板谷内科クリニックブログ

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関係についての記事一覧

内科

不眠症とうつ病の関係性

内科に関する記事です。
この記事では、「不眠症とうつ病の関係性」について解説していきます。後半部分では「不眠症とうつ病の自己ケア方法」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 不眠症とうつ病について 不眠症とうつ病の関連性 不眠症とうつ病の原因とメカニズム 不眠症とうつ病の診断と治療方法 不眠症とうつ病の自己ケア方法 専門医の助けを借りた不眠症とうつ病の克服 不眠症、うつ病は医師への相談が大切です   不眠症とうつ病について まずは、不眠症とうつ病について解説します。 <不眠症> 不眠症とは、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害によって、その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや“睡眠の質”が低下することで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は、眠気、倦怠感、集中力低下、抑うつや不安などの精神症状を引き起こし、その結果として生産性の低下、交通事故の増加など、様々な人的及び社会経済的損失をもたらすと考えられております。したがって、「睡眠が浅い」「寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。「不眠症 - e-ヘルスネット - 厚生労働省」でも同様のことを伝えています。 <うつ病> うつ病とは、慢性的な気分の低下や無気力感、興味や喜びの喪失などの症状を特徴とする精神疾患です。「気分が強く落ち込み憂うつになる」「やる気が出ない」などの精神的な症状の他、「眠れない」「疲れやすい」「体がだるい」といった身体的な症状が現れます。うつ病は個人の日常生活や「社会的機能」に大きな影響を与えるため、適切な治療が必要です。「もしかしたら、うつ病かもしれない…」と感じている方は、早急に医師に相談することをお勧めします。なお、うつ病について詳しく知りたい方は「うつ病の様々な特徴について解説しているサイト」をご覧ください。   不眠症とうつ病の関連性 不眠症とうつ病には密接な関連性があります。両者は共通の特徴を持ち、相互に影響し合うことが多いです。まず、不眠症とうつ病の共通点は、睡眠障害です。不眠症では入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒などが見られ、うつ病でも同様の症状が現れることがあります。睡眠の質や量が低下することで、心身の疲労や不調が増し、うつ病の症状が悪化することもあります。また、不眠症がうつ病のリスク因子となることもあります。慢性的な睡眠障害があると、うつ病の発症リスクが増加する傾向があります。一方で、うつ病が不眠症を引き起こすこともあります。うつ病の症状によって心が不安定になり、入眠障害や睡眠の浅さが生じることがあります。このように、不眠症とうつ病は相互に影響し合う関係にあります。そのため、不眠症とうつ病の治療では、両方の症状を同時に考慮し、総合的なアプローチを取ることが重要です。   不眠症とうつ病の原因とメカニズム 不眠症とうつ病の関連性は、「心理的要因」や「生物学的要因」によって形成されます。これらの要因は、不眠症とうつ病の発症や悪化に寄与する役割を果たします。心理的要因では、ストレスや心的外傷などが関与します。日常生活や人間関係の問題、仕事のストレスなどが重なると、睡眠の質や量に影響を与え、不眠症やうつ病の症状を引き起こすことがあります。また、心的外傷体験や過去のトラウマも不眠症とうつ病のリスクを高める要因となります。一方、生物学的要因では、ホルモンバランスの乱れや神経伝達物質の異常が関わっています。うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンの不足が見られ、これが睡眠障害を引き起こすことがあります。また、不眠症とうつ病は遺伝的要素も関連しており、遺伝子の影響によって個人の脆弱性が生じることがあります。これらの要因が相互に作用し、不眠症とうつ病のメカニズムが形成されます。なお、不眠症とうつ病の原因やメカニズムは複雑であり、個人によって異なる場合があります。適切な診断と治療を受けることで、これらの要因に対処し、症状の改善や回復を目指すことが重要です。   不眠症とうつ病の診断と治療方法 不眠症とうつ病の診断は、それぞれ独自の基準と検査方法に基づいて行われます。不眠症の診断では、睡眠の質や量、日中の機能への影響などが評価されます。睡眠日誌や質問紙による自己評価、睡眠検査や血液検査による身体的な要因の確認が行われることがあります。一方、うつ病の診断には、DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル)の基準が参考にされます。医師は、患者の症状、心理的状態、日常生活への影響などを総合的に評価し、うつ病の診断を行います。