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循環器疾患ってなに?種類と症状を徹底解説!
2021.05.29
階段を上がるだけで息切れがするようになったり、夕方になるとむくみがひどくなったりした場合『循環器疾患』である可能性があります。 循環器疾患は心筋梗塞や脳卒中など、突然起こるイメージが強いですが、実際は自分でも気づかぬうちに、ゆっくりと病気が進行しているケースが多い。そのため、違和感を覚えたら、早めにかかりつけ医に行くことが大切です。 この記事では、少しでも早く病気のサインに気づけるよう、循環器疾患の『症状』や『種類』について解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。 それでは順番に解説していきます。
【目次】
循環器疾患とは?
循環器疾患とは⾎液を全⾝に循環させる臓器である『⼼臓』や『⾎管』などが正常に働かなくなる病気。大別すると『⾼⾎圧・⼼疾患』『脳⾎管疾患』『動脈瘤』などに分類されます。
循環器疾患の死亡率って高いの?
日本人における死因の第1位は悪性腫瘍(がん)。第2位は循環器である心臓や血管に関わる病気となっております。そのため、循環器疾患全体にかかる医療費は高い。平成29年で見ると、国⺠医療費の 19.7%を占め、第1位となっております。
代表的な循環器疾患10つ
では、ここからは代表的な循環器疾患を独断と偏見で9つ選んで、ご紹介していきたいと思います。
【循環器疾患1】急性心筋梗塞
1つ目に紹介する循環器疾患は『急性心筋梗塞』です。急性心筋梗塞は冠動脈が閉じることで心筋に栄養や酸素が行き届かなくなり、壊死することで起きる病気です。
【循環器疾患2】狭心症
2つ目に紹介する循環器疾患は『狭心症』です。この循環器疾患は心臓の筋肉に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気。心臓はそのほとんどが心筋と呼ばれる筋肉でできており、1分間に60回から100回ほど規則的に伸びたり縮んだりしてポンプの動きをしております。しかし、この循環器疾患になると、心筋を養う冠動脈の内腔が狭くなって、心臓の筋肉に十分な血液が流れなくなる。その結果、心臓に必要なだけの栄養と酸素がなくなり、心筋は酸素と栄養不足に陥ってうまく働けなくなるのです。
<狭心症の症状>
この循環器疾患の主な症状は「胸の痛み」「圧迫感」。時には「息苦しさ」や「動悸」として感じることもあります。胸の痛みは、一部を刺すような痛みよりも、中央部から胸全体にかけて広い範囲の重圧感や圧迫感として感じることが多いようです。狭心症の症状についてもっと詳しく知りたい方は、循環器疾患について解説しているサイトをご覧ください。
【循環器疾患3】動脈硬化
3つ目に紹介する循環器疾患は『動脈硬化』です。この循環器疾患は「動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きがわるくなる病変の総称です。ですので、正確に言うと病理学で使う呼び方で、病名ではありません。ま、簡単に説明すると『血管の老化』ですね。
<動脈硬化の症状>
この循環器疾患の症状は、血管の壁の中にLDL(悪玉)コレステロールがたまって狭くなる。その結果、血液の流れが悪くなったり、破れたりすることです。例えば、脳で言うと、動脈が狭くなる「脳梗塞」。動脈が硬くもろくなって破れる「脳出血」「くも膜下出血」などが挙げられるでしょう。動脈硬化の症状についてさらに知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【循環器疾患4】不整脈
4つ目に紹介する循環器疾患は『不整脈』です。この循環器疾患は、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態のこと。脈が1分間に50以下の場合を徐脈、100以上の場合を頻脈といいます。不整脈には病気に由来するものと、そうでない、生理的なものがあり、それほど心配する必要はないでしょう。ただし、明らかな誘因がないのに、突然、脈拍が120以上になる場合は病的な頻脈の可能性がありますので、すぐにかかりつけ医に行くことをオススメします。
<不整脈の症状>
この循環器疾患は脈拍が1分間に40以下になると「息切れ」や「めまい」や「立ちくらみ」などの症状が出る。一方、120以上の場合は「動悸」や「胸痛」や「めまい」「失神」などの症状が現れると言われております。といっても、不整脈の種類や程度により症状が異なるので、一概には言えませんが…。不整脈の症状についてもっと知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【循環器疾患5】脳卒中
5つ目に紹介する循環器疾患は『不整脈』です。この循環器疾患は脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気。この循環器疾患を発症すると、障害を受けた脳が司っていた身体機能や言語機能が失われる。また、最悪の場合には死に至ることもあります。ちなみに、脳卒中は原因によって「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」「一過性脳虚血発作」の4つに分類されます。
