板谷内科クリニックブログ

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眠気についての記事一覧

内科

血糖値スパイクとは?眠気・頭痛・治らない原因と対策

内科に関する記事です。
この記事では、「血糖値スパイク」について解説していきます。後半部分では、「血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 血糖値スパイクとは何か? 血糖値スパイクの原因 血糖値スパイクと眠気の関係 血糖値スパイクと頭痛の関係 血糖値スパイクが治らない原因と対策 血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法 血糖値スパイクと日常生活の管理   血糖値スパイクとは何か? 血糖値スパイクとは、普段の血糖値は正常なのにもかかわらず、食後に限って血糖値が急上昇、急降下する現象を指します。この現象は、血糖値のグラフがまるで突出した「スパイク」のように上昇することから「血糖値スパイク」と呼ばれています。通常、食後2時間経過時の血糖値は140mg/dL未満であるべきですが、血糖値スパイクの場合は、この基準値を超えて140mg/dL以上になることがあります(健康な方は空腹時血糖値が70~110mg/dL程度です)。なお、血糖値スパイクが繰り返されると、いくつかの健康リスクが生じます。まず、インスリンの過剰分泌を引き起こし、これが長期的にはインスリン抵抗性を高め、2型糖尿病のリスクを増大させます。また、高血糖状態は血管にダメージを与え、動脈硬化を進行させる可能性があります。これにより、心血管疾患のリスクが増加します。さらに、頻繁な血糖値スパイクは、エネルギーの急激な変動を引き起こし、疲労感や集中力の低下を招くことがあります。したがって、血糖値スパイクは早期発見、早期対応が大切です。「厚生労働省のサイト」や「全国健康保険協会のサイト」でも同様の見解を述べております。   血糖値スパイクの原因 血糖値スパイクは、インスリンの分泌が正常に行なわれないことが原因です。老化や肥満などの影響でインスリンを分泌する膵臓の機能が衰えると、適切な量のインスリンを分泌できなかったり、インスリンを分泌するタイミングが遅れたりします。その結果、ブドウ糖を細胞内に取り込めず、血液中のブドウ糖の濃度が急激に上昇し、食後高血糖と呼ばれる状態になります。なお、食事、ストレス、運動不足も血糖値に影響を与える要因です。まず、食事においては、白米やパン、砂糖を多く含む食品は、血糖値を急上昇させます。また、一度に大量の炭水化物を摂取することも血糖値スパイクを引き起こします。次に、ストレスは体内でコルチゾールというホルモンを分泌させ、これが血糖値を上昇させます。そのため、ストレスが長期間続くと、血糖値スパイクが頻繁に起こる可能性があります。最後に、運動不足も血糖値スパイクの一因です。運動は血糖値を下げる効果がありますが、運動不足になるとその効果が得られず、血糖値が高いまま維持されやすくなります。したがって、定期的に運動をするなどの対策が重要です。「血糖値スパイクについて解説しているサイト」でも同様の見解を述べております。   血糖値スパイクと眠気の関係 食事を摂ることで血糖値が上昇します。特に、炭水化物を多く含む食事を摂ると急激な血糖値の上昇が起こります。この急激な血糖値の変動は一時的にエネルギー供給を増加させる反面、その後の急激な下降につながります。この血糖値の急激な変化が、食後に眠気を感じる一因となります。なお、血糖値スパイクによる眠気を予防するためには、いくつかの具体的な対策が有効です。まず、低GI食品を選ぶことが重要です。これには、全粒穀物、野菜、果物、ナッツなどが含まれます。次に、食事のバランスを保つことも大切です。炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂取することで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。また、食後の軽い運動も効果的です。例えば、短い散歩をすることで、血糖値の上昇を抑え、眠気を防ぐことができます。さらに、ストレス管理も重要です。ストレスは血糖値に影響を与え、血糖値スパイクを引き起こす可能性があります。リラクゼーション法や適度な運動、十分な睡眠を取ることで、ストレスを軽減し、血糖値の安定に寄与します。これらの対策を実践することで、血糖値スパイクによる眠気を予防し、生活の質を向上させることができます。食後の眠気対策について詳しく知りたい方は「【医師監修】食後の眠気はなぜ起こるのか?原因と対策を解説」をご覧ください。   血糖値スパイクと頭痛の関係 高血糖が続くと、血液の流れが悪くなるため、首筋・肩・背中にコリが生じやすくなり、それによって慢性的な頭痛が引き起こされることがあります。また、血糖値の急激な変動は、神経系に影響を与え、頭痛を誘発する可能性があります。頭痛を予防するためには、生活習慣の改善が重要です。まず、食事の内容に注意してください。低GI食品を中心に摂取し、急激な血糖値の変動を防ぐことが大切です。また、ストレスを避けることも頭痛予防に効果的です。ストレスは血糖値の変動を促進し、頭痛を引き起こす可能性がありますので、リラクゼーション法やストレス管理技術を取り入れて、ストレスを軽減することが重要です。さらに、適度な運動も頭痛を予防するのに役立ちます。定期的な運動は血糖値の安定化につながり、頭痛の発作を減少させる効果があります。これらの生活習慣の改善ポイントを実践することで、血糖値スパイクによる頭痛のリスクを低減し、健康な生活を送ることができます。   血糖値スパイクが治らない原因と対策 血糖値スパイクが治らない原因は多岐にわたります。