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治療前に確認したい舌下免疫療法のデメリットについて
アレルギー科に関する記事です。
この記事では、「舌下免疫療法のデメリット」について解説していきます。後半部分では「舌下免疫療法の副作用」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法の効果について
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法の副作用について
舌下免疫治療は長期にわたる治療です
具体的なデメリットについてはいつでもご相談ください
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法です。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば、注射による「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など、利点が多いため現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。「舌下免疫療法について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。
※皮下免疫療法とは、アレルゲンを皮下に注射して、免疫系を強化し、アレルギー症状を緩和する治療法です。舌下免疫療法と同様、アレルゲンに対する免疫応答を正常化することで、アレルギー症状を改善することを目的としています。
舌下免疫療法の効果について
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む薬を毎日投与して、少しずつアレルゲンに対する免疫をつくっていきます。免疫ができてくると「アレルギー反応を起こさなくなる」、または「アレルギー反応が微少になる」という効果が現れます。このようなことから舌下免疫療法は、花粉飛散時期の一時的な治療とは異なり、治療期間は長くかかるものの、継続すればアレルギー症状の緩和を期待できます。つまり、「終わりのあるアレルギー治療」とも言えます。
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のメリットは、次の通りです。
【舌下免疫療法のメリット1】手軽に自宅で行える
舌下免疫療法は舌の下に薬を置いて「しばらくそのままにしてから飲み込む」という治療法のため、誰でも簡単にできます。したがって、初回の服用の際は“医師の監督下”で行うため通院が必要ですが、二回目からの服用は自宅で行うことができます。
【舌下免疫療法のメリット2】副作用が少ない
舌下免疫療法は、注射によるアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法)に比べて、副作用が少なく、治療中に重篤なアレルギー反応が発生する可能性が低いとされています。
【舌下免疫療法のメリット3】アレルゲン耐性の向上
舌下免疫療法は、徐々にアレルゲンに慣れさせることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、次第にアレルゲンに対する耐性が向上し、「アレルギー症状の軽減」や「再発率の低下」が期待できます。ただし、アレルゲン免疫療法は、アレルゲンに対する免疫反応を改善するため、完全に治癒するわけではありません。また、効果の出方や期間には個人差がありますので、治療前には必ず医師の指導を受け、治療の適否を慎重に判断する必要があります。
【舌下免疫療法のメリット4】幅広いアレルギーに有効
舌下免疫療法は、花粉症やアレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、食物アレルギーなど、幅広い種類のアレルギー疾患に対して有効であるとされています。
【舌下免疫療法のメリット5】小児にも適用可能
舌下免疫療法は、小児にも適用可能です。そのため、小さいお子さんでもスギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎を治療できます。
【舌下免疫療法のメリット6】長期的な効果が期待される
舌下免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を徐々に高めることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、治療後も長期的に効果が継続するとされています。
【舌下免疫療法のメリット7】保険適用
舌下免疫療法は保険適用の治療です。そのため、自己負担金を少なく抑えることができます。ただし、保険が適用される条件や範囲には制限があるため、治療前には医師や保険会社に確認することが必要です。
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のデメリットは、次の通りです。
【舌下免疫療法のデメリット1】利用できない方がいる
残念ながら、舌下免疫療法を利用できない方がいます。次に該当する方は、舌下免疫療法の治療を受けることができません。
・重い気管支喘息の方
・がんや免疫についての病気がある方
・対象のアレルギー(スギ花粉症またはダニ)ではない方
【舌下免疫療法のデメリット2】治療期間が長い
舌下免疫療法は、効果を期待するためには治療期間が必要であり、通常は数か月から数年にわたって治療を受ける必要があります。そのため、患者さんにとっては長期にわたる治療負担が発生することがあります。
【舌下免疫療法のデメリット3】副作用が起こる可能性がある
舌下免疫療法によって、稀にアレルギー症状を悪化させるだけでなく、吐き気、口内炎、腹痛、じんましんなどの副作用が起こることがあります。しかし、注射によるアレルゲン免疫療法に比べ、副作用の発生率は低いとされています。
舌下免疫療法の副作用について
舌下免疫療法は、副作用を引き起こすことがあります。以下、舌下免疫療法における「軽度の副作用」と「重大な副作用」です。
<軽度の副作用>
・嘔吐や腹痛、下痢
・じんましん
・口の中や唇のかゆみ
・耳のかゆみ
・のどの違和感
<重大な副作用>
・アナフィラキシーショック
・喘息発作
・意識障害
※重大な副作用の症状が見られた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
舌下免疫治療は長期にわたる治療です
舌下免疫治療は、アレルギー疾患の改善に効果的な治療法ですが、治療期間は数年にわたります。したがって治療を始める前に、患者さんやご家族が長期的な治療に対して理解を深め、継続的な治療を行うことが必要です。また、患者さん自身がきちんとした自己管理を行うことも大切です。治療を途中で中断すると、アレルゲンに対する耐性が低下する可能性があるため、医師の指導に従い、定期的に治療を受けてください。なお、舌下免疫療法の治療期間は、通常3年から5年程度です。ただし、個人差があり、治療期間は患者の症状や反応によって異なる場合があります。
具体的なデメリットについてはいつでもご相談ください
舌下免疫療法はアレルギー症状を軽減したり、予防したりする有効な治療法ですが、治療期間が長く、副作用の可能性があるため、その点について理解しておく必要があります。また、治療期間は数か月から数年にわたる場合があり、定期的な通院や検査が必要になるため、生活スタイルに合わせて計画することも重要です。舌下免疫療法の治療を検討する際は、ご家族やかかりつけの医師とよく相談し、慎重に決断することをお勧めします。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。アレルギー症状についてご相談したい方、あるいはご自身のアレルギー体質についてご相談したい方などいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.05.20
舌下免疫療法(減感作療法)とは|効果やメリット・デメリット、費用を紹介
アレルギー科に関する記事です。
この記事では、「舌下免疫療法」について解説していきます。後半部分では「舌下免疫療法のメリットやデメリット」について解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 .cv_box {
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【目次】
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法のメカニズム
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のリスク
舌下免疫療法の治療期間と費用
舌下免疫療法のまとめ
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法です。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば、注射による「皮下免疫療法」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など、利点が多いため現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。
<舌下免疫療法の効果>
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む薬を毎日投与して、少しずつアレルゲンに対する免疫をつくっていきます。免疫ができてくると「アレルギー反応を起こさなくなる」、または「アレルギー反応が微少になる」という効果が現れます。このようなことから舌下免疫療法は、花粉飛散時期の一時的な治療とは異なり、治療期間は長くかかるものの、継続すればアレルギー症状の緩和を期待できます。つまり、「終わりのあるアレルギー治療」とも言えます。「アレルギー鼻炎に対する舌下免疫療法」や「日本アレルギー学会のサイト」でも同様のことを伝えておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
舌下免疫療法のメカニズム
舌下免疫療法の効果発現メカニズムは十分には解明されていませんが、以下のように考えられております。
舌下免疫療法の実施により、日常生活で取り込まれる量より多い量のアレルゲンが体内に入ると
・制御性T細胞(過剰な免疫反応をおさえる細胞)が活性化する
