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インフルエンザの検査方法や費用、時間について
2024.04.09
この記事では「インフルエンザの検査方法」について解説していきます。後半部分では「インフルエンザ検査の費用」や「インフルエンザ検査時の注意点」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
インフルエンザとは
インフルエンザの検査の種類
一般的なインフルエンザの検査方法
インフルエンザの検査時期(タイミング)
インフルエンザ迅速検査について
発熱のないインフルエンザについて
インフルエンザ検査とPCR検査との違い
インフルエンザ検査の費用
インフルエンザ検査時の注意点
インフルエンザ検査についての相談は板谷内科クリニックへ
インフルエンザとは
インフルエンザは、鼻や口から侵入した「インフルエンザウイルス」が肺や気道で感染・増殖することで引き起こされる疾患です。感染してから約1~3日間程度の潜伏期間の後に、38℃以上の高熱、関節痛、頭痛、全身倦怠感などが突然あらわれます。以下、インフルエンザの主な症状です。
・発熱
・全身倦怠感
・喉の痛み
・悪寒
・関節痛・筋肉痛
・頭痛
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・咳・痰
・鼻水
通常の風邪と比較して、インフルエンザは「高熱」と「全身症状」が特徴です。インフルエンザの症状について詳しく知りたい方は「インフルエンザかな?症状がある方へ」をご覧ください。
インフルエンザの検査の種類
インフルエンザの検査には、次の4種類があります。
<迅速診断キットを使用した検査>
迅速診断キットによる検査は、綿棒でのどや鼻の奥の粘膜をこすり、そこについた組織や分泌物からウイルスを検出する検査です。迅速診断キットによる検査は、短時間(10分~15分)で簡便に診断できるだけでなく、A型とB型の鑑別も可能です。したがって現在、最も主流となっている検査になります。
<PCR検査>
PCR検査は、のどや鼻の奥を拭い採取した液を検体とし、インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。PCR検査では、ウイルスの型や構造を詳細に調べることができます。そのため、「新型ウイルスであるかどうか」を判定することが可能です。
<ウイルス分離検査>
ウイルス分離検査は、のどや鼻の奥を拭って採取した液からウイルスを分離して判定する検査です。ウイルス分離検査は、結果が出るまでに「1週間程度」かかりますが、ウイルスの種類などまで詳しく分かります。したがって、非常に優れた検査と言われております。
<血清抗体検査>
血清抗体検査は、インフルエンザの発症後1週間以内と、症状が治まった頃にもう1回の計2回、採血を行って「インフルエンザウイルスに対する抗体ができているか」を調べます。ただし、結果が得られるまでに通常2週間程度かかるため、現在では、あまり行われていません。
一般的なインフルエンザの検査方法
インフルエンザの検査では、一般的には「迅速抗原検出キット」が使用されます。この検査では、鼻の粘膜から採取するために綿棒が使用されます。なぜなら、インフルエンザウイルスは鼻から咽頭にかけての上気道の粘膜に付着しやすいからです。もちろん、医療機関によっては喉から採取するケースもありますが、喉から採取する方法は「鼻の奥からの採取」と比べるとウイルスの検出率が低くなります。そのため、一般的には鼻の奥に綿棒を入れて採取します。なお、迅速抗原検出キットでは、採取した検体を含んだ綿棒を検査薬に浸し、その液体を検査キットに置くことでウイルスの有無を判定します。「インフルエンザの検査について解説しているサイト」でも同様の見解を述べております。
インフルエンザの検査時期(タイミング)
インフルエンザに感染すると、通常は感染後1日から3日程度で症状が現れます。しかし、感染初期の段階ではウイルス量が少ないため、検査で陰性となる可能性があります。そのため、正確な検査結果を得るためには、発熱してから12~24時間経過してから検査を受けることが推奨されています。正しい検査結果を得るためにも、発熱してから12~24時間経過して検査を受けることをお勧めします。
インフルエンザ迅速検査について
