板谷内科クリニックブログ

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コーヒーについての記事一覧

内科

千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|影響・飲み方の注意点を解説

内科に関する記事です。
コーヒーに含まれるカフェインは、交感神経を活性化させることで一時的に血圧を上昇させることがあります。では、高血圧の方はコーヒーを控えるべきなのでしょうか。実際には、適量のコーヒーであれば高血圧の方でも必ずしも制限する必要はありません。カフェインによる血圧上昇は一時的であり、長期的な血圧への影響は個人差があります。ただし、血圧が極端に高い方や、カフェインに敏感な方は注意が必要です。この記事では、千葉市都賀にお住まいの高血圧の方に向けて、コーヒーと血圧の関係や安全な飲み方について、内科医の視点から解説します。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 当日の順番予約はこちらから 【目次】 千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|カフェインは血圧にどう影響する? 千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|1日何杯までならOK? 千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|飲み方で変わる影響 千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|健康効果もある? まとめ|コーヒーが気になる高血圧の方は都賀の内科で相談を   千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|カフェインは血圧にどう影響する? カフェインは交感神経系を刺激し、アドレナリンの分泌を促進することで一時的な血圧上昇を引き起こします。この作用は摂取後30分から2時間程度持続し、収縮期血圧で3-15mmHg、拡張期血圧で4-13mmHgの上昇が観察されることが一般的です。興味深いことに、カフェインに対する血圧反応には個人差が大きく存在します。具体的には遺伝的要因、特にCYP1A2遺伝子の多型により、カフェインの代謝速度が異なるため、同じ量を摂取しても血圧への影響は人によって大きく変わります。また、代謝が遅い方は、より長時間にわたって血圧上昇の影響を受ける可能性があります。さらに、日常的にコーヒーを飲む常飲者では、カフェインに対する耐性が形成され、非常飲者と比較して血圧上昇反応が軽減される傾向があります。これは受容体の感受性低下や代謝酵素の誘導によるものと考えられています。なお、高血圧患者においては、この耐性形成が不完全である場合も多いため継続的な注意が必要です。このため、高血圧患者は適切な摂取量の管理と定期的な血圧モニタリングが重要となります。   千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|1日何杯までならOK? 一般的に健康な成人の場合、カフェイン摂取量は1日400mgまでが安全とされております。これはコーヒー3-4杯に相当します。この範囲内であれば、多くの研究で健康への悪影響は認められておらず、むしろ抗酸化作用や認知機能の向上といった利益も報告されています。ただし、摂取のタイミングには注意が必要です。空腹時の摂取は胃酸分泌を促進し、胃粘膜への刺激が強くなるため胃炎や消化性潰瘍のリスクを高める可能性があります。また、カフェインの半減期は4-6時間であるため、就寝前6時間以内の摂取は睡眠の質を低下させ、結果として翌日の血圧にも悪影響を与える恐れがあります。なお、妊婦においては、カフェインが胎盤を通過し胎児の発育に影響する可能性があるため、1日200mg以下への制限が推奨されます。心疾患、特に不整脈や狭心症をお持ちの方は、カフェインが心拍数や血圧を上昇させ症状を悪化させる危険性があるため、主治医との相談の上で摂取量を決定することが重要です。   千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|飲み方で変わる影響 ブラックコーヒーは血糖値や脂質代謝への影響が最も少ない飲み方です。コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸は糖の吸収を穏やかにし、脂肪の蓄積を抑制する効果が期待できます。しかし砂糖やミルクを加えることで、これらの利益は相殺され、むしろ血糖値の急激な上昇や脂質摂取量の増加を招く可能性があります。特に注意すべきは添加物の影響です。角砂糖1個で約16kcal、コーヒーフレッシュ1個で約12kcalとなり、1日数杯飲む習慣がある方では意外にカロリー摂取量が増加します。また、市販のコーヒー飲料には予想以上に多くの砂糖が含まれており、糖尿病や肥満のリスク因子となる恐れがあります。なお、水分補給の観点では、コーヒーは軽度の利尿作用があるものの、通常の摂取量では脱水を引き起こすことは少なく、水やお茶の完全な代替品とはなりません。