・Th1細胞(アレルギー反応をおさえる細胞)が増加する
・Th2細胞(アレルギー反応を促進する細胞)の増加をおさえる
・IgEとアレルゲンの結合を妨げるIgGなど(抗体)が増加する
などの反応が引き起こされると考えられています。このように免疫反応が変化することで、効果を発現すると推測されています。
舌下免疫療法のメリット
舌下免疫療法のメリットは以下の通りです。
【舌下免疫療法のメリット1】副作用が少ない
舌下免疫療法は、注射によるアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法)に比べて、副作用が少なく、治療中に重篤なアレルギー反応が発生する可能性が低いとされています。
【舌下免疫療法のメリット2】手軽に自宅で行える
舌下免疫療法は舌の下に薬を置いて「しばらくそのままにしてから飲み込む」という治療法のため、誰でも簡単にできます。したがって、初回の服用の際は“医師の監督下”で行うため通院が必要ですが、二回目からの服用は自宅で行うことができます。
【舌下免疫療法のメリット3】アレルゲン耐性の向上
舌下免疫療法は、徐々にアレルゲンに慣れさせることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、次第にアレルゲンに対する耐性が向上し、アレルギー症状の軽減や再発率の低下が期待できます。ただし、アレルゲン免疫療法は、アレルゲンに対する免疫反応を改善するため、完全に治癒するわけではありません。また、効果の出方や期間には個人差がありますので、治療前には必ず医師の指導を受け、治療の適否を慎重に判断する必要があります。
【舌下免疫療法のメリット4】長期的な効果が期待される
舌下免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を徐々に高めることで、アレルギー反応を抑制する効果が期待されます。そのため、治療後も長期的に効果が継続するとされています。
【舌下免疫療法のメリット5】保険適用
舌下免疫療法は保険適用の治療です。そのため、自己負担金を少なく抑えることができます。ただし、保険が適用される条件や範囲には制限があるため、治療前には医師や保険会社に確認することが必要です。
【舌下免疫療法のメリット6】幅広いアレルギーに有効
舌下免疫療法は、花粉症やアレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、食物アレルギーなど、幅広い種類のアレルギー疾患に対して有効であるとされています。
【舌下免疫療法のメリット7】小児にも適用可能
舌下免疫療法は、小児にも適用可能です。そのため、小さいお子さんでもスギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎を治療できます。
舌下免疫療法のデメリット
舌下免疫療法のデメリットは以下の通りです。
【舌下免疫療法のデメリット1】治療期間が長い
舌下免疫療法は、効果を期待するためには治療期間が必要であり、通常は数か月から数年にわたって治療を受ける必要があります。そのため、患者さんにとっては長期にわたる治療負担が発生することがあります。
【舌下免疫療法のデメリット2】利用できない方がいる
残念ながら、舌下免疫療法を利用できない方がいます。次に該当する方は、舌下免疫療法の治療を受けることができません。
・重い気管支喘息の方
・がんや免疫についての病気がある方
・対象のアレルギー(スギ花粉症またはダニ)ではない方
【舌下免疫療法のデメリット3】副作用が起こる可能性がある
舌下免疫療法によって、稀にアレルギー症状を悪化させるだけでなく、吐き気、じんましんなどの副作用が起こることがあります。しかし、注射によるアレルゲン免疫療法に比べ、副作用の発生率は低いとされています。
舌下免疫療法のリスク
舌下免疫療法に伴うリスクとして危険なものは、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックとは医薬品などに対する急性の過敏反応により、蕁麻疹や嘔吐、息苦しさ、突然のショック症状などがみられることです。アナフィラキシーショックが生じる頻度は非常にまれですが、症状が悪化すると、呼吸困難、血圧低下、意識障害などを引き起こし、救急治療が必要となる場合があります。したがって注意が必要です。アナフィラキシーショックや舌下免疫療法の安全性については「日本アレルギー学会の資料」をご覧ください。
舌下免疫療法の治療期間と費用
舌下免疫療法の治療期間と費用は、次の通りです。
<舌下免疫療法の治療期間>
舌下免疫療法の治療期間は、通常3年から5年程度です。ただし、個人差があり、治療期間は患者の症状や反応によって異なる場合があります。なお、治療期間後は、アレルゲンに対する耐性が維持される期間があるため、定期的なアレルギー検査や医師の診察を受けることが推奨されます。
<舌下免疫療法の費用>
クリニックでの治療費と院外薬局での薬代と合わせて、スギ舌下免疫療法は1ヶ月2000円程度、ダニ舌下免疫療法は1ヶ月3500円程度になります(3割負担の場合)。
なお、上述した通り、舌下免疫療法の治療は各種の医療保険、介護保険が適用可能です。したがって同じ分量でもお支払額は保険負担割合(1割ー3割)に応じ変化します。当院の料金についてはこちらに詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。
舌下免疫療法における注意点とその他の治療法
舌下免疫療法を行うにあたっての注意点は、以下の通りです。
【舌下免疫療法における注意点1】対象年齢
上述した通り、舌下免疫療法は小児にも適用可能です。ただし、小さなお子さんの場合は薬を舌下に一定時間保持しておくことが難しく、治療を効果的かつ円滑に進めることができないケースがあります。そのため一般的に、舌下免疫療法は5歳以上の患者さんを対象としています。なお、対象年齢については、治療を行う医療機関や患者さんの状況によって異なるため、医師に相談することをお勧めします。
【舌下免疫療法における注意点2】開始時期
アレルゲンの種類によっては、最初に検査を行い、その結果に基づいて治療を開始することが推奨されます。ですので、治療を開始するタイミングが遅れることがあります。
【舌下免疫療法における注意点3】アナフィラキシーが発生する可能性
舌下免疫療法によって重篤なアナフィラキシーが発生する可能性があります。そのため治療を行う患者さんは、治療前に必ず医師の指導を受け、アナフィラキシーの症状や対処法について理解を深める必要があります。なお当院では、アナフィラキシー予防のため、初日はクリニックにてお薬を内服していただきます(2日目からはご自分で利用いただけます)。
【舌下免疫療法における注意点4】効果が出るのに時間がかかります
舌下免疫療法は、効果が現れるまでに数ヶ月から1年程度かかることがあります。そのため、治療を始める前に、患者さんやご家族が長期的な治療に対して理解を深め、継続的な治療を行うことが必要です。
【舌下免疫療法における注意点5】定期的に治療を受けることが必要
舌下免疫療法は、定期的に治療を受けることが必要です。治療を途中で中断すると、アレルゲンに対する耐性が低下する可能性があるため、医師の指導に従い、定期的に治療を受けてください。
<その他の治療法:皮下免疫療法について>
皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)とは、アレルゲンを皮下に注射して、免疫系を強化し、アレルギー症状を緩和する治療法です。舌下免疫療法と同様、アレルゲンに対する免疫応答を正常化することで、アレルギー症状を改善することを目的としています。なお、舌下免疫療法が「スギ」と「ダニ」の2種類に限定されるのに対し、皮下免疫療法では「ブタクサ」をはじめ幅広いアレルゲンに対応できます。皮下免疫療法について詳しく知りたい方は「」をご覧ください。
舌下免疫療法のまとめ
舌下免疫療法はアレルギー症状を軽減したり、予防したりする有効な治療法ですが、治療期間が長く、副作用の可能性があるため、その点について理解しておく必要があります。また、治療期間は数か月から数年にわたる場合があり、定期的な通院や検査が必要になるため、生活スタイルに合わせて計画することも重要です。舌下免疫療法の治療を検討する際は、ご家族やかかりつけの医師とよく相談し、慎重に決断することをお勧めします。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。舌下免疫療法に関するご相談やご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
当日の順番予約はこちらから
2023.04.05
千葉市で花粉症にお困りの方へ|症状の特徴とコロナウイルス感染症との違い
アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。ですから、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「花粉症の主な症状」をご紹介していきます。記事の後半では「花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い」についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
花粉症とはどのような病気か?
アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります
<季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)>
<通年性アレルギー性鼻炎>
花粉症が起きる原因について
花粉症の主な症状について
【花粉症の症状】鼻
【花粉症の症状】目
【花粉症の症状】のど
【花粉症の症状】皮膚
【花粉症の症状】頭
【花粉症の症状】下気道
【花粉症の症状】口腔
【花粉症の症状】その他
花粉症と新型コロナウイルス感染症の違いについて
【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状
【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状以外
新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は検査をしましょう
花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします
花粉症とはどのような病気か?
