板谷内科クリニックブログ

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予防についての記事一覧

糖尿病・代謝内科

糖尿病と高血圧の関係

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
糖尿病患者さんにおける「高血圧」の頻度は非糖尿病者に比べて約2倍高く、高血圧患者さんにおいても糖尿病の合併頻度は2~3倍高いと報告されています。 この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病と高血圧の関係」を解説していきます。後半部分では「糖尿病と高血圧の予防」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです 糖尿病の血圧値について 糖尿病と高血圧予防 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 【糖尿病と高血圧予防】運動 糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について   糖尿病の方がなぜ高血圧になりやすいのか 糖尿病患者さんは「高血圧になりやすい」といわれています。なぜ糖尿病の方は高血圧になりやすいのでしょうか。糖尿病患者さんが高血圧になりやすいのには、以下の理由があげられます。 【糖尿病と高血圧の関係1】高血糖で循環血液量が増えるからです 血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。 【糖尿病と高血圧の関係2】肥満 2型糖尿病患者さんには肥満が多いのが特徴です。肥満になると交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧になります。このようなことから、糖尿病患者さんは高血圧になりやすいと考えられています。 【糖尿病と高血圧の関係3】インスリン抵抗性があるからです インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され「高インスリン血症」を招きます(インスリン抵抗性自体が糖尿病の原因にもなります)。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウムが排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進されるといった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるのです。 <高血圧とは?> 高血圧とは、運動したときなどの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを指します。具体的には「収縮期血圧が140mmHg以上」「拡張期血圧が90mmHg以上」の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。高血圧は自覚症状がほとんどありません。しかし放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながるため「サイレント・キラー」といわれています。高血圧が引き起こす合併症について知りたい方は「高血圧の症状にお困りの患者の方へ」をご覧ください。   糖尿病の血圧値について 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病患者さんの降圧目標を、130/80mmHg未満としています。ただし、高齢者では厳しい血圧コントロールは、ふらつきや起立性低血圧などの原因となる可能性があるため、やや高めに設定されています。高齢者では、それぞれの患者さんの病気の状態に合わせて慎重に血圧コントロールをしていきます。詳しくは「高血圧治療ガイドライン2014」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   糖尿病と高血圧予防 糖尿病と高血圧予防に有効な対策は「食生活の改善」と「運動」です。順番にご説明していきますね。 【糖尿病と高血圧予防】食生活の改善 食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けてください。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。   糖尿病と高血圧予防|食事のポイント 糖尿病と高血圧を予防するためには「食べ方」も大切です。食事する際は以下のポイントに注意してください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント1>野菜類から食べる 野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は、野菜類から食べるようにしてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント2>ゆっくり食べる 早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント3>規則正しく3食を食べる 1日に2食や、間隔の空き過ぎた食事の取り方はよくありません。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、規則正しく「3食」を食べることを心掛けてください。 <糖尿病と高血圧予防|食事のポイント4>腹八分目 慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてください。   【糖尿病と高血圧予防】運動 運動をすることで、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。なお、おすすめの運動は「有酸素運動」と「レジスタンス運動」です。それぞれの運動については下記をご覧ください。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動1>有酸素運動 有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことです。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できます。 <糖尿病と高血圧予防|おすすめの運動2>レジスタンス運動 レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われています。   糖尿病と高血圧予防|運動の頻度について 運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なってください。運動は定期的に長く続けられることが秘訣です。自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみてくださいね。 当日の順番予約はこちらから

2022.10.05

内科

突発性発疹にご注意ください

内科に関する記事です。
突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型、もしくはヒトヘルペスウイルス7型によって起こる感染症です。突然の高熱と解熱前後の発疹(ほっしん)が特徴で、99%の人は3歳までに感染すると言われています。 この記事では、突発性発疹について解説していきます。後半部分では「突発性発疹の治療法」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 突発性発疹とは? 突発性発疹の症状 突発性発疹の原因 突発性発疹の合併症 突発性発疹の治療法 突発性発疹の予防法 突発性発疹の登校基準・出席停止期間について   突発性発疹とは? 突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)もしくはヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)によって起こる感染症です。子供が初めてかかる病気の代表格であり、生まれて初めての発熱が突発性発疹ということも少なくありません。突発性発疹は発熱から始まり、その後に発疹が出るため、発熱だけでは診断がつかないことがあります。そのため、下熱後に発疹が出現して初めて突発性発疹と診断される場合もあります。なお、お子さんによってはウイルスに感染しても症状が出ないこともあります(不顕性感染)。   突発性発疹の症状 突発性発疹の主な症状は発熱と発疹です。3~4日間、38℃以上の発熱があり、解熱して1日以内に顔面や全身に紅斑や丘疹(ぶつぶつ)などの発疹が現れるのが典型的な症状になります。発疹が出現するまでは突発性発疹かどうかは分かりませんが、以下のような症状があれば突発性発疹を疑います。 ・生後6カ月以降で初めての高熱 ・高熱があっても比較的機嫌がいい ・便が少しゆるい ・咳や鼻水といった感冒症状がほぼない   突発性発疹の原因 突発性発疹の原因はヒトヘルペスウイルス6型(7型)への感染です。周囲の大人や突発性発疹を経験した子供の体のなかにウイルスが潜在しており、唾液などを介して、食器の共用や顔などへの接触によって感染すると言われています。なお、ヒトヘルペスウイルス6型と7型には、それぞれに特徴があります。詳しくは以下をご覧ください。 【突発性発疹の原因1】ヒトヘルペスウイルス6型 ヒトヘルペスウイルス6型は生後6カ月~2歳までに多くの子供が感染します(生後6カ月まで感染しないのは胎児期に母親の血液から移行した抗体が身体に残っているためです)。ヒトヘルペスウイルス6型に感染すると身体の中に一生潜伏し続ける特徴がありますが、潜伏していても症状としては何も現れません。そのため、体内にウイルスを持っている両親から子供へ感染することが多いです。また、保育所では突発性発疹に感染した子供から別の子供に感染することも起こり得ます。 【突発性発疹の原因2】ヒトヘルペスウイルス7型 ヒトヘルペスウイルス7型は6型よりも感染頻度は少ないですが、同じ感染経路で2~4歳の頃に感染します。突発性発疹に2回感染する子供がいるのはこのためです。どちらに感染しても症状の大半は同じですが、ヒトヘルペスウイルス6型の感染では多くの子供に発疹が出るのに対して、7型は一部の子供にだけ発疹が現れます。   突発性発疹の合併症 突発性発疹は高熱が出たときに熱性痙攣を伴うことがあるため注意が必要です。また稀にではありますが、脳炎、劇症肝炎を合併することがあります。くれぐれもご注意ください。なお、突発性発疹の合併症については以下をご覧ください。 【突発性発疹の合併症1】熱性痙攣 熱性痙攣とは「ひきつけ」のことです。高熱が出たときに白目をむいて、全身を突っ張らせるけいれんは、強直性痙攣と呼ばれる痙攣で、ガクンガクンと手足を震わせたりする状態になります。0〜5歳くらいまでの間に38度以上の発熱に伴って起き、発症確率は7~8%とされています。 【突発性発疹の合併症2】脳炎 肺炎とは、肺に炎症を起こす病気のことを指します。この炎症は、細菌やウイルスなどによって起こります(細菌やウイルスは、鼻や口から侵入し、のどを経由して肺の中に入り込みます)。健康な人は、この細菌やウイルスをのどでブロックできますが、風邪をひいたり免疫力が落ちている時は細菌やウイルスがのどや気管を通りぬけて肺まで侵入し、炎症を起こします。この状態を肺炎と言います。 【突発性発疹の合併症3】劇症肝炎 劇症肝炎とは、肝臓の機能が急激に低下し、意識障害などの重篤な症状が現れる疾患です。この意識障害は肝性脳症と呼ばれ、ひどい場合は昏睡状態に陥ります。   突発性発疹の治療法 ヒトヘルペスウイルス6型(7型)を直接攻撃する特効薬はなく、自然に治るまでは症状を緩和する解熱剤で経過をみることが多いです。感染しても比較的元気な子供が多く、その場合は高熱があっても解熱剤は不要です。発疹はかゆみを伴うことがあまりなく、自然に消失します。なお、解熱していれば保育所への登園も可能です。   突発性発疹の予防法 突発性発疹の予防法は特にありません。発熱時は「安静」と「十分な睡眠」で免疫力が落ちないようにしてください。また、脱水を防ぐための水分補給も大切です。下痢などの症状があるので、電解質を含む飲料がおすすめになります。   突発性発疹の登校基準・出席停止期間について 突発性発疹は「学校保健安全法による出席停止期間」が決まっていません。しかし突発性発疹は感染すると高熱によって痙攣などが起こる可能性があります。ですので、保育園に通っている乳幼児が感染した場合は、しばらく登園を控えるようにしてください。なお、しばらく休んだのちに登校・登園する場合、園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2022.09.19

内科

ヒトメタニューモウイルス感染症にご注意ください

内科に関する記事です。
ヒトメタニューモウイルス感染症は呼吸器に炎症を引き起こす病気です。1~3歳の幼児の間で流行することが多いのですが、大人にも感染します。そのため、幼児だけではなく大人も注意が必要な病気だと言えるでしょう。 この記事では、ヒトメタニューモウイルス感染症について解説していきます。後半部分では「ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 ヒトメタニューモウイルス感染症とは? ヒトメタニューモウイルス感染症の特徴 ヒトメタニューモウイルス感染症の症状 ヒトメタニューモウイルス感染症の原因 ヒトメタニューモウイルス感染症の治療方法 ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策 登校許可証について   ヒトメタニューモウイルス感染症とは? ヒトメタニューモウイルス感染症は呼吸器に炎症を引き起こす病気です。ヒトメタニューモウイルスは一般にあまり聞き慣れないウイルス名だと思いますが、2001年にオランダの研究グループが発見して報告した比較的歴史の浅いウイルスです。ヒトメタニューモウイルスは感染力が非常に強く、くしゃみや咳による飛沫感染や、ウイルスが付いた手や鼻水を拭いたタオルなどによる接触感染で広がります。ですので、普段から「手洗い」「うがい」、保育園や幼稚園で流行している時は「タオルやコップは別々にする」などの対策が必要です。   ヒトメタニューモウイルス感染症の特徴 ヒトメタニューモウイルス感染症は一年中感染する可能性はありますが、中でも3~6月が多く、ほぼ毎年流行がみられます。主に1~3歳の幼児の間で流行し、症状は「インフルエンザのような39度台の高熱が続き、RSウイルス感染症のような喘鳴が認められる」のが特徴です。RSウイルス感染症については「RSウイルス感染症について解説している記事」をご覧ください。   ヒトメタニューモウイルス感染症の症状 ヒトメタニューモウイルス感染症は咳、鼻水、発熱などの症状が主にみられます。症状はRSウイルス感染症と似ています。成人も含めて多くの場合は上気道炎(喉や鼻の風邪)症状のみですが、0~5歳の乳幼児や高齢者に感染すると気管支炎や肺炎を起こしやすいです。重症化すると呼吸困難に陥ることがありますが、命に関わることは極めて稀です。気管支炎と肺炎については下記をご覧ください。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の症状1】気管支炎 気管支炎とは、気管支に炎症の中心があって、咳や痰などの呼吸器症状を引きおこす病気の総称です。 急性に起きる気管支炎の大半はウイルスやマイコプラズマなどによる感染症です。一方、慢性の気管支炎とは、数週間から数カ月の間咳や痰などの症状が続く場合を言います。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の症状2】肺炎 肺炎とは、肺に炎症を起こす病気のことを指します。この炎症は、細菌やウイルスなどによって起こります(細菌やウイルスは、鼻や口から侵入し、のどを経由して肺の中に入り込みます)。健康な人は、この細菌やウイルスをのどでブロック出来ますが、風邪をひいたり免疫力が落ちている時は細菌やウイルスがのどや気管を通りぬけて肺まで侵入し、炎症を起こします。この状態を肺炎と言います。   ヒトメタニューモウイルス感染症の原因 ヒトメタニューモウイルス感染症の原因は、ヒトメタニューモウイルスに感染することです。このウイルスを保有している人から、飛沫感染・接触感染によって感染します。飛沫感染・接触感染については下記をご覧ください。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の原因1】飛沫感染 飛沫感染は感染者の口から出た咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の原因2】接触感染 接触感染は感染者の咳やくしゃみ、鼻水の飛沫が付いたタオルや食器に触れる事で感染します。   ヒトメタニューモウイルス感染症の治療方法 ヒトメタニューモウイルス感染症に特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法(症状を和らげる治療)が行われます。症状が強い時は、咳止め、解熱剤などのお薬を出すことがあります。水分をしっかりととり、温かくして、ゆっくりと休んでくださいね。   ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策 ヒトメタニューモウイルス感染症を予防できるワクチンは現在のところありません。ヒトメタニューモウイルス感染症の予防には手洗いやうがいを徹底して行ってください。以下、主な予防対策です。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策1】手洗い・うがい もっとも重要な予防対策は「手洗い」と「うがい」です。手洗いは石けんと流水でしっかり洗ってください。なお、手指の消毒にはアルコール手指消毒薬を使ってくださいね。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策2】マスクの着用 せきが出ている年長児や成人はできる限り、ヒトメタニューモウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくてもマスクを着用してください。また新生児、乳児への接触を避けることが感染予防につながります。マスクの着用とあわせてご注意ください。 【ヒトメタニューモウイルス感染症の予防対策3】身の回りの消毒 子供たちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめに消毒してください。消毒には、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムを使うか、熱による消毒を行います。手すりのようなよく手が触れる場所は、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムでこまめにふき掃除をしてください。なお、子供たちが日常的に触れるおもちゃはできるだけ個人専用にしてくださいね。   登校許可証について 学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談ください。   当日の順番予約はこちらから

