板谷内科クリニックブログ

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糖尿病・代謝内科の糖代謝についての記事一覧

糖尿病・代謝内科

健康診断で糖代謝異常を指摘された方へ|原因・検査・受診のタイミングを解説

糖尿病・代謝内科に関する記事です。
健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘され、不安を感じていませんか。「このまま様子を見てよいのか」「医療機関を受診したほうがよいのか」と迷う方は少なくありません。糖代謝異常は早期に気づき、適切に対応することが重要ですが、そのためには検査値の意味や対応の優先度を正しく理解することが欠かせません。この記事では、糖代謝異常の基本的な考え方から検査値の見方、受診の判断基準、生活習慣を見直す際のポイントまでを分かりやすく解説します。 .cv_box { text-align: center; } .cv_box a{ text-decoration: none !important; color: #fff !important; width: 100%; max-width: 400px; padding: 10px 30px; border-radius: 35px; border: 2px solid #fff; background-color: #ffb800; box-shadow: 0 0 10pxrgb(0 0 0 / 10%); position: relative; text-align: center; font-size: 18px; letter-spacing: 0.05em; line-height: 1.3; margin: 0 auto 40px; text-decoration: none; } .cv_box a:after { content: ""; position: absolute; top: 52%; -webkit-transform: translateY(-50%); transform: translateY(-50%); right: 10px; background-image: url("https://itaya-naika.co.jp/static/user/images/common/icon_link_w.svg"); width: 15px; height: 15px; background-size: contain; display: inline-block; } 当日の順番予約はこちらから 【目次】 糖代謝とは? 健診で糖代謝の異常を指摘されたら? 糖代謝異常を確かめる精密検査の流れ 糖代謝異常の原因と生活習慣の関係 糖代謝の数値がなかなか改善しないときは? まとめ|健康診断で糖代謝が気になる方へ   糖代謝とは? 私たちの体は食事から得た糖を効率的に利用する仕組みを持っています。ここでは、その糖代謝の基本と健康診断で測定される指標について詳しく解説します。 糖代謝とは:体の中で糖(エネルギー源)を使う仕組み 糖代謝とは、食事から摂取した糖質を体内でエネルギーに変換し、利用・貯蔵する一連の流れのことです。食事をすると血液中のブドウ糖が増加し、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの働きによって、ブドウ糖は筋肉や肝臓、脂肪組織などに取り込まれ、エネルギーとして使われたり、グリコーゲンや脂肪として蓄えられたりします。健康な状態では、食後に上がった血糖値は数時間で正常範囲に戻ります。しかし、インスリンの分泌が不十分だったり、インスリンが効きにくくなったりすると、血糖値が高い状態が続き、糖代謝異常として現れます。この状態が続くと糖尿病へと進行する可能性があるため、早期の発見と対応が重要です。 健康診断でよく測る指標 糖代謝の状態を評価し、糖尿病やその予備群を早期発見するために、健康診断では以下の指標が測定されます。 <空腹時血糖値> 空腹時血糖値は、10時間以上絶食した状態で測定する血糖値です。基準値は100mg/dL未満とされており、100〜125mg/dLは「空腹時血糖異常」、126mg/dL以上が複数回確認されると糖尿病と診断されます。この検査は朝食前の安静時の血糖管理能力を評価する基本的な指標です。 <HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖)> HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンに糖が結合したもので、過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖状態を反映します。基準値は5.5%以下で、6.0〜6.4%は糖尿病予備群、6.5%以上で糖尿病が強く疑われます。