なお、不眠症とうつ病の治療には、統合的なアプローチが一般的に用いられます。以下に、一般的な治療法の例を示します。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法1】心理療法(認知行動療法など) 不眠症やうつ病に関連する心理的な問題を解決するためのセラピーが行われます。具体的には、睡眠の調整やマインドフルネス、ストレス管理技術などが取り入れられます。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法2】生活習慣の改善 睡眠環境や睡眠ハイジーン(健康的な睡眠習慣)の改善が奨励されます。規則的な睡眠スケジュールの確立、リラックスするための習慣の導入、適度な運動や健康的な食事などが重要です。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法3】光療法 不眠症やうつ病の一部の患者さんには、特定の光の照射を使用する光療法が効果的な場合があります。特に季節性うつ病や睡眠リズムの乱れがある場合に使用されます。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法4】社会的サポート 不眠症とうつ病の治療には、患者さんの家族や友人、専門家など、社会的なサポートシステムの構築が重要です。理解と支援を受けることで、患者さんは治療に積極的に取り組むことができます。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法5】サポートグループ 不眠症やうつ病の患者が集まるサポートグループに参加することで、他の人とのつながりを持ち、情報や経験を共有することができます。 【不眠症とうつ病の診断と治療方法6】薬物療法 一部の患者さんには、不眠症やうつ病の症状を緩和するために抗うつ薬や睡眠薬が処方されることがあります。医師は患者さんの症状と個別の状況に基づいて最適な薬物療法を選択します。   不眠症とうつ病の自己ケア方法 不眠症とうつ病の自己ケア方法には、日常生活の改善やストレス管理が重要です。日常生活の改善には、健康的な食事、適度な運動、規則正しい生活リズムの維持などが含まれます。これらの要素は心身のバランスを整え、睡眠の質や気分の安定に寄与します。また、ストレス管理も不眠症とうつ病の自己ケアに欠かせません。ストレスを軽減するためには、リラクゼーション法やストレス解消の活動を取り入れることが有効です。ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは心身のリラックスを促し、ストレスを緩和します。これらの自己ケア方法を取り入れることで、不眠症やうつ病の症状の軽減や改善が期待できます。ただし、自己ケアだけでなく、専門家の助言や治療も重要です。適切な診断と治療を受けることで、症状の管理や回復に向けたサポートを受けることが大切です。なお、具体的な自己ケア方法については、以下をご覧ください。 【不眠症とうつ病の自己ケア方法1】睡眠環境の整備 睡眠環境の整備は、不眠症やうつ病の改善に非常に重要です。寝室を暗くし、静かな環境を作り、快適な温度に調整することで、心地よい睡眠環境を整えることができます。また、適切な寝具を選ぶことも重要です。適切なマットレスや枕は体のサポートと圧力分散を助け、痛みや不快感を軽減します。睡眠環境の整備は、短期的な不眠症の症状を改善するだけでなく、長期的な睡眠の質を向上させる効果もありますので、積極的に行ってください。 【不眠症とうつ病の自己ケア方法2】規則正しい生活リズムの維持 規則正しい生活リズムの維持は、不眠症やうつ病の改善に非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、就寝することで体内時計を調整し、睡眠の質を向上させることができます。また、規則正しい生活リズムを守ることで、体内の睡眠・覚醒サイクルが正常化し、不眠症の症状の改善につながります。不眠症の方は、睡眠リズムの調整に意識を向け、生活のリズムを整えることを心掛けてください。 【不眠症とうつ病の自己ケア方法3】適度な運動 適度な運動は不眠症やうつ病に対して効果的な手段とされています。運動によって体温が上昇し、その後の体温低下が入眠を促進します。さらに、適切な運動は睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。習慣的に運動を行うことで、寝つきが良くなり、より良質な睡眠を得ることができますので、不眠症にお悩みの方は積極的に運動を行ってください。 【不眠症とうつ病の自己ケア方法4】リラクゼーションテクニック ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーションテクニックは、不眠症やうつ病の改善に効果的な手段です。具体的には、ヨガではポーズやストレッチ、呼吸法を組み合わせて行います。瞑想では、静かな場所で目を閉じて心を集中させます。深呼吸法では、ゆっくりと深い呼吸を行いながら身体をリラックスさせます。これらのテクニックは、日常的に取り入れることでストレスや緊張を緩和し、安定した睡眠をサポートしますので、積極的に取り入れてください。   