花粉症とは、花粉を吸い込んだりすることで鼻水、鼻づまり、くしゃみ、などのアレルギー症状を起こす病気。季節性アレルギー性鼻炎とも言われております。花粉症は様々な花粉で発症しますが、その代表的なものが「スギ花粉症」です。現在、日本人の「約38.8%」がスギ花粉症であると言われております(スギ花粉症は日本固有のものになります)。花粉の種類と飛散時期については「ヘルスケア情報」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります
アレルギー性鼻炎は原因物質(アレルゲン)の種類によって以下の2つに分類されます。
<季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)>
季節性アレルギー性鼻炎は、原因となる花粉の飛散時期だけに「鼻炎症状」や「目の症状」などが認められるアレルギー性鼻炎。日本では、約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。ですから、複数の花粉に反応する季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)では、ほぼ1年中症状に悩まされるという人も少なくありません。なお、当院では様々な方法で「アレルギー検査」をしております。ですから「自分は何のアレルギーなのか?」と気になっている方は、ぜひご来院ください。
<通年性アレルギー性鼻炎>
通年性アレルギー性鼻炎は、ダニやホコリなどが原因で1年を通して鼻炎症状が認められるアレルギー性鼻炎。アレルゲンが一年中あるため、症状も1年中あります。近年は「通年性アレルギー性鼻炎」と「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」の両方に悩む人や、複数の花粉に反応する人が増えております。ですから、人によっては1年中「鼻水・鼻づまり」や「目のかゆみ・異物感」に悩まされるという人も少なくありません。通年性アレルギー性鼻炎の主な症状については「花粉症ナビ」に記載しておりますので、気になる方はご覧ください。
花粉症が起きる原因について
花粉症の主な原因は、抗原抗体反応によるものです。空気中を浮遊している原因物質(アレルゲン)が目や鼻の細胞の表面に付着すると、体内に抗体が作られ、マスト細胞という名の細胞とくっつきます。その後、再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、ヒスタミン受容体(ヒスタミンを受ける鍵穴)と結合し、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ等のアレルギー反応が引き起こされるのです。
花粉症の主な症状について
花粉症の三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり。その他にも人によっては、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみがあったりします。詳しくは下記をご覧ください。
【花粉症の症状】鼻
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみ、嗅覚障害、鼻内乾燥感、鼻出血
【花粉症の症状】目
かゆみ、異物感、結膜の充血、流涙、めやに、まぶたの腫れ
【花粉症の症状】のど
かゆみ、痛み、異常感、乾燥感、から咳
【花粉症の症状】皮膚
かゆみ、皮膚炎、じんましんのような疾患
【花粉症の症状】頭
頭痛、発熱、頭がボーっとする、頭重感
【花粉症の症状】下気道
咳、痰、ゼイゼイする
【花粉症の症状】口腔
かゆみ、浮腫
【花粉症の症状】その他
耳のかゆみ、全身の倦怠感、悪寒、熱感
花粉症と新型コロナウイルス感染症の違いについて
花粉症と新型コロナウイルス感染症では、似た症状が出る場合があります。しかし、よく比較するとそれぞれに特徴があります。たとえば、鼻の症状では以下のような点が違います。
【花粉症と新型コロナウイルス感染症との違い】鼻の症状
<花粉症> <新型コロナウイルス>
鼻水 よくある(透明でサラッとした鼻水) まれ
くしゃみ よくある(発作的で連続する) まれ
鼻づまり よくある(においを感じにくい) まれ
<鼻の症状の特徴>
花粉症の鼻症状は「特定時期(花粉飛散期)のみに起きる」「朝方の強い症状(モーニングアタック)」という特徴があります。一方、新型コロナウイルス感染症の鼻症状は「鼻水を認めても少量でサラサラしている」という特徴があります。
<嗅覚>
花粉症では鼻づまりによって、においが分かりにくくなります。一方、新型コロナウイルス感染症では鼻づまりがないのにも関わらず、においがわからなくなります。いわゆる嗅覚障害です。
【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状以外
鼻の症状以外の違いでは、以下のような点が異なります。
<目のかゆみ>
花粉症では「目のかゆみ」があります(涙が出ることもあるくらいです)。一方、新型コロナウイルス感染症では目のかゆみが主症状になるのは稀です。
<皮膚のかゆみ>
花粉症では目と同様に「皮膚のかゆみ」があります(人によってはない場合もあります)。一方、新型コロナウイルス感染症では皮膚のかゆみが主体になることは、ほぼありません。
<のどの痛み>
花粉症では「のどのかゆみ」はありますが、痛くなることは滅多にありません。一方、新型コロナウイルス感染症では、のどの痛みがあります。特に今年に入ってから流行しているオミクロン株では「のどの痛み」を訴える患者様が非常に多くいます。
<味覚>
花粉症では鼻づまりによって、味が分かりにくくなります。一方、新型コロナウイルス感染症では鼻づまりがないのにも関わらず、匂いがわからなくなります。いわゆる味覚障害です。
<発熱>
花粉症の場合は「発熱」することは稀。発熱してもごく微熱です。一方、新型コロナウイルス感染症では、発熱は主要な症状のひとつになります。なお、新型コロナウイルス感染症では、発熱とともに関節痛や筋肉痛になったり、吐き気や悪寒がしたりといった特徴もございます。
新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は検査をしましょう
花粉症と新型コロナウイルスは、よく比較するとそれぞれに特徴があります。しかし一概には言えません。場合によっては非常に見分けがつきにくい可能性があります。ですので、新型コロナウイルス感染症が疑われる場合には「検査キットを利用する」、あるいは速やかに「かかりつけ医」に相談しましょう。
花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします
花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。花粉症を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での舌下免疫療法のご予約については「アイチケット広場」から行えます。お手数をおかけしますが、受診をご検討中の方はこちらからご予約ください。
2022.03.29
千葉市で花粉症にお困りの方にお伝えしたい薬について
アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。ですから、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「花粉症に有効な薬」をご紹介していきます。花粉症に苦しんでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
千葉市で花粉症にお困りの方にお伝えしたい薬について
花粉症とはどのような症状か?
花粉症に有効な薬の種類について
花粉症に有効な内服薬の種類
【内服薬の種類1】第1世代抗ヒスタミン薬
【内服薬の種類2】第2世代抗ヒスタミン薬
【内服薬の種類3】抗ロイコトリエン薬
【内服薬の種類4】ステロイド内服薬
【内服薬の種類5】サイトカイン阻害
抗ヒスタミン薬を服用するとなぜ眠くなるのか?
花粉症に有効な点鼻薬の種類
【点鼻薬の種類1】血管収縮点鼻薬
【点鼻薬の種類2】ステロイド点鼻薬
【点鼻薬の種類3】ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬
【点鼻薬の種類4】抗ヒスタミン薬点鼻薬
花粉症に有効な点眼薬の種類
【点眼薬の種類1】抗アレルギー点眼薬
【点眼薬の種類2】ステロイド点眼薬
【点眼薬の種類3】免疫抑制剤点眼薬
【点眼薬の種類4】眼軟膏
スギ花粉症にはシダキュアを用いた舌下免疫療法がおすすめです
舌下免疫療法とは?
花粉症の治療薬を使う時の注意
花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします
花粉症とはどのような症状か?
花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称。主に「アレルギー性鼻炎」と「アレルギー性結膜炎」が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。ですから、初めて花粉症になったときには、検査をしなければ「かぜ」と間違う場合もございます。なお、花粉症の治療法については「千葉市で花粉症にお困りの方に効果的な治療法を紹介します」で解説しております。花粉症の治療法が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
花粉症に有効な薬の種類について
花粉症に有効な薬には、主に「内服薬」「点鼻薬」「点眼薬」があります。花粉症では、つらい症状の部位や程度に合わせて適切な薬を選びましょう。花粉症に有効な「内服薬」「点鼻薬」「点眼薬」については下記をご覧ください。
花粉症に有効な内服薬の種類
内服薬は有効成分が血管をめぐり「体のすみずみ」に送り届けられます。ですので、目、鼻、のど、など「体全体のアレルギー反応」を抑えることができます。代表的な内服薬の種類は以下の通りです。
【内服薬の種類1】第1世代抗ヒスタミン薬
第1世代抗ヒスタミン薬は、鼻炎症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑え、鼻水、くしゃみ、鼻づまりを改善します。第1世代抗ヒスタミン薬の多くは「抗コリン成分」「血管収縮成分」が配合されているため、鼻水や鼻づまりを総合的に抑えてくれることが特徴です。
【内服薬の種類2】第2世代抗ヒスタミン薬
第2世代抗ヒスタミン薬は「抗ヒスタミン作用」だけではなく、抗アレルギー作用(アレルギー症状の発生を抑える)も併せ持ちます。そのため、花粉飛散シーズンに「花粉症の初期症状」が出始めたタイミングから使用すると効果的です。なお、第2世代抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用が第1世代抗ヒスタミン薬に比べて少ないことが特徴として挙げまれます。
【内服薬の種類3】抗ロイコトリエン薬
抗ロイコトリエン薬、特に鼻閉に有効性のある薬です。ロイコトリエンは、血管を拡張させ鼻粘膜の腫脹をおこす化学伝達物質です。眠気などの症状も少なく、喘息でも使用されることの多い薬剤です。なお、抗ロイコトリエン薬は「抗ヒスタミン薬」にあわせて使用されることが多いです。
【内服薬の種類4】ステロイド内服薬
ステロイド内服薬とは、ステロイドの飲み薬です。内服のステロイドはいろいろな種類があります。ステロイド内服薬は、血糖上昇のおそれ、むくみ、月経異常など様々な副作用が心配されますので、安易に使わないように注意する必要があります。
【内服薬の種類5】サイトカイン阻害薬
サイトカイン阻害薬は、ヘルパーT細胞のTh2細胞からのサイトカイン(具体的には「インターロイキン4」と「インターロイキン5」)がつくられるのを抑える作用をあらわします。これにより、免疫グロブリンであるIgE抗体の産生が抑えられたり、白血球の一つである好酸球の組織浸潤が抑えられる結果、抗アレルギー作用をあらわすとされます。なお、サイトカイン阻害薬は、鼻閉に効果が高いと言われています。
抗ヒスタミン薬を服用するとなぜ眠くなるのか?
