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急性ウイルス感染症(手足口病)について
内科に関する記事です。
手足口病は手のひら、足の裏、口の中に発疹ができることが特徴の病気です。5歳未満の子供で発症しやすく、6月~8月の夏に流行する三大夏風邪の1つと呼ばれています。手足口病は子供に多い病気ですが、大人でもかかることはあります。ですので、子供だけではなく大人も注意が必要な病気だと言えるでしょう。
この記事では、手足口病について解説していきます。後半部分では「手足口病の治療方法」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
手足口病とは?
手足口病の特徴
手足口病の原因
手足口病の感染経路
手足口病の症状
手足口病の治療方法
手足口病の予防
手足口病とヘルパンギーナとの違いとは?
手足口病とは?
手足口病とは、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症です。1950年代後半に認識された「ウイルス性発疹症」であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになりました。手足口病は感染者の多くが小児で、5歳未満が90%前後を占めていると言われています。詳しくは「感染症発生動向調査」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
手足口病の特徴
手足口病は手のひら、足の裏、口の中に発疹ができることが特徴です。一度感染するとウイルスに対しての免疫はできますが、他の種類のウイルスには免疫がないため、繰り返しかかる可能性があります。ですので、症状が回復した後でも注意が必要になります。繰り返しかかる可能性について「厚生労働省のホームページ」でも伝えています。
手足口病の原因
手足口病はウイルスに感染することが原因で発症します。原因となるウイルスは様々ですが、主に「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」が挙げられます。これらのウイルスは“ノンエンベロープウイルス”とも言われており、アルコール消毒剤や熱に強いウイルスとして知られています。
手足口病の感染経路
手足口病の感染経路は主に3つあります。1つ目は感染している人のくしゃみや咳とともに、空気中に飛び出したウイルスを吸い込むことにより感染してしまう飛沫感染です。2つ目は感染者が触れたドアノブやスイッチに接触し、さらにその手で口や鼻を触ることにより体内にウイルスを取り込んでしまう接触感染です。そして3つ目は、感染者の乾燥した便の粒子を吸い込んでしまったり、おむつを取り替えた後に十分に手を洗わないまま顔を触ってしまったりすることで感染する経口感染になります。
手足口病の症状
手足口病は感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことが大半であり、高熱が続くことは通常はありません。多くの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし稀にですが、髄膜炎、脳炎などの「中枢神経系の合併症」のほか、心筋炎、急性弛緩性麻痺など、様々な症状が出ることがあります。詳しくは以下をご覧ください。
【手足口病の合併症1】髄膜炎
髄膜炎は脳の周りを覆っている髄膜に、脳炎は脳自体に炎症がおこる病気です。髄膜炎の原因は、細菌やウイルス、結核、真菌などの病原体が侵入する感染症が主です。また、髄膜炎・脳炎には、感染症によるものだけではなく、自分の免疫の作用で自己抗体を作成し、自己抗体が脳に炎症を引き起こす自己免疫性脳炎があります。
【手足口病の合併症2】脳炎
脳炎とは脳内に白血球が入り込んで炎症を起こし、脳が障害される病気です。ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫といった病原体が脳に感染して起こる「感染性脳炎」と、自己免疫によって起こる「自己免疫性(免疫介在性)脳炎」とがあります。
【手足口病の合併症3】心筋炎
心筋炎とは、主にウイルスが心臓の筋肉(心筋)に感染し心筋細胞に炎症が起こり、心筋の本来の機能が失われ、ポンプである心筋の収縮不全や不整脈を生じる疾患です。
【手足口病の合併症4】急性弛緩性麻痺
急性弛緩性麻痺は、ウイルスなどの種々の病原体の感染により弛緩性の運動麻痺症状を呈する感染症です。多くは何らかの先行感染を伴い、手足や呼吸筋などに筋緊張の低下、筋力低下、深部腱反射の減弱ないし消失、筋萎縮などの急性の弛緩性の運動麻痺症状を呈します。
手足口病の治療方法
手足口病の根本的な「治療法」や「特効薬」は現在の医学ではないとされています。基本的には、症状の軽い病気であるため、様子を見ながら経過観察をしていくのが一般的です。なお、発疹に痛みや痒みを伴うなど症状が強い場合は「抗ヒスタミン薬の塗り薬」を使用するなど対症療法を行います。また口内炎などの痛みが強い場合は「鎮痛剤」で痛みを和らげる他、粘膜保護剤の軟膏が処方されることもあります。
手足口病の予防
手足口病の予防は、飛沫感染や接触感染が主な感染経路となるため、日頃から手洗い・うがいをしっかりと行うことが予防の基本です。また症状が回復した後でも排泄した便には2~4週間ほどウイルスが潜んでいます。そのため、お子様のおむつを交換したときには「石鹸」や「ハンドソープ」で手洗いをすることが大切です。手足口病は子供に多い病気ですが、大人でもかかることはありますので感染しないように注意して下さい。
手足口病とヘルパンギーナとの違いとは?