専門医の助けを借りた不眠症とうつ病の克服 専門医の助けを借りることは、不眠症やうつ病の克服において重要な役割を果たします。専門医は豊富な知識と経験を持ち、症状の評価や正確な診断を行うことができます。加えて、専門医は個別の状況に基づいて治療プランを立て、最適な治療法を提案します。したがって、不眠症やうつ病の原因を明確に把握し、適切な対策を講じるためにも、積極的に相談することが重要です。なお、専門医は精神的なサポートも提供してくれます。患者さんの感情や心理的な側面に配慮し、理解と共感を示すことで安心感と希望を与えます。不眠症やうつ病の克服において、専門医のサポートは欠かせないものとなりますので、積極的に利用してくださいね。   不眠症、うつ病は医師への相談が大切です 不眠症やうつ病は深刻な精神的な問題であるため、医師への相談が大切です。医師は豊富な知識と経験を持ち、正確な診断を行うことができます。また、適切な治療法や自己ケア方法を提案してくれます。医師との相談により、症状の原因や重症度を把握し、適切な支援を受けることができますので、早い段階で医療機関に相談することをお勧めします。なお、当院では不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.06.11

糖尿病・代謝内科

糖尿病と塩分の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病と塩分の関係」について解説していきます。後半部分では「塩分摂取量を減らすコツ」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください 塩分の摂りすぎは糖尿病を悪化させます なぜ塩分を摂ると高血圧になるのか 塩分を摂りすぎないために まとめ   糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください 糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れる“ブドウ糖”という糖が増えてしまう病気です。糖尿病では、「糖分の多い“炭水化物”や“甘いお菓子”の摂りすぎを控えなければいけない」というイメージがあるかと思いますが、実はそれだけではありません。糖尿病では塩分の摂りすぎも大敵となります。ですので、糖尿病の方は塩分の摂りすぎにもご注意ください。   塩分の摂りすぎは糖尿病を悪化させます 塩分は血糖値に直接的に影響しませんが、高塩分で濃い味の食事はつい食べ過ぎたり、飲みすぎたりするため、体重増加の原因になります。その結果、インスリンが聞きにくくなる“インスリン抵抗性”を引き起こし、2型糖尿病のリスクを上昇させると考えられております。また、血糖値が高いと高血圧の影響を受けやすく、血糖値と血圧がコントロール不良であれば「心疾患」や「慢性腎臓病」などの合併症リスクが上昇します。糖尿病が引き起こす合併症については以下をご覧ください。 【糖尿病の合併症1】心筋梗塞 心筋梗塞とは、心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態になることです。これにより、心筋が酸素不足に陥り壊死を起こしてしまう状態を言います。心筋梗塞は日本人の死亡原因の上位に挙げられている疾患で突然死の原因にもなり得る、恐ろしい疾患の一つです。 【糖尿病の合併症2】脳卒中 脳卒中とは、急性期脳血管障害のことを指し、突然脳の血管が詰まったり、破れたりして引き起こされる病気の総称です。脳卒中は原因によって「脳の血管が詰まるタイプ(脳梗塞、一過性脳虚血発作)」と「脳の血管が破れるタイプ(脳出血、くも膜下出血)」の2つに分けられます。脳卒中は、障害を受けた脳が司っていた「身体機能」や「言語機能」が失われたり、場合によっては死に至ることもありますので、非常に危険な疾患です。 【糖尿病の合併症3】腎不全 腎不全とは、腎臓の働きが正常の30パーセント以下に低下した状態を言います。腎不全は初期の頃には無症状のことが多く、進行するにつれて様々な症状が出現してきます。 【糖尿病の合併症4】動脈硬化 動脈硬化とは、文字どおり動脈が硬くなる状態のことです。動脈硬化は、中高年の人に生じる病態と思われがちですが、実は小児期から徐々に進行し、様々な病気の原因となります。そのため、若い頃から動脈硬化の進行を予防することが大切です。動脈硬化は、糖尿病、高血圧、脂質異常などの生活習慣病によって進みますので、十分にご注意ください。 【糖尿病の合併症5】高血圧 高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。高血圧症は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」と言われております。   なぜ塩分を摂ると高血圧になるのか 人間の体の中では、水分と塩分が一定の濃度に保たれています。食塩をとり過ぎると、一時的に高くなった塩分濃度を下げるために、体内に水分がため込まれます。これによって、心臓に送り込まれる血液量が増え、血管にかかる圧力が増し、血圧が上がってしまうのです。   