一度の食事の影響を受けないため、長期的な血糖コントロールの状態を把握するのに適しています。   合併症(心筋梗塞、脳梗塞、腎症など)につながる可能性あり 糖代謝異常を放置すると、徐々に糖尿病へと進行するだけでなく、全身にさまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。高血糖状態が続くことで血管が傷つき、動脈硬化が進行します。その結果、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる血管疾患の発症率が大幅に上昇します。また、細い血管がダメージを受けることで、糖尿病性腎症による透析導入、糖尿病性網膜症による視力障害、糖尿病性神経障害による足の壊疽など、生活の質を大きく低下させる合併症も起こりえます。これらの合併症は自覚症状がないまま進行することが多く、気づいた時には重症化しているケースも少なくありません。だからこそ、健診での異常値を軽視せず、早期に適切な対応を始めることが極めて重要なのです。   健診で糖代謝の異常を指摘されたら? 健康診断で糖代謝の異常を指摘されると不安になるものです。ここでは、検査数値の意味や再検査の必要性、総合的な評価の重要性について解説します。 数値の種類と意味:血糖値(空腹・随時)、HbA1cの判定基準(正常・境界・糖尿病型) 糖代謝異常の判定には、主に血糖値とHbA1cが用いられます。空腹時血糖値は100mg/dL未満が正常、100〜125mg/dLが境界型(空腹時血糖異常)、126mg/dL以上が糖尿病型とされます。随時血糖値(食事時間に関係なく測定した値)では、200mg/dL以上が糖尿病型の目安です。一方、HbA1cは5.5%以下が正常、6.0〜6.4%が境界型(糖尿病予備群)、6.5%以上が糖尿病型と判定されます。これらの基準を組み合わせて評価することで、糖代謝の状態をより正確に把握できます。例えば、空腹時血糖値が正常範囲内であってもHbA1cが高い場合、食後に血糖値が上昇しやすい可能性があるため、精密検査が必要となることもあります。数値の意味を正しく理解することが、適切な対応につながる重要なポイントです。 再検査を受けて現状を正確に把握することが大切 健康診断で一度異常値が出たからといって、すぐに糖尿病と確定診断されるわけではありません。血糖値は体調や前日の食事、睡眠不足、ストレスなどの影響を受けやすく、一時的に基準値を超えることもあります。そのため、糖尿病の確定診断には、別の日に再度検査を行い、複数回異常値が確認されることが原則です。ただし、健診結果で空腹時血糖126mg/dL以上、HbA1c6.5%以上、随時血糖200mg/dL以上のいずれかに該当する場合は「要再検査」または「要精密検査」と判定され、医療機関での再評価が強く推奨されます。特に明らかな高血糖や口渇、多尿などの症状がある場合は、一度の検査でも早急な受診が必要です。異常値を放置せず、まずは再検査を受けて現状を正確に把握することが大切です。 生活習慣・食事・体重・運動習慣などを含めて評価する必要がある 糖代謝異常は、検査数値だけでなく、日常の生活習慣全体を踏まえて評価することが重要です。肥満(特に内臓脂肪の蓄積)、運動不足、過食、アルコールの過剰摂取、喫煙などは、インスリン抵抗性を高め、糖代謝を悪化させる主要な要因となります。また、家族に糖尿病患者がいる方や、過去に妊娠糖尿病を経験した女性は、遺伝的・体質的にリスクが高い傾向があります。医療機関を受診する際には、これらの背景情報も含めて医師に伝えることで、より正確なリスク評価と適切な対応方針が立てられます。たとえ検査値が境界型であっても、生活習慣の改善だけで正常化できるケースは少なくありません。逆に、生活習慣が乱れたまま放置すると、数値は徐々に悪化していきます。検査結果を契機に、自身の生活を見直すことが予防と改善の鍵となります。 健診で糖代謝異常を指摘された場合、まずは血糖値やHbA1cの数値がどの段階にあるのかを正しく理解することが大切です。一度の異常値だけでは確定診断にはなりませんが、要再検査と判定されたら必ず医療機関を受診してください。また、数値だけでなく、肥満や運動不足、食生活の乱れといった生活習慣全体を含めた評価が必要です。早期に適切な対応を始めることで、糖尿病への進行を防ぎ、健康な状態を維持できる可能性が大きく広がります。不安を感じたら、まずは医師に相談することをお勧めします。   糖代謝異常を確かめる精密検査の流れ 健康診断で糖代謝の異常を指摘された後、医療機関でどのような検査が行われるのか、不安に感じる方も少なくありません。ここでは、精密検査の内容や流れ、事前に知っておきたい準備のポイントについて詳しく解説します。 内科で受ける主な検査の紹介 糖代謝異常の精密検査では、糖尿病の診断だけでなく、合併症のリスクや全身状態を評価するため、複数の検査が組み合わせて行われます。 <空腹時血糖値・HbA1c> 最も基本的な検査で、採血によって測定します。