手足口病の病原体は主に「コクサッキーウイルスA16型」と「エンテロウイルス71型」、その他「コクサッキーA6」「A10型」などです。一方、ヘルパンギーナの病原体は主として「コクサッキーA型ウイルス」です。いずれも潜伏期間は3~6日で流行のピークは夏になります。両者ともに発熱、のどの痛み、水疱が見られるので混同しがちですが、手足口病は38℃程度までしか上がらないのに対し、ヘルパンギーナは突然の38~40℃の発熱が1~3日続きます。また、手足口病の水疱は手・足など体中にもできるのに対し、ヘルパンギーナはのどや上あごにかけて小さな水疱や潰瘍ができます。ヘルパンギーナについて詳しく知りたい方は「ヘルパンギーナについて解説している記事」をご覧ください。
登校許可証について
学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。
2022.09.12
オミクロン株の初期症状について
内科に関する記事です。
オミクロン株は新型コロナウイルスの新たな変異株。いまだに未解明な部分が多く、日々情報がアップデートされています。そのため、自分の周囲に体調不良の方がいると「もしかしてオミクロン株に感染したのかな?」と不安に感じ、初期症状を調べる方も多いのではないでしょうか。
この記事では「オミクロン株の初期症状の特徴」や「オミクロン株と風邪との違い」についてご説明していきます。オミクロン株について不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
オミクロン株の初期症状の特徴について
オミクロン株の初期症状については海外でも同じ報告がされております
オミクロン株に感染しても初期症状がない(無症状)の人もいます
オミクロン株の初期症状と風邪との違い
オミクロン株でも肺炎を引き起こす可能性があります
オミクロン株に感染した場合の後遺症とは?
オミクロン株の初期症状がない方も感染対策を徹底してください
オミクロン株の初期症状がない方も感染している可能性はあります
オミクロン株の感染拡大を抑えるために
オミクロン株の初期症状が見られた方へ
オミクロン株の初期症状の特徴について
オミクロン株の主な初期症状は「発熱」「咳」「咽頭痛(のどの痛み)」などの風邪症状が中心になります。しかし人によっては「倦怠感」「関節痛」「鼻水」「筋肉痛」などの初期症状もございます。ですから、発熱に加えて「関節痛があるからオミクロン株ではない!」と考えるのは危険。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられます。したがって、少しでも体調に異変を感じましたら、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。
オミクロン株の初期症状については海外でも同じ報告がされております
オミクロン株の初期症状については海外でも同様の報告がされております。例えば、オミクロン株の感染拡大が続いているノルウェーでは、11月下旬のパーティーに参加した117人のうち81人がオミクロン株に感染しました。81人の症状は以下の通りです。
オミクロン株の症状 頻度 症状の持続期間
咳 83% 4日
鼻水・鼻詰まり 78% 4日
だるさ 74% 4日
のどの痛み 72% 3日
頭痛 68% 2日
筋肉痛 58% 2.5日
発熱 54% 2日
くしゃみ 43% 3日
嗅覚異常 12% 2日
食欲低下 33% 3日
呼吸苦 12% 2日
味覚異常 23% 2.5日
腹痛 6% 2日
上記の症状のうちいずれか 99% 6日
国内で報告されている初期症状と同じく、大半が「発熱」「咳」「咽頭痛(のどの痛み)」などの風邪症状です。なお、オミクロン株の平均潜伏期間は約3日であったと報告されています。新型コロナウイルスでは感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は約5日とされておりました。ですので、オミクロン株では従来の新型コロナウイルスよりも短くなっている可能性が考えられます。(あくまで可能性です。オミクロン株はまだ未解明な部分がたくさんあります)ノルウェーの感染状況やオミクロン株の症状については「Eurosurveillance」に詳しい記載がございますので、ご覧ください。
オミクロン株に感染しても初期症状がない(無症状)の人もいます
オミクロン株は非常に感染力が強く危険なウイルスです。しかし、人によっては感染しても初期症状がない(無症状)の場合もあります。例えば、厚生労働省が発表した疫学調査では、109例のオミクロン株感染例のうち、29例が無症状であったと報告されております。ですので、無症状でもオミクロン株に感染している可能性は十分に考えられます。なお、オミクロン株の疫学調査については「国立感染症研究所のホームページ」に記載してありますので、ご興味のある方はご覧ください。
オミクロン株の初期症状と風邪との違い
オミクロン株の初期症状と風邪の症状はよく似ております。そのため、自分の判断でオミクロン株と風邪の症状を見分けることは非常に困難だと言えるでしょう。その上で、あえて違いを申し上げるならば、風邪では「嗅覚異常」や「味覚異常」がみられるケースは稀。一方、オミクロン株では約15%の方に発生します。ですから「嗅覚異常」や「味覚異常」がみられる場合はオミクロン株感染の可能性が高いと言えるでしょう。(嗅覚・味覚異常がなくてもオミクロン株に感染している可能性は十分に考えられます。少しでも体調に異変を感じましたら、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください)
オミクロン株でも肺炎を引き起こす可能性があります