十分な水分補給のためには、コーヒー以外にも水分を摂取することが望まれます。高血圧の方は特に、ナトリウム制限と適切な水分バランスの維持が重要であり、コーヒーを楽しみながらも全体的な食事療法の一環として考えることが大切です。   千葉市都賀で高血圧とコーヒーの関係が気になる方へ|健康効果もある? コーヒーは血圧への懸念から敬遠される方も多いですが、近年の研究では多くの健康効果も報告されています。ここでは、コーヒーの持つ健康効果について解説していきます。 コーヒーには抗酸化作用や糖尿病予防効果も報告されています コーヒー豆には強力な抗酸化物質であるクロロゲン酸やカフェ酸が豊富に含まれており、これらの成分は細胞の酸化ストレスを軽減し、動脈硬化の進行を抑制する効果があります。大規模な疫学研究では、適度なコーヒー摂取により2型糖尿病の発症リスクが20-30%減少することが示されています。クロロゲン酸は糖の吸収を遅らせ、インスリン感受性を改善する作用があり、血糖値の安定化に寄与します。また、コーヒーに含まれるニコチン酸は肝機能の改善にも関与し、脂肪肝の予防効果も期待されています。さらに、認知機能の維持やパーキンソン病の予防効果についても多くの研究で報告されており、コーヒーの神経保護作用が注目されています。これらの効果は主にポリフェノール類の抗炎症作用によるものと考えられています。なお、血糖値を下げるのに効果的な食べ物については「血糖値を下げるのに効果的な食べ物を紹介」をご覧ください。 飲みすぎなければ健康に役立つ可能性もあります 重要なのは適量摂取という点です。1日3-4杯程度の摂取であれば、多くの研究で死亡率の低下や心血管疾患のリスク減少が示されています。フィンランドの大規模コホート研究では、適度なコーヒー摂取者は非摂取者と比較して、心筋梗塞のリスクが15%低下することが報告されました。また、肝がんや大腸がんの発症リスクの低下も複数の研究で確認されています。ただし、これらの効果は過剰摂取では期待できません。1日6杯以上の摂取では、むしろ不安症状の増加や睡眠障害のリスクが高まります。また、妊娠中や授乳中の女性、不整脈のある方、胃潰瘍の既往がある方は特に注意が必要です。個人の体質や健康状態に応じた適切な摂取量を見極めることが、コーヒーの健康効果を最大化するポイントとなります。なお、コーヒーは2型糖尿病の予防に効果的な飲料として注目を集めております。詳しくは「コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について」をご覧ください。 高血圧と上手に付き合うために 高血圧患者においても、コーヒーは完全に禁止すべき飲み物ではありません。確かにカフェインは一時的な血圧上昇を引き起こしますが、長期的には血管内皮機能の改善や抗炎症効果により、心血管リスクの軽減に寄与する可能性があります。重要なのは摂取方法とタイミングです。血圧測定前や薬剤服用前の摂取は避け、食後30分程度経過してから飲むことで胃への負担を軽減できます。また、デカフェコーヒーを選択することで、クロロゲン酸などの有益成分を摂取しながらカフェインの影響を最小限に抑えることも可能です。ただし、高血圧患者がコーヒーを常飲する際は、定期的な血圧モニタリングを行いながら、主治医と相談の上で個人に適した摂取量を決定することが重要です。 コーヒーは心疾患や糖尿病のリスク軽減など多くの健康効果を持つ飲み物です。鍵となるのは適量摂取と個人の体質に応じた調整です。1日3-4杯以内、ブラックでの摂取を基本とし、空腹時や就寝前は避けることが重要です。高血圧の方も完全に避ける必要はありませんが、定期的な血圧測定と医師との相談は不可欠です。また、コーヒーには血糖値の改善効果も報告されており、糖尿病予防の観点からも注目されています。血糖値が気になる方や糖尿病の管理について詳しく知りたい方は「血糖コントロールの基本と実践的な改善方法|糖尿病患者向けガイド」をご覧ください。   まとめ|コーヒーが気になる高血圧の方は都賀の内科で相談を 高血圧の診断を受けた方でも、適切な管理のもとであればコーヒーを完全に諦める必要はありません。これまでお話ししてきたように、1日3-4杯以内の適量摂取であれば、むしろ抗酸化作用や心血管保護効果といった健康上の利益を得られる可能性があります。ただし、高血圧は個人差が大きく、血圧値の変動には体調、服用薬剤、ストレス状態など多くの要因が関与します。また、降圧薬の種類によってはカフェインとの相互作用も考慮する必要があるため、自己判断での摂取量調整は危険を伴う場合があります。さらに、白衣高血圧や仮面高血圧といった特殊な病態では、日常の血圧管理がより複雑になります。このため、コーヒー摂取に関する不安や疑問をお持ちの方は、必ず医師にご相談ください。医師は血圧の状態、服用中の薬剤、生活習慣を総合的に評価したうえで、個々の患者に最適なコーヒー摂取方法をアドバイスします。なお、当院では高血圧の薬物療法はもちろん、食事指導や生活習慣の改善についてもサポートしております。高血圧の症状に心当たりのある方、もしくは健康診断などで血圧値の異常を指摘された方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2025.09.16