空腹時血糖値は現時点での血糖コントロール状態を、HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均血糖状態を反映します。両方の数値を確認することで、一時的な変動なのか、慢性的な高血糖なのかを判断できます。 <尿糖・アルブミン尿> 尿検査では、血糖値が高すぎて尿中に糖が漏れ出していないか(尿糖)、腎臓の細かい血管がダメージを受けていないか(アルブミン尿)を確認します。特にアルブミン尿は糖尿病性腎症の早期発見に重要な指標です。 <血液脂質・肝機能・腎機能> 糖代謝異常は脂質異常症や脂肪肝を合併しやすく、また腎機能の低下は糖尿病合併症の重要なサインです。LDLコレステロール、中性脂肪、肝酵素(AST・ALT)、腎機能(クレアチニン・eGFR)などを測定し、全身の代謝状態とリスクを総合的に評価します。 精密検査の流れ:受付 → 問診 → 採血 → 検査 → 医師による診断・説明 医療機関での精密検査は、まず受付で保険証と健診結果を提出するところから始まります。次に問診票の記入や看護師・医師による問診が行われ、現在の症状、家族歴、生活習慣、服薬状況などが詳しく確認されます。その後、採血が行われ、空腹時血糖やHbA1c、脂質、肝機能、腎機能などが測定されます。また、尿検査も同時に実施されることが一般的です。なお、検査結果が出るまでの時間は検査内容によって異なり、当日中に結果説明が行われる場合と、後日あらためて受診が必要となる場合があります。いずれの場合も、最後に医師から検査結果の説明があり、糖尿病の診断の有無や現在の状態、今後の治療方針や生活習慣に関する指導が行われます。不明な点や不安があれば、この時点で遠慮なく確認することが大切です。 検査の所要時間・準備(前日の食事、空腹対応など)のポイント 精密検査を受ける際には、正確な結果を得るための準備が必要です。空腹時血糖の検査を受ける場合は、前日の夜9時以降は食事を控え、検査当日の朝も絶食する必要があります。水やお茶などの無糖の飲み物は飲んでも問題ありませんが、ジュースやコーヒーに砂糖を入れたものは避けてください。また、前日の夜は暴飲暴食を避け、いつも通りの食事を心がけることが大切です。なお、検査にかかる所要時間は、通常の採血のみであれば受付から会計まで1〜2時間程度ですが、追加の検査を行う場合は3〜4時間かかることもあります。さらに、服薬中の薬がある場合は、事前に医療機関へ確認し、検査当日の朝に服用するかどうかの指示を受けておくと安心です。時間に余裕を持って受診することが望まれます。 糖代謝異常の精密検査では、空腹時血糖やHbA1c、尿検査、血液検査など複数の項目を総合的に評価します。検査の流れは受付から始まり、問診、採血、検査を経て医師による診断・説明まで進みます。正確な結果を得るためには、前日夜からの絶食や当日の準備が重要です。   糖代謝異常の原因と生活習慣の関係 糖代謝異常は突然起こるものではなく、日々の生活習慣が大きく影響しています。ここでは、糖代謝に影響を与える生活習慣や体質的な要因、そして改善への取り組み方について解説します。 生活習慣が影響する主な因子 糖代謝の状態は、日常の食事や運動、睡眠などの生活習慣によって大きく左右されます。以下のような因子が特に重要です。 <糖質過多・高カロリー食> 白米、パン、麺類、甘い飲料やお菓子などの糖質を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、膵臓に大きな負担がかかります。また、揚げ物や脂質の多い食事を続けると内臓脂肪が蓄積し、インスリンの効きが悪くなります。特に夜遅い時間の食事や早食い、ながら食いは血糖コントロールを乱す原因となります。 <運動不足・肥満> 運動不足により筋肉量が減少すると、ブドウ糖を効率よく消費できなくなります。さらに内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌される物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値が下がりにくくなります。特に腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合は、内臓脂肪型肥満の可能性が高く注意が必要です。 <ストレス・睡眠不足> 慢性的なストレスや睡眠不足は、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増やし、血糖値を上昇させます。また、睡眠の質が悪いと食欲を調整するホルモンバランスが乱れ、過食につながりやすくなります。不規則な生活リズムも自律神経の乱れを招き、糖代謝に悪影響を及ぼします。 <喫煙・過度の飲酒> 喫煙はインスリン抵抗性を高め、糖尿病のリスクを増加させるとされています(禁煙すれば糖尿病のリスクが30~40%減少します)。また、アルコールの過剰摂取は肝臓での糖の代謝を妨げ、高カロリーによる肥満の原因にもなります。