オミクロン株は従来株よりも症状が軽いと言われており、感染者の中には無症状で済む方もいらっしゃいます。しかしながら油断は禁物です。オミクロン株でも重症化し、肺炎を引き起こす可能性は十分にございます。(なかには後遺症に苦しむ方もいらっしゃいます)ですから、オミクロン株に感染しても「軽症で済む」とは考えないでください。オミクロン株の感染を抑えるためにも、引き続き感染予防対策を徹底しましょう。なお、オミクロン株の肺炎に関しては「東京新聞」でも取り上げております。オミクロン株の怖さがよく分かりますので、ぜひご覧ください。
オミクロン株に感染した場合の後遺症とは?
オミクロン株に感染した際の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の研究者と協力してオミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報は「厚生労働省のホームページ」にて随時アップされます。オミクロン株の後遺症について気になる方はご覧ください。
オミクロン株の初期症状がない方も感染対策を徹底してください
オミクロン株は非常に感染力が強い、新型コロナウイルスの新たな変異株ウイルス。今後さらなる感染拡大が懸念されております。そのため、第6波につながる感染急拡大を引き起こさないためには、個々の感染対策が重要です。オミクロン株はデルタ株よりも軽症者が多い傾向にありますが、その分「軽症者」や「自覚症状のない人」が十分な対策をせずに街を動き回れば市中感染を広げることになります。ですから、一人ひとりが「感染を拡大させない!」という強い意識を持ち「マスク着用」や「部屋の換気」など、基本的な感染対策を徹底して行いましょう。
オミクロン株の初期症状がない方も感染している可能性はあります
上述した通り、オミクロン株は感染していても初期症状がない場合があります。ですので、無症状だからといって安心するのは危険。オミクロン株に感染していた場合「あなたの軽率な行動」で多くの方を感染させるかもしれません。ですので、不要不急の外出は控えましょう。
オミクロン株の感染拡大を抑えるために
現在、日本国内ではオミクロン株の感染者が爆発的に増加しております。そのため、基本的な感染対策はもちろんのこと「イベントの自粛」や「飲食店利用の自粛」も必要な局面にきております。イベントの人数制限や飲食店の利用時間等はお住まいの地域にて異なりますので、いま一度、自治体のホームページをご確認ください。なお、千葉県のイベント開催制限等については「千葉県のホームページ」をご覧ください。
オミクロン株の初期症状が見られた方へ
発熱等の風邪症状が見られるときは「千葉県発熱相談コールセンター」にご相談しスタッフの指示に従ってください。(新型コロナウイルス感染症に関する相談、症状が出た時の対応などを行なっております)なお現在、当院では地域の皆様のかかりつけ医として発熱時の診察を行っております。発熱外来では、十分な感染対策を講じた上で「発熱」や「咳嗽」の症状がある患者様を対象として総合的な診療を行っております。ですから、オミクロン株の初期症状のある方は、ご来院される前にまずは発熱外来へお問合せください。(現在オミクロン株の感染拡大に伴い電話がつながりにくい状態となっております。誠に申し訳ございませんが、あらかじめご理解ご了承のほどお願い致します)
※千葉県発熱相談コールセンター
(電話番号:0570-200-139)
対応時間:24時間(土曜日、日曜日、祝日を含む)
2022.01.25
オミクロン株に感染したお子様の症状について
内科に関する記事です。
現在、日本国内で感染拡大している「オミクロン株」は新型コロナウイルスの新たな変異株。感染力が非常に強いため、大人のみならずお子様の感染者も急増しております。そのため、お子様をお持ちの方は、日々不安を感じているのではないでしょうか。
この記事では、お子様に焦点を当てて「オミクロン株の主な症状」や「オミクロン株の重症化リスク」について解説していきます。オミクロン株について不安を感じている親御さんは、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
オミクロン株に感染したお子様の主な症状について
オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて
オミクロン株に感染したお子様の後遺症について
オミクロン株に感染したお子様が急増
オミクロン株に感染した場合の主な症状について
オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について
お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方
家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について
オミクロン株に感染したお子様の主な症状について
オミクロン株に感染したお子様の症状は発熱、咳、咽頭痛、鼻水・鼻閉、全身の倦怠感など。一般的には軽症で済むケースが多いと報告されております。そのため、なかには無症状で済むお子様も存在します。しかし、だからといって軽視してはいけません。現在のオミクロン株は軽症の傾向がみられますが、今後重症化する可能性は十分に考えられます。ですから、油断せずに徹底した感染対策を行いましょう。
オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて
オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについては、まだ明らかになっておりません。しかし、重症化が軽い傾向にあることを示唆する研究結果はいくつか報告されております。例えば、英国インペリアルカレッジロンドンからの報告では「オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者に比べ、一晩以上入院するリスクは40〜45%、病院にかかるリスクは20〜25%低い」という結果が発表されております。(参照:英国インペリアルカレッジロンドン)ですから、現地点ではオミクロン株による重症化リスクは極めて低いと言えるでしょう。(重症化しないから感染しても問題ないと考えるのは危険です。人によっては重症化する可能性も十分に考えられます。くれぐれも勘違いなさらないでください)
オミクロン株に感染したお子様の後遺症について
オミクロン株に感染したお子様の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の多くの研究者と協力して、オミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報については「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。
オミクロン株に感染したお子様が急増
オミクロン株流行による「第6波」の感染者数は2022年1月20日時点で4万6199人。これまでに経験したことのないスピードで感染拡大しております。その中でも特徴的なのは、小児の感染者急増。2022年1月4日〜11日までの1週間だけで10歳未満の感染者は2238人。1週間で約6.3倍もお子様の感染者が増えております。ですから、今度はより一層お子様への感染対策を徹底するべきだと言えるでしょう。なお、小児の感染者拡大については「東京新聞社の記事」でも発表されております。小児の感染者急増について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
オミクロン株に感染した場合の主な症状について
オミクロン株の主な症状は、発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心。現地点では、インド由来のデルタ株のように心拍数の増加や血中酸素濃度低下などの症状が出ないとされております。詳しくは「オミクロン株の症状についての記事」に書いておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について
お子様にオミクロン株の症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。オミクロン株の感染者の中には「筋肉痛があるからコロナではない!」と自己判断する方がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。上述した通り、オミクロン株の症状は風邪症状が中心。季節性インフルエンザ等の症状によく似ております。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられるのです。したがって、お子様に異変が見られた際は、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。なお、お子様がオミクロン株を発症した場合の行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。
お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に
お子様をオミクロン株から守るためには感染対策が大事。特にご家庭でできる感染対策が重要になります。なぜなら、最近はご家庭内が感染経路と考えられる事例が増加しているからです。なので、オミクロン株からお子様を守るためにも外での感染対策に加え、ご家庭でできる感染対策を徹底しましょう。ご家庭でできる主な感染対策に関しては以下をご覧ください。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気
常時の換気、もしくはこまめな換気 (1 時間ごとに 5 ~ 10 分程度 )を行いましょう。なお、台所や洗面所などの換気扇は常時運転するように心がけてください。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い
家に帰ったらまずは水と石鹸で 30 秒以上の手洗いをしましょう。手指の消毒は15秒以上かけて手に擦り込むようにしてください。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい
手洗いが終わったら、今度はうがい、顔洗いをしましょう。なお、使用した不織布マスクは、 部屋に入る前に捨ててくださいね。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒
共有部分 ( トイレ、 ドアノブ、 電気スイッチ等 ) の消毒を毎日行いましょう。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける
トイレ、 キッチン、 洗面所でのタオルの共用を避けましょう。 ( 推奨はペーパータオルの活用 )また、歯ブラシは個別に保管。コップは別々のものを使ってください。
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える
食事は短時間で済ませ、会話を控えましょう。なお、食事はできれば「別々のテーブルにする」「時間をずらす」「真正面は避ける」「横並びに座る」など工夫してください。(料理は個々に盛り付けるように。また取箸は使い回さない。食器や箸スプーン等の共用はしないように)
【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方