2022.09.17

内科

RSウイルス感染症にご注意ください

内科に関する記事です。
RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染することによって引き起こされる呼吸器の疾患です。基礎疾患を有する小児や乳児期早期の小児がRSウイルスに初めて感染すると、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。RSウイルスには子供が主に発症しますが、気づかないうちに大人も感染している可能性があります。ですので、子供だけではなく大人も注意が必要な疾患だと言えるでしょう。 この記事では、RSウイルス感染症について解説していきます。後半部分では「RSウイルス感染症の予防対策」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 RSウイルス感染症とは? RSウイルス感染症の症状 RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症 RSウイルス感染症の原因と感染経路 RSウイルス感染症の治療方法 RSウイルス感染症の予防対策   RSウイルス感染症とは? RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が一度感染するとされています。RSウイルス感染症は9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。RSウイルス感染症は非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。「厚生労働省のホームページ」でも同様の見解を述べています。   RSウイルス感染症の症状 RSウイルス感染症の症状としては、軽い風邪の症状から重い肺炎まで様々です。しかしながら、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、感染を避けるための注意が必要です。以下、重症化するリスクの高いお子さんの特徴です。 <重症化するリスクの高いお子さん> ・生後6か月未満の赤ちゃん ・早産・低出生体重の赤ちゃん ・先天性心疾患 ・慢性肺疾患 ・ダウン症 ・免疫不全症など   RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症 RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症には、無呼吸発作、急性脳症があります。詳しくは以下をご覧ください。 【RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症1】無呼吸発作 無呼吸発作は、呼吸の停止が20秒間以上続く、または呼吸の停止が20秒に満たなくても1分間に100以下の徐脈かチアノーゼを起こす病気です。この病気には原発性のものと二次性のものがあります。原発性はもととなる疾患が見られない未熟児に見られ、二次性では中枢神経や呼吸器系、循環器系、消化器系、血液などにもととなる疾患があった上で認められます。 【RSウイルス感染症が引き起こす重篤な合併症2】急性脳症 急性脳症とは、なんらかの病原体に感染した際、身体が病原体に対して反応を起こすことで、脳の急激なむくみが生じ、痙攣発作、意識障害、嘔吐などの症状をきたす病気です。特に痙攣は急性脳症を発症した際の最初の症状であることも多く、痙攣が出現した場合、急性脳症の可能性も考えて診断を進める必要があります。   RSウイルス感染症の原因と感染経路 病原体はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主な感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。ですので、感染している人との直接の濃厚接触や「間接的な接触感染」にはくれぐれもご注意ください。   RSウイルス感染症の治療方法 RSウイルス感染症に特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法(症状を和らげる治療)が行われます。なお、重症化した場合には、酸素投与、補液、呼吸管理が行われます。詳しくは「国立感染症研究所のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   RSウイルス感染症の予防対策 RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、発症の中心は0歳児と1歳児です。一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。したがって、咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。また、0歳児と1歳児に日常的に接する人は、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくても、咳などの呼吸器症状がある場合は飛沫感染対策としてマスクを着用して0歳児、1歳児に接することが大切です。予防対策のポイントについては以下にまとめていますので、ぜひご覧ください。 【RSウイルス感染症の予防対策1】手洗い もっとも重要な予防対策は、厳重な手洗いと手指の消毒です。石けんと流水でしっかり洗ってください。なお、手指の消毒にはアルコール手指消毒薬を使ってくださいね。「千葉市ホームページ」でも同様のことを伝えています。 【RSウイルス感染症の予防対策2】マスクの着用 せきが出ている年長児や成人はできる限り、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくてもマスクを着用して下さい。また新生児、乳児への接触を避けることが感染予防につながります。マスクの着用とあわせてご注意ください。 【RSウイルス感染症の予防対策3】身の回りの消毒 子供たちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめに消毒してください。消毒には、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムを使うか、熱による消毒を行います。手すりのようなよく手が触れる場所は、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムでこまめにふき掃除をしてください。なお、子供たちが日常的に触れるおもちゃはできるだけ個人専用にしてくださいね。   登校許可証について 学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。   当日の順番予約はこちらから

2022.09.13

内科

急性ウイルス感染症(手足口病)について

内科に関する記事です。
手足口病は手のひら、足の裏、口の中に発疹ができることが特徴の病気です。5歳未満の子供で発症しやすく、6月~8月の夏に流行する三大夏風邪の1つと呼ばれています。手足口病は子供に多い病気ですが、大人でもかかることはあります。ですので、子供だけではなく大人も注意が必要な病気だと言えるでしょう。 この記事では、手足口病について解説していきます。後半部分では「手足口病の治療方法」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 手足口病とは? 手足口病の特徴 手足口病の原因 手足口病の感染経路 手足口病の症状 手足口病の治療方法 手足口病の予防 手足口病とヘルパンギーナとの違いとは?   手足口病とは? 手足口病とは、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症です。1950年代後半に認識された「ウイルス性発疹症」であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになりました。手足口病は感染者の多くが小児で、5歳未満が90%前後を占めていると言われています。詳しくは「感染症発生動向調査」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   手足口病の特徴 手足口病は手のひら、足の裏、口の中に発疹ができることが特徴です。一度感染するとウイルスに対しての免疫はできますが、他の種類のウイルスには免疫がないため、繰り返しかかる可能性があります。ですので、症状が回復した後でも注意が必要になります。繰り返しかかる可能性について「厚生労働省のホームページ」でも伝えています。   手足口病の原因 手足口病はウイルスに感染することが原因で発症します。原因となるウイルスは様々ですが、主に「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」が挙げられます。これらのウイルスは“ノンエンベロープウイルス”とも言われており、アルコール消毒剤や熱に強いウイルスとして知られています。   手足口病の感染経路 手足口病の感染経路は主に3つあります。1つ目は感染している人のくしゃみや咳とともに、空気中に飛び出したウイルスを吸い込むことにより感染してしまう飛沫感染です。2つ目は感染者が触れたドアノブやスイッチに接触し、さらにその手で口や鼻を触ることにより体内にウイルスを取り込んでしまう接触感染です。そして3つ目は、感染者の乾燥した便の粒子を吸い込んでしまったり、おむつを取り替えた後に十分に手を洗わないまま顔を触ってしまったりすることで感染する経口感染になります。   手足口病の症状 手足口病は感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことが大半であり、高熱が続くことは通常はありません。多くの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし稀にですが、髄膜炎、脳炎などの「中枢神経系の合併症」のほか、心筋炎、急性弛緩性麻痺など、様々な症状が出ることがあります。詳しくは以下をご覧ください。 【手足口病の合併症1】髄膜炎 髄膜炎は脳の周りを覆っている髄膜に、脳炎は脳自体に炎症がおこる病気です。髄膜炎の原因は、細菌やウイルス、結核、真菌などの病原体が侵入する感染症が主です。また、髄膜炎・脳炎には、感染症によるものだけではなく、自分の免疫の作用で自己抗体を作成し、自己抗体が脳に炎症を引き起こす自己免疫性脳炎があります。 【手足口病の合併症2】脳炎 脳炎とは脳内に白血球が入り込んで炎症を起こし、脳が障害される病気です。ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫といった病原体が脳に感染して起こる「感染性脳炎」と、自己免疫によって起こる「自己免疫性(免疫介在性)脳炎」とがあります。 【手足口病の合併症3】心筋炎 心筋炎とは、主にウイルスが心臓の筋肉(心筋)に感染し心筋細胞に炎症が起こり、心筋の本来の機能が失われ、ポンプである心筋の収縮不全や不整脈を生じる疾患です。 【手足口病の合併症4】急性弛緩性麻痺 急性弛緩性麻痺は、ウイルスなどの種々の病原体の感染により弛緩性の運動麻痺症状を呈する感染症です。多くは何らかの先行感染を伴い、手足や呼吸筋などに筋緊張の低下、筋力低下、深部腱反射の減弱ないし消失、筋萎縮などの急性の弛緩性の運動麻痺症状を呈します。   手足口病の治療方法 手足口病の根本的な「治療法」や「特効薬」は現在の医学ではないとされています。基本的には、症状の軽い病気であるため、様子を見ながら経過観察をしていくのが一般的です。なお、発疹に痛みや痒みを伴うなど症状が強い場合は「抗ヒスタミン薬の塗り薬」を使用するなど対症療法を行います。また口内炎などの痛みが強い場合は「鎮痛剤」で痛みを和らげる他、粘膜保護剤の軟膏が処方されることもあります。   手足口病の予防 手足口病の予防は、飛沫感染や接触感染が主な感染経路となるため、日頃から手洗い・うがいをしっかりと行うことが予防の基本です。また症状が回復した後でも排泄した便には2~4週間ほどウイルスが潜んでいます。そのため、お子様のおむつを交換したときには「石鹸」や「ハンドソープ」で手洗いをすることが大切です。手足口病は子供に多い病気ですが、大人でもかかることはありますので感染しないように注意して下さい。   手足口病とヘルパンギーナとの違いとは? 手足口病の病原体は主に「コクサッキーウイルスA16型」と「エンテロウイルス71型」、その他「コクサッキーA6」「A10型」などです。一方、ヘルパンギーナの病原体は主として「コクサッキーA型ウイルス」です。いずれも潜伏期間は3~6日で流行のピークは夏になります。両者ともに発熱、のどの痛み、水疱が見られるので混同しがちですが、手足口病は38℃程度までしか上がらないのに対し、ヘルパンギーナは突然の38~40℃の発熱が1~3日続きます。また、手足口病の水疱は手・足など体中にもできるのに対し、ヘルパンギーナはのどや上あごにかけて小さな水疱や潰瘍ができます。ヘルパンギーナについて詳しく知りたい方は「ヘルパンギーナについて解説している記事」をご覧ください。   登校許可証について 学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。  