まず、食生活の乱れが挙げられます。過剰な糖質や脂質の摂取は血糖値を急上昇させます。また、運動不足も要因の一つです。適切な運動を欠くと、血糖値をコントロールするための筋肉が減少し、スパイクを防ぐための血糖値調節が困難になります。さらに、ストレスや睡眠不足も影響を与えます。ストレスや睡眠不足はホルモンバランスを乱し、血糖値の調節を妨げます。このような要因を改善することで、血糖値スパイクの問題を軽減できる可能性があります。なお、これらの要因は糖尿病とも関係しています。糖尿病では、インスリンの働きが不足しているか、または効果が低下しているため、血糖値が正常範囲を超えて上昇します。血糖値スパイクと糖尿病の関係については「血糖値スパイクとは?症状や原因、糖尿病との関係を解説」をご覧ください。   血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法 血糖値スパイクを避ける上で大事なのは「食事」と「運動」です。血糖値スパイクを防ぐために、次のような生活習慣を心掛けてください。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法1】低GI食品を活用 低GI(グリセミック・インデックス)食品は、血糖値の上昇を緩やかにする食品のことを指します。そのため、低GI食品を活用することが血糖値スパイクを予防・改善するために有効です。具体的な低GI食品には、以下のようなものがあります: 野菜 :ほとんどの野菜は低GIであり、特に緑黄色野菜や根菜類が含まれます。 果物 :一部の果物、特にりんごやイチゴなどの酸味のある果物は低GIです。 穀物 :全粒穀物やオートミール、ライ麦パンなどが低GI食品に分類されます。 乳製品:低脂肪の乳製品やヨーグルトもGIが低い傾向があります。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法2】ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。「血糖値スパイクについて解説しているサイト」でも同様の見解を述べております。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法3】間食をしない 間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えてください。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法4】規則正しく3食を食べる 1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく3食を食べることを心掛けてください。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法5】野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法6】炭水化物・糖質の摂りすぎを避ける 炭水化物や糖質の摂り過ぎは、血糖値を急激に上昇させる要因です。したがって、炭水化物や糖質の摂りすぎにはご注意ください。なお、炭水化物や糖質の摂り過ぎに加え、果汁飲料の摂取にも注意が必要です。果汁には自然の糖分が多く含まれ、飲用することで血糖値が急上昇する可能性があります。特に加工された果汁飲料は糖分が濃く、大量の糖質摂取を招く恐れがあります。血糖値のコントロールを目指す方は、果汁飲料の代わりに水や無糖の飲料を選ぶことをお勧めします。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法7】運動をする 運動は血糖値スパイクの予防に有効です。定期的な有酸素運動や筋力トレーニングは、インスリンの効果を向上させ、血糖値の急上昇を緩和します。さらに、運動によってブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、細胞や筋肉が糖分を効果的に吸収することができるようになり、血糖値の低下が期待されます。したがって、血糖値スパイクを予防するためには積極的に運動を取り入れることが大切です。医師の指導を受けながら、適切な運動方法を選択してください。なお、有酸素運動については以下をご覧ください。 <有酸素運動> 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。 【血糖値スパイクを予防・改善するための具体的な方法8】ストレスを解消する ストレスを感じると、血糖値を上昇させるホルモンが分泌されたり、インスリン抵抗性が強くなったりします。したがってストレスと上手く付き合うことも、血糖値スパイクを予防するためには大切です。   血糖値スパイクと日常生活の管理 血糖値スパイクを予防するためには、普段から血糖値に意識を向けることが重要です。血糖値スパイクを意識した日々の生活習慣には、食事、運動、ストレス管理などを含みます。食事では、低GI食品を重点的に摂取し、適切なバランスを保つことが重要です。また、適度な運動を取り入れて血糖値を安定させることも有効です。さらに、ストレスの管理や十分な睡眠を確保することも血糖値スパイクを抑える一助となります。現在では、血糖値スパイクを管理するための便利なアプリもあります。これらのアプリは、食事や運動の記録を簡単に行い、血糖値の変化を追跡するのに役立ちますので、ご活用ください。なお、血糖値スパイクを予防するためには、定期的な検診も重要です。血糖値に不安のある方、あるいは体調不良が続いている方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2024.05.22