トイレでは、感染を広げないためにも蓋を閉めてから水を流しましょう。
家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について
もし、感染が疑われる家族がいる場合は「食事や寝る部屋」を分けるようにしてください。部屋を分けられないときは少なくとも2mの距離を保つ。もしくは、仕切りやカーテンなどを活用して、空間を遮断しましょう。なお、感染疑いがある場合は、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。繰り返しになりますが、具体的な行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。
2022.01.23
コロナワクチン接種後の副反応について解説します
内科に関する記事です。
現在、日本で接種が行われているコロナワクチンは、安全性を確認した上で承認され、接種されています。そのため、コロナワクチン接種後にみられる副反応を過度に恐れることはありません。一般的にワクチン接種後には、身体が免疫をつける反応を起こすため、発熱や接種部位の痛みなどの副反応が多くの方に出現するとされています。ですから、副反応が起こっても慌てず、冷静に対処していただきたく存じます。
この記事では、これからコロナワクチンを接種される方に向けて、接種後の不安を和らげるため、副反応について解説いたします。記事の後半では、副反応がおこった場合の対応について詳しく書いておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
コロナワクチン接種後の副反応について
コロナワクチン接種後の副反応の事例
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社
コロナワクチン接種後の副反応の期間について
コロナワクチン接種後の副反応の発現率について
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社
コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応
<一次対応>(受診・相談)
<二次対応>(救急対応)
まとめ
コロナワクチン接種後の副反応について
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンは非常に高い効果がありますが、接種後、副反応が起こるかもしれません。副反応は注射した部分の痛み、頭痛、関節の痛みなど、症状は様々。人によっては、コロナワクチン接種後に発熱をすることもあるでしょう。これらの副反応は一見すると体に異常をきたしているように思います。しかし副反応が生じるのは、免疫反応のあらわれと考えられ、きちんと免疫ができている証拠。ですから、副反応が起こることは、決して体に悪いことではありません。ですので、副反応が起こっても、慌てず冷静に対処してください。尚、副反応に関することは「厚生労働省のホームページ」にも記載しております。副反応について「どうしても不安」だという方は、一度目を通してみるといいでしょう。
コロナワクチン接種後の副反応の事例
ここでは、副反応の事例をご紹介します。現在、日本で接種できるコロナワクチンは3種類。「ファイザー社のコロナワクチン」、「武田/モデルナ社のコロナワクチン」、「アストラゼネカ社のコロナワクチン」となっております。製薬会社ごとに事例をご紹介していきますので、詳しくは以下をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社
ファイザー社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱などになります。また、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社
武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱などになります。また、こちらもファイザー社と同様、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社
アストラゼネカ社のコロナワクチン接種後の副反応は、主に、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱などになります。また、こちらもファイザー社と同様、稀に起こる重大な副反応として、アナフィラキシーショックがございます。
以上が各社の主な副反応です。
尚、上記でご紹介致しました、アナフィラキシーショックについては「副反応の症状について説明している記事」で詳しく解説しております。こちらの記事を読めば一つ一つの症状について、より理解が深まると思いますので、ぜひご覧ください。
コロナワクチン接種後の副反応の期間について
コロナワクチン接種後の副反応は接種の翌日をピークに発現することが多く、数日以内に回復していきます。しかし、副反応には個人差があり、人によっては1ヶ月続いたケースもありました(多くの人は数日で落ち着きます)。ですから、コロナワクチン接種後は油断せず、しばらくは安静にしてください。尚、回復期間と同様、副反応の症状が出る期間にも個人差があります。人によっては二日後が副反応のピークになるかもしれません。ですので、コロナワクチン接種の翌日に症状がないからといって、大量にアルコールを接種したり、激しい運動をしないようにしてください。厚生労働省のホームページでも、コロナワクチン接種後に激しい運動はしないよう、忠告しております。(※当院にご相談をされた方で、あまりにも副反応の期間が長い、もしくは違和感が続く場合は、ご遠慮なくご相談ください)