内科

コーヒー(カフェイン)と不眠症の関係、睡眠への影響について解説

内科に関する記事です。
この記事では、「コーヒー(カフェイン)が不眠症に与える影響」について解説していきます。後半部分では「コーヒー(カフェイン)を摂取する際の注意点」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 コーヒーが不眠症に与える影響とは? コーヒーが睡眠のリズムに与える影響 不眠症に影響しにくいコーヒーの摂取量や飲み方 不眠症症状のある人に向けたカフェイン摂取の注意点 具体的な不眠症の悩み・相談はいつでもご相談ください   コーヒーが不眠症に与える影響とは? 睡眠に関係する重要な物質として、疲労に伴い体内で産生される「アデノシン」があります。アデノシンはアデノシン受容体に結合すると、覚醒作用のあるヒスタミンの放出を抑え、眠気を感じる働きを持っています。コーヒーに含まれるカフェインは、アデノシン受容体に結合し、アデノシンの結合を阻害するため、ヒスタミンの放出が抑制されずに眠気を感じにくくなります。したがって、就寝前にカフェイン入りのコーヒーを摂取すると、眠りの質に影響を及ぼす可能性があると言われています。なお、カフェインの効果は個人差があります。一般的に摂取後30分〜2時間程度で最大の血中濃度に達し、その後2〜8時間で半減期を迎えます。習慣的にカフェインを摂取する人は、入眠困難などの不眠症状を抱える可能性が高く、過剰な摂取は睡眠の質を悪化させることが報告されています。カフェイン入りのコーヒーを摂取する際は、自身の体質や睡眠パターンに配慮して、適切なカフェインの摂取を心掛けてください。   コーヒーが睡眠のリズムに与える影響 コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経を刺激し、覚醒効果をもたらします。したがって、就寝前にカフェイン入りのコーヒーを摂取すると、眠りのリズムに影響を及ぼす可能性があります。個人差はありますが、夕方以降のカフェイン摂取は就寝時刻が遅くなる要因となり、睡眠の取りやすさに影響を与えることがあります。また、カフェインの摂取量や個人の代謝能力によっては、深い眠りの割合が減少し、寝起きが悪化することもあります。なお、睡眠のリズムに影響を及ぼす最も重要な点は、カフェインの持続時間です。カフェインの半減期は個人によって異なりますが、一般的には約3〜7時間です。そのため、就寝前数時間以内にコーヒーを摂取すると、眠りの質が低下する可能性があります。特に、就寝前に大量のカフェインを摂ると、入眠が遅れたり、深い眠りが妨げられたりすることがあります。睡眠の質を高め、健康的な生活を送るためにも、コーヒーの摂取量・摂取時間にはご注意ください。 ※カフェインはコーヒーだけでなく、他の飲み物や食品にも含まれます。カフェインが含まれるものについては「農林水産省のホームページ」をご覧ください。   不眠症に影響しにくいコーヒーの摂取量や飲み方 コーヒーに含まれるカフェインは適切な量で摂取すれば、眠気を解消したり、集中力を上げたりするのに役立ちます。しかしながら、過剰に摂取すると動悸・下痢・吐き気などの身体症状、興奮・不安・イライラといった精神症状、また不眠症などの様々な副作用が現れる可能性があります。そのため、カフェインの摂取量には注意が必要です。