2022.09.12

内科

ヘルパンギーナの症状と予防について

内科に関する記事です。
ヘルパンギーナは夏風邪の代表格のひとつと言われ、一般的に4歳以下の子供が感染しやすい疾患となります。 大人も抵抗力が低下しているとかかることがございますので、どなたでも注意が必要な疾患です。 この記事では、ヘルパンギーナの症状と予防について解説していきます。後半部分では「ヘルパンギーナの治療方法」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 ヘルパンギーナとは ヘルパンギーナの特徴と症状について ヘルパンギーナの原因 ヘルパンギーナの治療方法について ヘルパンギーナの予防について ヘルパンギーナの病原診断について ヘルパンギーナの合併症について ヘルパンギーナの治療後の注意点   ヘルパンギーナとは ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児を中心に夏季に流行します(年齢は4歳以下が多く、1歳が特に多い傾向にあります)。 いわゆる夏かぜの代表的疾患とも言われ、その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。 ヘルパンギーナと手足口病との違いについては「千葉市医師会のホームページ」に詳しく記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。   ヘルパンギーナの特徴と症状について ヘルパンギーナは2~4日の潜伏期の後、突然の高熱に続いて喉が痛み、喉の奥に水膨れができて赤く腫れるのが特徴です。高熱による倦怠感や口腔内の痛みなどから、食事や水分を十分にとれず、脱水になることもあります。 多くの場合、安静にしていれば1週間ほどで回復しますが、まれに重症化するので油断は禁物です。免疫力が下がっていると、大人が感染することもありますので、ご注意ください。「東京感染症情報センター」でも同様の見解を述べています。   ヘルパンギーナの原因 ヘルパンギーナは、主にコクサッキーA群ウイルスを原因とします。ヘルパンギーナにかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します。また水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します。ヘルパンギーナの原因について詳しく知りたい方は「国立感染症研究所のホームページ」をご覧ください。   ヘルパンギーナの治療方法について ヘルパンギーナに特異的な治療法はなく、通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもあります。また時には、脱水に対する治療が必要なこともあります。なお、無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要であり、後者の場合には特に循環器専門医による治療が望まれます。   ヘルパンギーナの予防について ヘルパンギーナに特異的な予防法はありません。しかし感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒をすることにより、一定の予防効果があります。こまめにうがいや手指の消毒は行いましょう。「千葉市のホームページ」でも同様のことを伝えています。   ヘルパンギーナの病原診断について ヘルパンギーナの病原診断には、患者の口腔内拭い液、特に水疱内容を含んだ材料、糞便、髄膜炎を合併した例では髄液などを検査材料としてウイルス分離を行うか、あるいはウイルス抗原を検出します。確定診断にはウイルスを分離することが原則になります。なお、実際には臨床症状による診断で十分なことが多いです。   ヘルパンギーナの合併症について ヘルパンギーナは合併症を起こすことは少ない病気です。しかし大人では感染すると重症化のリスクが高まるため合併症を引き起こすかもしれません。もし合併症を起こした場合には「熱性痙攣」「無菌性髄膜炎」「急性心筋炎」などを発症する場合があります。 【ヘルパンギーナの合併症1】熱性痙攣 熱性痙攣とは「ひきつけ」のことです。高熱が出たときに白目をむいて、全身を突っ張らせる痙攣は、強直性痙攣と呼ばれる痙攣で、ガクンガクンと手足をふるわせたりする状態になります。0〜5歳くらいまでの間に38度以上の発熱に伴って起き、発症確率は7~8%とされています。 【ヘルパンギーナの合併症2】無菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐のいわゆる3主徴をみとめ、後部硬直、ケルニッヒ徴候などの髄膜刺激徴候が存在すること、髄液一般検査で定型的な所見を得ること、髄液の塗抹、細菌培養で細菌を検出しないことにより診断がなされる症候群です。 【ヘルパンギーナの合併症3】急性心筋炎 急性心筋炎とは、今まで元気に生活していた人が風邪などをきっかけに、数日の間に進行して心臓の筋肉に炎症が起こる病気です。心臓の動きが悪くなって、心不全や危険な不整脈を引き起こします。急性心筋炎は多くの場合、心筋にウイルスなどが感染して発症します。   ヘルパンギーナの治療後の注意点 ヘルパンギーナにはワクチンがないため、こまめなうがいと流水でしっかり手を洗うことで予防することが第一です。タオルや食器、おもちゃなどの共有は避けて、感染している子供が触れた物を消毒することも感染を防ぐポイントです。また、治癒した後も2~4週間ほどはウイルスが便に残っている可能性があるため、子供のおむつ替えをした後はきちんと手洗いをすることが、保護者への感染を防ぐのに有効です。「国立成育医療研究センター」でも同様のことを伝えています。   登校許可証について 学校や幼稚園に通っているお子さんが、感染症にかかった場合、感染症が拡がるのを防ぐため、感染の恐れがある間は登校・登園を控えていただく場合があります。ご注意ください。尚その後、感染の恐れがなくなり登校・登園する場合、学校や園によっては「登校許可証」が必要になる場合があります。「登校許可証」をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。  

2022.09.11

内科

オミクロン株に感染したお子様の症状について

内科に関する記事です。
現在、日本国内で感染拡大している「オミクロン株」は新型コロナウイルスの新たな変異株。感染力が非常に強いため、大人のみならずお子様の感染者も急増しております。そのため、お子様をお持ちの方は、日々不安を感じているのではないでしょうか。 この記事では、お子様に焦点を当てて「オミクロン株の主な症状」や「オミクロン株の重症化リスク」について解説していきます。オミクロン株について不安を感じている親御さんは、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について     オミクロン株に感染したお子様の主な症状について オミクロン株に感染したお子様の症状は発熱、咳、咽頭痛、鼻水・鼻閉、全身の倦怠感など。一般的には軽症で済むケースが多いと報告されております。そのため、なかには無症状で済むお子様も存在します。しかし、だからといって軽視してはいけません。現在のオミクロン株は軽症の傾向がみられますが、今後重症化する可能性は十分に考えられます。ですから、油断せずに徹底した感染対策を行いましょう。     オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについて オミクロン株に感染したお子様の重症化リスクについては、まだ明らかになっておりません。しかし、重症化が軽い傾向にあることを示唆する研究結果はいくつか報告されております。例えば、英国インペリアルカレッジロンドンからの報告では「オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者に比べ、一晩以上入院するリスクは40〜45%、病院にかかるリスクは20〜25%低い」という結果が発表されております。(参照:英国インペリアルカレッジロンドン)ですから、現地点ではオミクロン株による重症化リスクは極めて低いと言えるでしょう。(重症化しないから感染しても問題ないと考えるのは危険です。人によっては重症化する可能性も十分に考えられます。くれぐれも勘違いなさらないでください)     オミクロン株に感染したお子様の後遺症について オミクロン株に感染したお子様の後遺症については、まだ明らかになっておりません。現在、WHO(世界保健機関)は世界中の多くの研究者と協力して、オミクロン株に対する理解を深めています。ですから、オミクロン株の後遺症については今後、より詳細なデータが発表されるでしょう。なお、オミクロン株の最新情報については「厚生労働省のホームページ」をご覧ください。     オミクロン株に感染したお子様が急増 オミクロン株流行による「第6波」の感染者数は2022年1月20日時点で4万6199人。これまでに経験したことのないスピードで感染拡大しております。その中でも特徴的なのは、小児の感染者急増。2022年1月4日〜11日までの1週間だけで10歳未満の感染者は2238人。1週間で約6.3倍もお子様の感染者が増えております。ですから、今度はより一層お子様への感染対策を徹底するべきだと言えるでしょう。なお、小児の感染者拡大については「東京新聞社の記事」でも発表されております。小児の感染者急増について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。     オミクロン株に感染した場合の主な症状について オミクロン株の主な症状は、発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心。現地点では、インド由来のデルタ株のように心拍数の増加や血中酸素濃度低下などの症状が出ないとされております。詳しくは「オミクロン株の症状についての記事」に書いておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。       オミクロン株の症状が見られるお子様へのご対応について お子様にオミクロン株の症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。オミクロン株の感染者の中には「筋肉痛があるからコロナではない!」と自己判断する方がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。上述した通り、オミクロン株の症状は風邪症状が中心。季節性インフルエンザ等の症状によく似ております。単なる風邪だと思っていても、実際にはオミクロン株に感染している可能性も考えられるのです。したがって、お子様に異変が見られた際は、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。なお、お子様がオミクロン株を発症した場合の行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。     お子様にオミクロン株の症状(発熱など)が見られる前に お子様をオミクロン株から守るためには感染対策が大事。特にご家庭でできる感染対策が重要になります。なぜなら、最近はご家庭内が感染経路と考えられる事例が増加しているからです。なので、オミクロン株からお子様を守るためにも外での感染対策に加え、ご家庭でできる感染対策を徹底しましょう。ご家庭でできる主な感染対策に関しては以下をご覧ください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策1】換気 常時の換気、もしくはこまめな換気 (1 時間ごとに 5 ~ 10 分程度 )を行いましょう。なお、台所や洗面所などの換気扇は常時運転するように心がけてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策2】手洗い 家に帰ったらまずは水と石鹸で 30 秒以上の手洗いをしましょう。手指の消毒は15秒以上かけて手に擦り込むようにしてください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策3】うがい 手洗いが終わったら、今度はうがい、顔洗いをしましょう。なお、使用した不織布マスクは、 部屋に入る前に捨ててくださいね。     【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策4】消毒 共有部分 ( トイレ、 ドアノブ、 電気スイッチ等 ) の消毒を毎日行いましょう。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策5】共用を避ける トイレ、 キッチン、 洗面所でのタオルの共用を避けましょう。 ( 推奨はペーパータオルの活用 )また、歯ブラシは個別に保管。コップは別々のものを使ってください。   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策6】食事中の会話を控える 食事は短時間で済ませ、会話を控えましょう。なお、食事はできれば「別々のテーブルにする」「時間をずらす」「真正面は避ける」「横並びに座る」など工夫してください。(料理は個々に盛り付けるように。また取箸は使い回さない。食器や箸スプーン等の共用はしないように)   【オミクロン株からお子様を守るためにご家庭でできる感染対策7】トイレの流し方 トイレでは、感染を広げないためにも蓋を閉めてから水を流しましょう。     家族の中にオミクロン株の感染が疑われる場合の対策について もし、感染が疑われる家族がいる場合は「食事や寝る部屋」を分けるようにしてください。部屋を分けられないときは少なくとも2mの距離を保つ。もしくは、仕切りやカーテンなどを活用して、空間を遮断しましょう。なお、感染疑いがある場合は、速やかにかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。繰り返しになりますが、具体的な行動指針については「千葉県のホームページ」に記載してあります。ぜひ参考にしてください。  