コロナワクチン接種後の副反応の発現率について
続きましては、副反応の発現率をご紹介します。こちらも副反応の事例と同様、製薬会社ごとにご紹介していきます。詳しくは以下をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社
ファイザー社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」が50%以上。「筋肉痛」「悪寒」「関節痛」「下痢」「発熱」「接種部の腫れ」が10%〜50%、「吐き気」「嘔吐」が1%〜10%となっております。ファイザー社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社
武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」「筋肉痛」が50%以上。「関節痛」「悪寒」「吐き気」「嘔吐」「リンパ節症」「発熱」「接種部の腫れ」「発赤・紅斑」が10%〜50%。「接種後7日以降の接種部の痛みなど」が1%〜10%となっております。武田/モデルナ社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「武田/モデルナ社のホームページ」をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社
アストラゼネカ社のコロナワクチン接種後の副反応発現率は「接種部の痛み」「疲労」「頭痛」が50%以上。「悪寒」「関節痛」「吐き気」が10%〜50%、「発熱」「嘔吐」「接種部の腫れ」「発赤・紅斑」などが1%〜10%となっております。アストラゼネカ社のコロナワクチンについて、より詳しく知りたい方は「アストラゼネカ社のホームページ」をご覧ください。
以上が副反応の発現率です。
繰り返しになりますが、副反応は個人差がございます。ですから、これらの数値はあくまで参考でございます。1%の確率であっても、人によっては翌日に起こることがあります。ですので、コロナワクチン接種後、しばらくは安静にしましょう。
コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応
ここでは、コロナワクチン接種後に副反応が出た時の対応をご紹介します。コロナワクチン接種後、身体に異常を感じたり、体調不良が長く続く場合は、以下の手順でご対応ください。
【一次対応】(受診・相談)
① 当院にご相談ください。(板谷内科クリニック/ TEL 043-234-0220)
診療時間は以下の通りです。
<診療時間>
月・火・水・金(9:00〜12:15/14:30〜18:00) 土(9:00〜12:15)
※木・日・祝祭日は休日になります。
② 千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口にご相談ください。
副反応等に関する医学的知見を有する看護師などが医師のバックアップを受けて、24時間体制(土日・祝日含む)で対応しております。
TEL 03-6412-9326(※おかけ間違いにご注意ください)
【二次対応】(救急対応)
専門的な対応が必要であると判断した場合には専門的医療機関をご紹介します。
紹介は当院、または「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」を通じて致します。
まとめ
では、これまでの内容をまとめますと、
コロナワクチン接種後の副反応について
コロナワクチン接種後の副反応の事例
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】武田/モデルナ社
【コロナワクチン接種後の副反応の事例】アストラゼネカ社
コロナワクチン接種後の副反応の期間について
コロナワクチン接種後の副反応の発現率について
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】武田/モデルナ社
【コロナワクチン接種後の副反応の発現率】アストラゼネカ社
コロナワクチン接種後の副反応が出た時の対応
<一次対応>(受診・相談)
<二次対応>(救急対応)
以上でございます。
最後になりますが、現在、当院では患者様お一人お一人の立場に立ち、多様な悩みの解決をするよう努めております。ですので、コロナワクチンを接種後、身体に異常を感じたり体調不良が続く場合は、いつでもお気軽にご相談ください。尚、当院に電話をかけても繋がらない場合は、上述致しました「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」にご相談いただければと存じます。こちらの窓口は、24時間体制(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、深夜にお電話しても問題ありません。ご遠慮なくご相談ください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
コロナワクチン予防接種終了のお知らせ
この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。
今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。
引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021.09.07
コロナワクチン接種後の感染について解説
内科に関する記事です。
コロナワクチンを接種したのに…。
新型コロナウイルスに感染することってあるの?