内科

【医師監修】食後の眠気はなぜ起こるのか?原因と対策を解説

内科に関する記事です。
この記事では、「食後の眠気はなぜ起こるのか」について解説していきます。後半部分では、「食後の眠気対策」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 食後に眠くなるのはなぜか 眠気の原因となる血糖値スパイクとは 食後の眠気対策について 食後に強い眠気が続く場合、病気の恐れがあります 不安な方はいつでもご相談ください   食後に眠くなるのはなぜか 食後に眠気を感じる原因として、主に二つの理由が挙げられます。一つは、消化を促すために脳から胃腸に血液が集中するからです。もう一つは、食事をすることで血糖値が上がるからです。詳細については、以下をご覧ください。 【食後の眠気はなぜ起こるのか】消化に関する理由 食事を摂ると、胃や小腸などの消化器官が食べ物を分解して「栄養素」を吸収するために、多くのエネルギーを必要とします。このため、食事後には消化器官に血液が集中します。血液が胃腸に集中すると、他の部位への血液供給が一時的に減少し、それに伴い脳にも酸素や栄養素が少なく供給されることがあります。この状態が、眠気を感じる一因とされています。 【食後の眠気はなぜ起こるのか】血糖値に関する理由 食事を摂ることで、血糖値が上昇します。特に、炭水化物を多く含む食事を摂ると、急激な血糖値の上昇が起こります。この急激な血糖値の変動は、一時的にエネルギー供給を増加させる反面、その後の急激な下降につながります。この血糖値の急激な変化が、食後に眠気を感じる一因となります。   眠気の原因となる血糖値スパイクとは 血糖値スパイクとは、普段の血糖値は正常なのにもかかわらず、食後に限って血糖値が急上昇、急降下する現象のことです。この現象は、血糖値のグラフがまるで突出した「スパイク」のように上昇することから「血糖値スパイク」と呼ばれています。通常の場合、食後2時間経過時の血糖値は140mg/dL未満であるべきですが、血糖値スパイクの場合はこの基準値を超えて140mg/dL以上になることがあります。血糖値スパイクについて詳しく知りたい方は「血糖値スパイクとは?症状や原因、糖尿病との関係を解説」をご覧ください。   食後の眠気対策について 身体にちょっとした刺激や緊張を与えることで、人間が活動的になるときに働く「交感神経が優位になり、眠気の解消につながります。ここでは、どのような対策が「食後の眠気解消」につながるのか、いくつかご紹介します。 【食後のひどい眠気を解消するための対策1】散歩 食事後に軽い散歩をすることで、血液の循環が促進され、消化プロセスがスムーズに進行します。また、新鮮な空気を吸い込むことでリフレッシュし、眠気を和らげることができます。さらに、食事後の散歩は健康にもプラスなため、適度な運動として取り入れることがおすすめです。ただし、食事直後に激しい運動をすると、胃腸に負担をかける可能性があるため、ご注意ください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策2】カフェイン入りのコーヒーを飲む カフェインは中枢神経系を刺激し、覚醒感を高めます。そのため、食後にカフェイン入りのコーヒーを飲むことで、眠気を軽減し、集中力を保つことができます。ただし、適切な摂取量を守ることが大切です。過剰なカフェイン摂取は不快感や不眠症の原因となる可能性があるため、注意が必要です。 【食後のひどい眠気を解消するための対策3】ストレッチ 食事後に軽いストレッチを行うことで、血液の循環を促進し、消化をサポートします。また、ストレッチは筋肉の緊張をほぐし、眠気を感じにくくするのに役立ちます。食後10〜15分の軽いストレッチを習慣にすることで、食後の眠気を軽減し、エネルギーを保ちやすくなりますので、ぜひ試してみてください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策4】ガムを噛む 噛む行為は唾液の分泌を刺激し、消化をサポートします。また、噛むことによって口腔内の血液循環が促進されるため、脳への酸素供給が増え、覚醒感が高まることがあります。これにより、眠気を和らげる助けとなります。ただし、過度なガムの噛み過ぎには注意が必要です。ガムを日常的に何回も強く噛みすぎると筋肉が痛み、顎関節症の症状が出てくる可能性があります。ですので、過度なガムの噛み過ぎには注意してください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策5】食べる順番に注意する 血糖値が上がりやすい「パン」や「ご飯」などの炭水化物から食べるのではなく、まずは野菜やキノコ、大豆食品などから食べることで、血糖値の急激な上昇を防げます。炭水化物や甘いものを最初に摂ると、血糖値が急上昇し、その後の急降下が眠気を引き起こす原因となりますので、ご注意ください。 【食後のひどい眠気を解消するための対策6】腹八分目に抑える 過度な食べ過ぎは、血糖値の上昇につながります。したがって食事をする際は、食後の眠気を軽減するために、食事量を腹八分目に抑えることが重要です。腹八分目で食事を終えることは、胃の負担を軽減し、消化プロセスを円滑に進めるのに役立ちます。また、適切な食事量を意識的にコントロールすることで、食後の眠気を和らげ、日常の活動に集中しやすくなります。 【食後のひどい眠気を解消するための対策7】ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。血糖値の急激な変化は、食後に眠気を感じる一因となりますので、ご注意ください。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてくださいね。   食後に強い眠気が続く場合、病気の恐れがあります 食後に強い眠気を感じる方は、糖尿病の疑いがあります。糖尿病を疑う理由としては、血糖値が下がりにくくなっている可能性が挙げられます。食後は誰でも血糖値が一時的に上がります(健康な人でも食後の血糖値は上昇します)。食後に上昇した血糖値は、時間の経過と共にゆっくり下降するのが一般的です。しかし糖尿病の方は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなっているため、食後の高血糖状態が長く続きます。そのため、食後に強い眠気を感じやすいのです。なお、高血糖状態のときに眠気を感じやすいのは、覚醒を促す「オレキシン」というホルモンの分泌が止まるためです。詳しくは「食後の強い眠気は糖尿病症状の可能性があります」をご覧ください。   不安な方はいつでもご相談ください 「慢性的な眠気が続いている」「睡眠薬を飲んでも眠れない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。ですので、「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して気になる症状がある方は放っておかずに、お近くの医療機関に足を運んでください。なお、当院では“不眠症の診療”や“薬の処方”だけでなく、診断書の発行も行っております。医師の診断を受けたい方、あるいは自分が不眠症なのか気になる方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.09.28