塩分を摂りすぎないために 糖尿病患者向けの治療ガイドラインでは、糖尿病の合併症の危険性を抑えるために、塩分摂取量を控えることが勧められております。日本食は健康的な食事として評価されておりますが、みそ・塩・しょうゆといった調味料から塩分を摂り過ぎる傾向がありますので、調理する際には工夫が必要です。なお、塩分摂取量を減らすコツについては、以下をご覧ください。 【塩分摂取量を減らすコツ1】食べる直前に味付けをする 食べる直前に味付けをすることで、少量の調味料でも味を感じやすくなります。ですので、味付けはなるべく食べる直前に行ってください。 【塩分摂取量を減らすコツ2】酸味や香辛料を積極的に用いる 酸味や、香辛料を用いると、味のアクセントとなるため、薄味でも気にならなくなります。 【塩分摂取量を減らすコツ3】練り製品や加工食品は茹でる 練り製品や加工食品(ハム・ソーセージなど)は塩分が多い食材です。これらの食材は、一度茹でることで、塩分を少し落とすことができます。 【塩分摂取量を減らすコツ4】低塩分のものを使う ハーブやスパイスといった塩分を含まないもの、もしくはマヨネーズやケチャップといった低塩分の調味料を使用してください。塩とは別の風味になるものの、料理次第で満足度の高いおかずになります。なお、どうしても醤油や塩を使いたい場合は「減塩タイプ」の商品を使ってください。 【塩分摂取量を減らすコツ5】カリウムを積極的に摂取する カリウムには体内の塩分を体外に排出する働きがあるため、塩分を控えたいと考えている方にとって重要な栄養素になります。ですので、摂取する塩分量をコントロールするためにも、カリウムの摂取を意識してください。なお、カリウムが多く含まれている食品としては、「ほうれん草」「わかめ」「アボカド」などが挙げられます。 【塩分摂取量を減らすコツ6】既製品や加工食品の使用をなるべく控える 既製品や加工食品には多くの塩分が含まれていることが多いため、使用を控えるようにしてください。たとえば、レトルトや加工肉、外食の食品などは意外にも多くの塩分が含まれています。薄味に感じても、塩分を大量に摂取している可能性がありますので注意してくださいね。     まとめ 糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは健康的な食事について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.03.01

糖尿病・代謝内科

糖尿病と抜け毛の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病になると抜け毛のリスクが高まると考えられております。では、なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのでしょうか。 この記事では「糖尿病と抜け毛の関係」について解説していきます。後半部分では「AGA(男性型脱毛症)」や「円形脱毛症」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのか 糖尿病と抜け毛の関係 糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのは糖質が原因かも 糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症 糖尿病の疑いがある方で抜け毛の症状が見られた場合 まとめ   なぜ糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのか 糖尿病はインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気です。血液中の糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままでいると、血管が傷ついたり詰まったりして、血流が滞ってしまい、その結果、育毛環境に悪影響を与える可能性があります。なぜなら健康な髪の毛を維持するためには、血液から運搬される栄養素が必要不可欠だからです。また、血液によって不要な老廃物などを排出することも大切です。このようなことから、良好な血液循環が阻害されてしまうと健やかな育毛環境の維持が困難になり、「脱毛症状につながってしまう可能性がある」と考えられております。   糖尿病と抜け毛の関係 糖尿病の症状の一つとして起こりうる「脱毛のメカニズム」を明確に解析している研究結果は、まだありません。しかしながら、毛細血管のような細血管の障害が育毛状態を悪化させる可能性は充分に考えられます。また糖尿病患者さんにおいて“脱毛症状”がみられたという症例は報告されているため、相関関係を窺い知ることはできます。   糖尿病になると抜け毛のリスクが高まるのは糖質が原因かも 「抜け毛」や「薄毛」の悩みは、実は糖質中心の食生活に原因があるかもしれません。以下、糖質が髪に与える悪影響です。 【糖質が髪に与える悪影響1】ホルモンバランスの乱れ 糖質の摂取により血糖値が上昇すると、交感神経が刺激されて自律神経が乱れます。