このような疑問を抱えている方はいませんか?
「コロナワクチン接種後に感染することはない」「いや、コロナワクチン接種後も感染する」など、コロナワクチン接種後の感染については情報がたくさんあります。そのため、どれが真実かわからず、接種を受けた方は不安になってしまうのではないでしょうか。
というわけで、今回はその不安を解消するため「コロナワクチン接種後の感染」について解説したいと思います。この記事を読めば、コロナワクチン接種後の感染について理解が深まると思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
それでは、いってみましょう!
【目次】
コロナワクチン接種後の感染について解説する前に
コロナワクチン接種後の感染について解説
コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説
【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社
【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社
<コロナワクチン有効率のまとめ>
コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント?
コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる
【コロナワクチン接種後の感染】東京都
【コロナワクチン接種後の感染】大阪府
【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県
コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる
【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ
【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール
【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル
まとめ
コロナワクチン接種後の感染について解説する前に
コロナワクチン接種後の感染について解説する前に、大切なことをお伝えします。それは、「コロナワクチンを接種すると副反応が起こるかもしれない」ということです。副反応とは、コロナワクチン接種後、ウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れること。具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛みなどになります。これらの症状は、基本的に数日もすれば回復していきます。ですが、なかには症状が悪化して苦しいという方もいるかもしれません。なので、もし心配な方、あるいは症状が悪化して苦しいという方は、「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門相談窓口」に連絡をしてください。こちらの窓口は24時間体制で相談できるようになっておりますので、深夜に連絡しても大丈夫ですよ。
千葉県新型コロナワクチン副反応等専門相談窓口
電話番号 03-6412-9326
受付時間 24時間(土曜日・日曜日、祝日含む)
コロナワクチン接種後の感染について解説
コロナワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染することはあるのか?結論を申し上げますと、コロナワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。というのも、通常コロナワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかります。そのため、その期間はコロナワクチンを接種していないのと同じ状態。感染する可能性は十分にあります。また、コロナワクチンを接種後に免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。ですので、コロナワクチン接種後も「うがい」「手洗い」「密を避ける」といった感染予防対策は継続するようにしましょう。コロナワクチン接種後の感染について詳しく知りたい方は「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。
コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説
続きまして、コロナワクチン接種後の感染について気をつけるためにも、ワクチンの有効率をお伝えしようと思います。コロナワクチンの有効率を知れば、接種後に感染することがよくわかりますよ。
【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社
ファイザー社の新型コロナワクチンは、通常3週間の間隔で2回接種します。最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降となっております。ファイザー社のコロナワクチンを接種後、体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまいます。また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%となっております。ファイザー社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、通常、4~12週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目の接種を受けてから15日以降。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約70%となっております。
アストラゼネカ社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「アストラゼネカ社のホームページ」をご覧ください。
【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社
武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、通常、4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約94%となっております。武田/モデルナ社のコロナワクチンについてもっと知りたい方は「武田/モデルナ社のホームページ」をご覧ください。
<コロナワクチン有効率のまとめ>
ファイザー社 約95%
アストラゼネカ社 約70%
武田/モデルナ社 約94%
以上になります。
ご覧の通り、コロナワクチンの有効率は100%ではありません。ですので、コロナワクチンを接種したからといって、油断しないようにしましょう。
コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント?
