予備群の症状や具体的な対策については、「糖尿病予備群(境界型糖尿病)の症状や対策について解説」もあわせてご覧ください。
健診後に取るべき行動|受診のタイミングと検査の流れ

健診で血糖値の異常を指摘された後、どのタイミングでどこを受診すればよいか迷う患者は少なくありません。ここでは、「要再検査」「要医療機関受診」それぞれの場合に取るべき行動と、受診後の検査の流れについて解説します。
要再検査の場合
健診結果に「要再検査」と記載されていた場合は、速やかに内科または糖尿病内科を受診してください。再検査では、空腹時血糖値とHbA1cを改めて測定するのが基本です。HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均値を反映する指標であり、健診当日の一時的な体調の影響を受けにくいため、より正確な評価が可能です。また、これらの検査結果によっては、OGTT(ブドウ糖負荷試験)が追加されることがあります。OGTTとは、ブドウ糖を含む液体を飲んだ後に一定時間ごとに採血を行い、血糖値の変化を確認する検査で、境界型か糖尿病型かをより詳しく判別するために用いられます。
要医療機関受診の場合
健診結果に「要医療機関受診」と記載されていた場合は、2〜4週間以内を目安に医療機関を受診してください。自覚症状がないからといって後回しにしてしまう患者もいますが、症状がない段階でも血糖値の異常は着実に体に影響を与えています。糖尿病は初期段階では自覚症状がほぼないため、「体調が悪くないから大丈夫」という判断は危険です。そのため、健診結果を受け取ったら、できるだけ早めに受診の予約を入れることが重要です。受診の際は、健診結果票を持参すると、医師が経緯を把握しやすくなりスムーズに検査を進めることができます。
健診で血糖値の異常を指摘された場合、要再検査であれば速やかに、要医療機関受診であれば2〜4週間以内を目安に医療機関へ足を運んでください。受診先は糖尿病専門外来でなくても、内科やかかりつけ医で対応できるケースがほとんどです。まずは気軽に相談する気持ちで受診してください。受診後の検査の流れや糖代謝異常の詳しい原因については、「健康診断で糖代謝異常を指摘された方へ|原因・検査・受診のタイミングを解説」もあわせてご覧ください。
血糖値が高い状態を放置するとどうなるか

血糖値が高い状態が長期間続くと、全身の血管や神経が徐々にダメージを受けます。糖尿病が進行した場合に現れる代表的な合併症として、網膜症・腎症・神経障害の三つが挙げられます。網膜症は視力の低下や失明につながるリスクがあり、腎症が進行すると人工透析が必要になることがあります。また、神経障害では手足のしびれや痛みが生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。これらの合併症に共通しているのは、自覚症状が出るころにはすでに病状がかなり進行しているという点です。「体に異変を感じてから受診しよう」と考えていると、対処が大幅に遅れてしまいます。そのため、無症状のうちに血糖値の異常を発見し、早期に介入することが非常に重要です。早期の段階であれば、薬を使わずに食事療法・運動療法のみで血糖値をコントロールできるケースも多くあります。健診で血糖値の異常を指摘されたら、自覚症状の有無にかかわらず、早めに医療機関を受診してください。
まとめ|健診結果を放置せず、まず一度受診を

健診で血糖値の異常を指摘された場合、「糖尿病かどうか」を自分で判断しようとするよりも、早めに医師に相談することが最優先です。1回の健診結果だけで糖尿病と確定するわけではありませんが、だからといって放置してよい理由にはなりません。予備群の段階であれば、食事・運動・睡眠といった生活習慣の改善によって糖尿病への進行を防ぐことができます。早く気づき、早く動くことが、将来の合併症リスクを下げる最善の方法です。糖尿病の診察では、血液検査による血糖値・HbA1cの確認から始まり、必要に応じてOGTT(ブドウ糖負荷試験)などの精密検査が行われます。初めて受診する際の流れや検査内容については、「千葉市都賀周辺で糖尿病の初診を検討されてる方へ|診察の流れ・検査内容・注意点を解説」もあわせてご覧ください。なお、千葉市都賀周辺にお住まいで、健診結果が気になる患者は、ぜひ当院へご相談ください。当院では、血液検査・診察・生活指導を通じて、患者一人ひとりの状態に合わせたサポートを行っています。「数値が少し高めなだけだから大丈夫」と思わず、気になることがあればお気軽にお声がけください。早期の段階での相談が、健康を長く守ることにつながります。
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