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糖尿病と脈拍の関係:知っておくべき重要ポイントと管理方法
2025.02.25
この記事では「糖尿病が脈拍に与える影響とメカニズム」について解説していきます。後半部分では、「糖尿病治療薬による脈拍への影響」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
糖尿病が脈拍に与える影響とそのメカニズム
糖尿病患者の適切な脈拍数と正常値との比較
糖尿病患者の運動療法と脈拍管理
糖尿病性ケトアシドーシスと脈拍変化
糖尿病治療薬による脈拍への影響
1型糖尿病と2型糖尿病:脈拍への影響の違い
まとめ:糖尿病管理における脈拍の重要性
糖尿病が脈拍に与える影響とそのメカニズム
糖尿病は、単なる血糖値の異常だけでなく、循環器系全体に重大な影響を及ぼす疾患です。特に脈拍への影響は、患者さんの生活の質と長期的な健康状態に深く関わる重要な問題となっています。まず高血糖状態が継続すると、血管壁が糖化タンパクによって硬化し、動脈の弾力性が低下します。これにより、心臓は正常な血液循環を維持するために、より強い力で収縮する必要が生じ、脈拍数が増加することがあります。特に重要なのは、糖尿病患者さんの中でも自律神経障害を合併している場合と、そうでない場合で心拍への影響が大きく異なることです。自律神経障害を合併していない患者さんでは心拍数の調節障害はありませんが、自律神経障害を合併すると、心拍数を適切にコントロールする機能が著しく低下し、安静時の頻脈や不整脈のリスクが高まります。さらに、糖尿病患者さんでは、血管内皮細胞の機能障害により、一酸化窒素の産生が減少します。一酸化窒素は血管を拡張させる重要な物質であり、その減少は血管の収縮性を高め、結果として血圧上昇と脈拍の変動をもたらします。これらの変化は、特に運動時や精神的ストレス時により顕著となり、通常よりも脈拍が上昇しやすく、回復に時間がかかる傾向があります。そのため、糖尿病患者さんの脈拍管理は、血糖コントロールと並んで重要な治療目標の一つとなります。適切な治療と生活習慣の改善により、これらの影響を最小限に抑えることが可能です。
糖尿病患者の適切な脈拍数と正常値との比較
一般的に健康な成人の安静時脈拍数は60〜100回/分とされていますが、糖尿病患者さんの場合、特に自律神経障害を合併している場合は、平均的に80〜90回/分とやや高めになる傾向があります(ただし個人差が大きく、血糖コントロールの状態や合併症の有無によっても異なります)。また、年齢や性別による違いも重要な要素です。一般的に、若年層(20〜30代)の正常脈拍は70〜80回/分程度ですが、糖尿病患者さんでは5〜10回/分ほど高くなることがあります一方、高齢者(65歳以上)の場合、正常値自体が60〜70回/分とやや低めですが、糖尿病患者さんではこの差がさらに顕著になり、80回/分前後まで上昇することも珍しくありません。さらに、女性は男性と比べて一般的に脈拍数が若干高めとなる傾向があり、この性差は糖尿病患者さんでも同様に認められます。脈拍数の変動は、患者さんの健康状態を反映する重要な指標です。安静時の脈拍が継続的に100回/分を超える場合、血糖コントロールの悪化や心血管系の合併症の進行を示唆する可能性があります。また、運動後の脈拍回復が遅い場合、自律神経障害の進行を示唆することがあります。なお、適切な脈拍管理のためには、定期的な脈拍測定と記録が重要です。特に、早朝空腹時や運動前後、症状を感じた時の測定値を主治医と共有することで、より適切な治療方針の決定に役立てることができます。
糖尿病患者の運動療法と脈拍管理
運動療法において、脈拍管理は安全で効果的な運動を実施するための重要な指標となります。運動中の適切な脈拍数は、年齢や体力レベル、合併症の有無によって個人差がありますが、一般的な目安として最大心拍数(220-年齢)の50〜70%の範囲内に維持することが推奨されます。また、運動中の脈拍モニタリングは、手首や頸部での触診による方法の他、心拍計の使用が有効です。特に自律神経障害を合併している患者さんは、運動強度の自覚が困難な場合があるため、客観的な脈拍測定が不可欠です。具体的には、運動開始前、運動中(少なくとも15分ごと)、運動後の測定を習慣化することで、より安全な運動療法が可能となります。なお、運動中に脈拍が急激に上昇したり、通常より回復が遅い場合は、運動強度の調整が必要です。特に、運動開始から終了まで徐々に脈拍が上昇し続ける場合や、運動後15分経過しても安静時の値に戻らない場合は、運動強度が高すぎる可能性があります。また、低血糖のリスクを考慮して、運動前後の血糖値チェックと合わせた脈拍管理が重要です。運動中に急激な脈拍上昇を感じた場合は、低血糖の可能性も考慮して、直ちに運動を中止し、血糖値を確認する必要があります。このように、脈拍モニタリングは単なる運動強度の指標だけでなく、安全管理の重要なツールとしても機能します。
糖尿病性ケトアシドーシスと脈拍変化
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」の一つです。インスリンの絶対的な不足により、血糖値が著しく上昇し、体内でケトン体が蓄積することで起こります。この状態は早期発見と適切な治療が必要であり、脈拍の変化は重要な警告サインとなります。以下、DKAにおける脈拍変化の特徴と臨床的意義について詳しく説明します。
<DKAにおける脈拍異常とその機序>
糖尿病性ケトアシドーシスでは、著明な頻脈が特徴的な所見となります。多くの場合、心拍数は120回/分以上に上昇し、重症例では140回/分を超えることもあります。この頻脈は、高血糖による血液の浸透圧上昇、脱水による循環血液量の減少、アシドーシスによる心筋収縮力の低下を代償するために生じます。また、ストレスホルモンの上昇も頻脈を助長する要因となります。
<脈拍モニタリングの臨床的意義>
脈拍の継続的なモニタリングは、DKAの重症度評価と治療効果の判定に不可欠です。頻脈の程度は脱水の重症度と相関し、治療による改善とともに正常化していきます。特に、脈拍の触れ方が弱く速い場合は、循環血液量の著明な減少を示唆する危険なサインです。また、治療開始後に脈拍が改善しない場合は、治療が不十分である可能性を考慮する必要があります。
<病態進行の指標としての脈拍>
脈拍変化は、DKAの進行度を評価する上で重要な指標となります。初期には代償性の頻脈のみが見られますが、病態が進行すると脈圧の減少や不整脈が出現することがあります。特に、突然の徐脈への変化や不整脈の出現は、電解質異常や心筋障害の合併を示唆する危険なサインとして注意が必要です。