抗ヒスタミン薬は名前の通り「ヒスタミンの作用」をブロックする働きを持つ薬です(ヒスタミンは、脳内で覚醒状態を維持したり、学習能力を高めたりする働きをしています)。抗ヒスタミン薬を服用すると、アレルギー反応を抑えてくれる力がありますが、脳に移行すると、脳内でのヒスタミンの働きを抑えてしまいます。そのため、気づかないうちに眠気に襲われたり、集中力が低下したりといった「インペアード・パフォーマンス」を引き起こすのです(インペアードは英語で「正常に機能しない」という意味です)。インペアード・パフォーマンスについては「日本予防医学協会のサイト」に詳しく記載しておりますので、気になる方はご覧ください。
花粉症に有効な点鼻薬の種類
点鼻薬は、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状に有効。特に鼻づまりがつらい方に効果的です。点鼻薬は内服薬に比べて「早く効果を実感できる」「眠気などの副作用が起こりにくい」といった利点がございます。
【点鼻薬の種類1】血管収縮点鼻薬
血管収縮点鼻薬は、鼻粘膜の血管を収縮し、鼻づまりを解消します。速効性があり、鼻づまりが比較的早く解消されますが、効果は一時的。さらに、長期間連用してしまうと逆に鼻づまりになりやすくなるといった副作用もあるため注意が必要です。
【点鼻薬の種類2】ステロイド点鼻薬
ステロイド点鼻薬は、花粉症の元となるアレルギー反応を抑えるため、鼻づまりだけではなく、鼻水・くしゃみにも効果をあらわします。血管収縮点鼻薬と比べると、鼻づまりへの効きの速さは劣りますが、継続的に使用すると症状が出にくくなる「抗アレルギー作用」も併せ持つことが特徴です。
【点鼻薬の種類3】ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬
ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬は、花粉が体内に入ったとき、アレルギー症状を引き起こす体内物質(ヒスタミンやメディエーター)が出るのを抑える薬。点鼻薬の他に、経口薬、点眼薬があります。ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻薬は、アレルギー性鼻炎にともなう「くしゃみ」や「鼻水」を軽減します。しかしながら比較的強くないため、現在はほとんど使用されておりません。
【点鼻薬の種類4】抗ヒスタミン薬点鼻薬
抗ヒスタミン薬点鼻薬は、もともと内服薬としても使われている成分を点鼻薬にしたものです。抗ヒスタミン薬点鼻薬は「ステロイド点鼻薬」の登場する前は、点鼻薬の主流を担っていました。しかしながら最近では、補助的な位置づけにあり、抗ヒスタミン薬点鼻薬はほとんど使われなくなりました。なお、抗ヒスタミン薬点鼻薬は点鼻でありながら、飲み薬のように多少眠くなるため、使用する際は十分に注意してください。
花粉症に有効な点眼薬の種類
点眼薬は、目のかゆみ、充血、異物感などの症状に有効。花粉症の症状が軽度であれば「市販で購入できる目薬」でも対応できます。しかし症状がひどい場合や「花粉症なのか、他の原因による症状なのか」がはっきりしない場合は、病院を受診し、症状に適した薬を処方してもらうようにしましょう。
【点眼薬の種類1】抗アレルギー点眼薬
抗アレルギー点眼薬は、花粉によるアレルギー反応の元を抑えます。そのため、花粉による目のかゆみの発生を起こりにくくします。抗アレルギー点眼薬の中には、花粉飛散の「1〜2週間前」から使用できる点眼もあります。ですので、毎年、花粉飛散シーズンになると「目が痒くなってつらい」という方はマスクやメガネなどと共に、抗アレルギー点眼薬で対策をとるといいでしょう。
【点眼薬の種類2】ステロイド点眼薬
ステロイド点眼薬は、ステロイドに炎症をとる強い作用がありますので、炎症を抑えたい場面で使われます。ステロイド点眼薬は炎症による「腫れ」や「赤み」を抑える上、かゆみや痛みも和らげます。ですので、非常に効果的な点眼薬と言えます。しかしステロイド点眼薬には「眼圧上昇」や「異物が体内に侵入する時におこる防御反応を抑制する」といった副作用があります。ですから、ステロイド点眼薬は、効果と副作用のバランスを考えて、医師の指示のもと慎重に使用しましょう。
【点眼薬の種類3】免疫抑制剤点眼薬
免疫抑制剤点眼薬は、免疫反応を抑えることで、アレルギー性結膜疾患の中で症状が重い「春季カタル」による目の腫れなどの症状を改善する薬。一般的に「抗アレルギー点眼薬」や「ステロイド点眼薬」の治療では安定しない患者様に対して処方されます。
【点眼薬の種類4】眼軟膏
眼軟膏には「炎症や痛みを抑制する軟膏」「細菌を殺す軟膏」など様々な種類があります。眼軟膏は普通の軟膏と違い、無菌的に調製しております。ですから、目の中(結膜内)に入れても心配いりません。なお、眼軟膏は患部へ塗って使用するため、点眼薬よりも長い間効き目を持続させることが可能です。
スギ花粉症にはシダキュアを用いた舌下免疫療法がおすすめです
スギ花粉症の患者様には「シダキュア(分類名: 減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬, 標準化スギ花粉エキス)」を用いた舌下免疫療法がおすすめです。シダキュアとは、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法のお薬。スギ花粉を原料とするエキスから作られています。シダキュアを用いた舌下免疫療法は、長期にわたり正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、症状をおさえる効果が期待できます。
※舌下錠(ぜっかじょう)とは、舌の下に薬を入れ,急速に有効成分を口腔粘膜から吸収させる錠剤。舌の下にくすりを入れて、飲み込んだり、かみ砕いたりせず、唾液で自然に溶かします。
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など利点が多いため、現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。なお、舌下免疫療法については「舌下免疫療法にお悩みの方へ」に詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。
花粉症の治療薬を使う時の注意
花粉症の症状は飛散量で変化します。飛散量が少ない時に一時的に症状が良くなったからといって薬を止めてしまうと、飛散量が増えた時に症状が一気に悪化してしまいます。ですから、症状が軽くなっても継続して使用しましょう。なお、病気の治療は症状が出てから行うのが原則ですが、花粉症の場合は別。症状が出る前から治療を開始することが認められています。ですから、花粉飛散期の前(2週間程度前)から薬による治療を始めましょう。そうすることで「花粉症の症状を軽くする」「花粉症の症状が出る期間を短くする」などの効果が期待できます。
花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします
花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。上述した通り「スギ花粉症」と「ダニのアレルギー症状」を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での診察をご希望の方はいつでもお越しください。なお、来院後にスムーズに受診されたい方は「アイチケット」から順番をお取りください
2022.03.24
千葉市で花粉症にお困りの方に効果的な対策を紹介します
アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。ですから、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「効果的な対策」をご紹介していきます。花粉症に苦しんでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
花粉症とはどのような症状か
花粉症対策として規則正しい生活をしましょう
【花粉症対策1】適度な運動をする
【花粉症対策2】しっかりと睡眠をとる
【花粉症対策3】ストレスをためない
【花粉症対策4】体を冷やさない
【花粉症対策5】高蛋白、高脂肪の食事は控える
【花粉症対策6】食事は腹八分目を心掛ける
【花粉症対策7】ゆったりとした呼吸をする
【花粉症対策8】禁煙する
日常で花粉症対策
【日常でできる花粉症対策1】眼鏡をかける
【普段からできる花粉症対策2】手洗いをする
【日常からできる花粉症対策3】うがいをする
【日常からできる花粉症対策4】洗顔をする
【日常からできる花粉症対策5】こまめに保湿をする
【日常からできる花粉症対策6】マスクをする
【日常からできる花粉症対策7】外出を控える
【日常からできる花粉症対策8】花粉が付着しにくい服装を心掛ける
【日常からできる花粉症対策9】帽子をかぶる
【日常からできる花粉症対策10】花粉をよく払ってから室内へ入る
【日常からできる花粉症対策11】掃除はこまめに行う
千葉市の花粉飛散情報も逐一確認することをおすすめ
花粉等を含む健康食品の摂取は控える
花粉症の対策で症状が治らない方には早めの治療をおすすめします
舌下免疫療法のご予約について
花粉症とはどのような症状か
花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称。主に「アレルギー性鼻炎」と「アレルギー性結膜炎」が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。ですから、初めて花粉症になったときには、検査をしなければ「かぜ」と間違う場合もございます。なお、花粉症の治療法については「千葉市で花粉症にお困りの方へ効果的な治療法を紹介します」で解説しております。花粉症の治療法が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