特にビールや甘いカクテルは糖質も多く含むため、血糖値への影響が大きくなります。 遺伝・加齢・ホルモンの変化も関与 糖代謝異常は生活習慣だけでなく、遺伝的要因や加齢、ホルモンの変化も深く関わっています。両親や兄弟姉妹に糖尿病患者がいる場合、遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っている可能性があり、同じ生活習慣でも発症リスクが高まります。また、年齢を重ねると膵臓の機能が低下し、インスリンの分泌量が減少したり、筋肉量の減少によってインスリンの効きが悪くなったりします。特に40歳以降は糖代謝異常が見つかりやすくなる傾向があります。さらに、女性では妊娠中や閉経後のホルモンバランスの変化が血糖値に影響することがあり、妊娠糖尿病の経験がある方は将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高いとされています。これらの体質的要因がある場合でも、生活習慣の改善によって発症を予防したり進行を遅らせたりすることは十分に可能です。 生活習慣へのアプローチが改善の第一歩 糖代謝異常の多くは生活習慣の改善によって予防・改善が可能です。まず食事では、糖質の量と質を見直し、野菜や海藻から食べる「ベジファースト」を心がけることで血糖値の急上昇を防げます。また、1日30分程度のウォーキングなどの有酸素運動と、筋力トレーニングを組み合わせることで、インスリンの効きがよくなり、血糖値が下がりやすくなります。さらに、十分な睡眠時間の確保やストレス管理、禁煙、節酒も血糖コントロールの改善に直結します。これらの取り組みは、一度に完璧を目指す必要はなく、実践できることから少しずつ取り入れ、継続することが重要です。境界型の段階であれば、生活習慣の見直しのみで数値が正常化するケースも少なくありません。医師や管理栄養士と相談しながら、自分に合った無理のない方法を選択することが大切です。 糖代謝異常の原因には、糖質過多や運動不足、肥満、ストレス、睡眠不足、喫煙、飲酒といった生活習慣が深く関わっています。また、遺伝や加齢、ホルモンの変化といった体質的要因も影響しますが、これらがある場合でも生活習慣の改善は効果的です。食事内容の見直し、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒など、日常生活でできることから取り組むことが糖代謝異常の改善と予防の第一歩となります。完璧を目指さず、継続可能な範囲で少しずつ改善していくことが成功の鍵です。   糖代謝の数値がなかなか改善しないときは? 生活習慣の改善に取り組んでいるにもかかわらず、健康診断で繰り返し糖代謝の異常を指摘される場合や、HbA1cや空腹時血糖値が基準値を超えた状態が続いている場合は、早めに医療機関で精密検査を受けることが重要です。特に、のどの渇きや頻尿、体重減少といった自覚症状がみられる場合には、すでに血糖値が高い状態にある可能性があり、注意が必要です。また、高血圧や脂質異常症を併発している場合は、動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患のリスクが高まります。これらの状態を放置すると、糖尿病が確定するだけでなく、重篤な合併症につながる恐れも否定できません。そのため、早い段階で専門的な評価を受けることが重要です。なお、内科を受診することで、現在の状態を正確に評価し、生活習慣の見直しのみで対応可能か、あるいは薬物療法が必要かを判断することができます。さらに、適切な治療や生活指導を早期に開始することで、将来的な健康リスクを大きく抑えることにもつながります。数値の改善が見られない場合には、自己判断で様子を見続けるのではなく、医療機関での評価を受けることが大切です。   まとめ|健康診断で糖代謝が気になる方へ 健康診断で糖代謝の異常を指摘されると、不安を感じる方も少なくありません。しかし、一度の異常値だけで直ちに糖尿病と確定されるわけではなく、境界型の段階であれば、生活習慣の見直しによって正常化が期待できる場合もあります。大切なのは、検査数値の意味を正しく理解し、自分が現在どの段階にあるのかを把握することです。そのうえで、必要に応じて精密検査を受け、医師と相談しながら適切な対応を始めることが、将来の健康維持につながります。一方で、数値の異常を軽視して放置すると、糖尿病へ進行し、心筋梗塞や脳梗塞、腎症などの重い合併症を引き起こすリスクが高まります。特に、健診で繰り返し指摘を受けている方や、HbA1c・空腹時血糖値が改善しない方、のどの渇きや頻尿といった症状がみられる方は、早めに医療機関での評価を受けることが重要です。なお、当院では、糖代謝異常に対する精密検査から生活習慣の指導、必要に応じた治療まで、丁寧な対応を行っています。千葉市都賀周辺で糖代謝の精密検査や診断、生活指導、治療計画をご希望の方は、板谷内科クリニックでの受診をご検討ください。 当日の順番予約はこちらから

2026.01.14