糖尿病性ケトアシドーシスにおける脈拍変化は、病態の重症度を反映する重要な臨床指標です。頻脈の程度、脈圧の変化、リズムの異常などを継続的にモニタリングすることで、早期の治療介入と適切な治療効果の判定が可能となります。また、脈拍の正常化は治療の終点を判断する指標としても有用です。医療従事者と患者さん双方が脈拍変化の重要性を理解し、適切なモニタリングを行うことが、DKAの予後改善につながります。
糖尿病治療薬による脈拍への影響
糖尿病治療において、血糖コントロールのために様々な薬剤が使用されます。これらの薬剤の中には、脈拍に影響を与えるものがあるため、適切な薬剤選択と経過観察が重要となります。以下、各薬剤の脈拍への影響と注意点について詳しく解説します。
【糖尿病治療薬による脈拍への影響1】糖尿病治療薬の心拍数への作用機序
糖尿病治療薬の多くは、直接的または間接的に心拍数に影響を及ぼします。インスリン製剤は、低血糖による交感神経系の活性化を介して頻脈を引き起こすことがあります。また、GLP-1受容体作動薬は、消化管ホルモンを介して心拍数を若干増加させる傾向があります。一方、メトホルミンなどのビグアナイド薬は、一般的に心拍数への影響は少ないとされています。
【糖尿病治療薬による脈拍への影響2】要注意薬剤と心拍変動
以下の薬剤は、特に脈拍変化に注意が必要です。定期的な脈拍モニタリングと、必要に応じた用量調整が推奨されます。
<GLP-1受容体作動薬>
この薬剤は消化管ホルモンを介して心拍数に影響を与え、平均して2-3回/分の心拍数増加が認められます。特に投与開始時期には注意深い観察が必要で、急激な心拍数上昇が見られた場合は用量調整を検討する必要があります。
<SGLT2阻害薬>
浸透圧利尿による循環血液量の減少から、代償性の頻脈が出現することがあります。特に高齢者や腎機能低下患者、利尿薬併用例では注意が必要です。脱水予防と適切な水分摂取の指導が重要となります。
<スルホニル尿素薬>
低血糖による反射性頻脈が主な問題となります。特に高齢者や腎機能低下患者では、低血糖のリスクが高まるため、慎重な脈拍モニタリングが必要です。食事摂取量が不安定な患者さんでは特に注意が必要です。
<インスリン製剤>
低血糖による反射性頻脈が最も重要な副作用の一つです。特に夜間の低血糖は気付きにくく、持続的な頻脈の原因となることがあります。基礎インスリンの過量投与に注意が必要で、就寝前の血糖値と脈拍数の確認が推奨されます。
【糖尿病治療薬による脈拍への影響3】治療薬調整時の脈拍管理
薬剤開始時や用量調整時には、慎重な脈拍モニタリングが必要です。新規薬剤の開始後2-4週間は、朝晩の脈拍測定が推奨されます。また、運動療法を併用している場合は、運動時の脈拍変動にも注意が必要です。異常な脈拍変動を認めた場合は、速やかに医療機関に相談することが重要です。
糖尿病治療薬による脈拍への影響は、薬剤の種類や患者の状態によって様々です。特に、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬などの新規薬剤では、定期的な脈拍モニタリングが重要となります。また、低血糖による反射性頻脈にも注意が必要です。医療従事者は、各薬剤の特性を理解し、個々の患者に応じた適切な薬剤選択と経過観察を行うことが求められます。さらに、患者自身による日常的な脈拍測定と記録も、安全な薬物療法を継続する上で重要な役割を果たします。
1型糖尿病と2型糖尿病:脈拍への影響の違い
1型糖尿病と2型糖尿病では、脈拍への影響メカニズムが異なるため、それぞれの特徴を理解し、適切な管理を行うことが重要です。ここでは、1型糖尿病と2型糖尿病が脈拍に与える影響の違いについて解説します。
<1型糖尿病の脈拍変動>
1型糖尿病では、膵臓のβ細胞が破壊されることによりインスリンが著しく不足し、これに伴う代謝の変化が自律神経系に影響を及ぼします。特に発症初期や血糖コントロールが不安定な時期には、交感神経系の活性化により脈拍数が増加する傾向がみられます。また、低血糖時には急激な脈拍上昇が起こることがあり、これは体が低血糖を補正しようとするストレス反応の一つとして現れます。なお、若年での発症が多い1型糖尿病では、この自律神経への影響が長期に及ぶ可能性があり、心拍変動性の低下として現れることがあります。
<2型糖尿病の脈拍管理>
2型糖尿病における脈拍への影響は、主にインスリン抵抗性と関連した代謝異常によってもたらされます。肥満や運動不足といった生活習慣要因が重なることで、安静時脈拍が徐々に上昇する傾向があります。また、高血圧や動脈硬化といった合併症の進行も脈拍変動に影響を与え、特に夜間の脈拍低下が見られにくくなることがあります。そのため、2型糖尿病患者の脈拍管理では、生活習慣の改善と合併症予防が重要な鍵となります。
<糖尿病タイプ別の心血管リスク管理>
1型糖尿病と2型糖尿病に共通するのは、長期的な血管合併症のリスクです。しかし、その発症メカニズムと進行過程には違いがあります。1型糖尿病では自己免疫反応による血管障害が主体となるのに対し、2型糖尿病では代謝症候群に関連する複合的な要因が関与します。脈拍管理においても、1型では急性の変動に注意が必要である一方、2型では慢性的な上昇傾向への対応が重要です。また、運動療法を行う際の脈拍管理も、それぞれのタイプで異なるアプローチが求められます。したがって、両タイプの糖尿病の違いを理解することが大切です。両タイプに応じた適切な脈拍管理を行うことで、より効果的な治療計画を立てることができ、結果的に患者のQOL向上にも貢献します。
まとめ:糖尿病管理における脈拍の重要性
糖尿病患者における脈拍管理は、血糖コントロールと並んで重要な健康指標です。1型糖尿病と2型糖尿病では、それぞれ異なる管理方法が必要ですが、いずれの場合も日常的な脈拍モニタリングが合併症予防に重要な役割を果たします。日常生活における具体的な管理方法としては、朝晩の定期的な脈拍測定を習慣化することが推奨されます。特に、運動前後や低血糖を疑う症状が現れた際の測定が重要です。また、安静時の脈拍が継続的に上昇傾向にある場合や日内変動が大きい場合には、生活習慣の見直しが必要となります。なお、脈拍データの詳細な収集にはウェアラブルデバイスが効果的です。これにより自己管理の質を高めることができます。さらに、医療専門家との連携においては、収集したデータを診察時に提示することで、運動療法の強度調整や投薬内容の見直しなど、より適切な治療方針の決定に役立てることができ、不整脈などの心血管合併症の早期発見にも有用です。このように、適切な脈拍管理は糖尿病の総合的なコントロールにおいて重要な役割を担っています。なお、当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供しています。糖尿病の初期段階から進行した症例まで幅広く対応しておりますので、糖尿病の症状に心当たりのある方、もしくは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