2022.01.23

内科

コロナワクチンによる副反応の症状についてご説明します

内科に関する記事です。
現在、日本で接種が行われているコロナワクチンは、いずれも新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。しかしながら、なかなかコロナワクチンの接種が進みません。これは供給量や打ち手不足の問題。それに加えて、誤った情報に基づく誤解や副反応への恐れが原因ではないかと考えられております。 この記事では、これからコロナワクチンを接種される方に向けて、副反応の症状について説明したいと思います。副反応の症状を知り、コロナワクチンへの理解を深めれば、安心して接種ができると思います。また、副反応がおこった際、冷静に対処できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 コロナワクチンの副反応の症状にはどのようなものがあるか 【コロナワクチンの副反応!主な症状1】発熱 【コロナワクチンの副反応!主な症状2】接種部位の痛み 【コロナワクチンの副反応!主な症状3】接種部位の腫れ 【コロナワクチンの副反応!主な症状4】嘔吐 【コロナワクチンの副反応!主な症状5】吐き気 【コロナワクチンの副反応!主な症状6】頭痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状7】筋肉痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状8】関節痛 【コロナワクチンの副反応!主な症状9】下痢 【コロナワクチンの副反応!主な症状10】疲労 【コロナワクチンの副反応!主な症状11】悪寒 【コロナワクチンの副反応!主な症状12】リンパ節症 【コロナワクチンの主な副作用13】発赤・紅斑 コロナワクチンの副反応の差について コロナワクチンの副反応によるアナフィラキシーショックについて 千葉県でのコロナワクチンの副反応への対応について コロナワクチンの副反応が出た時はいつでもご相談を         コロナワクチンの副反応の症状にはどのようなものがあるか はじめに、副反応の症状について説明していきます。これからコロナワクチンの接種を控えている方は、副反応の症状をあらかじめ知っていることで、落ち着いて行動できると思います。ですから、すべての症状に目を通してくださいね。尚、副反応について調べるコロナワクチンは、日本で接種ができる3種類。「ファイザー社のワクチン」、「武田/モデルナ社のワクチン」、「アストラゼネカ社のコロナワクチン」となっております。       【コロナワクチンの副反応!主な症状1】発熱 1番目にご紹介する副反応の症状は『発熱』です。発熱とは、体温が37.5°C以上を呈した状態のこと(感染症法の届け出基準をもとにしております)。こちらの症状は「ファイザー社」と「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状2】接種部位の痛み 2番目にご紹介する副反応の症状は『接種部位の痛み』です。接種部位の痛みとは、注射した部分が痛むということ。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状3】接種部位の腫れ 3番目にご紹介する副反応の症状は『接種部位の腫れ』です。接種部位の腫れとは、注射した部分が赤く腫れるということ。こちらの症状は「ファイザー社」と「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状4】嘔吐 4番目にご紹介する副反応の症状は『嘔吐』です。嘔吐とは、胃が強く収縮し、胃の内容物が食道に押し上げられて口から出ること。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「ファイザー社」、「アストラゼネカ社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状5】吐き気 5番目にご紹介する副反応の症状は『吐き気』です。吐き気とは、嘔吐しそうな不快感のこと。こちらの症状は「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「ファイザー社」では『1〜10%』の確率で発生致します。     【コロナワクチンの副反応!主な症状6】頭痛 6番目にご紹介する副反応の症状は『頭痛』です。頭痛とは、頭全体に、頭重感(ずじゅうかん)や締めつけられるような痛みを感じること。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。(※頭重感は頭が重く、締め付けられるような感じのことです)         【コロナワクチンの副反応!主な症状7】筋肉痛 7番目にご紹介する副反応の症状は『筋肉痛』です。筋肉痛とは、筋肉が痛むということ。慣れない運動を行ったとき、普段使わない筋肉を使いすぎた場合などに顕著に現れます。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生。「ファイザー社」では『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「アストラゼネカ社」のコロナワクチンでは、筋肉痛の副反応はございません。         【コロナワクチンの副反応!主な症状8】関節痛 8番目にご紹介する副反応の症状は『関節痛』です。関節痛とは、関節の周辺で生じる痛みのこと。膝や肘、手指や足指の関節、腰、手首などに多く発症します。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状9】下痢 9番目にご紹介する副反応の症状は『下痢』です。下痢とは、頻繁に便意をもよおし、排便回数が多くなることに加え、便の水分量が多くなり「軟便」や「かゆ状の便」となって出てくる状態のこと。こちらの症状は「ファイザー社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」では、下痢の副反応はございません。詳しくは「武田/モデルナ社」と「アストラゼネカ社」のホームページをご覧ください。         【コロナワクチンの副反応!主な症状10】疲労 10番目にご紹介する副反応の症状は『疲労』です。疲労とは、過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態のこと。簡単にご説明すると、心身への過負荷により生じた「身体能力の低下」のことを言います。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『50%以上』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状11】悪寒 11番目にご紹介する副反応の症状は『悪寒』です。悪寒とは、発熱の初期に起きる、体がゾクゾクする病的な寒け(さむけ)のこと。こちらの症状は「ファイザー社」、「武田/モデルナ社」、「アストラゼネカ社」のいずれも、コロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。       【コロナワクチンの副反応!主な症状12】リンパ節症 12番目にご紹介する副反応の症状は『リンパ節症』です。リンパ節症とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起きて、腫れと圧痛が生じること。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生致します。尚、「ファイザー社」と「アストラゼネカ社」のコロナワクチンでは、リンパ節症の副反応はございません。     【コロナワクチンの主な副作用13】発赤・紅斑 13番目にご紹介するコロナワクチンの主な副作用は『発赤・紅斑』です。発赤とは、皮膚が赤くなること。紅斑は、皮下脂肪に炎症が起こり、皮膚に小さな卵くらいの大きさの赤色や紫色の斑点が沢山できることを言います。こちらの症状は「武田/モデルナ社」のコロナワクチン接種後『10〜50%』の確率で発生。「アストラゼネカ社」のコロナワクチン接種後『1〜10%』の確率で発生致します。尚、「ファイザー社」のコロナワクチンでは、発赤・紅斑の副反応はございません。詳しくは「ファイザー社のホームページ」をご覧ください。           コロナワクチンの副反応の差について 上記でご説明した副反応は一般的に、1回目の接種後よりも2回目の接種後のほうが、強く発生致します。それは1回目の接種により、体内でコロナウイルスに対する免疫ができるからです。なので、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、強い副反応が発生致します。しかし、これはあくまで傾向。副反応の症状には個人差があり、1回目より2回目が必ず強くなるわけではありません。ですから、1回目の接種後でも油断せず、数日間は安静にしておきましょう。尚、念のため付け加えておきますが、副反応の強さと抗体獲得に相関関係はありません。つまり、副反応が強いから「抗体を多く獲得できる」。副反応が弱いから「抗体が少ない」ということはないのです。副反応が弱いからといって不安にならないでくださいね。         コロナワクチンの副反応によるアナフィラキシーショックについて   アナフィラキシーショックとは急性のアレルギー反応のこと。アレルゲンなどが体内に入ることによって、複数の臓器や全身にアレルギー症状が表れることを言います。コロナワクチンを接種すると、ごく稀に『アナフィラキシーショック』の副作用を起こす人がいます。この症状は放っておくと、命に危険が生じる可能性がありますが、心配はいりません。なぜなら、コロナワクチン接種後に「アナフィラキシーショック」が起こるかを確認するため、接種会場では約30分程度の待機時間を設けているからです。また、どの接種会場でも、すぐに専門の医師が対応できるよう環境を整えております。そのため、これまでにコロナワクチン接種後「アナフィラキシーショック」を起こして死亡したケースはありません。以上のことから、必要以上にアナフィラキシーショックを恐れないようにしてくださいね。         千葉県でのコロナワクチンの副反応への対応について 現在、千葉県では、コロナワクチンの副反応が起きた場合に備え「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」を設置しております。こちらの窓口は、副反応等に関する医学的知見を有する看護師などが医師のバックアップを受けて、24時間(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、コロナワクチンを接種した後、身体に異常を感じた際は遠慮なくご相談ください。念の為「千葉県のホームページ」を記載しておきますね。   「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」     電話番号 03-6412-9326       コロナワクチンの副反応が出た時はいつでもご相談を 当院では、患者様お一人お一人の立場に立ち、多様な悩みの解決をするよう努めております。ですから、コロナワクチンを接種後、身体に異常を感じたり体調不良が続く場合は、いつでもお気軽にご相談ください。尚、当院に電話をかけても繋がらない場合は、上述しました「千葉県新型コロナワクチン副反応等専門窓口」にご相談いただければと存じます。こちらの窓口は、24時間体制(土日・祝日含む)で電話対応しております。ですから、深夜にお電話しても問題ありません。ご遠慮なくご相談ください。   コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021.09.07

内科

千葉市で接種できるコロナワクチンの種類

内科に関する記事です。
千葉市で接種できるコロナワクチンって…。 どんな種類があるの? このような悩みを抱えている、千葉市在住の方はいませんか? 「どの種類のコロナワクチンがいいかわからない…」「何種類のコロナワクチンから選べるの?」など、コロナワクチンの接種を検討されている方は、どの種類を接種しようか迷い、困っているのではないでしょうか。 今回はそんな方に向けて『千葉市で接種できるコロナワクチンの種類』をご紹介していきます。この記事では、ワクチンの種類について詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。 それではいってみましょう! 【目次】 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類を語る前に 千葉市で接種できるコロナワクチンは2種類 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!mRNAワクチンとは? 千葉市で接種できるコロナワクチンを詳しくご紹介 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類1】ファイザー社の新型コロナワクチン <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種対象者> <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種方法> <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種回数と接種間隔> <ファイザー社の新型コロナワクチンの有効性2つ> 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類2】武田/モデルナ社の新型コロナワクチン <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種対象者> <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種方法> <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種回数と接種間隔> <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの有効性2つ> 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種当日の注意事項2つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項1】発熱していないか 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項2】肩の出しやすい服装 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種後の注意事項3つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項1】15分(30分)以上の待機 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項2】清潔に保つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項3】運動・飲酒の禁止 まとめ     千葉市で接種できるコロナワクチンの種類を語る前に コロナワクチンの種類を語る前に、まずはワクチンについてご説明します。ワクチンとは、感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工し、病原性を弱めたりなくしたりして、体にとって安全な状態にしたもの。つまり、本当にかかる前にワクチンを接種して、その感染症に対する抵抗力(免疫)を作っておこうというわけです。なので、コロナワクチンを打ったからといって、コロナウイルスに感染しないわけではありません。しかしコロナワクチンを接種することで、重症化を防いだり、発熱やせきなどの症状が出ること(発症)を防ぐ効果があります。また、接種を受けていただくことで、重症者や死亡者が減ることが期待されております。気になる方は厚生労働省のホームページをご覧ください。コロナワクチンについて詳しく書いておりますよ。     千葉市で接種できるコロナワクチンは2種類 現在、千葉市で接種できるコロナワクチンの種類は2種類です。一つは「ファイザー社の新型コロナワクチン」。もう一つは「武田/モデルナ社の新型コロナワクチン」です。いずれも『メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン』になります。詳しい違いについては、下記でご説明しますね。尚、厚生労働省のホームページにて、現在日本国内で接種できるワクチンを調べたところ、同じく2種類でした。(2021年7月22日地点)     千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!mRNAワクチンとは? 2種類のワクチンを説明する前に、「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」について簡単に語ります。(以下: mRNAワクチン)。mRNAワクチンとは、犯人の設計図(mRNA)を体の中に入れる方法のワクチン。体がコロナの設計図を覚えることで、侵入してきたウイルスを撃退します。じゃあ、mRNAワクチン以外のワクチンはどういう仕組みなのか?他のワクチン(生ワクチン、不活化ワクチン)の場合は、設計図ではなく、「犯人(ウイルス)そのもの、あるいはウイルスの一部」を体の中に入れます。それにより、体に覚えさせ撃退するんです。わかりにくい説明ですみません。とりあえず、mRNAワクチンとは「犯人の設計図(mRNA)を体の中に入れる方法のワクチン」ということだけ、覚えていただければ結構です。気になる方は、mRNAワクチンについてわかりやすく解説しているサイトがありますので、そちらをご覧ください。     千葉市で接種できるコロナワクチンを詳しくご紹介 では、ここからは「ファイザー社の新型コロナワクチン」と「武田/モデルナ社の新型コロナワクチン」について、詳しく解説していきますね。     【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類1】ファイザー社の新型コロナワクチン ファイザー社の新型コロナワクチンは、上述した通り「mRNAワクチン」です。SARS-CoV-2のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだ製剤になります。本剤を接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生されます。そして、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられているのです。尚、詳しく知りたい方はファイザー社のホームページをご覧ください。丁寧に解説していますよ。   <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種対象者> 接種対象者は12歳以上の方になります。   <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種方法> 通常は、三角筋(上腕の筋肉)に、1回0.3mLを筋肉注射という方法で接種します。   <ファイザー社の新型コロナワクチンの接種回数と接種間隔> 1回目の接種後、通常、3週間の間隔で2回目の接種。(接種後3週間を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を受けてください) ※1回目に本ワクチンを接種した場合は、2回目も必ず同じワクチン接種を受けてください。   <ファイザー社の新型コロナワクチンの有効性2つ> ①    新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。 ②    ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています)尚、本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされています。         【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類2】武田/モデルナ社の新型コロナワクチン 武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、ファイザー社と同じく「mRNAワクチン」です。そのため、ワクチンの種類に関する説明も同様になります。気になる方は上記、もしくは武田薬品工業のホームページをご覧ください。丁寧に解説していますよ。     <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種対象者> 接種対象者は18歳以上の方になります。   <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種方法> 通常は、三角筋(上腕の筋肉)に、1回0.5mLを筋肉注射という方法で接種します。     <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの接種回数と接種間隔> 1回目の接種後、通常、4週間の間隔で2回目の接種。(接種後4週間を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を受けてください) ※1回目に本ワクチンを接種した場合は、2回目も必ず同じワクチン接種を受けてください。   <武田/モデルナ社の新型コロナワクチンの有効性2つ> ①    新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約94%と報告されています)尚、本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから14日以降です。 ②コロナウイルス発症時の重症化を予防する効果がございます。         千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種当日の注意事項2つ ここでは、上記2種類のワクチンを接種する当日に注意することを2つお伝えします。大事なことになのでご確認ください。   【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項1】発熱していないか コロナワクチン接種前に、ご自宅で体温を測定してください。明らかな発熱がある場合や体調が悪い場合などは、接種を控え、接種を受ける予定の施設にご連絡するようお願いします。   【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項2】肩の出しやすい服装 上記2種類のコロナワクチンは、通常、三角筋(上腕の筋肉)に接種します。ですので、肩の出しやすい服装を着るようにしましょう。       千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種後の注意事項3つ 最後に、ワクチン接種後に注意することを3つお伝えします。接種を終えたからといって油断しないでくださいね。   【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項1】15分(30分)以上の待機 コロナワクチン接種後、15分以上(過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を起こしたことがある方や、気分が悪くなったり、失神等を起こしたりしたことがある方は30分以上)は接種を受けた施設で待機してください。その際、体調に異常を感じた場合には、速やかに医師へ連絡しましょう。(急に起こる副反応に対応できます。)   【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項2】清潔に保つ コロナワクチンを注射した部分は清潔に保ってください。ちなみに、接種当日の入浴は問題ありませんが、注射した部分はこすらないように注意してくださいね。   【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項3】運動・飲酒の禁止 コロナワクチン接種当日は、通常の生活は問題ありません。しかし激しい運動や過度の飲酒等は控えてください。 尚、厚生労働省ホームページを見ると、コロナワクチンは「現時点での感染予防効果が十分には明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります」と発表しております。つまり、ワクチン接種をしても引き続き感染予防対策を徹底しましょう、ということですね。みなさん大変かと思いますが、感染予防効果がはっきりするまで、感染対策を続けましょうね。     まとめ では、これまでの内容をまとめると 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類を語る前に 千葉市で接種できるコロナワクチンは2種類 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!mRNAワクチンとは? 千葉市で接種できるコロナワクチンを詳しくご紹介 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類1】ファイザー社の新型コロナワクチン 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類2】武田/モデルナ社の新型コロナワクチン 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種当日の注意事項2つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項1】発熱していないか 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!当日の注意事項2】肩の出しやすい服装 千葉市で接種できるコロナワクチンの種類について解説!接種後の注意事項3つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項1】15分(30分)以上の待機 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項2】清潔に保つ 【千葉市で接種できるコロナワクチンの種類!接種後の注意事項3】運動・飲酒の禁止 以上なります。 コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。  