具体的には、健康な成人の方に関しては、一日に「2〜3杯まで」であれば、カフェイン入りコーヒーを摂取しても健康へ悪影響を及ぼさないと考えられています。ただし、個人差があるため、体調や生活状況に合わせて適切な摂取量を把握することが大切です。なお、カフェインを飲む際には食事との相互作用にも注意が必要です。空腹時にコーヒーを飲むと、カフェインがより速く吸収され、効果が強く現れることがあります。食事と一緒に摂ることで、カフェインの吸収が緩やかになり、血中濃度を安定させることができますので、コーヒーを楽しむ際には飲むタイミングや食事との関係にも配慮してください。   不眠症症状のある人に向けたカフェイン摂取の注意点 不眠症の症状を抱える方は、カフェイン摂取に対して特別な注意が必要です。以下、不眠症の症状のある方に向けたカフェイン摂取の注意点です。 【カフェイン摂取の注意点1】摂取量を制限 不眠症の症状がある方は、カフェインの摂取量を最小限に抑える必要があります。一般的な健康な成人であれば、一日に300〜400mg程度が適切な摂取量とされていますが、個人差があるため、自身の体調に合わせて適量を見極めることが大切です。 【カフェイン摂取の注意点2】就寝前の摂取を避ける 就寝前にカフェインを摂取することは控えるべきです。カフェインは摂取後3〜7時間程度影響が持続し、入眠を妨げる可能性があります。夕方以降はカフェインの摂取を控えるよう心掛けてください。 【カフェイン摂取の注意点3】空腹時のカフェイン摂取 空腹時にカフェインを摂ると、吸収が速くなり効果が強く出ることがあります。カフェインを摂取する際は、なるべく食事と一緒に摂取してください。 【カフェイン摂取の注意点4】カフェイン摂取のタイミング カフェインの効果は個人によって異なりますが、一般的に摂取後3〜7時間程度は影響が続きます。不眠症症状を抱える方は、カフェイン摂取後の体感をよく観察し、睡眠の時間帯と摂取のタイミングに注意してください。 【カフェイン摂取の注意点5】コーヒーの種類 カフェインに敏感な方や就寝前にカフェインを摂りたくない方は、デカフェコーヒーを選択することが適しています。デカフェコーヒーはカフェインをほとんど含まず、睡眠への影響を最小限に抑えることができますので、お勧めです(もちろん、ノンカフェインコーヒーもお勧めです)。   具体的な不眠症の悩み・相談はいつでもご相談ください 「睡眠が浅い」「なかなか寝付けない」など、睡眠に関して問題があることで「日常生活に支障が出ている」と感じている方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。睡眠不足は単に身体の疲れが残りやすくなるだけでなく、体の病気や心の病気の原因となります。また睡眠障害自体が“心の病気”の前兆の可能性もあります。そのため、不眠症の症状が続く場合は、自己治療に頼るのではなく、医師への相談と早期の治療を推奨します。医師は症状や原因を特定し、個別に合った治療法を提案してくれます。また、医師は必要に応じて適切な検査や評価を行います。ですので、自己治療に頼るのではなく、積極的に医療機関を受診してくださいね。なお当院では、不眠症に対する診断と治療を行っております。不眠の症状や原因について悩んでいる方、あるいは不眠症の症状にお心当たりのある方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.07.26