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糖尿病予備群(境界型糖尿病)の症状や対策について解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
厚生労働省が発表した平成28年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
この記事では、糖尿病の可能性を否定できない者「糖尿病予備群」について解説していきます。
後半部分では「糖尿病予備群にならないための予防法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群にならないための予防法
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは
糖尿病予備群(境界型糖尿病)とは、糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、血糖値が正常より高い状態にあることを指します。
「HbA1c 6.5%未満」「空腹時血糖が110 mg/dl以上126 mg/dl未満」「75g経口ブドウ糖負荷試験2時間の血糖値が140 mg/dl以上200 mg/dl未満」のいずれかを満たす人が該当します。
糖尿病予備群の主な症状
糖尿病予備群(境界型糖尿病)では、自覚症状がありません。
しかし体内では、既に血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
さらに高血圧や脂質異常症なども併発しやすくなり、全体として、血糖値が正常な状態に比べ、動脈硬化の進行は加速されます。
なお、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患が引き起こされる危険性が高くなります。
糖尿病予備群と診断された方へ
糖尿病予備群の方は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、肥満や高血圧、ストレスなどに対する健康管理に取り組むことで、糖尿病へ進行するリスクを減らすことができます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、まずは生活習慣の見直しから始めてください。
なお上述した通り、糖尿病予備群でも、既に血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化が起きています。
また糖尿病に特有の合併症である、網膜症、神経障害、腎機能障害も少しずつ進行するとも言われています。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、絶対に放置してないでください。
糖尿病予備群にならないための予防法
糖尿病予備群では、生活習慣の改善により「糖尿病の発症のリスク」を減らすことができます。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか。順番にご紹介していきます。
【糖尿病予備群にならないための予防法1】運動
糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。
また長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。
ですので、糖尿病予備群と診断された方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしてください。
なお、糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。
<有酸素運動>
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。
ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。
有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<レジスタンス運動>
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。
レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
【糖尿病予備群にならないための予防法2】食生活の見直し
糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。
食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の能力は回復されます。
なお、食事のポイントについては以下をご覧ください。
<ゆっくり食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<野菜類から食べる>
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。
食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<アルコールは適量にする>
アルコールには一時的にはインスリンの働きを改善する効果があります。
しかし長期間飲んでいると逆にインスリンの分泌量が低下することがわかっていますので、アルコールは、ほどほどにしてください。
<腹八分目でストップ>
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。
いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。
とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
<間食をしない>
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担がかかります。