花粉症対策として規則正しい生活をしましょう
花粉の時期の健康のためには、規則正しい生活が重要。不規則な生活習慣は、花粉症を悪化させる恐れがあります。ですので、普段から正常な免疫機能を維持するための「生活習慣」を心掛けましょう。以下、生活習慣の改善におすすめの対策です。
【花粉症対策1】適度な運動をする
適度な運動は、体の抵抗力を高めます。継続して運動することで、鼻やのど、呼吸器などの粘膜をきたえる効果も期待できます。
【花粉症対策2】しっかりと睡眠をとる
体調が悪いとアレルギーの症状はひどくなります。しっかり睡眠をとり、体調を整えましょう。
【花粉症対策3】ストレスをためない
ストレスは、自律神経をとおして内分泌系に影響し、免疫システムに異常をもたらします。アレルギーの症状を悪化させますので、早めにストレスを解消しましょう。
【花粉症対策4】体を冷やさない
冷えは免疫力を低下させるため、花粉症の原因になると言われております。服装の調節や入浴などで体を冷やさない工夫をしましょう。
【花粉症対策5】高蛋白、高脂肪の食事は控える
高蛋白、高脂肪の食事はアレルギー反応を起こしやすくする可能性があります。魚、野菜、海藻類などバランスよく食べましょう。
【花粉症対策6】食事は腹八分目を心掛ける
食べ過ぎは、アレルギーによる炎症を起こしやすくすると言われています。ですから、食事は腹八分目を心掛けましょう。
【花粉症対策7】ゆったりとした呼吸をする
ゆったりした呼吸をすると「心身の緊張」がほぐされ、アレルギーにも強くなります。ですので、なるべくゆったりとした呼吸をするように意識してください。
【花粉症対策8】禁煙する
たばこの煙は呼吸器粘膜を傷つけます。花粉症を予防したい方は禁煙を心がけましょう。
日常からできる花粉症対策
ここからは、日常からできる花粉症対策をご紹介します。花粉症は早めに適切な対策を行えば、症状をかなり軽減できます。ですから、今からしっかりと手を打って、少しでも楽にシーズンを過ごしましょう。
【日常からできる花粉症対策1】眼鏡をかける
花粉は目の表面に付着すると、目のかゆみ、充血を引き起こします(いわゆるアレルギー性結膜炎です)。ですから、花粉を目に付着させないために「眼鏡」をかけましょう。眼鏡については「通常の眼鏡」でも花粉の量は40%減少しますので問題ありません。なお、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおおよそ65%減少すると言われております。
【日常からできる花粉症対策2】手洗いをする
手洗いは花粉対策に効果的。手洗いをすることで、手のひらに付着した花粉を落とすことができます。花粉の付着した手で目をこすると、目のかゆみ、充血を引き起こす可能性がありますので、帰宅後は必ず手洗いをしましょう(手洗いは花粉対策だけでなく、新型コロナウイルス対策としても非常に有効です)。
【日常からできる花粉症対策3】うがいをする
うがいは、のどに流れた花粉を除去するのに効果があります。ですので、外出から帰ってきたら、うがいをしましょう(手洗いと同様、うがいは新型コロナウイルス対策としても非常に有効です)。なお、鼻の粘膜についた花粉は、生理食塩水で鼻うがいをする方法があります。しかし「冷たい水」や「水道水」で行うと刺激になって鼻炎が悪化することがありますので注意が必要です。十分に気をつけましょう。
【日常からできる花粉症対策4】洗顔をする
花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている「頭」と「顔」になります。外出から帰ってきたら洗顔して花粉を落としましょう。
【日常からできる花粉症対策5】こまめに保湿をする
乾燥肌で肌のバリアが弱まっていると、花粉が体の中に侵入しやすくなります。ですから、こまめに保湿して「皮膚の状態を整えておくこと」が花粉症を悪化させない上で重要です。なお、保湿に関しては花粉飛散期に行うというより、普段から行い「良い皮膚の状態」をキープするように心掛けましょう。
【日常からできる花粉症対策6】マスクをする
マスクは、花粉対策として効果的。飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。ですから、花粉飛散期にはマスクをつけるように心掛けましょう(現在はコロナ禍のため花粉の有無に関係なく、必ずマスクを着用してください。新型コロナウイルス感染拡大防止へのご協力をお願いします)。
【日常からできる花粉症対策7】外出を控える
花粉飛散期には、なるべく外出を控えましょう。特に「晴れて気温が高い日」「空気が乾燥して風が強い日」などの花粉が多い日は控えるようにしてください。なお、外出を控えることは新型コロナウイルス対策としても非常に有効です。新型コロナウイルス感染拡大防止へのご協力をお願いします。
【日常からできる花粉症対策8】花粉が付着しにくい服装を心掛ける
一般的にウール製の衣服は「木綿」や「化繊」と比較して花粉が付着しやすいと言われております。ですから、特に一番外側に着る上着は「ウール素材」の衣服は避け、表面がすべすべした「綿」か「ポリエステル」にするといいでしょう。服装の素材については「逓信病院」でも紹介されています。
【日常からできる花粉症対策9】帽子をかぶる
花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている「頭」と「顔」になります。頭の花粉は、帽子などで避けるといいでしょう。
【日常からできる花粉症対策10】花粉をよく払ってから室内へ入る
花粉飛散期に外出すると、たくさんの花粉が衣類や髪の毛に付着しております。ですので、帰宅時は衣類や髪の毛の花粉をよく払ってから室内へ入りましょう。
【日常からできる花粉症対策11】掃除はこまめに行う
花粉をよく払っても完全に落とすことはできません。ですから、室内に花粉が入り込んでいる可能性があります。花粉に触れる機会を減らすために、日頃からこまめに掃除を行い、室内を清潔に保ちましょう。
千葉市の花粉飛散情報も逐一確認することをおすすめ
花粉症対策として1日中家にいることは極めて有効です。しかしながら、そういう生活は現実的に困難です。ですから、外出する際は花粉飛散情報の確認をおすすめします。千葉市の花粉飛散情報については「日本気象協会のサイト」から確認できますので、ぜひご覧ください。
花粉等を含む健康食品の摂取は控える
スギ花粉症の方が「スギ花粉を含む食品」を摂取すると、花粉症の症状が悪化したり、重篤なアレルギー症状を起こす可能性があると報告されております(厚生労働省:スギ花粉を含む食品に関する注意喚起について)。ですから、花粉症の方は、花粉等を含む健康食品の摂取は控えるようにしてください。なお、アレルギーは、ごく微量のアレルギー物質によっても発症することがあります。以前、その食品を食べて特段の異常がみられなくても、体調不良など、条件により重篤なアレルギー症状を起こすこともありますので、十分に注意してください。
花粉症の対策で症状が治らない方には早めの治療をおすすめします
一度発症した花粉症の自然治癒はごく稀と言われております。ですので、つらい花粉症に悩まされている方には、早めの治療をおすすめします。なお現在、完治の可能な花粉症の治療法は減感作療法(げんかんさりょうほう)だけになります(こちらは「厚生労働省の花粉症QAサイト」でも同様です)。減感作療法といえば、2014年に「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」が開始されるまで「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」が主流でした。しかし現在では、舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など利点が多いため、主流となっております。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。舌下免疫療法については「舌下免疫療法にお悩みの方へ」に詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。
舌下免疫療法のご予約について
当院ではアレルギー治療の一つとして「舌下免疫療法」を取り入れています。当院での診察をご希望の方はいつでもお越しください。なお、来院後にスムーズに受診されたい方は「アイチケット」から順番をお取りください
2022.03.23
千葉市で花粉症にお困りの方へ効果的な治療法を紹介します
アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。そのため、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「効果的な治療法」をご紹介していきます。花粉症に苦しんでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
花粉症とはどのような症状か?
季節ごとの花粉の種類について
花粉症の主な治療方法について
花粉症の治療法:対症療法(たいしょうりょうほう)
花粉症の治療法:ゾレア®皮下注-抗IgE療法
花粉症の治療法:舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)
花粉症の治療法:皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)
花粉症の治療法には注射薬もございます
【花粉症の治療法】ノイロトロピン注射
【花粉症の治療法】ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)
【花粉症の治療法】ケナコルト注射
花粉症の治療法にはレーザーによる治療もございます
花粉症の根本からの治療なら舌下免疫療法をおすすめします
花粉症とはどのような症状か?