<脳卒中の症状>
この循環器疾患は上述した通り4つに分類されるので症状はそれぞれ異なります。例えば、脳梗塞では、手足がしびれて動かなくなったり、物が二重に見えたり、上手くしゃべれないなどの症状。脳出血やくも膜下出血では、突発する頭痛や嘔吐、意識がなくなる、手足がまひするといった症状があらわれると言えるでしょう。脳卒中の症状についてさらに詳しく知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【循環器疾患6】心臓弁膜症
6つ目に紹介する循環器疾患は『心臓弁膜症』です。この循環器疾患は心臓の4つの部屋、右心房、右心室、左心房、左心室に存在している血液の逆流を防ぐ「弁」に障害が起きることで、血液の流れが悪くなる病気。弁がうまく開かなくなるものを狭窄症、反対に閉じなくなるものを閉鎖不全症といいます。また、それぞれの弁に起こる障害によって『大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症』『僧帽弁閉鎖不全症・狭窄症』など複数の病気に分かれる。
<心臓弁膜症の症状>
この循環器疾患は異常が起きている弁の場所によって症状が異なります。ですので、一概には言えませんが、主に見られる症状としては「息切れ」「動悸」「呼吸困難」「顔面や下肢のむくみ」などが挙げられるでしょう。ちなみに、弁が十分に開かないことで血液の流れが悪くなるのが狭窄症。正常に閉じなくなることで血流が逆流してしまうのが閉鎖不全症と言います。心臓弁膜症の症状についてもっと詳しく知りたい方は、循環器疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【循環器疾患7】大動脈疾患
7つ目に紹介する循環器疾患は『大動脈疾患』です。この循環器疾患は『大動脈』に生じる様々な病気のこと。主な大動脈疾患としては「急性大動脈解離」「胸部大動脈瘤」「腹部大動脈瘤」などが挙げられるでしょう。
<大動脈疾患の症状>
この循環器疾患は多くの疾患と違って、ほとんどの場合が無症状で経過します。そのため、症状が出てからの治療が間に合わないことがあります。例えば、大動脈瘤の場合で言うと、
拍動性の痛みや激痛、または声が枯れたり、むせ込みやすい、といった症状が出現したら、すでに動脈瘤が拡大傾向にあり、破裂しやすい状態。最悪の場合、すでに破裂してしまっていることもあり得るのです。
【循環器疾患8】静脈血栓塞栓症
8つ目に紹介する循環器疾患は『静脈血栓塞栓症』です。こちらの循環器疾患は、主に足の静脈でできた血栓が、血流にのって肺の動脈に詰まる病気。深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症をまとめた呼び方になります。ま、わかりやすく言うと「エコノミークラス症候群」ですね。
<静脈血栓塞栓症の症状>
この循環器疾患の症状は主に「下肢の腫れ」「痛み」「色の変化」が挙げられます。尚、肺血栓塞栓症を起こすと「息切れ」や「胸痛」などの症状を起こすこともあり、重症化すると、「血圧低下」「意識消失」をきたすこともあり得ます。
【循環器疾患9】心不全
9つ目に紹介する循環器疾患は『心不全』です。この循環器疾患は、心臓の機能が弱まり、十分なポンプとしての役割を果たせなくなる状態のことをいいます。この循環器疾患は一度発症すると悪化を繰り返し、生命の危機に陥ることもありますので、悪化を予防することが非常に重要になっております。
<心不全の症状>
この循環器疾患は急性と慢性で症状が異なります。急性心不全の場合は短期間のうちに激しい呼吸困難や胸の痛み、動悸、咳き込みなどが現れ、顔面や手足が蒼白したり、寒気を感じたりする。一方、慢性心不全の場合は、呼吸困難や息切れ、咳き込み、疲れやすさ、手足の冷え、動悸、足のむくみなどが挙げられるでしょう。慢性の場合、始めは軽症でも少しずつ症状が悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。
【循環器疾患10】肺高血圧症
10つ目に紹介する循環器疾患は『肺高血圧症』です。この循環器疾患は心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気。具体的には、右心カテーテル検査を行って、安静仰臥位での平均肺動脈圧が25mmHg以上と定義されています。
<肺高血圧症の症状>
この循環器疾患の症状は、初期症状は軽症。次第に日常生活の中で「息切れ「疲労感」「動悸」「立ちくらみ」「胸の痛み」「むくみ」「失神」「せき」などの症状が現れ始めます。尚、はっきりと症状が自覚されるようになるころには病態が進行して肺高血圧症となっている場合が多いでしょう。
まとめ
では、これまでの内容をまとめると
以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
どの循環器疾患もそうですが、定期検診により早期発見することが可能です。
ですので、自覚症状がなくてもこまめに検診に行くようにしてくださいね。
皆さんの健康を心からお祈りしております。
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