自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れてしまうため、抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。なお、ホルモンバランスの乱れは、皮脂の過剰分泌のほか、炎症やフケ・かゆみなどのトラブルにもつながりますので、ご注意ください。 【糖質が髪に与える悪影響2】皮脂が毛穴に詰まる 糖質を摂取すると、エネルギーとして消費されず余ったブドウ糖が中性脂肪や体脂肪となって蓄積されてしまいます。体脂肪が増えると皮脂が出やすくなり、皮脂が毛穴に詰まって雑菌が増えます。そして雑脱毛症や枝毛・切れ毛などを引き起こしてしまうのです。なお、頭皮にフケやかゆみが出たり、炎症が起こったりするトラブルのほとんどは雑菌が原因になります。   糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症 糖尿病患者さんの中には、上述した通り「脱毛症状」がみられるケースが報告されています。糖尿病で併発する可能性のある脱毛症には、「AGA」と「円形脱毛症」が挙げられます。 【糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症1】AGA(男性型脱毛症) AGAとは「AndrogeneticAlopecia」の略で、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことを指します。男性型脱毛症とは、成人男性特有の進行性の脱毛症です。生え際や頭頂部の毛髪が薄くなったりするのが特徴で、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だと言われています。なお、AGAは治療せずに放置すると進行していきますので、早めの治療が大切です。 【糖尿病により発症リスクが高まる脱毛症2】円形脱毛症 円形脱毛症とは、その名の通り“円形”や“楕円形”の脱毛斑が突然生じる疾患です。一般的には10円玉くらいの脱毛と思われていますが、頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状はさまざまです。なお、円形脱毛症の発症原因は明らかにされていませんが、自己免疫疾患による免疫機能の異常が主な原因として考えられています。   休止期脱毛症とは 体や精神に過度なストレスがかかると、「休止期脱毛症」を起こすことがあります。休止期脱毛症とは、成長期の髪の毛が一時的に休止期に移行し、頭部全体の脱毛量が増える病気のことです。急に発症した場合には「急性休止期脱毛症」と診断され、少しずつ脱毛する場合には「慢性休止期脱毛症」と診断されることが特徴です。なお、休止期脱毛症は「貧血」や「栄養バランスが乱れた食事」、「ストレス」などが原因で発症するとされています。しかし、甲状腺機能の持病や糖尿病といった病気が原因で発症するケースも少なくありません。   糖尿病の疑いがある方で抜け毛の症状が見られた場合 糖尿病患者さんにおいて、AGAによる“脱毛症状の進行具合”は病状を知らせるサインともなります。したがって糖尿病患者さん、あるいは糖尿病の疑いがある方で「抜け毛」や「薄毛」の症状がみられる場合は、適切な治療法を検討するためにも「かかりつけ医」への“現状の報告”や“相談”を徹底してください。   まとめ 抜け毛の症状がみられるからといって、必ずしも糖尿病と関係しているわけではありません。しかし万が一の可能性を避けるためにも、気になる点がある方は“早めに医師に相談すること”をおすすめします。抜け毛の症状がみられる方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.02.24

糖尿病・代謝内科

糖尿病と脱水症状の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
脱水症状が起こるのは、夏の暑い時や熱中症の時だけではありません。糖尿病によって「高血糖」の状態が続くと、のどが渇いたり、尿の量や回数が増えたりすることがあります。 この記事では、「糖尿病と脱水症状の関係」について解説していきます。後半部分では「水分の摂取目安」や「水分補給のポイント」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 脱水症状は糖尿病症状の1つ なぜ糖尿病になると脱水症状になるのか 糖尿病が引き起こす危険な脱水症状 水分は食事からも摂取できます 水分の摂取目安 水分補給のタイミング 水分補給のポイント 糖尿病についてはお気軽にご相談ください   脱水症状は糖尿病症状の1つ 糖尿病は症状の自覚が難しい病気です。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると、のどが渇いたり、尿の量や回数が増えたりすることがあります。以下、糖尿病の主な初期症状です。 <糖尿病の初期症状> ・のどが渇いて沢山の水がほしくなる ・立ちくらみ ・全身の倦怠感、疲労感 ・手足のしびれ、冷え、むくみ ・皮膚のかゆみ、乾燥 ・目がかすむ ・視力の低下 ・やけどの痛みを感じにくい ・食べているのに痩せる ・残尿感がある ・尿の回数が多くなり、量も増える ・尿の臭いが気になる   なぜ糖尿病になると脱水症状になるのか 糖尿病になると次のような理由から脱水症状を起こしやすくなります。 