糖尿病・代謝内科

糖尿病と眠気の関係を徹底解説|食後や朝のひどい眠気の解消方法も

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病と眠気の関係」について解説していきます。後半部分では「朝や食後のひどい眠気を解消するための対策」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の症状? 食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の疑いについて 糖尿病とひどい眠気の関係性 糖尿病によるその他の症状 低血糖による中枢神経症状 糖尿病による食後のひどい眠気を解消するために 糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください   食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の症状? 食後に眠くなるのは体内時計の「生体リズム」が働くためとか、消化吸収を促すことから「副交感神経」が優位になり、心身がリラックスモードに切り替わるからなど、いろいろな説があります。確かに少しくらいの眠気なら健康な人にもある自然な現象と言えるため、それほど心配することはありません。しかし強い眠気が長時間続いてしまうときは注意が必要です。もしかしたら糖尿病の初期症状かもしれません。   食後にひどい眠気がくるのはなぜ?糖尿病の疑いも なぜ、食後に強い眠気を感じる方は「糖尿病の疑い」があるのでしょうか。 糖尿病を疑う理由として、血糖値が下がりにくくなっている可能性が挙げられます。 食後は誰でも血糖値が一時的に上がります(健康な人でも食後の血糖値は上昇します)。食後に上昇した血糖値は、時間の経過と共にゆっくり下降するのが一般的です。しかし糖尿病の方は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなっているため、食後の高血糖状態が長く続きます。そのため、食後に強い眠気を感じやすいのです。なお、高血糖状態のときに眠気を感じやすいのは、覚醒を促す「オレキシン」というホルモンの分泌が止まるためです。オレキシンについては、以下をご覧ください。 <オレキシンについて> 睡眠と脳の覚醒にはオレキシンという物質が深く関わっています。脊椎動物のほとんどは、オレキシンが活発に働いているときに覚醒し、働きが鈍ると睡眠状態に入るといわれています。空腹になると血糖値が低くなるため「オレキシン作動性ニューロン」の活動が活発になり、オレキシンを刺激して活性化するため覚醒します。しかし、満腹になると血糖値が高くなり、オレキシン作動性ニューロンの活動が低下するため、オレキシンの活動が鈍くなり、眠くなってしまうと考えられています。つまり糖尿病の方は、オレキシンの分泌が長い時間抑制されるため、健康な方よりも「眠気を強く感じやすい」ということです。   糖尿病と眠気の関係性 糖尿病患者さんは、血糖値を下げる薬や「インスリン注射薬」を使って血糖値をコントロールするわけですが、インスリン注射薬や飲み薬が効きすぎてしまって、必要以上に血糖値が下がってしまうことがあります。低血糖状態になると脳に供給されるブドウ糖が不足してしまい、眠気が起こります。これが、糖尿病患者さんに起こり得る眠気のメカニズムになります。なお、日中の強い眠気は、糖尿病だけでなく、そのほかの病気や「生活習慣」によっても引き起こされます。例えば、睡眠時に無呼吸になり睡眠の質が低下する「睡眠時無呼吸症候群」や突然強い眠気に襲われてしまう「ナルコレプシー」といった病気です。また、寝る直前までパソコンやスマートフォンをいじっていたり、そもそも睡眠時間が少ないといった生活習慣なども眠気の原因になります。ですので、「糖尿病だから眠気が強いのだろう…」と考えるのではなく、眠気に強い悩みがあれば医師にしっかりと相談してください。   