2021.07.22

内科

千葉市のコロナワクチン!予約に関することを紹介

内科に関する記事です。
コロナワクチンの接種が始まったけど…。 千葉市では、いまだに予約ができない。 このような悩みを抱えている、千葉市在住の方はいませんか? 「コロナワクチンは不足している…」「コロナワクチンは届いてもすぐになくなる…」など、コロナワクチンの接種を希望される方は、毎日変わる状況に頭を悩まし、困っているのではないでしょうか。 今回はそんな方に向けて『千葉市のコロナワクチンの予約状況』について解説していきたいと思います。この記事では予約状況と併せて、「再開目処」や「予約時の注意点」について解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。 それではいってみましょう! 【目次】 千葉市のコロナワクチン!予約状況について語る前に 千葉市のコロナワクチン!予約状況について <個別接種会場> <集団接種会場> 千葉市のコロナワクチン!新規予約の再開について <千葉市のコロナワクチン予約のスケジュール> 千葉市のコロナワクチン!予約方法ついて解説 千葉市のコロナワクチン!予約する場所は住民票が基準 千葉市のコロナワクチン!予約方法 <個別接種会場> <集団接種会場> 千葉市のコロナワクチン!1回目と2回目の同時予約について 千葉市のコロナワクチン!予約状況の確認について 千葉市のコロナワクチン!予約のキャンセルについて <個別接種会場> <集団接種会場> 千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点3つ 【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点1】同じワクチンを接種すること 【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点2】重複して予約しないこと 【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点3】キャンセル時はすぐに連絡すること 千葉県のコロナワクチン事情について まとめ   千葉市のコロナワクチン!予約状況について語る前に コロナワクチンの予約状況について語る前に、まずはコロナワクチンの供給量に関することをお伝えします。千葉市のホームページによると「ワクチン供給量は、これまで千葉市が必要としていた供給量を下回ることが予想される」との記載がありました。そのため、今後はコロナワクチンの供給量に合わせ、その範囲内で接種体制を見直すとのことです。以上のことから、8月9日(月曜日)以降の集団接種会場は接種体制を縮小し、開設日が変更となっております。詳しくは、千葉市のホームページをご覧くださいね。       千葉市のコロナワクチン!予約状況について 先にあげた通り、現在はコロナワクチンが不足しているため予約を行っておりません。(2021年7月20日地点)。とはいえ、状況は毎日のように変わります。ですので、予約状況について気になる方は、千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)にお問い合わせしてみてください。こちらの窓口は、コロナワクチン接種予約に関することに加え、「接種場所」「接種発行権」についても教えてくれますよ。尚、予約状況についてのお問い合わせは「個別接種会場」と「集団接種会場」少し異なります。詳しくは以下の通りです。   <個別接種会場> 接種総合案内サイト「コロナワクチンナビ」でご確認いただくか、各医療機関または千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)にお問い合わせ。   <集団接種会場> 千葉市ワクチン接種予約サイトでご確認いただくか、千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)にお問い合わせ。   千葉市のコロナワクチン!新規予約の再開について 千葉市のホームページによりますと、千葉市では7月26日(月曜日)からコロナワクチンの新規予約を再開すると記載しております。ただし注意点がひとつ。それは、7月26日(月曜日)から8月1日(日曜日)までは「基礎疾患を有する方」「高齢者施設等の従事者」「60歳以上の方」を優先に予約を開始。それ以外の方は(59歳以下)、8月2日(月曜日)から予約を受け付けるとのことです。尚、予約受付再開後に予約された方の接種は、8月9日(月曜日)以降となっておりますので、ご注意ください。念の為、下記に予約再開日程をまとめておきますね。   <千葉市のコロナワクチン予約のスケジュール> 7月26日(月曜日)〜 「基礎疾患を有する方」「高齢者施設等の従事者」「60歳以上の方」 8月2日(月曜日)〜  59歳以下 ※予約受付再開後に予約された方の接種は、8月9日(月曜日)以降     千葉市のコロナワクチン!予約方法ついて解説 続きましては、コロナワクチン接種の予約方法について解説していきます。予約に関して、いくつか注意点がございますので、気をつけてくださいね。尚、現在、当院では、コロナワクチンの予約を一時的にストップしております。予約再開に関しては、板谷内科クリニックのトップページにてお知らせ致しますので、ご確認くださいね。       千葉市のコロナワクチン!予約する場所は住民票が基準 コロナワクチンの接種は、原則として住民票がある市町村(住所地)の医療機関等となっております。ですので、予約する際は住所変更がないかご確認ください。尚、千葉市は、市医師会の協力により、かかりつけ医など身近な医療機関での個別接種を中心に行い、補完的に市の公共施設で集団接種を実施しているとのことです。     千葉市のコロナワクチン!予約方法 コロナワクチンの予約は、会場により異なります。ですので、接種会場を決め、そこに記載されている予約方法に従うといった感じになります。(1回目と2回目の予約方法が異なる場合があります)尚、千葉市ホームページにて、個別接種会場と集団接種会場について調べたところ以下のような記載がありました。   <個別接種会場> 7月20日地点で医療機関の情報は載っておりません。予約受付再開後に改めて医療機関のご案内いたしますとのことです。尚、上記で書いた通り、当院ではコロナワクチンの予約再開にホームページにてお知らせする予定です。ぜひご覧ください。   <集団接種会場> 千葉市のホームページによると、コロナワクチンの集団接種会場は以下の3つです。上述した通り、現在は予約を行っておりませんのでご注意ください。 ①    千葉中央コミュニティセンター    9時00分から17時00分まで ②    イコアス千城台    10時30分から18時30分まで ③    花見川保健福祉センター    9時00分から17時00分まで 尚、1回目の接種を受けた方の2回目の接種の予約受付はコールセンターでのみ、受け付けております。(予約サイトは一時停止しています) 千葉市コロナワクチン接種コールセンター 電話番号:0120-57-8970 ※ おかけ間違いにご注意ください! 受付時間:8時30分から18時00分まで(土日・祝日を含む)       千葉市のコロナワクチン!1回目と2回目の同時予約について 千葉市のホームページによると、1回目と2回目の同時予約についてこう記載してありました。個別接種会場については各医療機関にて直接確認。一方、集団接種会場については、電話で予約する場合は1回目の予約時にあわせて2回目を予約。WEBで予約いただく場合は、千葉中央コミュニティセンターは1回目の予約時にあわせて2回目を予約。イコアス千城台及び花見川保健福祉センターは1回目の接種の際に会場で予約いただきます、とのことです。     千葉市のコロナワクチン!予約状況の確認について コロナワクチンの予約状況を確認する方法は個別と集団で異なります。個別接種会場の場合は各医療機関に直接確認。一方、集団接種会場の場合は、千葉市ワクチン接種予約サイトでご確認いただくか、千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)にお問い合わせください。     千葉市のコロナワクチン!予約のキャンセルについて コロナワクチンの予約をキャンセルすることは可能です。しかし供給されるワクチン量が限られています。なので、体調不良などのやむを得ない場合以外のキャンセルは、なるべくお控えください。尚、やむを得ない事情が発生した場合は、下記のとおりご対応ください。   <個別接種会場> 医療機関ごとに予約方法や取扱いが異なります。直接ご予約の医療機関にご連絡ください。   <集団接種会場> 千葉市ワクチン接種予約サイトで行っていただくか、千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)にお問い合わせください       千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点3つ ここでは、コロナワクチン予約に関する注意点を3つお伝えします。一人一人がルールを守ることで、より多くの方が接種可能になりますよ。   【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点1】同じワクチンを接種すること 新型コロナワクチンは一定の間隔を空けて2回接種を受けていただく必要があります。その際に1回目と2回目は、必ず同じ種類のワクチンの接種を受けてください。   【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点2】重複して予約しないこと 実際に接種を受ける2回分を超えて、複数の医療機関や集団接種会場に重複して予約しないようにお願いします。現在、予約が取れずに困っている方もいらっしゃいますので、何卒ご協力ください。   【千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点3】キャンセル時はすぐに連絡すること やむを得ず予約日に接種を受けられない場合は、速やかに千葉市コロナワクチン接種コールセンター(0120-57-8970)に連絡してください。そうすることで、より多くの方が接種可能になります。   千葉県のコロナワクチン事情について 最後に千葉県のコロナワクチン事情についてお伝えします。現在、千葉県では新型コロナウイルス感染症のまん延予防のため、円滑なワクチン接種を実施していくことができるよう、国、市町村及び医療関係団体等と連携を強化し、コロナワクチンの接種を進めております。高齢者(65歳以上)の接種については8月9日現在、千葉県の高齢者の8割以上の方が第2回目まで接種を完了。一般接種においても、ワクチンの供給量に応じ順次進めている模様です。以上、千葉県のコロナワクチン事情でございました。     まとめ   では、これまでの内容をまとめると 千葉市のコロナワクチン!予約状況について語る前に 千葉市のコロナワクチン!予約状況について 千葉市のコロナワクチン!新規予約の再開について 千葉市のコロナワクチン!予約方法ついて解説 千葉市のコロナワクチン!予約する場所は住民票が基準 千葉市のコロナワクチン!予約方法 千葉市のコロナワクチン!1回目と2回目の同時予約について 千葉市のコロナワクチン!予約状況の確認について 千葉市のコロナワクチン!予約のキャンセルについて 千葉市のコロナワクチン!予約時の注意点3つ 千葉県のコロナワクチン事情について 以上になります。 コロナワクチン予防接種終了のお知らせ この度、当クリニックにおける新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、令和6年3月31日をもちましてすべての接種を終了いたしましたのでお知らせいたします。 今後の接種に関するお問い合わせは不要ですので、ご了承ください。 引き続き、皆様の健康を第一に考えた医療サービスの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。  