【糖尿病になると脱水症状になる理由1】尿量が増えるから 血糖値が高い状態が続くと、それを薄めるために血液の水分量が増えます。すると、増えた水分を排出するために尿の量が増え、脱水を起こしやすくなります。 【糖尿病になると脱水症状になる理由2】治療薬の影響 糖尿病の治療薬に「SGLT2阻害薬」という種類の薬があります。この薬はグルコースの再吸収を阻害し、尿へ糖の排泄を促す仕組みで血糖を下げるのですが、糖とともに水分も排泄されるため、尿の量が増えます。 【糖尿病になると脱水症状になる理由3】汗の量が調整しにくいから 糖尿病の合併症として神経障害が起こると、汗を調整する神経が鈍り、汗を異常にかいて脱水を起こしやすくなります。   糖尿病が引き起こす危険な脱水症状 高血糖による脱水症状が続くと「糖尿病ケトアシドーシス」や「高血糖高浸透圧症候群」などの合併症が起こり、意識が朦朧とすることがあります。重症になると昏睡状態で倒れることもありますので注意してください。 【糖尿病が引き起こす危険な脱水症状1】糖尿病ケトアシドーシス 糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」のひとつです。喉の乾き、多尿、全身の倦怠感などの症状に引き続いて急激に発症し、悪化すると呼吸困難や吐き気、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。 【糖尿病が引き起こす危険な脱水症状2】高浸透圧高血糖症候群 高浸透圧高血糖症候群は糖尿病の急性合併症の一つで、高血糖に関連する病態です。糖尿病の急性合併症である「糖尿病ケトアシドーシス」に比べて、インスリンの不足やケトン体の増加は大きくありませんが、著しい高血糖とそれに伴う高度の脱水状態がみられます。また、死亡率が10〜20%と高いという特徴があります。   1日に必要な水分量 厚生労働省によると、成人が1日に必要とする水分量は2.5リットルです。もう少し細かくいうと、必要水分量は年齢や体重で異なります。たとえば、年齢が60歳で体重60kgの場合の必要水分量は1.8リットルです。年齢が25歳で体重50kgの場合は、必要水分量が2.0リットルとなります。   水分は食事からも摂取できます 「水分補給=水を飲む」と考えてしまいますが、食品にも水分が含まれているため、食事からも水分を摂ることができます。そのため、食事の内容も重要です。水分をたっぷり含んだご飯やサラダ、スープを良く食べる人は食事から摂取する水分量も多くなります。水分や栄養素を取るための食事については「千葉県栄養士会のホームページ」をご覧ください。   水分の摂取目安 上述した通り、一般的に成人が1日に消費する水分量は約2.5リットルです。したがって、最低でも1日でこの量を補給することが必要です。なお、このうち体内で作られる水分量が約0.3リットル、食事から摂る水分量が約1リットルあるため、水分補給としては約1.2リットルが必要だと言えます(汗や尿の量に合わせて適宜補給をしてください)。   水分補給のタイミング 水分補給のタイミングは、主に汗をかくタイミングです。汗をかく前後で身体に水分を補給してあげるのが理想的です。 【水分補給のタイミング1】起床時 成人で1晩にコップ1杯ほどの寝汗をかいていると言われています。そのため、寝起きに水を飲むことで寝ている間に失った水分を補うことができます。 【水分補給のタイミング2】運動時 運動中の水分補給のタイミングとしては、運動「前・中・後」がおすすめです。夏は深部体温を上げないように冷たい水で、冬は常温または白湯などで体温を下げないように工夫してください。なお、運動すると発汗し体温が上昇しますが、水分補給をすることで脱水症状の予防や体温の上がりすぎを防ぎます。 【水分補給のタイミング3】入浴前後 入浴中はたくさんの汗をかきます。汗をかくことで血液中の水分が減り、血行が悪くなるため、血管が詰まりやすくなるのです。そのため、入浴前後には水分補給を行ってください。 【水分補給のタイミング4】就寝前 寝ている間は汗をかくため、脱水症状にならないためにも水分補給が必要です。特に飲酒した場合は注意しなければなりません。「お酒を飲んでそのまま寝る」という人も多いかもしれませんが、アルコールは利尿作用があるため、水分を体外に排出します。また、アルコールの分解で水を必要とすることから飲酒後は脱水症状となりやすいのです。注意してください。   水分補給のポイント 水分補給は、一度に多量に摂ると体内で利用されずに排出されてしまうため、こまめに摂ることが大切です。また糖尿病の患者さんは「のどの渇き」に気がつきにくいため、1日の中で水分補給をするタイミングを決めると確実な脱水予防につながります。たとえば、コップ1杯(150ml)を1日8回、起床時、3回の食事、入浴前、就寝前に必ず摂るようにして、残り300mlを日中の合間に飲むようにすると、適切な水分摂取ができます。   糖尿病についてはお気軽にご相談ください 糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2022.12.02