また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。
【糖尿病予備群にならないための予防法3】禁煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
そのため、たばこを吸うと「糖尿病にかかりやすくなる」といえます。
日本人を対象とした研究データによると、喫煙者は非喫煙者と比べ糖尿病を発症するリスクが38%高くなると言われています。
ですので、糖尿病予備群の方は喫煙を控えてください。
糖尿病予備群の疑いがある方、医師の診断を受けたい方へ
糖尿病予備群の方は、自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。
健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
また糖尿病予備群の方の“適切な対策”を知りたい方も、いつでもご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病治療法の一つ、インスリン療法を解説
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、糖尿病の代表的な治療法である「インスリン療法」について解説していきます。
後半部分では「インスリン療法のメリット・デメリット」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
インスリンとは何か
インスリン療法とは
インスリン療法のしくみ
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン療法の具体的な手法
インスリン療法のメリット
インスリン療法のデメリット
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
インスリンとは何か
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種です。
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持っております。
なお、インスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。
糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病情報センター」をご覧ください。
インスリン療法とは
インスリン療法とは、患者さん自身がインスリン製剤を継続的に投与して血糖をコントロールする治療法のことです。
インスリン製剤を投与する方法として、「頻回インスリン注射療法」と「持続皮下インスリン注入療法」があります。
頻回インスリン注射療法は、一般的にペン型の注射器を用いて1日に数回インスリン注射を行う方法です。お腹、太もも、上腕、お尻に注射することが推奨されています(これらの部位を少しずつ、ずらしながら注射します)。
一方、持続皮下インスリン注入療法は、携帯型のインスリンポンプを使用して皮下に留置した挿入した「カニューレ」からインスリンを持続的に注入する方法です。
インスリンの注入量や注入速度を細かく調整できるため、頻回インスリン注射療法で血糖コントロールが困難な人や低血糖を頻発する人、食事や勤務時間が不規則な人、妊娠中あるいは妊娠の予定がある人などに向いています。
なお、インスリン療法については「インスリンとは?特徴・種類・注意点」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のしくみ
インスリンの自己注射を行うのは「1型糖尿病」の方、または「2型糖尿病」のうち内服治療が難しい方です。
不足したインスリンを注射で補うことで、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
なおインスリンの自己注射では、効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します(どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式などに合わせて調整します)。
インスリン注射を行う前に血糖自己測定
インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する「血糖自己測定」を行うことがあります。
なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるからです。
また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。
血糖自己測定の方法は以下の通りです。
⑴ 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器を準備し、手を洗ってください。
⑵ 血糖測定器に測定用チップを、穿刺器に針をセットします。
⑶ 指先などを消毒します。そして針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺してください。
⑷ 血液を測定用チップに染み込ませて、血糖値を測定します。
⑸ 残った血液を拭き取り、血糖値を自己管理ノートに記録してください。
インスリン療法の具体的な手法
インスリン注射の具体的な方法は以下の通りです。
⑴ 注入器、製剤カートリッジ、消毒綿など必要な物品を準備します。インスリン製剤が混濁している場合は均一になるようにカートリッジを振ってください。
⑵ インスリン製剤に注射針をセットします(針が曲がらないように真っすぐ刺してください)。
⑶ インスリン製剤の空打ちをして針先まで薬液を満たします。
⑷ ダイヤルを回転させて注射する単位数を医師の指示した値にセットしてください。
⑸ 注射する部位を消毒します。そして皮膚を軽くつまんで直角に注射針を刺してください。
⑹ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入します。そして10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。
⑺ 針はキャップをかぶせてから取り外します。なお、針は1回きりの使用になりますので、ご注意ください。
※インスリン注射をする場所はお腹、太もも、おしり、腕です。
それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。