糖尿病・代謝内科

コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
この記事では、「糖尿病とコーヒーの関係」について解説していきます。後半部分では「糖尿病予防のための摂取量」について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 【目次】 コーヒーは糖尿病リスクを抑える? コーヒーは死亡リスクも下げる なぜコーヒーが糖尿病を予防するのか コーヒーによる肝機能等への効果 糖尿病予防のための摂取量 コーヒーの適切な飲み方 ブラックコーヒーがおすすめ まとめ   コーヒーは糖尿病リスクを抑える? コーヒーは2型糖尿病の予防に効果的な飲料として注目を集めており、日本を含む世界各国から「コーヒーには2型糖尿病を予防する効果がある」という報告が発表されております。 国立国際医療研究センターが2009年に発表した“JPHC研究”では、コーヒーを飲む回数が1日3〜4杯の方人は、ほとんど飲まない人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが男性で17%、女性で38%低下することが分かっております(40〜69歳の日本人約5万6,000人を対象)。   コーヒーは死亡リスクも下げる コーヒーをよく飲む人は糖尿病リスクが低下するだけでなく、死亡リスクも低下することが最近の研究で明らかになっております。英国バイオバンクの発表では、死亡リスクはコーヒーをまったく飲まない人に比べ、コーヒーを1日に2〜3杯飲む人は12%、4〜5杯飲む人は12%、6〜7杯飲む人は16%、6杯以上飲む人では14%低下したと伝えております。   なぜコーヒーが糖尿病を予防するのか コーヒーが糖尿病の予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸が代謝に関わっている可能性が指摘されております(コーヒーが2型糖尿病の発症を抑制するメカニズムは、まだ解明されておりません)。 <カフェイン> カフェインを摂取すると基礎代謝率が3~11%上がり、摂取するカフェイン量が多いほど、その効果も上がることが分かっております。このようなことからカフェインの摂取は「運動時の脂肪燃焼を促進する可能性がある」と考えられております。 <クロロゲン酸> クロロゲン酸とは“ポリフェノール”の一種で、主にコーヒー豆やじゃがいも等に含まれる成分です。クロロゲン酸には糖質の吸収を緩やかにする効果があるため、血糖値の急激な上昇が抑えられます。またクロロゲン酸には抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などが知られており、近年では糖尿病や肥満の予防のためのサプリメントなどに利用されています。   コーヒーによる肝機能等への効果 コーヒーに含まれるクロロゲン酸は抗酸化作用をもち、肝臓での「糖新生」を抑制する効果があります。またクロロゲン酸には、中性脂肪の蓄積による「脂肪肝」を予防する効果があります(脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が溜まった状態を表します)。脂肪肝はメタボリックシンドロームにもつながると言われており、放置すると肝炎などを引き起こす可能性が高くなります。   糖尿病予防のための摂取量 国立国際医療研究センターが2009年に発表した“JPHC研究”では、コーヒーを飲む回数が1日3〜4杯の方人は、ほとんど飲まない人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが男性で17%、女性で38%低下することが分かっております。このようなことから、糖尿病予防のためのコーヒー摂取量は、1日3〜4杯が目安と言えます。ただし、コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、不眠症や神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈が引き起こされる恐れがあります。また、コーヒーのカフェインは、血糖を下げるインスリンの産生と感受性にも影響すると考えられております。ですので、コーヒーの飲みすぎには注意してください。   コーヒーの適切な飲み方 コーヒーに含まれているカフェインは、インスリンが分泌していない空腹時に飲むと、血糖値を下げる“ミトコンドリア”を活性化させます。このようなことから糖尿病予防の効果を上げる飲み方としては満腹時よりも、「空腹時にコーヒーを飲むほうが良い」とされております。ただしコーヒーに含まれるクロロゲン酸には、胃腸の働きを抑制する働きがあります。そのため空腹時はよりダイレクトにその作用を感じやすく、胃の動きが弱まってしまう可能性があり、最悪のケースでは便秘による「腹痛」や「吐き気」を引き起こす可能性がありますので、注意してください。   ブラックコーヒーがおすすめ 糖尿病の方がコーヒーを飲む場合には、コーヒーに砂糖やミルクを入れると血糖コントロールを悪化させる可能性があるため、できるだけブラックコーヒーの形で飲んでください。甘くてまろやかなコーヒーは美味しいかもしれませんが、カフェインと砂糖が血糖値の急激な上昇を引き起こします。すると血糖コントロールが乱れ、血管が傷つきやすくなり、合併症のリスクにつながります。ですので、甘いコーヒーはできるだけ飲まないようにしてください。   まとめ 糖尿病になっても、初期段階では自覚症状がありません。そのため健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということも多々あります。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、「糖尿病の症状かもしれない…」と気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。糖尿病にお心当たりのある方、あるいは検診などで血糖値に異常を指摘された方などいらっしゃいましたら、まずお気軽にご相談ください。 当日の順番予約はこちらから

2023.02.21