インフルエンザ迅速検査は、インフルエンザの抗原を迅速に検出する診断法です。この検査では、鼻腔からの検体採取を行い、約10分から15分で診断結果が得られます。インフルエンザ迅速検査は、通常のPCR検査よりも迅速に結果を得ることができるため、初期症状が現れた直後から感染の有無を迅速に確認できます。しかし、感染初期にはウイルス量が少ないため、偽陰性の可能性があることに留意する必要があります。また、インフルエンザ迅速検査では、インフルエンザに感染している場合に必ずしも陽性になるわけではありません。それに検査陰性であっても、インフルエンザに感染していないとも言い切れません。したがって、インフルエンザの流行期においてインフルエンザ様症状を呈して受診された場合、検査が陰性であっても臨床診断上、インフルエンザと診断されることがあります。
発熱のないインフルエンザについて
インフルエンザは通常の風邪に比べ、「高熱」と「全身症状」が特徴です。ただし、全てのインフルエンザウイルスが重篤な症状をもたらすわけではありません。風邪とほぼ同様のケースもあり、なかには自分がインフルエンザに感染したことに気づかない方もいます(熱なし)。インフルエンザに感染していることに気づかないままでいると、自分でも気づかないうちに周囲にウイルスを広げてしまう可能性があります。そのため、早い段階で自分がインフルエンザに感染していることに気づき、適切な対処をすることが非常に重要です。また、隠れインフルの場合、通常のインフルエンザと比べて症状が軽いことが挙げられますので、「少しでもおかしい」と感じたら、早めに病院へ行くことが大切になります。
インフルエンザ検査とPCR検査との違い
現在、実施されている検査には「抗原検査」と「PCR検査」があります。以下、「抗原検査」と「PCR検査」の違いです。
<抗原検査> <PCR検査>
感染症名 新型コロナウイルス感染症 新型コロナウイルス感染症
インフルエンザ
検出するもの ウイルスを特徴づけるタンパク質 ウイルスを特徴づける遺伝子配列
メリット 検査結果が早い 少ないウイルス量でも検出可能
デメリット ウイルス量が少ないと検出不可 検査結果が遅い
抗原検査は、PCR検査に比べて結果が出るのが早いという利点があります。しかし、一定のウイルス量がないと検出されないことがあります。したがって、可能であれば両方ともに「PCR検査」を行なうことをお勧めします。PCR検査を行うことで、より正確な結果を得ることが可能です。
インフルエンザ検査の費用
インフルエンザ検査の費用は、保険適用の場合は約2,000円程度が目安です。ただし、健康保険の種類によって異なります。検査自体が約2,000円程度かかりますので、診察料や薬代などを合わせると、1割負担で5,000円、2割負担で6,000円、3割負担で7,000円程度になります。なお、初診の場合は、初診料が若干加算されることがありますので、安く見積もらないように注意してくださいね。
インフルエンザ検査時の注意点
インフルエンザ検査は、感染の初期段階でも遅すぎるタイミングでも正しい結果を得ることができません。したがって、インフルエンザ検査は、発熱から12~24時間のタイミングで受けるように注意してください。なお、発熱していているのに陰性結果が出た場合、医師から翌日に再検査を勧められることがあります。その場合は翌日に再検査を受けるようにしてください。インフルエンザは、検査を受けるまでは感染の有無が分かりませんが、油断は禁物です。検査前からインフルエンザに感染している可能性を考慮して、周囲に感染を広げないように行動してください。インフルエンザの感染拡大を防ぐためには、手洗いやマスクの着用、密閉・密集・密接の回避が重要です。また、発症初期の段階で医療機関を受診し、専門医の指示に従うことも重要になります。
インフルエンザ検査についての相談は板谷内科クリニックへ
インフルエンザウイルスに感染すると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、「インフルエンザ脳炎」や「ウイルス性肺炎」といった重大な合併症が現れて重症化する場合もあります。したがって、重症化のリスクを下げるためにもインフルエンザ予防接種を推奨いたします。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、インフルエンザ予防接種を強く推奨いたします。なお、当院では、インフルエンザ検査を実施しております。インフルエンザ予防接種をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。また、インフルエンザの症状についてご相談したい方、あるいは自分がインフルエンザなのか気になる方などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
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