花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。主に「アレルギー性鼻炎」と「アレルギー性結膜炎」が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。ですから、初めて花粉症になったときには、検査をしなければ「かぜ」と間違う場合もあります。なお、花粉症の対策については「千葉市で花粉症にお困りの方に効果的な対策を紹介します」で解説しております。花粉症の対策が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
季節ごとの花粉の種類について
花粉症はダニやカビのアレルギーのような1年を通じて症状が起きる「通年性アレルギー」とは異なり、花粉が飛び交う時期に限定されることから「季節性アレルギー」と呼ばれます。関東における主な花粉症原因植物の開花期は、下記の通りです。
春 スギ、ヒノキ、ハンノキ
夏 カモガヤ
秋 ブタクサ、ヨモギ
冬 スギ
なお、千葉市のスギ花粉については2月中旬から本格化。3月初旬がピークとなり、4月いっぱいまで続きます。そしてヒノキ花粉については3月初旬から本格化。4月初旬がピークとなり、5月上旬まで続きます。カモガヤ花粉については5月から6月、ブタクサやヨモギについては8月から10月に注意が必要です。
花粉症の主な治療方法について
花粉症の治療法:対症療法(たいしょうりょうほう)
対症療法とは、アレルギーの症状を抑える治療方法です。即効性はありますが眠気などの副作用を及ぼします。なお、対症療法はアレルギー自体を治療する方法とは異なります。
花粉症の治療法:ゾレア®皮下注-抗IgE療法
ゾレアは、アレルギー反応を引き起こす細胞がアレルゲンと結びつく働きを弱める効果があります。これにより、アレルゲンに対する体の過剰な反応、つらい鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの花粉症の症状の改善が見込める治療薬です。花粉症の症状がとてもつらく、薬の効果があまりなかった方への治療効果が期待できます。なお、ゾレアは日本では2019年に保険適用が認められ、保険診療の対象となりました。
花粉症の治療法:舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3〜5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法になります。2014年に舌下免疫療法が開始されるまで、減感作療法(げんかんさりょうほう)といえば注射による「皮下免疫療法」が主流でした。しかし舌下免疫療法のほうが「簡便で続けやすい」「アナフィラキシーショックが少ない」など利点が多いため、現在では「舌下免疫療法」が主流となっております。なお、当院ではアレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。ご予約は「アイチケット広場」から行えますので、受診をご検討中の方はこちらからご予約ください。
<舌下免疫療法の注意点>
舌下免疫療法は充分な効果が出るまで最低2年程度(3年以上推奨)、毎日服用する必要があります。ですから、即効性を期待して行うものではありません。あらかじめご了承ください。なお、当院ではアナフィラキシーショックを回避するため、初回はクリニックにてお薬を服用いただきます(2回目からはご自宅にて服用いただけます)。アナフィラキシーショックについては「耳鼻咽喉科サージセンターちば」でも述べておりますので、気になる方はご覧ください。
<舌下免疫療法の料金>
舌下免疫療法の治療には、各種の医療保険、介護保険が適用可能なので、同じ分量でもお支払額は保険負担割合(1割ー3割)に応じ変化します。当院の料金については「舌下免疫療法にお悩みの方へ」に詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。
花粉症の治療法:皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)
皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)とは、注射でアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を直接体内に入れる治療法。舌下免疫療法が「スギ」と「ダニ」の2種類に限定されるのに対し、皮下免疫療法では「ブタクサ」をはじめ幅広いアレルゲンに対応できます。なお、皮下免疫療法は全国的に治療が停止されておりますので、強くご希望される方に対してのみ行っております。
<皮下免疫療法の注意点>
皮下免疫療法は、毎回皮下注射が必要になります。そのため、痛みに敏感な方にはおすすめできません。特にお子さんにとって注射は大きなハードルですし、診療に付き添う保護者にとっても負担は少ないと思います。ですから、皮下免疫療法を選択する際は十分にご検討ください。
<皮下免疫療法の料金>
皮下免疫療法の料金は、1回につき約600円(調剤薬局での処方薬がない場合)。最初は毎週ですので、1か月約2400円、年間約23000円が目安になります。なお、2年目以降は1~2ヶ月の通院になることが多いので、年間約3600円~7200円を目安にするといいでしょう(皮下免疫療法は健康保険の適応を認められています)。
花粉症の治療法には注射薬もあります
花粉症治療法には、超重症の花粉症患者さんに限って使用できる「注射薬」がございます。注射薬は保険適用が始まったことから、近年、治療の選択肢として増えつつあります。注射薬の種類については以下をご覧ください。
【花粉症の治療法】ノイロトロピン注射
ノイロトロピンは生物から産生されるタンパク質などの物質を応用して作られたバイオ医薬品です。自律神経の安定作用があると言われており、体に大きな負担をかけることはなく、副作用も依存性も比較的少ないです。ノイロトロピン注射の費用は約1000円(1回)になります。
【花粉症の治療法】ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)
ヒスタグロビンは、体内でアレルギー反応をおこす「ヒスタミン」に対する抗体です。ヒスタミンを抑え込む作用があり、アレルギー反応でヒスタミンが生じても、それに伴う症状を抑えることができます。花粉症の症状であるくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどは、アレルギー物質(スギ花粉・ダニ・ハウスダストなど)が引き金となり、体内からヒスタミンという物質が放出されることによって引き起こされます。アレルギー反応を抑制する生体物質であるヒスタグロビンを定期的に皮下注射することで、体内でアレルギー反応が起こり、ヒスタミンが生成されても抗体ができておりアレルギー反応を弱めることができます。ヒスタグロビン注射は、季節性のアレルギーをお持ちの方を始め通年性のアレルギーをお持ちの方にも有効な治療法です。なお、ヒスタグロビン注射の費用は1回1200円程度、再診は1回600円~700円程度となります。
【花粉症の治療法】ケナコルト注射
ケナコルト注射はステロイド注射で、ノイロトロピン注射に比べて持続効果が長く、おおよそ3カ月程度持続します。ケナコルト注射はノイロトロピン注射と比べて、強い副作用が生じる場合があります。ですから、おすすめできない治療法です。ケナコルト注射をご希望の場合には、しっかりと副作用についての説明を受けてから、注射するようにしてください。
※当院では治療を行っておりません。
花粉症の治療法にはレーザーによる治療もございます
レーザー治療とは、鼻の粘膜に麻酔をかけ、表面を焼くことで、粘膜がアレルギー反応を起こしにくくする治療法です。レーザー治療は「薬物療法」や「体質改善療法」などの保存的治療法に抵抗性を示す「通年性のアレルギー性鼻炎」や「季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)」に対して有効。特に鼻づまりへの有効率が高くなっています(レーザー治療にかかる時間は30分程度で、痛みや出血はほとんどありません)。なお、恐れ入りますが、当院ではレーザー治療に対応していませんので、もし受診したい人がいれば医療機関をご紹介いたします。お気軽にご相談ください。
花粉症の根本からの治療なら舌下免疫療法をおすすめします
花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での診察をご希望の方はいつでもお越しください。なお、来院後にスムーズに受診されたい方は「アイチケット」から順番をお取りください
2022.03.22
アレルギー疾患の症状について徹底解説!
アレルギー科に関する記事です。
やけにくしゃみが出たり、発疹が出たりした場合、アレルギーが考えられます。
アレルギーとは多くの場合『体に合わない』『拒否反応』という意味で使われている言葉ですが、正確には「免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされる」ことを指します。そのため、アレルギーには免疫が大きく関わっております。ですので、アレルギーの中には、放置しておくと重症化する危険なアレルギー疾患もあります。
この記事では、そんなアレルギーが引き起こす『アレルギー疾患』についてご紹介していきたいと思います。この記事を読めば、様々なアレルギー疾患のことがわかり、より理解が深まると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは順番に解説していきます。
【目次】
1そもそもアレルギーってなに?
2アレルギーのしくみを説明する前に
3アレルギーのしくみ
4アレルギー疾患とは?
5主なアレルギー疾患7つ
【アレルギー疾患1】気管支喘息
<気管支喘息の症状>
【アレルギー疾患2】アレルギー性鼻炎
<アレルギー性鼻炎の症状>
【アレルギー疾患3】アレルギー性皮膚炎
<アレルギー性皮膚炎の症状>
【アレルギー疾患4】アレルギー性結膜炎
<アレルギー性結膜炎の症状>
【アレルギー疾患5】食物アレルギー
<食物アレルギーの症状>
【アレルギー疾患6】アナフィラキシー
<アナフィラキシーの症状>
【アレルギー疾患7】蕁麻疹
<蕁麻疹の症状>
まとめ
そもそもアレルギーってなに?
アレルギーとはウイルスや細菌から身体を守るために必要な免疫現象のうち、過度に、あるいは不適当な形でおこり、身体に病的障害を引き起こす課程のことを指す。ま、簡単に言うと『免疫学的な機序によって体に症状が起きる』ってことですね。
アレルギーのしくみを説明する前に
アレルギーのしくみを簡単に説明すると、まずは原因となる物質から説明します。アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(抗原)」といい、代表的なものをあげると、食物、花粉、カビ、ダニなどに多くのアレルゲンが存在します。
アレルギーのしくみ
アレルギーのしくみは上述した「アレルゲン」が体の中に入る。すると、体は異物とみなして排除しようとする免疫機能がはたらき、「IgE抗体」という物質が作られます。(この状態を「感作」といいます)。そして、感作が成立した後に、再度アレルゲンが体内に入ると、IgE抗体がくっつき、マスト細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、アレルギー症状を引き起こしますのです。尚、アレルギーについてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。
アレルギー疾患とは?