結論を申し上げますと、コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会っても「感染させることはありません」。というのも、コロナワクチン接種後の発熱は免疫反応で起きるもの。(発熱は上記で挙げた副反応です)。ウイルスの感染による発熱とは異なります。ですから、この免疫反応によって、周りの人にウイルスを感染させることはありません。ただし、たまたま同じ時期に、新型コロナウイルスに感染していた場合には、気付かずに周りの人に感染させる可能性があります。なので、接種後にも感染予防対策を徹底してくださいね。
コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる
ここからは、ニュース記事をもとに日本国内で「コロナワクチン接種後に感染した例」を見ていきたいと思います。
【コロナワクチン接種後の感染】東京都
東京都港区の「みなと保健所」は6月16日から7月21日に届け出のあった新型コロナウイルス感染者1478人のうち、9%にあたる131人がワクチン接種後の感染だったと発表しております。尚、このうち、8割の人は1回目の接種後に感染していたと述べております。
やはり、コロナワクチンの製造メーカーが述べているように、1回の接種ではコロナワクチンの接種を受けていない人とほぼ同じってことですね。
【コロナワクチン接種後の感染】大阪府
大阪府は8月18日に開いた新型コロナウイルス対策本部会議で、3月以降に確認された新規感染者計約8万5千人のうち、ワクチンを接種した人は全体の2・5%の2118人だったとの分析結果を公表しました。尚、2回目のワクチン接種後、免疫を獲得するとされる2週間以上が経過して発症した人は317人(0・4%)で、重症者や死亡者はいなかったそうです。
【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県
埼玉県の発表によると、8月12日の新型コロナウイルスの新規感染者は1528人。このうち20~70代の男女37人はコロナワクチン接種を2回受けていたそうです。やはり、コロナワクチンを接種しても感染する可能性は十分にありますので、油断できないですね。
コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる
ここからは、ニュース記事をもとに海外で「コロナワクチン接種後に感染した例」を見ていきたいと思います。
【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ
CDC(アメリカ疾病対策センター)の発表によると、7月にアメリカの一部地域で調査した結果、感染者のおよそ4分の3が、コロナワクチン接種後に感染していたことがわかったそうです。尚、このうち79%に、せきや発熱などの症状が見られたが入院したのは4人で、死者はゼロだったと述べております。
【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール
シンガポール保健省が7月に発表した記事によると、過去28日間の感染者1096人のうち44%が2回の接種済みで、別の30%も1回接種していたと述べております。
【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル
イスラエルでは、コロナワクチン接種後も感染する人が急増。特にインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に感染する人が増えているそうです。イスラエル政府はこれを受け、2回のコロナワクチン接種を終えている60歳以上の人に対し、8月から3回目の接種を決定。尚、3回目の接種対象者は「2回目の接種をしてから5か月以上たった人」になるそうですよ。
まとめ
では、これまでの内容をまとめると
コロナワクチン接種後の感染について解説する前に
コロナワクチン接種後の感染について解説
コロナワクチン接種後の感染!ワクチンごとに有効率を解説
【コロナワクチン接種後の感染】ファイザー社
【コロナワクチン接種後の運動】アストラゼネカ社
【コロナワクチン接種後の運動】武田/モデルナ社
<コロナワクチン有効率のまとめ>
コロナワクチン接種後に発熱した状態で人に会うと感染させるってホント?
コロナワクチン接種後の感染!日本国内のニュースから見てみる
【コロナワクチン接種後の感染】東京都
【コロナワクチン接種後の感染】大阪府
【コロナワクチン接種後の感染】埼玉県
コロナワクチン接種後の感染!海外のニュースから見てみる
【コロナワクチン接種後の感染】アメリカ
【コロナワクチン接種後の感染】シンガポール
【コロナワクチン接種後の感染】イスラエル
以上になります。
コロナワクチン予防接種終了のお知らせ
この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。
今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。
引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021.08.19
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