板谷内科クリニックブログ

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アレルギー科の新型コロナウイルス感染症についての記事一覧

アレルギー科

千葉市で花粉症にお困りの方へ|症状の特徴とコロナウイルス感染症との違い

アレルギー科に関する記事です。
花粉症は春先が憂鬱になってしまう原因のひとつ。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など、主に「目と鼻の症状」を引き起こします。しかしながらアレルギー反応を起こす花粉の種類によっては、のどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退といった症状を引き起こすこともあります。ですから、花粉症に苦しめられ、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。 この記事では、千葉市で花粉症にお困りの方に向けて「花粉症の主な症状」をご紹介していきます。記事の後半では「花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い」についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。 【目次】 花粉症とはどのような病気か? アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります <季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)> <通年性アレルギー性鼻炎> 花粉症が起きる原因について 花粉症の主な症状について 【花粉症の症状】鼻 【花粉症の症状】目 【花粉症の症状】のど 【花粉症の症状】皮膚 【花粉症の症状】頭 【花粉症の症状】下気道 【花粉症の症状】口腔 【花粉症の症状】その他 花粉症と新型コロナウイルス感染症の違いについて 【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状 【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状以外 新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は検査をしましょう 花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします   花粉症とはどのような病気か? 花粉症とは、花粉を吸い込んだりすることで鼻水、鼻づまり、くしゃみ、などのアレルギー症状を起こす病気。季節性アレルギー性鼻炎とも言われております。花粉症は様々な花粉で発症しますが、その代表的なものが「スギ花粉症」です。現在、日本人の「約38.8%」がスギ花粉症であると言われております(スギ花粉症は日本固有のものになります)。花粉の種類と飛散時期については「ヘルスケア情報」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。   アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります アレルギー性鼻炎は原因物質(アレルゲン)の種類によって以下の2つに分類されます。 <季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)> 季節性アレルギー性鼻炎は、原因となる花粉の飛散時期だけに「鼻炎症状」や「目の症状」などが認められるアレルギー性鼻炎。日本では、約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。ですから、複数の花粉に反応する季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)では、ほぼ1年中症状に悩まされるという人も少なくありません。なお、当院では様々な方法で「アレルギー検査」をしております。ですから「自分は何のアレルギーなのか?」と気になっている方は、ぜひご来院ください。 <通年性アレルギー性鼻炎> 通年性アレルギー性鼻炎は、ダニやホコリなどが原因で1年を通して鼻炎症状が認められるアレルギー性鼻炎。アレルゲンが一年中あるため、症状も1年中あります。近年は「通年性アレルギー性鼻炎」と「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」の両方に悩む人や、複数の花粉に反応する人が増えております。ですから、人によっては1年中「鼻水・鼻づまり」や「目のかゆみ・異物感」に悩まされるという人も少なくありません。通年性アレルギー性鼻炎の主な症状については「花粉症ナビ」に記載しておりますので、気になる方はご覧ください。   花粉症が起きる原因について 花粉症の主な原因は、抗原抗体反応によるものです。空気中を浮遊している原因物質(アレルゲン)が目や鼻の細胞の表面に付着すると、体内に抗体が作られ、マスト細胞という名の細胞とくっつきます。