2021.07.21

消化器内科

消化器疾患の症状とは?消化器疾患になる原因と予防方法を解説

消化器内科に関する記事です。
食道や胃などの器官に違和感や痛みを感じて、検索すると「消化器疾患」という病名を目にすることがあると思います。消化器疾患とは、消化器系の病気を指す言葉で、さまざまな症状が見受けられます。この記事では、消化器疾患の症状について解説します。 消化器疾患になる原因や、予防方法などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 消化器疾患とは? 消化器疾患とは、消化器(胃腸)系の病気のことを指します。 消化器官は口から肛門まで続く器官で、摂取した食物を栄養素に分解(消化)したり、栄養素を血液中に吸収されたり、消化しにくい部分を体から排出したりする役割を担っています。 消化器官に該当する器官は下記の通りです。 ・口 ・のど、食道 ・胃 ・小腸 ・大腸 ・肛門 また、消化器官には消化器の外部に位置している「膵臓・肝臓・胆嚢(たんのう)」なども含まれます。これらの器官に何らかの病気が生じることを、「消化器疾患」と言います。 そして、消化器疾患として多いのは「食道がん・胃がん・大腸がん」と言われています。   消化器疾患の症状 上記でお伝えした通り、消化器官に該当する器官・臓器は多くあるため、消化器疾患の症状も多数見受けられます。消化器疾患の症状は、1つだけが起こることもあれば、複数が同時に起こることもあり、人によっては時間差でさまざまな症状が起こることもあります。 消化器疾患の症状して考えられるものを、いくつかご紹介します。   腹痛 腹痛は消化器官である、食道や胃に病気が発生したときの症状です。 日常生活で腹痛を感じることはあると思いますが、消化器疾患の症状としては、「締め付けられるような痛み」や「焼けるような痛み」といった特徴があります。 また、お腹全体に痛みを感じることもあれば、一部分だけに痛みを感じることもあり、姿勢や食事などによって痛みが変わります。日常生活で感じている腹痛とは異なる違和感を感じると、消化器疾患の疑いがあると判断できます。   胸やけ 胸やけとは、みぞおち(胸骨の下)辺りに感じる痛みや不快感を指します。 胸やけは、消化器官である胃に病気が発生したときの症状になります。 胸やけの症状から考えられる病気は、「十二指腸潰瘍・胃癌・胃炎」などさまざまです。 ただし、消化器官の病気が発生していなくても、胸やけを感じることはあります。   逆流 逆流とは、吐き気を感じていないにも関わらず、食道や胃から食べたものが上がっていることを指します。本来、吐き気を感じてから食べたものが上がってくるため、逆流は消化器疾患の症状として考えられます。   食欲不振 食欲不振とは、本来人間が感じる「空腹感」が欠如して、食べたいという気持ちがなくなることを指し、「食欲がない」という状態を食欲不振と言われます。食欲不振は、さまざまな消化器疾患の症状として考えられ、炎症や感染症によって発生するケースが多いです。 また、消化器官が「がん」になっているときの症状としても考えられます。   吐き気 吐き気とは、嘔吐感やめまい、お腹の不快感などの不快な感覚を指します。 食道や胃などの乱れから吐き気が起こることが多く、アルコールの飲み過ぎや、飛行機などの乗り物酔いなどで感じることもありますが、それらは消化器疾患の症状とは考えられません。 アルコールを飲んでいないときや、乗り物に乗っていない状態で、吐き気が生じると、消化器疾患の疑いがあると判断できます。   嚥下(えんげ)困難 嚥下困難とは、食べたものがのどを降りていく途中で詰まった感じがすることを指します。 消化器官に病気が発生していなければ、感じることがない症状だと考えられて、のどや食道などに何らかの障害物ができていると起こります。 嚥下困難の症状から最も考えられる病気が、食道がんです。 食道がんは移転するまで症状が発生しにくい傾向があるため、嚥下困難を感じたときには、すぐに病院に訪れることをおすすめします。   下痢 下痢は消化器疾患の1つの症状として考えられますが、下痢だけで消化器疾患を疑うことは難しいです。人によって便の固さや色は異なるため、下痢だけで消化器疾患を疑う必要はありません。 しかし、便の色が「黒い」ときは、消化器官の中で出血が起きている可能性が考えられます。 また、同時に吐き気を感じた場合には、消化器疾患の疑いが強くなります。 その他にも便秘などもよくみられる症状となります。 食道がんになる原因 消化器疾患の1つである食道がんは、喫煙と飲酒が原因で発生することが多いです。 食道がんにおいては、飲酒と喫煙の両方をおこなうことで相乗効果が発生し、がんのリスクが約12倍~13倍になると言われています。 さらに、飲酒に関してはより詳細に解明されていて、毎日540ミリ以上の飲酒を続けた場合の食道がん以外のがん発生リスクは、約1.7倍と言われています。 しかし、食道がんに限っては540ミリ以上の飲酒を続けることで、約5倍もリスクが上がります。 食道がんは、喫煙や飲酒の他にも、口腔内ケアをあまりおこなわない場合や、熱いものの過度な摂取も発生する原因として考えられます。 そして、食道がんは年齢が増加するとともに、発生するリスクも高くなります。50歳以上になると食道がんが発生しやすくなり、70代でピークを迎えます。 食道がんの症状である嚥下困難は、「年齢のせい」と思う方も多いので、見逃さないように注意してください。   参照:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」   大腸がんになる原因 大腸がんになる原因として考えられるのは、運動不足や野菜・果物の摂取不足、肥満、飲酒などです。大腸がんは、食生活との関わりが深いと考えられていて、牛・豚・羊といった赤身の肉や、ハム・ソーセージなどの加工肉をよく食べる習慣から、発生するリスクが高まると言われています。低繊維・高脂肪の食事、過度な飲酒、喫煙も大腸がんの発生リスクを高めると言われていて、ここ20年で大腸がんの死亡率は1.5倍に拡大しています。 また、大腸がんは家族の病歴との関わりがあるとされています。特に、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多く見受けられるので、注意が必要です。 そして、大腸がんは、初期症状が全くないケースが多く、進行するに連れて、症状が出てきます。 大腸がんの症状は、日常生活で起こりやすい「下痢・便秘・腹痛」などになるため、進行しても気付きにくい傾向があります。大腸がんは、早期で発見することが大切になるので、少しでも違和感を感じた場合には、病院で検査してもらうことをおすすめします。   胃がんになる原因 胃がんは長期間にわたる胃の中の環境悪化や、過度な刺激が発生する原因になります。 胃がんのリスク因子(病気を引き起こす因子)は、ピロリ菌感染や塩分の多い食品の過剰摂取、野菜・果物不足、過度な飲酒習慣、大量の喫煙、食事の乱れ、ストレスなどが考えられます。 中でも最もリスク因子として挙げられるのが、「ピロリ菌」です。 ピロリ菌は、胃の中で生き続けることできる「らせん形状の悪玉菌」で、食べ物や水から感染し、除菌しなければずっと生き続けることができます。ピロリ菌は、乳児期に感染していて、衛生環境が悪かった50代以上が保菌しているケースが多いです。 ただし、ピロリ菌に感染した全員が、胃がんになるわけではありません。 ピロリ菌に感染していなくても、塩分の過剰摂取や過度な飲酒習慣によって、胃がんが発生する可能性も大いに考えられます。 そして、胃がんは「大腸がん」同様に、初期症状が全くないケースが多く、進行しても目立った症状が起きない可能性があります。胃がんの症状として考えられるのは、「胸やけ・胃痛・食欲不振・血の混ざった便(黒い便)」などです。胃炎や胃潰瘍でも同じ症状が起こるため、気付きにくい傾向あるため、定期的に検査してもらうことが大切です。   参照:ピロリ菌が胃がんの原因って本当?|関係性とリスクについて解説   消化器疾患の予防方法 消化器疾患の多くは、生活習慣病との関わりが深いです。 上記でお伝えした消化器疾患になる原因でも、飲酒や喫煙、運動不足、食生活といった生活習慣病に関することが多かったと思います。 そのため消化器疾患の予防として挙げられるのは、生活習慣を正すことです。 生活習慣を正すことで、絶対に消化器疾患にならないわけではありませんが、少なからず可能性は低くできます。消化器疾患の中でも食道がんや胃がんなどは、年齢を重ねるごとに発生するリスクが高くなるとお伝えしましたが、生活習慣は若い頃から正すことが大事です。 そして、消化器疾患は症状だけで判断することが難しいので、定期的に検査をおこなうことも予防の1つになるでしょう。比較的、簡単に検査できるので、生活習慣が乱れている自覚がある方や、消化器疾患の症状が見受けられる方は、早めに検査を受けるようにしてください。   まとめ 消化器疾患とは、食道や胃、大腸など消化器官が病気になることを指します。 消化器官は体の多くの器官・臓器に該当するため、消化器疾患の症状はさまざま見受けられます。また、消化器疾患は症状の起こり方もさまざまで、時間差などで起こる可能性もあります。 消化器疾患で多いのは、「食道がん」や「大腸がん」といった死亡するリスクが考えられるものなので、少しでも違和感を感じたときには、すぐに病院で検査することをおすすめします。 そして、生活習慣が乱れている方や、家族が消化器疾患になったことがある方などは、症状が見受けられなくても、病院で検査してもらうことが大事です。