糖尿病によるその他の症状 糖尿病は症状の自覚が難しい病気です。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると、次のような症状が現れてきます。 <糖尿病によるその他の症状> ・立ちくらみ ・めまい ・頭痛 ・全身の倦怠感、疲労感 ・喉が渇いて沢山の水がほしくなる ・手足のしびれ、冷え、むくみ ・皮膚のかゆみ、乾燥 ・目がかすむ ・視力の低下 ・やけどの痛みを感じにくい ・食べているのに痩せる ・残尿感がある ・尿の臭いが気になる   低血糖による中枢神経症状 血糖値が50mg/dl程度の状態が続くと「中枢神経症状」が現れます。具体的には、頭痛、眠気、めまい、目のかすみ、ろれつが回らない、ぎこちない動作、強い疲労感などです。さらに血糖値が50mg/dlを下回ってくると「異常行動」や「痙攣」、「意識が朦朧とする」、さらに昏睡状態に陥るケースも考えられるため早期の対処が不可欠です。普段から血糖値が低い場合は、無意識のうちに低血糖状態となっている可能性も考えられます。中枢神経症状が突然発症する恐れもありますので、十分に注意してください。   糖尿病による食後の眠気を解消するために 普段の血糖値は正常でも、食後に血糖値が異常に高くなる症状を食後高血糖といいます。食後に血糖値が急激に上がり過ぎると、糖をエネルギーに変えるインスリンが大量に分泌され、反動で血糖値が急降下します。そして今度は低血糖状態になり、食後に強い眠気や倦怠感を感じたり、イライラしやすくなったりします。そのため食事をする際は、血糖値の急上昇を起こさないように気を配る必要があります。以下、血糖値の急上昇を起こさないための対策です(血糖値が急上昇したのち急降下する現象は「血糖値スパイク」と呼ばれています)。 【糖尿病による食後の眠気を解消するために1】ゆっくり時間をかけて食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食べるスピードは非常に重要なのです。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 【糖尿病による食後の眠気を解消するために2】野菜類から食べること 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べてください。 【糖尿病による食後の眠気を解消するために3】脂質を味方につける 脂質はカロリーが高いので敬遠されがちですが、実は消化吸収に時間がかかるため、最も血糖値を上昇させにくい栄養素です。パスタなどの洋食と相性のいい”オリーブオイル”をふりかけて食べれば、炭水化物単体で食べるより血糖値の上昇を抑えることができます。 【糖尿病による食後の眠気を解消するために4】規則正しく3食を食べる 1日3食を規則正しく食べているときには「血糖値スパイク」が生じなかった人でも、朝食を抜くと昼食のあとに「血糖値スパイク」が発生するという研究結果が出ています。ですので、食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく3食を食べることを心掛けてください。 ※「日中の居眠り」や「食後の眠気」を解消するためには、睡眠の質を上げることも大切です。睡眠の質を上げる方法については「糖尿病ネットワーク」をご覧ください。   糖尿病が不安な方はいつでもご相談ください 糖尿病になっても初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病かもしれない…」と感じている方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは健康的な食事について相談したい方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.03.18