また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。
ですので毎回2〜3cmずらすようにしてください。
「糖尿病のインスリン注射器の使い方と副作用の対処法」でも同様のことを伝えています。
インスリン療法のメリット
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
インスリン治療によって膵臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、経口血糖降下薬だけの治療に戻せる可能性があります(インスリン療法により、膵臓のインスリン分泌機能が回復することもあります)。
インスリン療法のデメリット
残念ながら、インスリンには副作用があります。インスリン療法における主な副作用は、「低血糖症状」です。インスリンには、血糖値を下げ、良好な血糖コントロールが期待できる分、その裏返しで「低血糖症状」という副作用があります。
低血糖症状は、インスリン療法に限らず、糖尿病の治療に用いられる飲み薬全般でも起こりうる副作用です。
そのため、低血糖症状に対する適切な処置方法を把握し、血糖の自己測定などで自身を管理することが大切になってきます。
インスリン療法における副作用について詳しく知りたい方は「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。
インスリン注射はほとんど痛くありません
インスリン注射は予防接種や採血などでイメージする注射とは異なり、痛みはそれほどありません。
なぜならインスリン注射で使う専用の注射針は、採血用の注射針とは違い、痛みが少なくなるようデザインされているからです(採血で使う注射針の3分の1ぐらいの細さで針の先も特殊なカットがしてあり、痛みが少ないように工夫されています)。
インスリン療法は早期に始めることが効果的です
上述した通り、インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとする膵臓の働きすぎを防ぎ、疲れた膵臓を一時的に休めることができます。
そのため、インスリン療法は早期に始めることが効果的です。近年では、高血糖毒性をとり除くために、早期からインスリン注射薬を使ったり、また比較的軽症の糖尿病にもインスリン注射薬を用いる場合があります。
ですので、主治医にインスリン療法を勧められたら積極的に受け入れるようにしてください。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会が発表した「糖尿病標準診療マニュアル」でも、いくつかの経口薬を併用しても血糖コントロールが改善せず,HbA1c 9%以上が持続するなら、インスリン療法を積極的に始める必要があると伝えています。
インスリン療法についてご相談したい方はいつでもご相談下さい
糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。
そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。
糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.01.21
糖尿病と高血圧の関係
糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
糖尿病の血圧値について
糖尿病と高血圧予防
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
【糖尿病と高血圧予防】運動
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか
糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。
【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです
血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
【糖尿病と高血圧の関係2】肥満
2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。
【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです
インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。
<高血圧とは?>
高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。
糖尿病の血圧値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
糖尿病と高血圧予防
糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。
【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善
食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。
糖尿病と高血圧予防|食事のポイント
糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる
1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。
<糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。
【糖尿病と高血圧予防】運動
運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。
<糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。
糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について
運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。
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2022.10.05
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