アレルギー疾患とは、アレルギーが原因となって起こる病気を言います。例えば、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎ですね。ひと口にアレルギー疾患といっても、種類によって症状が違うし、個人差も大きい。ですので、一概に心配ないですよとは言えません。詳しくはこれから説明していきますので、ぜひすべてのアレルギー疾患に目を通してくださいね。
主なアレルギー疾患7つ
では、ここからは主なアレルギー疾患7つをご紹介していきたいと思います。それぞれの症状や特徴を詳しく解説していきますので、ぜひ自分に当てはまる症状がないかチェックしてみてくださいね。
【アレルギー疾患1】気管支喘息
1つ目に紹介するアレルギー疾患は『気管支喘息』です。このアレルギー疾患は、気道(息の通り道)に慢性の炎症がおき、気道狭窄(気道がせまくなること)になる。その結果、呼吸困難などを生じさせてしまう呼吸器系の病気です。
<気管支喘息の症状>
このアレルギー疾患は、上述した通り気道狭窄により、呼吸困難を引き起こす。そのため、繰り返し咳や、ゼ―ゼーヒューヒュー音がする喘鳴を引き起こします。気道狭窄は治療により元の状態に戻りますが(自然に戻ることも)、治療をせずに放置すると、繰り返し起きる炎症により、気道の構造が変化する可能性があります。そうなると、喘息症状はより起きやすくなり、重症化のリスクも高まるので、早めに適切な診断を受けるようにしてください。気管支喘息の症状についてさらに詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【アレルギー疾患2】アレルギー性鼻炎
2つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性鼻炎』です。このアレルギー疾患は、くしゃみと水性鼻汁、鼻閉を主な症状とする病気です。このアレルギー疾患は、1年を通して鼻炎症状が認められる「通年性アレルギー性鼻炎」と花粉の飛散時期だけに鼻炎症状が認められる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。
<アレルギー性鼻炎の症状>
このアレルギー疾患は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が起こります。なかでも、くしゃみに関しては連続して起こり、回数が多いという特徴がある。尚、くしゃみや鼻水などの症状により頻繁に鼻をかむことで、粘膜を傷つけて鼻出血が起こる場合がありますので、かみすぎには気をつけましょう。また、これらの症状によって、勉強や仕事に集中できす、生活に支障が出る場合がありますので、しっかりと治療して症状を抑えることが大切ですよ。アレルギー性鼻炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。
【アレルギー疾患3】アレルギー性皮膚炎
3つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性皮膚炎』です。このアレルギー疾患は、かゆい湿疹が皮膚に繰り返し起こる病気。特に目のまわり、耳のまわり、首、肘など関節の曲げ伸ばしをしているところによくできます。尚、特徴として、かゆいためにかき壊しが続くと、どんどん発疹が拡大していくことが挙げられるでしょう。
<アレルギー性皮膚炎の症状>
このアレルギー疾患は、皮膚が赤くなってブツブツができたり、乾燥して皮膚がむけたりするといった症状があらわれます。こう言うと、軽度な症状のように聞こえますが、場合によっては強いかゆみを伴う皮疹が生じて、バリア機能が低下。その結果、少しの刺激でかゆみが強くなり、思わず掻いてしまい、皮疹を悪化させるという最悪の事態を招くこともあり得ますので、楽観視しないように気をつけてください。尚、アレルギー性皮膚炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について説明しているサイトをご覧ください。
【アレルギー疾患4】アレルギー性結膜炎
4つ目に紹介するアレルギー疾患は『アレルギー性結膜炎』です。このアレルギー疾患は、目に生じるさまざまなアレルギー疾患の総称です。ちなみにこのアレルギー疾患は、症状が出る時期や粘膜の炎症の種類や程度により「アレルギー性結膜炎」「春季カタル」「アトピー性角結膜炎」「巨大乳頭結膜炎」に分類されます。
<アレルギー性結膜炎の症状>
このアレルギー疾患の主な症状は眼の痒みにですが、その他にも涙がでる、白目が赤くなる、目がごろごろするといった症状も伴います。尚、目の痒みは、掻けば掻くほど痒くなり、視力に影響を及ぼす場合や粘膜を傷つけてしまう可能性があるので、症状が出たら早めに受診するようにしてください。アレルギー性結膜炎の症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について解説しているサイトをご覧ください。
【アレルギー疾患5】食物アレルギー
5つ目に紹介するアレルギー疾患は『食物アレルギーは』です。このアレルギー疾患は、ある特定の食べ物を食べたり、触れたりした後にアレルギー反応があらわれる病気です。尚、食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質で、加齢に伴って食物アレルギーの原因が変わっていくという特徴があります。
<食物アレルギーの症状>
このアレルギー疾患の症状は皮膚や、呼吸器、消化器など身体の様々な臓器にあらわれます。割合としては、およそ90%が皮膚症状。30%が呼吸器症状や粘膜症状といった感じですね。尚、皮膚症状の場合は「かゆみ」「じんましん」「むくみ」「発赤」が症状としてあらわれ、呼吸器症状の場合は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「咳」「息苦しさ」などが主な症状として挙げられるでしょう。食物アレルギーの症状についてもっと詳しく知りたい方は、アレルギー疾患について紹介しているサイトをご覧ください。
【アレルギー疾患6】アナフィラキシー
6つ目に紹介するアレルギー疾患は『アナフィラキシー』です。このアレルギー疾患は、アレルギー反応でも特に重篤な状態であり、「アレルゲンなどの侵入により複数の臓器に全身性にアレルギー症状があらわれて生命に危機を与え得る過敏反応」と定義されています。そのため、アレルギー疾患は、一刻も早く医療機関で治療しないと死亡することがあります。
<アナフィラキシーの症状>
このアレルギー疾患の症状は初期の場合、不安感やチクチクした感じなどの軽度のものになります。しかし、あっという間に症状が悪化して、全身にかゆみやじんま疹が出たり、喘鳴や呼吸困難が起きたりします。ちなみに、このアレルギー疾患は症状が悪化すると、最悪の場合、血圧低下や意識レベルの低下、失神を伴うなどの症状が出る『アナフィラキシーショック』を引き起こす可能性があります。ですので、アレルギーの症状が出たら、すぐに治療する必要があるでしょう。
【アレルギー疾患7】蕁麻疹
7つ目に紹介するアレルギー疾患は『蕁麻疹』です。このアレルギー疾患は、皮膚の一部が突然赤く膨らむ「膨疹」が、身体のあちこちにできる病気です。しばらくすると跡形もなく皮疹とかゆみが消えるという特徴があります。ちなみに発症して6週間以内を「急性蕁麻疹」、それ以上経過した場合を「慢性蕁麻疹」と呼びます。
<蕁麻疹の症状>
このアレルギー疾患は多くの場合、赤い膨らみが身体のあちこちにでき、強い痒みを伴うといった症状を引き起こします。尚、基本的に痒みだけですが、重症化すると、のどの粘膜が腫れ、呼吸が苦しくなることがある。そうなると、呼吸しにくくなり非常に危険なので、違和感を覚えたら早めに病院に連絡してください。
まとめ
では、これまでの内容をまとめると
1そもそもアレルギーってなに?
2アレルギーのしくみを説明する前に
3アレルギーのしくみ
4アレルギー疾患とは?