2021.05.31

リウマチ科

リウマチの改善・予防に食事は大事?症状や原因も合わせて解説

リウマチ科に関する記事です。
「関節リウマチ」と聞くと、高齢の方や女性に発症しやすいというイメージを持つ方が多いです。 しかし近年、生活習慣病の増加など年齢や性別問わず発症するリスクも高くなっています。 その関節リウマチの予防や改善に、「食事で大事にすべきポイントはないのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか? この記事では、関節リウマチになる原因や食事療法、また食事療法で気をつけるべきポイントをご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 当日の順番予約はこちらをクリック リウマチとは? リウマチとは、関節リウマチのことです。 関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。そうすると腫れや激しい痛みが生じたり、関節としての機能が失われる恐れがある病気です。 患者数は全国で70~80万人いると推定され、男女比は1:4と女性に発症することが多いです。 参照:東京女子医科大学「リウマチとは」   リウマチの症状 発症しやすい年齢は30代~50代がピークと考えられています。 初期症状では手や足の指の関節が対称性に腫れて、発熱・だるさ・食欲の低下など全身の症状が現れることがあります。加えて朝のこわばりも特徴の1つです。起床後すぐには握力がなく、衣服の着脱などの朝の身支度が困難になるなど生活に支障をきたす症状もあります。 腫れや激しい痛みを感じ、関節を動かさなくても痛みが生じるのが、他の関節の病気と異なる部分です。 主に手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすいと言われています。 自分がリウマチなのではないかと不安に感じる方は、お気軽にご相談ください。   相談したい方はこちらをクリック リウマチの原因 上記でも関節リウマチは、免疫の異常により起こるとお伝えしました。 免疫は通常、体外から体内に侵入してきたウイルス・細菌などの病原体を攻撃して、体の外に追い出す仕組みです。 しかし関節リウマチでは、この免疫に異常が起きて自分自身の細胞や体を攻撃してしまい、関節内の炎症を引き起こしています。 つまり機能を支える滑膜に炎症が起こり、炎症が長期化すると関節の破壊につなげているということです。 結果、関節の隣り合う骨が癒合して固まってしまったり、関節構造のゆるみにより脱臼して機能が損なわれるなどの症状が発生します。 手や足の指など小さい関節に発症する場合が多いですが、経過が長くなると、膝や肩・股関節などの大きな関節にも発症します。   リウマチの治療方法 一昔前までのリウマチは徐々に進行していく病気だと考えられて、治療薬も限られたものしかありませんでした。 しかし、近年では生物学的製剤などの開発が進み、早期に十分な治療や食事改善を行うことにより関節の機能や症状を和らげることにつながります。 リマウチに対する主な4つの治療 関節リウマチの治療は「薬物療法・手術療法・リハビリテーション・セルフケア」の4本柱が現状では基本です。 薬物療法には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)・副腎皮質ステロイド・疾患修飾的抗リウマチ薬(DMARDs)・生物学的製剤があります。 この中でも比較的、NSAIDsや副腎皮質ステロイドは早く「ズキズキする痛み」や腫脹(炎症)などの症状を緩和できます。しかし関節破壊を抑制する効果は少ない治療です。 また、メソトレキセートをはじめとするDMARDsや、免疫学に基づいて開発された生物学的製剤は、異常を起こした免疫を抑制し、関節破壊の進行も抑えることができますが、効果には個人差があります。 この治療法特有の副作用の心配や、高額な治療費(コスト面)にも問題があり、治療法の選択には専門医師との相談の上、判断が必要です。 治療法の進歩により患者からの診療件数は減少しているものの、関節の炎症が長期間コントロールされず、関節が変形し機能が損失した場合、人工関節に置き換える手術が必要になることもあり得ます。 参照:リウマチ性疾患に対する薬剤について リウマチに対する食事療法 食事によるリウマチ療法の支援は、有害な副作用もなく、高額な医療費も必要ありません。 症状に食欲の低下がありますが、大前提「バランスが良い食事」を摂ることが大事です。 リウマチによる食べ物の制限はありませんが、食べ過ぎによって肥満になれば関節の負担を増やすことになります。 関節リウマチには、「この食べ物を食べ続けると治る」といった答えはありません。 しかし、関節リウマチが発症しても健康体を維持するには、バランスのとれた食事をとることが基本です。 タンパク質・食物繊維・炭水化物・脂質・ミネラルをバランスよく含んだ食事を規則正しくとることが大切です。 こういった食事は関節炎の症状を改善させられる傾向があります。 理由として、低カロリー食による免疫力の低下が関節リウマチをおこす免疫反応を抑えられる可能性が高くなるからです。 また、関節リウマチは合併症を引き起こしている患者さんも多いです。 ・糖尿病を合併している場合は、栄養素のバランスやエネルギー摂取量。 ・脂質異常症を合併している場合は脂質。 ・高血圧症を合併している場合は塩分を控える。 など、ほかにも病気を治療されている方は、それぞれの合併症に適した食事をとるようにしましょう。 参照:Cochrane「関節リウマチに対する食事療法の有効性」 補足:鉄分やカルシウム、良質のタンパク質を積極的に摂ろう リウマチでは、貧血や骨粗しょう症などを併発しやすいと言われています。 併発を避けるために、鉄分やカルシウム、良質のタンパク質を積極的にとることもおすすめです。 改善や予防をより効率良く進めるために、栄養士が病気や体調に応じた食事を提案してくれる「栄養指導」といったサポートをしてくれる病院もあります。 何(食材)を、どのように(調理方法)どのくらい食べたら良いのか。など、食べ方のコツや調理の工夫について、患者さんの身体・ライフスタイルに合わせた具体的な料理や献立を教えてくれます。 ※栄養指導について気になる方は、診療・治療先の病院で、医師・看護師・薬剤師に「栄養指導」を受けたい旨や、食事に関する疑問を伝えてみてください。 リウマチに関する食事の注意点 食事療法の注意点として、「体重」について意識することを心がけてください。 体重は重くなりすぎると関節に負担がかかります。 逆に、痩せすぎていれば、体力が衰えることになり、感染症にかかる身体になりやすいなどの新たな不安要素がでてきます。 関節リウマチの患者さんにとって、体重コントロールは非常に大切です。 単に「体重が重いから痩せる」「痩せているから体重を増やす」といったことではなく、食事毎にある栄養のバランスを考えて、適切な体重を維持することを大事にしてください。詳しくは「関節リウマチに効果的な食べ物や食事療法」をご覧ください。 身体が痛くて調理が難しい時の対処法 健康を維持するため、関節リウマチを改善するため食事を意識したいと思う方は多いです。 しかし、調理には細かな作業や少し重い調理器具を持つことも多く、関節に痛みや変形があると、調理することが難しいと多くの方が悩んでいます。 痛みが強く調理や食事が辛いと感じる場合には、手作りの惣菜やお弁当などを購入したり、調理をご家族にサポートしてもらうことをおすすめします。 また、できるだけ負担をかけずに調理ができる補助具などを活用することも1つの選択肢です。 サプリメントは飲んだほうがいい? バランスのよい食事がとれていれば、サプリメントは基本的には必要ありません。 しかし、関節の痛みなどから調理が思うようにできず、食事だけでは栄養バランスが崩れてしまうことを心配し、サプリメントを飲もうと考えている方も多いです。 ただ、サプリメントの中には薬の作用に影響を与えてしまう成分もありますので、すでにサプリメントを飲んでいる場合や、これから飲もうと考えている場合には、かかりつけの医師や薬剤師に相談してましょう。 飲酒はしても大丈夫? 関節リウマチは、長く付き合っていくことを意識する必要があります。 患者さんの中には、「お酒が好き」という方も少なくないです。 関節リウマチが発症したら、お酒は一切飲んでいけないというわけではありませんが、薬物治療をされている場合、アルコール成分が薬物治療の効果に不必要な影響を与える場合があります。 自身の状態でお酒を飲んで良いのかは、かかりつけの医師に相談してみましょう。 リウマチの予防方法は? 一度炎症を起こした関節は、人体の構造的に衰えていることがあり、過剰な負荷で二次的な損傷を起こす場合があります。 関節機能を維持するだけではなく、機能向上を目指すために適切なリハビリを行っていくことが非常に重要です。 症状よっては、免疫抑制作用を持つ薬剤を投与されることもあり、手洗いやうがい、休養を十分に取るなど、また予防接種などで感染症を防ぐことも大切な予防策です。 ※ステロイド投与中は骨粗しょう症のリスクが上がるので、特に高齢者の患者さんは転倒などに気をつける必要があります。 参照:Medical Note「リウマチの原因とは? 治療の変化・予防法・リハビリなどリウマチの概要を紹介」 リウマチと喫煙の関係性 関節リウマチといった病気以外にも、喫煙は身体に大きな悪影響を及ぼします。 喫煙者の方は診断の際、医師から禁煙を勧められたこともあるのではないでしょうか? 関節リウマチの1つのリスクファクター(原因)として喫煙は挙げられています。 喫煙は、身体にとってさまざまなリスクを増加させますが、肺への負担もその1つです。 関節リウマチを予防・改善するために、禁煙を促進する薬を使いながら治療できる禁煙外来や、薬局などで購入できる禁煙補助薬など、禁煙のための選択肢が増えていますので、それらを活用することも検討してみてください。 免疫がなぜ異常を起こすのか原因について、現在のところ完全にはわかりきっていません。 しかし、遺伝的要因や喫煙習慣・歯周病との関連も指摘されているので、この際に禁煙活動も始めてみてください。 まとめ 関節リウマチの予防や改善は、「バランスの良い食事をとること」「毎日少しでも身体を動かす(運動する)」が大事です。 炎症などの痛みが強い場合は、安静することが大事ですが、症状が落ち着いたら可能な範囲でリハビリを心がけましょう。 食事療法においても、「炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル・食物繊維」そして合併症を防ぐまたは改善するための「鉄分・カルシウム」をバランスよく摂ることで、リウマチの進行を抑えたり、症状を止められる可能性も高くなります。 関節リウマチの患者さんは、治療をより良く進めるために食事も大事に心がけてください。 食生活に関する具体的なアドバイスを聞きたい方や相談がしたい方は、気兼ねなくご相談ください。   リウマチの相談がしたい方はこちらをクリック

2021.05.31

神経内科

神経疾患の症状と特徴について徹底解説

神経内科に関する記事です。
手足がしびれたり、物を掴むときに力が入らなかったりした時に考えられること。 それは『神経疾患』です。 神経疾患は、中枢神経や末梢神経などに障害が起こり、様々な症状を引き起こす病気。深刻な場合には「歩行が困難になる」「思うように話せなくなる」などの症状が起こる可能性もあります。 この記事では、そんな神経疾患の『症状』や『特徴』について解説していきたいと思います。この記事を読むことで、神経疾患を早期に見つけられる可能性がありますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それでは順番に解説していきます。 【目次】 神経疾患とは? 代表的な神経疾患10つ 【神経疾患1】アルツハイマー認知症 <アルツハイマー認知症の症状> 【神経疾患2】てんかん <てんかんの症状> 【神経疾患3】レビー小体型認知症 <レビー小体型認知症の症状> 【神経疾患4】パーキンソン病 <パーキンソン病の症状> 【神経疾患5】パーキンソン症候群 <パーキンソン症候群の症状> 【神経疾患6】運動失調症 <運動失調症の症状> 【神経疾患7】重症筋無力症 <重症筋無力症の症状> 【神経疾患8】ニューロパチー <ニューロパチーの症状> 【神経疾患9】球脊髄性筋萎縮症 <球脊髄性筋萎縮症の症状> 【神経疾患10】脊髄小脳変性症 <脊髄小脳変性症の症状> まとめ   神経疾患とは? 神経疾患とは、脳・脊髄・神経が侵される病気。神経系は非常に多くの身体機能を制御しているため該当する症状は多岐にわたります。代表的な疾患としてはパーキンソン病、脊髄小脳変性症、ウイルスや菌による神経炎や脊髄炎などがあります。もっと詳しく知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトに書いておりますので、そちらをご覧ください。           代表的な神経疾患10つ さて、ここからは代表的な神経疾患9つをご紹介していきたいと思います。それぞれの症状や特徴まで詳しく解説していきますので、ご自身に当てはまる症状がないか照らし合わせてみてくださいね。   【神経疾患1】アルツハイマー認知症   1つ目に紹介する神経疾患は『アルツハイマー認知症』です。アルツハイマー認知症は「記憶障害」「不安・幻覚」「怒りっぽくなる・意欲がなくなる」などを症状とする神経の病気。脳の神経細胞が減り萎縮してしまうことで、さまざまな症状が出てきます。     <アルツハイマー認知症の症状>   この神経疾患の症状は上記で説明した「記憶障害」や「判断力の低下」といった中核症状に加え、「うつ」「イライラや暴力行為」「妄想」などの症状や、たちくらみなどの症状が発現することがあります。     【神経疾患2】てんかん   2つ目に紹介する神経疾患は『てんかん』です。てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮に伴って、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす慢性的な脳の病気。てんかん患者は、世界で4,000~5,000万人いるとされ、発症率はどの国でもほぼ同じ。日本では、60万~100万人の患者さんがいると推定されており、神経疾患のなかではもっとも多いと言えるでしょう。   <てんかんの症状>   この神経疾患は、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作・てんかん発作が特徴となっております。てんかん発作の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々です。例えば、手足をガクガクと一定のリズムで曲げ延ばしする『間代発作』や、手足がつっぱり体を硬くする硬直発作などですね。ちなみに神経疾患について解説しているサイトをご覧になれば、もっと詳しく書いておりますよ!   【神経疾患3】レビー小体型認知症   3つ目に紹介する神経疾患は『レビー小体型認知症』です。レビー小体型認知症はレビー小体という構造物が神経細胞にたまり、認知症などの様々な症状を示す病気。似たような神経疾患に「パーキンソン病」という病気がありますが、別物になります。というのも、レビー小体型認知症では、脳のもっと広い範囲にレビー小体がたまり、多彩な症状がみられるからですね。   <レビー小体型認知症の症状>   この神経疾患の主な症状として、注意力の低下や視覚認知の障害、記憶障害などの認知機能障害がみられます。しかし、初期から中期にかけては記憶障害が目立たない場合が多い。そのため、アルツハイマー型認知症のような一般的な認知症だとは認識されにくい面があるでしょう。尚、こちらの神経疾患は認知症の症状が中心ですが、幻視(実際には見えないものが見える)、レム睡眠行動障害(大声での寝言や行動化)などの症状があらわれることもあるでしょう。   【神経疾患4】パーキンソン病 4つ目に紹介する神経疾患は『パーキンソン病』です。パーキンソン病は中枢神経系(脳と脊髄)の特定の領域がゆっくりと進行性に変性していく病気。この神経疾患は、安静地震戦(筋肉が安静な状態にある時に起こる震え)、姿勢不安定(バランス維持の困難)、筋肉の緊張(こわばり)などが特徴として挙げられます。   <パーキンソン病の症状>   この神経疾患の症状には、脳内物質の減少によって起こるとされる「運動症状」と、それ以外の「非運動症状」の主に2種類があります。運動症状としては「手足の震え」「手足のこわばり」「姿勢反射」「無動」が挙げられます。一方、非運動症状では「自律神経症状」「精神症状」などが挙げられるでしょう。     【神経疾患5】パーキンソン症候群 5つ目に紹介する神経疾患『パーキンソン症候群』です。パーキンソン症候群は、パーキンソン病に似ているが異なる病気の集合体、またはパーキンソン病とよく似た運動障害症状全般を指す神経疾患です。具体的にはパーキンソン病の他「進行性核上性麻痺」「多発性ラクナ梗塞」「慢性硬膜下血腫」「正常圧水頭症」などになりますね。     <パーキンソン症候群の症状>   上述した通りパーキンソン症候群はパーキンソン病とよく似た神経疾患。そのため、症状もよく似ております。しかし原因となる神経疾患の種類によって症状の出方には細かい違いがある。例えば、進行性核上性麻痺の場合だと、発症早期から歩行姿勢が不安定でよく転倒してしまう、とかですね。もっと知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトをご覧ください。       【神経疾患6】運動失調症   6つ目に紹介する神経疾患『運動失調症』です。運動失調症は、小脳を中心とした神経系の障害により「ふらつき」「呂律が回らない」などの症状を呈する病気の総称。そのなかで「血管障害」「腫瘍」「感染」「炎症」「中毒」など、他の要因によらない慢性進行性のものを『脊髄小脳変性症』と総称しております。     <運動失調症の症状>   この神経疾患の代表的な症状は歩行時・起立時のふらつき、手の細かな動作の障害です。具体的には着衣動作でのボタンの掛けはめが困難になったり、箸を使って食事できなくなったりなど、普段意識していない動作が円滑にできなくなります。またこの神経疾患は飲み込みが悪くなり、むせて咳き込みやすくもなる症状が出ることもあるでしょう。     【神経疾患7】重症筋無力症   7つ目に紹介する神経疾患『重症筋無力症』です。重症筋無力症とは、手足を動かすと筋肉がすぐに疲れて、力が入らなくなる病気です。なぜ、こうなるかと言うと筋肉は神経筋接合部の神経終末から筋肉へアセチルコリンが放出されることで、脳からの指令が伝わり運動を開始します。しかし、重症筋無力症では、その指令を受けるアセチルコリン受容体の働きを妨げる抗体が体内で作られ、脳からの指令が筋肉に伝わりにくくなるのです。     <重症筋無力症の症状>   この神経疾患の症状の特徴は午前中の方が軽症で、午後になると悪くなるということです。(日内変動と呼ぶ)さらにもう一点は疲れやすく、疲れると症状が悪くなることがあります。(易疲労性と呼ぶ)。以上のことから、調子がいいときはあまり症状がみられないので、なまけ病や仮病などと誤解されることもあり、患者さんはしばしば理解してもらえないつらさを味わうことになるでしょう。     【神経疾患8】ニューロパチー   8つ目に紹介する神経疾患『ニューロパチー』です。ニューロパチーとは末梢神経が障害されることにより、手足のしびれや筋力の低下など、様々な症状が現れる病気の総称。具体的には末梢神経を三つに大別した「運動神経」「感覚神経」「自律神経」のいずれかが、炎症や代謝異常などにより損なわれることですね。   <ニューロパチーの症状>   この神経疾患の症状は極めて多い。また原因や障害された末梢神経の種類によっても変わります。なので、一概には言えませんが、一例を挙げると、運動神経が障害されている場合は「スムーズに歩けない」「筋力低下」「筋萎縮」などの症状が出る。感覚神経が障害されている場合は「しびれ」「痛み」「ふらつき」の症状が出るといった感じですね。末梢神経障害のことを詳しく知りたい方は、神経疾患について解説しているサイトをご覧ください。       【神経疾患8】球脊髄性筋萎縮症 8つ目に紹介する神経疾患『球脊髄性筋萎縮症』です。球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、脳の一部である脳幹や脊髄に存在する、筋肉を動かすための神経が徐々に減少することによっておこる病気。この神経疾患は成人の男性にのみ発症し、女性には発症しない遺伝性の疾患となっております。       <球脊髄性筋萎縮症の症状>   この神経疾患の主な症状は「手足や舌の筋力が落ちる」「筋肉がやせること」「飲み込みにくさやしゃべりにくさが出る」などが挙げられます。筋力の低下に関しては、とりわけ体の幹に近い筋肉に出ることが多く、立ち上がりにくさや不安定な歩きの原因となるでしょう。     【神経疾患10】脊髄小脳変性症   10つ目に紹介する神経疾患『脊髄小脳変性症』です。脊髄小脳変性症は「歩行時のふらつき」「手の震え」「呂律が回らない」などを症状とする神経の病気。この神経疾患は中年期以降に多いですが、病型によっては小児期にも発症します。残念なことに日本では比較的多い難病で全国に約2万人の患者様がいるといわれており、国の特定疾患に指定されております。     <脊髄小脳変性症の症状>   この神経疾患の症状は上記で説明した「運動失調症」の症状に加え、自律神経症状として「トイレの回数が多い」「きちんと出にくい」「漏れる」などの排尿障害や、たちくらみなどの症状が発現することがあります。     まとめ   では、これまでの内容をまとめると   【目次】 1神経疾患とは? 2代表的な神経疾患10つ     以上になります。   最後まで読んでくださりありがとうございました。   この記事が何かのお役に立てば幸いです。  