その後、再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、ヒスタミン受容体(ヒスタミンを受ける鍵穴)と結合し、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ等のアレルギー反応が引き起こされるのです。   花粉症の主な症状について 花粉症の三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり。その他にも人によっては、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみがあったりします。詳しくは下記をご覧ください。 【花粉症の症状】鼻 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみ、嗅覚障害、鼻内乾燥感、鼻出血 【花粉症の症状】目 かゆみ、異物感、結膜の充血、流涙、めやに、まぶたの腫れ 【花粉症の症状】のど かゆみ、痛み、異常感、乾燥感、から咳 【花粉症の症状】皮膚 かゆみ、皮膚炎、じんましんのような疾患 【花粉症の症状】頭 頭痛、発熱、頭がボーっとする、頭重感 【花粉症の症状】下気道 咳、痰、ゼイゼイする 【花粉症の症状】口腔 かゆみ、浮腫 【花粉症の症状】その他 耳のかゆみ、全身の倦怠感、悪寒、熱感   花粉症と新型コロナウイルス感染症の違いについて 花粉症と新型コロナウイルス感染症では、似た症状が出る場合があります。しかし、よく比較するとそれぞれに特徴があります。たとえば、鼻の症状では以下のような点が違います。 【花粉症と新型コロナウイルス感染症との違い】鼻の症状 <花粉症>           <​​​​​​新型コロナウイルス> 鼻水    よくある(透明でサラッとした鼻水)       まれ くしゃみ  よくある(発作的で連続する)          まれ 鼻づまり  よくある(においを感じにくい)         まれ <鼻の症状の特徴> 花粉症の鼻症状は「特定時期(花粉飛散期)のみに起きる」「朝方の強い症状(モーニングアタック)」という特徴があります。一方、新型コロナウイルス感染症の鼻症状は「鼻水を認めても少量でサラサラしている」という特徴があります。 <嗅覚> 花粉症では鼻づまりによって、においが分かりにくくなります。一方、新型コロナウイルス感染症では鼻づまりがないのにも関わらず、においがわからなくなります。いわゆる嗅覚障害です。 【花粉症と新型コロナウイルス感染症の違い】鼻の症状以外 鼻の症状以外の違いでは、以下のような点が異なります。 <目のかゆみ> 花粉症では「目のかゆみ」があります(涙が出ることもあるくらいです)。一方、新型コロナウイルス感染症では目のかゆみが主症状になるのは稀です。 <皮膚のかゆみ> 花粉症では目と同様に「皮膚のかゆみ」があります(人によってはない場合もあります)。一方、新型コロナウイルス感染症では皮膚のかゆみが主体になることは、ほぼありません。 <のどの痛み> 花粉症では「のどのかゆみ」はありますが、痛くなることは滅多にありません。一方、新型コロナウイルス感染症では、のどの痛みがあります。特に今年に入ってから流行しているオミクロン株では「のどの痛み」を訴える患者様が非常に多くいます。 <味覚> 花粉症では鼻づまりによって、味が分かりにくくなります。一方、新型コロナウイルス感染症では鼻づまりがないのにも関わらず、匂いがわからなくなります。いわゆる味覚障害です。 <発熱> 花粉症の場合は「発熱」することは稀。発熱してもごく微熱です。一方、新型コロナウイルス感染症では、発熱は主要な症状のひとつになります。なお、新型コロナウイルス感染症では、発熱とともに関節痛や筋肉痛になったり、吐き気や悪寒がしたりといった特徴もございます。   新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は検査をしましょう 花粉症と新型コロナウイルスは、よく比較するとそれぞれに特徴があります。しかし一概には言えません。場合によっては非常に見分けがつきにくい可能性があります。ですので、新型コロナウイルス感染症が疑われる場合には「検査キットを利用する」、あるいは速やかに「かかりつけ医」に相談しましょう。   花粉症を根本から治療したい方には舌下免疫療法をおすすめします 花粉症の治療法には舌下免疫療法をおすすめします。なぜなら、舌下免疫療法は根治療法。花粉症を根本から治すことができる唯一の治療法とされています(個人差はあります)。もちろん花粉症の根治療法の中には「皮下免疫療法」もございますが、こちらは注射が必要です。そのため、毎回痛みが伴います。それに月1回〜数回程度の通院が必要になりますので、毎月、時間を確保しなくてはいけません。ですから、花粉症の治療をお考えの方には、舌下免疫療法を強くおすすめしております。当院での舌下免疫療法のご予約については「アイチケット広場」から行えます。お手数をおかけしますが、受診をご検討中の方はこちらからご予約ください。        

2022.03.29