5主なアレルギー疾患7つ
以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
2021.05.30
都賀駅近くのアレルギー科。花粉症や蕁麻疹の症状には、アレルギー科の診察と検査を
アレルギー科に関する記事です。
アレルギーという言葉は、日常的に、よく耳にする言葉かもしれません。
花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどを、思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。
今回は、アレルギー科の病気や診察・診療についてのご紹介と、アレルギー科の診察や検査の流れについて、ご案内します。 都賀のアレルギー科:アレルギーとは
私たちの体には、もともと、体に入ってくる異物(抗原)に対して、それを異物と認識して、体を守ろうとする機能が備わっています。これが、免疫という仕組みです。
ある特定の異物に対して、それを排除しようとする免疫反応が過剰に起こり、体に症状が引き起こされることを「アレルギー反応」といいます。具体的には、皮膚や粘膜の腫れや、かゆみ、咳、くしゃみなどの症状が起こります。
アレルギーの病気としては、ぜん息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、花粉症などがあります。
アレルギーの病気は、年齢によって発症しやすいアレルギーが異なるという特徴があり、多くの患者さまが、乳児期にアトピー性皮膚炎を発症して、その後、食物アレルギー、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎というように発症していく傾向があります。必ずしもすべての患者さまがこのような病気の流れになるわけではありませんが、さまざまなアレルギーの病気が年齢によって次々と発症してくる様子は「アレルギーマーチ」とも呼ばれます。
厚生労働省では、アレルギーに関する情報の検索や対策方法、医療機関の情報などを掲載しています。
アレルギーポータルサイト
都賀のアレルギー科:花粉症について
花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血といった、不快な症状を引き起こします。
体がだるい、熱っぽい、喉や顔、首がかゆい、イライラする、集中力の低下など、全身症状を伴うこともあります。
花粉症の症状によって、勉強や仕事に集中できなかったり、睡眠不足になるなど、日常生活に多くの影響を及ぼします。
花粉症の代表的な植物として知られているスギをはじめとして、さまざまな植物による花粉症は、ここ数十年で大きく増加しているといわれています。
花粉症は春先のイメージですが、夏や秋にも症状が現れる人もいます。
花粉症の原因というと、スギやヒノキなどがすぐに思い浮かびますが、それ以外にも、日本では、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、およそ60種類の花粉が、花粉症を引き起こすと報告されています。
今や国民病ともいわれる花粉症に対して、関係省庁が、さまざまな取り組みをしています。
花粉症が、社会的・経済的にも大きな影響を及ぼしていることから、政府を挙げて対応すべき重大な課題であるとして、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省などの関係省庁が連携を図りつつ、花粉症の原因の究明、予防及び治療、花粉の発生源に関する対策を進めています。
環境省では花粉症対策として、花粉飛散量の予測及び観測、関連する調査研究等を実施しています。
花粉情報サイト
環境省花粉観測システム はなこさん
厚生労働省でも一般向けに花粉症の情報を掲載しています。
花粉症特集
林野庁でも、林野庁における花粉発生源対策として、スギ・ヒノキ花粉に関する情報を載せています。
林野庁における花粉発生源対策
国の政策・施策・取組の中から、私たちの暮らしに身近な情報や役に立つ情報をまとめている政府広報オンラインでも、花粉症について以下のような情報を発信しています。
春になると多くの人が、つらい症状に悩まされる「スギ・ヒノキ花粉症」。毎年、花粉症の症状が出ている人は、花粉が飛び始める前から早めに医療機関に相談することが大事です。
万全の花粉症対策と早めの予防をするために、環境省花粉情報サイトが提供する花粉情報を活用してください。
引用:政府広報オンライン「環境省の花粉情報をチェックして早めの治療と日常生活の対策に役立てよう」
花粉症の症状を悪化させないためには、適切な治療と対策が重要です。医療機関のアレルギー科の診察を受けることをおすすめします。
こちらのサイトは、千葉市若葉区都賀のアレルギー科のクリニック・病院、ドクターの情報を調べることができます。
都賀のアレルギー科:こんなときは早めにアレルギー科の診察を
じんましんが出る
口内炎ができる
息がしづらい
喘息
鼻炎
咳やくしゃみが続く
このような症状はありませんか?
都賀駅徒歩1分、都賀M3ビル1階にある、当クリニックへお越しください。
日本アレルギー学会は、学問的な強い関心と専門知識を持ち、アレルギー診療の経験と実績があり、さらに高い水準で治療を進める能力のある医師を「アレルギー専門医」として認定しています。
アレルギー専門医は、個々の患者さまの症状の改善と、可能な限り根治を目指して治療を進めて、薬剤の副作用を最小限とする方法を身につけています。あらゆるアレルギー疾患・症状に関して熟知しています。
日本アレルギー学会専門医一覧のページで、千葉県千葉市都賀のアレルギー科の診察を受けられるクリニックを検索できます。
花粉症の治療方法は、体質や症状によって違ってきます。アレルギー科の医師とよく相談し、ご自身に合った治療方法を選ぶことが大切です。
都賀のアレルギー科:診察や診療の流れ
診察と診療の流れをご案内します。
初診の持ち物
健康保険証
お薬手帳(お持ちの方はご持参ください)
紹介状(お持ちの方はご持参ください)
当クリニックでは、予約不要で、当日受診いただけます。
2回目からは、アイチケット広場にて、当日の「診察の順番」をお取りいただけますので、ぜひご利用ください。
問診票の記入と診察
初診では、現在の症状や、治療中の疾患の有無、これまでの病歴、薬のアレルギーなどの問診票に記入していただきます。
ご不安な点、症状について困っていることなど、問診票に記入しきれなかったことがあれば、直接お伝えください。
検査による診断
問診の後、必要に応じて検査を行います。
都賀駅3分の板谷内科クリニックで行なっている検査は、血液(特異的IgE抗体)検査と皮膚(プリック)テストがあります。
血液(特異的IgE抗体)検査
検査内容:
血液からアレルギー反応を引き起こす物質がないかを調べる検査です。
中でも特異的IgE抗体検査では、何が原因でアレルギー反応が起きるかを個別に調べる検査です。
検査をお勧めするかた:
何かに触れたり特定の場所にいるときに目が痒くなる、くしゃみや鼻水が出る、肌荒れや皮膚が痒くなるかた
検査時間:
およそ10分ほど
検査によってわかる病気:
花粉症
ダニやハウスダストといったアレルギー系疾患
その他注意点など:
検査結果が出るまで1週間ほどかかります
皮膚(プリック)テスト
検査内容:
プリック針でアレルギー反応を引き起こす物質を少量皮膚に入れ、反応をもとに検査を行います。
検査をお勧めするかた:
何かに触れたり特定の場所にいるときに目が痒くなる、くしゃみや鼻水が出る、肌荒れや皮膚が痒くなるかた
検査時間:
およそ15分ほど
検査によってわかる病気:
花粉症
鼻アレルギー
アトピー性皮膚炎
薬剤アレルギー
その他注意点など:
テスト前にアレルギーを抑えるお薬のご利用はお控えください。
千葉市若葉区都賀のアレルギー科をお探しでしたら、千葉市医師会作成 の千葉市医療保健情報マルチメディアシステム「わたしの町のお医者さん」で検索できます。
都賀のアレルギー科:舌下免疫療法について
舌下免疫療法とは、体質を改善して、アレルギー症状を抑える新しい治療法です。当クリニックでは、アレルギー治療の一つとして舌下免疫療法を取り入れています。これはアレルギーの原因(アレルゲン)となる物質を少しずつ長い間(3~5年)投与することでアレルゲンに身体を慣らしていき、アレルギー症状を改善させる治療法です。
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。
主には、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていますが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。
引用:舌の下(したのした)で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト
千葉県千葉市若葉区都賀のスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法施設検索できます。
千葉市若葉区都賀の当クリニックのアレルギー科で、舌下免疫療法の治療を受けられます。
当クリニックは、不安なことは何でも相談できる、地域に根ざしたかかりつけ医を目指します。
診察・診療にあたっては、
1.わかりやすい言葉・わかりやすい形で提供するよう心掛けています。
2.安心して通院していただけるような明るくてあたたかいクリニックを目指しています。
3.どの科に行っていいか分からない、この病気は特にどこの病院に行くのがいいか分からないといった御相談にも対応いたします。
専門的治療が必要な場合は、直ちにご希望の病院へご紹介いたします。
病気や治療でお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
新型コロナ対策も進めております。
待ち時間短縮を目ざし、当ホームページから診察の順番を取れるようにいたしました。
大型スクリーンによるサーモグラフィ導入と共に、2020年8月には、改装と換気工事を行いました。
こまめな換気を行いつつ、通常の5倍の空気清浄機を稼働させております。
都賀駅徒歩1分に駐車場があります。
都賀駅前の駐車場は12台分あります。車でも安心してお越しください。
こちらのサイトでも、千葉市若葉区都賀にあるアレルギー科の診察ができるクリニックを探すことができますよ。
都賀のアレルギー科:まとめ
アレルギーの病気は、ぜん息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、花粉症などさまざまです。
つらく不快な症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすこともあります。
患者さまが苦しむ期間を短くするために、できるだけ早めに、アレルギー科での診察を受けていただければと思います。
気になる症状は放置せずに、早めのアレルギー科の診察・診療を心がけてください。
千葉市若葉区都賀エリアの地域のみなさまのかかりつけ医、板谷内科クリニックへ、ぜひお気軽にご相談ください。
千葉県千葉市の都賀駅周辺のアレルギー科、板谷内科クリニックの診療内容はこちらです。
主なアレルギー疾患
小児のぜん息
成人のぜん息
アトピー性皮膚炎
アレルギー性鼻炎
花粉症
アレルギー性結膜炎
食物アレルギー
重症薬疹
接触皮膚炎
蕁麻疹(じんましん)
ラテックスアレルギー
アナフィラキシー
職業性アレルギー疾患
2021.04.21
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