2021.05.28

呼吸器内科

呼吸器疾患の症状とは?治療法や改善策を解説

呼吸器内科に関する記事です。
咳が止まらなかったり、息苦しいと感じた際に、調べてみると「呼吸器疾患」という言葉を目にすると思います。 呼吸器疾患の症状はさまざまあり、主に喉や肺に原因がある病気です。この記事では呼吸器疾患の症状や原因、改善方法などを解説します。 この記事を読むことで早急に症状を和らげられる可能性もあるので、ぜひ最後までご覧ください。 呼吸器疾患とは? 呼吸器疾患の特徴として、腫瘍、感染症、アレルギー、自己免疫性疾患などの疾患の種類が多いということです。 また、呼吸器疾患は「気管支喘息」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「肺がん」の呼吸器感染症が呼吸器疾患の4大疾患と言われています。 呼吸器疾患の症状 上記でも記載したとおり、呼吸器疾患は複数の症状を指しています。 呼吸器疾患(呼吸器の病気)にかかることで、身体に様々な症状が出現します。 咳が止まらない 健康な身体でも1日に何回かは咳は出ます。しかし、何度も続く咳や、痰の絡みが激しい咳がある場合、呼吸器疾患の疑いがあると判断できます。 痰が異様に絡む 咳と同様に、健康な身体であっても痰はでますが、いつもよりも痰の量が増えたり、色(黄色や茶色)が付いたり、血液が混じる(血痰)などは異常のサインです。 息切れ(呼吸困難)がある 普段の生活を送っていて「呼吸が苦しい」などの症状がある場合、呼吸器疾患の疑いがあります。 通常、息切れ(呼吸困難)は、酸素が不足しているときなど、酸素消費量が多い運動後に出ることが多いですが、呼吸器疾患の進行によっては、運動をしていなくても息切れが起こるなど自覚するようになります。 喘鳴(ぜいめい)|変な呼吸音が鳴る 喘鳴とは、呼吸に伴って連続的に発生する異常な呼吸音のことです。診察に行かれる患者さんは自身の症状を説明するときに、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と表現することが多いです。 気管支喘息の発作や、異物の誤飲などがある際、気管や気管支が狭くなり、そこを無理やり通過する酸素が笛のようになって、喘鳴を出します。 胸の痛みを感じる 胸痛は、多くの疾患で出現するので、胸の痛みを訴えるだけでは疾患名(病気・症状の名前)を特定できないケースがほとんどです。 ただし、胸痛がある疾患には、狭心症・心筋梗塞などの緊急を要する病気があります。 胸痛を訴える患者さんを担当した医師は、急な発症かどうか、以前にも同じような胸痛を経験したか、他の既往症(持病)があるかなど、早急に問診します。仮に心臓の疾患であれば、循環器科もしくは呼吸器科が担当します。 嗄声(させい)|声が枯れている 声が枯れている(しゃがれ声)ということは、声帯に異常がある可能性が高いです。 こういった症状では、耳鼻咽喉科の医師が診療を担当します。 一方、声帯は大丈夫でも、それを担当する「反回神経」がマヒを起こしても声が枯れることもあります。 反回神経麻痺(=嗄声)の患者さんは声帯が正常に閉じないので、液体や麺類を食べるときむせやすくなるなどの症状が挙げられます。 参照:呼吸器の病気|一般社団法人日本呼吸器学会 ここからは上記で挙げた呼吸器疾患症状別の原因などを解説していきます。 咳喘息の原因 咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。風邪などに併発して起こることが多く、風邪を引いた後に2~3週間以上咳が続くことがあれば、この病気の可能性が高いです。 1日中激しめの咳が出る・タバコの煙・寒暖差・会話をする際に咳が出やすいのも特徴です。また、咳の発作が激しいと、胸に痛みが出てきます。 成人の中では、女性に多い傾向があり、咳喘息の再発を繰り返します。 こういった症状は、気管支喘息とは違い、呼吸困難や喘鳴はありません。さらに発熱や痰などの症状もないケースがほとんどです。 咳喘息の原因として、さまざまな刺激に対して気管支が過敏になり、気管の炎症・咳の発作が起こります。 原因として、たばこの煙(受動喫煙を含む)・室内外の温度差や天気(雨天等)・ストレスなど、さらにホコリやダニなどのハウスダストなども咳の発作の要因になると言われています。 慢性塞性肺疾患(COPD)になる原因 慢性閉塞性肺疾患(COPD) は 咳・たん・息切れが主な症状です。 頑固な咳やたんが続き気管支が狭くなる「慢性気管支炎」と肺の組織が破壊されて徐々に進行する息切れや呼吸困難を起こす「慢性肺気腫」のどちらか、もしくは両方の症状により、肺に送る空気(酸素)の流れが悪くなる病気です。 初期症状では自覚症状がほとんどないケースが多く、徐々に進行して気付けば重症となります。 慢性塞性肺疾患(COPD)は進行してから、患者さんが咳やたん・息切れなどの症状に気づく場合が多いです。 この症状を「年齢のせい」と思う方も多いので、必ず見逃さないように注意しましょう。 日本では40歳以上の8.5%(男性13.1%,女性4.4%)、COPDの潜在患者は530万人以上と推測されていて、治療を受けているのはそのうち5%未満と言われています。未治療の患者さんが多いのも特徴です。 また、慢性塞性肺疾患(COPD)は「別名タバコ病」とも言われています。この病気の最大の原因は喫煙で、患者さんの90%以上は喫煙者です。副流煙も含む喫煙が大きく影響し、タバコを吸わない人でも4.7%の人がCOPDにかかっています。 参照:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の別名はタバコ病 気管支喘息になる原因 喘息は、呼吸するときに空気の通り道である気道(気管支など)に炎症が起きて、空気の流れが制限される病気です。 気道はいろいろな吸入刺激に反応して、発作的な咳が出たり・気管支が鳴る・たまに呼吸困難が起きます。 この症状は、治療により改善したり、自然と治ったりしますが、治療の継続を怠れば繰り返し症状が出てきます。 ※年に数回軽い喘息発作を起こすだけで、たとえ無症状でも気道では長い期間炎症が継続しています。 適正な治療を行わないと、炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなり、空気の流れが元に戻らず、気道の過敏性も増します。 また、家の中など、室内のアレルギー物質として最も多いのがハウスダストやダニです。 ほかにも、花粉やカビ・薬物・排気ガスなどの大気汚染物質・呼吸器感染症(かぜやインフルエンザなど)・タバコ(副流煙)・ストレスなどが知られ、その原因は多くあります。 呼吸器疾患の治療方法 呼吸器疾患の治療方法は、症状や生活の質を改善し、病状や体力の悪化を予防することが重要です。 その治療の基本は禁煙で、病状の進行を遅らせたり合併症を予防することが見込めます。 そのほかには、運動療法(呼吸リハビリテーション)・薬物治療(気管支拡張薬や抗炎症薬の吸入、去痰剤など)・栄養療法などを組み合わせて治療を行います。 どの治療も、日常生活の中に取り入れて習慣化し継続することが、早期解決の秘訣になります。 呼吸器のリハビリもある 呼吸器官のリハビリも現代の医療では行われています。 息切れを和らげること・生活を見直すこと・運動習慣をつけることなどの私生活でも行える治療法です。 リハビリは患者全身の状態をあらゆる角度から診療し、状態を評価します。患者さんごとに、そのときの症状や状態に合う生活習慣の改善やリハビリの計画を考えます。 呼吸筋のストレッチやマッサージ、機器を使用する呼吸器の訓練、呼吸を整える歩行訓練、日常動作の工夫などを身に付けていく治療法です。 呼吸器疾患の予防や改善方法 呼吸器疾患は感染によるものが多いです。しかし、単なる感染ではなく生活習慣と深く関わりのある病気とも言われています。 上記でもお伝えした通り、たばこ病とも言われるほど患者の90%以上が喫煙者なのです。この事から分かるように呼吸器疾患最大の危険因子は喫煙であることは間違いありません。 喫煙での発症リスクは、喫煙を始めた年齢・タバコの本数・喫煙年数に比例し、喫煙量が多いほどリスクが高くなる傾向にあります。 また、喫煙者本人でなくても他の喫煙者から出る副流煙(受動喫煙)も危険因子になります。 呼吸器疾患を予防するにはまず禁煙から 上記でもお伝えしたようにCOPDなどの呼吸器疾患の原因は「喫煙」が多いです。 改善・予防方法として、「たばこを吸わないこと」に尽きます。発症リスクは喫煙年数などに比例しているので、1日でも早く禁煙に成功すれば予防効果が大きくなります。 また、COPDなどの呼吸器疾患が発症している方でも、すぐに禁煙を始られれば治療効果が上がり、症状の進行を止めることが可能です。 長い年月の間でたばこを吸っている人によっては、「今さら禁煙しても遅い」と考える人も多いのが現状です。 しかし、禁煙に「遅い」ということはなく、呼吸器疾患のリスクは格段に減少することができます。 喫煙は「喫煙者本人だけの問題」で終わらせるのではなく、受動喫煙が起こす被害を抑えるためにも、家族や職場内に喫煙者がいるなら、禁煙をサポートするか、分煙を徹底する必要があります。 参照:全国健康保険協会【呼吸器の病気】肺の生活習慣病といわれる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)

2021.05.25